JP3975294B2 - メガネフレームのツル継手構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はメガネフレームのツルであって、開いた状態から外方向へ僅かに押し開くことが出来るバネ蝶番としての機能を備えたツル継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般のメガネフレームのツルは蝶番を介して折畳み可能に連結されている。ヨロイはレンズを嵌めているリムの外側にロウ付けされていて、該蝶番を構成する両蝶片はヨロイとツルの端部内側面にロウ付けされ、フロント部に固定されたヨロイに対してツルは折畳み出来る。しかし小さな蝶番を介して繋がれたツルは安定した折畳み操作を何時までも持続することは出来ない。すなわち、小さな蝶番はその軸ネジが緩んだり、摺動面が磨耗したりしてガタ付き、その結果、ツルの安定性も損なわれて、着用したメガネが位置ズレしたり、時には外れたりする。
【0003】
それに蝶番はそのサイズが小さいこともあって製作は面倒であり、しかも最も開いた状態がヨロイの側片と一直線であって、それ以上は開かない継手構造と成っている。勿論、単にメガネを顔に掛けるだけであればツルの開き度はこれで十分であって、又ツルには多少のバネ性がある為に僅かに湾曲して顔にフィットすることが出来る。
【0004】
ただし、ツルのバネ特性だけで顔にフィットさせ、掛けているメガネが位置ズレしないのはメガネを購入して僅かの期間に過ぎない。上記ツル自体のバネ特性は極端に曲げて塑性変形しない限りその材質によって常時一定で、力を除去すれば元の形状に戻ることが出来るが、上記のように該ツルを連結している蝶番にガタ付きを生じてしまう為に、従来の蝶番のみによるツルの継手構造では、フロントフレームに何らかの衝撃が加わった際に、該衝撃力を吸収する手段がなく、メガネは顔から落ちたり、レンズを破損したり、時にはフレーム自体を曲げてしまうといった事態も発生する。
【0005】
ところで、このようなメガネフレームの問題点を解消する一手段として、ツルを開いたヨロイ側片との直線状態から、さらに僅かに外方向へ開くことが出来る継手構造が望まれて一部で使用されている。この継手構造の従来例を示しているのが図5であり、バネ蝶番と称される。すなわち、該バネ蝶番の基本的な考えは、ヨロイ(イ)には固定蝶片(ロ)をロウ付け固定し、他方の蝶片を摺動蝶片(ハ)として一定距離の摺動を許すことによって外方向への開きをツル(ニ)に与えることが出来る。
【0006】
ツル(ニ)にはガイド溝が形成され、摺動蝶片(ハ)はガイド溝を案内として摺動する訳であるが、上記摺動蝶片(ハ)の内部空洞にはコイルバネ(ホ)が収まっていて、ツル(ニ)を外ヘ開く際には摺動蝶片(ハ)が固定蝶片(ロ)側へ引張られて圧縮される。該コイルバネ(ホ)は摺動蝶片(ハ)の内部空洞入口に設けられてツル(ニ)の溝穴(ヘ)に係止したツメ(ト)に当たり、該ツメ(ト)はストッパーとして機能している。その結果、コイルバネ(ホ)の復元力がツル(ニ)に作用して、該ツル(ニ)を元の位置に戻そうとする。
【0007】
ところで、上記摺動蝶片(ハ)にコイルバネ(ホ)を内臓した蝶番構造は同図に示すごとく複雑であり、したがって製作工数も増大し、コスト的には高価なバネ付き蝶番と成ってしまう。しかも構造が複雑化している為に故障し易く、一旦故障すれば修理し難い等の問題もある。摺動蝶片(ハ)の内部空洞にコイルバネ(ホ)と芯金を押し込んでツメ(ト)に係止するならば、該ツメ(ト)並びにコイルバネ(ホ)を取り外すことが出来ない。
【0008】
すなわち、ツメ(ト)は摺動蝶片(ハ)のガイドに拘束された状態でツメ(ト)の係止片(チ)が溝穴(ヘ)に嵌入し、芯金の頭(リ)はバネ力を持ってツメ(ト)に当接し、係止片(チ)を溝穴(ヘ)へ押し込む力が働くことになる。したがって、このツメ(ト)を摺動蝶片(ハ)から取外すことが出来なくなると同時に、修理は不能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のツル継手構造には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、構造が極めて簡単で故障することがなく、又製作コストも安くなるメガネフレームのツル継手構造を提供する。
【0010】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るメガネフレームのツル継手構造はフロント部に蝶番等の継手を介して折畳み出来るように構成したものであり、しかもツルが開いた状態から僅かに外方向へ押し開くことが出来るバネ蝶番と同じような機能を備えている。ツルを外方向へ押し開く際にはツルにバネ力が作用し、その為のバネはツル側又はフロント部側に取付けられている。
【0011】
ところで、バネをツル側に取着する場合、該バネの自由端はフロイント側のツル継手部に当接し、ツルが外方向へ押し開かれる際にはバネは変形する。従って、押し開かれたツルには元に戻ろうとするバネ力が作用する。ここで、バネはツルの内側面に取着されて外観が損われないようにしている。
【0012】
一方、バネをフロント部側に取着する場合には、その自由端はツルの外側面に当接していて、ツルが外方向へ押し開かれるならばバネは撓み変形してバネ力をツルに作用し、ツルは元の位置に戻されるようになる。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
【実施例】
図1は本発明のツル継手構造を備えたメガネフレームを示す具体例である。メガネフレームとしての基本形態は従来と同じであって、両リム1,1は連結部材2にて連結され、リム1,1の外側にはヨロイ3,3がロウ付けされている。そして該ヨロイ3,3には軸ネジ4,4を介してツル5,5が折畳み出来るように取付けられ、また、リム1,1の内側には鼻当てパット6,6が備わっている。
【0014】
ここで、リム1、連結部材2、及びヨロイ3はメガネフレームのデザインを考慮して色々な形状とすることが出来る。そして同図のメガネフレームは金属製であるが、樹脂製のメガネフレームの場合も本発明のツル継手構造を採用することも可能である。
【0015】
ところで、ツル5はヨロイ先端に設けている軸ネジ4を介して連結され、内側ヘ折畳むことが出来るが、外方向へも所定の角度内において押し開くことが可能な構造としている。ツル5の内側に板バネ7が取着され、該板バネ先端8は撓み変形出来るように自由端となっている。すなわち、基部9だけがツル5の内側に固定されているに過ぎない。
【0016】
図2はツル継手部拡大図を示している。そして図3はツル継手部の展開図であり、板バネ7は横長の概略長方形リング体であって、ほぼ全長にわたって形成されている長穴10にはツル端部に形成している継手片11は嵌るが、ツル本体が嵌ることは出来ない寸法と成っている。継手片11の厚さはツルより小さく成って内側へ突出し、先端には軸穴12を貫通して設けている。
【0017】
そして板バネ7はツル5の内側に抱合わされて止着具13にてネジ止めされるが、該止着具13の頭14はツル表面に形成した溝15に嵌合すると共に、溝底から貫通した穴16には頭14から延びるネジ17が挿通している。又ネジ17は板バネ7の基部9に設けた穴18を貫通して内側へ突出したネジ17にナット19を締め付けて該板バネ7が取着されている。
【0018】
板バネ7の基部9をツル内側に固定するならば、継手片11は板バネ7の長穴10に嵌って組合され、継手片11は板バネ7から突出する。そして板バネ7を取着したツル5の継手片11をヨロイ3と軸ネジ4を介して連結するならば、上記図2に示すように湾曲した板バネ先端はヨロイ端の外側面に当接する。
【0019】
この状態で板バネ先端はヨロイ先端部外側面から離れないように小さなバネ力が付勢されて当接している。板バネ7の先端8は湾曲していて、ヨロイ先端に当接して僅かなバネ力を付勢しているが、ツル5を折畳んだり開いたりする方向のバネ力ではない。ここで、板バネ7とツル内面間には適度な隙間21が残され、板バネ7はこの隙間21の範囲内で撓み変形することが出来る。
【0020】
そこで、図2に示すツル5が開いた状態から該ツル5をさらに押し開くならば、ツル5は軸ネジ4を中心として旋回するが、板バネ7の先端8がヨロイ外側面20に沿って移動し、その結果、板バネ7は撓み変形してツル側に寄せられる。その為に、ツル5には元の位置に戻される力が作用し、メガネを掛けた場合には顔から頭部にかけての領域にツル5を押圧する力を作用し、メガネは位置ズレすることなく安定する。
【0021】
実施例は金属製メガネフレームの場合を説明しているが、樹脂製メガネフレームであっても板バネをツルに取着し、板バネの先端をフロントフレームの外側に当接することが出来る。そして板バネの形態は図3に示す横長の概略長方形リング体に限ることはない。
【0022】
図4は本発明の他の実施例を示している。このメガネフレームのツルもバネ蝶番を備えた場合と同じ機能を有していて、フロントフレームの外側に設けているヨロイ3に沿って、概略L型のバネ22が取付けられている。バネ22の基部はフロントフレームにロウ付けにて固定され、先端23は自由端として撓み変形することが出来る。そして該バネ22の先端はツル5の継手と成る軸ネジ4を越えて延び、ツル5の外側面に当っている。又は近接している。
【0023】
そこで、同図のように開いた状態のツル5をさらに外方向へ押し開くならば、上記バネ22の先端23はツル5に押されて撓み変形することになる。ツル5にはバネ22の変形に伴うバネ力によって戻される力が働き、従来のバネ蝶番と同じように作用する。メガネを掛けるならば、ツル5に作用するバネ力にて顔から頭部にかけて適当な押圧力が働いてメガネ安定する。
【0024】
以上述べたように、本発明に係るメガネフレームのツル継手構造は、ツル又はフロントフレームの外側にバネを取着し、ツルを外方向へ押し開く際に該バネが撓み変形するようにしたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0025】
【発明の効果】
本発明のツル継手構造はツルの内側、又はフロントフレームのヨロイに沿ってバネを取着し、バネの先端は撓み変形出来るようになっている。そこで、ツルを開いた状態からさらに外方向へ押し開く場合、上記バネの先端が撓み変形してバネ力をツルに作用し、ツルを元の位置に戻そうとする力が働く。すなわち、バネ蝶番と同じ機能を呈すことが出来る。
【0026】
本発明のツル継手構造はバネ蝶番としての機能を備えているが、しかし該継手構造はバネをツル又はヨロイに取付けた簡単なものである。従って、製作コストが安くなるだけでなく、故障することはなく、常に安定したバネ蝶番としての作用を持続することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のツル継手構造を備えたメガネフレーム。
【図2】本発明のツル継手構造を示す拡大図。
【図3】ツル継手構造の展開図。
【図4】本発明のツル継手構造を備えたメガネフレーム。
【図5】従来のバネ蝶番。
【符号の説明】
1 リム
2 連結部材
3 ヨロイ
4 軸ネジ
5 ツル
6 鼻当てパット
7 板バネ
8 先端
9 基部
10 長穴
11 継手片
12 軸穴
13 止着具
14 頭
15 溝
16 穴
17 ネジ
18 穴
19 ナット
20 外側面
21 隙間
22 バネ
23 先端

Claims (1)

  1. メガネのフロント部両側にヨロイを設け、該ヨロイ先端に設けた軸ネジ等の継手を介してツルを折畳み出来るように取付けるツル継手構造において、ツル内側には板バネの基部を固定して先端を自由端とし、そして先端は湾曲して上記ヨロイ外側面に当接することでツルを外方向へ押し開く際にバネ力を付勢するように構成し、上記ツルの内側には長穴に嵌るように厚さ寸法の小さい継手片を板バネから突出して設け、板バネは横長の概略長方形を成してほぼ全長にわたる長穴を形成し、板バネの基部をツル内側に固定することで継手片は長穴に嵌って組み合わされて該板バネとツル内側面との間には適度な隙間を残したことを特徴とするメガネフレームのツル継手構造。
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