JP3090799B2 - 自動カシメ機の位置合わせ方法 - Google Patents

自動カシメ機の位置合わせ方法

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JP3090799B2 JP04313234A JP31323492A JP3090799B2 JP 3090799 B2 JP3090799 B2 JP 3090799B2 JP 04313234 A JP04313234 A JP 04313234A JP 31323492 A JP31323492 A JP 31323492A JP 3090799 B2 JP3090799 B2 JP 3090799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動カシメ機の位置
合わせ方法に関するものである。さらに詳しくは、この
発明は、効率的なカシメ穴中心とカシメ下ピンの精密位
置合わせが可能な自動カシメ機の位置合わせ方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、板状物品等のカシメ作業にお
いてカシメ穴中心とカシメピンの位置合わせを円滑に行
うための工夫が様々になされてきている。例えば図3に
示したように、自動カシメ機において、被カシメ物品と
してのワーク(ア)をパレット(イ)に立設したワーク
固定ピン(ウ)によりパレット(イ)に固定し、次いで
ワーク(ア)を固定ストッパ(エ)によって制約を加え
た状態でX,Y方向に押し当て(オ)により動かし、所定
のカシメ穴にカシメピン(カ)が位置するように位置合
わせを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この位
置合わせにおいては、押し当て(オ)によりX,Y方向の
位置合わせを行っているため、θ方向、すなわち回転方
向の位置合わせが困難であり、また、そのような機械的
方式では、X,Y,θ方向の位置合わせに時間がかかると
いう欠点があった。
【0004】これらの欠点を解消するために、例えば画
像処理等による電気的な方式により効率的に精密位置合
わせを行うことも考えられるが、この電気的方式の場合
にはシステムが複雑となり、制御のための諸機構が高価
なものになる。そこで、この発明は、以上の通りの従来
方式の欠点を解消し、効率的なカシメ穴中心とカシメピ
ンとの精密位置合わせが実現され、簡便なシステム構成
を可能ともする自動カシメ機の位置合わせ方法を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、被カシメ物品としてのワークに
上下に貫通して設けられた穴にパレットに立設されたワ
ーク固定ピンを下方から挿入することによりワークをパ
レット上に固定する際に、パレットに上下に貫通して設
けられた開孔穴をワークに上下に貫通して設けられたカ
シメ穴に同芯上に位置させた後、これら同芯上に位置す
る開孔穴及びカシメ穴に対して、カシメ下ピンをパレッ
ト下方より上昇させ、開孔穴を通じてカシメ穴に挿入
し、カシメ穴中心とカシメ下ピンとの位置合わせを行う
ことを特徴とする自動カシメ機の位置合わせ方法を提供
する。
【0006】
【作用】この発明においては、被カシメ物品としてのワ
ークに上下に貫通して設けられた穴にパレットに立設さ
れたワーク固定ピンを下方から挿入することによりワー
クをパレット上に固定する際に、パレットに上下に貫通
して設けられた開孔穴をワークに上下に貫通して設けら
れたカシメ穴に同芯上に位置させた後、これら同芯上に
位置する開孔穴及びカシメ穴に対して、カシメ下ピンを
パレット下方より上昇させ、開孔穴を通じてカシメ穴に
挿入する。この時、パレットはX,Y方向に位置合わせさ
れ、カシメ穴中心とカシメ下ピンとは正確に位置合わせ
される。同芯上に位置する開孔穴及びカシメ穴が一箇所
のみであっても、正確なカシメ穴中心とカシメ下ピンと
の位置合わせが可能である。
【0007】一方、開孔穴、カシメ穴が複数設けられ、
その各々一つずつを同芯上に位置させた後、同芯上に位
置する開孔穴及びカシメ穴の各組に対し、同時に、カシ
メ下ピンをパレット下方より上昇させ、開孔穴を通じて
カシメ穴に挿入する場合には、ワーク全体がX,Y,θ方
向に位置合わせされる。
【0008】
【実施例】以下図面に沿って、この発明の自動カシメ機
の位置合わせ方法についてさらに詳しく説明する。図
1、図2は、各々、この発明の自動カシメ機の位置合わ
せ方法について例示した要部平面図、要部断面図であ
る。
【0009】例えばこれら図1及び図2に示したよう
に、自動カシメ機には、被カシメ物品としてのワーク
(1)を固定するワーク固定ピン(2)が、パレット
(3)に所要個所、所要位置に立設されている。このワ
ーク固定ピン(2)は、ワーク(1)に上下に貫通して
設けられた穴(4)に下方より挿入され、ワーク(1)
をパレット(3)上に固定する。また、パレット(3)
には、開孔穴(5)が、例えばワーク固定ピン(2)か
ら一定寸法のところに上下に貫通して設けられている。
【0010】そして、この発明の自動カシメ機の位置合
わせ方法では、ワーク(1)の穴(4)にワーク固定ピ
ン(2)を下方から挿入することによりワーク(1)を
パレット(3)上に固定する際に、パレット(3)の開
孔穴(5)をワーク(1)に上下に貫通して設けられた
カシメ穴(6)に同芯上に位置させた後、これら同芯上
に位置する開孔穴(5)及びカシメ穴(6)に対して、
カシメ下ピン(7)をパレット(3)の下方より上昇さ
せ、開孔穴(5)を通じてカシメ穴(6)に挿入する。
この時、パレット(3)はX,Y方向に位置合わせされ、
カシメ穴(6)の中心とカシメ下ピン(7)とが正確に
位置合わせされる。同芯上に位置する開孔穴(5)及び
カシメ穴(6)が一箇所のみであっても、カシメ穴
(6)の中心とカシメ下ピン(7)との正確な位置合わ
せが可能である。
【0011】一方、開孔穴(5)、カシメ穴(6)がそ
れぞれ複数設けられ、その各々一つずつを同芯上に位置
させた後、同芯上に位置する開孔穴(5)及びカシメ穴
(6)の各組に対し、同時に、カシメ下ピン(7)をパ
レット(3)の下方より上昇させ、開孔穴(5)を通じ
てカシメ穴(6)に挿入すると、ワーク(1)の全体が
X,Y,θ方向に位置合わせされる。
【0012】このように、この発明の自動カシメ機の位
置合わせ方法により、図3に示した押し当てを用いる従
来方法に指摘されるθ方向の位置合わせについての欠点
が解消され、θ方向、すなわち回転方向の位置合わせも
容易に行うことができ、それに要する時間が短縮化され
る。また、位置合わせのための機構の簡略化も図れる。
勿論、この発明の自動カシメ機の位置合わせ方法におい
てその細部には各種の態様が可能である。
【0013】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、効率的なカシメ穴中心とカシメピンとの精密位置
合わせが実現され、簡便なシステム構成が可能ともな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動カシメ機の位置合わせ方法につ
いて例示した要部平面図である。
【図2】この発明の自動カシメ機の位置合わせ方法につ
いて例示した要部断面図である。
【図3】従来の自動カシメ機の位置合わせ方法を示した
平面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 ワーク固定ピン 3 パレット 4 穴 5 開孔穴 6 カシメ穴 7 カシメ下ピン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被カシメ物品としてのワークに上下に貫
    通して設けられた穴にパレットに立設されたワーク固定
    ピンを下方から挿入することによりワークをパレット上
    に固定する際に、パレットに上下に貫通して設けられた
    開孔穴をワークに上下に貫通して設けられたカシメ穴に
    同芯上に位置させた後、これら同芯上に位置する開孔穴
    及びカシメ穴に対して、カシメ下ピンをパレット下方よ
    り上昇させ、開孔穴を通じてカシメ穴に挿入し、カシメ
    穴中心とカシメ下ピンとの位置合わせを行うことを特徴
    とする自動カシメ機の位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 開孔穴、カシメ穴はそれぞれ複数設けら
    れ、その各々一つずつを同芯上に位置させた後、同芯上
    に位置する開孔穴及びカシメ穴の各組に対し、同時に、
    カシメ下ピンをパレット下方より上昇させ、開孔穴を通
    じてカシメ穴に挿入し、ワーク全体のX,Y,θ方向の位
    置合わせを行う請求項1記載の自動カシメ機の位置合わ
    せ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07211461A (ja) * 1994-01-11 1995-08-11 Mori Denki Kk 照明装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07211461A (ja) * 1994-01-11 1995-08-11 Mori Denki Kk 照明装置

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