JP3089611U - 温度制御機能付き半田ごて - Google Patents

温度制御機能付き半田ごて

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JP3089611U JP2002002423U JP2002002423U JP3089611U JP 3089611 U JP3089611 U JP 3089611U JP 2002002423 U JP2002002423 U JP 2002002423U JP 2002002423 U JP2002002423 U JP 2002002423U JP 3089611 U JP3089611 U JP 3089611U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】待機時の無駄な電力消費並びにこて先の消耗を
防止しながらも、電源の切り忘れを確実に防止でき、半
田付け作業を極めて能率的に行える使い勝手の良い温度
制御機能付き半田ごてを提供する。 【解決手段】電源投入時に、こて先ヒータ8に対し最大
電力を供給して使用温度まで加熱する。グリップ部1の
接触センサ2のオン時および接触センサ2のオフ状態の
継続が中断設定時間内であるときに、こて先ヒータ8を
使用温度に保持する。接触センサ2のオフ状態の継続が
中断設定時間を越えたときに、こて先ヒータ8を待機温
度に切換制御する。接触センサ2のオフ状態の継続が所
定時間を越えたときに、電源部を遮断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、電子部品をプリント回路基板に半田付けする用途などに好 適に用いることができる温度制御機能付き半田ごてに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からの半田ごては、使用前にプラグをコンセントを差し入れて電源を投入 すると、作業終了後にプラグを抜脱するまで、こて先ヒータが半田ごて固有の温 度または使用者が予め設定した温度を保ち続けるように構成されている。そのた め、従来の半田ごてでは、これをこて台に置いた未使用状態の待機中であっても 、多大なヒータ電流が流れて無駄に電力が消費されしまうだけでなく、常に高い 温度に保持されるこて先部分が焦げ付いてしまうという不具合が生じる。そこで 、使用者は、半田ごての使用を一時中断する毎に電源を切る操作を行いながら使 用しているが、これでは、電源の入り切り操作を頻繁に行うことになって面倒で あるだけでなく、比較的長い時間の作業中断後に再使用するときには、こて先が 低温になっていることから、こて先が半田付けできる温度に上昇するまで比較的 長い時間待たなければならず、半田付け作業を能率的に行えない。
【0003】 そこで、上記課題の解消を図ったものとして、温度制御機能付き半田ごて及び 半田ごて温度制御装置が提案されている(特開平8−112670号公報参照) 。この半田ごては、使用者がグリップ部を握ったときに、そのグリップ部に設け られているタッチセンサがオンすることにより、ヒータ制御部の制御によって、 こて先ヒータに最大の電力を供給して温めるとともに、タッチセンサがオフする ことにより、半田付け作業の一時中断であると判別して、こて先の温度を落とす ように構成されている。また、この半田ごてでは、電源投入状態をLEDの点灯 によって表示することにより、使用者が電源の切り忘れをしないように図ってい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記温度制御機能付き半田ごには、なお解決しなければならな い多くの問題が残存している。すなわち、電源の切り忘れ防止手段としては、電 源投入状態をLEDの点灯で表示して使用者に確認させる極めて常套的な手段を 用いているだけであるから、使用者が半田ごてを電源投入状態でこて台に置いた まま作業場所を離れて、そのまま忘れてしまうおそれがある。そのような場合に は、半田ごてのこて先が保温状態のまま放置されてしまうので、無駄な電力消費 が長時間継続する不具合が生じるだけでなく、火災安全性の面で非常に危険であ る。
【0005】 また、上記温度制御機能付け半田ごてでは、タッチセンサのオンまたはオフの 別によってこて先ヒータへの供給電力を可変制御しているので、最初の使用時に こて先ヒータを使用可能な高温状態にするためには、電源投入後に、使用しない にも拘わらずグリップ部を握り続ける面倒な操作を行わねばならない。しかも、 こて先が使用可能な高温状態になったか否かの判別は、電源投入時から適当な時 間が経過した時点で実際に半田付けの試し作業を行って、半田が良好に溶融する のを確認しなければならない。
【0006】 さらに、半田付け作業では、その作業中に半田ごてをこて台において半田付け 作業を一時中断することが頻繁に繰り返されるのが一般的であるが、上記温度制 御機能付き半田ごてでは、作業を一時中断してタッチセンサがオフになる毎に、 こて先の温度を低下させるように温度制御されるので、再使用する際にも上述と 同様に、グリップ部を握ったまま暫くの間待って、こて先が使用可能な高温状態 になったか否かを実際に半田付けの試し作業を行って判別しなければならない。 したがって、上記温度制御機能付き半田ごては、無駄な電力消費を防止すること ができる反面、非常に使い勝手の悪いものになっている。また、こて先ヒータの 温度制御の変更を半田付け作業の一時中断毎に頻繁に繰り返すことは、信頼性が 低下するだけでなく、こて先ヒータなどの劣化を招いて寿命を短縮し易い。
【0007】 そこで、本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、待機時の無駄な 電力消費並びにこて先の消耗を防止しながらも、電源の切り忘れを確実に防止で きるとともに、半田付け作業を極めて能率的に行える使い勝手の良い温度制御機 能付き半田ごてを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案の温度制御機能付き半田ごて は、グリップ部に設けられて使用者が前記グリップ部を握ることによりオン状態 となる接触センサと、こて部の先端部に設けられたこて先ヒータと、前記こて先 ヒータへの供給電力を制御するヒータ制御部と、前記こて先ヒータの温度を測定 する測温センサと、前記こて先ヒータが半田付け可能な使用温度になったのを点 灯表示する表示灯と、所定の時間を計時するタイマ回路と、電源投入されたとき に、前記ヒータ制御部に対し前記こて先ヒータに最大電力を供給するよう制御し て、前記こて先ヒータを前記使用温度に加熱させ、且つ前記表示灯を点灯させる とともに、前記接触センサがオン状態または前記接触センサのオフ状態の継続が 前記タイマ回路が計時する第1の所定時間内であるときに前記測温センサからの 温度データに基づき前記こて先ヒータが前記使用温度を保持するよう制御し、前 記接触センサのオフ状態の継続が前記第1の所定時間を越えたときに、前記ヒー タ制御部に対し前記こて先ヒータが前記使用温度よりも低い待機温度を保持する よう制御し、前記接触センサのオフ状態の継続が前記第1の所定時間よりも長い 第2の所定時間を越えたときに電源部を遮断するよう制御する制御部とを備えて いることを特徴としている。
【0009】 この半田ごてでは、電源投入時に、グリップ部を握っていなくても、こて先ヒ ータに最大電力を供給して、こて先ヒータを可及的迅速に使用可能な使用温度に 加熱することができるとともに、こて先ヒータが使用温度になったのが表示灯の 点灯で表示されるので、使用者は、電源投入後、速やかに半田付け作業を開始す ることができる。また、半田付け作業を一時中断して接触センサがオフされた場 合には、この接触センサのオフ状態の継続が第1の所定時間内である限り、こて 先ヒータが使用温度に保持され続けるので、極めて使い勝手が良くなり、半田付 け作業を能率的に行うことができるとともに、こて先ヒータなどの劣化の招来を 防止して所期の寿命を確保できる。また、接触センサのオフ状態の継続が第1の 所定時間を越えたときに、こて先ヒータを使用温度よりも低い待機温度に切換制 御するので、無駄な電力消費を防止できる。さらに、接触センサのオフ状態の継 続が第1の所定時間よりも長い第2の所定時間を越えたときに電源部を自動的に 遮断するので、電源の切り忘れの発生が絶無となり、この点からも、無駄な電力 消費を一層確実に防止できるとともに、こて先の焦げ付きといった不具合の発生 を未然に防止できる。
【0010】 請求項2に係る考案の温度制御機能付き半田ごては、電源投入時に、こて先ヒ ータに対し最大電力を供給して、前記こて先ヒータを使用可能な使用温度に加熱 する制御手段と、使用者がグリップ部を握って接触センサをオンしているときに 、前記こて先ヒータが前記使用温度を保持するように前記こて先ヒータへ電力を 供給する制御手段と、前記接触センサがオフ状態時に前記こて先ヒータが前記使 用温度よりも低い待機温度を保持するように前記こて先ヒータへ電力を供給する 制御手段と、前記接触センサのオフ状態の継続が所定時間を越えた時点で電源部 を遮断する制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】 この温度制御機能付き半田ごてでは、電源投入時に、グリップ部を握っていな くても、こて先ヒータに最大電力を供給して、こて先ヒータを可及的迅速に使用 可能な使用温度に加熱することができるので、電源投入後、速やかに半田付け作 業を開始することができる。また、半田付け作業を一時中断する場合には、こて 先ヒータを使用温度よりも低い待機温度に切換制御するので、無駄な電力消費を 防止することができる。さらに、接触センサのオフ状態の継続が所定時間を越え たときに電源部を自動的に遮断するので、電源の切り忘れの発生が絶無となり、 無駄な電力消費を一層確実に防止できるとともに、こて先の焦げ付きといった不 具合の発生を未然に防止できる。
【0012】 また、請求項3に係る考案の温度制御機能付き半田ごては、前記接触センサの オフ状態の継続が前記所定時間よりも短い中断設定時間内である場合に、前記こ て先ヒータを前記使用温度に保持し、前記接触センサのオフ状態の継続が前記中 断設定時間を越えた時点で、前記こて先ヒータを前記使用温度から前記待機温度 に切換制御するよう構成されている。
【0013】 この構成によれば、半田付け作業の一時中断の継続が中断設定時間内である限 り、こて先ヒータが使用温度に保持され続けるので、極めて使い勝手が良くなり 、半田付け作業を能率的に行うことができるとともに、こて先ヒータなどの劣化 の招来を防止して所期の寿命を確保できる。
【0014】 さらに、請求項4に係る考案の温度制御機能付き半田ごては、前記こて先ヒー タの前記使用温度および待機温度は、前記こて先ヒータの測定温度に基づき前記 こて先ヒータへの供給電力をフィードバック制御することにより所定値を保持す るように構成されている。
【0015】 この構成によれば、こて先ヒータを使用温度に正確に保持できるので、高品質 な半田付け作業を行うことができ、作業の一時中断時に、こて先ヒータを待機温 度に正確に保持して所要の保温状態とできるので、作業の再開時に、こて先ヒー タを迅速、且つ高精度に使用温度に上昇させることができる。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 図1は、本考案の一実施の形態に係る温度制御機能付き半田ごてを示す平面図 である。この半田ごては、グリップ部1における使用者が使用に際して握る箇所 に接触センサ2が埋設されている。接触センサ2は、例えば、使用者の握る力に よる微小な圧力で出力するもの、あるいは使用者の握る手を通じて極めて微弱な 電流が流れるものなどであり、2値出力、すなわちオン・オフ接点形式のもので あって、アナログ信号を出力するものではない。
【0017】 また、グリップ部1のこて部3寄りの端部、つまりグリップ部1における使用 者が使用に際して握らない箇所には、LEDからなる青色表示灯4および赤色表 示灯7が設けられている。青色表示灯4は、こて先8が半田付け作業が可能な高 温の使用温度に達したことを点灯表示し、赤色表示灯7は、こて先8が待機時に 保温するための待機温度に低下したことを点灯表示する。また、この実施の形態 では、グリップ部1の後端部に電源スイッチ9が設けられているが、この電源ス イッチ9は必須のものではなく、プラグ(図示せず)をコンセントに差し込むこ とによって電源投入される構成としてもよい。
【0018】 図2は上記温度制御機能付き半田ごての電気系のブロック構成図であり、同図 において、図1と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。1チッ プマイクロコンピュータからなる制御部10は、ROMやRAMなどのメモリに 予め設定記憶された制御データに基づき所定のプログラムを実行することにより 、この半田ごてにおける温度制御、表示制御および電源遮断制御などの全ての制 御を行う。
【0019】 こて部3の先端部に埋設されているこて先ヒータ13はヒータ制御部11から 所定の電力供給を受けて発熱する。すなわち、ヒータ制御部11は、制御部10 から指令を受けて、こて先ヒータ13を使用温度または待機温度に加熱するため の所定の電力を供給するよう制御する。測温センサ14は、こて先ヒータ13の 温度を測定して、その測定結果の温度データを制御部10に対し出力する。タイ マ回路17は、制御部10から指令を受けて、予め設定された所定時間または使 用者自身が設定した所定時間を計時する。点灯制御部18は、制御部10から指 令を受けて、青色表示灯4または赤色表示灯7を点灯するよう制御する。電源部 12は、電源スイッチ9のオン操作によって駆動し、各部に所定の駆動電力を供 給する。
【0020】 図3は、本考案の半田ごての温度制御方法を具現化した、制御部10による制 御処理を示すフローチャートである。制御部10は、電源スイッチ9のオン操作 によって電源部12が通電状態になったか否かの判別を行い(ステップS1)、 電源部12が通電状態になっと判別したときに、ヒータ制御部11に対しこて先 ヒータ13に最大電力を供給するよう指令し(ステップS2)たのち、測温セン サ14から入力する温度データを監視しながら、こて先ヒータ13の温度が半田 付けが可能な使用温度まで上昇したか否かの判別を行う(ステップS3)。これ により、こて先ヒータ13は、電源投入後に最大電力を供給されて発熱し、迅速 に使用温度まで上昇する。制御部10は、こて先ヒータ13が使用温度に達した と判別したときに、点灯制御部18に対し青色表示灯4を点灯するよう指令する (ステップS4)。
【0021】 したがって、この温度制御機能付き半田ごてでは、従来の温度制御機能付き半 田ごてのように電源投入後にグリップ部を握ってタッチセンサをオン状態に保つ といった面倒な操作が不要であり、電源スイッチ9をオン操作したのちに、例え ばこて台に置いたままにしておけば、電源投入後にこて先ヒータ13が可及的に 速く使用温度まで加熱される。また、使用温度まで上昇したときには、その状態 を青色表示灯4の点灯によって表示するので、使用者は、青色表示灯4の点灯を 視認すれば、半田付け作業をそのまま開始することができる。すなわち、使用者 は、従来の温度制御機能付き半田ごてのような半田の溶融が可能か否かの半田付 けの試し作業を行う必要がない。
【0022】 使用者が青色表示灯4の点灯表示を視認したのち、グリップ部1を握って半田 付け作業を開始したときには、使用者がグリップ部1を握ったことによって接触 センサ2がオン状態となり、この接触センサ2がオン状態になったと判別し(ス テップS5)た制御部10は、接触センサ2が次にオフ状態になったと判別する まで、測温センサ14から入力する温度データに基づきヒータ制御部11に対し 指令して、こて先ヒータ13が所定の使用温度を保持するようにフィードバック 制御する(ステップS6)。これにより、こて先ヒータ13は、使用者がグリッ プ部1を握って半田付け作業を継続している間、常に所定の使用温度に保持され るので、高品質な半田付けを行うことができる。
【0023】 使用者は、半田付け作業中に他の作業を行うために、半田ごてをこて台に置い て半田付け作業を一時中断することがある。このとき、制御部10は、接触セン サ2がオフ状態となったと判別し(ステップS5)たときに、タイマ回路17に 対し起動を指令して所定時間の計時動作を開始させ(ステップS7)たのち、そ のタイマ回路17から入力される計時データに基づき第1の所定時間が経過した か否かの判別(ステップS8)と、接触センサ2がオンされたか否かの判別(ス テップS9)とを繰り返す。第1の所定時間は、使用者によって任意に設定され るものであって、半田付け作業中に一時中断することが予測される時間よりも僅 かに長い時間に設定される。すなわち、上記第1の所定時間は中断設定時間であ る。
【0024】 上述のような制御を行うことにより、半田付け作業を一時中断するような場合 には、その度にこて先ヒータ13への供給電力を低減して温度を下げるといった ことがなくなり、接触センサ2のオフ状態の継続が第1の所定時間内である限り 、こて先ヒータ13が即座に使用可能な使用温度に保持され続ける。また、使用 者は、青色表示灯4の点灯表示を視認することによって、こて先ヒータ13が使 用温度を保持していることを確認できる。
【0025】 そして、半田付け作業を一時中断している時間が第1の時間を経過する前に作 業者が再びグリップ部1を握った場合には、制御部10が、接触センサ2がオン したのを判別して(ステップS9)、タイマ回路17の計時動作をリセットさせ (ステップS10)たのち、上述のこて先ヒータ13を使用温度に保持するため のフィードバック制御(ステップS6)を、接触センサ2のオフ状態が第1の所 定時間が経過するまで継続したと判別(ステップS8)するまで継続する。その ため、こて先ヒータ13は、半田付け作業を頻繁に一時中断する場合であっても 、使用者が自身の半田つけ作業に応じて設定した第1の所定時間が経過する前に 半田付け作業を再開する限り、使用温度に保持され続ける。そのため、使用者は 、半田付け作業を一時中断したのち、青色表示灯4の点灯表示によってこて先ヒ ータ13が使用温度に保持されているのを確認して、即座に、且つ支障無く半田 付け作業を再開することができる。したがって、この半田ごては、極めて使い勝 手の良いものとなり、半田付け作業を能率的に進めることができる。
【0026】 そして、例えば、使用者が半田付け作業を中断して作業場所を離れたような場 合には、制御部10が、接触センサ2がオフされたまま第1の所定時間が経過し たと判別し(ステップS8,9)た時点で、ヒータ制御部11に対しこて先ヒー タ13を待機温度に切換制御するよう指令する(ステップS11)。この指令を 受けたヒータ制御部11は、こて先ヒータ13に対し待機温度とするための駆動 電力を供給する。制御部10は、測温センサ14から入力する温度データを監視 しながら、こて先ヒータ13の温度が使用温度よりも低い待機温度まで低下した か否かの判別を行う(ステップS12)。
【0027】 制御部10は、こて先ヒータ13が待機温度まで低下したと判別したときに、 赤色表示灯7を点灯して待機温度であることを表示し、測温センサ14から入力 する温度データに基づきヒータ制御部11に対し指令して、こて先ヒータ13が 所定の待機温度を保持するようにフィードバック制御し(ステップS13)、タ イマ回路17から入力される計時データに基づき第2の所定時間が経過したか否 かの判別(ステップS14)と、接触センサ2がオンされたか否かの判別(ステ ップS16)とを行う。すなわち、制御部10は、第2の所定時間の経過または 接触センサ2のオンの何れかを判別しない限り、こて先ヒータ13を所定の待機 温度を保持させるフィードバック制御を継続する。
【0028】 第2の所定時間は、使用者によって予め設定されるもので、例えば、作業場所 を一時的に離れる予測時間よりも長い時間に設定される。したがって、使用者が 作業終了後に電源スイッチ9を切るのを忘れたり、作業場所を一時的に離れる予 定であったにも拘わらず作業場所に比較的長時間の間戻れなかったような場合に は、制御部10が、接触センサ2のオフ状態が第2の所定時間を越えて継続され たと判別(ステップS14)した時点で、電源部12を遮断する(ステップS1 5)。これにより、半田ごては、こて先ヒータ13への通電が自動的に停止され 、赤色表示灯7が消灯され、タイマ回路17がリセットされた状態となる。すな わち、この半田ごては、使用者による電源の切り忘れを確実に防止できる。
【0029】 一方、作業者が半田付け作業を第1の所定時間を越えて一時中断したのち、第 2の所定時間が経過する前に半田付け作業を再開しようとした場合には、赤色表 示灯7の点灯を視認することにより、こて先ヒータ13が待機温度に低下してい ると判断できる。そこで、使用者は、グリップ部1を握って、こて先ヒータ13 が使用温度になるのを待つ。このとき、制御部10は、接触センサ2がオンにな ったと判別した(ステップS16)ときに、ヒータ制御部11に対しこて先ヒー タ13を使用温度に切換制御するよう指令する(ステップS17)と同時に、タ イマ回路17をリセットしたのち、ステップS3にリターンして、上述と同様の 制御処理を繰り返す。したがって、使用者は、グリップ部1を握った状態で、赤 色表示灯7が消灯したのち、青色表示灯4が点灯するのを待ち、青色表示灯4が 点灯した時点で、半田付け作業を支障無く再開できる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本考案の温度制御機能付き半田ごてによれば、電源投入時に、 グリップ部を握っていなくても、こて先ヒータを可及的迅速に使用可能な使用温 度に加熱して、速やかに半田付け作業を開始することができる。また、半田付け 作業を一時中断する場合には、その中断の継続が第1の所定時間内である限り、 こて先ヒータを使用温度に保持できるので、極めて使い勝手が良くなり、半田付 け作業を能率的に行うことができるとともに、こて先ヒータなどの劣化の招来を 防止して所期の寿命を確保できる。また、作業の中断の継続が第1の所定時間を 越えたときに、こて先ヒータを待機温度に切換制御するので、無駄な電力消費を 防止できる。さらに、作業の中断の継続が第2の所定時間を越えたときに電源部 を自動的に遮断するので、電源の切り忘れの発生が絶無となり、無駄な電力消費 を一層確実に防止でき、且つこて先の焦げ付きといった不具合の発生を未然に防 止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態に係る温度制御機能付き
半田ごてを示す平面図である。
【図2】同上の半田ごての電気系のブロック構成図であ
る。
【図3】同上の半田ごての制御部による制御処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 グリップ部 2 接触センサ 3 こて部 4 青色表示灯(表示灯) 10 制御部 11 ヒータ制御部 12 電源部 13 こて先ヒータ 14 測温センサ 17 タイマ回路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部に設けられて使用者が前記グ
    リップ部を握ることによりオン状態となる接触センサ
    と、 こて部の先端部に設けられたこて先ヒータと、 前記こて先ヒータへの供給電力を制御するヒータ制御部
    と、 前記こて先ヒータの温度を測定する測温センサと、 前記こて先ヒータが半田付け可能な使用温度になったの
    を点灯表示する表示灯と、 所定の時間を計時するタイマ回路と、 電源投入されたときに、前記ヒータ制御部に対し前記こ
    て先ヒータに最大電力を供給するよう制御して、前記こ
    て先ヒータを前記使用温度に加熱させ、且つ前記表示灯
    を点灯させるとともに、前記接触センサがオン状態また
    は前記接触センサのオフ状態の継続が前記タイマ回路が
    計時する第1の所定時間内であるときに前記測温センサ
    からの温度データに基づき前記こて先ヒータが前記使用
    温度を保持するよう制御し、前記接触センサのオフ状態
    の継続が前記第1の所定時間を越えたときに、前記ヒー
    タ制御部に対し前記こて先ヒータが前記使用温度よりも
    低い待機温度を保持するよう制御し、前記接触センサの
    オフ状態の継続が前記第1の所定時間よりも長い第2の
    所定時間を越えたときに電源部を遮断するよう制御する
    制御部とを備えていることを特徴とする温度制御機能付
    き半田ごて。
  2. 【請求項2】 電源投入時に、こて先ヒータに対し最大
    電力を供給して、前記こて先ヒータを使用可能な使用温
    度に加熱する制御手段と、 使用者がグリップ部を握って接触センサをオンしている
    ときに、前記こて先ヒータが前記使用温度を保持するよ
    うに前記こて先ヒータへ電力を供給する制御手段と、 前記接触センサがオフ状態時に前記こて先ヒータが前記
    使用温度よりも低い待機温度を保持するように前記こて
    先ヒータへ電力を供給する制御手段と、 前記接触センサのオフ状態の継続が所定時間を越えた時
    点で電源部を遮断する制御手段とを備えていることを特
    徴とする温度制御機能付き半田ごて。
  3. 【請求項3】 前記接触センサのオフ状態の継続が前記
    所定時間よりも短い中断設定時間内である場合に、前記
    こて先ヒータを前記使用温度に保持し、前記接触センサ
    のオフ状態の継続が前記中断設定時間を越えた時点で、
    前記こて先ヒータを前記使用温度から前記待機温度に切
    換制御するよう構成されている請求項2に記載の温度制
    御機能付き半田ごて。
  4. 【請求項4】 前記こて先ヒータの前記使用温度および
    待機温度は、前記こて先ヒータの測定温度に基づき前記
    こて先ヒータへの供給電力をフィードバック制御するこ
    とにより所定値を保持するように構成されている請求項
    2または3に記載の温度制御機能付き半田ごて。
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JP2008129531A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Casio Comput Co Ltd 投影装置、投影制御方法及びプログラム
KR100978240B1 (ko) 2010-07-29 2010-08-27 박세현 에너지 절약형 전기납땜 인두
JP2011245555A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Cooper Tools Gmbh 半田付け装置
JP2019098362A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 株式会社ジャパンユニックス 安全機構付きはんだ付け装置及び鏝先温度制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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