JP3092990B2 - 環状クリップの装着装置 - Google Patents

環状クリップの装着装置

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JP3092990B2 JP03212106A JP21210691A JP3092990B2 JP 3092990 B2 JP3092990 B2 JP 3092990B2 JP 03212106 A JP03212106 A JP 03212106A JP 21210691 A JP21210691 A JP 21210691A JP 3092990 B2 JP3092990 B2 JP 3092990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状クリップの装着装
置に関し、例えば、ボールジョイントや等速ジョイント
等のワークのジョイント部分を保護するゴム製のブーツ
を組付け固定するのに使用される環状クリップの装着装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ボールジョイント等のワークに
ブーツを装着して、環状クリップ、例えば、ブーツバン
ドにより締付け固定したものの一例を図10を参照して以
下に説明する。同図において、(1)はハウジング
(2)にそって軸(3)を配したワーク、(4)はゴム
製の弾性ブーツで、大径開口端部(5)をハウジング開
口端部(6)に被せると共に、小径開口端部(7)を軸
(3)に嵌めこむことによりジョイント部分を覆って保
護している。(8)はブーツ(4)の大径開口端部
(5)に凹状に形成された口部(9)に装着され、ブー
ツ(4)を締付け固定する環状クリップ、例えば、ブー
ツバンドで、バネ鋼等のバネ材料製であって、通常は図
11に示すように、一巻以上のものが使用されている。
【0003】ところで、上記ブーツバンド(8)は、ブ
ーツバンド装着装置によりブーツ(4)に装着される
が、本出願人は、特願昭62ー220898号によりブーツバン
ド装着装置を提案した。この提案に係るブーツバンド装
着装置を、図12および図13を参照しながら説明する。
【0004】図12および図13において、(10)は押込み
ヘッドで、この押込みヘッド(10)は、小径筒部(11)
と大径筒部(12)との間に傾斜筒部(13)を有する押込
み筒(14)に、取付け軸(15)を軸方向に摺動自在に挿
嵌したもので、押込み筒(14)の大径筒部(12)の後端
を、この取付け軸(15)の後部に軸方向に形成されたス
リット状の長孔(16)に遊嵌した連結ピン(17)を介し
て取付け軸(15)に取付けると共に、上記連結ピン(1
7)には軸方向に移動可能に配設された押込みロッド(1
8)を連結固定し、この押込みロッド(18)の軸方向移
動により押込み筒(14)を移動させる。
【0005】上記取付け軸(15)の先部の円周等配部位
には、複数の凹状の取付け溝(20)を軸方向に形成して
あり、この取付け溝(20)に枢着ピン(21)(22)を介
して第1および第2の分割ガイド(23)(24)を交互
に、かつ、回動自在に枢着し、分割ガイド(23)(24)
の後端部と取付け軸(15)との間に圧縮バネ(25)を配
設し、分割ガイド(23)(24)の先端部を縮径方向に、
又突起(26)(27)を設けた後端部を拡径方向にそれぞ
れ付勢し、突起(26)(27)を常時押込み筒(14)の内
周面に当接させる。上記第1の分割ガイド(23)と第2
の分割ガイド(24)の長さ寸法を異ならせて、枢着ピン
(22)の位置を、枢着ピン(21)より後部に位置ずれさ
せ、このことにより、押込み筒(14)と取付け軸(15)
との相対的な位置関係で、それぞれの分割ガイド(23)
(24)の縮径状態を異ならせる。すなわち、第1および
第2の分割ガイド(23)(24)の突起(26)(27)が、
押込み筒(14)の大径筒部(12)に位置しているとき
は、第2の分割ガイド(24)の先部(24a)の先端が第
1の分割ガイド(23)の先部(23a)先端より縮径し、
上記突起(26)(27)が小径筒部(11)に位置している
ときは、各分割ガイド(23)(24)の先端部は同一円周
上に拡径した状態にあり、隙間なく隣接する。
【0006】そうして、上記ブーツバンド装着装置によ
り、ブーツバンド(8)をブーツ(4)に装着する場合
は、図14に示すように、第1および第2の分割ガイド
(23)(24)の後端部の突起(26)(27)を、押込み筒
(14)の大径筒部(12)に位置させ、分割ガイド(23)
(24)の先端部を、押込み筒(14)より前方に突出さ
せ、かつ、圧縮バネ(25)の付勢力により縮径状態に保
持した後、押込み筒(14)を前進させて、分割ガイド
(23)(24)の縮径した先端部を、適宜の手段で保持さ
れたブーツバンド(8)に挿入し、かつ、上記先端部に
ブーツバンド(8)に係止保持させる。しかる後、押込
みロッド(18)の後退移動により、押込み筒(14)を後
退させて、図15に示すように、第1および第2の分割ガ
イド(24)の突起(26)(27)を小径筒部(11)に位置
させる。すると第1および第2の分割ガイド(23)(2
4)が枢着ピン(21)(22)を中心に圧縮バネ(25)の
付勢力に抗して回動して、その先端部が隙間なく隣接し
て拡径し、この先端部にブーツバンド(8)が外嵌状態
で拡径保持される。
【0007】こうしてブーツバンド(8)が拡径保持さ
れると、第1および第2の分割ガイド(23)(24)の先
端部がブーツ(4)に被嵌され、かつ、押込み筒(14)
が前進してその先端面でブーツバンド(8)を押圧し、
この押圧力により、図16に示すように、ブーツバンド
(8)はブーツ(4)の口部(9)に落とし込まれて装
着を完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記ブーツバンド
(8)は、ブーツ(4)の口部(9)の直径寸法に応じ
て使用されるが、従来のブーツバンド装着装置によれ
ば、第1および第2の分割ガイド(23)(24)のブーツ
バンド(8)を外嵌状態で拡径する部位が、枢着ピン
(21)(22)より最も離れた、かつ、回動量の最も大き
い先端部であるため、ブーツバンド(8)の直径寸法に
よっては拡径しすぎて、ブーツバンド(8)が弾性復元
せず、ブーツ(4)の口部(9)を確実に締付け固定す
ることができないという問題が発生していた。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑み提案されたも
ので、環状クリップの直径寸法に応じて、環状クリップ
の拡径量を調整することのできる環状クリップの装着装
置を提供すること目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、先端部の円周等配位置に複数の凹状の取付
け溝を有する取付軸の前記凹状の取付け溝に長短2種類
の長さの異なる複数の分割ガイドの途中を長短交互に先
端が径方向に拡縮回動可能に枢着され、かつ、各分割ガ
イドの先端が揃えられ、しかも、先端からの枢着位置が
短い方を先端に近くし、長い方を遠くして枢着されてお
り、各分割ガイドの後端には径方向外方に突出する突起
が設けられ、この取付軸に対して、先端側に小径筒部を
配し、後端側に大径筒部を配し、その間に傾斜筒部を有
する押込み筒を摺動自在に外嵌して押込みヘッドを構成
し、前記取付軸と押込み筒とを個別に昇降操作可能とし
て、小径筒部で各分割ガイドの後端の突起を縮径させる
ことにより先端を拡径させ、大径筒部で各分割ガイドの
後端を拡径可能とすることにより先端を縮径可能とし、
上記押込み筒と分割ガイドとの間に圧縮介在させた弾性
体により、各分割ガイドの先端を縮径方向に付勢してな
る環状クリップ装着機構を具備した環状クリップの装着
装置において、上記環状クリップ装着機構の移動方向と
直交する方向に移動可能に配設された供給プレートに、
自然状態の環状クリップを芯出し状態で位置決め載置す
るため、該環状クリップの外径とほぼ同一径の環状段部
を有し、該環状段部の内側に環状段部と同心円で自然状
態の環状クリップの外径より小さく、該環状クリップの
内径よりも大きい穴径とした載置孔と、自然状態の環状
クリップの外径よりも大きい孔径を有し、内周面に前記
長い方の各分割ガイドの位置に対応させて係合突起を突
出させ、この係合突起が作る内径を環状クリップの内径
よりも大きく環状クリップの外径よりも小さくし、各係
合突起の間に前記短い方の分割ガイドが拡縮可能な空間
を形成し、上記係合突起により環状クリップを係合保持
可能とした係合孔とを並設し、供給プレートの移動動作
に関連して、載置孔と係合孔を環状クリップ装着機構の
分割ガイドと同芯状に選択的に対向可能とした環状クリ
ップ供給機構を設け、上記供給プレートの載置孔の環状
段部に芯出し状態で位置決め載置された環状クリップ内
に前記分割ガイドの先端を挿入して拡径させることによ
り環状クリップを分割ガイドの先端で外嵌保持させて載
置孔から取出し、その状態で供給プレートを移動させて
係合孔を分割ガイドに同芯状に対向させ、この係合孔に
分割ガイドを深く挿入して環状クリップを分割ガイドの
後方へ押込ませ、その状態で短い方の分割ガイドの先端
を係合孔内で拡径させて環状クリップを外嵌保持させ、
この状態で係合孔から取出して長い方の分割ガイドの先
端も拡径させて長短両方の分割ガイドで環状クリップを
外嵌保持させ、この状態で対象ワークに環状クリップを
装着させるようになしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】環状クリップ装着機構と環状クリップ供給機構
との協働により、分割ガイドの先部先端で供給プレート
の載置孔に載置された環状クリップを係止保持したの
ち、分割ガイドを供給プレートの係合孔に挿入し、この
挿入動作に関連して、環状クリップを係合孔の開口縁に
係合させる。しかる後、分割ガイドをさらに上記係合孔
に挿入すると、環状クリップは係合孔の開口縁に係合し
ているので、環状クリップは分割ガイドの先部先端から
後方に押込まれ、分割ガイドの枢着部側へ相対的に移動
する。この状態で押込み筒と取付け軸とが一体となって
後退し、分割ガイドが係合孔から抜脱して、所定の位置
に保持されると、押込み筒が後退移動し、分割ガイドの
突起が押込み筒の大径筒部から小径筒部に位置する。す
ると分割ガイドが枢着部を中心に回動して、分割ガイド
の先部が縮径した状態から拡径し、この拡径により、分
割ガイドに外嵌状態で保持された環状クリップが拡径す
る。したがって、上記分割ガイドの先部の係合孔への挿
入量を適宜調整することにより、分割ガイドに対する環
状クリップの係止保持位置を変更可能であり、環状クリ
ップの拡径量を調整することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明に係る装置の実施例を図1乃至図
9を参照しながら説明すると次の通りである。尚、図10
乃至図16に示したものと同一物には同一符号を付して説
明を省略する。
【0013】図1乃至図9において、(31)は機枠、
(32)は機枠(31)の一側に固設された略L次形状の取
付け枠、(33)は上記ブーツ(4)の口部(9)にブー
ツバンド(8)を装着するための環状クリップ装着機構
で、この環状クリップ装着機構(33)は上記取付け枠
(32)に装備されていると共に、前記押込みヘッド(1
0)を備えている。(34)は環状クリップ装着機構(3
3)にブーツ(4)を供給するための環状クリップ供給
機構で、この環状クリップ供給機構(34)は支持台(3
5)を介して機枠(31)上に取付けてある。
【0014】上記環状クリップ装着機構(33)を構成す
る昇降シリンダ(36)は、図3に示すように、取付け枠
(32)の先端部に取付け板(37)を介して起立固定され
ていると共に、その突出退入可能な昇降ロッド(38)の
先端部に、上記押込みヘッド(10)の取付け軸(15)が
垂設された昇降板(39)を片持ち状に水平姿勢に取付け
固定する。上記取付け板(37)には昇降シリンダ(36)
の隣接位置にガイド筒(40)を貫通固定すると共に、こ
のガイド筒(40)に、長尺な支持筒(41)を軸受け(4
2)を介して上下方向に摺動可能に貫通保持させ、か
つ、この支持筒(41)の下端部を上記昇降板(39)に取
付け軸(15)と同芯上に貫通固定する。上記支持筒(4
1)の上端面には外筒押圧用シリンダ(43)を取付け固
定し、その押圧ロッド(44)を支持筒(41)の上端開口
部に挿入し、前記連結ピン(17)に連結固定された長尺
な押込みロッド(18)の後端部に連結する。
【0015】そして、上記昇降シリンダ(36)の昇降ロ
ッド(38)の突出退入動作により、昇降板(39)が昇降
すると共に、この昇降板(39)に追従して、上端に外筒
押圧用シリンダ(43)を取付けた支持筒(41)がガイド
筒(40)で案内されながら上下方向に移動して、押込み
ヘッド(10)の押込み筒(14)と取付け軸(15)とが一
体となって上下方向に移動し、又外筒押圧用シリンダ
(43)の押圧ロッド(44)の突出退入動作により、押込
みロッド(18)を介して押込みヘッド(10)の押込み筒
(14)が取付け軸(15)に対して相対的に軸方向に移動
して、第1および第2の分割ガイド(23)(24)の突起
(26)(27)を押込み筒(14)の大径筒部(12)と小径
筒部(11)の位置に選択的に位置させ、第1および第2
の分割ガイド(23)(24)を拡径および縮径させるよう
に構成されている。
【0016】図2、図4乃至図6に示す上記環状クリッ
プ供給機構(34)において、(45)は支持台(35)の上
面に取付け固定された2条のガイドレールで、このガイ
ドレール(45)に複数のガイド部材(46)(47)を介し
て所定長さの供給プレート(48)を長手方向に水平に移
動可能に案内保持する。この供給プレート(48)は先端
部分に、マガジン等から切り出されたブーツバンド
(8)が載置保持される貫通した載置孔(49)と、ブー
ツバンド(8)を係合保持可能な貫通した係合孔(50)
とを並設してある。供給プレート(48)の載置孔(49)
は内周面に環状段部(51)が形成されており、この環状
段部(51)上にブーツバンド(8)が水平姿勢に載置保
持される。また、供給プレート(48)の係合孔(50)の
内周面の円周等配位置には、図8に示すように、ブーツ
バンド(8)を水平姿勢で係合保持する複数の係合突起
(53)が第1の分割ガイド(23)が嵌入し得る間隔寸法
を隔てて突設されている。
【0017】上記供給プレート(48)の載置孔(49)の
上部には検出センサ(54)が配設されている。この検出
センサ(54)は、所定屈曲形状の取付けブラケット(5
5)を介して支持台(35)に取付け固定されており、こ
の検出センサ(54)により供給プレート(48)の載置孔
(49)にブーツバンド(8)が供給載置された否かを検
出する。
【0018】上記支持台(35)の後端部には、支持ブラ
ケット(56)を介して供給シリンダ(57)を水平姿勢に
取付け支持し、かつ、その供給ロッド(58)を、取付け
片(59)を介して供給プレート(48)の後端部に連結
し、供給ロッド(58)の突出退入動作により供給プレー
ト(48)を前後方向に移動させ、載置孔(49)と係合孔
(50)とを、環状クリップ装着機構(33)の分割ガイド
(23)(24)と同芯上に選択的に対向させる。
【0019】次に本発明に係る環状クリップ組付け装置
の動作にについて説明すると次の通りである。尚、押込
みヘッド(10)は上昇端に位置し、又供給プレート(4
8)は後退端に位置しているものとする。
【0020】マガジン等から切り出されたブーツバンド
(8)は、図5に示す矢印方向から水平に上記クリップ
供給機構(34)の後退端に位置する供給プレート(48)
の載置孔(49)に送られて環状段部(51)に載置保持さ
れる。上記載置孔(49)の環状段部(51)にブーツバン
ド(8)が載置されると、供給シリンダ(57)の供給ロ
ッド(58)が突出して、供給プレート(48)が前進し、
載置孔(49)が、図1に示すように、環状クリップ装着
機構(33)の第1および第2の分割ガイド(23)(24)
と同芯上に対向する。
【0021】しかる後、昇降シリンダ(36)の昇降ロッ
ド(38)が突出して、昇降板(39)が下降すると共に、
この昇降板(39)に取付けられた押込みヘッド(10)が
下降する。上記押込みヘッド(10)の下降時、上端に外
筒押圧用シリンダ(43)を取付けた支持筒(41)がガイ
ド筒(40)で案内されながら下方に移動し、押込みヘッ
ド(10)は押込み筒(14)と取付け軸(15)とが一体と
なって下降する。このとき第1及び第2の分割ガイド
(24)の突起(26)(27)は押込み筒(14)の大径筒部
(12)に位置し、分割ガイド(23)(24)の先部(23
a)(24a)の先端は、押込み筒(14)より下方に突出し
ていると共に、圧縮バネ(25)の付勢力により縮径して
いる。そして、押込みヘッド(10)の下降により、分割
ガイド(23)(24)の先端部が、上記供給プレート(4
8)の載置孔(49)に載置されたブーツバンド(8)の
内周面に当たるまで挿入されると、上記分割ガイド(2
3)(24)の先部(23a)(24a)の先端にブーツバンド
(8)が外嵌状態で係止保持される。
【0022】こうして分割ガイド(23)(24)の先部
(23a)(24a)の先端にブーツバンド(8)が係止保持
されると、上記昇降シリンダ(36)の昇降ロッド(38)
が退入し、押込みヘッド(10)が上方へ移動すると共
に、供給シリンダ(57)の供給ロッド(58)が退入して
供給プレート(48)が後退し、その係合孔(50)が第1
および第2の分割ガイド(23)(24)と同芯上に対向す
る。
【0023】しかる後、昇降シリンダ(36)の昇降ロッ
ド(38)が再び突出して、昇降板(39)が下降し、か
つ、昇降板(39)に取付けられた押込みヘッド(10)が
下降する。このとき押込みヘッド(10)は押込み筒(1
4)と取付け軸(15)とが一体となって下降し、かつ、
ブーツバンド(8)は、押込み筒(14)より下方に突出
した第1の分割ガイド(23)の縮径した先部(23a)の
先端に係止保持されている。この状態で押込みヘッド
(10)が下降すると、図7に示すように、分割ガイド
(23)(24)の先部(23a)(24a)の先端が供給プレー
ト(48)の係合孔(50)に挿入され、ブーツバンド
(8)が係合孔(50)の係合突起(53)の上面に係合保
持される。このとき第2の分割ガイド(24)の先部(24
a)の先端は第1の分割ガイド(23)の先部(23a)の先
端より縮径しており、したがって、図8に示すように、
第1の分割ガイド(23)の先部(23a)は係合突起(5
3)間に位置し、第2の分割ガイド(24)の先部(24a)
は係合突起(53)の内側に位置する。そして、上記押込
みヘッド(10)は、ブーツバンド(8)が供給プレート
(48)の係合孔(50)の係合突起(53)に当接したのち
もさらに所定寸法下降する。するとブーツバンド(8)
は係合突起(53)で押圧されて分割ガイド(23)(24)
の先部(23a)(24a)の後方に相対的に移動し、先部
(23a)(24a)の後方所定部位に係止保持される。
【0024】上記ブーツバンド(8)が分割ガイド(2
3)(24)の先部(23a)(24a)の後方所定部位に係止
保持されると、昇降シリンダ(36)の昇降ロッド(38)
が再び退入し、上記押込みヘッド(10)が上昇して上昇
端に保持される。このとき押込みヘッド(10)は押込み
筒(14)と取付け軸(15)とが一体となって上昇する。
上記押込みヘッド(10)が上昇端に位置すると、外筒押
圧用シリンダ(43)の押圧ロッド(44)が退入し、押込
みロッド(18)を介して押込み筒(14)が取付け軸(1
5)にそって上方に移動する。
【0025】上記押込み筒(14)の上方への移動によ
り、図9に示すように、第1および第2の分割ガイド
(23)(24)の突起(26)(27)が、押込み筒(14)の
大径筒部(12)から小径筒部(11)に位置する。すると
第1および第2の分割ガイド(23)(24)の突起(26)
(27)が上記小径筒部(11)の内周面で押圧され、これ
ら分割ガイド(23)(24)が圧縮バネ(25)の付勢力に
抗して枢着ピン(21)(22)を中心に回動し、先部(23
a)(24a)が隙間なく隣接して拡径する。この第1およ
び第2の分割ガイド(23)(24)の先部(23a)(24a)
の先端の拡径により、ブーツバンド(8)が分割ガイド
(23)(24)の先部(23a)(24a)の後方所定部位に外
嵌状態で拡径保持される。こうしてブーツバンド(8)
が拡径保持されると、第1および第2の分割ガイド(2
3)(24)の先部(23a)(24a)の先端が適宜の方法に
よりブーツ(4)に被嵌されたのち、押圧用シリンダ
(43)の押圧ロッド(44)が突出し、押込みロッド(1
8)を介して押込み筒(14)が前進してその先端面でブ
ーツバンド(8)を押圧し、この押圧力により、ブーツ
バンド(8)はブーツ(4)に落とし込まれて装着を完
了する。
【0026】そして、ブーツバンド(8)の拡径量は、
供給プレート(48)の係合孔(50)に対する分割ガイド
(23)(24)の先部(23a)(24a)の挿入寸法を適宜調
整することにより調整可能である。すなわち、第1およ
び第2の分割ガイド(23)(24)の枢着ピン(21)(2
2)から離れた位置ほど回動量が大きく、したがって、
ブーツバンド(8)の拡径量は、分割ガイド(23)(2
4)の先部(23a)(24a)の先端側ほど大きく、後方側
ほど小さいので、上記供給プレート(48)の係合孔(5
0)に対する分割ガイド(23)(24)の先部(23a)(24
a)の挿入寸法を調整し、分割ガイド(23)(24)への
ブーツバンド(8)の係止保持位置を適宜変更すること
により、ブーツバンド(8)の直径寸法に応じて拡径量
を所望の拡径量に調整することができる。
【0027】尚、上記実施例において、ブーツバンドの
拡径量を調整する必要のない場合は、分割ガイドで外嵌
保持したブーツバンドを供給プレートの係合孔に係合さ
せる必要はない。また、上記実施例では、ブーツにブー
ツバンドを装着する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるわけではなく、環状クリップを各種ワ
ークに装着する場合に広く適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、環状クリップの直径寸
法に応じて、環状クリップの拡径量を調整することがで
きるので、ワーク等への装着時に、環状クリップが拡径
しすぎることがない。したがって、例えば、ブーツの口
部にブーツバンドを装着する場合等に使用すれば、ブー
ツバンドは、拡径後、確実に弾性復元し、ブーツを確実
に締付け固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例を示す要部断面説明図であ
る。
【図2】本発明装置の概略を示す全体説明図である。
【図3】本発明装置の装着機構を示す断面説明図であ
る。
【図4】本発明装置の供給機構の部分断面正面説明図で
ある。
【図5】本発明装置の供給機構の要部平面図である。
【図6】本発明装置の要部側面図である。
【図7】本発明装置の装着機構による環状クリップの拡
径前の状態を示す断面説明図である。
【図8】供給プレートの係合孔と分割ガイドとの位置関
係を示す部分平面説明図である。
【図9】本発明装置の供給機構による環状クリップの拡
径後の状態を示す断面説明図である。
【図10】ブーツが装着されたワークを示す正面図であ
る。
【図11】ブーツバンドの説明図である。
【図12】従来のブーツバンド装着装置の縦断面説明図
である。
【図13】従来のブーツバンド装着装置の底面図であ
る。
【図14】従来のブーツバンド装着装置によるブーツバ
ンドの拡径前を示す縦断面説明図である。
【図15】従来のブーツバンド装着装置によるブーツバ
ンドの拡径後を示す縦断面説明図である。
【図16】従来のブーツバンド装着装置によるブーツバ
ンドの装着後を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
8 環状クリップ 10 押込みヘッド 11 小径筒部 12 大径筒部 14 押込み筒 15 取付け軸 23、24 分割ガイド 23a、24a 先部 25 弾性体 33 環状クリップ装着機構 34 環状クリップ供給機構 48 供給プレート 49 載置孔 50 係合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部の円周等配位置に複数の凹状の取
    付け溝を有する取付軸の前記凹状の取付け溝に長短2種
    類の長さの異なる複数の分割ガイドの途中を長短交互に
    先端が径方向に拡縮回動可能に枢着され、かつ、各分割
    ガイドの先端が揃えられ、しかも、先端からの枢着位置
    が短い方を先端に近くし、長い方を遠くして枢着されて
    おり、各分割ガイドの後端には径方向外方に突出する突
    起が設けられ、この取付軸に対して、先端側に小径筒部
    を配し、後端側に大径筒部を配し、その間に傾斜筒部を
    有する押込み筒を摺動自在に外嵌して押込みヘッドを構
    成し、前記取付軸と押込み筒とを個別に昇降操作可能と
    して、小径筒部で各分割ガイドの後端の突起を縮径させ
    ることにより先端を拡径させ、大径筒部で各分割ガイド
    の後端を拡径可能とすることにより先端を縮径可能と
    し、上記押込み筒と分割ガイドとの間に圧縮介在させた
    弾性体により、各分割ガイドの先端を縮径方向に付勢し
    てなる環状クリップ装着機構を具備した環状クリップの
    装着装置において、 上記環状クリップ装着機構の移動方向と直交する方向に
    移動可能に配設された供給プレートに、自然状態の環状
    クリップを芯出し状態で位置決め載置するため、該環状
    クリップの外径とほぼ同一径の環状段部を有し、該環状
    段部の内側に環状段部と同心円で自然状態の環状クリッ
    プの外径より小さく、該環状クリップの内径よりも大き
    い穴径とした載置孔と、自然状態の環状クリップの外径
    よりも大きい孔径を有し、内周面に前記長い方の各分割
    ガイドの位置に対応させて係合突起を突出させ、この係
    合突起が作る内径を環状クリップの内径よりも大きく環
    状クリップの外径よりも小さくし、各係合突起の間に前
    記短い方の分割ガイドが拡縮可能な空間を形成し、上記
    係合突起により環状クリップを係合保持可能とした係合
    孔とを並設し、供給プレートの移動動作に関連して、載
    置孔と係合孔を環状クリップ装着機構の分割ガイドと同
    芯状に選択的に対向可能とした環状クリップ供給機構を
    設け、上記供給プレートの載置孔の環状段部に芯出し状
    態で位置決め載置された環状クリップ内に前記分割ガイ
    ドの先端を挿入して拡径させることにより環状クリップ
    を分割ガイドの先端で外嵌保持させて載置孔から取出
    し、その状態で供給プレートを移動させて係合孔を分割
    ガイドに同芯状に対向させ、この係合孔に分割ガイドを
    深く挿入して環状クリップを分割ガイドの後方へ押込ま
    せ、その状態で短い方の分割ガイドの先端を係合孔内で
    拡径させて環状クリップを外嵌保持させ、この状態で係
    合孔から取出して長い方の分割ガイドの先端も拡径させ
    て長短両方の分割ガイドで環状クリップを外嵌保持さ
    せ、この状態で対象ワークに環状クリップを装着させる
    ようになしたことを特徴とする環状クリップの装着装
    置。
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