JP3090656U - かきフライ及びその冷凍包装品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生臭さをを払拭し、美味で日持ちの良いかき
フライ製品の提供。 【解決手段】 冷凍の粒かき或いは生かきの１箇若しく
は２〜３箇を、大葉に巻いて小麦粉と調味料で味付けし
たころもにまぶし、食用油で揚げる。これを適宜トンネ
ルフリーザーで凍結し、その一定数量をフィルム包装し
た冷凍包装食品とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はかきフライ及びその冷凍包装品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

冷凍の粒かき（ＩＱＦ）を解凍して、ころもをつけフライ製品としたり、或い は生かきをそのままころもにまぶしてフライ製品とすることは一般的に行われて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かきは海のミルクと言われるほど栄養価の高いものであるが、独特な生臭さの ために食べるのを嫌悪する人があり、この対策の一つにフライにすることが行わ れるが、未だその臭いに関して払拭しきれたとは言い難い。本考案は本考案者も かき嫌いのため考案者自身の問題として種々研究を重ねた結果、大葉（青じその 葉）を使用してフライにする本考案に到達し、上記問題点を解決した製品を市販 に供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は冷凍の粒かき（ＩＱＦ）を解凍し、その１箇若しくは２〜３箇を小麦 粉と調味料で味付けしたころもにまぶしたのち、全体を大葉（青じその葉）で巻 くと共に再びこの大葉で巻かれた外周面を上記ころもにまぶし、食用油で揚げて 製品化するのであり、このさい生かきの場合はその１箇若しくは２〜３箇を大葉 を直接に大葉で巻くと共に、該大葉外面を上記ころもにまぶし、食用油で揚げる のである。 而して、上記製品はトンネルフリーザーで冷凍すると共に、その一定数量をフ ィルム包装して冷凍食品用にして市場に提供するのである。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案の実施の一例は冷凍の粒かき（ＩＱＦ）であり、該冷凍の粒かきはシー ズンを通して安定供給用に製品化されているが、本考案はこの粒かきの表面をス チームで溶かすと共に、これを小麦粉（天婦羅粉）と調味料で味付けしたころも にまぶすのであり、次にこれを大葉（青じそ）に巻いて再び上記ころもをまぶし 、外表面にころもを付着させてサラダ油で揚げるのである。このさい、当初粒か きの表面にころもをまぶすのは粒かきと大葉との巻き込みを良好ならしめるため であり、大きな大葉では粒かきを１箇に限らず２〜３箇巻かれるようになしても 良い。図１は上記製品の断面図であって、１は冷凍の粒かき、２はころも、３は 大葉である。

【０００６】 上記には冷凍の粒かき１を使用したものであるが、旬の季節には生かき１’を 直接に使用する。即ち、この場合には水洗いされた生かき１’の表面はそのまま の状態でぬめりを持っていることから、直接に大葉３で巻いてもその形状保持が 崩れないのであり、従ってこのままで上記ころも２にまぶすことが可能となる。 勿論、前例同様に予めころも２をまぶすことも差支えないし、又その１箇或いは ２〜３箇を使用して製品化することも自由であって、本考案実施の技術的範囲と する。図２は該製品の断面図である。

【０００７】 本考案に於ける上記実施例１及び２の製品は、その状態で市販に供することも 出来るが、一般的に日持ち及び酸化防止のために市販のトンネルフリーザー内を 通過させることにより自動凍結させ、その一定量（例えば１ｋｇ）をフィルム包 装４するのであり、該フィルム包装にさいしては一般包装の外に真空包装或いは 窒素ガスなどを封入したりするのである。図３はその製品図である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであって、冷凍の粒かき（ＩＱＦ）の使用は 製品の価額低減化に寄与する。而して、大葉を使用することはかきが持つ生臭さ を大葉の味で解消させることができるのであり、即ち蘇葉の香りのペクラルチン がかきの外周へ存在することにより、上記問題点の解消に寄与すると考えられる のであり、また上記の外にその緑葉の色がころもの下から見え隠れすることから 外見上からも綺麗であって商品価値の向上に寄与するものとなる。なお、大葉は 殺菌作用もあって衛生上も優れるのであり、且つ好みに応じて１枚以上の使用も 可能とするのである。 本考案の冷凍包装品は日持ちが良く家庭用以外の営業用としても優れるものと なるが、食用時は解包してそのまま電子レンジ或いはオーブンレンジで一時加熱 することにより、直ちに食用に供することができるものとなる。その他、再度食 用油で揚げたりしても良く、カラリとした食感の発揮されるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品に係る実施例１の断面図である。

【図２】本考案品に係る実施例２の断面図である。

【図３】フィルム包装した冷凍包装品である。

【符号の説明】

１ 冷凍の粒かき １’ 生かき ２ ころも ３ 大葉 ４ フィルム包装品

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷凍の粒かきを解凍し、その１箇若しく
   は２〜３箇を小麦粉と調味料で味付けしたころもにまぶ
   したのち、全体を大葉で巻くと共に再び該大葉外面を上
   記ころもにまぶし、食用油で揚げたことを特徴とするか
   きフライ。
2. 【請求項２】 生かきの１箇若しくは２〜３箇を大葉に
   巻いて小麦粉と調味料で味付けしたころもにまぶしたの
   ち、食用油で揚げたことを特徴とするかきフライ。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載のかきフライをトン
   ネルフリーザーで凍結し、その一定数量をフィルム包装
   したことを特徴とする冷凍包装食品。