JP3091980B2 - Fmラジオ受信機 - Google Patents

Fmラジオ受信機

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JP3091980B2
JP3091980B2 JP03333869A JP33386991A JP3091980B2 JP 3091980 B2 JP3091980 B2 JP 3091980B2 JP 03333869 A JP03333869 A JP 03333869A JP 33386991 A JP33386991 A JP 33386991A JP 3091980 B2 JP3091980 B2 JP 3091980B2
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環 大橋
豊 成毛
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チューナー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、特に車載用として有効な
FMラジオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動利得制御回路への広帯域中間
周波信号の抽出を、中間周波トランスより直流阻止用コ
ンデンサと自動利得制御回路の動作感度を設定する抵抗
との直列回路を介して行うことで、周波数の高低に支配
されることなく、一定の感度特性が得られると共に、局
部発振回路の高調波等による自動利得制御回路の誤動作
を防止し、かつ、周波数変換回路の出力変動の影響を中
間周波トランスの2次側より取り出すことで、動作の安
定性を得るように構成したFMラジオ受信機は、例えば
実開平2−120936号公報において公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に中間
周波フィルタとして周波数特性の優れているセラミック
フィルタが広く使用されるが、該セラミックフィルタは
入力インピーダンスが低い為、上記公知の構成におい
て、広帯域中間周波信号をセラミックフィルタの前段よ
り抽出する場合、広帯域中間周波信号の抽出点のインピ
ーダンスが、セラミックフィルタの入力インピーダンス
特性により低下し、このインピーダンスの低下に伴い、
自動利得制御回路の感度特性もセラミックフィルタのイ
ンピーダンス特性に引き込まれて変化すること、また例
えば急激な入力信号レベル変化(車載用においてしばし
ば経験される)が生じて、中間周波トランスの出力レベ
ルが変動し、セラミックフィルタの特性がくずれること
により、自動利得制御回路への広帯域中間周波信号抽出
点のインピーダンスが変動し、中間周波数の中心位置1
0、7MHZ近傍での自動利得制御回路の感度特性も変
動して、自動利得制御回路の動作レベルに片寄りが生じ
ること、さらにまた、広帯域の中間周波信号抽出点の電
圧レベルが低い場合において、自動利得制御回路の動作
を開始する入力信号レベルに感度設定用の抵抗値を設定
する際、感度設定用の抵抗の値を低く設定して抽出を行
うようにするため、選択範囲が狭くなることなどの不都
合があった。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】そこで本願は、上記し
た不都合を解消するために、周波数変換回路の広帯域出
力信号を中間周波トランスの2次側より抵抗とコンデン
サとの直列回路を介して自動利得制御回路に入力する構
成のFMラジオ受信機において、前記抵抗とコンデンサ
との直列接続点と次段の中間周波フィルタ回路との間
に、干渉用抵抗を接続したことを特徴とするもの、また
は周波数変換回路の広帯域出力信号を中間周波トランス
の2次側より抵抗とコンデンサとの直列回路を介して自
動利得制御回路に入力する構成のFMラジオ受信機にお
いて、前記中間周波トランスの2次側と、抵抗とコンデ
ンサとの直列回路との接続点と、次段の中間周波フィル
タ回路との間に干渉用抵抗を接続したことを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】しかして、中間周波トランスの2次側に出力し
た中間周波信号は、直流阻止用コンデンサ及び感度設定
用抵抗を介して自動利得制御回路に入力し、また前記し
たコンデンサと抵抗との直列接続点から中間周波信号が
干渉用抵抗を介して中間周波フィルタに入力し、該フィ
ルタにより狭帯域の中間周波信号となって中間周波増幅
回路に入力する。
【0006】
【実施例】以下図面にもとづいて本願の実施例を詳述す
ると、アンテナ入力端子1に、入力コンデンサ2を介し
て同調用コイル3と一対の同調用可変容量ダイオード4
a,4bとから成るバンドパス型のアンテナ同調回路5
及びコンデンサ6と一対のピンダイオード7a,7bと
から成る減衰回路8が夫々接続してあり、このアンテナ
同調回路5の出力は結合コンデンサ9を介してその同調
出力を増幅するMOSFETから成る高周波増幅素子1
0の第1ゲートgに入力する。前記高周波増幅素子1
0のドレンdには結合コンデンサ11を介して同調用コ
イル12と一対の同調用可変容量ダイオード13a,1
3bから成る高周波同調回路14が接続してある。
【0007】さらに前記高周波同調回路14の出力端が
結合コンデンサ15を介して周波数変換回路16、自動
利得制御回路17、局部発振回路18及び中間周波増幅
回路19から成るFMフロントエンドIC(例えば三洋
電機製LA1175)20の前記周波数変換回路16の
入力端子である第5端子に接続され、周波数変換回路1
6の出力端子である第8及び第9端子が中間周波トラン
ス21の1次側コイルに接続され、その2次側コイル
が、直流阻止用のコンデンサ22と感度設定用抵抗23
を介して自動利得制御回路17の入力端である第10端
子に接続してある。また前記コンデンサ22と抵抗23
との接続点に、干渉用抵抗24と、フィルタ25の直列
回路を介して中間周波増幅回路19の入力端子である第
12端子に接続され、該回路19を介してその出力端子
である第15端子が検波段に接続されており、前記自動
利得制御回路17の第6端子には前記減衰回路8が接続
してあると共に、前記自動利得制御回路17の第13端
子には、前記高周波増幅素子10の第2ゲートgが接
続され、これにL/DXの端子26が接続してある。
【0008】前記局部発振回路18は発振回路18aと
バッファ回路18bとから成り、発振回路18aの入力
端であるフロントエンドIC20の第2端子には、コン
デンサ27を介して同調用コイル28と一対の可変容量
ダイオード29a,29bから成る共振回路30が接続
され、また前記第2端子と前記発振回路18aの出力端
子である第3端子との間及び第3端子とアースとの間に
帰還用コンデンサ31,32が夫々接続してあると共
に、前記バッファ回路18bよりの信号は、チューニン
グコントロール回路に接続される第1端子及び前記周波
数変換回路16に出力される。
【0009】しかして、アンテナ入力端子1に入力した
信号は、入力コンデンサ2を介してアンテナ同調回路5
に入力し選択された後、結合コンデンサ9を介して高周
波増幅素子10の第1ゲートgに入力し、増幅された
後、結合コンデンサ11を介して高周波同調回路14に
入力し、再度選択された後、結合コンデンサ15を介し
て、フロントエンドIC20の周波数変換回路16の入
力端子である第5端子より入力し、該周波数変換回路1
6で局部発振回路18よりの信号と混合される。
【0010】局部発振回路18は、第2端子にコンデン
サ27を介して接続された共振回路30で得られる共振
信号を第2端子より入力し帰還用コンデンサ31,32
により第3端子に帰還して発振回路18aが発振しこれ
に接続されたバッファ回路18bより局部発振信号とし
てその一部が第1端子よりチューニングコントロール回
路へ出力されると共に、周波数変換回路16に出力され
る。該回路16で高周波入力信号と局部発振信号は混合
され、その混合信号は、第8,第9端子より出力され、
中間周波トランス21の1次側でこれに並列のコンデン
サ33とで中間周波信号を発生し、該トランス21の2
次側より出力される。なお第8端子と第9端子間には、
中間周波帯域を広げる為の抵抗34が接続してある。
【0011】前記中間周波トランス21の2次側より出
力された信号は、広帯域特性をもって直流阻止用コンデ
ンサ22を介して感度設定用抵抗23より自動利得制御
回路17の入力端子である第10端子より入力し、該回
路17にて検波整流及び増幅され、その後第6及び第1
3端子より、入力レベル制御信号として出力される。そ
して入力信号レベルの増加に伴い、前記中間周波トラン
ス21の2次側より直流阻止用コンデンサ22を介して
中間周波信号の一部が抵抗23を介して自動利得制御回
路17に抽出される。該回路17への抽出量は抵抗23
の値を変えることで調整出来、この抵抗23の選択によ
り、該回路17の動作開始時におけるアンテナ入力レベ
ルが設定され、アンテナ入力信号の電界強度が強くな
り、設定されたレベルに達したときFMフロントエンド
IC20の自動利得制御回路17の動作を開始する。該
回路17が動作開始すると、まず第6端子へ制御信号が
出力され、これにより減衰回路8のピンダイオード7
a,7bに駆動電流が流れ、これらの高周波インピーダ
ンスの低下により、アンテナ入力信号はコンデンサ6を
介して減衰すると共に、アンテナ同調回路5の選択度の
低下を行い、可変容量ダイオード4a,4bの飽和を防
止する。またさらに強いアンテナ入力信号の電界強度の
場合、自動利得制御回路17より第6端子に加え第13
端子にも制御信号が出力され、高周波増幅素子10の第
2ゲートgのバイアス電圧を降下し、該素子10の利
得を減少させる。
【0012】また、中間周波トランス21の出力信号
は、直流阻止用コンデンサ22を経た後干渉用抵抗24
を介してセラミックフィルタ25により狭帯域の中間周
波信号となり第12端子より中間周波増幅回路19に入
力し、増幅後第15端子より検波段へ出力される。上記
において抵抗24の存在によりセラミックフィルタ25
の低い入力インピーダンスが自動利得制御回路17への
信号抽出点Aのインピーダンスを低下することなく、ま
た中間周波トランス21とセラミックフィルタ25との
結合が抵抗24により疎になり、中間周波トランス21
の出力変動がセラミックフィルタ25の特性に影響する
ことはない。
【0013】なお、上記実施例は、中間周波トランス2
1の2次側に直流阻止用コンデンサ22を接続すると共
に、これと自動利得制御回路17の入力端子である第1
0端子との間に感度設定用の抵抗23を、またセラミッ
クフィルタ25との間に干渉用抵抗24を夫々接続した
場合を示したが、図2は、中間周波トランス21の2次
側に感度設定用抵抗23を接続すると共に、これと第1
0端子及びセラミックフィルタ25との間に、夫々直流
阻止用コンデンサ22及び干渉用抵抗24を接続した場
合の他の実施例を示しており、この構成によれば、中間
周波トランス21の出力変動がセラミックフィルタに及
ぼす影響はより少なくなる。また図3は、中間周波トラ
ンス21の2次側と第10端子及びセラミックフィルタ
25との間に、夫々感度設定用の抵抗23と直流阻止用
コンデンサ22との直列回路及び干渉用抵抗24を接続
した場合の他の実施例を示しており、その作用効果は、
先の実施例と基本的に相違するところはない。
【0014】
【発明の効果】以上のように本願によれば、自動利得制
御回路への広域中間周波信号の抽出点と、セラミックフ
ィルタとの間に干渉用抵抗を接続して成るので、広帯域
中間周波信号の抽出点のインピーダンスが上昇すること
で、セラミックフィルタの特性による自動利得制御回路
の感度特性の変化を抑えることができると共に、広帯域
中間周波信号の抽出量を設定する抵抗の選択範囲も広が
るので、回路設計に有効であり、さらに中間周波トラン
スの出力変動によるセラミックフィルタ特性の変化を防
止できて、自動利得制御回路の感度特性の安定性が得ら
れるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路図
【図2】他の実施例を示す要部の回路図
【図3】さらに他の実施例を示す要部の回路図
【符号の説明】
16 周波数変換回路 17 自動利得制御回路 18 局部発振回路 21 中間周波トランス 22 直流阻止用コンデンサ 23 感度設定用抵抗 24 干渉用抵抗 25 セラミックフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−71308(JP,A) 特開 昭54−135145(JP,A) 実開 昭53−85923(JP,U) 実開 平2−120936(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/16 H04B 1/26 H03G 3/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変換回路の広帯域出力信号を中間
    周波トランスの2次側より抵抗とコンデンサとの直列回
    路を介して自動利得制御回路に入力する構成のFMラジ
    オ受信機において、前記抵抗とコンデンサとの直列接続
    点と次段の中間周波フィルタ回路との間に干渉用抵抗を
    接続したことを特徴とするFMラジオ受信機。
  2. 【請求項2】 周波数変換回路の広帯域出力信号を中間
    周波トランスの2次側より抵抗とコンデンサとの直列回
    路を介して自動利得御回路に入力する構成のFMラジオ
    受信機において、前記中間周波トランスの2次側と、抵
    抗とコンデンサとの直列回路との接続点と、次段の中間
    周波ファルタ回路との間に干渉用抵抗を接続したことを
    特徴とするFMラジオ受信機。
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