JP3091063B2 - 熱収縮性チューブ - Google Patents

熱収縮性チューブ

Info

Publication number
JP3091063B2
JP3091063B2 JP05217049A JP21704993A JP3091063B2 JP 3091063 B2 JP3091063 B2 JP 3091063B2 JP 05217049 A JP05217049 A JP 05217049A JP 21704993 A JP21704993 A JP 21704993A JP 3091063 B2 JP3091063 B2 JP 3091063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
weight
parts
added
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05217049A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0752223A (ja
Inventor
和也 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP05217049A priority Critical patent/JP3091063B2/ja
Publication of JPH0752223A publication Critical patent/JPH0752223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3091063B2 publication Critical patent/JP3091063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱収縮性チューブの改
良に係り、特に押出し加工性の向上を図った熱収縮性チ
ューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱収縮性チューブの場合、チュー
ブ成形の主材料としては、例えばポリエチレン(P
E)、エンレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体(EEA)などのポ
リオレフィン系樹脂を用い、これらの主材料中に、難燃
性や耐熱性などが要求される場合、かなり大量の難燃剤
や老化防止剤などを添加して必要な特性を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に大量の難燃剤や老化防止剤などを添加すると、この得
られたチューブ成形材料でチューブを押出成形する際、
押出機のダイやニップル部分にカス(樹脂の粒状成長
物)が多量に発生するという問題があった。
【0004】上記ダイカスは、製品の表面に現れて製品
の外観的価値を低下させるという問題がある一方、特
に、ニップルカスにあっては、製品の外観には現れ難い
ものの、チューブの樹脂中に取り込まれて、チューブ製
造の後工程である架橋工程や拡径工程側へ流れ込み、悪
影響を及ぼすという問題があった。
【0005】つまり、上記ようにニップルカスが後工程
側に持ち込まれると、先ず、架橋工程では、当該カス混
在部分と通常の成形樹脂部分において架橋度に差異が出
易く、所望の架橋特性が得られないとう問題が生じた
り、拡径工程では、より厄介な問題が生じる。一般に、
拡径工程は、架橋されたチューブを加熱し、当該加熱状
態のチューブ内部に圧力を掛けて拡径したり、逆に、チ
ューブの外部側を減圧して拡径したり、さらには、これ
らの両方を併用したりする方法などが取られているが、
このとき、ニップルカスが混在すると、当該カス混在部
分と通常の成形樹脂部分との間で強度的な差異が生じる
ようになったり、あるいはチューブ内部の圧力が全体に
伝わらないようになったりするため、上記各方法によっ
て、うまく拡径できず、形状不良などが発生して連続製
造ができなくなるという問題があった。また、この段階
でのこのような連続製造の中止は、それまでの前工程が
すべて無駄になることを意味し、その影響も極めて大き
かった。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、
その特徴とする点は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
又はエチレン−エチルアクリレート共重合体100重量
部に重合度が4000〜13000であるジメチルポリ
シロキサン、フェニルメチルポリシロキサン、またはこ
れらの混合物からなるシリコーン高分子ポリマーを0.
2〜3重量%添加した樹脂をペース樹脂としてチューブ
状に押し出し、架橋させた後、拡径することを特徴とす
る熱収縮性チューブにある。
【0007】ここで用いるシリコーン高分子ポリマー
は、樹脂の改質作用を呈するもので、ジメチルポリシロ
キサンやフェニルメチルポリシロキサン、またはこれら
の混合物が挙げられ、そして、その重合度は、4000
〜13000としてある。重合度が4000未満では流
動性が大きくなり過ぎ、逆に13000を越えるように
なると、流動性が低下してゴム性状を呈するようになっ
て好ましくないからである。そして、さらに、これらの
添加量を、0.2〜3重量%としてのは、0.2重量%
未満では、ダイカスやニップルカスなどの低減効果が殆
ど得られず、逆に、3重量%を越えると、安定したチュ
ーブ形状の押し出しができなくなったり、実際の使用時
に被覆物との密着性が低下したり、あるいは後印刷を施
す場合に支障が出たりするからである。
【0008】また、本発明で用いるチューブ成形の主材
料(ベース樹脂)としては、従来と同様のエンレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体(EEA)のポリオレフィン系樹脂を用
い、これらの主材料中に難燃剤や老化防止剤などを添加
して必要な難燃性や耐熱性などの特性を得ている。
【0009】本発明で用いられる難燃剤としては、例え
ば臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、アンチモン系難燃剤、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水和物
などが挙げられ、また、老化防止剤としては、例えばフ
ェノール系やチオエーテル系の酸化防止剤、リン系の酸
化防止剤、ベンゾヘェノン系やベンゾトリアゾール系の
紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系の光安定剤、あるい
は金属不活性剤などが挙げられる。そして、その添加量
は、チューブ成形のベース樹脂100重量部に対して、
25〜200重量部程度と比較的大量添加することがで
きる。
【0010】
【実施例】実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部
に難燃剤である臭素系難燃剤30重量部、アンチモン系
難燃剤10重量部、水酸化マグネシウム10重量部をそ
れぞれ添加すると共にフェノール系およびチオエーテル
系の老化防止剤2重量部を添加してなるチューブ成形材
料に、ジメチルポリシロキサンからなるシリコーン高分
子ポリマー(商品名、樹脂用改質剤BY16−140、
東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を0.2重量%
添加した材料を用い、この材料を押出機により押し出し
て、内径0.5mm、肉厚0.4mmのチューブを10
00m作成し、この後架橋し、拡径して所望の熱収縮性
チューブを得た。このチューブ製造において、ダイカス
は大幅に低減され、得られたチューブの外観は綺麗であ
った。ニップルカスについても、大幅な減少があって、
その後の架橋や拡径工程に悪影響を及ぼすことはなく、
所望形状の熱収縮性チューブが得られた。
【0011】実施例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部
に難燃剤である臭素系難燃剤30重量部、アンチモン系
難燃剤10重量部、水酸化マグネシウム10重量部をそ
れぞれ添加すると共にフェノール系およびチオエーテル
系の老化防止剤2重量部を添加してなるチューブ成形材
料に、ジメチルポリシロキサンからなるシリコーン高分
子ポリマー(商品名、樹脂用改質剤BY16−140、
東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を0.5重量%
添加した材料を用い、この材料を押出機により押し出し
て、内径0.5mm、肉厚0.4mmのチューブを10
00m作成し、この後架橋し、拡径して所望の熱収縮性
チューブを得た。このチューブ製造において、ダイカス
は大幅に低減され、得られたチューブの外観は綺麗であ
った。ニップルカスについても、大幅な減少があって、
その後の架橋や拡径工程に悪影響を及ぼすことはなく、
所望形状の熱収縮性チューブが得られた。
【0012】実施例3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部
に難燃剤である臭素系難燃剤30重量部、アンチモン系
難燃剤10重量部、水酸化マグネシウム10重量部をそ
れぞれ添加すると共にフェノール系およびチオエーテル
系の老化防止剤2重量部を添加してなるチューブ成形材
料に、ジメチルポリシロキサンからなるシリコーン高分
子ポリマー(商品名、樹脂用改質剤BY16−140、
東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を3.0重量%
添加した材料を用い、この材料を押出機により押し出し
て、内径0.5mm、肉厚0.4mmのチューブを10
00m作成し、この後架橋し、拡径して所望の熱収縮性
チューブを得た。このチューブ製造において、ダイカス
は大幅に低減され、得られたチューブの外観は綺麗であ
った。ニップルカスについても、大幅な減少があって、
その後の架橋や拡径工程に悪影響を及ぼすことはなく、
所望形状の熱収縮性チューブが得られた。
【0013】比較例1 上記実施例と同様のエチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)100重量部に難燃剤である臭素系難燃剤30重
量部、アンチモン系難燃剤10重量部、水酸化マグネシ
ウム10重量部をそれぞれ添加すると共にフェノール系
およびチオエーテル系の老化防止剤2重量部を添加して
なるチューブ成形材料で、シリコーン高分子ポリマーを
添加しなかったものを用い、この材料を押出機により押
し出して、内径0.5mm、肉厚0.4mmのチューブ
を1000m作成し、この後架橋し、拡径して所望の熱
収縮性チューブを得ようとしたが、チューブの連続製造
はできなかった。このチューブ製造においては、シリコ
ーン高分子ポリマーの添加がないため、多量のダイカス
の発生が見られ、得られたチューブの外観には多数の微
小凹凸が見られた。ニップルカスの発生も多く、その後
の架橋工程においても悪影響が見られ、特に、拡径工程
では良好な拡径ができず、上記のように連続製造はでき
なかった。
【0014】比較例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部
に難燃剤である臭素系難燃剤30重量部、アンチモン系
難燃剤10重量部、水酸化マグネシウム10重量部をそ
れぞれ添加すると共にフェノール系およびチオエーテル
系の老化防止剤2重量部を添加してなるチューブ成形材
料に、ジメチルポリシロキサンからなるシリコーン高分
子ポリマー(商品名、樹脂用改質剤BY16−140、
東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を0.1重量%
添加した材料を用い、この材料を押出機により押し出し
て、内径0.5mm、肉厚0.4mmのチューブを10
00m作成し、この後架橋し、拡径して所望の熱収縮性
チューブを得ようとしたが、チューブの連続製造はでき
なかった。このチューブ製造においては、シリコーン高
分子ポリマーの添加量が少なすぎるため、かなりダイカ
スの発生が見られ、得られたチューブの外観にはやはり
多数の微小凹凸が見られた。ニップルカスの発生も多
く、その後の架橋工程においても悪影響が見られ、特
に、拡径工程では良好な拡径ができず、上記のように連
続製造はできなかった。
【0015】比較例3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部
に難燃剤である臭素系難燃剤30重量部、アンチモン系
難燃剤10重量部、水酸化マグネシウム10重量部をそ
れぞれ添加すると共にフェノール系およびチオエーテル
系の老化防止剤2重量部を添加してなるチューブ成形材
料に、ジメチルポリシロキサンからなるシリコーン高分
子ポリマー(商品名、樹脂用改質剤BY16−140、
東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を4.0重量%
添加した材料を用い、この材料を押出機により押し出し
て、内径0.5mm、肉厚0.4mmのチューブを10
00m作成し、この後架橋し、拡径して所望の熱収縮性
チューブを得ようとしたが、チューブの連続製造はでき
なかった。このチューブ製造の場合、より多くのシリコ
ーン高分子ポリマーによって、ダイカスやニップルカス
の低減は見られたものの、安定した押し出しができず、
上記のように連続製造はできなかった。また、得られた
熱収縮性チューブは被覆物との密着性が悪く、製品表面
への印刷も困難であった。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、チューブ成形材料中に重合度が4000〜13
000であるジメチルポリシロキサン、フェニルメチル
ポリシロキサン、またはこれらの混合物からなるシリコ
ーン高分子ポリマーを0.2〜3重量%添加してあるた
め、チューブ押出形成時における、ダイカスやニップル
カスの大幅な低減が図られ、綺麗な外観の熱収縮チュー
ブが得られると同時に、架橋や拡径工程への悪影響がな
く、安定した連続製造が可能となる。したがって、言い
換えれば、要求される難燃性や耐熱性などに対応して、
チューブ成形の主材料中に所定の難燃剤や老化防止剤な
どを大量に添加することができ、また、従来のように前
工程が終わった後に製造不良が起こることもなくなるた
め、歩留りがよく、大幅なコストダウンが可能となる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−160356(JP,A) 特開 昭56−33925(JP,A) 特開 昭63−221140(JP,A) 特開 平2−128828(JP,A) 特開 平3−41128(JP,A) 特開 昭57−29440(JP,A) 特開 平1−184123(JP,A) 特開 昭51−22118(JP,A) 特開 平4−125122(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96 B29D 23/00 C08L 101/00 F16L 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体、又はエ
    チレン−エチルアクリレート共重合体100重量部に重
    合度が4000〜13000であるジメチルポリシロキ
    サン、フェニルメチルポリシロキサン、またはこれらの
    混合物からなるシリコーン高分子ポリマーを0.2〜3
    重量%添加した樹脂をベース樹脂としてチューブ状に押
    し出し、架橋させた後、拡径することを特徴とする熱収
    縮性チューブ。
JP05217049A 1993-08-09 1993-08-09 熱収縮性チューブ Expired - Fee Related JP3091063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05217049A JP3091063B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 熱収縮性チューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05217049A JP3091063B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 熱収縮性チューブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0752223A JPH0752223A (ja) 1995-02-28
JP3091063B2 true JP3091063B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=16698034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05217049A Expired - Fee Related JP3091063B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 熱収縮性チューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3091063B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101831107B (zh) * 2010-05-17 2012-01-18 安庆市三阳塑胶材料有限公司 一种常温快速交联低卤阻燃热收缩管料及其制备方法
JP6284673B1 (ja) 2017-07-05 2018-02-28 古河電気工業株式会社 樹脂組成物、樹脂被覆材、自動車用ワイヤーハーネス及び自動車用ワイヤーハーネスの製造方法
CN110643193A (zh) * 2018-06-27 2020-01-03 江苏沃杰高分子材料有限公司 一种带胶热缩管及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0752223A (ja) 1995-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101629015B (zh) 聚酰胺弹性体热缩材料和聚酰胺弹性双层材料
CN101255246B (zh) 一种防静电热收缩材料及其制造方法
JP2003512201A (ja) 順応性多層フィルム
JP3229319B2 (ja) 地下配管を修復するための方法
JP3528360B2 (ja) ふっ素樹脂組成物とそれを用いた熱収縮チューブおよび絶縁電線
JP3091063B2 (ja) 熱収縮性チューブ
US4798752A (en) Curable sheet
EP0449701B1 (en) Polyvinyl chloride pipe for the inner lining of existing pipes
CN1571722B (zh) 管式共挤出吹塑制备薄膜的方法
WO2005005564A1 (ja) 接着性組成物、その製造方法、成形物、及び熱収縮性チューブの製造方法
US4523970A (en) Process for manufacturing sealant coated articles
JPH08504874A (ja) ポリマーブレンド
JPH068030B2 (ja) シ−ラント被覆物品の製造方法
JPH11323053A (ja) フッ素樹脂組成物と、それを用いた絶縁チューブ、熱収縮チューブおよび絶縁電線と、それらの製造方法
JPH066341B2 (ja) 熱回復性複合物品およびその製法
JP2000506955A (ja) 複数の管腔を有するプラスチックチューブ
JP7181897B2 (ja) 熱可塑性フッ素樹脂製チューブ
KR102095121B1 (ko) 열수축 튜브 및 그 제조방법
EP0200824B1 (en) Process for manufacturing sealant coated articles
JPS5950494B2 (ja) 積層シ−トの製造法
JP2650996B2 (ja) 熱収縮性物品
JPH11314273A (ja) 熱収縮pvcチューブの製造方法
JPH0482034B2 (ja)
JPH05162203A (ja) 熱回復性物品とその収縮方法
JPH05117422A (ja) シリコーン架橋フイルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees