JP3089197U - インポテンス治療用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムとの接着界面がはがれにくく、また、リ
ング体とマグネットやセラミックスとの機械的結合強度
を高めて、使用中または不使用時にリング体に圧力、衝
撃力等をかかっても、リング体が割れ、亀裂等の損傷が
発生し難い構造としたインポテンス治療具を提供する。 【解決手段】 弾性かつ伸縮性を有するシリコンゴムで
形成した成形リング内に血流を良くする物質を埋設して
なるものにおいて、前記血流を良くする物質は、その表
面に細孔又は谷間が形成されていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特に安全性、耐久性並びに装着性に優れたリング状に形成されたシ リコンゴム製のインポテンス治療用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のリング状に形成されたゴム製のインポテンス治療具としては、例えば、 実用新案登録第３０３１３８７号公報、実開昭６１―６５９５６号あるいは実開 昭５６−６３４２２号のものが知られている。 これらは、シリコンゴムなどの弾性かつ伸縮性を有する材料からなるリング体 の内部に、小径のマグネットあるいはセラミックス加工品等を内蔵した治療用具 であって、前記マグネットあるいはセラミックスから発生した磁力あるいはイオ ンにより、陰茎の血行を良好にすることによりインポテンスの治療に良好な結果 もたらすことができるようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の各公報に開示されているインポテンス治療具は、や わらかなリング体の内部に、それよりも硬いマグネットやセラミックスが埋設さ れているから、リング体が外部より加圧されたとき、その外力がリング体に内蔵 されたマグネットやセラミックスにも加わり、そのためにゴムとの接着界面がは がれたり、使用中にリング体が割れ、亀裂等の損傷を生じて、マグネットやセラ ミックスが露出したり脱出することがある。またリング体に割れなどを生ずると 、装用感は不快となり、また人体に対する安全性も低下する惧れがある。

【０００４】 本考案の目的は上記課題を解決するものであり、ゴムとの接着界面がはがれに くく、また、リング体とマグネットやセラミックスとの機械的結合強度を高めて 、使用中または不使用時にリング体に圧力、衝撃等を加わってもリング体が割れ 、亀裂等の損傷が発生し難い構造としたインポテンス治療具を提供するものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の第１は、陰茎に嵌着される内径に形成され 、しかも弾性かつ伸縮性を有するシリコンゴムで形成した成形リング内に血流を 良くする物質を埋設してなるものにおいて、前記血流を良くする物質は、その表 面に細孔又は谷間が形成されていることを特徴とするインポテンス治療用具であ る。

【０００６】 本考案の第２は、陰茎に嵌着される内径に形成され、しかも半透明でかつ硬度 ２０〜３０度のシリコンゴムで形成した成形リング内部の適所に１乃至複数個の 血流を良くする物質を埋設してなるものにおいて、前記血流を良くする物質は、 ビーズ状をしたマグネットまたは負イオン発生体であり、少なくともその中央部 分には貫通孔が形成されていることを特徴とするインポテンス治療用具である。

【０００７】 本考案の第３は、陰茎に嵌着される内径に形成され、しかも半透明でかつ硬度 ２０〜３０度のシリコンゴムで形成した成形リング内の適所に、１乃至複数個の 血流を良くする物質を埋設し、かつその表面に細孔又は谷間が形成されてなるも のにおいて、前記シリコンゴムで形成した成形リングは、リングの周方向に所定 間隔をおいて複数の血流を良くする物質を埋設した略半割状の第１リング体と、 前記血流を良くする物質を埋設しない略半割状の第２リング体とを結合してなる ことを特徴とするインポテンス治療用具である。

【０００８】 本考案の第４は、陰茎に嵌着される内径に形成され、しかも硬度２０〜３０度 のシリコンゴムで形成した成形リングは、血流を良くする物質として負イオンを 発生するセラミックス粉を、リングを形成するゴム材料に対して１５〜２０％混 練して形成してなることを特徴とするインポテンス治療具である。

【０００９】 上記の如く構成された本考案にリングによれば、前記した従来の治療具に比べ ると、ゴムとの接着界面がはがれたり、使用中にリング体が割れ、亀裂等の損傷 を生じて、マグネットやセラミックスが露出することが少なく、安全性、耐久性 並びに装着性に優れたリング状に形成されたシリコンゴム製のインポテンス治療 用具が提供できる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１は、本考案の一実施形態に係るリング状に形成されたインポテンス治療用 具を示すものである。 リング形状のリング体１は弾性かつ伸縮性を有する材料で形成される。具体的 には人の肌に近い、硬度が２０〜３０°程度のシリコンゴムより形成されている 。前記リング体１の内部には、血流を良くする物質として、符号２として示すビ ーズ状の、換言すると玉状または円板状をしたマグネットまたはマイナスイオン 発生するセラミックス片がリング周方向に所定間隔をおいて複数個埋設されてい る。

【００１１】 前記マグネットあるいはセラミックス片は、その表面に細孔または谷間が形成 されている。図示の実施形態ものは中央部分に貫通孔３が形成されている。 図２の断面図で示すように、マグネットあるいはセラミックス２に貫通孔３を 設けることにより、リング本体１のモールド成形時に、素材である液状のシリコ ンゴム樹脂が前記の孔や谷間に入りこみ、或いは浸透して固化することとなり、 リング本体１とマグネットあるいはセラミックスの結合強度が高まって、所謂ア ンカー効果を発揮する。

【００１２】 したがって、使用中または不使用時にリング体に圧力、衝撃力等をかかっても 、ゴムとマグネットあるいはセラミックス２の接着界面がはがれたり、リング体 が割れ、亀裂等の損傷が発生して、マグネットやセラミックスが露出すること防 止できる。またリング体に割れなどを生ずると、装用感は不快となり、また人体 に対する安全性も低下する惧れがあるがこの点も改善ができる。

【００１３】 本考案のリング体１は次のようにして成形される。射出成形あるいは圧縮成形 等の手段により、水平方向に略半割されたシリコンゴム製の第１リング体４を成 形する。前記第１リング体４の成形に際して、該リング体４の上面５の周方向に 、適宜間隔を有してマグネットまたはマイナスイオン発生するセラミックス２の ほぼ半分を埋設しうる溝６，６を形成する。溝６，６はマグネットまたはセラミ ックス２を溝６，６に埋設したとき、その表面が第１リング体４の径方向と直交 するように成形する。

【００１４】 次に、第１リング体４の溝６，６に、マグネットまたはマイナスイオン発生す るセラミックス２を挿入する。このときマグネットまたはマイナスイオン発生す るセラミックス２は、下半分が溝６，６に内装され、上半分を外方に突出した状 態となる。

【００１５】 次に、前記したと同様の方法で、マグネットまたはイオン発生物質を有しない が、溝８、８を有する半割り状の第２リング体７を形成する。溝８，８は、前記 第１リング体４に形成した溝６，６に対応するように成形する。続いて、前記の マグネットまたはイオン発生物質２を被覆するように、第１リング体７と第２リ ング体４とを合わせて加熱し、両リング体４及び７を一体的に結合する。

【００１６】 図３に示すものは、本考案の他の実施形態を示すものである。 この実施形態は、陰茎に嵌着される内径に形成され、しかも硬度２０〜３０度 のシリコンゴムで形成した成形リング１は、血流を良くする物質として負イオン を発生する粉体をリング本体を形成するゴム材料に対して混練して、一体成形の シリコンゴムリングを形成したものである。本実施形態では、リング本体を成形 するシリコンゴムに、予め負イオンの発生物質たる２〜３ミクロン程度のセラミ ックス粉末を１５〜２０％程度混合し、一体成形リングに形成したものである。 前記粉末は、セラミックス粉体に限るものではなく、負イオンを発生する金属粉 末でもよい。

【００１７】 前記実施形態によれば、本リングを陰茎に装着したとき、イオンが体内の血管 や細胞を刺激して血流を良くすることができ、インポテンスの治療に良好である 。また、第１実施例と同様に、リング体１が外力等を受けた場合に、セラミック スがはがれたり、リング体が割れ、亀裂等の損傷が発生し難いものである。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように本考案は、陰茎に嵌着される内径に形成され、しかも弾性かつ伸 縮性を有するシリコンゴムで形成した成形リング内に血流を良くする物質を埋設 してなるものにおいて、前記血流を良くする物質はその表面に細孔又は谷間が形 成しているので、前記血流を良くする物質とゴムとの接着界面がはがれたり、使 用中にリング体が割れ、亀裂等の損傷を生じて、前記血流を良くする物質が露出 することが少なく、安全性、耐久性並びに装着性に優れたリング状に形成された シリコンゴム製のインポテンス治療用具が提供できる。また、血流を良くする物 質として負イオンを発生するセラミックス粉を、リングを形成するゴム材料に対 して１５〜２０％混練して形成したときも、前記と同様な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るインポテンス治療用
具リングの斜視図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図３】本考案のインポテンス治療用具リングの成形工
程の説明図で、（Ａ）は第１リング体及びリング体に埋
設した血流を良くする物質を示す図、（Ｂ）は第１リン
グ体に第２リング体を結合する直前の状態を示す図であ
る。

【図４】本考案の他の実施形態に係るインポテンス治療
用具の斜視図である。

【符号の説明】

１ リング本体 ２ 血流を良くする物質 ３ 貫通孔 ４ 第１リング体 ５ 第１リング体の上面 ６ 第１リング体の溝 ７ 第２リング体 ８ 第２リング体の溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 陰茎に嵌着される内径に形成され、しか
   も弾性かつ伸縮性を有するシリコンゴムで形成した成形
   リング内に血流を良くする物質を埋設してなるものにお
   いて、前記血流を良くする物質は、その表面に細孔及び
   ／又は谷間が形成されていることを特徴とするインポテ
   ンス治療用具。
2. 【請求項２】 陰茎に嵌着される内径に形成され、しか
   も半透明でかつ硬度２０〜３０度のシリコンゴムで形成
   した成形リング内部の適所に１乃至複数個の血流を良く
   する物質を埋設してなるものにおいて、前記血流を良く
   する物質は、ビーズ状をしたマグネットまたは負イオン
   発生体であり、少なくともその中央部分には貫通孔が形
   成されていることを特徴とするインポテンス治療用具。
3. 【請求項３】 陰茎に嵌着される内径に形成され、しか
   も半透明でかつ硬度２０〜３０度のシリコンゴムで形成
   した成形リング内の適所に、１乃至複数個の血流を良く
   する物質を埋設し、かつその表面に細孔及び／又は谷間
   が形成されてなるものにおいて、前記シリコンゴムで形
   成した成形リングは、リングの周方向に所定間隔をおい
   て複数の血流を良くする物質を埋設した略半割状の第１
   リング体と、前記血流を良くする物質を埋設しない略半
   割状の第２リング体とを結合してなることを特徴とする
   インポテンス治療用具。
4. 【請求項４】 陰茎に嵌着される内径に形成され、しか
   も硬度２０〜３０度のシリコンゴムで形成した成形リン
   グは、血流を良くする物質として負イオンを発生するセ
   ラミックス粉を、リングを形成するゴム材料に対して１
   ５〜２０％混練して形成してなることを特徴とするイン
   ポテンス治療具。