JP4150694B2 - 取鍋搬送用ローラーテーブル - Google Patents

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Description

本発明は、複数のローラーを備え、このローラー上に載せた取鍋を回転するローラーによって搬送する取鍋搬送用ローラーテーブルに関するものである。
製鉄所や鋳造工場などの溶融金属を取り扱う業種では、溶融金属を溶解するための溶解炉と溶融金属を鋳造するための鋳造設備とが離れた場所に設置されており、溶解炉で溶解された溶融金属は取鍋などの保持容器に出湯され、必要に応じて保持容器内で成分調整などが施された後、取鍋を鋳造設備に搬送して鋳造作業が行われている。この保持容器の搬送には、溶解炉と鋳造設備とが別の建屋に在る場合には、搬送用台車を用いて保持容器を搬送用台車に積載して搬送し、同じ棟に在る場合には、クレーンやホイストなどによって保持容器を吊り上げて搬送している。同じ建屋に在っても、棟が異なる場合には、搬送用台車が用いられている。
クレーンやホイストは、鉄鋼業や金属加工業では重量物の搬送手段として、広く且つ一般的に使用されている。そして、空中を搬送ルートとしているため、特別の搬送ルートを設ける必要がないという利点を有している。しかし、溶融金属の収容された保持容器をクレーンで搬送する場合には、万が一の場合を踏まえ、通常、搬送ルート直下には他の製造用設備は配置されない。従って、搬送ルート直下に相当する場所、並びに万が一の場合に影響を受けると予想される場所は、空けた状態とする必要があり、工場敷地の有効活用の観点からは、優れた搬送手段とはいい難い。また、クレーンやホイストを用いて搬送する際には、クレーンまたはホイストを運転する操作員が必要であると同時に、地上ではクレーンフックの状況などを確認する玉掛け操作員が必要であり、この点からも効率が良いとはいい難く、製造コストを上昇させる一つの要因であった。
これを解消するために、本出願人は、先に、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製工程において特許文献1を提案した。特許文献1の設備は、保持炉の直下にローラーテーブル状の取鍋移送手段を設け、この取鍋移送手段上に配置した取鍋で保持炉から出湯される溶融鋳鉄を受け、受湯後は取鍋移送手段上を移動させ、更には取鍋移送手段と接続する搬送台車によって黒鉛球状化処理装置まで取鍋を移動させることにより、取鍋を吊り上げることなく保持炉から黒鉛球状化処理装置まで搬送するという設備である。この場合、搬送台車にもローラーテーブルが設置されており、取鍋移送手段と搬送台車との間でもローラー上を移動して取鍋が行き来するようになっている。
ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する際には、キュポラなどの溶解炉で溶解された溶融鋳鉄を一旦保持炉に装入し、保持炉で貯留・滞留させて温度や成分などを均質化させた後に保持炉から所定量の溶融鋳鉄を取鍋に装入し、取鍋内で黒鉛球状化剤を添加して黒鉛球状化処理を行なってダクタイル鋳物用溶融鋳鉄に溶製しており(例えば、特許文献2参照)、全ての取鍋の移動順序が同じであり、且つ、取鍋の容量が数トン程度でそれほど大きくないことから、ローラーテーブル状の取鍋移送手段を採用することが比較的容易であった。
特願2002−334665 特開2002−60823号公報
特許文献1において、取鍋はローラーテーブル状の取鍋移送手段上で停止した状態で、保持炉から受湯したり、黒鉛球状化処置が施される。また、搬送台車ではローラー上に停止した状態で搬送台車自体が移動する。このような場合に、取鍋がローラー上を慣性力などによって移動してローラーテーブル上から落ちないようにするため、各ローラーテーブルには取鍋の落下防止用の昇降式のストッパーが設置されている。しかしながら、ストッパーの上昇時の動きが円滑ではなく、ストッパーが作動しないトラブルが発生した。ストッパーが作動しない場合には、安全上、次の工程に移動しないシーケンスになっており、ストッパーの作動不良によって操業が阻害されることが発生した。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、取鍋の落下を防止するための昇降式のストッパーを有する取鍋搬送用ローラーテーブルにおいて、ストッパーの作動が円滑であり、ストッパーの作動不良によって操業が阻害されることのない取鍋搬送用ローラーテーブルを提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルは、エアーシリンダーまたは油圧シリンダーの駆動力によって昇降し、上昇した状態でローラーテーブル上に積載された取鍋の落下を防止するためのストッパーを備えた取鍋搬送用ローラーテーブルであって、前記ストッパーはバネによる上昇方向への力を常に受けており、当該バネによってエアーシリンダーまたは油圧シリンダーによる上昇方向への駆動力が補われることを特徴とするものである。
第2の発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルは、第1の発明において、前記取鍋搬送用ローラーテーブルは、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備の保持炉と鋳造ヤードとの間で、取鍋を搬送するための移送手段として使用されることを特徴とするものである。
本発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルによれば、ストッパーは常にバネによる上昇力を受けているので、エアーシリンダーまたは油圧シリンダーが上昇方向に作動した場合にはバネによる上昇力も加わり、ストッパーを迅速に所定の位置まで上昇させることができる。その結果、ストッパーの作動不良が皆無になり、ストッパーの作動不良によって操業が阻害されることが未然に防止され、安定した操業を実施することが可能となる。また、この取鍋搬送用ローラーテーブルにより、通常クレーンによって搬送される取鍋をローラーテーブルで安定して搬送することができるようになるので、ほとんどの作業を自動化することが可能となり、極めて少ない操作員で作業に対処することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1〜図4は、本発明の実施の形態例を示す図であって、図1は、本発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルの設置されたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備の全体構成を示す平面概略図、図2及び図3は、図1に示す搬送台車であって、本発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルの設置された搬送台車の拡大図で、図2が側面図で図3が平面図、図4は、図1、図2及び図3に示すストッパーの拡大側面図である。
図1に示すように、本実施の形態におけるダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備では、保持炉1と、取鍋7に収容された溶融鋳鉄にMgなどの黒鉛球状化剤を添加するための黒鉛球状化処理装置8と、取鍋7の内部のスラグを排出するための排滓処理装置11とが水平方向に並んで配置されており、そして、これらの装置に沿ってほぼ直線状に伸びる一対のレール6,6が配置され、このレール6,6上に、その上を走行する搬送台車4が配置されている。
尚、保持炉1とは、キュポラや電気炉などの溶解炉(図示せず)で溶解された溶融鋳鉄を、遠心鋳造機などの鋳造設備で鋳造される前に一旦収容する容器であり、内壁が耐火物で構成され、低周波誘導などによって収容された溶融鋳鉄を加熱することが可能な炉である。黒鉛球状化処理装置8は、溶融鋳鉄に黒鉛球状化剤を添加して溶融鋳鉄中の黒鉛を球状化し、溶融鋳鉄からダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する装置であり、黒鉛球状化剤として、純Mg、Fe−Si−Mg合金、Ni−Mg合金、Cu−Mg合金、希土類金属などを用い、置注ぎ法、蓋付取鍋添加法、プランジャ法、圧力添加法、ワイヤーフィーダー法などの適宜の添加手段によって黒鉛球状化剤を添加する装置である。また、排滓処理装置11は、滓ポット12及び排滓ステーション13を有し、排滓ステーション13において排滓冶具を用い、傾動させた取鍋7から内部のスラグを滓ポット12内に排出し、鋳造されるダクタイル鋳物の品質を高める装置である。
保持炉1とレール6との間には、取鍋7を移動するための取鍋移送手段として、搬送台車4の走行方向に対して直交する方向に、ローラーテーブル2及びローラーテーブル3が配置され、同様に、黒鉛球状化処理装置8とレール6との間には、ローラーテーブル9及びローラーテーブル10が配置され、また、排滓処理装置11とレール6との間には、ローラーテーブル14が配置されている。搬送台車4には、搬送台車4上で、搬送台車4の走行方向に対して直交する方向に取鍋7を移動させるための取鍋移動手段として、ローラーテーブル5が設置されている。
このローラーテーブル5は、図2及び図3に示すように、中央部が凹部形状の複数個のローラー19が、搬送台車4に取り付けられた軸受22によって回転自在に保持され、縦方向に並んで2列配置された構成であり、各ローラー19は、搬送台車4に取り付けられたローラー駆動電動機23によって、減速機24及び伝達機25を介して回転可能に設置されている。取鍋7は、取鍋7の底面に配置した一対のレール26をローラー19の凹部に乗せた状態でローラーテーブル5に支持され、ローラー19が回転することによってローラー19上を移動するようになっている。ローラーテーブル5には、その両端部に取鍋7がローラーテーブル5から落下しないようにするためのストッパー27a及びストッパー27bがそれぞれ設置されていると共に、取鍋7の位置を検出するためのリミットスイッチ(図示せず)が複数設置されている。
ストッパー27a及びストッパー27bの構成を図4により説明する。図4に示すように、ストッパー27a,27bは、エアーシリンダー28と、エアーシリンダー28のシリンダーロッド29と連結され、エアーシリンダー28によって昇降するヘッドブロック30と、ヘッドブロック30と一体的に構成され、ヘッドブロック30の昇降をガイドするための一対のガイドシャフト31と、その内部でガイドシャフト31を支持する一対のガイド支持台32と、ガイド支持台32を搬送台車4に固定するための一対の固定金具33と、ガイドシャフト31の下面に密着して配置された一対のコイルバネ34とを備えている。ストッパー27a,27bは、ローラーテーブル5の両端部側にそれぞれ1基ずつ設置されており、即ちストッパー27aがローラーテーブル5の出入り側に設けられ、ストッパー27bがその反対側に設けられており、ヘッドブロック30がローラー19の上端よりも上方に突出することで、取鍋7がローラーテーブル5の上で移動したとしても、ストッパー27a或いはストッパー27bのヘッドブロック30が取鍋7の側面底部と接触し、取鍋7がローラーテーブル5から落下しないように支持する構造になっている。ストッパー27aとストッパー27bとは同時に作動させることもできるし、一方のみを独立して作動させることもできるようになっている。エアーシリンダー28は、搬送台車4に固定されている。
この場合、コイルバネ34は、予め収縮した状態でバネ押さえ35によって他端を固定されており、常に、ガイドシャフト31を持ち上げようとする力が作用している。バネ押さえ35は、複数個のボルト36とナット37によって搬送台車4に固定されている。即ち、収縮して配置されたコイルバネ34の延びようとする力により、ガイドシャフト31には常に上昇方向に向いた力が作用した状態となっており、エアーシリンダー28が上昇方向に作動すると、コイルバネ34の力も加わり、ヘッドブロック30は迅速に上昇し、取鍋7に対して移動の障害物として作用する。ヘッドブロック30を下降する場合には、エアーシリンダー28を下降方向に作動させる。下降の際にはコイルバネ34の力が抵抗となるが、ヘッドブロック30及びガイドシャフト31の自重がコイルバネ34の力を打ち消し合い、エアーシリンダー28の下降方向への駆動力により円滑に下降させることができる。コイルバネ34の力を過剰に大きくすると、ヘッドブロック30の下降速度が遅くなるので、コイルバネ34の力は、ヘッドブロック30の自重及びガイドシャフト31の自重を加えた値と釣り合う程度の力とすることが好ましい。
搬送台車4には、図3に示すように、台車駆動電動機21が取り付けられており、台車駆動電動機21の作動により、レール6上の車輪20が回転して搬送台車4が走行する。レール6の延長線上には、搬送台車4の全経路に渡って搬送台車4に向かってレーザー光を発信し、搬送台車4からの反射レーザー光を受信するレーザーセンサー38が設置されており、搬送台車4の所在位置は、レーザーセンサー38によって常時監視されるようになっている。
ローラーテーブル2,3,9,10,14のローラーの構成は、前述した搬送台車4のローラーテーブル5と実質的に同一である。これは、取鍋7が搬送台車4とローラーテーブル2,3,9,10,14との間を行き来するので、その支持方法及び移動方法が搬送台車4とローラーテーブル2,3,9,10,14とで同一になっているためである。また、ローラーテーブル2,3,9,10,14には、図1に示すように、レール6の設置された側とは反対側の端部にストッパー27aが、また、その反対側の端部にはストッパー27bが、それぞれ設置されている。
また、図1に示すように、本実施の形態では、排滓処理装置11で排滓処理された取鍋7を、遠心鋳造機(図示せず)などの鋳造設備の設置された別棟の鋳造ヤードへ搬送するための棟越搬送台車15が設置されている。棟越搬送台車15にも、搬送台車4と同様に、取鍋7をその上で移動させるためのローラーテーブル16が設置されており、このローラーテーブル16の構成は、搭載した取鍋7の移動方向が棟越搬送台車15の走行方向と同一である点以外は、搬送台車4に取り付けられたローラーテーブル5の構成と同一である。棟越搬送台車15が走行するレール17の延長線上には、棟越搬送台車15の全経路に渡って棟越搬送台車15に向かってレーザー光を発信し、棟越搬送台車15からの反射レーザー光を受信するレーザーセンサー39が設置されており、棟越搬送台車15の所在位置は、レーザーセンサー39によって常時監視されるようになっている。ローラーテーブル16にもストッパー27a,27bが設置されている。
このような構成のダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備を用いてダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する方法を簡単に説明する。
鉄スクラップなどの鉄源とコークスとを原料とし、キュポラ或いは電気炉などの溶解炉で溶融鋳鉄を溶解し、更に、必要に応じて脱硫処理して得られた溶融鋳鉄を一旦保持炉1に収容する。ローラーテーブル2のストッパー27a,27bを作動させた状態(上昇させた状態)で空の取鍋7をローラーテーブル2の上で待機させておき、保持炉1を傾動させ、注湯樋18を介して溶融鋳鉄を取鍋7に注湯する。所定量の溶融鋳鉄が取鍋7に注湯されたなら、保持炉1からの注湯を停止させる。この状態で、搬送台車4及びローラーテーブル2,3,9,10,14の運転を監視する総合制御盤(図示せず)に受湯完了の信号を入力する。以降、各ローラーテーブル2,3,9,10,14におけるローラー19の作動及びストッパー27a,27bの作動、並びに、搬送台車4のローラーテーブル5におけるローラー19の作動及びストッパー27a,27bの作動のみならず搬送台車自体の走行・停止が全て総合制御盤によって自動的に運転され、取鍋7は、排滓処理装置11に設置したローラーテーブル14に搭載されるまで、自動的に移動するようになっている。
受湯完了信号が入力されると、ローラーテーブル2のストッパー27b、及びローラーテーブル3のストッパー27aが自動的に下降し、次いでローラーテーブル2及びローラーテーブル3が自動的に運転し、溶融鋳鉄を収容した取鍋7はローラーテーブル2からローラーテーブル3へ搬送され、ローラーテーブル3で一旦停止する。この間、取鍋7がローラーテーブル3の所定位置に移動した時点で、ローラーテーブル2のストッパー27b及びローラーテーブル3のストッパー27aが自動的に上昇する。搬送台車4がローラーテーブル3の前面の所定の位置に配置されたなら、ローラーテーブル3のストッパー27b及びローラーテーブル5のストッパー27aが自動的に下降し、次いでローラーテーブル3及びローラーテーブル5が自動的に運転し、取鍋7は、ローラーテーブル3から搬送台車4に自動的に移動される。
取鍋7が搬送台車4に搭載され、ローラーテーブル5のストッパー27aが自動的に上昇し、ローラーテーブル5のストッパー27a及びストッパー27bが共に上昇した状態となって取鍋7の落下が防止された状態になったなら、搬送台車4はローラーテーブル9の前面位置まで自動的に走行し、所定の位置で停止する。搬送台車4がローラーテーブル9の前面の所定位置で停止すると、ローラーテーブル5のストッパー27a及びローラーテーブル9のストッパー27a,27b、ローラーテーブル10のストッパー27bが自動的に下降し、次いで、ローラーテーブル5、ローラーテーブル9及びローラーテーブル10が自動的に運転し、取鍋7はローラーテーブル5からローラーテーブル10へと搬送される。
取鍋7がローラーテーブル10の所定位置に搬入されたなら、ローラーテーブル5のストッパー27a、ローラーテーブル9のストッパー27a,27b、ローラーテーブル10のストッパー27bが自動的に上昇し、取鍋7は、ローラーテーブル10のストッパー27a,27bによってローラーテーブル10からの落下が防止される。取鍋7のローラーテーブル10からの落下が防止されたなら、黒鉛球状化処理装置8においてMgなどによる黒鉛球状化処理が施される。
黒鉛球状化処理が終了したならば、ローラーテーブル10のストッパー27b及びローラーテーブル9のストッパー27aが自動的に下降し、ローラーテーブル9、ローラーテーブル10が自動的に運転し、取鍋7はローラーテーブル10からローラーテーブル9へ移送され、ローラーテーブル9で一旦停止する。この間、取鍋7がローラーテーブル9の所定位置まで移動したならば、ローラーテーブル10のストッパー27b及びローラーテーブル9のストッパー27aが自動的に上昇する。搬送台車4がローラーテーブル9の前面の所定位置に配置されたなら、ローラーテーブル9のストッパー27b及びローラーテーブル5のストッパー27aが自動的に下降し、次いでローラーテーブル9及びローラーテーブル5が自動的に運転し、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を収容した取鍋7は搬送台車4に再度搬送される。
取鍋7が搬送台車4に搬入されると、ローラーテーブル9のストッパー27b及びローラーテーブル5のストッパー27aが自動的に上昇する。ローラーテーブル5のストッパー27a,27bによって取鍋7の搬送台車4からの落下が防止された状態になったなら、搬送台車4はローラーテーブル14の前面位置まで自動的に走行し、所定の位置で停止する。搬送台車4が所定の位置で停止すると、ローラーテーブル5のストッパー27a及びローラーテーブル14のストッパー27bが自動的に下降し、次いで、ローラーテーブル5及びローラーテーブル14が自動的に運転し、取鍋7はローラーテーブル5からローラーテーブル14へと搬送され、取鍋7がローラーテーブル14上の所定位置に送られた時点でローラーテーブル14のストッパー27b及びローラーテーブル5のストッパー27aが上昇する。ローラーテーブル14のストッパー27a,27bによって取鍋7のローラーテーブル14からの落下が防止される。
ローラーテーブル14は、取鍋7を積載した状態で傾動装置(図示せず)によって排滓ステーション13の方向に傾動し、所定の角度まで傾動させた状態で、排滓冶具を用いて傾動させた取鍋7からスラグを滓ホット12に排出する。スラグの排出後、ローラーテーブル14を水平に戻し、棟越搬送台車15が、ローラーテーブル14の前面の所定位置に配置されたなら、ローラーテーブル14のストッパー27b及びローラーテーブル16のストッパー27aが自動的に下降し、次いで、ローラーテーブル14及びローラーテーブル16が作動し、取鍋7は棟越搬送台車15に搬入される。取鍋7が棟越搬送台車15に搬入されたなら、ローラーテーブル14のストッパー27b及びローラーテーブル16のストッパー27aが自動的に上昇する。
ローラーテーブル16のストッパー27a,27bにより、ローラーテーブル16からの取鍋7の落下が防止された状態になったなら、棟越搬送台車15はレール17の上を走行し、鋳造ヤードの所定位置で停止する。鋳造ヤードに搬入された取鍋7は、クレーンなどの適宜の搬送手段によって棟越搬送台車15の上から遠心鋳造機などの鋳造設備に搬送され、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の鋳造作業が実施される。
このように、取鍋7は、各ローラーテーブルの所定の位置でそれぞれのストッパー27a,27bによってストッパー27a,27bの設置位置よりも外側への移動が妨げられるので、走行中の搬送台車4或いは棟越搬送台車15から落ちることもなく、保持炉1からの受湯中に移動することもなく、更に、黒鉛球状化処理中に移動することもなく、安定した操業を行うことができる。また、ストッパー27a,27bの昇降が確実に行われるので、ストッパー27a,27bの作動不良によって操業が阻害されることもない。その結果、取鍋7をクレーンなどによって吊り上げることがなく、ほとんどの作業を自動運転で行うことが可能となり、省力化並びに省力化に伴う生産性の向上が達成される。
尚、本発明は上記実施の形態例に限るものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記説明ではエアーシリンダー28によってストッパー27a,27bを昇降させているが、エアーシリンダー28に代えて油圧シリンダーを使用してもよい。また、コイルバネ34を用いているが、コイルバネ34に代えて板バネとしてもよい。更に、コイルバネ34をガイドシャフト31の下面に配置しているが、ヘッドブロック30とガイド支持台32との間にコイルバネを設置してもよい。要は、バネの力によりヘッドブロック30に常に上昇方向に向いた力が作用するならば、どのような形態であっても構わない。
本発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルの設置されたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備の全体構成を示す平面概略図である。 本発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルが設置された搬送台車の拡大側面図である。 本発明に係る取鍋搬送用ローラーテーブルが設置された搬送台車の拡大平面図である。 図1、図2及び図3に示すストッパーの拡大側面図である。
符号の説明
1 保持炉
2 ローラーテーブル
3 ローラーテーブル
4 搬送台車
5 ローラーテーブル
6 レール
7 取鍋
8 黒鉛球状化処理装置
9 ローラーテーブル
10 ローラーテーブル
11 排滓処理装置
12 滓ポット
13 排滓ステーション
14 ローラーテーブル
15 棟越搬送台車
16 ローラーテーブル
17 レール
18 注湯樋
19 ローラー
20 車輪
21 台車駆動電動機
22 軸受
23 ローラー駆動電動機
24 減速機
25 伝達機
26 レール
27a ストッパー
27b ストッパー
28 エアーシリンダー
29 シリンダーロッド
30 ヘッドブロック
31 ガイドシャフト
32 ガイド支持台
33 固定金具
34 コイルバネ
35 バネ押さえ
36 ボルト
37 ナット
38 レーザーセンサー
39 レーザーセンサー

Claims (2)

  1. エアーシリンダーまたは油圧シリンダーの駆動力によって昇降し、上昇した状態でローラーテーブル上に積載された取鍋の落下を防止するためのストッパーを備えた取鍋搬送用ローラーテーブルであって、前記ストッパーはバネによる上昇方向への力を常に受けており、当該バネによってエアーシリンダーまたは油圧シリンダーによる上昇方向への駆動力が補われることを特徴とする取鍋搬送用ローラーテーブル。
  2. 前記取鍋搬送用ローラーテーブルは、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備の保持炉と鋳造ヤードとの間で、取鍋を搬送するための移送手段として使用されることを特徴とする、請求項1に記載の取鍋搬送用ローラーテーブル。
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