JPH11314273A - 熱収縮pvcチューブの製造方法 - Google Patents

熱収縮pvcチューブの製造方法

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JPH11314273A
JPH11314273A JP10137629A JP13762998A JPH11314273A JP H11314273 A JPH11314273 A JP H11314273A JP 10137629 A JP10137629 A JP 10137629A JP 13762998 A JP13762998 A JP 13762998A JP H11314273 A JPH11314273 A JP H11314273A
Authority
JP
Japan
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tube
pvc
extruded
heat
pvc tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP10137629A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ebisawa
孝之 蛯沢
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電線・電力及び通信ケーブルの接
続部などのシース用などとして使用される、比較的厚手
で、大きな熱収縮率を有し、かつ、保存性にも優れた熱
収縮PVCチューブの製造方法を提供せんとするもので
ある。 【解決手段】 かゝる本発明は、PVC材料として重合
度が500〜4000の材料を用い、このPVC材料1
00重量部に可塑剤30〜70重量部を添加した未架橋
PVCをチューブ状に押し出すと共に、当該押し出され
た未架橋PVCチューブ内に適当に加温された雰囲気中
で加圧流体を導いて膨張延伸させる熱収縮PVCチュー
ブの製造方法にあり、これによって肉厚が2mm〜4m
m程度と比較的厚いままでも容易に押出成形できると共
に、膨張延伸時にあっても、約4倍程度までの拡張が可
能で、大きな熱収縮率(70%程度)の熱収縮PVCチ
ューブが得られ、また、このチューブは、押出成形後の
チューブ形状を、常温雰囲気下でも長期間安定して保持
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線・電力及び通
信ケーブルの接続部や鋼管などのシース用などとして使
用される熱収縮PVCチューブの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、電線・電力及び通信ケーブルの接
続部(ジッイント)部分のシース用に使用される熱収縮
チューブとしては、一般に架橋されているため、高収縮
率(約70%)で、自然収縮がないなどの理由から、主
にポリエチレン製のチューブが用いられている。
【0003】ポリエチレンほどではないが、PVC(ポ
リ塩化ビニル)製の熱収縮チューブも提案されている。
PVCの場合、可塑剤の配合量などによって、軟質のも
のと硬質のものがあって、軟質のPVC製の熱収縮チュ
ーブにあっては、押出機でチューブ状に押し出し、必要
により架橋した後、この押し出されたPVCチューブ内
に加温された雰囲気中で加圧流体を導いて膨張延伸させ
て、製造している。
【0004】一方、硬質のPVC製の熱収縮チューブに
あっては、材料の硬質PVCが硬いため、一旦硬質PV
Cのパイプを押し出し成形し、これを一定の長さに切断
した後、加温された雰囲気中で、この切断されたパイプ
に丸棒状のロッドを圧入して、膨張延伸させて、製造し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記軟質の
PVC製熱収縮チューブの場合、架橋品が主流であっ
て、しかも、その架橋には、主に放射線架橋法が用いら
れているため、肉厚のチューブを製造するには、大掛か
りな設備が必要となる。このため、通常の設備では、比
較的薄肉(2mm未満)の収縮チューブしか得られない
というのが現状である。また、熱収縮率(40%程度)
も小さい。さらに、通常の常温雰囲気中(25℃程度の
雰囲気中)に長期間放置すると、膨張延伸されたチュー
ブが自然に収縮して、所定の寸法が保持されないという
問題があって、冷蔵保存が必要性となるなどの欠点もあ
った。
【0006】この点、硬質のPVC製熱収縮チューブの
場合、自然に収縮することはないものの、製造時の丸棒
状ロッドの圧入衝撃によって、割れや亀裂が生じ易く、
また、使用時にあっても、硬いことから被着物への馴染
みが悪く、被着物表面に凹凸があると、気密に密着させ
ることができないなどの欠点があった。
【0007】このような状況のもとで、重合度が500
〜4000のストレートPVC材料を用いた場合、押出
成形法によっても、適当な温度下で膨張(拡張)させれ
ば、比較的厚手(2mm〜4mm程度の厚さ)のPVC
製熱収縮チューブが得られることを、本発明者等が見い
出した。本発明は、このような観点に立ってなされたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、PVC材料として重合度が500〜4000の材料
を用い、このPVC材料100重量部に可塑剤30〜7
0重量部を添加した未架橋PVCをチューブ状に押し出
すと共に、当該押し出された未架橋PVCチューブ内に
加温された雰囲気中で加圧流体を導いて膨張延伸させる
ことを特徴とする熱収縮PVCチューブの製造方法にあ
る。
【0009】請求項2記載の本発明は、前記チューブの
肉厚が2mm以上であることを特徴とする請求項1又は
2記載の熱収縮PVCチューブの製造方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いるPVC材料は、重
合度が500〜4000の組成からなるストレートPV
C材料である。
【0011】そして、上記PVC材料100重量部に対
して、例えばフタル酸エステル、ジ−(2−エチルヘキ
シル)フタレート(DOP)、ジ−n−オクチル・フタ
レート(n−DOP)、ジイソノニル・フタレート(D
INP)、脂肪族エステル、リン酸エステル、塩素化パ
ラフィン、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エ
ステル、ポリエステル、エポキシ化植物油などからなる
可塑剤30〜70重量部を充填してある。ここで、可塑
剤が30未満であると、押出成形に必要な柔軟性が得ら
れず、逆に、可塑剤が70重量部を越えるようになる
と、保管時に自然収縮するなどの問題が生じるようにな
るからである。
【0012】上記のような組成のPVC材料と可塑剤の
配合割合によって、後述するように、チューブ化のた
め、押出成形と適切な温度条件下で加圧流体による膨張
延伸を行った場合、肉厚が2mm〜4mm程度と比較的
厚手でも容易に押出成形できると共に、膨張延伸時にあ
っても、大きな拡張が可能で、これによって、約70%
程度の大きな熱収縮率が得られる。また、押出成形後の
チューブ形状も、常温雰囲気中(25℃程度の雰囲気
中)約3ヶ月間程度は安定して保持され、さらに、収縮
時にはほぼ膨張延伸前の形状(外径)に戻る良好な復元
性も得られるようになる。
【0013】なお、本発明のPVC材料と可塑剤との混
和物中には、必要により、炭酸カルシウム、クレー、タ
ルク、シリカなどの充填剤、安定剤などの他の添加物を
充填することもできる。
【0014】次に、チューブの成形であるが、先ず、上
記PVC材料と可塑剤との混和物(上記のように他の添
加物の充填も可)を押出機に供給し、押出温度が130
〜200℃程度の下で未架橋のチューブに押し出しす
る。このときのチューブ肉厚は、2mm〜4mm程度と
比較的厚手のものまで押出成形する。この肉厚によっ
て、大きな耐外傷性が得られる。
【0015】この後、上記押し出された未架橋のPVC
チューブを適当な長さに切断し、図1に示すように、こ
の切断されたPVCチューブ1を、拡径手段(装置)で
ある先端の塞がれた中空ロッド100の外周に嵌め込む
と共に、その両端を当該中空ロッド100の外周に適当
な固定手段200によって気密に密着させる。
【0016】次に、上記中空ロッド100の内部に空気
などの加圧流体を供給し、その吐出口100aから未架
橋のPVCチューブ内に加圧流体を吐出させて導入さ
せ、膨張延伸させる。この膨張延伸は、約60〜120
℃程度の加温された雰囲気中で行うと共に、膨張延伸の
倍率は、押し出し後のチューブ径(外径)に対して、約
4倍程度まで行う。
【0017】こようにして得られる本発明の熱収縮PV
Cチューブは、その用途は特に限定されないが、例えば
図2に示すように、この熱収縮PVCチューブ1をケー
ブル10,10の接続部(ジョイント)20に嵌め込
み、この状態で、膨張延伸時の加熱温度以上の温度で加
熱すれば、容易に収縮し、接続部20の外周にシースと
して密着させることができる。
【0018】このとき、熱収縮率が70%程度と大きい
ため、接続部20の外周に多少の凹凸などがあっても、
隙間なく良好に密着される。これによって、水や水分な
どの浸入を効果的に防止することができる。また、肉厚
が2mm〜4mm程度と比較的厚く、かつ、架橋されて
いるため、大きな耐外傷性が得られ、接続部20は勿論
のこと、ケーブル10部分にあっても、十分保護するこ
とができる。
【0019】実施例 PVC材料として、重合度が500〜4000の材料を
用い、このPVC材料100重量部にDINPからなる
可塑剤40重量部を添加し、押出機により、PVCをチ
ューブ状に押し出し、肉厚3mmのチューブを得、この
押し出しされたPVCチューブ内に、上記した拡径手段
によって80℃で加温された雰囲気中で加圧流体を導い
て、約4倍の倍率で膨張延伸させて、熱収縮PVCチュ
ーブを得た。
【0020】この熱収縮PVCチューブの場合、熱収縮
率が70%と大きいため、ケーブルの接続部には勿論の
こと、表面に凹凸のあるコルゲート管などの外周にあっ
ても、その表面の凹凸部分に隙間なく馴染んだ形で密着
させることができた。また、出来上がったチューブ形状
を常温雰囲気下でも約3ヶ月間程度は安定して保持させ
ることができた。さらに、収縮時にはほぼ膨張延伸前の
形状まで戻せ、良好な復元性が得られた。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る熱収縮PVCチューブの製造方法によれば、重合
度が500〜4000の材料からなる柔軟性に富むスト
レートPVC材料の特性により、比較的厚手もの(2m
m〜4mm程度)が容易に押出成形できると共に、膨張
延伸時にあっても、適当な温度下で、約4倍程度までの
拡張が可能で、大きな熱収縮率(70%程度)が得ら
れ、また、押出成形後のチューブ形状も、常温雰囲気下
でも長期間安定して保持でき、保存性に優れる一方、収
縮時にはほぼ膨張延伸前の形状まで戻せる良好な復元性
の熱収縮PVCチューブが得られる。
【0022】また、本発明では、未架橋のPVCチュー
ブとしてあるため、架橋のための加熱工程が不要とな
り、勿論これに伴って架橋設備も不要となる。さらに、
架橋剤を添加した場合に見られる、チューブの電気的特
性の劣化を防止することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法におけるPVCチューブの膨
張延伸工程を示した概略説明図である。
【図2】本発明の製造方法によって得られた熱収縮PV
Cチューブをケーブルの接続部にシースとして被覆した
状態を示した部分縦断側面図である。
【符号の説明】
1 熱収縮PVCチューブ 10 ケーブル 20 接続部 100 拡径手段の中空ロッド 100a 吐出口 200 固定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:02 B29L 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PVC材料として重合度が500〜40
    00の材料を用い、このPVC材料100重量部に可塑
    剤30〜70重量部を添加した未架橋PVCをチューブ
    状に押し出すと共に、当該押し出された未架橋PVCチ
    ューブ内に加温された雰囲気中で加圧流体を導いて膨張
    延伸させることを特徴とする熱収縮PVCチューブの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記チューブの肉厚が2mm以上である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の熱収縮PVCチ
    ューブの製造方法。
JP10137629A 1998-05-01 1998-05-01 熱収縮pvcチューブの製造方法 Pending JPH11314273A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10129926B4 (de) * 2001-02-20 2005-11-17 Samsung Electronics Co., Ltd., Suwon Abtastratenwandlungsapparat und Verfahren dazu
JP2014118501A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Denki Kagaku Kogyo Kk 自己粘着性フィルム、及びそれを用いた電線結束方法
CN112662092A (zh) * 2020-12-24 2021-04-16 天津京通管道科技股份有限公司 一种pvc管材生产工艺

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