JP3091538B2 - ロジウム触媒によるオレフイン二量化法 - Google Patents

ロジウム触媒によるオレフイン二量化法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、末端オレフィンのロジウム触媒
による線状二量化方法に関する。
【0002】第VIII族の貴金属塩の存在下にα−オ
レフィン系化合物の二量重合および共二量重合は、アル
ダーソン(Alderson)(米国特許第3,01
3,066号)により開示された。三塩化ロジウムの存
在下にアルケンおよびアルキルアクリレートの二量化お
よび共二量化は、アルダーソン(Alderson)ら
[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイア
ティー(J.Am.Chem.Soc.)、1985、
87、5638−5645]により開示された。ヌージ
ェント(Nugent)ら[ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・キャタリシス(J.Molecular Ca
talysis)、1985、29、65−76]は、
ルイス酸促進剤およびプロトン源と組み合わせてクロロ
ビス(エチレン)ロジウム(I)二量体を使用して、ア
ルキルアクリレートを線状二量化する方法を開示してい
る。
【0003】シングレトン(Singleton)[米
国特許第4,638,084号]は、クロロビス(エチ
レン)ロジウム(I)二量体および銀テトラフルオロボ
レートを反応させて調製された触媒と接触させることに
よって、低級アルキルアクリレートまたは低級アルキル
メタクリレートを対応するジアルキルヘキサンジオエー
トおよびジアルキル2,5−ジメチルヘキサンジオエー
トに二量化させる方法を開示している。
【0004】ブルックハート(Brookhart)ら
[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイア
ティー(J.Am.Chem.Soc.)、1988、
110、8719−8720]は、エチレンのブテンへ
の二量化においてペンタメチルシクロペンタジエニルを
含有するカチオン性ロジウム触媒の使用を開示してい
る。
【0005】本発明は、第1のオレフィン H2C=CR2 を第2のオレフィン H2C=CR とカチオン性ロジウム化合物 [L1RhL23R]+- の存在下に反応させることからなり、式中、RはHお
よびC1-10アルキルから成る群より選択され、R2
H、C1-10アルキル、フェニル、C7−C12アルキル
置換フェニル、−COOR5、−C(O)NR67およ
び−C(O)Hから成る群より選択され、RはHおよ
びC1-10アルキルから成る群より選択され、Rは−
COOR8、−C(O)NR910および−C(O)Hか
ら成る群より選択され、R5およびR8は独立にC1-10
アルキルから成る群より選択され、R6、R7、R9およ
びR10は独立にHおよびC1-10アルキルから成る群よ
り選択され、L1はアニオン性ペンタハプト配位子であ
り、L2およびL3は中性の2電子ドナー配位子であり、
RはH、C1-10アルキル、C6−C10アリールおよび
7−C10アラルキル配位子であり、X-は非配位アニオ
ンであり、そしてL2、L3およびRの2または3つは必
要に応じて結合している、官能化線状オレフィンを調製
する方法を提供する。
【0006】本発明は、また、本発明の方法において有
用な、新規な化合物IおよびIIを提供する、
【0007】
【化3】
【0008】式中、L4はアニオン性ペンタハプト配位
子であり、L5は中性の2電子ドナー配位子であり、R
11はC1-10アルキルから成る群より選択され、そして
[X1-は非配位アニオンである、L6はアニオン性ペ
ンタハプト配位子であり、R12およびR13は独立にC1-
10アルキルから成る群より選択され、そして[X2-
は非配位アニオンである。
【0009】本発明の方法を使用して、線状の尾−尾結
合で官能化末端オレフィンをホモ二量化または共二量化
させるか、あるいは官能化末端オレフィンを末端アルケ
ンと二量化させることができる。本発明の方法の生成物
は、線状の官能化オレフィンであり、炭素−炭素結合が
オレフィン反応成分のメチレン炭素の間で形成されてい
る。有用な生成物の特定の例は、アジピン酸への前駆体
であるジアルキルヘキサンジオエートを包含する。
【0010】本発明の方法において、線状の官能化オレ
フィンは、第1のオレフィン CH2=CR2 を第2のオレフィン CH2=CR とカチオン性ロジウム化合物 [L1RhL23R]+- の存在下に反応させることによって調製され、式中、R
はHおよびC1-10アルキルから成る群より選択さ
れ、R2はH、C1-10アルキル、フェニル、C7−C12
アルキル置換フェニル、−COOR5、−C(O)NR6
7および−C(O)Hから成る群より選択され、R
はHおよびC1-10アルキルから成る群より選択され、
は−COOR8、−C(O)NR910および−C
(O)Hから成る群より選択され、R5およびR8は独立
にC1-10アルキルから成る群より選択され、R6
7、R9およびR10は独立にHおよびC1-10アルキル
から成る群より選択され、L1はアニオン性ペンタハプ
ト配位子であり、L2およびL3は中性の2電子ドナー配
位子であり、RはH、C1-10アルキル、C6−C10
リールおよびC7−C10アラルキル配位子であり、X-
非配位アニオンであり、そしてL2、L3およびRの2ま
たは3つは必要に応じて結合されている。
【0011】適当な末端オレフィン、H2C=CR
2、は、次のものを包含する:エチレン;3〜12
個の炭素原子を含有する末端アルケン、例えば、プロペ
ン、1−ブテン、イソプロペン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、および1−ヘプテン;スチレン;4−メチルス
チレン;アルキルアクリレート、ここでアルキル基は1
〜10個の炭素原子を含有する、例えば、メチルアクリ
レートおよびエチルアクリレート;メチルメタクリレー
ト;アクリルアミド;メタクリルアミド;N−アルキル
アクリルアミド、ここでアルキル基は1〜10個の炭素
原子を含有する、例えば、N−メチルアクリルアミド;
N−メチルメタクリルアミド;N,N−ジアルキルアク
リルアミド、ここでアルキル基は1〜10個の炭素原子
を含有する、例えば、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド;アクロレイン;およびメタクロレイン。
【0012】適当な官能化末端オレフィン、H2C=C
、は、次のものを包含する:アルキルアクリレ
ート、ここでアルキル基は1〜10個の炭素原子を含有
する、例えば、メチルアクリレートおよびエチルアクリ
レート;メチルメタクリレート;アクリルアミド;メタ
アクリルアミド;N−アルキルアクリルアミド;ここで
アルキル基は1〜10個の炭素原子を含有する、例え
ば、N−メチルアクリルアミド;N−メチルメタアクリ
ルアミド;N,N−ジアルキルアクリルアミド、ここで
アルキル基は1〜10個の炭素原子を含有する、例え
ば、N,N−ジメチルアクリルアミド;アクロレイン;
およびメタクロレイン。
【0013】好ましくは、H2C=CR2は、エチレ
ン、プロピレン、スチレン、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、アクロレイン、またはN,N−ジメチ
ルアクリルアミドである。好ましくは、H2C=CR
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ア
クロレイン、またはN,N−ジメチルアクリルアミドで
ある。より好ましくは、H2C=CR2は、エチレ
ン、スチレン、メチルアクリレートまたはエチルアクリ
レートであり、そしてH2C=CRはメチルアク
リレートまたはエチルアクリレートである。最も好まし
くは、H2C=CR2およびH2C=CRの両
者は、メチルアクリレートまたはエチルアクリレートで
ある。
【0014】末端オレフィン、H2C=CR2および
2C=CRは、ホモ二量重合体または共二量重
合体を生成するために、それぞれ、同一のまたは異なる
オレフィンである。共二量重合体の生成の効率は、選択
した特定のオレフィンに依存することができ、こうして
大過剰のオレフィンの1つを使用して所望の共二量重合
体を得ることが必要であることがある。
【0015】本発明の方法において使用されるカチオン
性ロジウム化合物は、いくつかの方法の1つでせし
ることができる。とくに便利なルートは、前駆体L1
RhL2′L3′を酸H+-と反応させることを包含し、
式中L1はアニオン性ペンタハプト配位子であり、L2
およびL3′は中性の2電子ドナー配位子であるか、あ
るいはL23′は接合して中性の4電子ドナー配位
子を形成し、そしてX-は非配位アニオンである。
【0016】例えば、Cp*Rh(C242はHBF4
と反応して、
【0017】
【化4】
【0018】を生成し、これは本発明の方法において有
用である。(Cp*はペンタメチルシクロペンタジエニ
ルである。)同様に、化合物Ia(L4はCp*であ
り;L5はP(OMe)3であり;R11はMeである;そ
して[X1-はBF4 -である)は、HBF4をCp*R
h(P(OMe)3)(CH2=CHCO2Me)と反応
させることによって生成することができる。カチオン性
ロジウム化合物へのこれらのルートにおいて、適当な
酸、H+-、は、次のものを包含する:HBF4;HP
6;H2SO4;CF3SO3H;CF3CO2H;および
テトラアリールホウ酸、例えば、HBPh4およびHB
(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)4
【0019】あるいは、L1RhL2’(R)Y、式中Y
はハライドであり、そしてL1、L2’およびRは上に定
義した通りである、をルイス酸とオレフィンの存在下に
反応させて、本発明の方法において有用であるカチオン
性ロジウム化合物を生成することができる。例えば、C
p*Rh(P:OMe)3)(Me)BrはAgBF4
メチルアクリレートの存在下に反応させて所望のカチオ
ン性ロジウム化合物、[Cp*(P(OMe)3)(C
2=CHCO2Me)(Me)]+BF4を生成すること
ができる。この型の触媒の調製において、適当なルイス
酸は次のものを包含する:Ag+-、AlX”3、B
X”3、FeX”3、およびSbX”5、ここでX”はハ
ライドである。
【0020】第3の一般のルートにおいて、前駆体、例
えば、[L1RhL2’L4+、式中L4はπ−アリル配
位子であり、そしてL1およびL2’は上に定義した通り
である、をH2と反応させて、本発明の方法において有
用なカチオン性ロジウム化合物を生成することができ
る。例えば、クラス[Cp*Rh(MeOC(O)CH
2CHCHCHCO2Me)]+-III、
【0021】
【化5】
【0022】の化合物は、水素と反応させて、本発明の
方法において有用なカチオン性ロジウム化合物を生成す
る。この型のとくに有用な前駆体は、[Cp*Rh(M
eOC(O)CH2CHCHCHCO2Me)]+[B
{3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}4
IIaである。
【0023】これらのロジウムの化合物のすべてにおい
て、適当なペンタハプト配位子、L1、L4およびL6
次のものを包含する:シクロペンタジエニルおよびC1
−C4アルキル、トリフルオロメチル、C6−C10アリー
ル、COOR14(ここでR14はC1−C4アルキルであ
る)、およびC(O)R15ここで15はC1−C4アル
キルである)から選択される1〜5個の置換基を含有す
るシクロペンタジエニルの置換誘導体;インデニル;フ
ルオレニル;およびカルボラニル配位子、例えば、
(7,8,9,10,11−η)−ウンデカヒドロ−
7,8−ジカルバウンデカボラト(2−)および(7,
8,9,10,11−η)−ウンデカヒドロ−7,9−
ジカルバウンデカボラト(2−)。好ましくは、L1
4およびL6はシクロペンタジエニルのアルキル置換誘
である;最も好ましくは、L1、L4およびL6はペ
ンタメチルシクロペンタジエニル(Cp*)である。
【0024】適当な中性の2電子ドナー、L2、L3、L
2′、L3′およびL5は次のものを包含する:一酸化炭
素;アルキル−、アリール−または混合アルキル、アリ
ール−ホスフィン(例えば、トリメチルホスフィン、ト
リフェニルホスフィン、またはジエチルフェニルホスフ
ィン);アルキル−、アリール−または混合アルキル、
アリール−ホスファイト(例えば、トリメチルホスファ
イト、トリフェニルホスファイト、またはジメチルフェ
ニルホスファイト);オレフィン(例えば、エチレン、
プロピレン、1−ヘキセン、1−オクテン、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、またはジメチルヘキセ
ンジオエート);ニトリル(例えば、アセトニトリルま
たはベンゾニトリル);ケトン(例えば、アセトン)お
よびエステル(例えば、メチルアクリレート)のカルボ
ニル基。L2およびL3は同一であるかあるいは異なるこ
とができ、ただしL2がホスフィンまたはホスファイト
であるとき、L3はホスフィンまたはホスファイトでは
ない。L2′およびL3′は同一であるかあるいは異なる
ことができるが、両者はホスフィンまたはホスファイト
配位子であることができない。好ましい2電子ドナー
は、一酸化炭素、エチレン、トリメチルホスファイト、
メチルアクリレートおよびジメチルヘキセンジオエート
を包含する。
【0025】あるいは、L2 3、またはL23
して、2つの電子ドナー部位を含有する中性の
4電子ドナーの配位子を形成することができる(オレフ
ィン、ホスフィン、ホスファイト、ニトリルまたはカル
ボニル基)。この型の適当な4電子ドナー配位子は次の
ものを包含する:ブタジエン、1,5−ペンタジエン、
メチルビニルケトンおよびアクリロニトリル。同様に、
RおよびL2(またはL2′)は、
【0026】
【化6】
【0027】におけるように接続することができる。他
の適当な接続した配位子系は、次のものを包含する:L
2’およびL4が接続しているもの(化合物IIIにおけ
るように)およびRがL2およびL3と接続しているもの
([Cp*Rh{CH(CH2CH2C(O)OMe)
(CH2C(O)OMe)}+-(IIa)、洗浄L6
Cp*であり、そしてR12およびR13はMeである)。
【0028】適当なR基は、次のものを包含する:H;
1-10アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、およびブチル);C6−C10アリー
ル(例えば、フェニル、p−トリル、および3,5−ジ
メチルフェニル);およびC7−C10アラルキル(例え
ば、ベンジル、および−CH2CH2Ph)。
【0029】[X]-、[X1-、および[X2-は、
カチオン性ロジウム化合物に配位しないアニオンであ
り、そして次のものを包含する:BF4 -、PF6 -、CF
3SO -,およびテトラアリールボレート、例えば、
[B{3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}
4-およびBPh4 -
【0030】新規な化合物、IおよびII、
【0031】
【化7】
【0032】式中、L4はアニオン性ペンタハプト配位
子であり、L5は中性の2電子ドナーの配位子であり、
11はC1-10アルキルから成る群より選択され、そし
て[X1-は非配位アニオンである、L6はアニオン性
ペンタハプト配位子であり、R12およびR13は独立にC
1-10アルキルから成る群より選択され、そして
[X2-は非配位アニオンである、は、本発明において
使用するために好ましいカチオン性ロジウム化合物の中
に入る。好ましくは、R11、R12およびR13はメチルま
たはエチルであり、そして[X2-は非配位アニオン、
例えば、BF4 -、PF6 -、CF3SO -、BPh4 -、ま
たは[B{3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル}4-である。BF4 -および[B{3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)フェニル}4-は最も好ましい。最
も好ましくは、L5はCOまたはトリメチルホスファイ
トである。
【0033】他の好ましいカチオン性ロジウム化合物
は、次のものを包含する:
【0034】
【化8】
【0035】ここでX-は非配位アニオン、例えば、B
4 -、PF6 -、CF3SO -、BPh4 -、または[B
{3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}4-
である。BF4 -および[B{3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル}4-は最も好ましい。
【0036】カチオン性ロジウム化合物は二量重合すべ
きオレフィンの存在下にその場で調製することができる
か、あるいはそれは別々に調製し、次いでオレフィンに
添加することができる。
【0037】使用するカチオン性ロジウム化合物の量は
臨界的ではない。2/1〜10,000/1のオレフィ
ン/Rhのモル比は実証され、そしてより高い比は可能
である。
【0038】本発明の方法のために適当な溶媒は、触媒
およびオレフィンは少なくとも部分的に可溶性であり、
そしてこの方法の条件下に反応性ではないものである。
適当な溶媒は、ハロカーボン、エーテル、エステル、お
よび芳香族溶媒を包含する。好ましい溶媒は、ジクロロ
メタンおよびジエチルエーテルを包含する。あるいは、
この方法はオレフィンに依存して溶媒の不存在下に実施
することができる。例えば、メチルアクリレートの二量
重合は純粋なアクリレート中で容易に実施することがで
きる。
【0039】本発明の方法に適当な温度は、特定の触
媒、オレフィンおよび圧力に依存して、約−100℃〜
約150℃の範囲である。より好ましくは、温度は0℃
〜100℃、最も好ましくは20℃〜80℃である。
【0040】本発明の方法はとくに圧力に対して感受性
であり、そして0.1気圧〜1,000気圧の圧力は適
当である。
【0041】本発明の方法は不活性ガス、例えば、窒
素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素および飽和炭化水
素、例えば、メタンの存在下に実施することができる。
好ましいモードにおいて、この方法は水素の存在下に実
施し、ここで水素の分圧は約0.1気圧〜約10気圧で
ある。驚くべきことには、二量体の高い収率が得られ、
そして3%より少ない飽和生成物は1気圧の水素下にお
いてさえ観測される。
【0042】
【実施例】次の実施例によって、本発明を説明する。こ
れらの実施例は本発明を限定しない。すべての調製の操
作は普通のシュレンク(Schlenk)技術を使用し
て実施した。塩化メチレンを窒素雰囲気下にP25から
蒸留した。メチルアクリレートを4オングストロームの
モレキュラーシーブ下に貯蔵した。ロジウム錯体を発表
された手順に従い調製した。
【0043】反応混合物を1H NMRスペクトル分析
により分析した。ロジウム種の寿命およびメチルアクリ
レートの二量体への転化を監視することができるので、
この方法は有利である。すべての場合において観測され
る唯一の二量体は、線状の尾−尾の結合の二量体であ
り、E−およびZ−CH3OC(O)−CH=CH−C
2−CH2−CO2CH3(ここからE−2およびZ−2
と呼ぶ)およびE−CH3OC(O)−CH2−CH=C
H−CH2CO2CH3(ここからE−3と呼ぶ)を包含
した。多分反応条件下にE−2およびZ−2異性体の異
性化のために、少量のE−3は反応の終わりにおいてし
ばしば現れた。消費されたメチルアクリレートのモル/
ロジウム錯体のモルの数として、ターンオーバー数(t
urnover number)(TON)を定義し
た。最も効率よい反応は1気圧のH2下に実施した。こ
れらの条件下に、メチルアクリレートの非常にわずかの
(<3%)水素が起こる。
【0044】実施例1〜3は、出発物質としてCp*R
h(C24)(P(OMe)3)を使用する比較的非効
率的な二量重合を実証する。すべてのこれらの実施例に
おいて、真空下に密閉したNMR管を使用して反応を1
H NMRにより追跡した。
【0045】実施例1 5mlのジエチルエーテル中のHBF4・Me2O(32
μl、0.287ミリモル)を、−30℃において、2
5mlのエーテル中のCp*Rh(C24)(P(OM
e)3)(84mg、0.245ミリモル)に添加し
た。水素化ロジウム塩[Cp*Rh(C24)(P(O
Me)3H]+[BF4-は直ちに沈澱した。この混合物
を−80℃に冷却し、そしてエーテル溶液をカニューレ
を経て除去した。固体を2部分の5mlの冷ジエチルエ
ーテルで洗浄し、そして低い温度において真空下に乾燥
した。
【0046】0.6mlのCD2Cl2中の[Cp*Rh
(C24)(P(OMe)3H]+[BF4-(8mg、
0.017ミリモル)を含有する、液体窒素で冷却し
た、NMR管に、メチルアクリレート(7.2μl、
0.08ミリモル)を添加した。次いで、NMR管を真
空下に密閉した。反応を1H NMRにより監視した。
新規な錯体Cp*Rh(CH2CH2CO2Me)(P
(OMe)3)きち得られ、そしてメチルアクリレート
のゆっくりした二量重合が観測された。(50%の転化
/9日)。
【0047】実施例2 新規な錯体[Cp*Rh(C24CH2CO2Me)(P
(OMe)3+BF4 -(Ia)を、5mlのCH2Cl2
中の[Cp*Rh(C24)(P(OMe)3H]+[B
4-(140mg、0.293ミリモル)およびメチ
ルアクリレート(36μl、0.40ミリモル)から調
製した。次いで、メチルアクリレート(250μl、
2.78ミリモル)を室温において添加した。ゆっくり
した二量重合が得られた。24時間後17%の転化率お
よび12日後58%の転化率。
【0048】
【化9】
【0049】実施例3 メチルアクリレート(77μl、0.86ミリモル)
を、実施例1に記載する方法に従い調製した[Cp*R
h(C24)(P(OMe)3H]+[BF4-(12m
g、0.025ミリモル)に添加した。4日後、二量体
への50%の転化率が得られた。
【0050】実施例4〜13は、出発物質としてCp*
Rh(C242を使用する非常に効率よい二量重合実
証する。
【0051】実施例4 HBF4・OMe2(1滴)を−40℃においてNMR管
内の0.5mlのCD2Cl2中のCp*Rh(C24
2(6mg、0.02ミリモル)に添加した。震盪後、
管を液体窒素温度において凍結した。メチルアクリレー
ト(250μl、2.78ミリモル)を添加し、次いで
管を真空下に液体窒素温度において密閉した。次いで、
反応を室温においてNMR分析により追跡した。45分
後、97%の二量体への転化率が得られた。二量体:E
−2、94%;Z−2、4%;E−3、2%。
【0052】実施例5 HBF4・OMe2(1滴)を−50℃においてシュレン
クフラスコ内の5mlのCH2Cl2中のCp*Rh(C
242(6mg、0.02ミリモル)に添加した。メ
チルアクリレート(2.5ml、27.8ミリモル)
(N2下で脱気した)を−50℃において添加した。次
いで、この混合物を0℃において撹拌した。反応混合物
の50mlを抜き出し、それを0.5mlのCD2Cl2
に添加することによってNMR分析により追跡した。0
℃において20時間後、63%の二量体への転化率が得
られた。二量体:E−2、86%;Z−2、14%。T
ON=876。
【0053】実施例6 実施例5に記載する手順を反復したが、ただし混合物を
水浴中で室温に保持した。3.83時間後、67%の二
量体への転化率が得られた。二量体:E−2、85%;
Z−2、18%。TON=931。
【0054】実施例7〜11および13において、HB
Ph4**はHB[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニル]4
【0055】実施例7 HBPh4**(Et2O)2(29mg、0.029ミ
リモル)を、0℃において、5mlのCH2Cl2中のC
p*Rh(C242(6mg、0.020ミリモル)
に添加した。メチルアクリレート(3ml、33.3ミ
リモル)を0℃において添加し、そして5分後、シュレ
ンクフラスコを水浴中で室温に保持した。結果を下表に
表わす。
【0056】 時間(時間) 二量体への転化率% 0.25 5 1 16 3 45 6 62 24 75 24時間において、二量体は次の通りであった:E−
2、89%;Z−2、11%。TON=1249。
【0057】実施例8 この実施例は、溶媒の存在が不必要であることを示す。
【0058】2mlのジエチルエーテル中のHBPh4
**(Et2O)2(49mg、0.048ミリモル)
を、0℃において、2mlのジエチルエーテル中のCp
*Rh(C242(10mg、0.034ミリモル)
に添加した。7分間撹拌した後、この混合物を真空下に
蒸発乾固した。次いで、メチルアクリレート(8ml、
88.9ミリモル)を0℃において残りの固体に添加し
た。5分間撹拌した後、シュレンクフラスコを水浴中で
室温に保持した。47%の転化率が得られた:E−2、
88%;Z−2、12%。TON=1229。
【0059】実施例9 この実施例は、二量重合が−80℃程度に低い温度にお
いて起こることを示す。
【0060】0.3mlのCD2Cl2中のHBPh4
*(Et2O)2(38mg、0.038ミリモル)を、
0℃において、0.5mlのCD2Cl2中のCp*Rh
(C242(7mg、0.024ミリモル)に添加し
た。−80℃に冷却後、メチルアクリレート(20μ
l、0.222ミリモル)を添加し、そしてNMRプロ
ーブの中に導入する直前に管を震盪した。二量重合は−
80℃において観測されたが、反応は非常に遅かった。
【0061】実施例10〜13において、N2およびH2
の雰囲気を使用して反応を実施した。
【0062】実施例10 HBPh4**(Et2O)2(49mg、0.048ミ
リモル)を、0℃において、10mlのCH2Cl2中の
Cp*Rh(C242(10mg、0.034ミリモ
ル)に添加した。10分間撹拌した後、メチルアクリレ
ート(8ml、88.9ミリモル)を混合物に添加し
た。次いで、シュレンクフラスコを水浴中で室温に保持
した。N2雰囲気下で4時間反応後、36%の二量体へ
の転化率が得られた。この時点において、この混合物を
2つの分画に分割した:1つの分画をN2下に保持し、
そして47%の転化率が最後に得られた。H2を第2分
画を通して1時間泡立てて通入し、そして二量体への9
5%の転化率が最後に得られた。TON=2483(H
2雰囲気)。
【0063】実施例11 1.5mlのCH2Cl2中のHBPh4**(Et2O)
2(50mg、0.049ミリモル)を、0℃におい
て、2.5mlのCH2Cl2中のCp*Rh(C24
2(10mg、0.034ミリモル)に添加した。10
分間撹拌した後、メチルアクリレート(20ml、22
2.3ミリモル)を溶液に添加した。次いで、シュレン
クフラスコをH2気圧下に水浴中で室温に保持した。結
果を下表に報告する。
【0064】 時間(時間) 二量体への転化率% 4.33 14 22.33 68 48 >99.9 48時間において、TON=6538。
【0065】ターンオーバー速度=3.6モルのCH2
=CHCO2Me/ミリモル(Rh)/分、25℃にお
いて。
【0066】二量体:E−2、95%;Z−2、3%;
E−3、2%。
【0067】実施例12 1滴のHBF4・Me2Oを、−40℃において、10m
lのCH2Cl2中のCp*Rh(C242(10m
g、0.034ミリモル)に添加した。メチルアクリレ
ート(8ml、88.9ミリモル)を混合物に添加し、
次いでこの混合物をH2雰囲気下に40〜50℃に加熱
した。(シュレンクフラスコは水冷却器を装備した。)
この反応を4時間監視し、そしてその時点において、6
9%の転化率が得られた。
【0068】ターンオーバー速度=7.5モルのCH2
=CHCO2Me/ミリモル(Rh)/分、40℃にお
いて。
【0069】実施例13 3mlのCH2Cl2中のHBPh4**(Et2O)
2(50mg、0.049ミリモル)を、0℃におい
て、3mlのCH2Cl2中のCp*Rh(C24
2(10mg、0.034ミリモル)に添加した。10
分間撹拌した後、メチルアクリレート(20ml、22
2.3ミリモル)を溶液に添加した。次いで、シュレン
クフラスコをH2気圧下に水浴中で室温に保持した。結
果を下表に報告する。
【0070】 時間(時間) 二量体への転化率% 2 12 3.25 20 4.33 27 5.33 33 7.75 47 9.75 59 11.50 67 12.92 75 14.83 84 16.75 91 18.50 95 20.33 97 11.50時間後、この混合物をドライアイス/アセト
ン中で一夜凍結した。融解直後、モノマー/二量体比に
変化は認められず、次いで反応を凍結前と同一方法にお
いて監視した。室温において36時間後、>99.9%
の転化率が得られ、TON=6538を与えた。(デー
タ点は20.33〜36時間の間に取らなかった。) ターンオーバー速度=6.6モルのCH2=CHCO2
e/ミリモル(Rh)/分、25℃において(最初の1
0時間の期間にわたって)。
【0071】二量体:E−2、94%;Z−2、5%;
E−3、1%。
【0072】実施例14 実施例13に記載する手順を反復したが、ただし混合物
をH2雰囲気下に60℃に加熱した。
【0073】3時間後、94%の転化率が得られた。さ
らに20mlのメチルアクリレートを添加し、次いで2
2時間後、99%の転化率が60%において得られ、T
ON=13,000を与えた。
【0074】ターンオーバー速度=65モルのCH2
CHCO2Me/ミリモル(Rh)/分、60℃におい
て(最初の1時間の期間にわたって)。
【0075】二量体(98%):E−2、93%;Z−
2、6%;E−3、1%。
【0076】メチルプロピオネート(2%)。
【0077】実施例15 この実施例は、新規な錯体 [Cp*RhCH(CH2CO2Me)(CH2CH2CO
2Me)]+[BPh4**]-(IIb)および{Cp*
Rh(η3−MeOC(O)CH2CHCHCHCO2
e)]+[BPh4**]-(IIIb) の合成(2つの方法)および特性決定を記載する。
【0078】方法1:3mlのCH2Cl2中のHBPh
4**(Et2O)2(218mg、0.215ミリモ
ル)を、0℃において、7mlのCH2Cl2中のCp*
Rh(C242(49mg、0.167ミリモル)に
添加した。10分間撹拌した後、MeOC(O)CH=
CHCH2CH2CO2Me(200μl)を混合物に添
加した。室温において一夜撹拌した後、溶液を蒸発乾固
した。残留物をヘキサンで洗浄して二量体を排除した。
2つの錯体(IIb)および(IIIb)をジエチルエ
ーテル/ヘキサン中で連続的に単離し、そしてオレンジ
色の結晶として単離した。
【0079】方法2:3mlのCH2Cl2中のHBPh
4**(Et2O)2(171mg、0.169ミリモ
ル)を、0℃において、7mlのCH2Cl2中のCp*
Rh(C242(39mg、0.133ミリモル)に
添加した。10分間撹拌した後、メチルアクリレート
(240μl、2.668ミリモル)を混合物に添加し
た。室温において一夜撹拌した後、溶液を蒸発乾固し
た。残留物をヘキサンで洗浄して二量体を排除した。2
つの錯体(IIb)および(IIIb)をジエチルエー
テル/ヘキサン中で連続的に単離し、そしてオレンジ色
の結晶として単離した。
【0080】
【化10】
【0081】
【化11】
【0082】
【化12】
【0083】
【化13】
【0084】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。
【0085】1、第1のオレフィン H2C=CR2 を第2のオレフィン H2C=CR とカチオン性ロジウム化合物 [L1RhL23R]+- の存在下に反応させることからなり、式中、RはHお
よびC1-10アルキルから成る群より選択され、R2
H、C1-10アルキル、フェニル、C7−C12アルキル
置換フェニル、−COOR5、−C(O)NR67およ
び−C(O)Hから成る群より選択され、RはHおよ
びC1-10アルキルから成る群より選択され、Rは−
COOR8、−C(O)NR910および−C(O)Hか
ら成る群より選択され、R5およびR8は独立にC1-10
アルキルから成る群より選択され、R6、R7、R9およ
びR10は独立にHおよびC1-10アルキルから成る群よ
り選択され、L1はアニオン性ペンタハプト配位子であ
り、L2およびL3は中性の2電子ドナー配位子であり、
RはH、C1-10アルキル、C6−C10アリールおよび
7−C10アラルキル配位子であり、X-は非配位アニオ
ンであり、そしてL2、L3およびRの2または3つは必
要に応じて結合している、官能化線状オレフィンを調製
する方法。
【0086】2、前記方法は−100℃〜150℃の温
度において実施する上記第1項記載の方法。
【0087】3、前記第1のオレフィンは、エチレン、
プロピレン、スチレン、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、アクロレインおよびN,N−ジメチルアク
リルアミドから成る群より選択され、そして前記第2の
オレフィンはメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、アクロレインおよびN,N−ジメチルアクリルアミ
ドから成る群より選択される上記第2項記載の方法。
【0088】4、L1はペンタメチルシクロペンタジエ
ニルである上記第3項記載の方法。
【0089】5、前記第1のオレフィンは、エチレン、
スチレン、メチルアクリレートおよびエチルアクリレー
トから成る群より選択され、そして前記第2のオレフィ
ンはメチルアクリレートおよびエチルアクリレートから
成る群より選択される上記第4項記載の方法。
【0090】6、前記カチオン性ロジウム化合物は、
【0091】
【化14】
【0092】から成る群より選択され、ここで[BPh
4**]-は[B{3,5−ビス(トリフルオロメチル)
フェニル}4-である上記第5項記載の方法。
【0093】7、水素の分圧は0.1〜10気圧である
上記第6項記載の方法。
【0094】8、前記第1のオレフィンはメチルアクリ
レートであり、そして前記第2のオレフィンはメチルア
クリレートである上記第7項記載の方法。
【0095】9、式
【0096】
【化15】
【0097】式中、L4はアニオン性ペンタハプト配位
子であり、L5は中性の2電子ドナー配位子であり、R
11はC1-10アルキルから成る群より選択され、そして
[X1-は非配位アニオンである、の化合物。
【0098】10、L4はペンタメチルシクロペンタジ
エニルであり、そしてL5はCOおよびトリメチルヒス
ファイトから成る群より選択される上記第9項記載の化
合物。 11、R11はメチルである上記第10項記載の化合物。
【0099】12、式
【0100】
【化16】
【0101】式中、L6はアニオン性ペンタハプト配位
子であり、R12およびR13は独立にC1-10アルキルか
ら成る群より選択され、そして[X2-は非配位アニオ
ンである、の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭50−5162(JP,B1) 特公 昭50−24282(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 69/54 B01J 31/16 C07C 67/465 C07F 15/00 C07B 61/00 300 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のオレフィン H2C=CR2 を第2のオレフィン H2C=CR とカチオン性ロジウム化合物 [L1RhL23R]+- の存在下に反応させることを特徴とする、式中、 RはHおよびC1-10アルキルから成る群より選択さ
    れ、 R2はH、C1-10アルキル、フェニル、C7−C12アル
    キル置換フェニル、−COOR5、−C(O)NR67
    および−C(O)Hから成る群より選択され、 RはHおよびC1-10アルキルから成る群より選択さ
    れ、 Rは−COOR8、−C(O)NR910および−C
    (O)Hから成る群より選択され、 R5およびR8は独立にC1-10アルキルから成る群より
    選択され、 R6、R7、R9およびR10は独立にHおよびC1-10
    ルキルから成る群より選択され、 L1はアニオン性ペンタハプト配位子であり、 L2およびL3は中性の2電子ドナー配位子であり、 RはH、C1-10アルキル、C6−C10アリールおよび
    7−C10アラルキル配位子であり、 X-は非配位アニオンであり、そしてL2、L3およびR
    の2または3つは必要に応じて結合している、官能化線
    状オレフィンの製造方法。
  2. 【請求項2】 式 【化1】 式中、 L4はシクロペンタジエニル;C1-4アルキル、トリフル
    オロメチル、C6−C10アリール、COOR14(ここで
    14はC1−C4アルキルである)およびC(O)R
    15(ここでR15はC1−C4アルキルである)から選ばれ
    る1〜5個の置換基を含むシクロペンタジエニルの置換
    誘導体;インデニル;フルオレニル;ならびにカルボラ
    ニル配位子よりなる群から選ばれるアニオン性ペンタハ
    プト配位子であり、 L5は一酸化炭素;アルキル−、アリール−もしくは混
    合アルキル、アリール−ホスフィン;アルキル−、アリ
    ール−もしくは混合アルキル、アリール−ホスファイ
    ト;オレフィン;ニトリル;ならびにケトンおよびエス
    テルのカルボニル基よりなる群から選ばれる中性の2電
    子ドナー配位子であり、 R11はC1−C10アルキルよりなる群から選ばれ、そし
    て[X1-は非配位アニオンである、の化合物。
  3. 【請求項3】 式 【化2】 式中、 L6はシクロペンタジエニル;C1-4アルキル、トリフル
    オロメチル、C6−C10アリール、COOR14(ここで
    14はC1−C4アルキルである)およびC(O)R
    15(ここでR15はC1−C4アルキルである)から選ばれ
    る1〜5個の置換基を含むシクロペンタジエニルの置換
    誘導体;インデニル;フルオレニル;ならびにカルボラ
    ニル配位子よりなる群から選ばれるアニオン性ペンタハ
    プト配位子であり、 R12およびR13は独立にC1−C10アルキルよりなる群
    から選ばれ、そして[X2-は非配位アニオンである、
    の化合物。
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