JPS62134165A

JPS62134165A - 鋳込装置

Info

Publication number: JPS62134165A
Application number: JP27505685A
Authority: JP
Inventors: Sadamu Kinoshita; 木下　定; Kiyoshi Kinoshita; 潔木下
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-12-09
Filing date: 1985-12-09
Publication date: 1987-06-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は主として鋳造作業に於る傾動式取鍋による金属
溶湯の鋳込装置に関し、特に造型ライン上の各鋳型に遠
隔操作により注湯を行なうことを可能にする装置に係る
。

更には各鋳型の湯口位置に注湯取鍋を自動的に搬送する
搬送装置、および注湯に際し取鍋の傾動によって溶湯流
出口の移動が起こらない様な傾動装（在、および注腸に
際し取鍋の傾動により溶湯の落下点の変動が起こらない
様な溶湯流出樋のライニング形状の方法に関し、作業現
場より離れた位置に於て弔純なレバー操作のみにより容
易に鋳込作業の出来る方法および装置を提供せんとする
。

（従来の技術）従来一般に、鋳造のｅＨ込に使用される取鍋は主として
取鍋の重心付近を支点として傾動し注湯を行なう如くし
である。この場合、取鍋の溶湯流出樋部の先端は、取鍋
傾動に従って取鍋の回転軸を中心として円弧を画くこと
になる。

従って、このような取鍋の溶湯流出樋部の先端は２次的
に移動する。つまり、下降、前進、後退の移動が起る。

このことは注湯作業を非常に困難なものにしている。

即ち、注湯中に於て取鍋の傾動と同時に取鍋の昇降、お
よび前進、後退の操作を行なう必要がある。従って殆ど
の場合作業者が直接取鍋のハンドルを操作して溶湯が鋳
型の湯口内に注入出来る様コントロールする。

（発明が解決しようとする問題点）上記の従来の鋳込装置には１次のような問題点がある。

■作業者はかなりの経験が必要となる。

・りまた１作業者は高熱の環境に長時間拘束され、困難
な作業となる。しかも溶湯の飛散などの危険性もある。

懺）更に鋳込重量の大きい場合、傾動角度も大きくなり
、従って取鍋の溶湯流出口の先端の移動も大きくなり、
吊上げホイスト、またはクレーン操作に別の作業員が必
要となる。加えてこの様な作業に適応し得る労力の確保
は甚だ困難である６本発明は、これらの問題点を解決す
ることを目的とする。

（問題点を解決するだめの手段）本発明の鋳込装置の構成は１次の通りである。

すなわち、溶湯を収納した取鍋を所定位置で傾動して溶
湯を鋳込む装置において、取鍋を取鍋量ケージに保持固
定すると共に、該ケージを適宜の吊上げ機構に接続し、
取鍋の溶湯流出樋の先端を支点にして取鍋を傾動可能に
し且つ取鍋傾動時に取鍋の流出樋の先端が移動しないよ
うに構成したことを特徴とした鋳込装置である。

また、本発明では上記取鍋流出樋の内張リライニングを
、溶湯の流出樋先端を中心または基点とした。取鍋本体
の内張りまでを半径とした円弧と、取鍋の傾動により溶
湯の流出する初速を１１５〜１７８Ｇの範囲とした放物
線の延長線上とに内接する円弧によって構成することが
好ましい。

（作用）鋳込の際、取鍋を上記側板にそって上昇させると、取鍋
はガイドローラーとガイド溝の（動きによって、取鍋の
溶湯流出樋の先端を支点にして傾動し、取鍋の流出樋の
先端が移動しない。しかも、上述のライニング形状によ
って、取鍋内の溶ｌ易が取鍋の傾動に伴いほぼ一定の位
置に落下する如くなる。

（実施例）次に本発明装置の実施例について図面に基づいて説明す
る。

第１図は本発明に係る鋳込装置の正面図、第２図はその
側面図、第３図は平面図を表す。

図において、取ｉｆはその上縁に溶湯流出樋２を看し、
該流出樋２をはさむ両側面には取鍋取付座４が固着して
おり、該取付座４は、取鍋量ケージ６奢構成する、左右
の取鍋量ケージ支持アーム５に取付けられている。左右
の取鍋量ケージ支持アーム５は夫々２個のガイドローラ
ー７を取付けている。取鍋量ケージ６は左右４個のガイ
ドローラー７と左右の取鍋量ケージ吊上げチェーン１ｏ
により懸垂されている。Δ亥チェーン１０はケージ６の
底部に一端を固着し、他端をブーりを介してケージ傾動
装置ＩＩに接続している。

取鍋１を包囲する如くコ字形のガイド側板８が設けられ
、該ガイド側板８はガイドローラー７が転動する２個の
ガイド溝９を有しており、ガイド側板支持アーム１２に
固定されている。また、ガイド側板支持アーム１２は取
鍋傾動支持アーム１３を水平方向にスライドし伸縮し得
る如くなっている。

取鍋傾動装置支持アーム１３は昇降機構１４により、旋
回支柱１５に沿って昇降する。旋回支柱１５は支柱旋回
装置１６により旋回し得る如くなっており、架台ｊ７に
固定されている。架台１７は架台走行用車軸および車輪
１８と架台走行機構１９により、架台走行用軌条２０に
沿って走行し得る如くなっている。また、旋回支柱１５
は架台１７上に固定された旋回支柱補強支柱２１に支柱
補強アーム２２を介して連結され補強されている。

なお、側板８に形成されたガイド溝９は、取鍋先端、即
ち溶湯流出樋２の先端を中心とした同心円になっており
、また支持アーム５に取付けたガイドローラー７の軸は
、前記ガイド溝の円の放射線−ヒに位置することになる
。

次に取鍋の傾動操作について説明する。

取鍋１は取鍋取付座４にて左右のガイドローラー７と取
鍋受ケージ吊上げチェーン１０により懸垂されている、
取鍋受ケージ６に取付けられている。この場合、取鍋受
ケージ６の底部に固定された取鍋受ケージ吊上げチェー
ン１０を取鍋受ケージ傾動機構１１にて巻上げると、取
鍋受ケージ支持アーム５に取付けたれたガイドローラー
７はガイド側板８に作られたガイド溝９に沿って転勤す
る。ガイド溝９は前述の如く同心円になっているので、
この場合内円と外円との周速度の差により取鍋は傾動す
る。しかも取鍋先端を中心とする同心円上を転動するた
め、取鍋先端の移動は起らない。

従って鋳込の際取鍋の傾動にょる溶湯の落下点の大きな
変動が起らず、鋳込作業が殆ど経験を必要としないで容
易に行なわれる。また遠隔操作が容易となり、高熱作業
より解放される。また溶湯の飛散などによる危険性もな
い、などの利点がある。

上記において、取鍋受ケージ６を２個のガイドローラー
と共に更に同心円の中心を支持すると、傾動が更に円滑
に行なわれる。また、例えばケージを取鍋の注湯口まで
延ばして両者をボルトにて連結するなどして、取鍋の口
の先端を回転可能な状態で堅牢に支持すれば、ガイド側
板およびガイドローラーを使用しなくても、単にケージ
を吊上げるだけで、上述した取鍋の傾動操作が行なわれ
る。さらに、吊上げチェーンを使用する代りに支持アー
ム５のほぼ中心を固定部を自在にしたスクリューシャフ
トにて昇降せしめてもよい。

次に溶湯の落下点の変動が起らない取鍋溶湯流出口のラ
イニング構造について説明する。

取鍋は一定容量の溶湯を注湯現場まで運搬し、且つ鋳型
に注入する役割がある。鋳込に於て湯口の位置が第１図
にも示す如く、鋳型枠縁より成る程度の距離が必要とな
る。従って取鍋の溶湯流出口に必要な橋部を形成する。

一般には溶湯はこの橋部に於て、取鍋の傾動に伴い加速
され、前方に飛ぶ如く流出し湯口側面に当るなどして、
溶湯が飛散する。これを手加減により調整するには熟練
を必要とする。また溶湯の飛散による危険性もある。従
って取鍋の傾動によっても溶湯の落下点の変動が起らな
いことが必要となる。

本発明ではこれを橋部の形状、即ち溶湯流出口の形状を
選択することにより解決した。即ち、溶湯の離脱点が常
にほぼ溶湯流出の初速によって形成される放物線形の落
下点と同−位置になることが必要となる。数多くの本発
明者による現場実験の結果、橋部のライニング形状を次
の如く設定した。即ぢ、まず取鍋内壁側のライニングを
、第５図に示す如く溶湯流出口の先端を中心とし取鍋の
内張りまでを半径とした円弧とし、また溶湯流出口２部
分のライニング形状を、取鍋の傾動にょる溶湯流出の初
速を１７５〜１７６Ｇとした場合の放物線の延長線上に
内接する円弧に形成し、これら二つの円弧によって構成
される曲線をもって溶湯流出口ライニングとした。この
場合Ｇは重力の加速度を表す。このようにすれば溶湯は
取鍋の傾動によって、出銑樋に沿ってほぼ一定角度で流
出し、落下点はほぼ一定の位置になる。加えて取鍋先端
の位置が変動しないため容易に鋳込ができる。

即ち、Ｍ込作業は取鍋を傾動するだけで容易に出来る；
従って遠隔装作が容易となり高熱、危険な作業も解決す
る；熟練度を必要とせず女子でも容易に鋳込作業が出来
る。

更に、本発明では溶湯を自動的に鋳型正面に搬送し、且
つ残湯を自動的に前炉に戻すことの出来る搬送機構を備
えており、以下この装置について説明する。

第４図に於て、Ａは前炉、Ｂ−Ｃは平行に並ぶ造型ライ
ン、Ｄは前述の構成を有する鋳込装置、Ｅは取鍋をそれ
ぞれ示す。第４図に示す如＜　ｍｉ炉を中心とした左右
に平行に並ぶ２列の造型ラインの各鋳型に取鍋を搬送し
、且っ残湯をｌ）η炉に自動的に戻す如くなっている。

先ず、取鍋は走行架台を存する旋回支柱を昇降し得るア
ームの先端に取付けられた取鍋傾動装置に固定されてお
り、前炉Ａの前に位置する。前炉の溜場が適当な量に達
すると前炉Ａをボタン装作により傾動せしめ、適量の溶
湯を受け、前炉を定位置に戻すと、搬送装置は自動的に
走行、上昇、旋回を行ないながら指定の定位置に到着す
る。鋳込は取鍋を遠隔操作により傾動せしめることによ
り達成出来る。鋳込終了後は戻しの指示を与えると自動
的に前炉の前に戻り、取鍋の傾動時間と待ち１１￥間を
適当に選択することにより残湯を完全に前炉に戻すこと
が出来る。

即ち、取鍋の傾動により、取鍋先端の位置が変動せず、
しかも取鍋の溶湯流出口の形状を選択することにより、
溶湯の落下点の変動が起らない取鍋および取鍋傾動装置
を、傾動時間と待ち時間を自由に選択出来るプログラム
を組合わせることにより、取鍋の残湯を前炉に自動的に
完全に戻すことが出来る溶湯搬送装置である。

この場合、残湯は毎回の鋳込作業の都度発生するため、
残湯を前炉に戻すことは経済的に必要な作業となる。

この際手動の場合は溶湯搬送装置または起毛機の走行、
横行、旋回、昇降、取鍋傾動など１作業者が、その都度
操作する必要がある。

この装置を使用する場合は、これらの頻繁な作業を行な
う必要がなく、省力化が出来、しかも正確である。

また、図示の実施例は地−に走行型であるけれども、実
状に応じて懸垂型、モルレール型など適応せしめること
が出来る。

（発明の効果）以上説明した本発明によれば、安定した溶湯の鋳込が出
来ると共に、注湯作業もきわめて容易となり、従来の如
き複雑なコントロールは不要となる。また、必要に応じ
て遠隔操作を可能にし、かつ取鍋の注湯位置への自動的
な搬送も行なうことも出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る鋳込装置の一例を示す側面図、第
２図は装置の平面図、第３図は装置の正面図を示す。ま
た第４図は本発明の装置を用いて造型ラインの鋳込を行
なう例を示す平面略図、第５図は取鍋の溶湯流出樋のラ
イニング形状を示す。１・・・取鍋、２・・・取鍋溶湯流出樋、４・・・取鍋
取付座、５・・・取鍋受ケージ支持アーム、６・・・取
鍋受ケージ、７・・・ガイドローラー、８・・・ガイド
側板、９・・・ガイド溝、ｌＯ・・・吊上げチェーン、
１１・・・傾動機構、１２・・・ガイド側板支持アーム
、１４・・・昇降機構、１５・・・旋回支柱。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）溶湯を収納した取鍋を所定位置で傾動して溶湯を
鋳込む装置において、取鍋を取鍋受ケージに保持固定すると共に、該ケージを
適宜の吊上げ機構に接続し、取鍋の溶湯流出樋の先端を
支点にして取鍋を傾動可能にし且つ取鍋傾動時に取鍋の
流出樋の先端が移動しないように構成したことを特徴と
した鋳込装置。
（２）取鍋流出樋の内張りライニングを、溶湯の流出樋
先端を中心または基点とした、取鍋本体の内張りまでを
半径とした円弧と、取鍋の傾動により溶湯の流出する初
速を１／５〜１／６Ｇの範囲とした放物線の延長線上と
に内接する円弧によって構成し、取鍋内の溶湯が取鍋の
傾動に伴いほぼ一定の位置に落下する如くした特許請求
の範囲第１項記載の装置。