JP4188787B2 - 防熱板 - Google Patents

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Description

本発明は、コンロに隣接する壁面に取り付けられる防熱板に関する。
従来、コンロに隣接する壁面へのコンロからの熱を遮断するために、該壁面に取り付けられる防熱板が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の防熱板は、コンロと壁面との距離が消防法に定める所定の距離(15cm)に満たない場合に設けられる。そして、防熱板を設けた場合には、室温が35℃のとき、コンロに隣接する壁面の温度が100℃を超えないようにすることが求められている。
ところで、ビルトイン式コンロをコンロ用キャビネット等に収容して厨房に設置したとき、コンロ用キャビネットが小型である場合には、コンロ用キャビネットのワークトップ上に露出するコンロの天板と壁面との間隔が防熱板の厚みより狭く、防熱板がコンロの天板の上部に張り出すことがある。そしてこの場合に、コンロの排熱が防熱板の下端から防熱板と壁面との間に入り込む等の事態を回避するために、防熱板の下端をコンロの天板に密着させると、天板をワークトップから取り外す際に防熱板が邪魔になり、天板の取り外しが困難となる。このため、コンロのメンテナンス等において天板を取り外す際には、それに先立って防熱板を壁面から取り外さなければならず、コンロのメンテナンス等の作業が極めて煩わしい不都合がある。
そこで、防熱板を、壁面を所定の空隙を存して覆う主防熱部と、該主防熱部の下縁に連設されて前記主防熱部より壁面に接近して下方に延びる副防熱部とによって構成することが考えられる。そして、主防熱部を、コンロの天板から、該天板の取外し時の昇降を可能とする所定距離を存した上方に位置するように設け、副防熱部を、コンロの天板と壁面との間に下端が位置するように設ける。こうすることで、主防熱部が壁面からコンロ側に張り出していても、主防熱部に干渉させることなくコンロの天板を持ち上げて天板の取外しを行なうことができ、防熱板を取り外すことなくコンロのメンテナンス等を容易に行なうことができる。
しかし、防熱板に前記副防熱部を設けることによって主防熱部の下方に空間(天板の取外しを可能とする空間)が形成され、この空間にコンロからの高温の排気(以下、排熱という)が溜るおそれがある。この空間は、コンロの天板が比較的薄手に形成されていてバーナの位置が低くしかも五徳の高さが低い所謂フラットタイプコンロが設置されている場合に大きく形成される。そして、特に、蒸し器等の平面視方形状の調理容器を五徳に載置し、調理容器の上縁のフランジ等が防熱板に当接した状態で調理を行なったときに、この空間に入り込んだコンロの排熱が調理容器と防熱板との間を抜けることができず、副防熱部の温度が上昇して防熱板の防熱効果が低下するおそれがある。
また、コンロの天板の上部に張り出した防熱板の前記主防熱部がコンロの五徳に接近している場合には、五徳の外側にはみだした炎により主防熱部(特に主防熱部と副防熱部との境界位置からその上方にかけて)が炙られるおそれがある。この状況は、コンロの天板が通常の高さを有し五徳の高さもフラットタイプコンロより高いコンロのときに生じ易い。即ち、五徳に載置された鍋やフライパン等の調理容器の底を伝って炎が立ち上がり、この炎により主防熱部が炙られる。これによって、主防熱部の温度が上昇して防熱板の防熱効果が低下するおそれがある。
特許第3342120号公報
かかる不都合を解消して、本発明は、コンロの天板と壁面との間隔が比較的狭い場合に好適であって、且つコンロのメンテナンス等のためにコンロの天板の取外しの邪魔にならない構成とし、そのうえで、コンロの形状や調理容器の形状に左右されることなく防熱効果を向上させることができる防熱板を提供することを目的とする。
本発明における防熱板は、コンロに隣接して起立する壁面に取り付けられるものであり、前記壁面を所定の空隙を存して覆う主防熱部と、該主防熱部の下縁に連設されて前記主防熱部より壁面に接近して下方に延びる副防熱部とを備えている。更に、前記主防熱部は、コンロの天板の取外し時の該天板の昇降動を可能とする距離を存した位置から上方の前記壁面を覆い、前記副防熱部は、コンロの天板と壁面との間に位置される。
前記主防熱部は、壁面との間に空隙を形成するので防熱作用が得られる。また、前記副防熱部により、主防熱部の下方においても防熱作用を得ることができ、しかも、コンロからの排熱が壁面に直接当ることを防止することができる。また、前記主防熱部の下方には、天板の取外し時の昇降を可能とするだけの空間が形成されるので、主防熱部が壁面からコンロ側に張り出していても、主防熱部に干渉させることなくコンロの天板を持ち上げて天板の取外しを行なうことができ、防熱板を取り外すことなくメンテナンス等を容易に行なうことができる。
このように構成された防熱板において、前記主防熱部におけるコンロの五徳上に載置された調理容器に対向する範囲の所定位置に、調理容器に当接したとき該調理容器と主防熱部との間にコンロからの排熱を放出させる空隙を形成する突起を設けたことを特徴とする。
調理容器をコンロ上に載置して加熱調理を行なったときには、コンロからの排熱が五徳上の調理容器の底を伝って調理容器の周囲に排出され、その一部が、副防熱部を設けたために主防熱部の下方に形成された前記空間に入り込む。このとき、調理容器が、主防熱部から十分な間隔を存してコンロの五徳上に載置されていれば、排熱は調理容器と主防熱部との間を抜けて上昇し放出される。一方、調理容器は、調理の際に主防熱部に近接してコンロの五徳上に載置されることがある。このときには、主防熱部に設けられた突起に調理容器の一部(側壁や上縁のフランジ)が当接するので、調理容器と主防熱部の平坦な面との当接が防止され、調理容器と主防熱部との間に空隙を確保することができる。そして、主防熱部の下方の前記空間に入り込んだ排熱は、前記突起により調理容器と主防熱部との間に形成された空隙を抜けて円滑に放出される。これによって、前記空間に排熱が溜まることが防止されるので、排熱の影響による防熱板の過加熱が防止され、防熱板の防熱作用を向上させることができる。
また、前記の目的を達成するための本発明の第2の態様は、前記主防熱部の下部位置及び該主防熱部と前記副防熱部との境界位置にかけての、コンロの五徳上に載置された調理容器に対向する範囲に、所定の空隙を存して該主防熱部の表面を覆うことにより、調理容器の周囲から立ち上がるコンロの炎を遮る覆板を設けたことを特徴とする。
調理容器をコンロの五徳上に載置して加熱調理を行なったときには、コンロのバーナの炎が調理容器の底を伝って調理容器の周囲に立ち上がる場合がある。このときには、防熱板の調理容器に対向する側がこの炎に炙られる。本発明の防熱板によれば、前記主防熱部に前記覆板を備えることにより、該覆板が調理容器の周囲から立ち上がる炎を遮って主防熱部に当ることが防止される。また、該覆板は、主防熱部に所定の空隙を存して設けられているので、該覆板が炎に炙られて高温となっても、主防熱部への熱の伝達が抑えられる。これによって、バーナの炎の影響による防熱板の過加熱が防止され、防熱板の防熱作用を向上させることができる。なお、前記覆板は、前述したような炎に炙られることが予測される範囲に設けることが好ましいが、それ以外には、コンロの天板の取外しに邪魔にならない範囲で前記主防熱部から前記副防熱部にわたって覆うように設けてもよい。
また、前記覆板は、前記主防熱部に取外し自在に保持されていることが好ましい。覆板は、調理時の汁跳ねや油跳ねにより汚れが付着する場合がある。この場合には、該覆板を取り外して容易に掃除することができる。また、覆板は、炎に炙られた部分が変色する場合がある。この場合には変色した覆板を取り外して新しい覆板に交換することができる。
更に、前記覆板におけるコンロ上に載置された調理容器に対向する範囲の所定位置に突起を設けることが好ましい。これによれば、覆板に設けられた突起によって調理容器と覆板の平坦な面との当接が防止され、調理容器と覆板との間に空隙を確保することができる。この空隙により、主防熱部の下方のコンロの天板と副防熱部との間に形成された空間にコンロの排熱が入り込んだときに、前述した本発明の第1の態様と同様に、この排熱を円滑に放出させることができる。これによって、覆板が炎による防熱板の過加熱を防止するだけでなく、突起が排熱による防熱板の過加熱をも防止するので、防熱板の防熱作用を一層向上させることができる。
また、本発明の各態様における前記突起は、鉛直方向に所定の長さを有し且つ互いに間隔を存して延びる一対のリブ状突起と、両リブ状突起間に配設されて該リブ状突起より小さな形状に形成されたボス状突起とにより構成されていることが好ましい。
一般に加熱調理に使用される調理容器としては、通常の円形の鍋、角型の鍋(例えば蒸し器)、鉄板、フライパン、底付き焼き網等が挙げられる。
これらの調理容器のなかで平面視方形状に形成されたものが使用された場合には、前記突起として一対のリブ状突起を設けておくことによって、コンロ上に載置された調理容器の方形状の一辺側(直線状とされている)が一対のリブ状突起に当接して確実に空隙を形成することができる。また、各リブ状突起は鉛直方向に所定の長さを有しているので、調理容器の高さ(容器の深さ)が異なるものであっても、各リブ状突起の何れかの位置に調理容器の縁を確実に当接させることができる。
更に、前記の調理容器のなかで平面視円形状に形成されたものが使用された場合には、一対のリブ状突起の間に前記ボス状突起を設けておくことによって、コンロ上に載置された調理容器の周壁の一部が各リブ状突起又はボス状突起に当接して確実に空隙を形成することができる。更に、ボス状突起はリブ状突起より小さな形状とすることにより、平面視方形状の調理容器とリブ状突起と当接したときには、排熱が通過するための空隙を広くして排熱を円滑に通過させることができると共に、ボス状突起が排熱から受ける加熱を小として防熱板の過加熱を防止することができる。
このように、前記突起を一対のリブ状突起と両リブ状突起間のボス状突起とにより構成することによって、調理容器の形状に左右されることなく排熱による防熱板の過加熱を確実に防止することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の防熱板の設置状態を示す説明図、図2は防熱板の表板側を示す説明図、図3は防熱板の裏板側を示す説明図、図4は図2におけるIV−IV線断面説明図、図5は覆板の取り付け状態を示す説明的断面図、図6は図1の要部を拡大して示す説明図、図7(a)及び(b)は角鍋における突起の作用を示す説明図、図8は丸鍋における突起の作用を示す説明図、図9は他のコンロの側方に取り付けた防熱板の要部を示す説明図である。
本実施形態の防熱板1は、図1に示すように、コンロ2に隣接する壁面3に設けられるものである。コンロ2は所謂ビルトイン式コンロであって、コンロ本体2aがコンロ用キャビネット4のワークトップ5の開口に吊持されている。コンロ2の天板6は、コンロ本体2aの上面開口を覆うもので、ワークトップ5上に設置されている。該コンロ2は、手入れやメンテナンスを行なう際にワークトップ5から上方に天板6を持ち上げることで該天板6を取り外すことができるようになっている。
防熱板1は、図1に示すように、金属製板材(ステンレス板等)により形成された表板7と、金属製板材(ステンレス板等)により形成された裏板8と、表板7の一部を覆う金属製板材(ステンレス板等)により形成された覆板9とによって構成されている。
防熱板1の表板7は、図2に示すように、略矩形状の広面部10と、該広面部10の上縁部に連設されてコンロ2の上方に傾斜して張り出すフード部11とを備えている。図1及び図2に示すように、広面部10の下縁には、壁面3に近接する方向に折り曲げられて傾斜する表板傾斜部12を介して下方に延びる表板延出部13が連設されている。
防熱板1の裏板8は、図3に示すように、略矩形状の広面部14と、該広面部14に設けられて壁面3に連結する第1連結部材15とを備えている。広面部14の下縁には、壁面3に近接する方向に折り曲げられて傾斜する裏板傾斜部16を介して下方に延びる裏板延出部17が連設されている。裏板8の広面部14は、表板7の広面部10に対応する位置に設けられており、裏板傾斜部16及び裏板延出部17は、前記表板傾斜部12及び表板延出部13に対応する位置に設けられている。
第1連結部材15は、図3及び図4に示すように、略コ字形に形成された突出部18に複数の掛止穴19(図3参照)を備え、該突出部18の両側に形成された張出部20を介して広面部14にネジ26により連結されている。第1連結部材15の掛止穴19は壁面3にねじ込まれた木ネジ21(図4参照)の頭部を掛止して壁面3に連結される。
表板7と裏板8とは、図4に示すように、第2連結部材22を介して互いに連結されている。即ち、第2連結部材22は、略コ字形に形成された突出部23に複数の第1ネジ穴24が形成され、該突出部23の両側に形成された張出部23aに複数の第2ネジ穴25が形成されている。第2連結部材22は、第2ネジ穴25に螺着されたネジ26により裏板8に連結され、第1ネジ穴24に螺着されたネジ27により表板7に連結される。これにより、第2連結部材22は、表板7と裏板8との間に突出部23による空隙を形成し、且つ、表板7と裏板8とを連結している。
覆板9は、図2に示すように、表板7の広面部10の下部から表板傾斜部12にわたる範囲を覆うようにして、表板7に取り付けられている。即ち、図2及び図5に示すように、覆板9は、表板7の広面部10の一部を膨出させて形成されたボス部28の第3ネジ穴29にネジ30を螺着することにより取外し自在に取り付けられている。表板7と覆板9との間は、ボス部28によって空隙が形成される。更に、覆板9の下部は、表板傾斜部12に沿って傾斜する覆板傾斜部91となっており、覆板傾斜部91の下端は、表板傾斜部12との間に間隙を存して開口されている。
また、覆板9は、図2に示すように、一対のリブ状突起31,32と両リブ状突起31,32間に形成された複数の(本実施形態では3つの)ボス状突起33,34,35とを備えている。一対のリブ状突起31,32と両リブ状突起31,32間のボス状突起33,34,35とは、図6に示すように、コンロ2の五徳36上に載置された鍋37に当接可能な位置に形成されている。なお、覆板9はコンロ2に対して左側の壁に取り付ける場合(本実施形態の場合)と、コンロ2に対して右側の壁に取り付ける場合(図示せず)とを考慮して、一対のリブ状突起31,32と両リブ状突起31,32間のボス状突起33,34,35とを組み合わせたものが、図2において左右対称となるように形成されている。
リブ状突起31,32は、鉛直方向に所定の長さを有して覆板9から膨出するように形成されている。ボス状突起33,34,35は、リブ状突起31,32より長さが小さく、覆板9から円形状にリブ状突起31,32と同じ高さで膨出するように形成されている。
以上のように構成された本実施形態の防熱板1は、図1に示すように、表板7の広面部10及び表板傾斜部12と、裏板8の広面部14及び裏板傾斜部16とによって本発明の主防熱部38が形成され、表板延出部13と裏板延出部17とによって本発明の副防熱部39が形成される。防熱板1は、前記主防熱部38において前記第2連結部材22により表板7と裏板8とが十分な空隙を存して対向するので、高い防熱効果を得ることができる。また、図6に示すように、前記副防熱部39を天板6と壁面3との間に収納させることができ、しかも、副防熱部39によって天板6の上方に形成された空間により図6中仮想線に示すように、防熱板1に干渉させることなく天板6を上方に取除くことができる。なお、図5に示すように、副防熱部39においても、裏板延出部17に突出形成された凸部17aにより、表板延出部13と裏板延出部17との間、及び、裏板延出部17と壁面3との間に空隙が形成されているので、十分な防熱効果を得ることができる。
そして更に、主防熱部38の下部位置には覆板9が設けられていることによって、防熱板1の防熱効果を飛躍的に向上させることができる。ここで、覆板9の作用を詳しく説明する。図6に示すように、鍋37(調理容器)をコンロ2の五徳36上に載置して加熱調理を行なったときには、コンロ2のバーナ(図示せず)の炎Fが五徳36の間を抜けて鍋37の外側に沿って立ち上がることがある。そして、このときの炎Fは主防熱部38の下部位置に向かうが、覆板9によって遮られ、表板7の広面部10(主防熱部38)が直接炎に炙られることが防止される。しかも、覆板9は、表板7の広面部10の一部を膨出させて形成されたボス部28によって主防熱部38の表面から所定の空隙を存して設けられているので、該覆板9が炎に炙られて高温となっても、主防熱部38への熱の伝達を抑えることができる。なお、前記覆板9は、図6に示すように、炎Fに炙られることが予測される範囲に設けることが好ましく、少なくとも主防熱部38におけるコンロ2上に載置された鍋37に対向する範囲に設けておけばよいが、それ以外には、図示しないが、前記主防熱部38全体を覆うように形成してもよい。
また、覆板9には、一対のリブ状突起31,32と複数のボス状突起33,34,35とが形成されていることによって、図6に示すように、鍋37がコンロ2の五徳36上に載置されたときに、鍋37は一対のリブ状突起31,32と複数のボス状突起33,34,35との何れかに当接して覆板9との間に空隙が形成される。そして、主防熱部38の下方の空間Sに排熱が入り込んでも、覆板9と鍋37との間に形成された空隙を抜けて円滑に放出され、排熱による過熱を防止することができる。このとき、図7(a)に示すように、平面視方形状の角鍋40(例えば蒸し器等)を使用して加熱調理を行う場合には、角鍋40の上縁のフランジ41が一対のリブ状突起31,32に当接して覆板9と角鍋40との間に確実に空隙が形成される。しかも、図7(b)に示すように、一対のリブ状突起31,32は鉛直方向に長さを有しているので、高さ(鍋深さ)が異なる角鍋40´の場合であっても角鍋40´の上縁のフランジ41´を一対のリブ状突起31,32に当接させることができ、覆板9と角鍋40´との間に確実に空隙を形成することができる。ここで、リブ状突起31,32が一対設けられていることによって、両リブ状突起31,32が同時に角鍋40に当接し、これによって、覆板9と角鍋40との間に確実に空隙が形成される。更に、ボス状突起33,34,35は、リブ状突起31,32より長さが小さい円形であることにより、排熱に接触する面積を小として覆板9への熱の伝達を抑えると共に排熱を放出方向に円滑に通過させることができる。
また、図8に示すように、平面視円形状の丸鍋42を使用して加熱調理を行う場合には、複数のボス状突起33,34,35に当接するので、例えば、一対のリブ状突起31,32の間に丸鍋42の一部が入り込んで両リブ状突起31,32の間を狭めるような事態を回避することができ、覆板9と丸鍋42との間に確実に空隙を確保することができる。しかも、複数のボス状突起33,34,35によって、丸鍋42が図8中仮想線示するように位置ズレしても覆板9と丸鍋42との間に空隙が形成された状態を確実に維持することができる。なお、本実施形態においては角鍋40と丸鍋42について述べたが、防熱板1は他の調理容器(例えば、図示しないが、鉄板、フライパン、底付き焼き網等)であっても同様の防熱効果を得ることができる。
また、前記覆板9は、鍋37等の調理容器に近接することにより、汁跳ねや油跳ねによる汚れが付着したり、炎に炙られて変色等が生じることがある。この場合には、図5に示すように、覆板9はネジ30によって表板7に取り付けられているので、ネジ30を外して防熱板1から覆板9を分離させることができ、覆板9の掃除や交換を容易に行うことができる。
また、本実施形態の防熱板1は、図6に示すようなコンロ2以外に、図9に示すような五徳43及び天板44の高さが低い所謂フラットタイプコンロ45にも好適に採用することができる。図9に示すように、フラットタイプコンロ45は五徳43及び天板44の高さが低いために、図6に示すようなコンロ2の場合と比較して、主防熱部38の下方に形成された空間Sが広く、この空間Sに排熱が溜まりやすい。この場合にも、覆板9に、一対のリブ状突起31,32と複数のボス状突起33,34,35とが形成されていることによって、図9に示すように、鍋37がフラットタイプコンロ45の五徳43上に載置されたときに、鍋37は一対のリブ状突起31,32と複数のボス状突起33,34,35との何れかに当接して覆板9との間に空隙が形成される。これによって、主防熱部38の下方のフラットタイプコンロ45の天板44と副防熱部39との間に形成された空間Sの排熱を、覆板9と鍋37との間に形成された空隙を抜けて円滑に放出させることができる。
また、図示しないが、前記覆板9にリブ状突起31,32及びボス状突起33,34,35が設けられていなくても、主防熱部38の下方の炎の炙りを防止することができるので、防熱板1の防熱作用を十分に向上させることができる。また、図示しないが、火力の比較的小さなコンロ等のように炎の炙りが小さい場合には、前記覆板9を設けずに、表板7の広面部10の鍋37に対向する位置に前記リブ状突起31,32及びボス状突起33,34,35を設けておくことでも、コンロからの排熱を円滑に外部に放出させることができるので、防熱板1の防熱作用を十分に向上させることができる。
また、本実施形態においてはビルトイン式コンロを採用して説明したが、防熱板1はビルトイン式コンロにおいてのみ適用されるものではなく、例えば卓上式コンロであっても適用できることは言うまでもない。
本発明の一実施形態の防熱板の設置状態を示す説明図。 防熱板の表板側を示す説明図。 防熱板の裏板側を示す説明図。 図2におけるIV−IV線断面説明図。 覆板の取り付け状態を示す説明的断面図。 図1の要部を拡大して示す説明図。 角鍋における突起の作用を示す説明図。 丸鍋における突起の作用を示す説明図、 他のコンロの側方に取り付けた防熱板の要部を示す説明図。
符号の説明
1…防熱板、2,45…コンロ、3…壁面、6,44…天板、9…覆板、31,32…リブ状突起(突起)、33,34,35…ボス状突起(突起)、37,40,42…調理容器、38…主防熱部、39…副防熱部。

Claims (5)

  1. コンロに隣接して起立する壁面に取り付けられ、前記壁面を所定の空隙を存して覆う主防熱部と、該主防熱部の下縁に連設されて前記主防熱部より壁面に接近して下方に延びる副防熱部とを備え、前記主防熱部は、コンロの天板の取外し時の該天板の昇降動を可能とする距離を存した位置から上方の前記壁面を覆い、前記副防熱部は、コンロの天板と壁面との間に位置された防熱板において、
    前記主防熱部におけるコンロの五徳上に載置された調理容器に対向する範囲の所定位置に、調理容器に当接したとき該調理容器と主防熱部との間にコンロからの排熱を放出させる空隙を形成する突起を設けたことを特徴とする防熱板。
  2. コンロに隣接して起立する壁面に取り付けられ、前記壁面を所定の空隙を存して覆う主防熱部と、該主防熱部の下縁に連設されて前記主防熱部より壁面に接近して下方に延びる副防熱部とを備え、前記主防熱部は、コンロの天板の取外し時の該天板の昇降動を可能とする距離を存した位置から上方の前記壁面を覆い、前記副防熱部は、コンロの天板と壁面との間に位置された防熱板において、
    前記主防熱部の下部位置及び該主防熱部と前記副防熱部との境界位置にかけての、コンロの五徳上に載置された調理容器に対向する範囲に、所定の空隙を存して該主防熱部の表面を覆うことにより、調理容器の周囲から立ち上がるコンロの炎を遮る覆板を設けたことを特徴とする防熱板。
  3. 前記覆板は、前記主防熱部に取外し自在に保持されていることを特徴とする請求項2記載の防熱板。
  4. 前記覆板におけるコンロ上に載置された調理容器に対向する範囲の所定位置に突起を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の防熱板。
  5. 前記突起は、鉛直方向に所定の長さを有し且つ互いに間隔を存して延びる一対のリブ状突起と、両リブ状突起間に配設されて該リブ状突起より小さな形状に形成されたボス状突起とにより構成されていることを特徴とする請求項1又は4記載の防熱板。
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