JP3095579U - 振動機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ベース及び支持部材の降伏強度を減少させる
ことなく、より大きな振幅を有する振動機の提供。 【解決手段】 両端がベース２及び支持部材３に接続さ
れた少なくとも２つのリーフスプリング１からなり、各
リーフスプリングの二端のうち一端は前記ベースあるい
は前記支持部材に固定され、その一方で他端はヒンジ接
続される振動機である。この装置は、外力が支持部材に
かかる時、揺動振動を発生する。リーフスプリングの一
端がヒンジ接続されているので、振動機は大きな振幅、
及びより優れた降伏強度を有することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は振動機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

（考案の背景） 弾性を備えた振動機は、両端がベース及び支持部材にそれぞれ接続される少な くとも２つのリーフスプリングからなる振動機として中国特許第００２２７７７ ２．７号に開示されている。図１及び図２に示されるように、外力の下で支持部 材がベースに対して運動する時、これらリーフスプリングは、支持部材の運動エ ネルギーを位置エネルギーに変えるために柔軟に曲がり、この位置エネルギーは 、衝撃吸収或いは揺動の目的を実現する運動をさせるために支持部材を押すよう に解放される。この振動機においてこれらリーフスプリングは、平行或いは非平 行に向かい合わせに設置され、したがって弾性変形の過程においてこの２つのリ ーフスプリングは、変形量を制限するために、つまり振幅を制限するために互い を拘束する。使用されるリーフスプリングが短すぎる場合、振動機の剛性は大き くなり過ぎ、起こりうる振幅は小さくなる。このため、振動機が衝撃吸収のため に使用される時、衝撃吸収効果は過小な振幅のために充分なものとはならず、ま た振動機が揺動のために使用される時、必要とされる振幅は得られない。使用さ れるリーフスプリングが長すぎる場合、より大きな振幅が発生するが、支持部材 とベースの間の接続剛性が過度に弱くなり、振動機全体の降伏強度は減少する。 このため、振動機が衝撃吸収のために使用される時、安全性は過度に乏しいもの となる。本考案は上述した特許のための改良である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、ベース及び支持部材の降伏強度を減少させることなく、より 大きな振幅を有する振動機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案による振動機は、両端がベース及び支持部材にそれぞれ接続される少な くとも２つのリーフスプリングからなり、各リーフスプリングの二端のうち一端 はベースあるいは支持部材に固定され、他端はベースあるいは支持部材にヒンジ 接続される。

【０００５】 本考案による振動機においては、複数のリーフスプリングがベース及び支持部 材に接続され、各リーフスプリングの二端のうち一端がヒンジ接続されるので、 支持部材が運動すると各リーフスプリングは、柔軟に曲がるとともに弾性変形量 を制限するように互いを拘束し、その一方でヒンジ・ポイントにおいて回転可能 である。各リーフスプリングの他端は固定されているので、このリーフスプリン グは拘束され、より大きな角度で回転することが不可能となる。つまり各リーフ スプリングは、弾性変形を制限するために互いを拘束する一方で、振幅を増加さ せるために、制限された補助的な回転をヒンジ・ポイントにおいて生じることが できる。より大きな振幅、及びより優れた降伏強度を確保するために、短いリー フスプリングを前記振動機に使用してもよい。前記振動機は構造が単純であり、 低コストで、保守管理をほとんど必要としない。この振動機は、機械的衝撃吸収 装置、あるいは揺動運動を生じる機械振動機としての使用に適している。

【０００６】

【考案の実施の形態】

（好ましい実施形態の詳細な説明） （実施例１） 図５に示されるように、支持ベースがベース２として定義され、光反射面が支 持部材３として定義された、反射光線を振動させることが可能な光学機器におい て、２つのリーフスプリング１はベース２及び支持部材３にそれぞれ接続され、 リーフスプリングの一端４はヒンジ接続される。一定の周期的な外力がベース２ あるいは支持部材３にかかる限りは、反射面の振動が発生し、反射光線は特定の 振動数で振動を発生する。リーフスプリング１の一端はベース２にヒンジ接続さ れているので、より大きな振幅の振動が発生する。

【０００７】 （実施例２） 図３に示されるように、２つのリーフスプリング１の二端は、ベース２及び支 持部材３にそれぞれ接続され、２つのリーフスプリング１は平行に向かい合って 設置され、このリーフスプリングの二端のうち一端は、ベース２及び支持部材３ にそれぞれ固定され、他端４はヒンジ接続される。この場合、２つのリーフスプ リングの１つはベース２にヒンジ接続され、他方は支持部材３にヒンジ接続され る（つまり、２つのリーフスプリング１の各ヒンジ端４は互いに反対側で接続さ れる）。

【０００８】 外力が支持部材３にかかる時、リーフスプリング１は柔軟に曲がり、ヒンジ・ ポイントにおいて補助的な回転を生じ、支持部材３はベース２に対して揺動振動 を生じる。

【０００９】 （実施例３） 図４に示されるように、２つのリーフスプリング１は向かい合って非平行に設 置される。側面から見ると、ベース２及びリーフスプリング１は合わさって三角 形を形成する。２つのリーフスプリング１の両方のヒンジ端は、ベース２にヒン ジ接続される（つまり、２つのリーフスプリング1のヒンジ端４は同じ物体に接 続される）。これにより、外力が支持部材３にかかる時、小さな角度の振動を発 生する。

【００１０】 （実施例４） 図６に示されるように、前記装置は振動機として自転車に使用される。ベース ２及び支持部材３は相対的に定義される。この実施形態において２つのリーフス プリング１は、ベース２にヒンジ接続され、各リーフスプリング１の他端は支持 部材３にそれぞれ固定される。実際、ベース２と支持部材３は相互に置き換え可 能である。リーフスプリング１の各グループは、向かい合って非平行に配置され る。フロントフォークはベース２として機能し、また前輪の補助フォークは支持 部材３として機能し、リーフスプリング１のヒンジ端４は、フロントフォークに ヒンジ接続され、他端は補助フォークに固定される。フレームの底部はベース２ として機能し、リーフスプリング１のヒンジ端４にヒンジ接続され、その一方で リーフスプリング１は、ここにおいて支持部材３として使用されるリヤフォーク に固定される。

【００１１】 （実施例５） 図７に示されるように、２つのリーフスプリング１はベース２及び支持部材３ に互いに平行に接続され、この２つのリーフスプリング１は、その互いに反対側 の端においてベース２及び支持部材３にそれぞれヒンジ接続される。フレームは ベース２として機能し、またクッション柱は支持部材３として機能し、平行なリ ーフスプリング１の２つの端は、フレーム及びクッション柱にそれぞれ接続され る。２つのリーフスプリング１の各ヒンジ端４は互いに反対側にあり、ベース２ 及び支持部材３にそれぞれヒンジ接続される。フレームとリヤフォークの間の接 続は、実施例４のものと同様である。

【００１２】 （実施例６） 従来技術による振動機は、ベース２と支持部材３の間で接続される幾つかのリ ーフスプリングと共に、図８に示されるような建築物に使用され、ここにおいて ベース２は土台に接続され、支持部材３は建築物に接続される。各リーフスプリ ング１とベース２或いは支持部材３の接続線は互いに平行でないので、これらが 押されると、リーフスプリング１は曲がると同時に変形する。圧迫及び変形が大 きすぎる場合、リーフスプリング１は裂けるかもしれない。図９及び図１０に示 されるこの実施形態では、幾つかのポール５がベース２と支持部材３の間に設置 され、その両端はリーフスプリングのヒンジ端４にヒンジ接続される。ポール５ の上部及び底部のリーフスプリング１は、ベース２及び支持部材３にそれぞれ固 定される。ポール５に接続されるリーフスプリング１は互いに平行である。図１ ０は、Ａ−Ａ線に沿った図９の断面図である。支持部材３の振幅を制限するため に、弾性手段６がポール５の間に設置される。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、ベース及び支持部材の降伏強度を減少させることなく、より 大きな振幅を有する振動機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術の衝撃吸収装置を示す図である。

【図２】従来技術の衝撃吸収装置を示す図である。

【図３】本考案による振動機を示す図である。

【図４】本考案による振動機を示す図である。

【図５】振動機として光学機器の一種において使用され
る、本考案の適用を示す図である。

【図６】衝撃吸収装置として自転車で使用される、本考
案の適用を示す図である。

【図７】衝撃吸収装置として自転車で使用される、本考
案の別の適用を示す図である。

【図８】本考案と類似した従来技術の装置を示す図であ
る。

【図９】衝撃吸収装置として建築物で使用される、本考
案の適用を示す図である。

【図１０】衝撃吸収装置として建築物で使用される、本
考案の適用を示す図である。

【符号の説明】

１ リーフスプリング ２ ベース ３ 支持部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両端がベース（２）及び支持部材（３）
   に接続される少なくとも２つのリーフスプリング（１）
   からなり、前記各リーフスプリング（１）の二端のうち
   一端が前記ベース（２）あるいは前記支持部材（３）に
   固定され、他端が前記ベース（２）あるいは前記支持部
   材（３）にヒンジ接続されることを特徴とする振動機。
2. 【請求項２】 前記各リーフスプリング（１）はそれぞ
   れ、前記ベース（２）及び前記支持部材（３）に対し、
   互いに反対側の端でヒンジ接続されることを特徴とする
   請求項１による振動機。