JP3092673B2 - 希土類−Fe−B系異方性磁石 - Google Patents

希土類−Fe−B系異方性磁石

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気特性に優れ、か
つ保磁力の温度係数が小さいR(但し、RはYを含む希
土類元素のうち少なくとも1種を示す)−Fe−B系異
方性磁石に関するものである。さらに詳細には、上記異
方性磁石はホットプレス成形体または熱間静水圧プレス
(以下、HIPで示す)成形体からなるR−Fe−B系
異方性磁石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平1−132106号公報には、R
−Fe−B系母合金を水素処理することによりR−Fe
−B系永久磁石粉末が記載されている。
【0003】このR−Fe−B系永久磁石粉末は、強磁
性相であるRFe14B型金属間化合物相(以下、R
Fe14B型相という)を主相とするR−Fe−B系
母合金を原料とし、この母合金原料を所定の温度範囲の
雰囲気中で熱処理してRHとFeBと残部Fe
の各相に相変態を促した後、脱H工程でHを原料か
ら取り去る処理(以下、この処理をHDDR処理とい
う)を施すことにより再び強磁性相であるRFe14
B型相を生成させたもので、その結果得られたR−Fe
−B系永久磁石粉末の組織は、平均粒径:0.05〜3
μmの極めて微細なRFe14B型相の再結晶組織を
主相とした再結晶集合組織となっている。
【0004】上記R−Fe−B系永久磁石粉末は、ホッ
トプレスしてホットプレス成形体としただけでは十分な
磁気的異方性が得られないために、特開平2−3950
3号公報に記載されているように、上記ホットプレス成
形体をさらに熱間圧延などの熱間圧延加工を施して、R
2 Fe14B相の結晶粒のC軸を配向せしめた圧延組織と
することにより磁気的異方性を向上させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ホ
ットプレス成形体をさらに熱間圧延して得られたR−F
e−B系圧延磁石は優れた磁気的異方性を有するもの
の、R−Fe−B系永久磁石粉末で作製した圧延しない
磁石に比べて保磁力の温度係数が増大し、このR−Fe
−B系圧延磁石をモータ等に組み込んだ場合に、温度の
変化によってモータ等の性能が変化し、安定性に欠ける
などの課題があった。
【0006】また、R−Fe−B系圧延磁石は、場所に
よる加工率のばらつきが磁気異方性のばらつきをもたら
し、それを防止するために、熱間塑性加工の工程が複雑
にならざるを得なかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上記保磁力の温度係数の増大はホットプレス成形体を熱
間圧延することにより発生するものであるから、上記熱
間圧延することなく磁気的異方性の優れた磁石が得られ
るならば、上記保磁力の温度係数の増大は発生しないと
の認識のもとに研究を行った結果、 R:10〜20%、B:3〜20%、 を含有し、さらに、Ti,V,Taのうち1種または2
種以上の合計量:0.001〜5.0%を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成と、平均再結晶
粒径:0.05〜20μmの寸法および個々の再結晶粒
の最短粒径aと最長粒径bの比b/aの値が2より小さ
い形状を有する再結晶粒で構成され、HDDR処理して
得られた正方晶構造をとるRFe14B型金属間化合
物相を主相とする再結晶粒が相互に隣接して集合した再
結晶粒集合組織と、からなるホットプレス成形体または
HIP成形体で構成されたR−Fe−B系磁石は、優れ
た磁気的異方性を維持しつつ保磁力の温度係数を低下さ
せることができるという知見を得たのである。
【0008】この発明はかかる知見にもとづいてなされ
たものであって、RとFeとBを主成分とするR−Fe
−B系異方性磁石であって、この異方性磁石は、原子百
分率で R:10〜20%、 B:3〜20%、 Ti,V,Taのうち1種または2種以上の合計:0.
001〜5.0%、を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成と、HDDR処理して得られた正方
晶構造をとるRFe14B型金属間化合物を主相とし
た再結晶粒が相互に隣接して集合した再結晶粒集合組織
とを有し、上記再結晶粒集合組織は、個々の再結晶粒の
最短粒径aと最長粒径bの比b/aの値が2未満である
形状の再結晶粒が全再結晶粒の50容量%以上存在し、
かつ上記再結晶粒集合組織を構成する再結晶粒の平均再
結晶粒径が0.05〜20μmの寸法を有するホットプ
レス成形体またはHIP成形体からなる保磁力の温度係
数が小さいR−Fe−B系異方性磁石に特徴を有するも
のである。
【0009】この発明の保磁力の温度係数が小さいR−
Fe−B系異方性磁石は、従来の圧延磁石に比べて、場
所による磁気異方性のばらつきもほとんどなく耐食性も
優れている。
【0010】また、この発明のR−Fe−B系異方性磁
石は、再結晶粒集合組織を有するために、R2 Fe14
型化合物組成付近、すなわちR11.8Febal 5.9 組成
付近でもすぐれた磁気異方性と高保磁力を有する。
【0011】つぎに、この発明のR−Fe−B系異方性
磁石の製造法を説明する。
【0012】この発明のR−Fe−B系異方性磁石を製
造するためのR−Fe−B系永久磁石粉末は、溶解鋳造
してTi,V,Taのうち1種または2種以上を含有す
る所定の成分組成を有するR−Fe−B系母合金を製造
し、このR−Fe−B系母合金を水素ガス雰囲気中で昇
温し、温度:500〜1000℃、水素ガス雰囲気中ま
たは水素ガスと不活性ガスの混合雰囲気中で熱処理し、
ついで、温度:500〜1000℃、水素ガス圧力:1
Torr以下の真空雰囲気または水素ガス分圧:1To
rr以下の不活性ガス雰囲気になるまで脱水素処理した
のち、冷却することにより製造される。前記温度:50
0〜1000℃、水素ガス雰囲気中または水素ガスと不
活性ガスの混合雰囲気中で熱処理することによりRH
とFe Bと残部Feの各相に相変態を促し、その後、
温度:500〜1000℃、水素ガス圧力:1Torr
以下の真空雰囲気または水素ガス分圧:1Torr以下
の不活性ガス雰囲気になるまで脱水素処理することによ
り再び強磁性相であるR Fe 14 B型相を生成させる
と、R Fe 14 B型相を主相とし平均粒径:0.05
〜20μmの寸法を有する再結晶粒が相互に隣接して集
合した再結晶粒集合組織となるのである。
【0013】上記R−Fe−B系母合金を温度:600
〜1200℃で均質化処理する工程および上記脱水素処
理したのち温度:300〜1000℃で熱処理する工程
を付加することにより一層優れた磁気的異方性および耐
食性を有するR−Fe−B系永久磁石粉末を製造するこ
とができる。
【0014】このようにして製造されたR−Fe−B系
永久磁石粉末の組織は、粒内および粒界部に不純物や歪
がないR2 Fe14B型金属間化合物相の再結晶粒が相互
に隣接して集合した再結晶集合組織から構成されてい
る。この再結晶集合組織を構成する再結晶粒の平均再結
晶粒径は0.05〜20μmの範囲内にあれば十分であ
るが、単磁区粒径の寸法(約0.3μm)に近い0.0
5〜3μmの範囲内にあることが一層好ましい。上記寸
法を有する個々の再結晶粒は、最短粒径aと最長粒径b
の比がb/a<2の形状を有することが好ましく、この
形状を有する再結晶粒は個々の粉末の組織の全再結晶粒
の50容量%以上存在することが必要である。上記最短
粒径aと最長粒径bの比b/aが2より小さい再結晶粒
の形状を有することによりR−Fe−B系永久磁石粉末
の保磁力が改善されるとともに25〜100℃における
保磁力の温度係数αiHcが−0.6%/℃より小さく
なる。
【0015】さらに、このようにして製造されたR−F
e−B系永久磁石粉末の再結晶組織は、粒界相がほとん
ど存在しない実質的にR2 (Fe,Co)14B型金属間
化合物相だけから構成されたR2 Fe14B型金属間化合
物相の再結晶粒が相互に隣接して集合した再結晶集合組
織を有しているために、粒界相のない分だけ磁化の値を
高めることができるとともに、粒界相を介して進行する
腐食を抑止し、さらに熱間塑性加工による応力歪も存在
しないことから応力腐食の可能性も少なく、耐食性が向
上する。
【0016】このようにして製造されたR−Fe−B系
永久磁石粉末を磁場中成形して圧粉体としたのち、この
圧粉体を温度:600〜900℃でホットプレスまたは
HIPすることにより上記R−Fe−B系永久磁石粉末
の組織および特性を保持した優れたこの発明のR−Fe
−B系異方性磁石を製造することができる。また、必要
に応じて300〜1000℃で熱処理することにより保
磁力を向上させることができる。この場合、上記圧粉体
を通常の温度で焼結すると上記焼結温度は一般に高いた
めにR−Fe−B系永久磁石粉末の微細な再結晶粒が成
長し、大きな再結晶粒となって、磁気特性、特に保磁力
が低下するので好ましくない。
【0017】したがって、この発明のR−Fe−B系異
方性磁石を製造する方法として通常の焼結温度よりも低
い温度で焼結することのできるホットプレス法またはH
IP法を採用し、再結晶粒の成長を抑える必要がある。
また、磁気異方性の付与は磁場中成形で行うため、ホッ
トプレス、HIPの後に熱間塑性加工を行う必要はな
い。
【0018】つぎに、この発明の保磁力の温度係数の小
さいR−Fe−B系異方性磁石の成分組成、平均再結晶
粒径および再結晶粒の形状を上記の如く限定した理由に
ついて説明する。
【0019】(a)R Rは、Nd,Pr,Tb,Dy,La,Ce,Ho,E
r,Eu,Sm,Gd,Tm,Yb,LuおよびYのう
ち1種または2種以上の元素を示し、一般にNdを主体
とし、これにその他の希土類元素を添加して用いられる
が、特にTb,DyおよびPrは保磁力iHcを向上さ
せる効果があり、Rの含有量が10%より低くても、ま
た20%より高くても異方性磁石の保磁力が低下し、優
れた磁気特性が得られない。したがって、Rの含有量は
10〜20%に定めた。
【0020】(b)B Bの含有量が3%より低くても、また20%より高くて
も異方性磁石の保磁力が低下し、優れた磁気特性が得ら
れないので、B含有量は3〜20%と定めた。また、B
の一部をN,P,F,Cの1種または2種で置換しても
よい。
【0021】(c)Ti,V,Ta Ti,V,Taは、R−Fe−B系異方性磁石の成分と
して含有し、保磁力を向上させるとともに優れた磁気的
異方性および耐食性を安定的に付与する作用を有する
が、Ti,V,Taのうち1種または2種以上の合計含
有量が0.001%未満では所望の効果が得られず、一
方、5.0%を越えて含有すると磁気特性が低下する。
したがって、Ti,V,Taのうち1種または2種以上
の合計含有量は0.001〜5.0%に定めた。
【0022】なお、さらにNi,Cu,Zn,Ga,G
e,Zr,Mo,Hf,Wの少なくとも1種を0.00
1〜5.0%含有しても、優れた磁気的異方性および耐
食性を有するR−Fe−B系異方性磁石が得られる。
【0023】(d)平均再結晶粒径および再結晶粒の形
状 R−Fe−B系異方性磁石の組織を構成する再結晶粒の
平均再結晶粒径が0.05μmより小さいと着磁が困難
になるので好ましくなく、一方20μmより大きいと保
磁力や角型性が低下し、高磁気特性が得られないので好
ましくない。
【0024】したがって、平均再結晶粒径は0.05〜
20μmに定めた。この場合、平均再結晶粒径は単磁区
粒径に近い0.05〜3μmが一層好ましい。
【0025】上記寸法を有する個々の再結晶粒は、最短
粒径aと最長粒径bの比がb/a<2の形状を有するこ
とが好ましく、この形状を有する再結晶粒は全再結晶粒
の50容量%以上存在することが必要である。上記b/
aが2より小さい再結晶粒の形状を有することにより、
R−Fe−B系異方性磁石の耐食性も向上し、さらに保
磁力の温度係数も小さくなる。したがって上記個々の再
結晶粒のb/aの値は2未満に定めた。
【0026】
【実施例】この発明を実施例および比較例にもとづいて
具体的に説明する。
【0027】プラズマ溶解し鋳造して得られたTi,
V,Taのうち1種または2種以上を含む各種合金イン
ゴットおよび上記Ti,V,Taのいずれをも含まない
合金インゴットをそれぞれアルゴンガス雰囲気中、温
度:1140℃、20時間保持の条件で均質化処理した
のち、この均質化処理インゴットを約20mm角まで砕い
て原料合金とした。この原料合金を1気圧の水素雰囲気
中で室温から840℃まで昇温し、840℃で1時間保
持の水素雰囲気中熱処理を施し、ついで、830℃で真
空度:1×10-1Torr以下になるまで脱水素を行った
後、直ちにアルゴンガスを流入して急冷した。かかる水
素処理を終えた後、620℃,2時間の真空中で熱処理
を行った。得られた原料合金を、乳鉢で軽く粉砕し、平
均粒度:40μmを有する磁石粉末を得た。
【0028】これら磁石粉末を、25KOeの磁場中プ
レス成形することにより圧粉体を作製し、これら圧粉体
に、温度:730℃、圧力:1.5 Ton/cm2 の条件の
ホットプレスまたは温度:700℃、圧力:1.6 Ton
/cm2 のHIPを施し、さらに各々630℃、2時間真
空中で熱処理した。なお磁場中成形した圧粉体は、配向
方向がホットプレスのときのプレス方向と一致するよう
に配置して上記条件のホットプレスを行って本発明異方
性磁石1〜12を製造し、さらに比較異方性磁石1〜3
を上記条件のホットプレスにより製造し、比較異方性磁
石4〜5を上記上記条件のHIPにより製造したもので
ある。なお、密度は全て7.5〜7.6g/cm3 と充分
緻密化していた。
【0029】さらに比較のために、Ti,V,Taのい
ずれをも含まない合金インゴットから製造されたR−F
e−B系永久磁石粉末を銅製缶に真空中で充填封入を
し、700℃に加熱して圧延率80%になるまで数回圧
延を行い、熱延R−Fe−B系異方性磁石である従来異
方性磁石を作製した。
【0030】このようにして製造された本発明異方性磁
石1〜12、比較異方性磁石1〜5および従来異方性磁
石の成分組成を表1〜2に示し、さらにこれら異方性磁
石の平均再結晶粒径、個々の再結晶粒の最長粒径/最短
粒径の値が2より小さい形状の再結晶粒の存在量(容量
%)、並びに磁場中プレス成形して得られた圧粉体にホ
ットプレスまたはHIPを施したR−Fe−B系異方性
磁石の磁気特性および保磁力の温度係数αiHcを測定
し、これらの測定値を表3〜4に示した。
【0031】なお、上記保磁力温度係数αiHcは、2
5℃における保磁力iHc25および100℃における保
磁力iHc100 を測定し、上記保磁力の差の割合(iH
25−iHc100 )/iHc25を温度差75℃で割った
値である。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】表1〜4の結果から、Ti,V,Taのう
ち1種または2種以上を含む磁場中プレス成形した圧粉
体にホットプレスまたはHIPを施して得られた本発明
異方性磁石1〜12は、磁気特性、特に最大エネルギー
積(BH)max および残留磁束密度Brが優れており、
磁気的異方性については圧延によって得られた従来異方
性磁石と同等以上の特性を有し、さらに保磁力の温度係
数αiHcについては従来異方性磁石よりも格段に小さ
いことがわかる。しかし、比較異方性磁石1〜5にみら
れるように、Ti,V,Taのうち1種または2種以上
の含有量がこの発明の条件から外れたり、B含有量がこ
の発明の条件から外れると磁気的異方性が低下し、好ま
しくないこともわかる。
【0037】
【発明の効果】この発明は、Ti,V,Taのうち1種
または2種以上を含有せしめた水素処理粉末を用いるこ
とにより、顕著な磁気的異方性および小さな保磁力温度
係数を有するR−Fe−B系磁石を得ることができ、従
来のような熱間塑性加工等の磁気的異方化手段を施す必
要がなく、製造コストも大幅に削減することができると
ともに、モーター等の電動機器の性能および安定性の向
上に大いに貢献しうるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 義成 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテ リアル株式会社 中央研究所内 (72)発明者 小川 保 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテ リアル株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−282239(JP,A) 特開 平2−263404(JP,A) 特開 昭61−139638(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Yを含む希土類元素のうち少なくとも1
    種(以下、Rで示す)とFeとBを主成分とするR−F
    e−B系異方性磁石であって、この異方性磁石は、原子
    百分率で R:10〜20%、 B:3〜20%、 Ti,V,Taのうち1種または2種以上の合計:0.
    001〜5.0%、を含有し、残りがFeおよび不可避
    不純物からなる組成と、 雰囲気中で熱処理してRH とFe Bと残部Fe
    の各相に相変態を促した後、脱H 工程でH を原料か
    ら取り去る処理(以下、この処理をHDDR処理とい
    う)して得られた 正方晶構造をとるRFe14B型金
    属間化合物を主相とした再結晶粒が相互に隣接して集合
    した再結晶粒集合組織とを有し、 上記再結晶粒集合組織は、個々の再結晶粒の最短粒径a
    と最長粒径bの比b/aの値が2未満である形状の再結
    晶粒が全再結晶粒の50容量%以上存在し、かつ上記再
    結晶粒集合組織を構成する再結晶粒の平均再結晶粒径が
    0.05〜20μmの寸法を有するホットプレス成形体
    であることを特徴とする希土類−Fe−B系異方性磁
    石。
  2. 【請求項2】 RとFeとBを主成分とするR−Fe−
    B系異方性磁石であって、この異方性磁石は、原子百分
    率で R:10〜20%、 B:3〜20%、 Ti,V,Taのうち1種または2種以上の合計:0.
    001〜5.0%、を含有し、残りがFeおよび不可避
    不純物からなる組成と、HDDR処理して得られた 正方晶構造をとるRFe
    14B型金属間化合物を主相とした再結晶粒が相互に隣
    接して集合した再結晶粒集合組織とを有し、 上記再結晶粒集合組織は、個々の再結晶粒の最短粒径a
    と最長粒径bの比b/aの値が2未満である形状の再結
    晶粒が全再結晶粒の50容量%以上存在し、かつ上記再
    結晶粒集合組織を構成する再結晶粒の平均再結晶粒径が
    0.05〜20μmの寸法を有する熱間静水圧プレス成
    形体であることを特徴とする希土類−Fe−B系異方性
    磁石。
  3. 【請求項3】 上記平均再結晶粒は、0.05〜3μm
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1または2記載
    の希土類−Fe−B系異方性磁石。
JP03060837A 1991-01-28 1991-01-31 希土類−Fe−B系異方性磁石 Expired - Fee Related JP3092673B2 (ja)

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