JP3088196U - メガネフレーム及びそのツル - Google Patents
メガネフレーム及びそのツルInfo
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- JP3088196U JP3088196U JP2002000926U JP2002000926U JP3088196U JP 3088196 U JP3088196 U JP 3088196U JP 2002000926 U JP2002000926 U JP 2002000926U JP 2002000926 U JP2002000926 U JP 2002000926U JP 3088196 U JP3088196 U JP 3088196U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メガネフレームのツルであって、より簡単な
構造でもってツルによって顔側面及び頭部に適度な押圧
力を付勢し、メガネを安定して掛けることが出来るツル
の提供。 【解決手段】 ツル4はツル本体5と基部6から成っ
て、基部6は概略U型断面をしてヨロイ2に連結し、そ
してツル本体5から延びるアーム7を基部6に嵌めて継
手側で固定し、アーム7と基部内面との間には隙間8を
残して撓み変形可能としている。
構造でもってツルによって顔側面及び頭部に適度な押圧
力を付勢し、メガネを安定して掛けることが出来るツル
の提供。 【解決手段】 ツル4はツル本体5と基部6から成っ
て、基部6は概略U型断面をしてヨロイ2に連結し、そ
してツル本体5から延びるアーム7を基部6に嵌めて継
手側で固定し、アーム7と基部内面との間には隙間8を
残して撓み変形可能としている。
Description
【0001】
本考案はメガネフレーム及び該メガネフレームのツルであって、弾力性を備え て適度な押圧力を顔側面及び頭部に付勢して、メガネを安定して掛けることが出 来るようにしたツルに関するものである。
【0002】
メガネは鼻当てパットを鼻に当ててフロント部を支持すると共に該フロント部 の両側から延びるツルを耳に掛けている。すなわち、2個の鼻当てパットと2本 のツルによる4点支持形態となっている。ところで、一般のメガネフレームのツ ルは蝶番を介して折畳み可能に連結されていて、該蝶番を構成する両蝶片はフロ ント部の両側に取着されているヨロイとツルの端部内側面にロウ付けされ、フロ ント部に固定しているヨロイに対してツルは折畳み出来る。
【0003】 しかし小さな蝶番を介して繋がれたツルは安定した折畳み操作を何時までも持 続することは出来ない。すなわち、小さな蝶番はその軸ネジが緩んだり、摺動面 が磨耗したりしてガタ付き、その結果、ツルの安定性も損なわれて、着用したメ ガネが位置ズレしたり、時には外れたりする。
【0004】 ツルには多少のバネ性がある為に僅かに湾曲して顔にフィットすることは出来 る。ただし、ツルのバネ特性だけで顔にフィットさせ、掛けているメガネが位置 ズレしないのはメガネを購入して僅かの期間に過ぎない。上記ツル自体のバネ特 性は極端に曲げて塑性変形しない限りその材質によって常時一定で、力を除去す れば元の形状に戻ることが出来るが、上記のように該ツルを連結している蝶番に ガタ付きを生じてしまう為に、ツル先端部を耳に掛けて顔の側面及び頭部にフィ ットさせることが出来ない。
【0005】 ところで、このようなメガネツルの問題点を解消する一手段として、ツルを顔 から頭部にかけてフィットさせる為に、図6に示すようなバネ蝶番と称される継 手が使用されている。すなわち、該バネ蝶番の基本的な考えは、ヨロイ(イ)には 固定蝶片(ロ)をロウ付け固定し、他方の蝶片を摺動蝶片(ハ)として一定距離の摺 動を許すことによって外方向への開きをツル(ニ)に与えることが出来る。
【0006】 ツル(ニ)にはガイド溝が形成され、摺動蝶片(ハ)はガイド溝を案内として摺動 する訳であるが、上記摺動蝶片(ハ)の内部空洞にはコイルバネ(ホ)が収まってい て、ツル(ニ)を外ヘ開く際には摺動蝶片(ハ)が固定蝶片(ロ)側へ引張られて圧縮 される。該コイルバネ(ホ)は摺動蝶片(ハ)の内部空洞入口に設けられてツル(ニ) の溝穴(ヘ)に係止したツメ(ト)に当たり、該ツメ(ト)はストッパーとして機能し ている。その結果、コイルバネ(ホ)の復元力がツル(ニ)に作用して、該ツル(ニ) を元の位置に戻そうとする。
【0007】 ところで、上記摺動蝶片(ハ)にコイルバネ(ホ)を内臓した蝶番構造は同図に示 すごとく複雑であり、したがって製作工数も増大し、コスト的には高価なバネ付 き蝶番と成ってしまう。しかも構造が複雑化している為に故障し易く、一旦故障 すれば修理し難い等の問題もある。摺動蝶片(ハ)の内部空洞にコイルバネ(ホ)と 芯金を押し込んでツメ(ト)に係止するならば、該ツメ(ト)並びにコイルバネ(ホ) を取り外すことが出来ない。
【0008】 すなわち、ツメ(ト)は摺動蝶片(ハ)のガイドに拘束された状態でツメ(ト)の係 止片(チ)が溝穴(ヘ)に嵌入し、芯金の頭(リ)はバネ力をもってツメ(ト)に当接し 、係止片(チ)を溝穴(ヘ)へ押し込む力が働くことになる。したがって、このツメ (ト)を摺動蝶片(ハ)から取外すことが出来なくなると同時に、修理は不能となる 。
【0009】 勿論、バネ蝶番と同じ機能を果たすことが出来る継手構造は他にも色々あって 、メガネを掛けた際にツルは顔側面から頭部にかけてフィットする。しかし、従 来の継手構造は一般的に複雑であると共に、組み付けが面倒である。上記図6に 示すバネ蝶番を取付ける場合には、ツル(ニ)には摺動蝶片(ハ)が摺動するガイド を設ける必要があり、そしてコイルバネ(ホ)及び芯金を挿入し、ツメ(ト)を嵌め なくてはならず、一般的な蝶番をロウ付けして取付けるように簡単ではない。
【0010】
このように、従来のツルには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようと する課題はこの問題点であり、より簡単な構造でもってツルによって顔側面及ぶ 頭部に押圧力を付勢しメガネを安定して掛けることが出来るメガネフレーム及び そのツルを提供する。
【0011】
本考案に係るメガネフレームのツルは、メガネを掛けた際に顔の側面及び頭部 に適度な押圧力を付勢することが出来るようにしたものである。すなわち、機能 的には従来のバネ蝶番と同じようなものであるが、本考案では蝶番等の継手に特 徴はなく、あくまでも一般的な継手を備えながらツルにバネ性を付与した構造で ある。そこで、本考案のツルを構成する基本形態には次のようなタイプがある。
【0012】 (1)ツルはツル本体と概略U型断面の基部で構成し、該基部はヨロイ先端と継手 を介して連結している。そしてツル本体はアームを基部側へ延ばし、このアーム 先端が基部に固定されている。ただし、固定箇所は基部の継手側であって、固定 箇所以外は基部との間に隙間を介在している。そこで、メガネを掛けた際にはア ームがバネ変形して外方向へ撓み、その反力が顔側面及び頭部に作用する。しか も、アームが基部内面に当ることで撓み量は規制される。一方、撓み変形し易く なっているアームは基部内に嵌って、アームが露出しない形態としている。
【0013】 (2)ツルを2重構造として第1ツルと第2ツルで構成し、ヨロイ先端に設けてい る継手に連結している第1ツルの先端に第2ツルを取付けている。そして第1ツ ルと第2ツルとの間には隙間が介在し、第2ツルは隙間の範囲内で外方向へ撓む ことが出来る。すなわち、第1ツルが撓まなくても第2ツルが撓んで顔側面及び 頭部に適度な押圧力が作用する。ただし、第2ツルの撓み量は隙間が無くなって 第1ツルに当ることで規制される。ところで、第1ツル先端と第2ツルの連結構 造は、単にネジ止めとする場合、又先端に設けた軸を介して揺動可能とした場合 があるが、軸支した場合には別にバネを取付けて第2ツルの撓み変形を可能とし ている。
【0014】 (3)上記ツルの基部と同じ構造をヨロイに適用し、該ヨロイにアームを固定し、 アーム先端とツルを継手を介して折畳み出来るように連結する。アームとヨロイ 間には隙間を設けてツルが撓むようにしているが、ヨロイ内面にアームが当って 隙間がなくなることで、撓み量が規制される。 以下、本考案に係る実施例を図面に基いて詳細に説明する。
【0015】
図1は本考案のツルを備えているメガネフレームを表わしている。該メガネフ レームはフロント部1の両側にはヨロイ2,2を設け、該ヨロイ2には継手3を 介してツル4が折畳み出来るように取付けられている。そして、ツル4はツル本 体5と基部6から成って、ツル本体5は基部側へアーム7を延ばし、該アーム先 端部が基部6に固定されている。固定手段はロウ付け又はネジ止め等が採用され 、先端部以外の部分は基部内面との間に隙間を残している。
【0016】 図2は図1におけるA−A断面拡大図を示しているように、基部6はU型断面 を有し、アーム7はU型断面の基部6に包まれるように位置し、そして内面との 間には隙間8を有している。アーム7は細い線材から成って撓み変形することが 出来、メガネを掛けた際にはツル4を外方向へ押し開き、従来のバネ蝶番を備え た場合と同じように顔側面から頭部にかけて適度な押圧力を付勢する。そしてア ーム7が撓み変形して隙間8が無くなるなって基部内面に当ることにより、ツル の撓みが規制される。撓み変形する細いアーム7は概略U型断面の基部6に嵌っ ていることで外に露出せず、外観的にも好ましいツル形態を構成している。
【0017】 図3は本考案に係るツル9を示す他の実施例である。このツル9は第1ツル1 0と内側に位置する第2ツル11から成って、第1ツル10の先端に第2ツル1 1が連結している。第1ツル10はヨロイ2に設けている継手3に連結して折畳 み出来、そして第2ツル11は第1ツル10の先端を基点として撓み変形する。 第2ツル11は樹脂製で中心には芯金が埋着されている為に強度的には丈夫であ ると共に、変形して形が変わることはない。
【0018】 そして第2ツル11は同図に断面を示しているように概略U型を成し、この内 部に第1ツル10が隙間12を残して嵌っている。メガネを掛けることで第2ツ ル11が撓み変形して隙間12がなくなり、それ以上は第1ツル10と共に撓み 変形するが、第2ツル11が独立して撓み変形することで顔側面及び頭部に適度 な押圧力が付勢される。ここで、第2ツル11の断面は必ずしも概略U型に限る ものではなく、コ型やL型とすることも出来るが、外観的には1本のツルとして 見られることが効果的である。
【0019】 図4は本考案のツルを示している他の実施例である。このツルは第1ツル13 の先端に第2ツル14を連結し、第2ツル14は第1ツル先端に設けている軸1 5を中心として揺動することが出来る。第2ツル14は樹脂製であって中心軸に は芯金が埋着されていて、メガネを掛けた際には軸15を中心に揺動することで 撓むことが出来る。この場合、第2ツル14は第1ツル13との間に隙間16を 残しているが、第2ツル14が外方向へ撓むことで第1ツル13に当り、その後 は第1ツル13と共に撓み変形することが出来る。
【0020】 ところで、第2ツル14が撓むに際して適度な抵抗(弾性力)を付与する為に、 該軸15にバネを取付けている。すなわち該バネが変形することで第2ツル14 が顔側面及び頭部に適度な押圧力を付勢し、メガネを安定して掛けることが出来 る。又、バネは軸15及びその付近に限らず、第1ツル13の先端であって第2 ツル14との隙間16に小さな板バネ等を取付けることも可能である。
【0021】 図5は本考案に係るメガネフレームの一部を示している。フロント部の側部に 取着しているヨロイ17は概略U型断面を成し、このヨロイ17にアーム18の 端部が固定されている。そしてアーム先端には継手19を介してツル20が折畳 み出来るように取付けられている。ここで、アーム18はヨロイ17の内面との 間に隙間21を残し、この隙間21の範囲においてアームは撓み変形することが 出来る。これは前記図1で説明したアーム7と基部6の関係と同じである。
【0022】
以上述べたように、本考案に係るメガネフレームのツルはメガネを掛けた際に 外方向へ撓み変形することが出来、顔側面及び頭部に適度な押圧力を付勢する。 従って、メガネは位置ズレすることなく安定し、しかも付勢される押圧力は適度 な大きさとなる為に痛みを感じることはない。本考案では、アームや第2ツルの 撓み変形によって押圧力が付勢されるが、この構造は従来のバネ蝶番に比較して 簡単であり、製作コストは安く、一方ではメガネフレームの外観を損うことなく 調和して構成できる。
【0023】 そして、撓み変形するアームは基部又はヨロイに嵌っている為に、又第1ツル と第2ツルは1本のツルのように組み合わされている為に、外観的には好ましい 意匠となる。
【図1】本考案に係るツルを備えたメガネフレーム。
【図2】図1のA−A断面拡大図。
【図3】本考案に係るツルを示す実施例。
【図4】本考案に係るツルを示す実施例。
【図5】本考案に係るメガネフレームの一部。
【図6】従来のバネ蝶番を備えたツル。
1 フロント部 2 ヨロイ 3 継手 4 ツル 5 ツル本体 6 基部 7 アーム 8 隙間 9 ツル 10 第1ツル 11 第2ツル 12 隙間 13 第1ツル 14 第2ツル 15 軸 16 隙間 17 ヨロイ 18 アーム 19 継手 20 ツル 21 隙間
Claims (4)
- 【請求項1】 メガネフレームのフロント部側端に取着
したヨロイに継手を介して折畳み出来るように取付けた
ツルにおいて、該ツルはツル本体と基部から成って、基
部は概略U型断面をしてヨロイに連結し、そしてツル本
体から延びるアームを基部に嵌めて継手側で固定し、ア
ームと基部内面との間には隙間を残して撓み変形可能と
したことを特徴とするメガネフレームのツル。 - 【請求項2】 メガネフレームのフロント部側端に取着
したヨロイに継手を介して折畳み出来るように取付けた
ツルにおいて、該ツルは第1ツルと第2ツルから成っ
て、第2ツルは概略U型断面をした樹脂製で芯金を中心
軸に埋着し、そして第2ツルは第1ツルの先端に固定す
ると共に第1ツルを概略U型の内部に嵌め、さらに第2
ツルの内面と第1ツルとの間には隙間を残して第2ツル
が撓み変形可能としたことを特徴とするメガネフレーム
のツル。 - 【請求項3】 メガネフレームのフロント部側端に取着
したヨロイに継手を介して折畳み出来るように取付けた
ツルにおいて、該ツルは第1ツルとその内側に位置する
第2ツルから成って、第2ツルは樹脂製で芯金を中心軸
に埋着し、そして第2ツルは第1ツルの先端に軸支し、
さらに第2ツルと第1ツルとの間には隙間を残して第2
ツルが撓み変形可能とし、撓み変形する際には弾性力を
備えたことを特徴とするメガネフレームのツル。 - 【請求項4】 フロント部両側に取着したヨロイに継手
を介してツルを折畳み出来るように取付けたメガネフレ
ームにおいて、上記ヨロイを概略U型断面とし、ツルの
継手から延びるアームをヨロイに嵌めると共に該アーム
端を固定し、そしてアームとヨロイ内面との間には隙間
を残して外方向への撓み変形を可能としたことを特徴と
するメガネフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000926U JP3088196U (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | メガネフレーム及びそのツル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000926U JP3088196U (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | メガネフレーム及びそのツル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3088196U true JP3088196U (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=43239516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002000926U Expired - Lifetime JP3088196U (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | メガネフレーム及びそのツル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088196U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9465238B2 (en) | 2013-09-10 | 2016-10-11 | Jonathan Matthew Mazzola | Eyeglass system and method of use |
-
2002
- 2002-02-26 JP JP2002000926U patent/JP3088196U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9465238B2 (en) | 2013-09-10 | 2016-10-11 | Jonathan Matthew Mazzola | Eyeglass system and method of use |
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