JPH10259912A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH10259912A
JPH10259912A JP4126898A JP4126898A JPH10259912A JP H10259912 A JPH10259912 A JP H10259912A JP 4126898 A JP4126898 A JP 4126898A JP 4126898 A JP4126898 A JP 4126898A JP H10259912 A JPH10259912 A JP H10259912A
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JP
Japan
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operation signal
combustion
filter
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fan
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JP4126898A
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Masato Kondo
正登 近藤
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Gastar Co Ltd
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Gastar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯器、暖房器等の燃焼装置が燃焼している
状態で、給気側に設けられたフィルタが目詰まりしたと
きに、使用者の勘に頼ることなく、これを自動的に検出
してフィルタの清掃報知および新鮮な空気の供給を行い
装置の安全運転を図る。 【解決手段】 給湯器の燃焼室の排気側に一酸化炭素ガ
スの濃度を検出するCOセンサ4を設け、COセンサ4
の検出信号によってフィルタ5が目詰まりしたと判断さ
れたときに、清掃報知手段11によってフィルタ5の清
掃を促し、また、ファン7の回転速度を上げて、新鮮な
空気を供給する。さらに、フィルタ5の目詰まりが進行
してファン7の回転速度を上げた後、COセンサ4が、
危険濃度の一酸化炭素ガスの濃度を検出したときに、ガ
ス弁16を遮断して燃焼を停止する安全手段18を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋内設置型
暖房器や給湯器の燃焼装置にかかわり、特にフィルタの
目詰まり検出手段の検出信号に基づいて燃焼運転の安全
を図る燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は一般的なガス燃焼式給湯器の模式
図を示したもので、この種の給湯器1はガスバーナ6を
含む燃焼室8と、この燃焼室8の給気側に塵を取り除く
ために設けた固定式フィルタ5と、この燃焼室8の給排
気を行う燃焼ファン7と、熱交換器9と、燃焼運転を制
御する制御装置2とを有している。この制御装置2は給
水、燃焼、給湯等の動作を制御し、台所や浴室あるいは
洗面台等所望の場所に湯水を供給制御する。
【0003】屋内設置型のこの種のガス燃焼式の給湯器
1では長期間運転を行うと、給気側に設けられたフィル
タ5は綿ぼこり等の塵が堆積して目詰まりを起こし、燃
焼室8への空気流入量が不足して不完全燃焼となり排気
中の一酸化炭素が異常増加し、これが室内に漏れる等し
て一酸化炭素事故の恐れもあって問題となる。そこで、
従来ではフィルタ5の目詰まりを避けるために使用者が
勘に頼ってフィルタ5の清掃を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
の勘に頼ってフィルタ5の清掃を行うと、フィルタ5の
目詰まり状態の検出が不正確であったり、フィルタ5の
清掃時期も正確につかむことができないので、目詰まり
過多の状態になったときに燃焼室8への空気流入量が不
足して不完全燃焼の危険があった。
【0005】特に、フィルタ5の目詰まりがひどくなる
と、フィルタ5に詰まった綿ぼこり等の比較的大きい塵
が燃焼ファン7の吸引力によって燃焼室8に導かれ、そ
こで燃焼して排気通路等に煤となって付着し、排気通路
を狭めて燃焼状態がますます悪化するという問題が生じ
る。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、給湯器等の燃焼装置
を長期間連続運転したときにおいても、使用者の勘に頼
ることがなく確実にフィルタの目詰まり状態を検出で
き、この目詰まり検出信号を利用して安全な燃焼運転を
行うことができる燃焼装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、第
1の発明は、ファンの給気側にフィルタが設けられ、燃
焼室の排気側には一酸化炭素ガスの濃度を検出するCO
センサが設けられている燃焼装置において、CO濃度に
よりフィルタの目詰まりを判断する第1の設定基準値と
燃焼の危険状態をフィルタの目詰まり判断よりも高いC
O濃度で判断する第2の設定基準値とが与えられCOセ
ンサが前記第1の設定基準値以上の一酸化炭素ガスの濃
度を検出したときに第1の動作信号を出力しCOセンサ
が前記第2の設定基準値以上の一酸化炭素ガスの濃度を
検出したときに第2の動作信号を出力する動作信号出力
部と、この動作信号出力部の第1の動作信号を受けてフ
ィルタの目詰まりを報知する報知手段と、前記動作信号
出力部の第1の動作信号に基づいてファンの回転速度を
上げるファン制御部と、このファン制御部によりファン
回転速度を上げる制御がされている時に前記動作信号出
力部の第2の動作信号を受けたときにはガス弁を遮断し
燃焼の停止を行う安全手段とを有することを特徴として
構成されている。
【0008】また、第2の発明は、ファンの給気側にフ
ィルタが設けられ、燃焼室の排気側には排気ガス中の酸
素濃度を検出するO2センサが設けられている燃焼装置
において、酸素濃度によりフィルタの目詰まりを判断す
る第1の設定基準値と燃焼の危険状態をフィルタの目詰
まり判断よりも低い酸素濃度で判断する第2の設定基準
値とが与えられO2センサが第1の設定基準値以下の酸
素濃度を検出したときに第1の動作信号を出力しO2
ンサが前記第2の設定基準以下の酸素濃度を検出したと
きに第2の動作信号を出力する動作信号出力部と、この
動作信号出力部の第1の動作信号を受けてフィルタの目
詰まりを報知する報知手段と、前記動作信号出力部の第
1の動作信号に基づいてファンの回転速度を上げるファ
ン制御部と、このファン制御部によりファン回転速度を
上げる制御がされている時に前記動作信号出力部の第2
の動作信号を受けたときにはガス弁を遮断し燃焼の停止
を行う安全手段とを有することを特徴として構成されて
いる。
【0009】燃焼装置が燃焼している状態でCOセンサ
がフィルタの目詰まりを判断する第1の設定基準値以上
の一酸化炭素ガスの濃度を検出したときに、動作信号出
力部はフィルタの清掃報知手段に動作信号を加えてフィ
ルタの清掃を促し、同時にその信号をファン制御部に加
えてファンの回転数を上げる。ファンの回転速度を上げ
た後、COセンサの一酸化炭素ガスの検出濃度が第2の
設定基準値に達したときにはガス弁を遮断して燃焼を停
止する。
【0010】また、上記検出センサとしてCOセンサの
替わりにO2センサを用いた発明にあっては、O2センサ
が第1の設定基準値以下の酸素濃度を検出したときに動
作信号出力部はフィルタの清掃報知手段、ファン制御部
に動作信号を加えてフィルタの清掃を促し、同時にファ
ンの回転数を上げる。その後、O2センサの酸素の検出
濃度が第2の設定基準値以下に達したときはガス弁を遮
断して燃焼を停止する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一の部分には同一符号を付し、その詳細
な重複説明は省略する。
【0012】図1に本発明の一実施形態例の給湯器の模
式図が示されている。本実施形態例の給湯器1は給気口
側に取り外し可能に設けられたフィルタ5とフィルタの
目詰まりを報知する報知手段としての清掃報知用ランプ
11と、COセンサ4と、COセンサ制御部3と、ガス
バーナ6に通じるガスの流通経路に設けられている電磁
弁等からなるガス弁16(図3に図示)と、燃焼運転を
制御する制御装置2とを有している。図2は取り外し可
能なフィルタ部の拡大図で、例えば給湯器1のケース外
側にフィルタ挿入溝13を設け、この溝13にフィルタ
5を挿入して着脱自在方式としたものである。
【0013】図3に本発明の一実施形態例の燃焼装置を
構成する制御装置の要部構成のブロック図が示されてい
る。本実施形態例の制御装置2は動作信号出力部10
と、タイマ19と、清掃報知手段11と、ファン制御部
17と、燃焼停止安全手段18とを内蔵している。CO
センサ4は燃焼ガス中の一酸化炭素ガスの濃度を検出
し、その検出信号(例えば電圧信号)をCOセンサ制御
部3に送り続ける。COセンサ制御部3はCOセンサ4
を通電によりその動作状態を制御する一方において、一
酸化炭素ガス濃度(CO濃度)の検出信号を動作信号出
力部10に送る。
【0014】動作信号出力部10にはフィルタ5の目詰
まりをCO濃度で判断するための第1の設定基準値と、
この第1の設定基準値よりはCO濃度の高い燃焼の危険
状態を判断する第2の設定基準値とが与えられており、
COセンサ4からの信号が第1の設定基準を越えたと
き、つまり、COセンサ4が第1の設定基準値以上の一
酸化炭素ガスの濃度を検出したときに、フィルタ5の目
詰まり状態と判断し、清掃報知手段11に第1の動作信
号を出力する。この清掃報知手段11はランプからな
り、外から見やすい給湯器1の適宜の位置に設けられて
いる。この清掃報知手段11は前記動作信号を受けて、
例えば点灯又は点滅をしてフィルタ5の清掃を促す。
【0015】また、COセンサ4が第1の設定基準値以
上の一酸化炭素ガスの濃度を検出したフィルタ5の目詰
まり状態のときに動作信号出力部10はファン制御部1
7に第1の動作信号を出力し、燃焼ファン7の回転を上
げて、燃焼室8内に新鮮な空気を供給するようにする。
【0016】さらに、動作信号出力部10は前記ファン
制御部17に動作信号を加えるときにタイマ19に所定
時間のタイマ動作を指令し、タイマ19からタイムアッ
プ信号を受けたときに、COセンサ4の一酸化炭素ガス
の検出濃度が前記第1の設定基準値以下に下がらず、C
O濃度が第2の設定基準値に達したときには燃焼停止安
全手段18に第2の動作信号を加える。燃焼停止安全手
段18はこの第2の動作信号を受けてガス弁16を遮断
し、ガスバーナ6の燃焼を停止する。
【0017】図6は一酸化炭素ガスの濃度に対応するC
Oセンサ4の出力電圧と設定基準値との関係を示したも
ので、例えばCOセンサ4の出力電圧V1 のとき、一酸
化炭素ガスの濃度を第1の設定基準値である第一の危険
濃度、出力電圧V2 のときを第2の設定基準値である第
2の危険濃度(限界濃度)と設定し、そのデータを動作
信号出力部10に内蔵するメモリに記憶しておく。動作
信号出力部10はCOセンサ4が出力電圧V1 を検出し
たときに清掃報知手段11と、ファン制御部17へ第1
の動作信号を加え、それぞれの動作を指令し、またCO
センサ4の出力電圧がV2 のときには動作信号出力部1
0は燃焼停止安全手段18に第2の動作信号を加えるよ
うにしている。
【0018】次に図5のフローチャートに基づき本実施
形態例の制御動作の一例を説明する。ステップ101で
燃焼装置電源がオンされ、ステップ102でフレームロ
ッド電極(図示せず)がオンされて、ステップ103で
フレームロッド電極の炎検知信号で燃焼中が確認される
と、ステップ104でセンサ制御部3の電源がオンされ
てCOセンサ4に通電が開始され同センサ4は動作状態
となる。ステップ105でCOセンサの出力(出力電
圧)が図6に示す第1の設定基準値V1 を越えたとき、
すなわちCOセンサ4が第1の設定基準値以上の一酸化
炭素ガスの濃度を検出したときに動作信号出力部10は
フィルタ5が目詰まり状態にあるものと判断し、第1の
動作信号をファン制御部17に加え、ステップ106で
ファン7の回転速度を上げて燃焼室8内に新鮮な空気を
供給する。同時にステップ107で動作信号出力部10
は第1の動作信号をフィルタ5の清掃報知手段11に加
え、例えばLEDランプの点灯または点滅によってフィ
ルタ5の清掃を促す。
【0019】さらに動作信号出力部10は前記ファン制
御部17に第1の動作信号を加えるときにタイマ19に
所定時間のタイム動作を指令し、ステップ108でタイ
マ19からタイムアップ信号を受けたときに、ステップ
109でフィルタ5の清掃報知ランプ11をオフする。
【0020】また、動作信号出力部10は次に、ステッ
プ110で、COセンサ4がファン7の回転を上昇させ
て新鮮な空気を送り込むにもかかわらず、フィルタの目
詰まりにより第1の設定基準値以上の一酸化炭素ガスの
濃度を検出し続け、さらにステップ111でCOセンサ
4が第2の設定基準値以上の一酸化炭素ガスの危険濃度
を検出したときには、動作信号出力部10はステップ1
12で燃焼停止安全手段18に第2の動作信号を加え
る。燃焼停止安全手段18はこの第2の動作信号を受け
てガス弁16を遮断してガスバーナ6の燃焼を停止す
る。次いでステップ113でCOセンサ制御部3の電源
をオフし、ステップ114で燃焼装置の電源がオフされ
ているか否かを判断し、オフされていないときには前記
ステップ102以降の動作を繰り返す。
【0021】本実施形態例によれば給気側のフィルタ5
が綿ぼこり等の塵の堆積によって目詰まりを起こしたと
きに、使用者の勘に頼ることなく清掃報知手段11が正
確に目詰まり状態を報知してフィルタ5の清掃を促し、
同時にファンの回転速度を上げて燃焼室8内に新鮮な清
浄空気を供給し、さらに安全手段18を設けているの
で、燃焼装置の正常運転を常時確保することができる。
【0022】図4に本発明の実施形態例2の燃焼装置を
構成する制御装置の要部構成のブロック図が示されてい
る。本実施形態例2の給湯器1は実施形態例1のCOセ
ンサ4に替わり、燃焼ガス中の酸素濃度を検出するO2
センサ14を燃焼室8の排気側に設けるとともに、この
2センサ14の動作状態を制御するO2センサ制御部1
5を設けている。その他の制御機構および制御手段等は
実施形態例1とほぼ同一であり、同一部分の詳細な重複
説明は省略する。O2センサ14は燃焼ガス中の酸素濃
度を検出し、その検出信号をO2センサ制御部15に送
り続ける。O2センサ制御部15はO2センサ14の動作
状態を制御し、酸素濃度の検出信号を動作信号出力部1
0に送る。
【0023】この動作信号出力部10にはフィルタ5の
目詰まりを酸素濃度で判断する第1の設定基準値と、燃
焼の危険状態を前記フィルタの目詰まり判断の酸素濃度
よりも低い酸素濃度で判断する第2の設定基準値とが与
えられている。
【0024】動作信号出力部10はその検出信号を受け
て、その検出信号がフィルタ5の目詰まりを判断する第
1の設定基準値以下の酸素濃度を検出したときには、実
施形態例1の制御動作と同様に、フィルタ5の清掃報知
手段11と、ファン制御部17とに第1の動作信号を加
えて、それぞれの動作を指令し、フィルタ5の目詰まり
の清掃を促すとともに、ファンの回転数を上げて燃焼室
8内に新鮮な空気を供給する。また、ファンの回転数を
上げたにも拘わらずO2センサ14が燃焼の危険状態を
判断する第2の設定基準値以下の酸素濃度を検出したと
きには、動作信号出力部10はその検出信号を受けて、
燃焼停止安全手段18に第2の動作信号を加える。燃焼
停止安全手段18はこの第2の動作信号を受けてガス弁
16を遮断し、ガスバーナ6の燃焼を停止する。
【0025】図7は酸素濃度に対応するO2センサ14
の出力電圧と設定基準値との関係を示したもので、例え
ばO2センサ14の出力電圧V3 のときをフィルタ5の
目詰まりを判断する第1の設定基準値の酸素濃度である
第1の危険濃度、出力電圧V4 のときを第2の設定基準
値の酸素濃度である第2の危険濃度(限界濃度)と設定
し、そのデータを動作信号出力部10に内蔵するメモリ
に記憶しておく。動作信号出力部10はO2センサ14
が出力電圧V3 を検出したときに清掃報知手段11と、
ファン制御部17へ第1の動作信号を加え、それぞれの
動作を指令し、またO2センサ14の出力電圧がV4 の
ときには動作信号出力部10は燃焼停止安全手段18に
第2の動作信号を加えるようにしている。
【0026】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば上
記実施形態例ではフィルタの清掃報知手段としてLED
によるランプ11の点灯、あるいは点滅方式を述べた
が、例えばブザーで報知する方式でもよい。さらに液晶
等での文字表示等の報知手段の方式でもよい。また、こ
れらの報知表示をリモコンの表示部に表示させてもよ
い。また、ランプの点灯方式とブザー、文字表示等の併
用方式でもよい。
【0027】また、本発明の実施形態例では検出センサ
としてCOセンサとO2センサを別々に用いて説明した
が、これを併用してもよい。
【0028】また、上記各実施形態例では燃焼装置をガ
ス燃焼式の給湯器を例にして説明したが、本発明は石油
燃焼式の燃焼装置にも適用されるものである。
【0029】
【発明の効果】本発明は燃焼装置の排気側に一酸化炭素
ガスの濃度を検出するCOセンサ又は酸素濃度を検出す
るO2センサを設けているので、これらのセンサの検出
信号に基づき使用者の勘に頼ることなく、自動的にフィ
ルタの目詰まりを検出して清掃を促すようにできるの
で、燃焼の安全を図ることができる。
【0030】また、同時にその検出信号によってファン
の回転数を上げ、給器側から強制的に空気を吸引するよ
うに構成した発明では、フィルタの目詰まりが検出され
たときには自動的に新鮮な空気を燃焼室に供給して正常
な燃焼運転を確保するので非常に安全である。
【0031】さらに、ファンの回転数を上げた後でも、
例えばフィルタ目詰まりの清掃作業を怠った場合等によ
ってフィルタの目詰まりが進行して第2の危険濃度を示
す第2の設定基準値の濃度を検出したときに、燃焼停止
の安全手段によってガス弁を遮断して、燃焼を停止する
ように構成した発明にあっては、燃焼の停止により危険
状態の燃焼が進行するということがないので、燃焼運転
の安全が確保される。
【0032】さらに、本発明においてはフィルタの目詰
まりをCO濃度や酸素濃度で判断する第1の設定基準値
と、燃焼の危険状態を同じくCO濃度や酸素濃度で判断
する第2の設定基準値とを別個に与えるようにしている
ので、燃焼運転の安全と、使い勝手を共に改善すること
が可能となる。
【0033】すなわち、燃焼の危険状態を判断する第2
の設定基準値よりも十分に余裕を持った燃焼の安全側に
第1の設定基準値を与えることができ、これにより、燃
焼状態が第1の設定基準値に達したときには燃焼の危険
状態に至る十分に余裕を持った手前側(安全側)でフィ
ルタの清掃を促し、かつ、ファンの回転をアップして燃
焼改善を早めに行うことが可能となり、しかも、フィル
タの清掃を怠る等してフィルタの目詰まりがさらに進行
して燃焼状態が第2の設定基準値に達したときには直ち
に燃焼が停止されることととなるので燃焼運転の安全性
を格段に高めることができるのである。
【0034】ところで、燃焼状態が第2の設定基準値に
達したときにフィルタの清掃を促し、かつ、ファンの回
転をアップして燃焼改善を行い、その燃焼改善を行った
にも拘わらず燃焼状態が第2の設定基準値に達したとき
に燃焼停止の安全動作を行うようにすると、ファンの回
転をアップして燃焼改善を行っても、その燃焼改善後の
燃焼状態から第2の設定基準値の燃焼状態に至るまでの
余裕度が小さく、フィルタの清掃を怠ると短い期間の装
置使用のうちにCO濃度や酸素濃度が第2の設定基準値
に達してしまう事態となり、このような事態に達する
と、燃焼運転を行う毎にたびたび燃焼停止が行われると
いう不便が生じる。
【0035】この点、本発明においては、第2の設定基
準値に対して十分安全側に余裕を持った第1の設定基準
値の燃焼状態に達したときにフィルタの清掃が促され、
かつ、ファン回転アップによる燃焼改善が行われるの
で、たとえフィルタの清掃を怠ったとしても燃焼状態が
第2の設定基準値に達するまでに十分の期間があり、そ
の期間中はフィルタ清掃を促す報知が燃焼運転が行われ
る毎に繰り返し行われるので、使用者もそのことに気づ
き、フィルタの清掃が行われることになるので、燃焼運
転を行う毎に燃焼状態が第2の設定基準値に達してたび
たび燃焼停止が行われるという事態の発生が回避され、
装置の使い勝手がより優れたものとなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の給湯器の機械的構造の
模式図である。
【図2】本実施形態例のフィルタ部分の拡大図である。
【図3】本発明の実施形態例1を構成する制御装置の要
部部分のブロック図である。
【図4】本発明の実施形態例2を構成する制御装置の要
部部分のブロック図である。
【図5】本実施形態例のフィルタ清掃報知およびファン
制御の制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】実施形態例1における一酸化炭素ガスの濃度と
COセンサの出力との関係データを示す相関図である。
【図7】実施形態例2における酸素濃度とO2センサの
出力との関係データを示す相関図である。
【図8】給湯器の一般的な機械的構造の模式図である。
【符号の説明】
1 給湯器 2 制御装置 3 COセンサ制御部 4 COセンサ 5 フィルタ 7 燃焼ファン 10 動作信号出力部 11 清掃報知手段 14 O2センサ 15 O2センサ制御部 17 ファン制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンの給気側にフィルタが設けられ、
    燃焼室の排気側には一酸化炭素ガスの濃度を検出するC
    Oセンサが設けられている燃焼装置において、CO濃度
    によりフィルタの目詰まりを判断する第1の設定基準値
    と燃焼の危険状態をフィルタの目詰まり判断よりも高い
    CO濃度で判断する第2の設定基準値とが与えられCO
    センサが前記第1の設定基準値以上の一酸化炭素ガスの
    濃度を検出したときに第1の動作信号を出力しCOセン
    サが前記第2の設定基準値以上の一酸化炭素ガスの濃度
    を検出したときに第2の動作信号を出力する動作信号出
    力部と、この動作信号出力部の第1の動作信号を受けて
    フィルタの目詰まりを報知する報知手段と、前記動作信
    号出力部の第1の動作信号に基づいてファンの回転速度
    を上げるファン制御部と、このファン制御部によりファ
    ン回転速度を上げる制御がされている時に前記動作信号
    出力部の第2の動作信号を受けたときにはガス弁を遮断
    し燃焼の停止を行う安全手段とを有する燃焼装置。
  2. 【請求項2】 ファンの給気側にフィルタが設けられ、
    燃焼室の排気側には排気ガス中の酸素濃度を検出するO
    2センサが設けられている燃焼装置において、酸素濃度
    によりフィルタの目詰まりを判断する第1の設定基準値
    と燃焼の危険状態をフィルタの目詰まり判断よりも低い
    酸素濃度で判断する第2の設定基準値とが与えられO2
    センサが第1の設定基準値以下の酸素濃度を検出したと
    きに第1の動作信号を出力しO2センサが前記第2の設
    定基準以下の酸素濃度を検出したときに第2の動作信号
    を出力する動作信号出力部と、この動作信号出力部の第
    1の動作信号を受けてフィルタの目詰まりを報知する報
    知手段と、前記動作信号出力部の第1の動作信号に基づ
    いてファンの回転速度を上げるファン制御部と、このフ
    ァン制御部によりファン回転速度を上げる制御がされて
    いる時に前記動作信号出力部の第2の動作信号を受けた
    ときにはガス弁を遮断し燃焼の停止を行う安全手段とを
    有する燃焼装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038379A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Yazaki Corp ガス器具診断装置
JP2013050258A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Noritz Corp 燃焼装置
WO2017163585A1 (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 ブラザー工業株式会社 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検知方法、及びコンピュータプログラム

Cited By (3)

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