JP3089793B2 - 銅製リードフレームの処理方法および銅製リードフレーム - Google Patents

銅製リードフレームの処理方法および銅製リードフレーム

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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅製リードフレームの
表面を粗面にしてモールド体の素材である合成樹脂との
接着性を向上させることができる銅製リードフレームの
処理方法および銅製リードフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、QFP,SOPなどとして知
られる従来の電子部品50の断面図である。図中、51
はリード、52はランド53にボンディングされた半導
体チップ、54は半導体チップ52の電極とリード51
を接続するワイヤ、55は半導体チップ52やワイヤ5
4を保護するモールド体である。この電子部品50は次
のようにして製造される。まず、リードフレームのラン
ド53に、ウェハーから切り出された半導体チップ(一
般に、ダイ、ペレット等と称される)52をボンディン
グした後、半導体チップ52の電極とリードフレームの
リード51をワイヤ54により接続し、次に半導体チッ
プ52やワイヤ54を保護するモールド体55を合成樹
脂により成形し、更にリードフレームのリード51をパ
ンチにより打ち抜くことにより、電子部品50は完成す
る。
【0003】リードフレームの素材は、従来、42アロ
イなどの合金が一般的であったが、近年は、安価でしか
も電気的導通性が良いことから、銅製リードフレームが
次第に普及してきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが銅製リードフ
レームは、その表面が平滑なため、モールド体55の素
材である合成樹脂との接着力が弱いものである。このた
めリード51やランド53とモールド体55の接合面が
剥離して微細な隙間が生じやすく、この隙間から空気中
の湿気が浸入して(破線矢印参照)、モールド体55内
部の金属部分が腐食しやすく、またモールド体55にク
ラックを生じやすい等の問題点があった。
【0005】そこで本発明は、上記従来の問題点を解消
できる銅製リードフレームの処理方法および銅製リード
フレームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、
然酸化状態の銅製リードフレームを強制酸化することに
より、その表面をプラズマクリーニング効果の高いもろ
い粗面にする第1工程と、このリードフレームをプラズ
マクリーニングすることにより、このもろい粗面を削っ
て粗度の高い表面を得る第2工程とを有する。
【0007】
【作用】上記構成によれば、リードフレームの表面は粗
面となるので、モールド体はリードフレームに強く接着
し、リードとの接合面から湿気が浸入することはない。
殊にリードフレームを予め強制酸化しておくことによ
り、プラズマクリーニングにより効果的に粗面加工を施
すことができる。またプラズマクリーニングにより、リ
ードフレームの表面に付着する不純物も除去されること
から、ワイヤのボンディング性も著しく向上する。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は、銅製リードフレームを酸化処理する
加熱炉の内部側面図である。図中、31は加熱炉であ
り、ヒータ32を備えている。20は加熱炉31内の棚
部33に載置された銅製リードフレームである。このリ
ードフレーム20は、加熱炉31内において強制酸化さ
れる。加熱炉31の内部温度は300℃、酸化時間は5
分間である。
【0009】図5は強制酸化前のリードフレーム20を
5万倍の電子顕微鏡で撮影したものである。強制酸化を
行う前のリードフレーム20の表面組成は、自然酸化状
態(Cu2O) であり、その表面は平滑である。このよ
うな平滑面では、モールド体の素材である合成樹脂との
強い接着力は得られない。また図6は強制酸化後のリー
ドフレーム20を同倍率で撮影したものである。リード
フレーム20の表面は、強制酸化されたことにより、表
面はもろい粗面となっている。また酸化されたことによ
り、表面組成はCuOとなっている。
【0010】次にリードフレーム20を加熱炉31から
取り出した後、プラズマクリーニングを行う。図2,図
3,図4は、プラズマクリーニング装置の平面図,側面
図,断面図である。このプラズマクリーニング装置は、
本出願人が先きに提案したもの(特開平3−15914
3号公報参照)と同様のものであり、以下、簡単にその
構造を説明する。図2において、1は円筒形のガラス製
ケーシングであり、その前端面には開口部2が開口され
ている。このケーシング1の周面には、アルミ板製の電
極部3が配設されている。図4において、4はこの電極
部3に高周波交流電圧を印加する電源である。ケーシン
グ1の上部にはパイプ5が接続されており、このパイプ
5からケーシング1内に、プラズマ放電用ガスが供給さ
れる。またケーシング1の下部には、ケーシング1内の
ガスを吸引するロータリー真空ポンプ6が連結されてお
り、またその後端面にはバルブ7が接続されている。9
は真空ポンプ6のバルブである。
【0011】図3において、10は上記開口部2の前部
に配設されたアルミ板から成る載置部であって、その後
部には開口部2の蓋部材11が装着されている。蓋部材
11は、ナット部12に立設されたブラケット14に支
持されている。13はこのナット部12が螺合する送り
ねじ、15はその駆動用モータであり、モータ15が駆
動すると、ナット部12は送りねじ13に沿ってY方向
に移動し、載置部10は開口部2からケーシング1の内
部に出入する。また蓋部材11は載置部10と一体的に
移動し、開口部2を開閉する。
【0012】図2において、17,18は、載置部10
を挟んで、この載置部10と交差する方向に配設された
コンベヤであって、リードフレーム20を上記載置部1
0の移動方向であるY方向と交差するX方向に搬送す
る。19はリードフレーム20を停止させるストッパー
である。図3において、21はリードフレーム20の受
け渡し手段であって、コンベヤ17と載置部10の間、
及び載置部10とコンベヤ18の間をX方向に往復動
し、リードフレーム20を吸着パッド22に吸着して受
け渡しする。次に動作の説明を行う。
【0013】図2において、コンベヤ17により搬送さ
れてきたリードフレーム20は、ストッパー19に当っ
て停止する。そこで受け渡し手段21はこのリードフレ
ーム20を吸着してテイクアップし(図3参照)、載置
部10に移載する。このとき載置部10は、モータ15
が駆動することにより、ケーシング1へ向ってピッチ送
りされており、このピッチ送りに同期して、受け渡し手
段21がコンベヤ17と載置部10の間を往復してリー
ドフレーム20を載置部10に移載することにより、リ
ードフレーム20は載置部10に1枚づつ順に整列して
搭載される。
【0014】このようにして多数枚のリードフレーム2
0が搭載されると、載置部10はケーシング1内に完全
に進入し、蓋部材11は開口部2を閉塞する(第2図鎖
線参照)。
【0015】次いで真空ポンプ6が作動し、ケーシング
1内は減圧(0.5Torr程度)されるとともに、ケ
ーシング1内にArガスが供給され、次いで電極部3に
高周波交流電圧が印加されることにより、プラズマが発
生する。この時、Arガスの一部はイオン化し、Arガ
ス分子や、イオン化したAr+,マイナス電子はケーシ
ング1内を激しく高速運動し、リードフレーム20の表
面に衝突してリードフレーム20の表面を削って粗面に
し、またその表面に付着する不純物を除去し、除去され
た不純物は真空ポンプ6に吸引される。
【0016】このようにしてプラズマクリーニングが終
了したならば、真空ポンプ6のバルブ9を閉じるととも
に、バルブ7を開いてケーシング1内を常圧にもどす。
次いで載置部10を先程と逆方向にピッチ送りしてケー
シング1から引き出す。このとき、このピッチ送りに同
期して、受け渡し手段21は載置部10とコンベヤ18
の間を往復し、リードフレーム20をコンベヤ18に受
け渡し、次の工程へ搬送する。
【0017】図7はプラズマクリーニング後のリードフ
レーム20の表面を示している。上記のようにプラズマ
クリーニングを行ったことにより、その表面は削られて
より一層粗面となっている。またその表面組成はCu2
O+CuOである。このようにリードフレーム20の表
面を粗面とすることにより、モールド体の素材である合
成樹脂は強い接着力でしっかり接着される。特に本方法
は、プラズマクリーニングを行うに先立ち、上述のよう
にリードフレーム20を強制酸化して、その表面をもろ
い粗面にしているので、Arガス分子,Ar+,マイナ
ス電子などの衝突によりその表面は効果的に削られ、図
7に示すように粗度の高い表面に加工できる。
【0018】図8はArガスに替えて、ArガスとH2
ガスの混合気体をケーシング1に供給して、0.5To
rr程度でプラズマクリーニングを行った場合のリード
フレーム20の表面を示している。その表面組成はCu
2O+CuOであり、写真から明らかなように図7の場
合よりも更に粗度は高くなっている。
【0019】図9は到達圧力雰囲気(0.05Tor
r)に減圧してプラズマクリーニングを行った場合のリ
ードフレーム20の表面を示している。その表面組成は
Cu2O+CuOであり、粗度は更に高くなり、合成樹
脂モールド体との接着力は更に向上する。なおプラズマ
クリーニング時間は何れの場合も10分間である。図7
〜図9の写真の倍率は何れも5万倍である。
【0020】強制酸化条件は上記実施例に限定されない
のであって、要はリードフレーム20の表面を十分に酸
化させてその表面をもろくすればよい。またプラズマ放
電用ガスの種類、印加電圧の大きさ、印加時間等のプラ
ズマクリーニング条件も上記実施例に限定されないので
あって、要は、強制酸化されてもろくなったリードフレ
ームの表面成分を削り取り、表面を粗面にすればよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、銅製リー
ドフレームを強制酸化した後、このリードフレームをプ
ラズマクリーニングすることにより、その表面を粗面に
するようにしているので、モールド体の素材である合成
樹脂との接着力がきわめて強くなり、したがってモール
ド体との接合面に隙間が生じて湿気が侵入することはな
い。またプラズマクリーニングを行うことにより、リー
ドフレームの表面に付着する不純物を除去できるので、
ワイヤのボンディング性も著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱炉の断面図
【図2】本発明に係るプラズマクリーニング装置の平面
【図3】本発明に係るプラズマクリーニング装置の側面
【図4】本発明に係るプラズマクリーニング装置の断面
【図5】本発明に係るリードフレームの強制酸化前の拡
大図
【図6】本発明に係るリードフレームの強制酸化後の拡
大図
【図7】本発明に係るリードフレームのプラズマクリー
ニング後の拡大図
【図8】本発明に係るリードフレームのプラズマクリー
ニング後の拡大図
【図9】本発明に係るリードフレームのプラズマクリー
ニング後の拡大図
【図10】従来の電子部品の断面図
【符号の説明】
20 リードフレーム 31 加熱炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50 H01L 21/56 H01L 23/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自然酸化状態の銅製リードフレームを強制
    酸化することにより、その表面をプラズマクリーニング
    効果の高いもろい粗面にする第1工程と、このリードフ
    レームをプラズマクリーニングすることにより、このも
    ろい粗面を削って粗度の高い表面を得る第2工程とを有
    することを特徴とする銅製リードフレームの処理方法。
  2. 【請求項2】自然酸化状態の銅製リードフレームを強制
    酸化することにより、その表面をプラズマクリーニング
    効果の高いもろい粗面にし、このリードフレームをプラ
    ズマクリーニングすることにより、このもろい粗面を削
    って粗度の高い表面としたことを特徴とする銅製リード
    フレーム。
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