JP3087073U - 捺印用下敷 - Google Patents

捺印用下敷

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JP3087073U
JP3087073U JP2001008537U JP2001008537U JP3087073U JP 3087073 U JP3087073 U JP 3087073U JP 2001008537 U JP2001008537 U JP 2001008537U JP 2001008537 U JP2001008537 U JP 2001008537U JP 3087073 U JP3087073 U JP 3087073U
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JP2001008537U
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宏一 清水
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清水惣株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捺印用下敷の下敷面を、横方向、つまり紙面
と平行な方向の結合力は弱いが、刻印面の凹凸にしっく
りと馴染みクッション性は富むようにする。 【解決手段】 ゴム、セルロイド、合成樹脂、厚紙ある
いは木材などの素材からなる下敷本体2と、この下敷本
体2の表面に植毛加工によって設けられた、厚さ0.5
〜2mm程度のパイル3と、この下敷本体2の裏面に可
撓性の樹脂シート部材5が一辺を残して他の周縁が熱融
着6によって接着されてなる収納部4とから形成されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、各種書類、例えば契約書、伝票、小切手あるいは手形など、捺印 を必要とする書類等の下に敷いて用いることによって、極めて鮮明な陰影が得ら れる新規な捺印用下敷に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の捺印用下敷としては、粒状のコルクを適当な接着剤で結合して粒状コル クシートを形成し、その表面に保護用の合成樹脂塗膜を設け、また、裏側には厚 手の布やゴムシートなどの補強用のシートを接着したものや朱肉台の蓋の表面に 、下層から順にゴム、スポンジ、柔軟な布を重合積層した三層重合弾性シートを 貼着したものなどが提案されている。また、近年にいたっても、基本的に変わる ことはなく、スポンジや軟質樹脂、更にはゴム、発泡シートあるいはこれらを積 層したものが提案されている(一例として、実開平6−46988号、特開平7 −266676号、実開平4−76491号、実開平1−141799号など参 照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種捺印用下敷にあって、先ず、コルクシート製のも のは、適度のクッション性があるため捺印時に手首の痛みや疲れをある程度感じ させない点で好ましいが、表面粒子が粗くて凹凸が激しく、全体的に紙面への朱 肉ののりにむらが生じる。次に、ゴムシート、軟質樹脂単一シート製のものは、 ゴム、軟質樹脂の分子の結合力が大きく、クッション性が少ない上に、表面が平 滑であり過ぎるので、刻印面の凹凸との馴染みが悪く、朱肉の紙へののりが悪い 。従って又、強い押圧力が必要で、捺印時に手首に疲れや痛みを感じる。更に、 スポンジシート製のものは、シート構成材の圧縮比率が大きすぎ、軟弱でありす ぎるため、紙がめり込んでしまって皺が寄り、この部位で陰影が欠けてしまう上 に、刻印面外周に余分に朱肉がのりすぎ、汚損の原因になる。
【0004】 そこで、本考案者は、斯かる現状を踏まえて、鮮明な陰影が得られるように種 々下敷面となるシート素材の検討、更には加工手段、加えて経済性等も考慮して 鋭意研究、検討を重ねた。その結果、下敷面は単に軟弱な面であれば良いという 単純な考え方では、鮮明な陰影は得られないことに気付いた。なぜなら、刻印面 は細かな凹凸が存在しているので、この一つ一つの特に凹部に下敷面が何らかの 働き掛けをしないと、朱肉がのる凸の面とのらない凹部がクリアーに区分けされ た鮮明な陰影が得られないことが分った。
【0005】 振り返って従来の製品を考えてみると、何れの素材にしても、基本的には横方 向の繋がり強いことが分った。その結果、下敷面は、捺印時に負荷される上方か らの押圧力によって、押圧される部位以外の周辺部位も共に引き連れて、いって みればパラボラアンテナ状に沈み込んでしまう傾向が見られた。
【0006】 この新知見を基に更に検討を重ねた結果、下敷面の素材としては、横方向、つ まり紙面と平行な方向の結合力が弱いこと、併せて刻印面の個々の凹凸夫々に大 変馴染み易くクッション性は富むことの二つの条件をクリアーできれば、なにが しか鮮明な陰影が得られると考え、更なる検討と、研究を重ねた結果、紙がめり 込んで皺が寄るほどではない、具合の良いクッション性を持たせながら、刻印面 の凹凸にしっくりと馴染み、鮮明な陰影が得られる捺印用下敷を開発したので、 ここに提案する。
【0007】 したがって、本考案は、捺印用下敷の下敷面を、横方向、つまり紙面と平行な 方向の結合力は弱いが、刻印面の凹凸にしっくりと馴染みクッション性は富むよ うにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の技術的な課題を解決するために、この考案の請求項1記載の捺印用下敷 は、ゴム、セルロイド、合成樹脂、厚紙あるいは木材などの素材からなる板状体 と、この板状体の表面に植毛加工によって設けられた、厚さ0.5〜2mm程度 のパイルと、この板状体の裏面に可撓性のシート部材が一辺を残して他の周縁が 接着されてなる収納部が形成されている。
【0009】
【作用】
以上の構成による捺印用下敷においては、下敷の上に用紙などを置いて捺印す れば、用紙などは、先ず一本一本が互い高い独立性を備えて密に林立した長さ0 .5〜2mm程度のパイル群に支えられる。その結果、用紙などはめり込まずに 、しかも、刻印面の凹部に対向するパイル群には押圧力が少ししか掛からないの で、その起立姿勢が良く保たれる。したがって、この部位に対向する紙面を刻印 面の凹部内へ押し込むように機能し、紙面を刻印面の各凸部分に確実に、しかも しっくりと接当させる。
【0010】 しかも、刻印面の凹部がたとえ小さなものであっても、パイル群の存在によっ てこの小凹部内へも紙面を入り込ませるように働き、その結果、紙面は刻印面の あらゆる凸部を的確に捉えることができるようになる。つまり、比喩的な表現を すれば、スプリングベッドが身体の線に良く馴染むのと同様の理により、すべて の凸部と紙面とが良く馴染み、朱肉は鮮明に過不足なく、確実に紙面に付着する のである。
【0011】 併せて、下敷裏面に設けられる収納部は、切手や印紙などの証券類の収納部と して活用されるのは言うまでもないが、収納部を構成するための可撓性のシート 部材はクッション材として機能し、下敷の下側にある書類などの保護機能を発揮 する。
【0012】
【考案の効果】
したがって、この考案に係る請求項1記載の捺印用下敷は、以下の効果を奏す る。 紙面を刻印面のあらゆる凸部にしっくりと馴染ませることができるから、軽い 押圧力、即ちソフトなタッチでも美麗で鮮明な陰影が得られる。しかも、多数回 連続して捺印しても手首の疲労を少なくできる。併せて、このように望ましい下 敷面は植毛加工によって加工されるため、広大な面積の下敷面を一度に簡便に、 しかも連続的に生産でき、大変低廉に提供できる。加えて、この捺印用下敷は、 裏面に設けられる可撓性のシート部材がクッション材として機能し、下敷の下側 にある書類などの保護機能を発揮するので、例えば感圧紙などを用いた書類など を不用意に汚損するおそれがない。
【0013】 この考案に係る請求項1記載の捺印用下敷において、請求項2記載のように、 パイルは静電植毛加工によって板状体の表面に設けられのが望ましい。 立毛度合が格段に高く、理想的な下敷面が得られるからである。
【0014】 この考案に係る請求項1記載の捺印用下敷において、請求項3記載のように、 板状体並びに可撓性のシート部材は、共に合成樹脂素材であるのが望ましい。 熱融着手段によって簡便に収納部か得られるからである。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、この考案に係る捺印用下敷の実施の形態を図1〜2の記載に基づいて説 明する。 この捺印用下敷1は、図1に示されるように、下敷本体2となる板状体の一面 にパイル(短繊維)3が設けられ、裏面には収納部4が形成されている。
【0016】 下敷本体2は、合成樹脂製の板材が採用され、学用品に使用される通常の下敷 と同じサイズに形成される。この大きさや形状は、使用される対象物によって種 々採用される。手形大や手帳大、更には10cm四方大などや、ハート形や菱形 、長方形、矩形などである。厚みは、1mm程度であるが、やはり使用される対 象物、更には裏面の収納部4を形成する素材との兼ね合いによって種々選択され る。また、素材についても合成樹脂に限らず、使用される対象物によって、例え ばゴム、セルロイド、厚紙あるいは木材などが適宜に採用される。
【0017】 パイル(短繊維)3は、0.5〜2mm程度の長さが採用される。0.5mm 以下では、クッション性が極端に損なわれ、望ましい陰影が得られない。逆に2 mm以上であると、クッション性が大きすぎる上に、独立性が損なわれ、刻印面 の凹部へ紙面をめり込ませる機能が極端に損なわれ、やはり望ましい陰影が得ら れない。したがって、0.5〜2mm程度の長さが望ましい。好ましくは、0. 55〜1.5mmである。
【0018】 このパイルの素材は、各種のものが採用され、特別に望ましく採用される種は 存在しない。一例として、レーヨン、綿、ナイロン、ポリエステル、アクリル、 ポリクラールなどの各種繊維が採用される。
【0019】 パイル3は、静電植毛加工によって下敷本体2の片面に設けられる。 つまり、フロッキー加工といわれ、通常2〜10万Vの直流電圧を使用して得 られる高圧静電界における静電吸引力を利用し、予め接着剤を塗布した下敷本体 2の表面にパイル(短繊維)3を垂直に投錨させる。その後、接着剤層を乾燥さ せる。
【0020】 更に具体的な原理を説明すると、以下の通りである。 平板状の電極間に直流高電圧を印加し、片側の極板上に電着処理したパイル3 を置き、パイル3を所定の電気量に帯電させる。このように電界中に電荷をもっ たパイル3を置くことにより、パイル3は静電力を受け、電界と平行に向きを変 え逆向きに飛昇する。異極に到達したパイル3は極性を変え逆向きに飛昇する。 この往復動間に、接着剤を塗布した下敷本体2をセットすると、静電吸引力によ り、飛昇するパイル3が粘着性の接着剤に突き刺さり、下敷本体2上に林立する ことなる。
【0021】 また、パイル3を下敷本体2の表面に塗布するのに採用される接着剤は、エマ ルジョンタイプとソルベントタイプ何れも採用でき、分類としてはアクリル系、 ウレタン系、エポキシ系、酢酸ビニル系など各種が採用される。 また、接着剤の塗布手段も、スプレーコート法、ロールコート法、ナイフコー ト法、刷毛塗り、ディッピング法(浸漬法)、スクリーンプロセス(捺染)など である。
【0022】 更に、パイル3の条件としては、以下の条件を満足できるものが望ましい。 つまり、細かくカットするのに適した硬度であること、カットする時にカット 面が融着さないこと、染色時にカールしないこと、電着処理が容易で安定してい ることなどが挙げられる。これらの条件を勘案すると、望ましいパイル素材とし ては、一般的にはレーヨン、ナイロンであるといえる。
【0023】 次に、下敷本体1の裏面に設けられる収納部4は、この下敷本体1の裏面に添 着された可撓性のシート部材5で得られる。 この可撓性のシート部材5は、下敷本体1と同じ形状、大きさを備えた合成樹 脂素材のシート、例えば塩ビシートやポリエチレンシートや紙、布などが採用さ れる。
【0024】 可撓性のシート部材5は、その一辺のみを残して他の三辺の辺縁が、下敷本体 1の裏面の辺縁に適宜の接着手段6、具体的には熱融着によって、一体に貼着さ れる。 接着手段6は、下敷本体1と可撓性のシート部材5の素材の組み合わせで、た とえば各種の接着剤や前記熱融着などの適宜の手段が採用されるもので、本考案 ではこれらを含めて、接着と言う表現を採用した。
【0025】 得られた収納部4は、切手や印紙などの証券類などの収納に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る捺印用下敷の表面側から見た外
観図である。
【図2】裏面側から見た外観図である。
【符号の説明】
1…捺印用下敷,2…下敷本体,3…パイル,4…収納
部,5…可撓性のシート部材,6…接着手段。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム、セルロイド、合成樹脂、厚紙ある
    いは木材などの素材からなる板状体と、この板状体の表
    面に植毛加工によって設けられた、厚さ0.5〜2mm
    程度のパイルと、この板状体の裏面に可撓性のシート部
    材が一辺を残して他の周縁が接着されてなる収納部とか
    ら形成されていることを特徴とする捺印用下敷。
  2. 【請求項2】 パイルは静電植毛加工によって板状体の
    表面に設けられた請求項1記載の捺印用下敷。印判用下
    敷。
  3. 【請求項3】 板状体並びに可撓性のシート部材は、共
    に合成樹脂素材である請求項1記載の捺印用下敷。
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