JP3090907U - 便座シート - Google Patents

便座シート

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学 堀田
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堀田敷物株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイナスイオンを人体に効率よく届けて、人
体に好影響を与える便座シートを得る。 【解決手段】 シート本体1と、これの裏面に積層され
て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
なる。シート本体1は、トルマリン微粒子を含有する合
成樹脂繊維製の不織布からなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、洋式便器における便座の上面に、着脱自在に装着される便座シート に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイナスイオンが生体細胞を活性化して人体に好影響を与えることは、一般に 知られており、マイナスイオンの発生物質としてトルマリンを用いることも広く 知られている。例えば、特開平9−227115号公報、特開平9−25321 8号公報、特開平10−168226号公報、特開平10−225473号公報 、特開平10−248904号公報、特開平11−21398号公報、特開平1 1−43558号公報、特開平11−299515号公報、特開平11−335 485号公報、特開2001−131077号公報、特開2001−31421 3公報などにみられる。
【0003】 また、シート本体の裏面に感圧性粘着剤などの付着層を塗布形成した便座シー トは、例えば実開平2−19298号公報、実開平2−28696号公報、特許 第3168397号公報などに公知であり、そこではシート本体が便座の上面に 付着層を介して着脱自在に装着できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、マイナスイオンが人体に有用であるとされながらも、従来の便座シー トは、マイナスイオンを発生する形態になっていない。
【0005】 もともとマイナスイオンは、これの発生箇所から離れるに従い、プラスイオン と結合して直ちに消滅する。従って、マイナスイオンの発生物質が人体に直に触 れた状態にあることが望まれる。
【0006】 しかるに用便時には、臀部がかなり広い面積で便座の上面に直に触れる。本考 案の目的は、かかる事実に着目し、マイナスイオンを有効に発生する便座シート を提供することにある。本考案の他の目的は、電熱式の便座に装着したとき、暖 かくて快適な使用感が得られる便座シートを得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、図1に示すごとくシート本体1と、これの裏面に積層されて便座P の上面に着脱自在に装着される付着層2とからなる便座シートを対象とする。
【0008】 かかる便座シートSにおいて、第1の本考案は、シート本体1に材質上の変更 を加えたものである。すなわち、請求項1に係る本考案は、図2に示すごとくシ ート本体1が、マイナスイオン発生物質を含有する合成樹脂繊維製の不織布から なることを特徴とする。シート本体1に対して付着層2は一体に塗布形成されて いることが生産性の点で好ましいが、シート本体1と付着層2とは、別々に成形 したのち貼り合わせ接合したものでもよい。付着層2は、便座Pの上面に低タッ クで粘着する感圧性粘着剤層にすることが望まれる。
【0009】 請求項2に係る本考案の便座シートは、請求項1記載のシート本体1が、平均 粒径0.2〜3.0μmのトルマリン微粒子を含有する合成樹脂繊維製の不織布から なる。トルマリンの粒子は、小さくなるほどマイナスイオンの発生に有利である が、微粒子とするのに生産コスト高を招くので0.2μm以上とし、繊維強度を確 保するために3.0μm以下としたものである。
【0010】 請求項3に係る本考案の便座シートは、図3および図4に示すごとくシート本 体1のほぼ全面にわたって、鱗片状のマイナスイオン発生物質5が密に分散配置 されていることを特徴とする。
【0011】 請求項4に係る本考案の便座シートは、図3および図4に示すごとくシート本 体1が、シート基材3と、シート基材3の外表面に密に分散配置された鱗片状の マイナスイオン発生物質5と、シート基材3上にマイナスイオン発生物質5をは さんで一体化される表地6とを含んでいることを特徴とする。ここでの表地6は 、臀部に直接に当るものであって不織布や合成樹脂など肌触りの良いものであれ ばよい。
【0012】 請求項5に係る本考案の便座シートは、図5に示すごとくシート本体1と付着 層2との間に、ほぼ全面にわたって鱗片状のマイナスイオン発生物質5が密に分 散配置されていることを特徴とする。
【0013】 請求項6に係る本考案の便座シートは、図6に示すごとくシート本体1のほぼ 全面にわたって、マイナスイオン発生物質5を含むイオン発生層9が一体に積層 されていることを特徴とする。
【0014】 請求項7に係る本考案の便座シートは、図6に示すごとく請求項6記載のイオ ン発生層9が、合成樹脂にマイナスイオン発生物質の微粒子を含有するシート状 に形成されている。
【0015】 請求項8に係る本考案の便座シートは、付着層2が、アクリル酸エステル共重 合体エマルジョンにトルマリン粉末を含ませて塗布形成されていることを特徴と する。
【0016】
【作用】
便座上面に本案の便座シートSを装着して使用するとき、便座シートSの上面 に使用者の臀部が剥き出しで直に載るので、便座シートSが暖められる。かつ、 便座Pが電熱式の場合、便座シートSは便座P側からも加熱される。これにより 、トルマリンなどのマイナスイオン発生物質は、外部から加熱されることで、励 起されてマイナスイオンを多量に発生すると共に遠赤外線を放射する。
【0017】
【考案の効果】 請求項1に係る本考案の便座シートによれば、使用者の臀部が直に触れるシー ト本体1が、マイナスイオン発生物質を含有する合成樹脂繊維製の不織布からな るものとしたので、体温などで加熱されたときマイナスイオン発生物質がマイナ スイオンを多量に発生し、そのマイナスイオンがそのまま人体に作用する利点を 有する。便座Pが電熱式の場合、トルマリンで代表されるマイナスイオン発生物 質は、外部からの加熱で遠赤外線を発生するので、便座シート全体が暖かくなり 、とくに冬場での使用に好適である。
【0018】 請求項2に係る本考案の便座シートによれば、請求項1記載のマイナスイオン 発生物が、0.2〜3.0μmの平均粒径を持つトルマリン微粒子からなるので、シ ート本体1をマイナスイオンおよび遠赤外線の発生に有利な不織布製にすること ができる。
【0019】 請求項3記載に係る本考案の便座シートによれば、シート本体1のほぼ全面に わたって鱗片状のマイナスイオン発生物質を分散状に配してあるので、マイナス イオン発生物質が樹脂中に練り込まれた形式と異なってマイナスイオンを発生し やすい。また、請求項1記載の作用効果に加えて、硬い鉱物であるトルマリンな どのマイナスイオン発生物質が介在しても、マイナスイオン発生物質を鱗片状に 形成して分散させてあるので、便座シートは全体が可撓性を確保されたものにな り、搬送や保管時などには折り畳むなどして嵩張らないようにできるし、便座へ の着脱作業も容易に行える。
【0020】 請求項4に係る本考案の便座シートによれば、シート本体1がシート基材3と 表地6との間に鱗片状のマイナスイオン発生物質5を挟み込んだ状態になってい るので、マイナスイオン発生物質5がズレ動いたり剥がれ難い。使用者の臀部は 表地6に触れてマイナスイオン発生物質5に接しないので、着座時に違和感を生 じない。そのうえで、請求項3に係る本考案の作用効果を期待できる。
【0021】 請求項5に係る本考案の便座シートによれば、図5に示すごとく鱗片状のマイ ナスイオン発生物質5が、シート本体1と付着層2との間に介在しているので、 マイナスイオン発生物質5を確りと保持できる。そのうえで、請求項1記載の作 用効果を奏する。
【0022】 請求項6に係る本考案の便座シートによれば、図6に示すごとくシート本体1 のほぼ全面にわたって、マイナスイオン発生物質の微粒子を含むイオン発生層9 が形成されているので、イオン発生層9から発生のマイナスイオンおよび遠赤外 線が使用者の臀部に届き易い。
【0023】 とくに請求項7に係る本考案の便座シートによれば、請求項6記載のイオン発 生層9が、合成樹脂にマイナスイオン発生物質の微粒子を含有させてシート状に 形成されているので、シート本体1にイオン発生層9を容易に積層して一体化で きる。
【0024】 請求項8に係る本考案の便座シートによれば、アクリル酸エステル共重合体エ マルジョンにトルマリン粉末を配合するだけで、シート本体1の裏面に付着層2 を従来通り一体に塗布形成でき、そのうえでマイナスイオンおよび遠赤外線の発 生による有用な効果を発揮できるものとなっている。
【0025】
【考案の実施の形態】
図1は洋式便器におけるU字型便座Pの上面に本案の便座シートSを装着した 使用例を示す。左右で2枚一組の便座シートSは、左右対称形に形成されていて 、ひとつの便座Pに2枚づつ装着される。
【0026】 本考案の便座シートSは、便座Pの上面形状に実質的に沿うよう前後に長い略 半月形状に形成されたシート本体1と、これの裏面側に一体に積層された付着層 2とからなる。付着層2は、整泡剤(シリコーンオイル)、発泡剤などを含むア クリル酸エステル共重合体エマルジョンをシート本体1の裏面に塗工して形成さ れた感圧性粘着剤層である。便座Pの上面に対して便座シートSは付着層2を介 して着脱自在に低タックで粘着する。
【0027】 (第1実施例) 図2は請求項1、2に対応する本考案の便座シートSの第1実 施例を示しており、シート本体1が、平均粒径0.2〜3.0μmのトルマリン微粒 子を含有する合成樹脂繊維からなる不織布でつくられている。
【0028】 これによれば、便座シートSは、便座Pの上面に付着層2を介して着脱自在に 粘着させることができる。使用者が便座Pに腰を降ろしたとき、使用者の臀部は 、肌触りの良い不織布製のシート本体1の外表面に直接に触れることになる。そ の際、シート本体1からはマイナスイオンが発生している。便座Pが電熱式の場 合、これからの熱を受けてトルマリン微粒子が遠赤外線を放射するので、便座シ ートSの全体が暖かく、冬場での使用に快適なものとなる。
【0029】 (第2実施例) 図3および図4は請求項3、4に対応する本考案の便座シート Sの第2実施例を示しており、シート本体1のほぼ全面にわたって、鱗片状に形 成されたトルマリン(マイナスイオン発生物質)5が分散状に配されている。詳 しくは、シート本体1が、布製のシート基材3と、シート基材3の外表面に密に 分散配置して固定された鱗片状のトルマリン5と、シート基材3上にトルマリン 5群をはさんで一体化される表地6とを含んでいることを特徴とする。表地6は 、肌触りの良いガーゼ様の布製である。鱗片状の各トルマリン5は、いったん微 粉末化したのち、例えば直径が10mm、厚みが1mmの円盤状に成形して接着剤7 でシート基材3の表面に接着されている。その他の構成は第1実施例と同じであ る。
【0030】 鱗片状のトルマリン5は、樹脂中に練り込まれた状態になっていないので、全 体がマイナスイオンを有効に発生する。その一方で、鱗片状のトルマリン5群は 、シート基材3と表地6との間に挟み込まれているので、均一に分散した状態を よく維持する。使用者の臀部はトルマリン5群に当たらず肌触りの良い表地6に 接するので、違和感を生じることもない。
【0031】 (第3実施例) 図5は請求項5に対応する本考案の便座シートSの第3実施例 を示しており、シート本体1と付着層2との間に、全面にわたって鱗片状のトル マリン(マイナスイオン発生物質)5が分散配置されている。具体的には、第2 実施例と同様にシート基材3の外表面に鱗片状の各トルマリン5をこれが密に並 ぶように接着剤7で固着し、不織布製のシート本体1にトルマリン5付きのシー ト基材3をラミネートしたのち、シート基材3の裏面側に付着層2を塗布形成し てなる。他は第1実施例と実質的に同様である。
【0032】 第3実施例では、トルマリン5付きのシート基材3の裏面側に付着層2を塗布 形成したのち、このシート基材3の外表面をシート本体1の裏面側にラミネート して一体化してもよい。
【0033】 (第4実施例) 図6は請求項6、7に対応する本考案の便座シートSの第4実 施例を示しており、この場合は、不織布製のシート本体1の外表面の全面にわた って、トルマリン(マイナスイオン発生物質)の微粒子を含有するイオン発生層 9が一体に積層されている。すなわち、イオン発生層9は、合成樹脂エマルジョ ンにトルマリン微粒子を練り込んでシート状に形成し、これをシート本体1の外 表面に一体に積層したものとなっている。その他の構成は第1実施例と実質的に 同じである。
【0034】 なお、先のシート状イオン発生層9はシート本体1と付着層2との間に介在さ せてもよい。また、このイオン発生層9はトルマリン微粒子をそのまま密に詰め 込んだ扁平シート状になっていてもよい。
【0035】 (第5実施例) 先の図1および図2において、本考案の便座シートSは、シー ト本体1と、これの裏面に積層されて便座Pの上面に着脱自在に装着される付着 層2とからなり、付着層2が、アクリル酸エステル共重合体エマルジョンに、整 泡剤(シリコーンオイル)、発泡剤と共にトルマリン粉末を含ませて塗布形成さ れたものとすることができる。その他の構成は、第1実施例と同じである。
【0036】 第5実施例によれば、とくに便座Pが電熱式の場合に、付着層2中のトルマリ ン粉末が加熱下で励起されてマイナスイオンおよび遠赤外線の発生を促進する。
【0037】 なお、本考案の便座シートSが装着される便座Pは、前述のU字形に限られず 、O字形や洗浄暖房型それに子供用などを広く含む。また、便座シートSは、前 述の2枚一組のものに限られず、U字形やO字形などの1枚ものであってもよい 。
【図面の簡単な説明】
【図1】便座シートの使用状態を示す斜視図
【図2】第1実施例の便座シートの縦断面図
【図3】第2実施例の便座シートの縦断面図
【図4】第2実施例の便座シートの要部の平面図
【図5】第3実施例の便座シートを示す縦断面図
【図6】第4実施例の便座シートを示す縦断面図
【符号の説明】
S 便座シート P 便座 1 シート本体 2 付着層 3 シート基材 5 鱗片状のトルマリン 6 表地 9 イオン発生層

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体1と、これの裏面に積層され
    て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
    なり、 シート本体1が、マイナスイオン発生物質を含有する合
    成樹脂繊維製の不織布からなることを特徴とする便座シ
    ート。
  2. 【請求項2】 シート本体1は、平均粒径が0.2〜3.0
    μmのトルマリン微粒子を含有する合成樹脂繊維製の不
    織布からなる請求項1記載の便座シート。
  3. 【請求項3】 シート本体1と、これの裏面に積層され
    て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
    なり、 シート本体1のほぼ全面にわたって、鱗片状のマイナス
    イオン発生物質5が密に分散配置されていることを特徴
    とする便座シート。
  4. 【請求項4】 シート本体1と、これの裏面に積層され
    て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
    なり、 シート本体1が、シート基材3と、シート基材3の外表
    面に密に分散配置された鱗片状のマイナスイオン発生物
    質5と、シート基材3上にマイナスイオン発生物質5を
    はさんで一体化される表地6とを含んでいることを特徴
    とする便座シート。
  5. 【請求項5】 シート本体1と、これの裏面に積層され
    て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
    なり、 シート本体1と付着層2との間に、ほぼ全面にわたって
    鱗片状のマイナスイオン発生物質5が密に分散配置され
    ていることを特徴とする便座シート。
  6. 【請求項6】 シート本体1と、これの裏面に積層され
    て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
    なり、 シート本体1のほぼ全面にわたって、マイナスイオン発
    生物質の微粒子を含むイオン発生層9が一体に積層され
    ていることを特徴とする便座シート。
  7. 【請求項7】 イオン発生層9は、合成樹脂にマイナス
    イオン発生物質の微粒子を含有させてシート状に形成さ
    れている請求項6記載の便座シート。
  8. 【請求項8】 シート本体1と、これの裏面に積層され
    て便座Pの上面に着脱自在に装着される付着層2とから
    なり、 付着層2が、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン
    にトルマリン粉末を含ませて塗布形成されていることを
    特徴とする便座シート。
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