JP3089897U - 固定用ボルトセット - Google Patents

固定用ボルトセット

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JP3089897U
JP3089897U JP2002002716U JP2002002716U JP3089897U JP 3089897 U JP3089897 U JP 3089897U JP 2002002716 U JP2002002716 U JP 2002002716U JP 2002002716 U JP2002002716 U JP 2002002716U JP 3089897 U JP3089897 U JP 3089897U
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修一 福本
義樹 白川
拓夫 大平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業時間を短縮し、取付を確実・安全に行うこ
とができ、長期間にわたって締付力を維持することがで
きる固定用ボルトセットを提供する。 【解決手段】部材1に形成された貫通孔1hに挿通され
た状態で固定されるネジ軸11を有するボルトセット1
0が、一対のナット12,13と、一方向に延びた異形
座金14とからなり、ネジ軸11の先端側に取り付けら
れる先端側ナット13の外径が、貫通孔1hの内径Dh
より小さく形成されており、異形座金14が、その幅が
部材1の貫通孔1hの内径Dhより短く、その長手方向
の長さが貫通孔1hの内径Dhより長くなるように形成
されており、異形座金14をネジ軸11に取り付けた状
態において、その長手方向の両端部をネジ軸11に同時
に接触させると、ネジ軸11の軸方向と垂直な方向にお
ける異形座金14の長手方向の両端間の長さが、部材1
の貫通孔1hの内径Dhよりも短くなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、固定用ボルトセットに関する。さらに詳しくは、屋根に取り付けら れる太陽光発電装置や太陽熱温水器、壁などに取り付けられるエアコンの室外機 等を固定するため使用される固定用ボルトセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギー化のために、屋根に太陽光発電装置(以下、ソーラーパネ ルという)を取り付け、自宅に使用する電力の一部をソーラーパネルによって発 電することが行われている。このソーラーパネルは、屋根瓦等の屋根材を支持す る垂木に固定された固定部材を介して屋根に固定されている。この固定部材は、 ボルトが板状のステーに立設されたものであり、このボルトの先端を屋根裏から 野地板および垂木に形成された貫通孔に挿通して野地板上に突出させ、その状態 で屋根側からナットを締め付けることによって垂木に固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上記の固定部材を垂木に固定する場合には、屋根の上からナットを 締め付ける作業する人だけでなく、屋根裏からボルトを支持する人が必要である 。つまり、屋根上と屋根裏の両方に作業者が必要であり、人件費がかかるという 問題がある。 また、屋根裏は狭いため、その中での作業は非常に大変であり、特に夏場には 、屋根裏の温度が高くなるため、その作業は非常に苦痛である。 さらに、屋根裏の空間が人の手も入らないような狭い場所の垂木には、ボルト を通すことさえできないので、ソーラーパネルを取り付けることができる場所は 限定されてしまい、所望の位置に取り付けることはできない。 さらに、固定部材のボルトは、どのような屋根であってもその先端を屋根の上 に確実に突出させることができるように、その長さを長く取ってある。このため 、屋根からの突出量が大きすぎた場合、固定部材を取り付けたあとでボルトを切 断しなければならないが、切断用の工具を屋根上まで持って上がらなければなら ず非常に大変であるし、切断工程の分だけ取り付け作業の時間が長くなるという 問題がある。
【0004】 さらに、固定部材は、板状のステーとナットによって垂木を挟んで固定してい るだけであるから、垂木が木材の場合には、垂木が収縮するとナットによる締付 力が弱くなるし、垂木が木材でなくても風等によって家屋が振動した場合には、 ボルトが伸縮されてナットの締付力が弱くなるという問題が発生する。このため 、通常は、ゆるみ防止のために、ナットと垂木との間にバネ座金等が取り付けら れる。しかし、バネ座金等によって吸収できる垂木やボルトの伸縮量は非常にわ ずかであるため、長期間にわたって所定の締付力を維持することはできない。
【0005】 さらに、垂木に形成される貫通孔の内径は、挿通されるボルト径よりも大きく なっているため、施工時にはボルトの中心軸と貫通孔の中心軸が一致するように 配置されていても、施工してから時間が経つと、ボルトに取り付けたソーラーパ ネルの重さによって、ボルトの中心軸は貫通孔の中心軸に対してずれたり傾いた りしてしまう。すると、瓦の上にソーラーパネルを取り付けた場合、ボルトはそ の先端を瓦の上面から突出させた状態で瓦に固定されているから、ボルトととも に瓦も本来の位置からずれてしまうので、雨漏りが発生する可能性がある。この 雨漏りを防ぐために、従来は、ソーラーパネルを取り付ける前に、ソーラーパネ ルが取り付けられる部分全面の瓦を外して野地板の上に防水シートを敷く作業を 行っている。このため、瓦を有する屋根の場合には、ソーラーパネルの取り付け 工程が非常に多くなり、作業時間がかかるし、設置コストも高くなるという問題 がある。
【0006】 本考案はかかる事情に鑑み、作業時間を短縮することができ、取付を簡単かつ 確実に行うことができ、長期間にわたって締付力を維持することができ、施工コ ストを安くすることができる固定用ボルトセットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の固定用ボルトセットは、部材に形成された貫通孔に挿通された状態 で固定されるネジ軸を有するボルトセットであって、該ボルトセットが、前記ネ ジ軸の先端側において、該ネジ軸の外面に設けられた支持部と、前記ネジ軸の手 元側に螺合される手元側ナットと、前記ネジ軸が挿通され、前記支持部と前記手 元側ナットとの間に配置される座金とからなり、前記支持部が、その外端縁と前 記ネジ軸の中心軸との間の距離が、前記貫通孔の半径より短かくなるように形成 されており、前記座金が、一方向に延びた異形座金であり、該異形座金が、その 幅が前記部材の貫通孔の内径より短く、その長手方向の長さが前記貫通孔の内径 より長くなるように形成されており、該異形座金の穴が、その幅方向の内径が前 記支持部の外径より小さくなるように形成されており、前記異形座金を前記ネジ 軸に取り付けた状態において、その長手方向の両端部を前記ネジ軸に接近させて 、その長手方向と該ネジ軸の軸方向のなす角を小さくすると、前記ネジ軸の軸方 向と垂直な方向における前記異形座金の長手方向の両端間の長さが、前記部材の 貫通孔の内径よりも短くなることを特徴とする。 請求項2の固定用ボルトセットは、請求項1記載の考案において、前記異形座 金を前記ネジ軸に取り付けた状態において、その長手方向の両端部を前記ネジ軸 に同時に接触させると、前記ネジ軸の軸方向と垂直な方向における前記異形座金 の長手方向の両端間の長さが、前記部材の貫通孔の内径よりも短くなることを特 徴とする。 請求項3の固定用ボルトセットは、請求項1記載の考案において、前記異形座 金が、略楕円形状であることを特徴とする。 請求項4の固定用ボルトセットは、請求項1記載の考案において、前記ネジ軸 が挿通され、前記異形座金と前記手元側ナットとの間に取り付けられるスリーブ 付座金を備えており、該スリーブ付座金が、前記部材の貫通孔に挿入されるスリ ーブ部と、該スリーブ部の一端に形成されたフランジ部を有しており、前記スリ ーブ部が、その外径が前記部材の貫通孔の内径とほぼ同径に形成され、その内径 が前記ネジ軸の内径とほぼ同径に形成されていることを特徴とする。 請求項5の固定用ボルトセットは、請求項4記載の考案において、前記スリー ブ付座金が、その表面に弾性を有するシール層を有しており、前記スリーブ部が 、その外径が前記部材の貫通孔の内径よりわずかに大きく形成されており、その 内径が前記ネジ軸の内径よりわずかに小さく形成されており、前記シール層の厚 さが、前記スリーブ部の外径と前記部材の貫通孔の内径との差、および前記スリ ーブ部の内径と前記ネジ軸の軸径との差の半分の長さよりも厚いことを特徴とす る。 請求項6の固定用ボルトセットは、請求項1記載の考案において、前記支持部 と前記異形座金との間に、該異形座金を、前記手元側ナットに向けて付勢する付 勢手段が設けられたことを特徴とする。 請求項7の固定用ボルトセットは、請求項6記載の考案において、前記付勢手 段が、バネであることを特徴とする。 請求項8の固定用ボルトセットは、請求項7記載の考案において、前記支持部 が、前記ネジ軸に螺合された先端側ナットであることを特徴とする。 請求項9の固定用ボルトセットは、請求項1記載の考案において、前記異形座 金を、その長手方向の両端部を前記ネジ軸に接近させ、かつその長手方向と該ネ ジ軸の軸方向のなす角を小さくした状態で保持する保持手段が設けられており、 前記異形座金に、その長手方向と前記ネジ軸の軸方向のなす角が大きくなるよう に力が加わると、前記保持手段から前記異形座金が解放されることを特徴とする 。 請求項10の固定用ボルトセットは、請求項9記載の考案において、前記保持 手段が、その長手方向の両端部を前記ネジ軸に接触させた状態で保持することを 特徴とする。 請求項11の固定用ボルトセットは、請求項1記載の考案において、前記ネジ 軸において、前記手元側ナットが螺合される位置よりも手元側に、他の部材を固 定するためのステーが設けられたことを特徴とする。
【0008】 請求項1の考案によれば、ネジ軸の手元側に手元側ナットを螺合し、支持部と 手元側ナットの間に異形座金を取り付け、異形座金の長手方向の両端部をネジ軸 に接近させ、その長手方向とネジ軸の軸方向とがなす角が小さくなるように立て れば、ネジ軸を、その先端から部材の貫通孔に挿通させることができる。そして 、異形座金の全体が貫通孔の他端から出た状態で、異形座金を、その長軸とネジ 軸の軸方向のなす角度が大きくなるように倒し、手元側ナットを締付ければ、手 元側ナットと異形座金の間に部材を挟んだ状態で、ネジ軸を部材に固定すること ができる。つまり、ネジ軸を挿通させる側からの作業のみでネジ軸を部材に固定 することができるから、ネジ軸を固定する作業を容易にすることができ、作業時 間を短縮することができる。しかも、一人で作業ができるので、人件費を削減す ることができ、施工コストを安くすることができる。また、部材の裏側に人の手 が入らない狭い空間しか無いような場所でもネジ軸を取り付けることができるか ら、ネジ軸の取り付け位置の自由度を高くすることができる。 請求項2の考案によれば、異形座金の長手方向の両端間の長さと、異形座金を 立てたときにおいてネジ軸の軸方向と垂直な方向における異形座金の長手方向の 両端間の長さとの差を最大にすることができるから、ネジ軸を、その先端から部 材の貫通孔に容易に挿通させることができ、しかも、部材にネジ軸をより確実に 固定することができる。 請求項3の考案によれば、異形座金が楕円形であるので、部材の貫通孔にスム ースに挿通させることができる。 請求項4の考案によれば、スリーブ付座金のスリーブ部を部材の貫通孔に挿入 させれば、ネジ軸が貫通孔の半径方向に移動することを防ぐことができる。この ため、ネジ軸に重たい部材を取り付けても、その重量によってネジ軸の位置がず れることを防ぐことができるから、ネジ軸に取り付けた部材を所定の位置に長期 間にわたって確実に設置しておくことができる。 請求項5の考案によれば、スリーブ部を部材の貫通孔に挿入させたときに、ス リーブ部の外面を貫通孔の内面に密着させることができる。そして、スリーブ部 の内面とネジ軸の外面とを密着させることができる。このため、部材の貫通孔を 密閉してシールすることができるから、屋根や壁面にネジ軸を取り付けても貫通 孔から雨などが室内に侵入することを防ぐことができる。また、スリーブ部の内 面とネジ軸の外面が密着しており、しかもシール層が弾性を有しているので、ネ ジ軸はスリーブ部によって保持される。このため、取り付け作業の途中に作業員 がネジ軸を保持しておかなくてもネジ軸がスリーブ部から抜け落ちることを防ぐ ことができるので、取り付け作業を容易にすることができる。 請求項6の考案によれば、部材にネジ軸を固定したときに、付勢手段によって 異形座金を常に部材に押し付ておくことができるので、部材が収縮したり振動し たりしても、ナットによる締付力が弱くなることを長期間にわたって確実に防ぐ ことができる。 請求項7の考案によれば、バネを収縮させた状態でネジ軸を固定しておけば、 異形座金を常に部材に押し付ておくことができる。そして、部材が収縮したり振 動したりしても、これらをバネによって吸収させることができるので、ナットに よる締付力が弱くなることを長期間にわたって確実に防ぐことができる。 請求項8の考案によれば、ネジ軸を部材に取り付けた状態で、ネジ軸を手元側 に引っ張っる、つまりバネによって先端側ナットをネジ軸の先端側に押す力を加 えれば、その状態からネジ軸を回転させることによって、ネジ軸を先端側ナット および手元側ナットに対して進退させることができる。よって、ネジ軸を部材に 取り付けてからでも、部材に対するネジ軸の相対的な位置、つまりネジ軸の部材 からの突出量を変えることができる。 請求項9の考案によれば、保持手段によって異形座金を保持しているので、ネ ジ軸を部材の貫通孔に挿通させるときに、異形座金が倒れることを防ぐことがで きる。しかも、ネジ軸を挿通した後、異形座金を部材に引っ掛けたりして、異形 座金の長軸とネジ軸の軸方向がなす角が大きくなる方向に力を加えれば、簡単に 異形座金を倒すことができるから、ネジ軸の取り付け作業が容易になり、作業時 間を短縮することができる。 請求項10の考案によれば、保持手段によって異形座金をネジ軸に接触させた 状態で保持しているので、ネジ軸を部材の貫通孔に挿通させるときに、異形座金 が倒れることをより確実に防ぐことができる。 請求項11の考案によれば、ネジ軸に取り付ける他の部材を、ネジ軸が取り付 けられた部材との間に一定の間隔を保った状態で取り付けることができる。この ため、複数のネジ軸を設け、そのネジ軸間に他の部材を取り付ける場合、各ステ ーの高さを調整すれば、ネジ軸が取り付けられた部材の状態にかかわらず、安定 した状態で他の部材を設置することができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図1は本実施形態の固定用ボルトセット10を基礎部材1に取り付けた状態の 説明図であって、(A)縦断面図であり、(B)底面図である。同図に示すよう に、本実施形態の固定用ボルトセット10は、貫通孔が形成された基礎部材1に ネジ軸11を固定することができるものであり、このネジ軸11に他の部材を取 り付けることによって、このネジ軸11を介して他の部材を基礎部材1に取り付 けることができるものである。
【0010】 図2は本実施形態の固定用ボルトセット10の単体説明図であって、(A)正 面図であり、(B)側面図である。図1および図2において、符号11は本実施 形態の固定用ボルトセット10のネジ軸を示している。このネジ軸11は、その 外周面に雄ネジが形成されたものである。このネジ軸11の先端、つまりネジ軸 11を基礎部材1の貫通孔1hに挿入する側(図1および図2では下端)には、 先端側ナット13が螺合されている。この先端側ナット13は、その外径D1が 基礎部材1に形成された貫通孔1hの内径Dhより小さいもの、言いかえれば外 端縁とネジ軸11の中心軸との間の距離が貫通孔1hの半径よりも短いものであ る。 一方、ネジ軸11の基端(図1および図2では上端)には、手元側ナット12 が螺合されている。
【0011】 前記上下一対のナット12,13間には、ネジ軸11が挿通された異形座金1 4が取り付けられており、この異形座金14と手元側ナット12との間にはネジ 軸11が挿通されたスリーブ付座金15と平座金16が取り付けられている。 また、前記異形座金14と先端側ナット13との間には、付勢手段であるバネ 20が設けられている。このバネ20は、その外径が前記基礎部材1の貫通孔1 hの内径Dhよりも小さいものである。
【0012】 このため、ネジ軸11を基礎部材1の貫通孔1hに挿通し、この基礎部材1を 両側から挟むように異形座金14、スリーブ付座金15および平座金16を配置 して、手元側ナット12と先端側ナット13の両方、もしくはいずれか一方を締 め付ければ、ネジ軸11を基礎部材1に固定することができる。
【0013】 しかも、異形座金14と先端側ナット13との間にバネ20を配置しているの で、バネ20を収縮させた状態でネジ軸11を固定しておけば、異形座金14を 常に基礎部材11に押し付けておくことができる。 このため、基礎部材1が振動したりしても、その振動をバネ20によって吸収 させることができる。しかも振動している間もバネ20が異形座金14を基礎部 材11に確実に押し付ける。よって、一対のナット12,13による締付力が弱 くなることを長期間にわたって確実に防ぐことができる。 また、基礎部材1が木材などの場合には、時間の経過とともに基礎部材1が収 縮するが、その収縮量をバネ20に吸収させることができる。そして、基礎部材 1が収縮しても所定の押し付け力が発生するように、あらかじめバネ20による 異形座金14の押し付け力を強くしておけば、基礎部材1が収縮しても所定の締 付力を維持することができる。よって、一対のナット12,13による締付力が 弱くなることを長期間にわたって確実に防ぐことができる。
【0014】 さらに、図1のようにネジ軸11を基礎部材1に取り付けた状態において、ネ ジ軸11を手元側(図1では上方)に引っ張ると、バネ20が収縮する。すると 、先端側ナット13には、バネ20によってネジ軸11の先端側(図1では下方 )に押しつけられる力が加えられる。一方、手元側ナット12は平座金16から 離れるので、その状態からネジ軸11を回転させれば、ネジ軸11は先端側ナッ ト13に対して回転し、先端側ナット13に対して軸方向(図1では上下方向) に移動させることができる。すると、ネジ軸11のうち、基礎部材1の上面に突 出している部分の長さを調整することができる。つまり、本実施形態の固定用ボ ルトセット10によれば、ネジ軸11を基礎部材1に取り付けてからでも、簡単 にネジ軸11の基礎部材1からの突出量を変えることができるから、ネジ軸11 を切断して突出量を調整する必要がなく、取付作業を簡単にすることができ、作 業時間も短くすることができる。
【0015】 なお、異形座金14と先端側ナット13との間に設ける付勢手段は、バネ20 に限られず、ゴム等のように異形座金14を手元側ナット12に向けて常時付勢 しておくことができるもの、つまり基礎部材1が収縮したり振動したりしても、 異形座金14を基礎部材1に所定の押し付け力以上で押し付けることができるも のであれば、特に限定はない。
【0016】 さらになお、異形座金14と先端側ナット13との間には、バネ20や付勢手 段を設けなくても良い。 さらになお、先端側ナット13に代えて、ネジ軸11の先端側にその外周に固 定された支持部を設けてもよく、この場合、支持部の外端縁とネジ軸11の中心 軸との距離が、貫通孔1hの半径よりも短く形成されていればよい。つまり、支 持部は、異形座金14が抜け落ちないように形成されていればよい。
【0017】 つぎに、本考案の特徴である異形座金14を詳細に説明する。 図3(A)は異形座金14の平面図であり、(B)はスリーブ付座金15の平 面図であり、(C)は(B)のC−C線断面矢視図である。同図に示すように、 異形座金14は、平面視で楕円形状をした部材である。この異形座金14は、そ の長軸の長さLが前記貫通孔1hの内径Dhよりも長く、その短軸の長さ、つま り幅Wが貫通孔1hの内径Dhよりも短くなるように形成されている。 また、異形座金14の穴14a は、その外形と略相似形の楕円形状に形成されて おり、短軸の内径Rが前記先端側ナット13の外径D1よりも短くなるように形 成されている。そして、異形座金14の穴14a は、異形座金14の長軸の外端か ら、貫通孔1hの内径Dhとネジ軸11の半径の差L1の分だけ離れた位置にお ける短軸方向の径R2が、ネジ軸11の軸径とほぼ同じ長さとなるように形成さ れている。
【0018】 そして、異形座金14は、上記の形状的を満たしつつ、その長軸方向の両端部 をネジ軸11に同時に接触させたときに、ネジ軸11の軸方向と垂直な方向にお けるの両端間の長さL2(図2参照)が、基礎部材1の貫通孔1hの内径Dhよ りも短くなるように、その長軸方向の長さLおよび異形座金14の穴14a の大き さが調整されている。
【0019】 このため、異形座金14の穴14a にネジ軸11を挿通した状態で、異形座金1 4の長軸方向、つまり異形座金14の長手方向の両端部をネジ軸11に同時に接 触させる、つまり異形座金14をその長軸方向とネジ軸11の軸方向とがなす角 が小さくなるように立てれば、異形座金14を取り付けたままでも、ネジ軸11 を基礎部材1の貫通孔1hに挿通させることができる。 しかも、異形座金14は楕円形であるので、基礎部材1の貫通孔1hにスムー スに挿通させることができる。
【0020】 また、異形座金14は、その穴14a が上記のごとき形状となるように形成され ているから、異形座金14をネジ軸11に対して倒したときに、ネジ軸11が異 形座金14の穴14a の中心に位置していなくても、必ず、異形座金14の両端部 を同時に基礎部材1に接触させることができる。つまり、異形座金14をネジ軸 11に対して倒してナットを締め付けても、異形座金14の長軸方向の端部が基 礎部材1の貫通孔1hに入ることを防ぐことができるのである。
【0021】 なお、異形座金14の形状は楕円形に限られず、上記の本実施形態の異形座金 14と同等の機能を有していればよく、少なくとも、一方向に延びており、その 幅が基礎部材1の貫通孔1hの内径Dhより短く、その長手方向の長さが貫通孔 1hの内径Dhより長く、しかもその長手方向の両端部をネジ軸11に同時に接 触させたときに、ネジ軸11の軸方向と垂直な方向における異形座金14の長手 方向の両端間の長さが基礎部材1の貫通孔1hの内径Dhよりも短くなるように 形成されていればよい。例えば、長方形や菱形等でもよく、とくに限定はない。
【0022】 さらになお、異形座金14の形状は、その長軸方向の両端部をネジ軸11に同 時に接近させ、その長軸方向とネジ軸11の軸方向とがなす角が小さくなるよう に立てたときに、ネジ軸11の軸方向と垂直な方向におけるの両端間の長さが、 基礎部材1の貫通孔1hの内径Dhよりも短くなるように形成されていればよい が、上記のごとくその長軸方向の両端部をネジ軸11に同時に接触させたときに 長さL2(図2参照)が、基礎部材1の貫通孔1hの内径Dhよりも短くなるよ うに形成しておけば、異形座金14の長手方向の両端間の長さLと、異形座金1 4を立てたときにおいてネジ軸11の軸方向と垂直な方向における異形座金14 の長手方向の両端間の長さとの差を最大にすることができるから、基礎部材1へ のネジ軸11の固定をより確実にすることができる。
【0023】 また、図1および図2において、符号25は、保持手段を示している。この保 持手段25は、側面視で略L字状に形成された板状の部材である。この保持手段 25は、例えば素材がバネ材やステンレス鋼、厚さ約0.5mm程度の板であり 、小さな力でも変形するような強度に形成されたものである。 この保持手段25において、垂直な部分である垂直部25a は、保持手段25を ネジ軸11に取り付けたときに、その内面とネジ軸11の外面との間の距離が、 異形座金14の長手方向の両端部をネジ軸11に同時に接触させたときにネジ軸 11の外面と異形座金14の長軸方向の先端との間の距離とほぼ同じ長さとなる ように形成されている。 また、この保持部材25は、その外径が前記基礎部材1の貫通孔1hの内径D hよりも小さくなるように形成されている。
【0024】 このため、異形座金14とバネ20との間に保持手段25を設け、ネジ軸11 と保持手段25の垂直部25a との間に異形座金14の一端を挟むように配置すれ ば、異形座金14を、その長軸方向の両端をネジ軸11に同時に接触させた状態 で保持しておくことができる。 逆に、異形座金14をネジ軸11に対して倒すとき、つまり異形座金14の長 軸とネジ軸11の軸方向がなす角が大きくなるようにするときには、異形座金1 4の長軸の一端(図1および図2では上端)にネジ軸11に沿って先端側ナット 13に向かう方向(図1および図2では下向き)に力を加えれば、異形座金14 の他端によって保持手段25が押され、保持手段25が変形するので、簡単に異 形座金14を保持手段25から開放することができる。
【0025】 なお、保持手段25は上記のごとき形状でなくてもよく、異形座金14を、そ の長軸方向の両端をネジ軸11に同時に接触させた状態で保持しておくことがで き、かつ簡単に異形座金14を開放することができるものであればよく、例えば 、針金や紙によって形成されたものでもよい。
【0026】 さらになお、異形座金14を立てたときに、その両端部をネジ軸11に接触さ せなくても、その軸方向と垂直な方向におけるの両端間の長さが、基礎部材1の 貫通孔1hの内径Dhよりも短くなるように形成されている場合には、保持手段 25は、異形座金14をネジ軸11に対して所望の角度、つまり異形座金14を 基礎部材1の貫通孔1hに通すことができる角度に保持できるように形成されて いればよいが、その長軸方向の両端をネジ軸11に同時に接触させた状態で保持 すれば、確実かつ簡単に異形座金14を保持しておくことができる。ネジ軸11 を基礎部材1の貫通孔1hに挿通させるときに、異形座金14が倒れることをよ り確実に防ぐことができる。
【0027】 つぎに、スリーブ付座金15を説明する。 図3(B)および図3(C)に示すように、スリーブ付座金15は、側面視で円錐 状のスリーブ部15a と、スリーブ部15a の底面側の一端に形成されたフランジ部 15b とを有するものである。このスリーブ付座金15は、鉄やステンレスなどに よって形成された基礎材15c の表面全体が、弾性を有するゴムやナイロン等によ ってコーティングされており、シール層15d が形成されたものである。 このスリーブ付座金15において、そのスリーブ部15a は、その上端部、つま りフランジ部15b と連結する部分の外径D4が、基礎部材1の貫通孔1hの内径 Dhとよりもわずかに大きくなるように形成されており、その下端部の内径D3 が、ネジ軸11の軸径よりもわずかに小さくなるように形成されている。 そして、シール層15d は、その厚さtが、スリーブ部15a の外径D4と基礎部 材1の貫通孔1hの内径Dhとの差、およびスリーブ部15a の内径D3とネジ軸 11の軸径よりとの差の半分よりも厚くなるように形成されている。
【0028】 このため、スリーブ付座金15のスリーブ部15a を基礎部材1の貫通孔1hに 挿入しておけば、ネジ軸11が貫通孔1hの半径方向に移動することを防ぐこと ができる。このため、ネジ軸11に重たい部材を取り付けても、その重量によっ てネジ軸11の位置がずれることを防ぐことができるから、ネジ軸11に取り付 けた部材を所定の位置に長期間にわたって確実に設置しておくことができる。
【0029】 また、スリーブ部15a を部材の貫通孔1hに挿入させたときに、スリーブ部15 a を外面と貫通孔1hの内面との間を、シール層15d によって密封して密着させ ることができる。同時に、スリーブ部15a の内面とネジ軸11の外面との間もシ ール層15d によって密封して密着させることができる。このため、スリーブ付座 金15のスリーブ部15a によって、基礎部材1の貫通孔1hを密閉してシールす ることができるから、屋根や壁面にネジ軸11を取り付けた場合であっても、貫 通孔1hから雨などが屋根裏や壁の内部に侵入することを防ぐことができる。
【0030】 つぎに、本実施形態の固定用ボルトセット10を基礎部材1に取り付ける作業 を説明する。 図4は本実施形態の固定用ボルトセット10を取り付ける作業の説明図である 。まず、ネジ軸11の両端に一対のナット12,13を螺合しておき、この一対 のナット12,13間に、先端側ナット13から手元側ナット12に向かって、 バネ20、保持手段25、異形座金14、スリーブ付座金15、平座金16の順 で取り付けておく。そして、保持手段25によって、異形座金14を、その長軸 方向の両端部がネジ軸11に同時に接触した状態、つまり長軸方向とネジ軸11 の軸方向とがなす角が小さくなるように立てた状態に保持しておく(図2参照) 。
【0031】 ついで、ネジ軸11を、その先端から基礎部材1の貫通孔1hに挿入すれば、 先端側ナット13、バネ20および保持部材25は、その外径が貫通孔1hの内 径Dhよりもすべて短いので、基礎部材1の貫通孔1hを挿通させることができ る。 また、異形座金14は立てた状態に保持されているから、ネジ軸11の軸方向 を垂直な方向では、その外径は貫通孔1hの内径Dhよりもすべて短いので、基 礎部材1の貫通孔1hを挿通させることができる(図4(A))。
【0032】 そして、図1に示すように、ネジ軸11を基礎部材1の貫通孔1hを挿通させ ているときに、作業をしている人がネジ軸11から手を離しても、スリーブ付座 金15のスリーブ部15a の内面とネジ軸11の外面の間がシール層15d によって 埋められており、このシール層15d は弾性を有しているので、ネジ軸11はスリ ーブ部15a によって保持され、ネジ軸11がスリーブ部15a から抜け落ちること がないので、作業員が常にネジ軸11を保持しておく必要がなく、取り付け作業 を容易にすることができる。
【0033】 図4(B)に示すように、ネジ軸11を貫通孔1hに挿入していけば、やがて 異形座金14の全体が基礎部材1の反対側にでる。ついで、異形座金14の上端 を基礎部材1に引っ掛けて、ネジ軸11を上方に引っ張れば、異形座金14の他 端によって保持手段25が押され、保持手段25はL字状から平板状に変形する ので、異形座金14は保持手段25から開放される。
【0034】 すると、異形座金14は、その長軸とネジ軸11の軸方向のなす角度が大きく なるように倒れるので、その状態から手元側ナット12を締付けていけば、ネジ 軸11は上方に移動され、やがて、手元側座金15の下面および異形座金14の 上面が基礎部材1に接触する。 その状態からさらに手元側ナット12を締め付ければ、バネ20が収縮され異 形座金14が基礎部材1に押し付けられるので、手元側座金15と異形座金14 との間に基礎部材1を挟んだ状態で、ネジ軸11が基礎部材1に固定される(図 4(C))。
【0035】 上記のごとく、本実施形態の固定用ボルトセット10によれば、異形座金14 等が取り付けられたネジ軸11を基礎部材1の貫通孔1hに挿通させて、手元側 、つまりネジ軸11を挿入した側からネジ軸11を動かし、手元側ナット12を 締め付けるだけで、ネジ軸11を部材に固定することができる。つまり、ネジ軸 11を挿通させる側からの作業のみでネジ軸11を基礎部材1に固定することが できるから、ネジ軸11を固定する作業を容易にすることができ、作業時間を短 縮することができる。 しかも、手元側と先端側とが隔離されているような作業場、例えば屋根や壁に 形成された穴にネジ軸11を固定するような場合であっても、一人でネジ軸11 を取り付けることができるから、人件費を削減することができ、施工コストを安 くすることができる。
【0036】 例えば、図5に示すように、屋根にソーラーパネルSPを取り付ける場合には 、複数本のネジ軸11を垂木Tと野地板Nに固定しなければならない。このとき でも、本実施形態の固定用ボルトセット10を使用した場合、垂木Tに形成され た貫通孔Thに、異形座金14等が取り付けられているネジ軸11を野地板Nの 上から挿入すれば、野地板N側からの作業だけでネジ軸11を垂木Tに固定する ことができる。しかも、ネジ軸11を垂木Tに取り付けた状態であっても、ネジ 軸11の垂木Tからの突出量、つまり瓦Kからの突出量を変えることができるか ら、屋根の上でネジ軸11を切断しなくても、所定の突出量を確実に確保するこ とができる。
【0037】 そして、複数本のネジ軸11の上端を瓦Kから突出させておき、瓦Kから突出 しているネジ軸11の上端に取付けられたステーSTにソーラーパネルSPを取 り付ければ、本実施形態の固定用ボルトセット10を介してソーラーパネルSP を基礎部材1に固定することができる。しかも、ソーラーパネルSPはステーS Tに取付けられており、瓦Kには直接接触せず、瓦Kとの間に一定の間隔を保っ た状態で取り付けることができる。このため、各ステーSTの高さを調整してお けば、安定した状態でソーラーパネルSPは設置することができる。
【0038】 また、ネジ軸11は、スリーブ付座金15によって、その軸が貫通穴Thの軸 からずれないように保持されているから、ソーラーパネルSPの重量によってネ ジ軸11の位置がずれることを防ぐことができ、ソーラーパネルSPを長期間に わたって所定の位置に確実に設置しておくことができる。 そして、ネジ軸11の位置がずれないから雨漏りの心配がないので、ソーラー パネルSPの施工前に野地板Nの上に防水シートを設ける作業が必要ない。この ため、ネジ軸11が取付けられるところの瓦Kのみを取り外しネジ軸11を取付 け、その後もとのように瓦Kを取付けるだけでよい。
【0039】 上記のごとく、本実施形態の固定用ボルトセット10を用いれば、屋根にソー ラーパネルSPを取り付ける場合であっても屋根裏で作業する必要がないので、 施工作業を簡単にすることができ、作業時間が短縮でき、しかも作業する人を少 なくすることができ、施工コストを安くすることができる。 また、垂木Tの下に手さえ入らない隙間しかないところであっても、ネジ軸1 1を取付けることができるから、ソーラーパネルSPを取り付ける場所が制限さ れず、所望の場所にソーラーパネルSPを取り付けることができる。 さらに、瓦Kを有する屋根であってもソーラーパネルSPの取り付け工程を少 なくすることができ、設置コストを安くすることができる。
【0040】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、ネジ軸を固定する作業を容易にすることができ、作 業時間を短縮することができ、人件費を削減することができ、施工コストを安く することができる。また、ネジ軸の取り付け位置の自由度を高くすることができ る。 請求項2の考案によれば、ネジ軸を、その先端から部材の貫通孔に容易に挿通 させることができ、しかも、部材にネジ軸をより確実に固定することができる。 請求項3の考案によれば、異形座金が楕円形であるので、部材の貫通孔にスム ースに挿通させることができる。 請求項4の考案によれば、ネジ軸に取り付けた部材を所定の位置に長期間にわ たって確実に設置しておくことができる。 請求項5の考案によれば、屋根や壁面にネジ軸を取り付けても貫通孔から雨な どが室内に侵入することを防ぐことができ、ネジ軸がスリーブ部から抜け落ちる ことを防ぐことができるので、取り付け作業を容易にすることができる。 請求項6の考案によれば、ナットによる締付力が弱くなることを長期間にわた って確実に防ぐことができる。 請求項7の考案によれば、ナットによる締付力が弱くなることを長期間にわた って確実に防ぐことができる。 請求項8の考案によれば、ネジ軸を部材に取り付けてからでも、ネジ軸の部材 からの突出量を変えることができる。 請求項9の考案によれば、ネジ軸の取り付け作業が容易になり、作業時間を短 縮することができる。 請求項10の考案によれば、ネジ軸を部材の貫通孔に挿通させるときに、異形 座金が倒れることをより確実に防ぐことができる。 請求項11の考案によれば、ネジ軸が取り付けられた部材の状態にかかわらず 、安定した状態で他の部材を設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の固定用ボルトセット10を基礎部
材1に取り付けた状態の説明図であって、(A)縦断面
図であり、(B)底面図である。
【図2】本実施形態の固定用ボルトセット10の単体説
明図であって、(A)正面図であり、(B)側面図であ
る。
【図3】(A)は異形座金14の平面図であり、(B)
はスリーブ付座金15の平面図であり、(C)は(B)
のC−C線断面矢視図である。
【図4】本実施形態の固定用ボルトセット10を取り付
ける作業の説明図である。
【図5】本実施形態の固定用ボルトセット10を瓦Kを
葺いた屋根に取り付けた状態の概略説明図である。
【符号の説明】
10 固定用ボルトセット 11 ネジ軸 13 先端側ナット 14 異形座金 15 スリーブ付座金 20 ばね 25 保持手段
フロントページの続き (72)考案者 白川 義樹 香川県三豊郡高瀬町大字下麻1064−1 株 式会社イング内 (72)考案者 大平 拓夫 香川県三豊郡山本町大字財田西769番地2 有限会社大平電設内 (72)考案者 高橋 浩義 香川県三豊郡山本町大字財田西769番地2 有限会社大平電設内

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】部材に形成された貫通孔に挿通された状態
    で固定されるネジ軸を有するボルトセットであって、該
    ボルトセットが、前記ネジ軸の先端側において、該ネジ
    軸の外面に設けられた支持部と、前記ネジ軸の手元側に
    螺合される手元側ナットと、前記ネジ軸が挿通され、前
    記支持部と前記手元側ナットとの間に配置される座金と
    からなり、前記支持部が、その外端縁と前記ネジ軸の中
    心軸との間の距離が、前記貫通孔の半径より短かくなる
    ように形成されており、前記座金が、一方向に延びた異
    形座金であり、該異形座金が、その幅が前記部材の貫通
    孔の内径より短く、その長手方向の長さが前記貫通孔の
    内径より長くなるように形成されており、該異形座金の
    穴が、その幅方向の内径が前記支持部の外径より小さく
    なるように形成されており、前記異形座金を前記ネジ軸
    に取り付けた状態において、その長手方向の両端部を前
    記ネジ軸に接近させて、その長手方向と該ネジ軸の軸方
    向のなす角を小さくすると、前記ネジ軸の軸方向と垂直
    な方向における前記異形座金の長手方向の両端間の長さ
    が、前記部材の貫通孔の内径よりも短くなることを特徴
    とする固定用ボルトセット。
  2. 【請求項2】前記異形座金を前記ネジ軸に取り付けた状
    態において、その長手方向の両端部を前記ネジ軸に同時
    に接触させると、前記ネジ軸の軸方向と垂直な方向にお
    ける前記異形座金の長手方向の両端間の長さが、前記部
    材の貫通孔の内径よりも短くなることを特徴とする請求
    項1記載の固定用ボルトセット。
  3. 【請求項3】前記異形座金が、略楕円形状であることを
    特徴とする請求項1記載の固定用ボルトセット。
  4. 【請求項4】前記ネジ軸が挿通され、前記異形座金と前
    記手元側ナットとの間に取り付けられるスリーブ付座金
    を備えており、該スリーブ付座金が、前記部材の貫通孔
    に挿入されるスリーブ部と、該スリーブ部の一端に形成
    されたフランジ部を有しており、前記スリーブ部が、そ
    の外径が前記部材の貫通孔の内径とほぼ同径に形成さ
    れ、その内径が前記ネジ軸の内径とほぼ同径に形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の固定用ボルトセ
    ット。
  5. 【請求項5】前記スリーブ付座金が、その表面に弾性を
    有するシール層を有しており、前記スリーブ部が、その
    外径が前記部材の貫通孔の内径よりわずかに大きく形成
    されており、その内径が前記ネジ軸の内径よりわずかに
    小さく形成されており、前記シール層の厚さが、前記ス
    リーブ部の外径と前記部材の貫通孔の内径との差、およ
    び前記スリーブ部の内径と前記ネジ軸の軸径との差の半
    分の長さよりも厚いことを特徴とする請求項4記載の固
    定用ボルトセット。
  6. 【請求項6】前記支持部と前記異形座金との間に、該異
    形座金を、前記手元側ナットに向けて付勢する付勢手段
    が設けられたことを特徴とする請求項1記載の固定用ボ
    ルトセット。
  7. 【請求項7】前記付勢手段が、バネであることを特徴と
    する請求項6記載の固定用ボルトセット。
  8. 【請求項8】前記支持部が、前記ネジ軸に螺合された先
    端側ナットであることを特徴とする請求項7記載の固定
    用ボルトセット。
  9. 【請求項9】前記異形座金を、その長手方向の両端部を
    前記ネジ軸に接近させ、かつその長手方向と該ネジ軸の
    軸方向のなす角を小さくした状態で保持する保持手段が
    設けられており、前記異形座金に、その長手方向と前記
    ネジ軸の軸方向のなす角が大きくなるように力が加わる
    と、前記保持手段から前記異形座金が解放されることを
    特徴とする請求項1記載の固定用ボルトセット。
  10. 【請求項10】前記保持手段が、その長手方向の両端部
    を前記ネジ軸に接触させた状態で保持することを特徴と
    する請求項9記載の固定用ボルトセット。
  11. 【請求項11】前記ネジ軸において、前記手元側ナット
    が螺合される位置よりも手元側に、他の部材を固定する
    ためのステーが設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の固定用ボルトセット。
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