JP3094869B2 - ミラーステー用カバー - Google Patents

ミラーステー用カバー

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JP3094869B2
JP3094869B2 JP07243664A JP24366495A JP3094869B2 JP 3094869 B2 JP3094869 B2 JP 3094869B2 JP 07243664 A JP07243664 A JP 07243664A JP 24366495 A JP24366495 A JP 24366495A JP 3094869 B2 JP3094869 B2 JP 3094869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等におい
て、バックミラーのステーが車体側に取り付けられる部
分を被覆して、その外観を向上させるためのカバーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のアウトサイドミラー取付け装置
は、実開平5−93993号公報に例示されているよう
に、ミラーアームの回転装置を有する車体取付け部が車
体骨格パネルに取り付けられ、車体外表面を構成するフ
ィニッシャにより上記車体取付け部が覆われるようにさ
れているが、車体取付け部がフィニッシャにより覆われ
るために、車体取付け部の外形に制約を受けるか、ある
いは、フィニッシャが大型化するおそれがあると共に、
車体骨格パネルに対する車体取付け部の固定作業や、フ
ィニッシャによる車体取付け部の被覆作業が容易でない
不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トラ
ック等において、バックミラーのステーが車体側に取り
付けられる部分を被覆し、その装着が容易なカバーを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るミラーステー用カバーは、複数個に分割されて組み合
わされ、ボルトにより車体側に取り付けられるミラース
テー端部を覆うカバー部材からなり、上記各カバー部材
の内部にそれぞれ相互に係合する係止部を有し、かつ、
上記ボルトの頭部もしくは上記ボルトにねじ込まれたナ
ットに対して上記ボルトの軸と直角方向に係止する凸部
が少なくとも上記カバー部材のいずれかに形成されてい
る。
【0005】すなわち、複数個に分割されたカバー部材
は、それぞれの内部における係止部が相互に係合するこ
とにより容易に組み合わされて、車体側に取り付けられ
るミラーステー端部を覆うことができると共に、少なく
ともいずれかのカバー部材に形成された凸部が、ミラー
ステー端部の取り付けボルトの頭部、もしくは、そのボ
ルトにねじ込まれたナットに対してボルトの軸と直角方
向に係止しているので、組み合わされたカバー部材が、
ボルトの軸方向と直角の方向であるミラーステー端部の
軸方向及びまたは周方向に変位することは確実に防止さ
れ、従って、ミラーステー端部に対するミラーステー用
カバーの取り付け位置は常に正規の状態に保持される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例につい
て説明する。図1に示されているように、トラックのキ
ャブ1における前面隅部にミラーステー2の上下端部が
取り付けられ、このミラーステー2によりバックミラー
3が支持されているが、図2に示されているように、ミ
ラーステー2下端の目玉部4とその上下にそれぞれ配置
されたワッシャ5、6とを段付きボルト7の大径部8が
挿通し、また、図示しないボルトによりキャブ1に固定
されたブラケット10の腕部11とその上下にそれぞれ
配置されたスプリングワッシャ12及びワッシャ13と
を段付きボルト7の小径部14が挿通し、ナット15が
段付きボルト7の先端にねじ込まれて、ミラーステー目
玉部4がブラケット10を介しキャブ1に取り付けられ
ている。
【0007】この場合、段付きボルト7の大径部8によ
りワッシャ5、6間の外法が規制されているため、ナッ
ト15のねじ込みが強くても、ミラーステー2は段付き
ボルト7を中心として水平方向に回動させることができ
るように構成されている。
【0008】一方、図2及び図3に示されているよう
に、ミラーステー用カバー20は合成樹脂製の上方カバ
ー部材21及び下方カバー部材22から構成され、上方
カバー部材21の端部内側及び中央付近内側にはそれぞ
れ略半円弧状の突起23、24が一体成形されていて、
これらの突起23、24の両端部25がそれぞれ上方カ
バー部材21の両端縁から下方へ少し突出している。
【0009】また、上方カバー部材21の両端縁には横
方向内側へ延びる突起26及びその内面に沿って下方へ
延びる突起27と、下方へ突出した爪部28とがそれぞ
れ一体成形され、さらに、上方カバー部材21の内側頂
面には円環状に下方へ延びる凸部29が一体成形されて
いて、凸部29には周方向の適宜個所に図示しない切れ
目が形成されている。
【0010】また、下方カバー部材22の端部内側及び
中央付近内側にはそれぞれ2列の略半円弧状突起30、
31が一体成形されて、それらの下部に切れ目32が形
成されていると共に、下方カバー部材22の両端縁には
横方向内側へ延びる突起33と、上方へ突出した爪部3
4及び下方への凹部をそなえたポケット35とがそれぞ
れ一体成形され、さらに、下方カバー部材22の内側底
面には円環状に上方へ延びる凸部36が一体成形されて
いて、凸部36には切れ目37が形成されており、ま
た、下方カバー部材22の内側底面に水抜き孔38が設
けられている。
【0011】従って、切れ目37の存在により円環状凸
部36内へ段付きボルト7の頭部を下方から弾力的に嵌
め込んで、略半円弧状突起30、31の内周面をミラー
ステー2下端部の下面に当てがった下方カバー部材22
に対し、上方から上方カバー部材21をかぶせて、下方
突起27を下方カバー部材22のポケット35に嵌め込
めば、上下カバー部材21、22間の位置決めを容易に
行うことができる。
【0012】このため、上方カバー部材21をさらに下
方へ押し込むことにより、図4に一例が示されているよ
うに、上方カバー部材21の爪部28が下方カバー部材
22の突起33と弾力的に係合すると同時に、下方カバ
ー部材22の爪部34が上方カバー部材21の突起26
と弾力的に係合して、上下カバー部材21、22をそれ
らの両端縁でそれぞれ係止させることができ、また、上
方カバー部材21における略半円弧状突起23、24の
内周面がそれぞれミラーステー2下端部の上面に当てが
われると共に、突起23、24の両端部25が下方カバ
ー部材22における各2列の略半円弧状突起30、31
間にそれぞれ嵌め込まれ、さらに、上方カバー部材21
の円環状凸部29内にナット15が弾力的に嵌め込まれ
る結果、ミラーステー目玉部4を含むミラーステー2の
下端部と段付きボルト7及びナット15等がミラーステ
ー用カバー20により完全に被覆されることになる。
【0013】すなわち、上方カバー部材21の下方突起
27と下方カバー部材22のポケット35との嵌合によ
り、上下カバー部材21、22間の位置決めを容易に行
うことができると共に、下方カバー部材22に対して上
方カバー部材21を上方から押し付けることにより、爪
部28、34がそれぞれ突起33、26と弾力的に係合
して、上下カバー部材21、22を強固に組み合わせ、
ミラーステー用カバー20としてミラーステー2の下端
部へ簡単に装着することができる。
【0014】しかも、この場合には、上方カバー部材2
1の略半円弧状の突起23、24及び下方カバー部材2
2の略半円弧状突起30、31がミラーステー2下端部
の外周面をそれぞれ上下から挟んでいるため、ミラース
テー用カバー20がミラーステー2下端部の軸線と直角
の方向に位置決めされ、また、上方カバー部材21の円
環状凸部29とナット15との弾力的嵌合、及び、下方
カバー部材22の円環状凸部36と段付きボルト7頭部
との弾力的嵌合により、ミラーステー用カバー20がミ
ラーステー2下端部の軸線方向及び周方向に位置決めさ
れており、さらに、上方カバー部材21における略半円
弧状突起23、24の両端部25が下方カバー部材22
における各2列の略半円弧状突起30、31間にそれぞ
れ嵌め込まれて、上下カバー部材21、22が相互にミ
ラーステー2下端部の軸線方向に位置決めされているの
で、ミラーステー用カバー20はミラーステー2下端部
にしっかりと装着されて常に正規の状態に保持され、そ
の取り付けが緩むことは確実に防止することができる。
【0015】また、上下カバー部材21、22間を位置
決めするための上方カバー部材21の下方突起27と下
方カバー部材22のポケット35との嵌合、及び、上下
カバー部材21、22を係止するための爪部28、34
と突起33、26とのそれぞれの係合は、いずれもミラ
ーステー用カバー20内に配置されていて、その外面上
には全く現れていないので、ミラーステー用カバー20
により覆われたミラーステー2下端部は非常に見栄えが
良い長所がある。
【0016】さらに、上方カバー部材21の略半円弧状
突起23、24及び下方カバー部材22の略半円弧状突
起30、31はそれぞれ上下カバー部材21、22の剛
性を高めることができるので、上下カバー部材21、2
2を比較的薄肉とすることにより、ミラーステー用カバ
ー20のコスト低減及び軽量化を図ることができると共
に、ミラーステー2の外面を伝わって上方からミラース
テー用カバー20内に流入した雨水や、ブラケット10
の外面を伝わってミラーステー用カバー20内に流入し
た雨水等は、下方カバー部材22における略半円弧状突
起30、31の切れ目32及び円環状凸部36の切れ目
37等を通って、下方カバー部材22の水抜き孔38か
ら確実に排出され、それらがミラーステー用カバー20
内に溜まることはないので、排水等にとくに気を配る必
要がない。
【0017】なお、上記実施形態例においては、上方カ
バー部材及び下方カバー部材にそれぞれ形成された凸部
が、車体側にミラーステー端部を取り付けるボルト及び
ナットとそれぞれ係止しているが、その何れかを省略し
ても上記実施形態例と同様な作用効果を奏することがで
き、また、前記凸部は円環状に代えて適宜多角形状とす
ることも可能であり、さらに、これらミラーステー用カ
バーはミラーステーの上端部にも同様に適用できること
はいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】本発明にかかるミラーステー用カバーに
あっては、複数個に分割されたカバー部材内部の係止部
を相互に係合させることにより、そのカバー部材が容易
に組み合わされて、車体側に取り付けられたミラーステ
ー端部へ簡単に装着できると共に、上記係止部がカバー
部材内部に配置されていて、カバー部材の外表面には現
れないため、外観の見栄えを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における全体斜視図。
【図2】図1におけるII部の縦断面拡大図。
【図3】図2における要部分解斜視図。
【図4】上記要部の一部縦断面拡大図。
【符号の説明】
1 キャブ 2 ミラーステー 3 バックミラー 4 目玉部 7 段付きボルト 10 ブラケット 15 ナット 20 ミラーステー用カバー 21 上方カバー部材 22 下方カバー部材 23、24 略半円弧状突起 26、27 突起 28 爪部 29 円環状凸部 30、31 略半円弧状突起 33 突起 34 爪部 35 ポケット 36 円環状凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個に分割されて組み合わされ、ボル
    トにより車体側に取り付けられるミラーステー端部を覆
    うカバー部材からなり、上記各カバー部材の内部にそれ
    ぞれ相互に係合する係止部を有し、かつ、上記ボルトの
    頭部もしくは上記ボルトにねじ込まれたナットに対して
    上記ボルトの軸と直角方向に係止する凸部が少なくとも
    上記カバー部材のいずれかに形成されたミラーステー用
    カバー。
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