JPH08112653A - 溶鋼の移送方法 - Google Patents

溶鋼の移送方法

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JPH08112653A
JPH08112653A JP28709494A JP28709494A JPH08112653A JP H08112653 A JPH08112653 A JP H08112653A JP 28709494 A JP28709494 A JP 28709494A JP 28709494 A JP28709494 A JP 28709494A JP H08112653 A JPH08112653 A JP H08112653A
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ladle
continuous casting
casting machine
carriage
melting furnace
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JP28709494A
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Katsuhiko Yamada
勝彦 山田
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶解炉で溶製された溶鋼をレードルで受けて
連続鋳造機へ移送する作業およびレードル手入・修理,
精錬,耐火物施工などのレードル関連作業においてレー
ドル・クレーンを使用せず台車移送とすることにより安
全性,自動化,設備費用などを改善する。 【構成】 レードルを積載した台車を溶解炉下方の受鋼
位置に導き、溶鋼をレードルに受けた後、台車を連続鋳
造機前に導き、台車上のレードル昇降機を介してレード
ルを連続鋳造機レードル架台へ移載する。台車軌道上に
レードル関連作業ステーションを設ける。本移送方法を
低機高連鋳機に適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は製鋼工程において溶解
炉により溶製された溶鋼を連続鋳造機に供給するための
溶鋼の移送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 通常の製鋼工場においては溶解炉によ
って原料が溶解,精錬された後、レードル精錬装置によ
り2次精錬され、連続鋳造工程を経て鋼片が造られてい
る。この間溶鋼の移送に関してはレードルにより回分式
に処理されるのでレードルおよびレードル・クレーンが
使用されている。また溶鋼のレードルによる移送に伴い
精錬作業のほか必然的にレードル手入・修理作業,レー
ドル予熱・準備作業,耐火物施工などの附帯作業が生ず
るが、これらの作業にもレードル・クレーンが多用さ
れ、そこには以下に示すような問題がある。 (1)安全性 クレーン作業では人による誤操作,誤作
業はどうしても完全には避けられず、ときどき事故が生
じている。他方、粉塵、火炎、熱、振動などにより悪環
境である製鋼工場ではクレーンなどの設備は損傷し易
く,特にレードル・クレーンでの事故は溶鋼流出,火
災,爆発など大きな産業災害となってきたので最大の注
意をもって管理されており、そのコスト,手間は無視し
えない負担となっている。 (2)設備費用 近年溶解炉の大型化に伴い、レード
ル,レードル・クレーンの大型化も必要となっている。
レードル・クレーンの定格荷重はレードル重量とレード
ル内容鋼量(=溶解炉の容量)の和をもとに設計され通
常溶鋼量の約2倍となっている。今日の炉容量100〜
200トンに対応してレードル・クレーン荷重や、クレ
ーンを支える製鋼建屋耐力も増強する必要があり、その
設備費は相当過大になっている。 (3)作業性 製鋼工場には重量物にかかわる多種・多
用な作業があり、且微妙な調節や高いスキルを要するこ
とも多く、そのため自動化が遅れるとともにクレーンが
多用されてきた。今日のクレーンの大型化はその運動速
度が下がることによる作業能率の低下のみならず、クレ
ーンの作業範囲がせばめられ作業スペースが小さくなる
という欠点が生じている。そのほか既述の厳重なメンテ
ナンスや年次法定管理のために操業スケジュールに不都
合が生ずることもあるなど、クレーンは作業性に必ずし
も最良とは言えない面がある。
【0003】これらの問題に対処する従来方法の事例と
して特開平6−145760を検討すると a)電気炉下方から連続鋳造機手前へのレードル移送に
台車を使用する。 b)連鋳機手前から連鋳機レードル架台へのレードル移
送に連鋳専用レードル・クレーンを使用する。 以上により天井走行レードル・クレーンは省略でき、レ
ードルにかかわる各種の作業の自動化がやり易くなって
いるが、やはり大荷重のレードル・クレーンは不可欠で
あること、レードル作業場において空レードルを取扱う
天井走行クレーン…これはレードル・クレーンの約1/
2の荷重を要する…も欠かせないことが解る。
【0004】一方、水平式連続鋳造法の場合、極めて機
高が低いので容易に天井走行レードル・クレーを省略す
ることができそうだがその具体事例が見当らない。以上
のように溶鋼のレードルによる移送に関する従来方法で
は大荷重のレードル・クレーンは省略できず上記問題は
実質的に未解決の課題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は溶鋼をレード
ルにより溶解炉内より受け、連続鋳造機へ鋳込むまでの
工程のくり返しにおいて、レードルにかかわる設備,作
業に関してできる限り安全にすること、できる限り自動
化など作業性を改善すること、および 設備費を小さく
することなどが可能となるレードル移送方法およびその
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、第1の発明として、溶解炉と連続鋳造機の
据付高さを予め適切に設定することを前提に、溶解炉内
の溶鋼をレードルに受けて連続鋳造機へ移送する方法に
おいて、レードルを積載したレードル台車を溶解炉下方
の受鋼位置に導き、該溶解炉より溶鋼を該レードルに受
けた後,該レードル台車を台車軌道にそって連続鋳造機
手前に導き、該レードル台車に附設されたレードル昇降
機により該レードルを該レードル台車から該連続鋳造機
のレードル架台へ移載するようにした。
【0007】第2の発明としてレードル台車軌道上にレ
ードル予熱ステーション,精錬ステーション,レードル
手入・修理ステーション,溶鋼非常排出ピットおよびレ
ードル耐火物施工場への退避線などを配置し、レードル
・クレーン作業を無くするようにした。
【0008】第3の発明として、第1,第2の発明の短
所である連続鋳造機の据付高さが低いことを解消するた
め、湾曲式連続鋳造機の鋳片引抜き軌跡を円周の3/4
以上とすることによりレードル架台の高さを相対的に低
くした。
【0009】第4の発明は上記発明を具体的に実施する
ための装置の事例で、溶解炉内の溶鋼を受け該溶鋼を連
続鋳造機へ供給するレードルと、該レードルを積載して
溶解炉下方の受鋼位置から連続鋳造機手前へ移送するレ
ードル台車および台車軌道と該レードル台車に附設され
ていて該レードルを昇降して該連続鋳造機のレードル架
台へ移載させるレードル昇降機と、必要により該連続鋳
造機の手前において該レードル台車を昇降させるレード
ル台車昇降機からなることを特徴とするレードル移送装
置である。
【0010】
【作用】 本発明に従って溶解炉より受鋼したレードル
をレードル台車と該レードル台車に附設されたレードル
昇降機を使用して溶解炉下方の受鋼位置から連続鋳造機
のレードル架台へと運搬,移載するとレードル・クレー
ンは不要となる。そのうえ台車のみによる移送であるか
ら正確且つ確実な自動化が容易となり安全性が大きく改
善される。溶鋼移送の他の作業においてもレードル台車
軌道上にレードル予熱ステーションほかレードル関連の
作業,設備を配置しているので空レードルを取扱うレー
ドル・クレーン…これは溶鋼重量とほぼ等しい定格荷重
を要する…を省略することも容易に設計できる。
【0011】以上によりレードル関連作業の安全性,作
業性,設備費用,自動化など大きく改善されるが、この
方法の弱点は溶解炉,レードル台車,連続鋳造機の間の
据付高さ関係にある。第1の発明では連続鋳造機の据付
高さは相対的に低くせざるを得ず、従来の高い建屋工事
に替って深い地下工事が必要となる。これを解消するた
め第3の発明に示されるように湾曲式連続鋳造機におい
て、鋳片引抜軌跡を円周の3/4以上とすると地下工事
は深さ,面積とも大きく縮小される。特願平5−321
096に示すようにこのような構造の連続鋳造機におい
て完全凝固でなく中空のまま引上げて圧接圧延により中
実鋳片として引抜くなら一層機高を小さくすることがで
きる。
【0012】
【実施例】 以下本発明を図面を参照しながら実施例に
より説明する。図1,図2は本発明の実施例で図3は従
来のレードル移送方法を示す。図4は本発明におけるレ
ードル関連作業の配置関係を示す平面図である。図1に
おいて地表面レベルから適切な高さに据付けられた溶解
炉1により溶製された溶鋼2は受鋼位置5に導かれたレ
ードル台車3に積載されたレードル4に移される。該レ
ードル台車3は地表面に近いレベルで水平に誘導される
台車軌道11にそって連続鋳造機6の手前に導かれ、そ
こで該レードル台車3に附設されたレードル昇降機8を
介して該レードル4を該レードル台車3から旋回式レー
ドル架台7に移載され,該レードル架台7を旋回して鋳
込の位置にセットされる。該レードル台車と該レードル
架台間の上下差が大きい場合にはレードル台車昇降機1
0を設置してもよい。該レードル架台の高さは当然大き
くとれないので連続鋳造機本体の多くは地下に配置され
ることになる。
【0013】図2は連続鋳造機の構造が湾曲式であって
その鋳片引抜き軌跡を円周の3/4以上とした場合の本
発明の実施態様を示す。図より図1と比較して地下工事
が簡素化されるのが解る。
【0014】図4に示されるように台車軌道11に沿っ
て上方に精錬ステーション12,予熱ステーション1
3,レードル手入・修理ステーション14,該軌道内下
方に溶鋼非常排出ピット17を配置し、且該軌道上の一
部にターン・テーブル18を介してレードル耐火物施工
場19への退避線15,傾転式レードル架台16などを
設けることによりレードル関連作業が台車の自動制御を
通して作業性や自動化が大きく改善させる。
【0015】
【発明の効果】 以上の説明から明らかなように本発明
によるレードル移送方法および該移送方法と低機高の連
続鋳造機との組合わせによると、製鋼工場においてレー
ドル・クレーンが不必要となること、従って建屋強度も
簡素となること,レードル関連作業がレードル台車を介
してライン化され自動化し易くなることなどにより安全
性,作業性が大幅に改善されるほか設備費用も大きく削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である。
【図2】 本発明を低機高連続鋳造機へ適用したもので
ある。
【図3】 従来のレードル移送方法を示す図である。
【図4】 本発明におけるレードル関連作業の配置関係
を示す図である。
【符号の説明】
1…溶解炉,2…溶鋼,3…レードル台車,4…レード
ル,5…受鋼位置,6…連続鋳造機,7…レードル昇降
機,8…旋回式レードル架台,9…レードル・クレー
ン,10…レードル台車昇降機,11…台車軌道,12
…精錬ステーション,13…予熱ステーション,14…
レードル手入・修理ステーション,15…退避線,16
…傾転式レードル架台,17…溶鋼非常排出ピット,1
8…ターン・テーブル,19…レードル耐火物施工工
場,20…タンディッシュ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解炉内の溶鋼をレードルに受けて連続
    鋳造機へ移送する方法において、レードルを積載したレ
    ードル台車を溶解炉下方の受鋼位置に導き、該溶解炉よ
    り溶鋼を該レードルに受けた後、該レードル台車を台車
    軌道にそって連続鋳造機手前に導き、該レードルを該レ
    ードル台車に附設されたレードル昇降機を介して該レー
    ドル台車から該連続鋳造機のレードル架台へ移載せしめ
    るようにしたことを特徴とするレードル移送方法。
  2. 【請求項2】 レードル台車軌道に沿って上方にレード
    ル予熱ステーション,精錬ステーションョン,レードル
    手入・修理ステーション,該軌道内下方に溶鋼非常排出
    ピットおよび該軌道上の一部にレードル耐火物施工場へ
    の退避線などの1つ以上を配置するようにした請求項1
    に記載のレードル移送方法。
  3. 【請求項3】 湾曲式連続鋳造機の鋳片引抜き軌跡を円
    周の3/4以上とすることによってレードル架台の高さ
    を連続鋳造機内で相対的に低くした請求項1および2に
    記載のレードル移送方法。
  4. 【請求項4】 溶解炉内の溶鋼を受け該溶鋼を連続鋳造
    機へ移送・供給するレードルと、該レードルを積載して
    溶解炉下方の受鋼位置から連続鋳造機手前へ移送するレ
    ードル台車及び該台車を地表面に近いレベルで水平に誘
    導する軌道と、該レードル台車に附設され該レードルを
    昇降して該連続鋳造機のレードル架台へ移載させるレー
    ドル昇降機と、必要により該連続鋳造機の手前において
    該レードル台車を昇降させるレードル台車昇降機からな
    ることを特徴とするレードル移送装置。
JP28709494A 1994-10-13 1994-10-13 溶鋼の移送方法 Pending JPH08112653A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110303132A (zh) * 2019-07-18 2019-10-08 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种连铸机横移车复位装置及其控制系统和方法
CN115319076A (zh) * 2022-08-15 2022-11-11 广东韶钢松山股份有限公司 多功能过跨运输系统及包体切换方法

Cited By (3)

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