JP3090913U - 床面仕上材と床部材との取付具 - Google Patents

床面仕上材と床部材との取付具

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JP3090913U
JP3090913U JP2002003308U JP2002003308U JP3090913U JP 3090913 U JP3090913 U JP 3090913U JP 2002003308 U JP2002003308 U JP 2002003308U JP 2002003308 U JP2002003308 U JP 2002003308U JP 3090913 U JP3090913 U JP 3090913U
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floor
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floor finishing
acrylic resin
floor member
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博 粂原
律央 鯨岡
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住商メタレックス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本考案は,アクリル製樹脂材に微小の気泡を
含ませてなる,吸着性を有するアクリル等樹脂製発泡体
に関するものである。 【解決手段】 フィルム状の平面体を呈するアクリル製
樹脂材において,該樹脂材cに微小の気泡dが含まれて
いることを特徴とする吸着性を有するアクリル等樹脂製
発泡体である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はアクリル等樹脂製発泡体に係り,より詳細には建築施工現場等におい て床面仕上材を,床部材に固着するために利用されるアクリル等樹脂製発泡体で あって,該樹脂製発泡体を利用して床面仕上材と床部材とを吸着,および剥離が 反復可能な状態で固着できるようにした考案に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,生活様式の西洋化に伴い,マンション,住宅等の床面にフローリング調 の床面仕上材を使用することが多い。
【0003】 床面仕上材を床部材に固着する方法としては,現在,両面テープや接着剤,糊 が使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが,両面テープや接着剤,糊を使用して床面仕上材を床部材に固着した 場合には,固着した位置を修正する目的や,床面仕上材を交換する目的で,床面 仕上材を床部材から剥離することがあるが,その隔離工程において,床面仕上材 または床部材の一部が欠落する事故が多かった。
【0005】 すなわち,両面テープや接着剤,糊は粘着力が強いため,これらで床面仕上材 を床部材に固着し,その後床面仕上材を床部材から剥離しようとすると,両面テ ープや接着剤,糊の粘着力が強いため,床面仕上材や床部材の表面の一部又は全 部が欠落してしまうという問題が起きていた。
【0006】 また,両面テープや接着剤,糊は,床面仕上材と床部材との固着のために一度 でも使用した場合には,その後,仮に床面仕上材や床部材を欠落なしに剥離でき たとしても,粘着力が低下しているので,そのままの状態で再固着することはで きなかった。
【0007】 さらに,両面テープや接着剤,糊は,貼付面がほこりをかぶった場合や,水に 濡れたりした場合には,粘着力が低下してしまうので,床面仕上材と床部材を, 再固着することはできなかった。
【0008】 そのため,床面仕上材と床部材とを両面テープや接着剤,糊を使用して固着し ようとする場合には,固着する位置にズレが生じたり,固着した床部材と床面仕 上材とに歪みが生じたり,固着しようとする場所に埃やちり,水滴が付着しない ように注意する必要があるため,極めて高度な施工の技術と,慎重な取扱いが必 要であった。
【0009】 従来の固着方法では,床面仕上材と床部材とを固着した後に,設計変更があっ たり,床面仕上材の表面に傷が見付かったりしても床面仕上材や床部材を再利用 可能な状態で剥離することは,事実上困難であったため,それらの部材の剥離が 必要とされる場合には,固着した床面仕上材や床部材の全部材を剥離して,その 全部材を新しいものに交換する必要があった。
【0010】 さらに,あらかじめ床面仕上材に固着場所,固着の方向等を示す記号や文字を 印刷していた場合には,そこに両面テープや接着剤,糊を使用すると,その接着 面の記号や文字を読むことができなくなり,このため固着作業の際に印刷してあ る記号や文字を参考にできなくなっていた。
【0011】 そのうえ,両面テープや接着剤,糊を使用した場合には,床面仕上材と床部材 の積層部におけるクッション性が確保できないという問題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は,微小の気泡を設けたアクリル製樹脂材を利用することで,上記のす べての問題を解決しようとするものである。
【0013】 本考案の請求項1は,フィルム状の平面体を呈するアクリル製樹脂材において ,該樹脂材に微小の気泡が含まれていることを特徴とする。
【0014】 請求項1記載のように樹脂材そのものに気泡を設けることによって,アクリル 製樹脂材はクッション性が高まり,またその表面に文字や記号を記入することが できる。
【0015】 本考案の請求項2は,樹脂材に含まれている微小の気泡が,ガラス,アルミ, 床部材などの平滑面に対して吸着力を有することを特徴とする。
【0016】 このように樹脂材内部の気泡に吸着効果をもたせることによって,両面テープ や接着剤,糊を床面仕上材と床部材の固着のために利用する必要がなくなる。そ のため,固着の際に,埃やちり,水分の存在に必要以上の注意を払う必要がなく なる。
【0017】 本考案の請求項3は,気泡の平滑面に対する吸着力は,平滑面の対水平方向移 動には強く,平滑面の対垂直方向移動には弱いものであることを特徴とする。
【0018】 そのため,床面仕上材を床部材に固着する際に必要以上の施工技術,注意力は 不要となる。その結果,固着作業の作業効率が高まる。さらに,床面仕上材の固 着と剥離の作業を,何度でも容易に繰返すことができるので,剥離に伴う部材の 欠落という経済的損失を防止でき,そのうえ床面仕上材の一部分のみを床部材か ら剥離して交換することも容易になる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下,本考案の実施の形態を図面に基づいて説明するが,本考案の内容はこの 範囲に限られるものではない。 図1は,本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,アクリル製樹脂材cの 組立て状態の斜視図であり,図2は,本考案を実施した床面仕上材a,床部材b 1,アクリル製樹脂材cの縦断面図である。
【0020】 アクリル製樹脂材cは,床面仕上材aにアクリル製樹脂材cが有する粘着力を 利用して固着された後,床面仕上材aと床部材b1との間に置かれ,床面仕上材 aを垂直方向に押圧することによって,床部材b1の平滑面b2に吸着させる。
【0021】 図3は,本考案のアクリル製樹脂材cの縦断面図であって,アクリル製樹脂材 cの内部及び表面部には気泡dが含まれている。 本考案でいう気泡dは,アクリル製樹脂材cの内部にも表面部分にも多数存在 し,表面部分の気泡dは吸盤のような形状になって,吸盤としての機能を果たし ている。
【0022】
【考案の効果】
上記の構成にかかる本考案によれば,床面仕上材と床部材とを容易な方法で, かつ継続的に固着することができ,必要がある場合には、随時必要な部分のみを 剥離させればよいので、床面仕上材を床部材に固着する作業は効率的に行われる ようになる。 また,マンションや住宅等の住民にとっても床面仕上材を自らの趣味に合わせ たり,床面仕上材に傷が付いている場合には,その床面仕上材だけを取り替える ことができるようになる,という優れた効果が生じる。
【提出日】平成14年7月18日(2002.7.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はアクリル等樹脂製の床面仕上材と床部材との取付具に係り,より詳細 には建築施工現場等において床面仕上材を,床部材に固着するために利用される 取付具であって、床面仕上材と床部材とを吸着,および剥離が反復可能な状態で 固着できるようにした取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,生活様式の西洋化に伴い,マンション,住宅等の床面にフローリング調 の床面仕上材を使用することが多い。
【0003】 床面仕上材を床部材に固着する方法としては,現在,両面テープや接着剤,糊 が使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが,両面テープや接着剤,糊を使用しで床面仕上材を床部材に固着した 場合には,固着した位置を修正する目的や,床面仕上材を交換する目的で,床面 仕上材を床部材から剥離することがあるが,その隔離工程において,床面仕上材 または床部材の一部が欠落する事故が多かった。
【0005】 すなわち,両面テープや接着剤,糊は粘着力が強いため,これらで床面仕上材 を床部材に固着し,その後床面仕上材を床部材から剥離しようとすると,両面テ ープや接着剤,糊の粘着力が強いため,床面仕上材や床部材の表面の一部又は全 部が欠落してしまうという問題が起きていた。
【0006】 また,両面テープや接着剤,糊は,床面仕上材と床部材との固着のために一度 でも使用した場合には,その後,仮に床面仕上材や床部材を欠落なしに剥離でき たとしても,その床面仕上材や床部材は粘着力が低下しているので,そのままの 状態で再固着することはできなかった。
【0007】 さらに,両面テープや接着剤,糊は,貼付面がほこりをかぶった場合や,水に 濡れたりした場合には,粘着力が低下してしまうので,床面仕上材と床部材を, 再固着することはできなかった。
【0008】 そのため,床面仕上材と床部材とを両面テープや接着剤,糊を使用して固着し ようとする場合には,固着する位置にズレが生じたり,固着した床部材と床面仕 上材とに歪みが生じたり,さらには固着しようとする場所に埃やちり,水滴が付 着しないように注意する必要があるため,極めて高度な施工の技術と,慎重な取 扱いが必要であった。
【0009】 従来の固着方法では,床面仕上材と床部材とを固着した後に,設計変更があっ たり,床面仕上材の表面に傷が見付かったりしても、床面仕上材や床部材を再利 用可能な状態で剥離することは事実上困難であったため,それらの部材の剥離が 必要とされる場合には,固着した床面仕上材や床部材の全部材を一旦剥離して, その全部材を新しいものに交換する必要があった。
【0010】 さらに,あらかじめ床面仕上材に固着場所,固着の方向等を示す記号や文字を 印刷していた場合には,そこに両面テープや接着剤,糊を使用すると,その接着 面の記号や文字が読めなくなるため、固着作業の際に印刷してある記号や文字を 参考にできなくなっていた。
【0011】 そのうえ,両面テープや接着剤,糊を使用した場合には,床面仕上材と床部材 の積層部におけるクッション性が確保できないという問題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は,微小の気泡を設けたアクリル製樹脂材を取付具として利用すること で,上記のすべての問題を解決しようとするものである。
【0013】 本考案の請求項1は,フィルム状の平面体を呈するアクリル製樹脂材において ,該樹脂材に微小の気泡が含まれていることを特徴とする。
【0014】 請求項1記載のように取付具そのものに気泡を設けることによって,アクリル 製樹脂材はクッション性が高まり,またその表面に文字や記号を記入することが できる。
【0015】 本考案の請求項2は,取付具に含まれている微小の気泡が,ガラス,アルミ, 床部材などの平滑面に対して吸着力を有することを特徴とする。
【0016】 このように取付具内部の気泡の存在により、取付具に吸着効果をもたせること によって,両面テープや接着剤,糊を床面仕上材と床部材の固着のために利用す る必要がなくなる。そのため,本考案の取付具を介して床面仕上材と床部材を固 着する際に,埃やちり,水分の存在につき必要以上の注意を払う必要がなくなる 。
【0017】 本考案の請求項3は,気泡の平滑面に対する吸着力は,平滑面の対水平方向移 動には強く,平滑面の対垂直方向移動には弱いものであることを特徴とする。
【0018】 そのため,本考案の取付具を介して床面仕上材を床部材に固着する際に必要以 上の施工技術,注意力が不要となる。その結果,固着作業の作業効率が高まる。 さらに,床面仕上材の固着と剥離の作業を,何度でも容易に繰返すことができる ので,剥離に伴う部材の欠落という経済的損失を防止でき,そのうえ床面仕上材 の一部分のみを床部材から剥離して交換することも容易になる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下,本考案の実施の形態を図面に基づいて説明するが,本考案の内容はこの 範囲に限られるものではない。 図1は,本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,取付具cの組立て状態 の斜視図であり,図2は,本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,取付具 cの縦断面図である。
【0020】 床面仕上材aを取付具cの片面に粘着力を利用して固着させ、その後床面仕上 材aと床部材b1との間に取付具cを置き,床面仕上材aの上面を垂直方向に押 圧して,取付具cの反対面を床部材b1の平滑面b2に吸着させる。
【0021】 図3は,本考案のアクリル製樹脂材からなる取付具cの縦断面図であって,こ の取付具cの内部及び表面部には気泡dが含まれている。 本考案でいう気泡dは,取付具cの内部にも表面部分にも多数存在し,表面部 分の気泡dは吸盤のような形状になって,吸盤としての機能を果たしている。 本考案の取付具cは、一例としてアクリル樹脂を発泡させたような素材を材料 とするものである。
【0022】
【考案の効果】
上記の構成にかかる本考案によれば,取付具を介して床面仕上材と床部材とを 容易な方法で,かつ継続的に固着することができ,必要がある場合には、随時必 要な部分のみを剥離させればよいので、床面仕上材を床部材に固着する作業は効 率的に行われるようになる。 また,マンションや住宅等の住民にとっても床面仕上材を自らの趣味に合わせ たり,床面仕上材に傷が付いている場合には,その床面仕上材だけを剥がして取 り替えることができるようになるという優れた効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,
アクリル製樹脂材cの組立て状態の斜視図である。
【図2】本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,
アクリル製樹脂材cの縦断面図である。
【図3】本考案のアクリル製樹脂材cの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
a…床面仕上材 b1…床部材 b2…床部材の平滑面 c…アクリル製樹脂材 d…気泡
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月18日(2002.7.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 床面仕上材と床部材との取付具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,
取付具cの組立て状態の斜視図である。
【図2】本考案を実施した床面仕上材a,床部材b1,
取付具cの縦断面図である。
【図3】本考案の取付具cの縦断面図である。
【符号の説明】 a…床面仕上材 b1…床部材 b2…床部材の平滑面 c…取付具 d…気泡

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状の平面体を呈するアクリル製
    樹脂材において,該樹脂材に微小の気泡が含まれている
    ことを特徴とする吸着性を有するアクリル等樹脂製発泡
    体。
  2. 【請求項2】 樹脂材に含まれている微小の気泡が,ガ
    ラス,アルミ,床部材などの平滑面に対して吸着力を有
    することを特徴とする請求項1記載の吸着性を有するア
    クリル等樹脂製発泡体
  3. 【請求項3】 気泡の平滑面に対する吸着力は,平滑面
    の対水平方向移動には強く,対垂直方向移動には弱いも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載の吸着性
    を有するアクリル等樹脂製発泡体
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