JP3095361B2 - コンロ用キャビネット - Google Patents

コンロ用キャビネット

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JP3095361B2 JP09051800A JP5180097A JP3095361B2 JP 3095361 B2 JP3095361 B2 JP 3095361B2 JP 09051800 A JP09051800 A JP 09051800A JP 5180097 A JP5180097 A JP 5180097A JP 3095361 B2 JP3095361 B2 JP 3095361B2
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  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンカウンタ
の一部であるコンロ用キャビネットに関するものであ
り、特に、その天板部分の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキッチンカウンタとしては、図4
に示すようにコンロ用キャビネット1の高さを他のキャ
ビネット2よりも低く設けてコンロ本体C及び五徳C1
を配設し、前記五徳C1と隣り合う個所に必要に応じて
別体に設けたナベ置き3などを設置してなるものや、あ
るいは、特開平8−256850号公報のように、水槽
と、該水槽の上端部から水平に延設された調理面部と、
該調理面部の側部に連設されやや深く凹設された加熱機
器設置部と、で厨房家具の天板を構成し、該加熱機器設
置部の底部に開設された機器組み込み用穴に加熱機器を
組み込むと共に、該加熱機器の加熱面または加熱機器の
上部に配設される五徳の上面が調理面部と略面一となる
ように構成したものがある。
【0003】これらの従来構造にあっては、五徳の上面
を前記ナベ置きや他のキャビネットの調理面部と略面一
とすることにより、五徳に載置した調理具の内底を目視
確認し易くするとともに、調理器具をスライドさせるだ
けで熱源から遠ざけたり近付けたりさせることができ、
調理作業を迅速かつ容易に行うことができるように設け
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱機
器の周縁には加熱された調理器具を置く専用の場所がな
いため、耐熱材料などで形成されたナベ置きや鍋敷き等
を使わなければならなかった。
【0005】さらに、前記特開平8−256850号に
よる構造の場合にも、凹設された加熱機器設置部の前縁
が高くなっているため、排気手段などがないと熱が内部
に籠もってしまい周囲面及び調理面部が高温になり易く
危険であるといった問題点があった。また、鍋等の調理
器具類をコンロ上に置いた状態では火力の状態が見え難
いため、火力調節などが困難であるといった使用上の欠
点や、調理面部から落ちたゴミ等を掃き出すこともでき
ないといった欠点も有しており、清掃や衛生面に係る問
題点もあった。
【0006】本発明は、上記した事情のもとになされた
ものであり、その目的とするところは、調理器具類のス
ライド移動が容易な水平面部を残すとともに前縁を開放
したコンロ用設置部を構成することにより、調理器具類
のスライド移動や火力状態の確認といった調理に係る作
業が円滑かつ確実に行え、コンロ用設置部内の視認性の
向上と清掃の容易性とが図られたコンロ用キャビネット
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、流し台キャビネットに併設されると
ともに、水平なカウンターの一部を凹陥状に形成してコ
ンロ設置部が設けられるコンロ用キャビネットにおい
て、奥行側と少なくとも左右側の一方に水平面部を残し
て前記コンロ設置部の前縁を開放するとともに、水平面
部に突起部を形成し、前記突起部の頭頂部と前記コンロ
設置部に配設される五徳上面とを前記流し台キャビネッ
トの調理面部と略同一高さとしたコンロ用キャビネット
を構成するものである。
【0008】
【作用】上記構成としたことにより、本発明によれば、
調理機器周辺の少なくとも2方向に水平面部が設けられ
ているので加熱直後のナベなどを手近なところにスライ
ドさせて置くことができる。さらに前記水平面部に突起
部が形成されていると、調理器具類の裏底面が全面的に
接触することがなく、スライド移動の際の摩擦抵抗が低
くなりスムースな移動がなされ、それによる擦り傷など
の発生も少なく抑えられる。
【0009】コンロ設置部においては、調理者側の間口
が開放されていることから、火力の状態が確認し易いう
えに熱が滞留するようなことがなく、高温などによる危
険が避けられる。そして、内部のゴミなども簡単に掃き
出すことができ、奥行き側の隅部や底面と周囲面の接合
個所もR面であることから溜り難くなっている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図3を参照しながら詳細に説明する。図1から図3
は本発明のコンロ用キャビネットの一実施形態を示した
ものであって、コンロ用キャビネット1はカウンターと
なる水平面部10が、併設される流し台用キャビネット
2など他の調理面部20と同一面となるような高さで設
けられる。
【0011】該コンロ用キャビネット1の天板部分は図
のように、カウンターの一部がコンロ用抜き孔11aを
開設した底面11bと周囲面11cとにより凹陥状に設
けてなるコンロ設置部11であって、該コンロ設置部の
奥行側と左右両側は水平面部10である。且つ、前記コ
ンロ設置部11は図2および図3のように前縁側を幅方
向に開放するとともに、前記底面11bと周囲面11
c、および隣合った周囲面11cのそれぞれの稜辺部を
R面にて形成してある。
【0012】コンロ本体Cは、そのバーナー部が前記コ
ンロ用抜き孔11aから臨むようにコンロ用キャビネッ
ト1の棚部に収容され、前記底面11bに五徳(図示省
略)が配設される。
【0013】この五徳の上面部と水平面部10とは略面
一をなしており、これにより、五徳上に載置した鍋等の
調理器具類は水平面部へのスライド移動が可能となる。
【0014】さらに前記水平面部10には、所定間隔で
突起部12が形成される。この突起部12の頭頂部12
aを前記五徳の上面部と略面一となる高さに設定する
と、水平面部10において前記突起部の頭頂部12aだ
けが調理器具類の裏底面と接触することになる。したが
って調理器具類をスライドさせる場合にも、裏底面との
接触面積が少ないことからスライドの際の面抵抗も減少
し、スムースに移動させることが可能となり、水平面部
並びに調理器具類に対する擦り傷の発生等が少なく抑え
られる。
【0015】なお、前記突起部12の高さ寸法は1mm
程度であれば十分であり、また成形間隔ならびに形状等
は設計者において任意に設定されるものである。
【0016】前記コンロ設置部11においては前縁が開
放されており、したがって、使用中のコンロの火力状態
がコンロ用キャビネット1の正面からでも視認でき、火
力調節などを確実に行うことができる。また、水平面部
10から内部に落ち込んだゴミなどを開放された間口側
から掃き出すことが可能となり、しかも、奥行側の隅部
であっても稜辺部がR面に設けられていることからその
ゴミが溜り難く、掃き出しが容易になっている。
【0017】前記した突起部や稜辺部のR面の成形にあ
ってはプレス成形機などによる成形が可能であって、天
板部分の加工工程の大分部分をプレス成形と曲げ加工と
で行うことができ、作業工数の減少が図れるとともに、
作業者の熟練等も不要とすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記した目的を達成するために、本発明は、流し台キ
ャビネットに併設されるとともに、水平なカウンターの
一部を凹陥状に形成してコンロ設置部が設けられるコン
ロ用キャビネットにおいて、奥行側と少なくとも左右側
の一方に水平面部を残して前記コンロ設置部の前縁を開
するとともに、水平面部に突起部を形成し、前記突起
部の頭頂部と前記コンロ設置部に配設される五徳上面と
を前記流し台キャビネットの調理面部と略同一高さとし
ことにより、ナベ等の調理器具類のスライド移動が可
能となる。さらに水平面部の表面に突起部を形成するこ
とで、調理器具類との接触面が突起部のみに限られるこ
とから面抵抗が少なく、調理器具類のスライド移動がス
ムースとなり、調理器具類や水平面部に対する擦り傷な
どの発生を少なく抑えることができるといった効果を奏
するものとなる。
【0019】また、コンロ設置部においては、調理者側
の間口が開放されていることから熱が滞留するようなこ
とがなくなるうえに、熱源の状態が確認され易くなって
おり、火力調節がし易く、水平面部などの周囲面が高温
となるような危険も避けることができる。さらには、奥
行き側の隅部や底面と周囲面の接合個所ばかりではなく
コンロ用設置部に係る稜辺部がすべてR面であることか
ら、内部に落ち込んだゴミなどが隅部であっても溜り難
く、しかも間口側から簡単に掃き出すことが可能である
ために清掃も容易で、衛生的に使用できるといった優れ
た効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す説明図である。
【図2】 本発明に係るコンロ用キャビネットの天板部
分を示す平面図である。
【図3】 本発明に係るコンロ用キャビネットの天板部
分を示す正面図である。
【図4】 従来のコンロ用キャビネットの一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1……コンロ用キャビネット、10……水平面部、11
……コンロ設置部、11a……コンロ用抜き孔、11b
……底面、11c……周囲面、12……突起部、12a
……頭頂部、2……流し台用キャビネット、20……流
し台用キャビネットの調理面部、C……コンロ本体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流し台キャビネットに併設されるととも
    に、水平なカウンターの一部を凹陥状に形成してコンロ
    設置部が設けられるコンロ用キャビネットにおいて、 奥行側と少なくとも左右側の一方に水平面部を残して前
    記コンロ設置部の前縁を開放するとともに、左右側の水
    平面部に突起部を形成し、前記突起部の頭頂部と前記コ
    ンロ設置部に配設される五徳上面とを前記流し台キャビ
    ネットの調理面部と略同一高さとしたことを特徴とする
    コンロ用キャビネット。
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