JP3089482U - メガネフレームのツル - Google Patents
メガネフレームのツルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メガネフレームのフロント部両側に取付けら
れるツルであって、ツルを開いた状態から外方向へさら
に押し開くことが出来るツルの提供。 【解決手段】 ツル5の継手側端部を切欠いてコ型断面
とし、継手10から延びる継手部材12をコ型断面の空
間8を通してツル5に固定し、継手部材12は該空間8
の範囲において撓み変形することでツル5が外方向へ押
し開かれる。
れるツルであって、ツルを開いた状態から外方向へさら
に押し開くことが出来るツルの提供。 【解決手段】 ツル5の継手側端部を切欠いてコ型断面
とし、継手10から延びる継手部材12をコ型断面の空
間8を通してツル5に固定し、継手部材12は該空間8
の範囲において撓み変形することでツル5が外方向へ押
し開かれる。
Description
【0001】
本考案は撓み変形して掛け心地の良好なメガネフレームのツルに関するもので ある。
【0002】
メガネフレームはフロント部とツルとで構成されていて、フロント部にはレン ズが取付けられ、ツルは該フロント部の両サイドに折畳み出来るように取付けら れている。フロント部は両レンズを保持する為の方法によって色々な形態が採用 され、レンズが嵌るフルリムを備える場合、レンズの上側半分のハーフリムとレ ンズの下側に張設される水糸等との組合せで構成する場合、又リムを備えないで 両レンズを連結部材の両端にネジ止めする場合等がある。
【0003】 そしてフロント部の両サイドに取付けているヨロイから蝶番等の継手を介して ツルが折畳み出来るように成っている。ところで、ツルの形態にも色々あるが、 一般的にはメガネを安定して掛ける為にはバネ性が要求される。バネ性に優れた 細い線材から成るツルは弓型に撓み変形することは出来るが、弓型に変形したの では顔の側面から頭部にかけて馴染むことが出来ず、掛け心地は良くない。
【0004】 そこで、ツルが弓型に撓み変形することなく所定の形状のままで外方向へ撓む 事が出来、顔側面から頭部にかけて適度な押圧力を作用して掛けたメガネが安定 し、掛け心地を良好ならしめたツルが多用されている。これは継手構造に特徴が あって、バネ蝶番と称する継手が使用され、ツルを開いた状態からさらに外方向 へ押し開くことが出来るように成っている。
【0005】 図5は上記バネ蝶番を用いてツルを取付けた場合であり、該バネ蝶番の基本的 な考えは、ヨロイ(イ)には固定蝶片(ロ)をロウ付け固定し、他方の蝶片を摺動蝶 片(ハ)として一定距離の摺動を許すことによって外方向への開きをツル(ニ)に与 えることが出来る。
【0006】 ツル(ニ)にはガイド溝が形成され、摺動蝶片(ハ)はガイド溝を案内として摺動 する訳であるが、上記摺動蝶片(ハ)の内部空洞にはコイルバネ(ホ)が収まってい て、ツル(ニ)を外ヘ開く際には摺動蝶片(ハ)が固定蝶片(ロ)側へ引張られて圧縮 される。該コイルバネ(ホ)は摺動蝶片(ハ)の内部空洞入口に設けられてツル(ニ) の溝穴(ヘ)に係止したツメ(ト)に当たり、該ツメ(ト)はストッパーとして機能し ている。その結果、コイルバネ(ホ)の復元力がツル(ニ)に作用して、該ツル(ニ) を元の位置に戻そうとする。
【0007】 ところで、上記摺動蝶片(ハ)にコイルバネ(ホ)を内臓した蝶番構造は同図に示 すごとく複雑であり、したがって製作工数も増大し、コスト的には高価なバネ付 き蝶番と成ってしまう。しかも構造が複雑化している為に故障し易く、一旦故障 すれば修理し難い等の問題もある。摺動蝶片(ハ)の内部空洞にコイルバネ(ホ)と 芯金を押し込んでツメ(ト)に係止するならば、該ツメ(ト)並びにコイルバネ(ホ) を取り外すことが出来ない。
【0008】 すなわち、ツメ(ト)は摺動蝶片(ハ)のガイドに拘束された状態でツメ(ト)の係 止片(チ)が溝穴(ヘ)に嵌入し、芯金の頭(リ)はバネ力を持ってツメ(ト)に当接し 、係止片(チ)を溝穴(ヘ)へ押し込む力が働くことになる。したがって、このツメ (ト)を摺動蝶片(ハ)から取外すことが出来なくなると同時に、修理は不能となる 。そして、バネ蝶番は同図に示すように寸法的に大きく、近年のスリムなメガネ フレームの細いツルに使用することが出来難く、外観が損われる。さらに樹脂製 のツルの場合には上記バネ蝶番を取付けることが出来ない等の問題もある。
【0009】
このように、従来のメガネフレームのツルには上記のごとき問題がある。本考 案が解決しようとする課題はこれら問題点であり、ツルの外観が損なわれること なく、いたって簡単な構造にてバネ性を備えて掛け心地の良いツルを提供する。 そして、ツルの材質は金属製であっても樹脂製であっても構わない。
【0010】
本考案に係るメガネフレームのツルは従来のようなバネ蝶番を使用することな く、又樹脂製のツルであっても金属製ツルと同じようにバネ性を与えて顔にフィ ットすることが出来る。勿論、ツル自体が弓型に湾曲することはない。そこで、 ツルの継手部側の一部を切欠いて断面コ型とした空間を形成し、継手にはバネ性 に優れた継手部材を連結し、先端はツルと繋がっている。
【0011】 そこで、ツルが金属製の場合、上記継手部材は空間の奥底又はその付近に固定 される。又、樹脂製ツルの場合には、芯金が継手部材として継手に連結される。 ツルは継手部材を介して折畳み出来、ツルを開いた状態から外方向へ押し開く際 には空間に配置されている継手部材が撓み変形してツルの空間角に当る。すなわ ち、空間の大きさの範囲内において撓み変形することが出来、その結果、ツルが 所定の押圧力を作用して顔にフィットする。
【0012】 比較的太くて曲げ剛性のあるツルは弓型に湾曲することないが、このツルの撓 みは従来のバネ蝶番を用いた場合と同じように、その形状を保ったままで撓み変 形することが出来る。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明す る。
【0013】
図1は本考案に係るツルを備えた樹脂製のメガネフレームを示す実施例である 。外観的には従来のメガネフレームと大きな違いはなく、両リム1,1は連結部 2によって連結され、該リム1にはレンズ3が嵌って保持される。そしてリム1 ,1の内側には鼻当てパット4,4が設けられ、リム1,1の外側にはツル5, 5が継手を介して折畳み出来るように取付けられている。
【0014】 樹脂製のメガネフレームである為に、両リム1,1と連結部2及び鼻当てパッ ト4,4から成るフロント部は一体成形され、該フロント部にツル5a,5bが 取付けられている。同図に示す左側ツル5aは通常状態を示し、右側ツル5bは 外方向へ僅かに押し開かれている状態である。ところで、メガネフレームはこの ような樹脂製に限らず金属製のメガネフレームとすることもあり、そしてフロン ト部の形態はフルリムを用いる場合、ハーフリムを用いる場合、さらにリムの無 い縁なしメガネとする場合等、いろいろなフロント部形態として構成することが 出来る。ただし、本考案は該フロント部の形態は対象外であり、該フロント部の 両側に取付けられるツル5に特徴がある。
【0015】 図2は本考案のツル5を示している実施例であり、樹脂製のツルを表わしてい る。同図の6はツル本体、7は芯金を示し、このツル本体6は樹脂製であって、 例えば金型に樹脂を流し込んで成形することが出来る。又、板材や棒材を所定形 状に削り出してツル外形を製作し、これに芯孔を加工することも可能であり、こ の芯孔に上記芯金7が圧入されている。
【0016】 そしてツル本体6の継手側は切欠かれて空間8が形成され、コ型断面を成して いるが、射出成形される場合にはこの空間8も同時成形することは可能である。 勿論、後でツル本体6の継手側を切削加工して空間8を形成することは自由であ る。図3には図2のA−A断面拡大図を示しているように、コ型断面のツル本体 6の端部空間8には芯金7が位置している。すなわち、芯金7はツル本体6から 露出し、この部分はツル本体6に固定されておらず、空間8の範囲内で自由に撓 むことが出来る。すなわち、該空間内に収容される芯金7は継手部材として機能 することが出来る。
【0017】 図2(b)はツル5を押し開いた場合であり、芯金7からなる継手部材は撓み変 形して空間8の入口角に当る。すなわち、(a)に示しているツル5はメガネを掛 けていないフリーな状態であるが、メガネを掛けることで該ツル5が外方向へ押 し開かれる。芯金7は継手10に連結していて外方向へ開くことは出来ないが、 その為に、空間8内の芯金7が撓むことで、角部9に当るまで変形してツル5は 押し開かれる。すなわち、ツル5に外方向への押圧力が作用するならば、芯金で ある継手部材の先端(ツル本体との境界部)を基点としてモーメントが働き、空間 角が芯金7に当る。
【0018】 この場合、ツル本体6に圧入されている芯金7が撓み変形することは殆どなく 、ツル5の形状は崩れることなく外方向へ押し開かれ、顔の側面にフィットして 掛け心地は良好となる。従って、バネ性に優れた細い線材から成るツルのように 、全体が弓型に湾曲して撓み変形することはない。
【0019】 図4は本発明に係る金属製のツルを示している実施例である。金属製である為 にツル5の先端部には樹脂製のモダン11が挿着され、そして継手側端部は切欠 かれてコ型断面を成している。継手10には継手部材12が連結され、該継手部 材12の先端は空間8の奥底13にロウ付けされている。ここで、ロウ付けの方 法は限定しないが、継手部材12の先端を奥底面に当接しただけの状態でロウ付 けしたのでは、ロウ付け強度が弱い為に、継手部材先端を底面に形成した穴に嵌 めた状態でロウ付けする方が好ましい。
【0020】 そこで、継手部材12はツルに固定されておらず、空間内で自由に撓み変形で きる。図4(b)はツル5を押し開いた場合であり、継手部材12は撓み変形して 空間8の入口角に当る。すなわち、(a)に示しているツル5はメガネを掛けてい ないフリーな状態であるが、メガネを掛けることで該ツル5が外方向へ押し開か れる。継手部材12は継手10に連結していて外方向へは所定角度以上に開くこ とは出来ないが、その為に、空間8内の継手部材12が撓むことで、角部9に当 るまで変形してツル5は押し開かれる。
【0021】 ツル5は金属製であって比較的太いために撓み変形することは殆どなく、ツル 5の形状が崩れることなく外方向へ押し開かれ、顔の側面にフィットして掛け心 地は良好となる。従って、バネ性に優れた細い線材から成るツルのように、全体 が弓型に湾曲して撓み変形することはない。
【0022】 以上述べたように、本考案のツルはツル端部を切欠いてコ型断面とし、継手か ら延びる継手部材がコ型断面をした空間内を通してツルに連結したものであり、 次のような効果を得ることが出来る。
【0023】
本考案のツルはその継手側端部を切欠いてコ型断面を形成し、このコ型断面の 空間に継手から延びる継手部材を通してツル本体を連結している。従って、この 継手部材は撓み変形し、比較的太い線材から成るツルであっても従来のバネ蝶番 を取付けた場合と同じようなツル機能を呈すことが出来、掛け心地の良いツルと なる。
【0024】 そして、継手から延びる継手部材はコ型断面の空間に収容されて外には露出せ ず、ツル及びメガネフレームの外観が損われることはない。樹脂製のツルの場合 にはツル本体の端部を削除することで芯金が継手部材としての機能を有し、掛け 心地の良いツルを構成できる。
【図1】樹脂製のメガネフレーム。
【図2】本考案のツルを示す実施例。
【図3】図2のA−A断面拡大図。
【図4】本考案のツルを示す他の実施例。
【図5】従来のバネ蝶番。
1 リム 2 連結部 3 レンズ 4 鼻当てパット 5 ツル 6 ツル本体 7 芯金 8 空間 9 角部 10 継手 11 モダン 12 継手部材 13 奥底
Claims (3)
- 【請求項1】 メガネフレームのフロント部両側に折畳
み出来るように取付けられるツルにおいて、該ツルの継
手側端部を切欠いてコ型断面とし、継手から延びる継手
部材をコ型断面の空間を通してツルに固定したことを特
徴とするメガネフレームのツル。 - 【請求項2】 メガネフレームのフロント部両側に折畳
み出来るように取付けられる樹脂製のツルにおいて、該
ツルの継手側端部を切欠いてコ型断面とし、ツルの芯金
を継手部材としてを継手に連結し、コ型断面の空間内に
フリーな状態で収容したことを特徴とするメガネフレー
ムのツル。 - 【請求項3】 メガネフレームのフロント部両側に折畳
み出来るように取付けられる金属製ツルにおいて、該ツ
ルの継手側端部を切欠いてコ型断面とし、継手から延び
る継手部材をコ型断面の空間を通して該空間の奥底に形
成した穴に先端を嵌合してロウ付け・固定したことを特
徴とするメガネフレームのツル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002289U JP3089482U (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | メガネフレームのツル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002289U JP3089482U (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | メガネフレームのツル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3089482U true JP3089482U (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=43240740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002002289U Expired - Lifetime JP3089482U (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | メガネフレームのツル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089482U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021067783A (ja) * | 2019-10-23 | 2021-04-30 | 株式会社フォーナインズ | テンプル及び眼鏡フレーム |
-
2002
- 2002-04-23 JP JP2002002289U patent/JP3089482U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021067783A (ja) * | 2019-10-23 | 2021-04-30 | 株式会社フォーナインズ | テンプル及び眼鏡フレーム |
JP7174685B2 (ja) | 2019-10-23 | 2022-11-17 | 株式会社フォーナインズ | テンプル及び眼鏡フレーム |
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A521 | Written amendment |
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