JP3090795B2 - 取鍋搬送装置 - Google Patents
取鍋搬送装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳込み用の取鍋を搬
送する取鍋搬送装置に関するものである。
送する取鍋搬送装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、造型機によって連続的に形成さ
れる鋳型を鋳型搬送装置によって一方向に間歇的に搬送
し、その搬送路の一側に設けた注湯装置によって鋳型内
に注湯する鋳造設備においては、高周波誘導電気炉等の
融解炉から出湯される湯を取鍋で受け、その取鍋を注湯
装置の位置まで搬送したのち、注湯装置の受台上に取鍋
をセットし、その受台の水平軸心を中心とする回動によ
り取鍋を傾動させて鋳型内に湯を鋳込むようにしてい
る。
れる鋳型を鋳型搬送装置によって一方向に間歇的に搬送
し、その搬送路の一側に設けた注湯装置によって鋳型内
に注湯する鋳造設備においては、高周波誘導電気炉等の
融解炉から出湯される湯を取鍋で受け、その取鍋を注湯
装置の位置まで搬送したのち、注湯装置の受台上に取鍋
をセットし、その受台の水平軸心を中心とする回動によ
り取鍋を傾動させて鋳型内に湯を鋳込むようにしてい
る。
【０００３】上記取鍋の搬送に際して、従来は、造型棟
建屋の天井にレールを敷設し、そのレールに沿って移動
自在のホイストにより取鍋を吊下げ支持し、上記ホイス
トをレールに沿って走行させるようにしている。
建屋の天井にレールを敷設し、そのレールに沿って移動
自在のホイストにより取鍋を吊下げ支持し、上記ホイス
トをレールに沿って走行させるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホイストを
用いる取鍋の搬送装置においては、数１００ｋｇにおよ
ぶきわめて重い取鍋を吊下げ状態で搬送するため、吊下
げワイヤが切断することが多く、そのワイヤの切断によ
って取鍋が落下するため、きわめて危険であった。
用いる取鍋の搬送装置においては、数１００ｋｇにおよ
ぶきわめて重い取鍋を吊下げ状態で搬送するため、吊下
げワイヤが切断することが多く、そのワイヤの切断によ
って取鍋が落下するため、きわめて危険であった。
【０００５】また、ホイストから垂れ下がるペンダント
スイッチの操作によってホイストを移動させる際、スイ
ッチとホイストの駆動部とを接続する電気コードがきわ
めて温度の高い取鍋と接触することが多くあり、その接
触によって電気コードが溶損し、トラブルの発生がきわ
めて多くあった。
スイッチの操作によってホイストを移動させる際、スイ
ッチとホイストの駆動部とを接続する電気コードがきわ
めて温度の高い取鍋と接触することが多くあり、その接
触によって電気コードが溶損し、トラブルの発生がきわ
めて多くあった。
【０００６】一般に、ダクタイル鋳鉄の鋳込みに際して
は、注湯装置から取外した取鍋を融解炉まで搬送する途
中において、取鍋内の残湯を排出し、その取鍋内の底部
にマグネシウムを入れたのち、融解炉から取鍋内に出湯
して黒鉛を球状化させている。
は、注湯装置から取外した取鍋を融解炉まで搬送する途
中において、取鍋内の残湯を排出し、その取鍋内の底部
にマグネシウムを入れたのち、融解炉から取鍋内に出湯
して黒鉛を球状化させている。
【０００７】このため、従来のように、ホイストによっ
て取鍋を吊下げ状態で搬送する搬送装置においては、取
鍋内の残湯の排出にも非常に手間がかかる問題もある。
て取鍋を吊下げ状態で搬送する搬送装置においては、取
鍋内の残湯の排出にも非常に手間がかかる問題もある。
【０００８】この発明は、上記従来の問題点を解決し、
取鍋をきわめて安全に搬送させることができるようにす
ることを第１の技術的課題とし、取鍋内の残湯の排出を
容易とすることを第２の技術的課題としている。
取鍋をきわめて安全に搬送させることができるようにす
ることを第１の技術的課題とし、取鍋内の残湯の排出を
容易とすることを第２の技術的課題としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】第１の課題を解決するた
めに、第１の発明においては、地上に敷設された軌道
と、その軌道に沿って移動自在に支持され、上面に設け
た一対のコラムに上下方向に延びるレールを設けた自走
式の搬送台車と、上記コラムのレールに沿って昇降自在
に設けられた第１昇降部材および第２昇降部材と、第１
昇降部材を上下動させる第１昇降装置と、第１昇降部材
と第２昇降部材の相互間に設けられた第２昇降部材の昇
降用の第２昇降装置と、第１昇降部材に対する第２昇降
部材の相対的な移動によって第２昇降部材に対する連結
部を中心に回動するハンガーアームと、そのハンガーア
ームの先端部に取付けられ、取鍋に設けられた吊輪に対
して傾脱自在のフックを下部に有するハンガー装置と、
前記搬送台車上に設けられ、取鍋の両側部に設けられた
アーム部材を回り止め状態に支持可能な一対の受具を上
部に有する取鍋支持用の受台とから成る構成を採用した
のである。
めに、第１の発明においては、地上に敷設された軌道
と、その軌道に沿って移動自在に支持され、上面に設け
た一対のコラムに上下方向に延びるレールを設けた自走
式の搬送台車と、上記コラムのレールに沿って昇降自在
に設けられた第１昇降部材および第２昇降部材と、第１
昇降部材を上下動させる第１昇降装置と、第１昇降部材
と第２昇降部材の相互間に設けられた第２昇降部材の昇
降用の第２昇降装置と、第１昇降部材に対する第２昇降
部材の相対的な移動によって第２昇降部材に対する連結
部を中心に回動するハンガーアームと、そのハンガーア
ームの先端部に取付けられ、取鍋に設けられた吊輪に対
して傾脱自在のフックを下部に有するハンガー装置と、
前記搬送台車上に設けられ、取鍋の両側部に設けられた
アーム部材を回り止め状態に支持可能な一対の受具を上
部に有する取鍋支持用の受台とから成る構成を採用した
のである。
【００１０】また、第２の課題を解決するために、第２
の発明においては、第１の発明における受台を傾動自在
に支持し、その受台を傾動させる傾動装置を設けた構成
を採用したのである。
の発明においては、第１の発明における受台を傾動自在
に支持し、その受台を傾動させる傾動装置を設けた構成
を採用したのである。
【００１１】
【作用】第１の発明に係る取鍋搬送装置においては、ハ
ンガー装置で取鍋を支持する状態において、融解炉ある
いは保持炉から排出される湯を取鍋で受湯し、上記取鍋
が所定量の湯を受けると、受台上に取鍋を載置し、搬送
台車を軌道に沿って注湯装置の位置まで搬送し、搬送台
車と注湯装置との間で取鍋の受け渡しを行なう。その受
け渡しに際しては、ハンガー装置のフックを取鍋の吊輪
に係合し、第１昇降部材の上昇によって取鍋を上昇さ
せ、その第１昇降部材に対する第２昇降部材の上昇によ
りハンガーアームを揺動させて取鍋を注湯装置上に搬送
したのち、第１昇降部材の下降により取鍋を注湯装置上
に載置する。
ンガー装置で取鍋を支持する状態において、融解炉ある
いは保持炉から排出される湯を取鍋で受湯し、上記取鍋
が所定量の湯を受けると、受台上に取鍋を載置し、搬送
台車を軌道に沿って注湯装置の位置まで搬送し、搬送台
車と注湯装置との間で取鍋の受け渡しを行なう。その受
け渡しに際しては、ハンガー装置のフックを取鍋の吊輪
に係合し、第１昇降部材の上昇によって取鍋を上昇さ
せ、その第１昇降部材に対する第２昇降部材の上昇によ
りハンガーアームを揺動させて取鍋を注湯装置上に搬送
したのち、第１昇降部材の下降により取鍋を注湯装置上
に載置する。
【００１２】第２の発明に係る取鍋搬送装置において
は、注湯装置と受台との間で注湯後の取鍋の受け渡しを
行ない、その取鍋を搬送台車の移動によって融解炉に向
けて搬送する途中において、搬送台車を一旦停止させ、
受台と共に取鍋を傾動させて取鍋内の残湯を排出する。
は、注湯装置と受台との間で注湯後の取鍋の受け渡しを
行ない、その取鍋を搬送台車の移動によって融解炉に向
けて搬送する途中において、搬送台車を一旦停止させ、
受台と共に取鍋を傾動させて取鍋内の残湯を排出する。
【００１３】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【００１４】図１は、鋳造設備のレイアウトを示す。高
周波誘導炉１と低周波保持炉２とは近接して設けられ、
高周波誘導炉１から排出される湯は低周波保持炉２で受
湯される。鋳型搬送装置によって一方向に間歇的に移送
される鋳型３の移送路の一側には、鋳型３内に湯を注ぐ
注湯装置４が設けられている。
周波誘導炉１と低周波保持炉２とは近接して設けられ、
高周波誘導炉１から排出される湯は低周波保持炉２で受
湯される。鋳型搬送装置によって一方向に間歇的に移送
される鋳型３の移送路の一側には、鋳型３内に湯を注ぐ
注湯装置４が設けられている。
【００１５】ここで、低周波保持炉２は、図２に示すよ
うに、軸５を中心に揺動自在に支持され、図示省略した
シリンダの作動により軸５を中心として揺動される。そ
の揺動によって内部の湯が注ぎ口６から排出される。
うに、軸５を中心に揺動自在に支持され、図示省略した
シリンダの作動により軸５を中心として揺動される。そ
の揺動によって内部の湯が注ぎ口６から排出される。
【００１６】一方、注湯装置４は、図３に示すように、
地上のレール７に沿って移動自在に支持された自走式台
車８上にテーブルリフタ９を設け、そのテーブルリフタ
９の昇降テーブル１０上に支持台１１を設け、この支持
台１１をシリンダ１２の作動により軸１３を中心に揺動
させ、支持台１１の受具１１ａで支持された取鍋Ａを傾
斜させて鋳型３に湯を注ぐようにした従来から周知のも
のであって、上記支持台１１は昇降テーブル１０上に２
つ設けられている。
地上のレール７に沿って移動自在に支持された自走式台
車８上にテーブルリフタ９を設け、そのテーブルリフタ
９の昇降テーブル１０上に支持台１１を設け、この支持
台１１をシリンダ１２の作動により軸１３を中心に揺動
させ、支持台１１の受具１１ａで支持された取鍋Ａを傾
斜させて鋳型３に湯を注ぐようにした従来から周知のも
のであって、上記支持台１１は昇降テーブル１０上に２
つ設けられている。
【００１７】上記のような鋳造設備において、低周波保
持炉２と注湯装置４との間で取鍋Ａを搬送させる取鍋搬
送装置を例にとって説明する。
持炉２と注湯装置４との間で取鍋Ａを搬送させる取鍋搬
送装置を例にとって説明する。
【００１８】図４および図５に示すように、地上と天井
とには一対の軌道２０、２１が敷設され、これらの軌道
２０、２１は図１に示すように、低周波保持炉２の一側
に沿って延びる直線部ａと注湯装置４の一側に沿って延
びる直線部ｂとを有し、その両直線部ａ、ｂ間に曲線部
ｃを設けたＬ字形をなしている。
とには一対の軌道２０、２１が敷設され、これらの軌道
２０、２１は図１に示すように、低周波保持炉２の一側
に沿って延びる直線部ａと注湯装置４の一側に沿って延
びる直線部ｂとを有し、その両直線部ａ、ｂ間に曲線部
ｃを設けたＬ字形をなしている。
【００１９】地上の軌道２０上には搬送台車２２の下部
に設けた一対の車輪２３ａ、２３ｂが載置され、一方の
車輪２３ａは、モータ２４によって回転駆動される。
に設けた一対の車輪２３ａ、２３ｂが載置され、一方の
車輪２３ａは、モータ２４によって回転駆動される。
【００２０】図１１は、モータ２４によって駆動される
車輪２３ａの支持部を示す。車輪２３ａを回転自在に支
持する支持枠２５はモータ２４を支持する支持板２６に
固定され、その支持枠２５上に設けた支持軸２７は支持
板２６を貫通し、支持板２６上に突出する支持軸２７の
上部が搬送台車２２に取付けられた軸受２８で回転自在
に支持されている。
車輪２３ａの支持部を示す。車輪２３ａを回転自在に支
持する支持枠２５はモータ２４を支持する支持板２６に
固定され、その支持枠２５上に設けた支持軸２７は支持
板２６を貫通し、支持板２６上に突出する支持軸２７の
上部が搬送台車２２に取付けられた軸受２８で回転自在
に支持されている。
【００２１】なお、他方の車輪２３ｂは、一方の車輪２
３ａと同様に支持枠によって回転自在に支持され、その
支持枠上に設けた支持軸が搬送台車２２に取付けられた
軸受で回転自在に支持されている。
３ａと同様に支持枠によって回転自在に支持され、その
支持枠上に設けた支持軸が搬送台車２２に取付けられた
軸受で回転自在に支持されている。
【００２２】上記搬送台車２２上には一対のコラム２９
が設けられ、そのコラム２９の上部間に渡した梁部材３
０の両端部に一対のブラケット３１が取付けられてい
る。ブラケット３１は図１２に示すように、軸受３２を
先端部に有し、その軸受３２でローラ支持板３３の下面
に取付けた支持軸３４が回転自在に支持されている。ロ
ーラ支持板３３上には一対のローラ３５が回転自在に支
持され、その一対のローラ３５が天井軌道２１の両側面
に接触していく。
が設けられ、そのコラム２９の上部間に渡した梁部材３
０の両端部に一対のブラケット３１が取付けられてい
る。ブラケット３１は図１２に示すように、軸受３２を
先端部に有し、その軸受３２でローラ支持板３３の下面
に取付けた支持軸３４が回転自在に支持されている。ロ
ーラ支持板３３上には一対のローラ３５が回転自在に支
持され、その一対のローラ３５が天井軌道２１の両側面
に接触していく。
【００２３】上記のように、地上の軌道２０に載置され
た車輪２３ａ、２３ｂおよび天井の軌道２１に接触させ
た一対のローラ３５を支持軸２７、３４を中心に回転自
在に支持することにより、車輪２３ａ、２３ｂおよびロ
ーラ３５のそれぞれは、地上軌道２０および天井軌道２
１の曲線部ｂに沿って移動するとき、その曲線部ｂに沿
って滑らかに方向変換し、曲線部ｂの曲率が小さい場合
でもスムーズに方向変換する。
た車輪２３ａ、２３ｂおよび天井の軌道２１に接触させ
た一対のローラ３５を支持軸２７、３４を中心に回転自
在に支持することにより、車輪２３ａ、２３ｂおよびロ
ーラ３５のそれぞれは、地上軌道２０および天井軌道２
１の曲線部ｂに沿って移動するとき、その曲線部ｂに沿
って滑らかに方向変換し、曲線部ｂの曲率が小さい場合
でもスムーズに方向変換する。
【００２４】実施例の場合は、地上の軌道２０と天井の
軌道２１とによって搬送台車２２の移動を案内するよう
にしたが、地上に２本の軌道を設け、その軌道に沿って
搬送台車２２を移動させるようにしてもよい。
軌道２１とによって搬送台車２２の移動を案内するよう
にしたが、地上に２本の軌道を設け、その軌道に沿って
搬送台車２２を移動させるようにしてもよい。
【００２５】図５および図６に示すように、一対のコラ
ム２９間には第１昇降部材３６と第２昇降部材３７が上
下に設けられている。コラム２９の内面には上下方向に
長い複数のレール３８が取付けられ、一方、昇降部材３
６、３７の両側には、上記レール３８に案内される複数
のガイドローラ３９が回転自在に支持されている。この
ため、昇降部材３６、３７のそれぞれはレール３８に沿
って円滑に上下動する。
ム２９間には第１昇降部材３６と第２昇降部材３７が上
下に設けられている。コラム２９の内面には上下方向に
長い複数のレール３８が取付けられ、一方、昇降部材３
６、３７の両側には、上記レール３８に案内される複数
のガイドローラ３９が回転自在に支持されている。この
ため、昇降部材３６、３７のそれぞれはレール３８に沿
って円滑に上下動する。
【００２６】第１昇降部材３６は、第１昇降装置４０の
駆動によって上下動され、一方、第２昇降部材３７は第
２昇降装置４１の駆動により第１昇降部材３６に対して
相対的に上下動される。
駆動によって上下動され、一方、第２昇降部材３７は第
２昇降装置４１の駆動により第１昇降部材３６に対して
相対的に上下動される。
【００２７】第１昇降部材４０は、一対のコラム２９間
に一対の連結板４２を上下に設け、各連結板４２に取付
けた軸受４３でねじ軸４４の上下端部を回転自在に支持
し、そのねじ軸４４にねじ係合したナット４５を第１昇
降部材３６に取付け、上記ねじ軸４４をモータ４６で回
転させて第１昇降部材３６を上下動させるようにしてい
る。
に一対の連結板４２を上下に設け、各連結板４２に取付
けた軸受４３でねじ軸４４の上下端部を回転自在に支持
し、そのねじ軸４４にねじ係合したナット４５を第１昇
降部材３６に取付け、上記ねじ軸４４をモータ４６で回
転させて第１昇降部材３６を上下動させるようにしてい
る。
【００２８】第２昇降装置４１は、第１昇降部材３６に
よってねじ軸４７の上端部を回転自在に支持し、そのね
じ軸４７にねじ係合したナット４８を第２昇降部材３７
に取付け、上記ねじ軸４７を第１昇降部材３６に支持さ
れたモータ４９で回転させて第２昇降部材３７を第１昇
降部材３６に対して上下動させるようにしている。
よってねじ軸４７の上端部を回転自在に支持し、そのね
じ軸４７にねじ係合したナット４８を第２昇降部材３７
に取付け、上記ねじ軸４７を第１昇降部材３６に支持さ
れたモータ４９で回転させて第２昇降部材３７を第１昇
降部材３６に対して上下動させるようにしている。
【００２９】第２昇降部材３７の内面両側には図７に示
すように、一対の支持片５０が取付けられ、その支持片
５０にハンガー枠５１の両側のハンガーアーム５２の後
端部が軸５３を介して揺動自在に連結されている。ハン
ガーアーム５２の中途と第１昇降部材３６とは一対のリ
ンク５４を介して連結されている。このため、第１昇降
部材３６に対して第２昇降部材３７が上下動することに
よってハンガー枠５１が軸５３を中心に揺動する。
すように、一対の支持片５０が取付けられ、その支持片
５０にハンガー枠５１の両側のハンガーアーム５２の後
端部が軸５３を介して揺動自在に連結されている。ハン
ガーアーム５２の中途と第１昇降部材３６とは一対のリ
ンク５４を介して連結されている。このため、第１昇降
部材３６に対して第２昇降部材３７が上下動することに
よってハンガー枠５１が軸５３を中心に揺動する。
【００３０】一対のハンガーアーム５２の各先端部には
取鍋吊下げ用のハンガー装置５５が設けられている。ハ
ンガー装置５５は、図８に示すように、ハンガーアーム
５２の先端部にフック支持体５６の上部をピン５７で回
動自在に連結し、そのフック支持体５６の下部に設けた
二股片５８にフック５９およびそのフック５９の鈎部６
０開閉用の開閉部材６１のそれぞれ上部をピン６２で回
動自在に連結し、フック５９および開閉部材６１をフッ
ク支持体５６に連結されたシリンダ６３、６４によりピ
ン６２を中心に開閉させるようにしている。
取鍋吊下げ用のハンガー装置５５が設けられている。ハ
ンガー装置５５は、図８に示すように、ハンガーアーム
５２の先端部にフック支持体５６の上部をピン５７で回
動自在に連結し、そのフック支持体５６の下部に設けた
二股片５８にフック５９およびそのフック５９の鈎部６
０開閉用の開閉部材６１のそれぞれ上部をピン６２で回
動自在に連結し、フック５９および開閉部材６１をフッ
ク支持体５６に連結されたシリンダ６３、６４によりピ
ン６２を中心に開閉させるようにしている。
【００３１】ここで、ハンガー装置５５によって吊下げ
支持される取鍋Ａは、図１３に示すように、両側に一対
のアーム部材６５を有し、そのアーム部材６５に下端部
が固定されたコの字形吊枠６６の上辺部に一対の吊輪６
７が設けられている。
支持される取鍋Ａは、図１３に示すように、両側に一対
のアーム部材６５を有し、そのアーム部材６５に下端部
が固定されたコの字形吊枠６６の上辺部に一対の吊輪６
７が設けられている。
【００３２】前記搬送台車２２上には取鍋支持用の受台
６８が設けられている。図９および図１０は、その受台
６８の詳細を示す。受台６８は下面が開口する中空状の
一対の側枠６９を有し、その側枠６９を支持板７０およ
びステー７１で連結し、各側枠６９の上面に取鍋Ａのア
ーム部材６５を回り止め状態に支持し得る受具７２を固
定した構成とされている。
６８が設けられている。図９および図１０は、その受台
６８の詳細を示す。受台６８は下面が開口する中空状の
一対の側枠６９を有し、その側枠６９を支持板７０およ
びステー７１で連結し、各側枠６９の上面に取鍋Ａのア
ーム部材６５を回り止め状態に支持し得る受具７２を固
定した構成とされている。
【００３３】一対の側枠６９は、搬送台車２２の上面に
固定された一対の支持枠７３の外側に嵌合され、その支
持枠７３の先端部に軸７４を介して各側枠６９の前部が
揺動自在に連結されている。この受台６８は、各側枠６
９と支持枠７３間に設けたシリンダ７５の作動によって
軸７４を中心に揺動される。
固定された一対の支持枠７３の外側に嵌合され、その支
持枠７３の先端部に軸７４を介して各側枠６９の前部が
揺動自在に連結されている。この受台６８は、各側枠６
９と支持枠７３間に設けたシリンダ７５の作動によって
軸７４を中心に揺動される。
【００３４】上記の構成から成る搬送装置において、ハ
ンガー装置５５のフック５９を取鍋Ａの吊輪６７に係合
し、その係合状態において、第１昇降装置４０の作動に
より第１昇降部材３６を上昇又は下降させる第１昇降部
材３６と第２昇降部材３７は第２昇降装置４１を介して
互いに連結されているため、第２昇降部材３７は、第１
昇降部材３６と共に上昇又は下降し、ハンガー装置５５
で吊下げ支持された取鍋Ａを上下動させることができ
る。
ンガー装置５５のフック５９を取鍋Ａの吊輪６７に係合
し、その係合状態において、第１昇降装置４０の作動に
より第１昇降部材３６を上昇又は下降させる第１昇降部
材３６と第２昇降部材３７は第２昇降装置４１を介して
互いに連結されているため、第２昇降部材３７は、第１
昇降部材３６と共に上昇又は下降し、ハンガー装置５５
で吊下げ支持された取鍋Ａを上下動させることができ
る。
【００３５】また、取鍋Ａの吊下げ状態において、第２
昇降装置４１の作動により、第２昇降部材３７を第１昇
降部材３６に対して上下動させると、ハンガー枠５１は
第２昇降部材３７の連結部を中心に揺動し、取鍋Ａを搬
送台車２２の移動方向に対して交差する方向に取鍋Ａを
移動させることができる。
昇降装置４１の作動により、第２昇降部材３７を第１昇
降部材３６に対して上下動させると、ハンガー枠５１は
第２昇降部材３７の連結部を中心に揺動し、取鍋Ａを搬
送台車２２の移動方向に対して交差する方向に取鍋Ａを
移動させることができる。
【００３６】低周波保持炉２の傾動によってその保持炉
２から排出される湯の受湯に際しては、受台６８の受具
７２で取鍋Ａのアーム部材６５を支持し、受台６８で取
鍋Ａから支持される状態で搬送台車２２を軌道２０、２
１に沿って低周波保持炉２の位置まで自走させる。そし
て、低周波保持炉２の位置において搬送台車２２を停止
させ、ハンガー装置５５のフック５９をシリンダ６３の
作動により揺動させ、フック５９が取鍋Ａの吊輪６７に
係合する状態において、第１昇降部材３６を上昇させ、
受台６８上より取鍋Ａを引き上げた吊下げ状態におい
て、保持炉２から出湯される湯を取鍋Ａで受湯する。
２から排出される湯の受湯に際しては、受台６８の受具
７２で取鍋Ａのアーム部材６５を支持し、受台６８で取
鍋Ａから支持される状態で搬送台車２２を軌道２０、２
１に沿って低周波保持炉２の位置まで自走させる。そし
て、低周波保持炉２の位置において搬送台車２２を停止
させ、ハンガー装置５５のフック５９をシリンダ６３の
作動により揺動させ、フック５９が取鍋Ａの吊輪６７に
係合する状態において、第１昇降部材３６を上昇させ、
受台６８上より取鍋Ａを引き上げた吊下げ状態におい
て、保持炉２から出湯される湯を取鍋Ａで受湯する。
【００３７】この場合、取鍋Ａの重量を検出するロード
セル等の計量装置（図示省略）によって湯量を計量し、
予め設定された湯が取鍋Ａで受湯されると、第１昇降部
材３６の下降により取鍋Ａを下降し、アーム部材６５を
受具７２で支持する。
セル等の計量装置（図示省略）によって湯量を計量し、
予め設定された湯が取鍋Ａで受湯されると、第１昇降部
材３６の下降により取鍋Ａを下降し、アーム部材６５を
受具７２で支持する。
【００３８】受湯後の取鍋Ａは、搬送台車２２の移動に
よって注湯装置４の位置まで搬送し、その注湯装置４と
受台６８との間で取鍋Ａの受け渡しを行なう。
よって注湯装置４の位置まで搬送し、その注湯装置４と
受台６８との間で取鍋Ａの受け渡しを行なう。
【００３９】取鍋Ａの受け渡しに際しては、ハンガー装
置５５のフック５９を取鍋Ａの吊輪６７に係合し、第１
昇降部材３６の上昇により受台６８上に取鍋Ａを引き上
げ、所定の高さまで取鍋Ａを上昇させたのち、第１昇降
部材３６に対する第２昇降部材３７の上昇により軸５３
を中心にハンガー枠５１を揺動させて取鍋Ａを注湯装置
４上に搬送し、注湯装置４の支持台１１上まで取鍋Ａを
搬送させたのち、第１昇降部材３６を下降させ、取鍋Ａ
のアーム部材６５が受具７２が支持されると、ハンガー
装置５５のフック５９および開閉部材６１をシリンダ６
３、６４の作動により開放させて、フック５９と吊輪６
７の係合を解除する。
置５５のフック５９を取鍋Ａの吊輪６７に係合し、第１
昇降部材３６の上昇により受台６８上に取鍋Ａを引き上
げ、所定の高さまで取鍋Ａを上昇させたのち、第１昇降
部材３６に対する第２昇降部材３７の上昇により軸５３
を中心にハンガー枠５１を揺動させて取鍋Ａを注湯装置
４上に搬送し、注湯装置４の支持台１１上まで取鍋Ａを
搬送させたのち、第１昇降部材３６を下降させ、取鍋Ａ
のアーム部材６５が受具７２が支持されると、ハンガー
装置５５のフック５９および開閉部材６１をシリンダ６
３、６４の作動により開放させて、フック５９と吊輪６
７の係合を解除する。
【００４０】注湯装置４に支持された注湯後の取鍋Ａ
は、前記と逆の動作によって搬送台車２２の受台６８上
に搬送し、受台６８で取鍋Ａを支持する状態で低周波保
持炉２の位置まで搬送する。
は、前記と逆の動作によって搬送台車２２の受台６８上
に搬送し、受台６８で取鍋Ａを支持する状態で低周波保
持炉２の位置まで搬送する。
【００４１】ここで、ダクタイル鋳鉄の鋳込みに際して
は、取鍋Ａ内を空にしてその内部にマグネシウムを入
れ、その上に湯を供給する必要があり、搬送台車２２の
受台６８で支持された取鍋Ａ内に湯が残っている場合
は、取鍋Ａを低周波保持炉２の位置まで搬送する途中に
おいて、取鍋Ａ内の残湯を排出させる必要がある。
は、取鍋Ａ内を空にしてその内部にマグネシウムを入
れ、その上に湯を供給する必要があり、搬送台車２２の
受台６８で支持された取鍋Ａ内に湯が残っている場合
は、取鍋Ａを低周波保持炉２の位置まで搬送する途中に
おいて、取鍋Ａ内の残湯を排出させる必要がある。
【００４２】残湯の排出に際しては、シリンダ７５の作
動により軸７４を中心に受台６８を回動させ、その受台
６８上の取鍋Ａを傾斜させて内部の残湯を注ぎ口より流
出させる。
動により軸７４を中心に受台６８を回動させ、その受台
６８上の取鍋Ａを傾斜させて内部の残湯を注ぎ口より流
出させる。
【００４３】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る取鍋搬送
装置においては、搬送台車上の受台で取鍋を支持し、軌
道に沿った搬送台車の移動によって取鍋を搬送させるよ
うにしたので、取鍋をきわめて安全に搬送することがで
きる。
装置においては、搬送台車上の受台で取鍋を支持し、軌
道に沿った搬送台車の移動によって取鍋を搬送させるよ
うにしたので、取鍋をきわめて安全に搬送することがで
きる。
【００４４】また、コラムのレールに沿って昇降自在に
支持された第１昇降部材を上下動させることによってハ
ンガーアームの先端部に支持された取鍋吊下げ用のハン
ガー装置が上下動し、その第１昇降部材に対して第２昇
降部材を上下動させることによって上記ハンガー装置を
水平方向に移動させることができるため、搬送装置の受
台と注湯装置との間で取鍋を安全に受け渡しすることが
できる。
支持された第１昇降部材を上下動させることによってハ
ンガーアームの先端部に支持された取鍋吊下げ用のハン
ガー装置が上下動し、その第１昇降部材に対して第２昇
降部材を上下動させることによって上記ハンガー装置を
水平方向に移動させることができるため、搬送装置の受
台と注湯装置との間で取鍋を安全に受け渡しすることが
できる。
【００４５】請求項２に記載の取鍋搬送装置において
は、搬送台車上の受台を傾動させることができるため、
受台で支持した取鍋内の残湯を安全に排出させることが
できる。
は、搬送台車上の受台を傾動させることができるため、
受台で支持した取鍋内の残湯を安全に排出させることが
できる。
【００４６】請求項３に記載の取鍋搬送装置において
は、地上および天井に設けた一対の軌道によって搬送台
車の移動を案内するようにしたから、搬送台車の受台と
注湯装置間における取鍋の受け渡しにおいて搬送台車の
倒れを確実に防止することができ、安全に取鍋の受け渡
しを行なうことができる。
は、地上および天井に設けた一対の軌道によって搬送台
車の移動を案内するようにしたから、搬送台車の受台と
注湯装置間における取鍋の受け渡しにおいて搬送台車の
倒れを確実に防止することができ、安全に取鍋の受け渡
しを行なうことができる。
【図１】鋳造設備のレイアウトの一例を示す平面図
【図２】同上の低周波保持炉部分の概略図
【図３】同上の注湯装置部分の概略図
【図４】この発明に係る取鍋搬送装置の正面図
【図５】同上の縦断側面図
【図６】図４のVI−VI線に沿った断面図
【図７】同上のハンガー装置の移動機構を示す斜視図
【図８】同上のハンガー装置の縦断側面図
【図９】同上の受台の一部切欠側面図
【図１０】図９の縦断正面図
【図１１】同上の車輪支持部の断面図
【図１２】同上のローラ支持部の断面図
【図１３】取鍋の正面図
２０、２１ 軌道 ２２ 搬送台車 ２９ コラム ３６ 第１昇降部材 ３７ 第２昇降部材 ４０ 第１昇降装置 ４１ 第２昇降装置 ５２ ハンガーアーム ５５ ハンガー装置 ５９ フック ６８ 受台 ７２ 受具 ７５ シリンダ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｂ６６Ｃ 23/50 Ｂ６６Ｃ 23/50 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B22D 41/12 B22D 11/10 310 B22D 41/06 B66C 23/16 B66C 23/50
Claims (3)
- 【請求項１】 地上に敷設された軌道と、その軌道に沿
って移動自在に支持され、上面に設けた一対のコラムに
上下方向に延びるレールを設けた自走式の搬送台車と、
上記コラムのレールに沿って昇降自在に設けられた第１
昇降部材および第２昇降部材と、第１昇降部材を上下動
させる第１昇降装置と、第１昇降部材と第２昇降部材の
相互間に設けられた第２昇降部材の昇降用の第２昇降装
置と、第１昇降部材に対する第２昇降部材の相対的な移
動によって第２昇降部材に対する連結部を中心に回動す
るハンガーアームと、そのハンガーアームの先端部に取
付けられ、取鍋に設けられた吊輪に対して傾脱自在のフ
ックを下部に有するハンガー装置と、前記搬送台車上に
設けられ、取鍋の両側部に設けられたアーム部材を回り
止め状態に支持可能な一対の受具を上部に有する取鍋支
持用の受台とから成る取鍋搬送装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の取鍋搬送装置におい
て、前記受台を傾動自在に支持し、その受台を傾動させ
る傾動装置を設けた取鍋搬送装置。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の取鍋搬送
装置において、搬送台車を地上に設けた単一の軌道と、
天井に設けた単一の軌道に沿って移動自在に設けた取鍋
搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04264656A JP3090795B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 取鍋搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04264656A JP3090795B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 取鍋搬送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06114542A JPH06114542A (ja) | 1994-04-26 |
| JP3090795B2 true JP3090795B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=17406387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04264656A Expired - Fee Related JP3090795B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 取鍋搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3090795B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103434953A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-11 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 浮式起重机的步进移动式人字架起落装置及其起落步骤 |
| CN108971475A (zh) * | 2018-09-12 | 2018-12-11 | 丹东市起重机械有限公司 | 一种门式自动浇铸机 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008023544A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Daido Steel Co Ltd | 台車昇降装置 |
| KR101627669B1 (ko) * | 2014-06-12 | 2016-06-08 | 삼성중공업 주식회사 | 크레인의 붐 레스트 장치 |
| NO345173B1 (en) * | 2018-06-15 | 2020-10-26 | Norsk Hydro As | Device and Method for Handling of Cast Product |
| CN109158584A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-01-08 | 山东杰创机械有限公司 | 一种铁水转运系统 |
| CN114054734B (zh) * | 2021-09-22 | 2023-05-05 | 山东杰创机械有限公司 | 一种铁水自动转运系统 |
| CN114346232B (zh) * | 2022-01-07 | 2024-01-02 | 康硕(山西)智能制造有限公司 | 一种用于易氧化大型金属铸件的浇注系统 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP04264656A patent/JP3090795B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103434953A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-11 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 浮式起重机的步进移动式人字架起落装置及其起落步骤 |
| CN103434953B (zh) * | 2013-09-16 | 2015-03-25 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 浮式起重机的步进移动式人字架起落装置及其起落步骤 |
| CN108971475A (zh) * | 2018-09-12 | 2018-12-11 | 丹东市起重机械有限公司 | 一种门式自动浇铸机 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06114542A (ja) | 1994-04-26 |
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