JP3092306U - 袋 - Google Patents

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JP3092306U JP2002005337U JP2002005337U JP3092306U JP 3092306 U JP3092306 U JP 3092306U JP 2002005337 U JP2002005337 U JP 2002005337U JP 2002005337 U JP2002005337 U JP 2002005337U JP 3092306 U JP3092306 U JP 3092306U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋口を容易に拡げることができる袋を提供す
る。 【解決手段】 一対のシート端部22、24が相互に重
なり合った袋口縁23を有する袋20において、一対の
シート端部22、24には互い違いの位置に一対の切り
欠き部22a、24aが設けられており、シート端部2
2に設けられた切り欠き部22aを通して露出するシー
ト端部24の内面部分24bは、シート端部22の外面
22cとは異なる触感若しくは外観を有するとともに、
シート端部24に設けられた切り欠き部24aを通して
露出するシート端部22の内面部分22bは、シート端
部24の外面24cとは異なる触感若しくは外観を有す
る袋。この袋によれば、手が思うように動かせない人や
弱視の人でも袋口部分を外側から指でさすったり見たり
するだけで、一対のシート端部22、24を容易につま
むことができ、袋口を容易に拡げることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一対のシート端部が相互に重なり合った袋口縁を有する袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、袋は、その袋口縁を形成する一対のシート端縁が揃っているので、お 年寄りなど手を思い通りに動かせない人や弱視の人にとって、袋口を拡げ難いと いう開口作業の困難性が知られている。特に、袋が合成樹脂製である場合には、 一対のシート端部は静電気により互いに密着しているので、袋口の開口作業はさ らに難しくなる。
【0003】 このような実情を鑑みて、袋口の開口作業を容易に行うことができる袋が考案 されており、例えば、実開平5−84643号公報と特開2001−20638 2号公報にそれぞれ開示されている。
【0004】 実開平5−84643号公報には、袋口縁を形成する一対のシート端縁の位置 をそれぞれ若干相違させているとともに、一対のシート端縁に沿って断面略円形 のリブをそれぞれ形成してなる合成樹脂製袋体が記載されている。この合成樹脂 製袋体は、各前記リブを指先でつまんでずらすことにより、袋口を拡げるもので ある。
【0005】 また、特開2001−206382号公報には、袋口縁を形成する一対のシー ト端縁の一部をそれぞれ互いに重ならないように突出させ、表面側つまみ部と裏 面側つまみ部を形成してなる袋が記載されている。この袋は、表面側つまみ部と 裏面側つまみ部とをそれぞれ左右の手の指でつまんで拡げることにより、袋口を 拡げるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、実開平5−84643号公報記載の合成樹脂製袋は、一対シー ト端縁の位置の相違が小さく、前記リブを指先でずらしても、袋口に出現するつ まみ領域が小さいので、このつまみ領域を判別することが難しいと共に、つまみ 難いという問題がある。
【0007】 また、特開2001−206382号公報記載の袋は、表面側つまみ部と裏面 側つまみ部が互いに重ならないように突出形成されており、つまみ領域を広く形 成することができるが、つまみ領域の触感や外観が袋本体と同じであるので、つ まみ領域を判別することが難しいという問題がある。
【0008】 そこで本考案は上記問題点を解決するものであり、その課題は、互いに重なり 合ったシート端部で構成される袋口をより容易に拡げることができる袋を提供す ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案の袋は、一対のシート端部が相互に重なり合 った袋口縁を有する袋において、前記一対のシート端部には互い違いの位置に一 対の切り欠き部が設けられ、一方の前記シート端部に設けられた前記切り欠き部 を通して露出する他方の前記シート端部の内面部分は、前記一方のシート端部の 外面とは異なる触感若しくは外観を有することを特徴とする。
【0010】 この考案によれば、一対のシート端部が相互に重なり合った袋口縁を有する袋 において、前記一対のシート端部には互い違いの位置に一対の切り欠き部が設け られ、一方の前記シート端部に設けられた前記切り欠き部を通して露出する他方 の前記シート端部の内面部分は、前記一方のシート端部の外面とは異なる触感若 しくは外観を有するので、前記一方のシート端部を外側から指でさすることによ って、若しくは、前記一方のシート端部を外側から見ることによって、前記一方 のシート端部の外面から他方のシート端部の内面部分を判別することができる。 したがって、容易に袋口を拡げることが可能になる。
【0011】 ここで、前記内面部分が前記一方のシート端部の外面とは異なる触感を有する 場合には、前記内面部分と前記外面の表面粗さが相互に異なっていたり、表面の 一方の硬度が異なっていたり、表面の粘着性が異なっていることなどが含まれる 。例えば、一方の面が平滑に形成されている場合には、他方の面を粗面に形成し たり、他方の面に1つ若しくは複数の突起を形成したりする。
【0012】 また、前記内面部分が前記一方のシート端部の外面とは異なる外観を有する場 合には、前記内面部分と前記外面の色とを異なる色、例えば、色相、彩度、明度 の少なくともいずれか1つが異なるものに着色したり、異なる模様を付けたり、 前記内面部分と前記外面のいずれか一方に傷痕を設けてつや消しにしたり、色や 模様を一方にのみ設けたりすることなどが挙げられる。また、袋が透明である場 合には、前記他方のシート端部の前記内面部分の裏側の外面部分に、前記一方の シート端部の外面とは異なる、着色等の視覚的処理を施したり、或いは、このよ うに表面に処理を施す代わりに、前記他方のシート端部の前記内面部分に対応す る部分の内部に上記視覚的処理を施したりしてもよい。
【0013】 また、本考案の別の袋は、一対のシート端部が相互に重なり合った袋口縁を有 する袋において、前記一対のシート端部には互い違いの位置に、取り外し容易に 構成された取外容易部が設けられ、前記取外容易部に対向する他方の前記シート 端部の内面部分は、前記一方のシート端部の外面とは異なる触感若しくは外観を 有することを特徴とする。
【0014】 この考案によれば、前記一対のシート端部には互い違いの位置に、取り外し容 易に構成された取外容易部が設けられているので、前記取外容易部を取り外すこ とにより、前記一対のシート端部に切り欠きが形成される。このとき、この切り 欠きを通して他方のシート端部の内面部分が露出した状態となるため、容易に袋 口を拡げることが可能になる。ここで、前記取外容易部とは、切り込み、ミシン 目、若しくは、切断可能な線状傷痕などの取外容易にする手段によって、シート 端部の他の部分から容易に取り外すことができるように構成されている部分をい う。また、この取外容易にする手段は、略U字状や略V字状などのシート端縁に 向けて開いた形状の屈曲線に沿って形成されていることが好ましい。
【0015】 さらに、本考案の異なる袋は、一対のシート端部が相互に重なり合って封着さ れた袋口縁を有する袋において、前記一対のシート端部には互い違いの位置に一 対の切り込みが設けられ、前記切り込みは、前記封着部に向けて開いた形状の屈 曲線に沿って形成され、一方の前記シート端部に設けられた前記切り込みと前記 封着部との間の領域に対向する他方の前記シート端部の内面部分は、前記一方の シート端部の外面とは異なる触感若しくは外観を有し、前記切り込みを覆う被覆 片が前記シート端部に対して剥離可能に貼着されていることを特徴とする。
【0016】 この考案によれば、一対のシート端部が相互に重なり合った袋口縁が封着部に よって封着されており、前記一対のシート端部に互い違いの位置に一対の切り込 みが設けられ、前記切り込みを覆うように被覆片が剥離可能に貼着されているの で、密封構造の袋を構成することが可能となる。また、前記切り込みは、前記封 着部に向けて開いた形状の屈曲線に沿って形成されているので、前記封着部近傍 にて前記封着部に沿って前記一対のシート端部を切断することにより、前記被覆 片とともに前記シート端部の一部を前記切り込みに沿って容易に分離させること が可能になり、これにより、前記一対のシート端部に互い違いの切り欠きが形成 される。このとき、上記切り欠きを通して他方のシート端部の前記内面部分が露 出した状態となるので、容易に袋口を拡げることが可能になる。
【0017】 ここで、前記切り込みは前記封着部に近接した位置に形成されていることが好 ましい。前記屈曲線の前記封着部に向けて開いた形状には、前記封着部側を上方 とした略U字形若しくは略V字形などが含まれる。また、前記切り込みが前記屈 曲線に沿って形成されている構造には、複数の前記切り込みがミシン目の如く屈 曲線に沿って配列されている場合も含まれる。
【0018】 また、本考案のさらに異なる袋は、一対のシート端部が相互に重なり合って封 着された袋口縁を有する袋において、前記一対のシート端部には互い違いの位置 に前記シート端部の封着部に隣接して一対の開口部が設けられ、一方の前記シー ト端部に設けられた前記開口部を通して露出する他方の前記シート端部の内面部 分は、前記一方のシート端部の外面とは異なる触感若しくは外観を有し、前記開 口部を覆う被覆片が前記シート端部に対して剥離可能に貼着されていることを特 徴とする。
【0019】 この考案によれば、一対のシート端部が相互に重なり合った袋口縁が封着部に よって封着されており、前記一対のシート端部に互い違いの位置に一対の開口部 が設けられ、前記開口部を覆うように被覆片が剥離可能に貼着されているので、 袋内を密封することが可能となる。また、前記封着部近傍にて前記封着部に沿っ て前記一対のシート端部を切断するとき、その切断線が前記封着部に隣接した前 記開口部を通過するようにすれば、前記一対のシート端部に切り欠きが形成され る。この状態で、前記被覆片を剥離すると、上記切り欠きを通して他方のシート 端部の前記内面部分が露出した状態となるので、容易に袋口を拡げることが可能 になる。
【0020】 本考案において、前記被覆片は、前記シート端部の内面に貼着されていること が好ましい。この考案によれば、前記被覆片は、前記シート端部の内面に貼着さ れているので、前記シート端部の外面に貼着されている場合に比べて、袋の取扱 時などにおいて前記被覆片を引っ掛けて外してしまう危険を低減させることがで きる。
【0021】 本考案において、前記被覆片の貼着面は、前記シート端部から剥離することに より外観が変化するように構成されていることが好ましい。この考案によれば、 前記被覆片の貼着面は、前記シート端部から剥離することにより外観が変化する ように構成されているので、被覆片の剥離により袋が開封されたことを確実に知 ることができる。ここで、剥離により外観が変化する場合には、前記被覆片の貼 着面の色が剥離により色変化する場合などが含まれる。
【0022】 本考案において、前記被覆片の貼着面は、前記シート端部から剥離することに より再貼着不能となるように構成されていることが好ましい。この考案によれば 、前記被覆片の貼着面は、前記シート端部から剥離することにより再貼着不能と なるように構成されているので、前記貼着片が一度剥離すれば再貼着することが ないため、被覆片の剥離により袋が開封されたことを確実に知ることができる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る袋の実施形態について詳細に説明する。
【0024】 [第1実施形態] 最初に、図1を参照して本考案に係る第1実施形態の袋について説明する。図 1は本考案に係る第1実施形態の袋を示す概略斜視図である。袋20は、滑らか な触感の合成樹脂からなるシートにより構成されている。また、この袋20は、 一対のシート端部22、24が相互に重なり合った袋口縁23を有しており、一 対のシート端部22、24には互い違いの位置に一対の切り欠き部22a、24 aがそれぞれ形成されている。
【0025】 切り欠き部22a、24aは、図1に示すように、袋20のシート端部22の 垂直二等分線である仮想中心線Pに対して、一方の側(図示左側)に切り欠き部 22aが形成されていると共に、他方の側(図示右側)に切り欠き部24aが形 成されている。また、切り欠き部22aと切り欠き部24aは互いに離れている 。
【0026】 一対の切り欠き部22a、24aは袋口縁23に略U字形又は略V字形に形成 されており、具体的には、切り欠き部22a、24aの周縁は、仮想中心線Pに 近接した袋口縁23の位置から袋口縁23に対して離れる方向に直線状に伸び、 その先端から徐々に仮想中心線Pから離れる方向に湾曲状に袋口縁23まで戻る 。切り欠き部22a、24aの幅は平均的な親指の幅よりも幅広であると共に、 袋口縁23からの深さは平均的な親指の指先から第1関節までの長さをdとする と、少なくとも1/2dであり、好ましくは2/3dである。
【0027】 また、一方のシート端部22、24に形成された切り欠き部22a、24aを 通して他方のシート端部24、22の内面部分24b、22bが露出している。 ここで、シート端部22の内面部分22bとシート端部24の外面24cは異な る触感及び外観を有していると共に、シート端部24の内面部分24bとシート 端部22の外面22cは異なる触感及び外観を有している。すなわち、シート端 部22の外面22cは平滑に形成されており、滑らかな触感を有していると共に 、シート端部24の内面部分24bは粗面に形成されており、ざらざらした触感 を有している。また、シート端部24の外面24cは平滑に形成されており、滑 らかな触感を有していると共に、シート端部22の内面部分22bは粗面に形成 されており、ざらざらした触感を有している。
【0028】 また、シート端部22の外面22cとシート端部24の内面部分24b、及び 、シート端部24の外面24cとシート端部22の内面部分22bはそれぞれ異 なる色を有している。ここで、色が異なるとは、色相、明度、彩度のうち少なく ともいずれか1つが異なることをいい、色の組合せは相互にきわだつことが好ま しく、例えば、白色と赤色、白色と紺色、白色と黒色または黄色と燈色などがあ る。
【0029】 上述のように形成された袋20のシート端部22を外側から指でさすると、シ ート端部22の外面22cとシート端部24の内面部分24bの両方に指が触れ 、シート端部22の外面22cは滑らかな触感であるが、シート端部24の内面 部分24bはざらざらした触感であるので、シート端部22の外面22cからシ ート端部24の内面部分24bを判別することができる。
【0030】 また、袋20のシート端部24を外側から指でさすると、シート端部24の外 面24cとシート端部22の内面部分22bの両方に指が触れ、シート端部24 の外面24cは滑らかな触感であるが、シート端部22の内面部分22bはざら ざらした触感であるので、シート端部24の外面からシート端部22の内面部分 22bを判別することができる。
【0031】 さらに、袋20のシート端部22を外側から見ると、シート端部22の外面2 2cとシート端部24の内面部分24bの両方が視界に入り、シート端部22の 外面22cの色とシート端部24の内面部分24bの色は異なり、例えば、白色 と赤色であるので、シート端部22の外面22cとシート端部24の内面部分2 4bを判別することができる。
【0032】 また、袋20のシート端部24を外側から見ると、シート端部24の外面24 cとシート端部22の内面部分22bの両方が視界に入り、シート端部24の外 面24cの色とシート端部22の内面部分22bの色は異なり、例えば、白色と 赤色であるので、シート端部24の外面24cとシート端部22の内面部分22 bを判別することができる。
【0033】 したがって、シート端部24の内面部分24bとシート端部22の内面部分2 2bとを容易に他の部分と判別することが可能になり、これにより、確実にこれ らの内面部分24b,22bをつまむことができるため、袋口を容易に拡げるこ とができる。
【0034】 この第1実施形態においては、切り欠き部22aと切り欠き部24aは互い違 いに形成されているので、切り欠き部22aと切り欠き部24aが重ならず、シ ート端部22とシート端部24のそれぞれを容易につまむことができる。
【0035】 第1実施形態においては、切り欠き部22a、24aは平均的な親指の幅より も幅広に形成されていると共に、袋口縁23から離れる方向に平均的な親指の指 先から第1関節までの長さの2/3の長さに窪んでいるので、一対のシート端部 22、24を重ねてつまんでしまうといったことが生じ難い。
【0036】 なお、本実施形態では、一対のシート端部22、24に一対の切り欠き部22 a、24aが設けられているが、切り欠き部22a、24aの代わりに、シート 端部22、24の端縁近傍に取外容易部が設けられていてもよい。この取外容易 部は、シート端部22、24形成された取外容易手段によって他の部分から取外 容易に構成された部分である。上記取外容易手段に沿ってシート端部22、24 の他の部分から取外容易部を分離すると、一対のシート端部22、24に上記実 施形態と同様の切り欠きが形成されるため、本実施形態と同様な効果を奏する。 ここで、上記の取外容易手段は、シート端部22,24の端縁に向かって開いた 形状の屈曲線に沿って形成されていることが好ましい。この場合、取外容易手段 には、切り込み、ミシン目、又は、線状傷痕などが含まれる。また、前記屈曲線 の開いた形状とは、例えば、略U字形や略V字形などである。
【0037】 また、本実施形態では、一対のシート端部22、24に一対の切り欠き部22 a、24aが設けられているが、3つ以上の切り欠き部が設けられていてもよい 。この場合、3つ以上の切り欠き部が相互に重ならないように設けられているこ とが好ましい。
【0038】 [第2実施形態] 次に、図2を参照して、本考案における第2実施形態の袋について説明する。 図2(b)は本考案に係る第2実施形態の袋を示す概略平面図である。図2(a )は図2(b)のAA´線における概略断面図である。この実施形態においては 、第1実施形態と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。袋 40は、第1実施形態の袋20と同様に、滑らかな触感を有する合成樹脂からな るものである。
【0039】 第1実施形態では、一対のシート端部22、24が相互に重なり合った袋口縁 23が開口しており、一対のシート端部22、24には互い違いの位置に一対の 切り欠き部22a、24aが形成されているが、第2実施形態では袋口縁は封着 部41によって封着されており、一対のシート端部22、24には互い違いの位 置に一対の切り込み22d、24dが形成され、一対の切り込み22d、24d を覆うように一対のシート端部22、24に剥離可能に被覆片42、44がそれ ぞれ貼着されている。
【0040】 封着部41は一対のシート端部22、24の端縁43から離れる方向に所定間 隔を有し、この端縁43に沿って、一対のシート端部22、24の全体に亘って 帯状に形成されている。この封着部41においては、シート端部22とシート端 部24が熱溶着によって一体化されている。
【0041】 一対の切り込み22d、24dは、封着部41に近接した位置において、第1 実施形態の一対の切り欠き部22a、24aと同様に、一対のシート端部22、 24に互い違いに設けられている。また、切り込み22d、24dは封着部41 に向けて開いた形状を有している。一対のシート端部22、24は、袋40の外 側から内部が視認できることが好ましく、例えば、透明な素材によって構成され ている。
【0042】 被覆片42、44は、切り込み22d、24dを全て覆うようにシート端部2 2、24にそれぞれ貼着されているので、袋40を密封することができる。また 、被覆片42、44は、熱シールにより接着されているので、一度はがすと再接 着はできないようになっている。
【0043】 また、被覆片42、44とシート端部22、24の接着状態において、被覆片 42、44とシート端部22、24との間に、酸素を吸収すると変色する組成物 からなる剥離判別剤が封入されている。この剥離判別剤は被覆片42、44とシ ート端部22、24の間に無酸素状態で密封されている。このとき、被覆片42 、44の一部がシート端部22、24から剥離すると、剥離判別剤が酸素に触れ 、被覆片42、44の貼着面が色変化する。ここで、袋40の外側から色の変化 がはっきり視認できることが好ましく、色変化前の剥離判別剤の色は、透明又は 被覆片42、44を構成する素材と同じ色であることが好ましい。
【0044】 なお、上記の剥離判別剤としては、還元剤、この還元剤により還元されて色が 変化する色素及び溶媒を必須成分とする組成物からなるものなどがある。上記の 還元剤としては、例えば、アルカリ性物質と還元糖類、第一鉄化合物または亜二 チオン酸塩との組合せ;アスコルビン酸、エリソルビン酸またはこれらの塩;第 一スズ塩;ヒドロキシルアミン;ヒドラジン;ケトカルボン酸塩;アルカリ金属 酸化物;および水素化硼素塩からなる郡から選ばれる少なくとも一種の還元剤が 挙げられる。上記の色素としては、例えば、メチレンブルー、ニューメチレンブ ルー、ラウスバイオレット、メチレングリーン、フェノサフラニン、カプリブル ー、ニュートラルレッド、インジゴカルミン、セトグラウシンなどの各種のもの が挙げられる。上記の溶媒としては、水、アルコール、水とアルコールの混合液 などが挙げられる。
【0045】 また、一対のシート端部22、24には、シート端部22とシート端部24を 互いに着脱可能に構成する咬合具46が設けられている。咬合具46は一対のシ ート端部22、24の端縁から一対の切り込み22d、24dより離れた位置に 設けられている。したがって、一対のシート端部22、24の端縁から離れる方 向に封着部41と切り込み22d、24dと咬合具46が順次配置されている。
【0046】 上述のように形成された袋40の封着部41近傍を鋏やカッターなどで封着部 41に沿って切断すると、袋40の袋口を開封することができる。その後、この 袋口から被覆片42、44を引き抜くと、切り込み22d、24dに沿って一対 のシート端部22、24の一部が分離して、切り欠きが形成される。このとき、 前記切り欠きを通して他方のシート端部24、22の内面部分24b´、22b ´が露出した状態となる。
【0047】 したがって、一対のシート端部22、24を外側からさすったり見たりして、 反対側のシート端部24、22の内面部分24b´、22b´を判別し、左右の 手で内面部分24b´、22b´をそれぞれつまんで互いに離れる方向に引き離 すだけで袋口を拡げることができる。
【0048】 この第2実施形態においては、一対のシート端部22、24が封着部41によ り封着されており、封着部41に近接して一対の切り込み22d、24dが設け られているとともに、切り込み22d、24dには被覆片42,44が貼着され ているので、密封された袋構造を構成できるとともに、袋40が一旦開封されれ ば、その袋口縁に第1実施形態と同様の切り欠きが設けられることとなるので、 袋口を容易に拡げることが可能になる。
【0049】 第2実施形態においては、被覆片42、44が袋40の内面に貼着されている ので、袋40の外面に貼着されている場合に比べ、袋40の取扱時などにおいて 、被覆片42、44を引っ掛けて外してしまうおそれが低減される。
【0050】 また、被覆片42、44の貼着面は、一度剥がすと再貼着できないように貼着 されているので、袋40が開封されたことを確実に知ることができる。
【0051】 さらに、被覆片42、44の貼着面が剥離によって色変化するので、例えば被 覆片42,44が、搬送中の不可抗力により、或いは、いたずらなどにより剥離 された場合には、袋40が開封されたことを一目で知ることができる。
【0052】 なお、本実施形態では、連続した一体の切り込み22d、24dが設けられて いるが、この代わりに、複数配列された切り込み、例えばミシン目を構成しても よい。
【0053】 また、本実施形態では、一対のシート端部22、24には、切り込み22d、 24dが設けられているが、切り込み22d、24dの代わりに、一対の開口部 を封着部41に近接して設けてもよい。この場合には、封着部41に沿って一対 のシート端部22、24を切断するとき、この切断線が前記一対の開口部を通過 するようにすれば、残ったシート端部に開口部の残存部分としての切り欠きが形 成されるため、上記実施形態と同様に袋口を容易に拡げることが可能になる。
【0054】 尚、本考案の袋は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本考案の要 旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、 上記袋20、40の内面部分22b、22b´、24b、24b´は粗面に形成 されていると共に、色を有しているが、どちらか一方でもよいし、また、上記内 面部分22b、22b´、24b、24b´を粗面に形成するのではなく、上記 内面部分22b、22b´、24b、24b´の表面上に1つまたは2つ以上の 突起を設けてもよい。
【0055】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案によれば、一方のシート端部の切り込み部に対向 する他方のシート端部の内面部分は、前記一方のシート端部の外面とは異なる触 感若しくは外観を有しているので、一対のシート端部のそれぞれを容易につまん で袋口を拡げることができる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第1実施形態の袋を示す概略斜視
図である。
【図2】第2実施形態の袋を示す概略平面図(b)とA
A´における概略断面図(a)である。
【符号の説明】
20、40 袋、22、24 シート端部、23、43
袋口縁、22a、24a 切り欠き部、22b、22
b´、24b、24b´ 内面部分、22c、24c
外面、22d、24d 切り込み、42、44 被覆
片、41 封着部、46 咬合具、P 仮想中心線

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のシート端部が相互に重なり合った
    袋口縁を有する袋において、前記一対のシート端部には
    互い違いの位置に一対の切り欠き部が設けられ、一方の
    前記シート端部に設けられた前記切り欠き部を通して露
    出する他方の前記シート端部の内面部分は、前記一方の
    シート端部の外面とは異なる触感若しくは外観を有する
    ことを特徴とする袋。
  2. 【請求項2】 一対のシート端部が相互に重なり合った
    袋口縁を有する袋において、前記一対のシート端部には
    互い違いの位置に、取り外し容易に構成された取外容易
    部が設けられ、前記取外容易部に対向する他方の前記シ
    ート端部の内面部分は、前記一方のシート端部の外面と
    は異なる触感若しくは外観を有することを特徴とする
    袋。
  3. 【請求項3】 一対のシート端部が相互に重なり合って
    封着された袋口縁を有する袋において、前記一対のシー
    ト端部には互い違いの位置に一対の切り込みが設けら
    れ、前記切り込みは、前記封着部に向けて開いた形状の
    屈曲線に沿って形成され、一方の前記シート端部に設け
    られた前記切り込みと前記封着部との間の領域に対向す
    る他方の前記シート端部の内面部分は、前記一方のシー
    ト端部の外面とは異なる触感若しくは外観を有し、前記
    切り込みを覆う被覆片が前記シート端部に対して剥離可
    能に貼着されていることを特徴とする袋。
  4. 【請求項4】 一対のシート端部が相互に重なり合って
    封着された袋口縁を有する袋において、前記一対のシー
    ト端部には互い違いの位置に前記シート端部の封着部に
    隣接して一対の開口部が設けられ、一方の前記シート端
    部に設けられた前記開口部を通して露出する他方の前記
    シート端部の内面部分は、前記一方のシート端部の外面
    とは異なる触感若しくは外観を有し、前記開口部を覆う
    被覆片が前記シート端部に対して剥離可能に貼着されて
    いることを特徴とする袋。
  5. 【請求項5】 前記被覆片は、前記シート端部の内面に
    貼着されていることを特徴とする請求項3に記載の袋。
  6. 【請求項6】 前記被覆片の貼着面は、前記シート端部
    から剥離することにより外観が変化するように構成され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の袋。
  7. 【請求項7】 前記被覆片の貼着面は、前記シート端部
    から剥離することにより再貼着不能となるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023676A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Masanori Kuki 包装用袋
JP2022022571A (ja) * 2020-06-28 2022-02-07 京子 佐藤 差込み易いファイルポケット

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