JP3113837U - スラグ分離除去装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属溶解炉13からのスラグ14を含む溶融金属15を受ける取鍋16と、取鍋16の載置台12とを備え、しかも、載置台12には取鍋16の回動手段17と、取鍋16の傾動手段18が設けられて、取鍋16を異なる回動位置で傾動させてスラグ14の除去及び溶融金属15の回収を行う。これにより、溶融金属の内在する取鍋を、天井クレーンによって吊上げて溶融金属の使用場所まで搬送する必要が無くなるので、効率的で安全な作業が可能となる。
【選択図】 図2
Description
また、他のスラグの分離除去方法として、図7及び図8に示すスラグ分離除去装置70を用い、取鍋71内の溶融金属72面上に、比重差によって浮上したスラグ73を、取鍋71を傾動して排出する方法が知られている。ここで、スラグ分離除去装置70においては、スラグの排出位置と溶融金属の使用場所とが異なる。
まず、図7に示すように、金属溶融炉74内の溶融金属72とスラグ73は、両者が混合された状態で溶湯排出孔75及び出湯樋76を通り、取鍋71内に導入される。通常、溶融金属72とスラグ73には3〜4倍の比重差があるため、時間の経過と共に、取鍋71内では溶融金属72面上にスラグ73が浮上し、両者は分離される。なお、取鍋71はスラグ鍋77と共に予め、台車78上に搭載されている。
その後、図8に示すように、溶湯受入れ後、台車78は金属溶融炉74から離れて、スラグ73をスラグ鍋77に排出する作業に適した場所、即ち、傾動駆動手段の一例であるホイストの吊りフック83が出湯樋76と干渉するのを避けた位置に移動する。この場所で、台車78の走行方向に直交する方向の両端部に立設された対となる傾動支持台85の先端部に設けられた凹状の軸受部79に、取鍋71の排出口80の下方に取付けられた取付ブラケット81の両端部に設けられた対となるトラニオン軸82を支持した状態で、ホイストの吊りフック83を取鍋71の排出口80と反対側の下端部に設けられた吊り金具84に引っ掛けて取鍋71を傾動しながら、排出口80からスラグ73をスラグ鍋77に排出する。本作業において、取鍋71内に浮上したスラグ73は優先的にスラグ鍋77に排出され、本作業の完了後は取鍋71内に溶融金属72のみが残留する。溶融金属72のみが残留した取鍋71は、天井クレーンにより吊上げて、鋳銑機の設置場所まで搬送されて処理されている。一方、スラグ73を受入れたスラグ鍋77は、この後、例えば、天井クレーン又は他の搬送手段によりスラグ処理場まで搬送される。なお、取鍋71の専用の傾動駆動手段として、台車78と取鍋71との間に油圧又は電動シリンダーを設けることもできる。
取鍋71内に残留した溶融金属72を、溶融金属72を受入れた場所(金属溶融炉74の近傍)において使用することができず、天井クレーンにより高温の溶融金属72を内在する取鍋71を吊上げて鋳銑機まで搬送し、鋳銑機へ溶融金属72を注入する必要があるので、天井クレーンの拘束時間が長くなり、生産性が劣ると共に、危険を伴う作業であった。
本考案に係るスラグ分離除去装置において、前記回動手段は、ターンテーブルからなってもよい。
本考案に係るスラグ分離除去装置において、前記載置台には車輪が設けられて移動可能であってもよい。
請求項4記載のスラグ分離除去装置においては、載置台には車輪が設けられて移動可能であるので、取鍋及びスラグ鍋を搭載した載置台の受入れ位置と排出位置との間の搬送が容易にできる。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係るスラグ分離除去装置による溶湯の受入れ状況を示す説明図、図2は同スラグ分離除去装置の傾動手段によるスラグ排出作業を示す説明図、図3は同スラグ分離除去装置によるスラグ排出作業の完了を示す説明図、図4は同スラグ分離除去装置の回動手段による取鍋の回動を示す説明図、図5は同スラグ分離除去装置の傾動手段による溶融金属排出作業を示す説明図、図6は変形例に係るスラグ分離除去装置の傾動手段によるスラグ排出作業を示す説明図である。
台車12は、平面視して矩形状の台車フレーム21と、台車フレーム21の四隅部にそれぞれ設けられた車輪11と、4個の車輪11又は一方側及び他方側のいずれか一方の2個の車輪11を駆動する、モータ、減速機及び駆動軸等を有する車輪駆動機構(図示せず)とを備えている。
台車12の台車フレーム21の長手方向他方側(図1では右側)には、取鍋16が載置される回動手段17及び傾動手段18が設けられている。
空の取鍋16及び空のスラグ鍋22を搭載した台車12を、金属溶解炉13からのスラグ14を含む溶融金属15を取鍋16内に受けることができる図1に示す受入れ位置Uに移動する。
比重差によって取鍋16内のスラグ14を溶融金属15面上に浮上させる。
図2に示すように、台車12を一方側に距離L走行させて排出位置Hで停止する。
図4に示すようにスラグ鍋22側に排出口30が向いた状態の取鍋16(2点鎖線で示す)を、取鍋16の回動手段17により、90°時計方向に回動して排出口30を鋳銑機28側に向けた状態(実線で示す)にする。
溶融金属15が払い出された取鍋16は傾動手段18により旋回フレーム24に載置され、その後、回動手段17により、空の取鍋16は溶融金属排出位置Yからスラグ排出位置Xに反時計方向に90°回動する。
この後、スラグ14を貯留したスラグ鍋22は、例えば、天井クレーン又は他の搬送手段によりスラグ処理場まで搬送され、スラグ14が排出された空のスラグ鍋22は再び搬送されて台車12上に載置される。
最後に、台車12を排出位置Hから受入れ位置Uに移動して、スラグ14を含む溶融金属15の受入れの待機をする。
傾動手段18、42には、トラニオン軸32、33、対となる傾動支持台34、35及び傾動支持台34、35の先端部に設けられた凹状の軸受部36を備えたトラニオン部を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の構造のトラニオン部を設けることもできる。また、取鍋16に昇降手段連結金具37を設けたり、また、取鍋41に油圧シリンダー45又は電動シリンダーを設けたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の昇降駆動手段を設けることもできる。
載置台として車輪11が設けられた台車12を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、固定した載置台を用いたり、又は、車輪のないスライド式の載置台を用いることもできる。
台車12にスラグ鍋22を搭載したが、これに限定されず、必要に応じて、スラグ鍋22を台車に搭載しなくてもよい。
昇降手段連結金具37を取鍋16の下部に設けたが、これに限定されず、必要に応じて、下部以外に設けることもできる。
Claims (4)
- 金属溶解炉からのスラグを含む溶融金属を受ける取鍋と、該取鍋の載置台とを備え、しかも、前記載置台には前記取鍋の回動手段と、前記取鍋の傾動手段とが設けられて、前記取鍋を異なる回動位置で傾動させて前記スラグの除去及び前記溶融金属の回収を行うことを特徴とするスラグ分離除去装置。
- 請求項1記載のスラグ分離除去装置において、前記傾動手段は前記取鍋の排出口下部を回動可能に保持するトラニオン部と、前記取鍋の排出口側とは反対側に設けられた昇降手段連結金具とを有していることを特徴とするスラグ分離除去装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のスラグ分離除去装置において、前記回動手段は、ターンテーブルからなることを特徴とするスラグ分離除去装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスラグ分離除去装置において、前記載置台には車輪が設けられて移動可能であることを特徴とするスラグ分離除去装置。
Priority Applications (1)
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JP2005004566U JP3113837U (ja) | 2005-06-17 | 2005-06-17 | スラグ分離除去装置 |
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JP3113837U true JP3113837U (ja) | 2005-09-22 |
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Family Applications (1)
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JP2005004566U Expired - Lifetime JP3113837U (ja) | 2005-06-17 | 2005-06-17 | スラグ分離除去装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108588319A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-09-28 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种高效在线kr脱硫系统 |
CN109297307A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-02-01 | 内蒙古鄂尔多斯电力冶金集团股份有限公司 | 半闭式矿热炉自动布料装置 |
JP2021023984A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | 日本製鉄株式会社 | 鍋受け構造 |
CN114046663A (zh) * | 2021-09-28 | 2022-02-15 | 中节能(福州)环保能源有限公司 | 一种自动抓渣控制系统 |
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2005
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