JP2006187447A - インプラント及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インプラントと骨との間に組織が形成されるのを促進する効果が優れたインプラントの提供。
【解決手段】 多孔質インプラント基材2の表面に、多数の超塑性アパタイト粉末4が担持されてなるインプラント1。多孔質インプラント基材2の気孔内に、超塑性アパタイト粉末4が充填されていることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インプラント及びその製造方法に関する。
従来より、上顎部あるいは下顎部にインプラントと呼ばれるピン状の人工歯根を埋め込み、このインプラントの上面のねじ穴に人工歯冠をねじ込んで取り付ける方法が知られている。この方法では、骨内にインプラントを埋め込んでから一定期間を過ぎて埋め込まれたインプラントが骨の組織と一体となった後、人工歯冠を取り付けるようにしている。この場合、インプラントが骨組織と一体化するまでの期間は、患者に不便を強いることになる。
そこで、インプラントと骨との間に組織が形成されるのを促進すべく、患部に物理療法を施すことで、早期にインプラントと骨組織とを一体化させるために患部に超音波振動を与える方法が考えられている。
患部に超音波振動を与える手段としては、例えば、口腔内のインプラント処置が施された部分に近接して配置される1つ以上の筐体と、この筐体の内壁に配置された振動子と、上記筐体の側面に設けられ、上記インプラント処置が施された部分の両隣の歯それぞれ被せられるようになされた一対の固定部材とを設けた超音波治療装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−113625号公報
しかしながら上記のような患部に超音波振動を与える手段は、超音波振動を与えない場合と比べてインプラントと骨との間に組織が形成されるまでの期間が短くなるが、さらに上記期間を短縮するための手段の実現が要望されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、インプラントと骨との間に組織が形成されるのを促進する効果が優れたインプラントを提供することを目的とする。
本願発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究及び実験を重ねた結果、真空排気可能な処理装置内に、多孔質インプラント基材と金属板を多数の超塑性アパタイト粉末を介して配置し、前記処理装置内を真空排気した後、前記金属板を用いて前記多孔質インプラント基材に前記超塑性アパタイト粉末を担持及び/又は充填し、その際、雰囲気温度650℃〜750℃、押圧力10MPa〜100MPaとすることで、インプラントと骨との間に組織が形成されるのを促進する効果が優れたインプラントが得られることをはじめて究明し、本発明を完成した。
上記の課題を達成するために本発明によるインプラントは、多孔質インプラント基材の表面に、多数の超塑性アパタイト粉末が担持されてなることを特徴とするものである。
上記構成の本発明のインプラントにおいては、前記多孔質インプラント基材の気孔内に、前記超塑性アパタイト粉末が充填されていることが好ましい。
本発明によるインプラントの製造方法は、真空排気可能な処理装置内に、多孔質インプラント基材と、金属板を多数の超塑性アパタイト粉末を介して配置し、前記処理装置内を真空排気した後、雰囲気温度650℃〜750℃、押圧力10MPa〜100MPaで前記金属板を前記多孔質インプラント基材に押圧し、前記多孔質インプラント基材に前記超塑性アパタイト粉末を担持及び/または充填することを特徴とする。
本発明によれば、インプラントと骨との間に組織が形成されるのを促進する効果が優れたインプラントを提供できる。
また、本発明のインプラントの製造方法によれば、インプラントと骨との間に組織が形成されるのを促進する効果が優れたインプラントを製造できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明のインプラントの一実施形態を示す縦断面図である。
本実施形態のインプラント1は、多孔質インプラント基材2の表面に、多数の超塑性アパタイト粉末4が担持されてなるものである。
多孔質インプラント基材2の材質としては、人体内でも耐食性が良好で、体内骨組織との適合性が良好な材料が用いられ、例えば、純チタン、Ti−6Al−4V等のチタン合金などのうちから適宜選択して用いられる。
多孔質インプラント基材2は、気孔率50%以上80%以下のものを用いるのがインプラント基材の表面積を大きくでき、アパタイト粉末4を多数付着させることができる点で好ましい。
インプラント基材2の気孔率が50%未満であると、表面積が小さいため、担持できるアパタイト粉末量が少なく、気孔率が80%を超えるとインプラント基材の強度が小さくなる。
インプラント基材2に形成された気孔3の径Dは、500μm以下、好ましくは300μm〜500μm程度とされる。ここでの気孔3の径Dとは、気孔3の開口部の径である。
アパタイト粉末4としては、カーボネイトアパタイト、リチウム及び/又はナトリウム添加ハイドロキシアパタイトなどのうちから適宜選択して用いられる。 アパタイト粉末4の粒径Dは、気孔3の径Dと同じ程度の大きさとされ、具体的には500μm以下、好ましくは300μm〜500μmとされる。
このようなアパタイト粉末4は、多孔質インプラント基材2の気孔3内に充填されている。なお、アパタイト粉末4は、気孔3内に充填されているだけでなく、基材2の気孔3が形成されていない部分の表面にも付着していてもよい。
また、アパタイト粉末4には、抗生物質やサイトカインが含浸されていてもよい。
次に、本実施形態のインプラントの製造方法について図2を用いて説明する。
まず、真空排気可能な処理装置(図示略)内に、図2に示すように多孔質インプラント基材2と、金属板8を多数の超塑性アパタイト粉末4を介して配置する。
ついで、上記処理装置内を真空排気した後、雰囲気温度650℃以上750℃以下、押圧力10MPa以上100MPa以下で金属板8を多孔質インプラント基材2に押圧する。このような加熱加圧条件で金属板8を多孔質インプラント基材2に押圧すると、上記アパタイト粉末4が超塑性を発現するので、アパタイト粉末4の粒径Dが気孔3の径Dと同じ程度の大きさであっても、超塑性アパタイト粉末粒子が気孔3内に入り込み、図1に示すようなインプラント1が得られる。
処理装置内の雰囲気温度が650℃未満であると、アパタイト粉末の超塑性発現量が不十分となり押圧時にアパタイト粉末粒子が破壊するという不都合が生じ、750℃を超えると、インプラント基材の酸化が顕著となり好ましくない。
上記押圧力が10MPa未満であるとアパタイト粉末の超塑性発現量が少なく押圧時に時間を要し、それに伴いインプラント基材の酸化が顕著になるという不都合が生じ、100MPaを超えるとアパタイト粉末の超塑性発現が短時間で完了し、それに伴いアパタイト粉末粒子の破壊を招くという不都合が生じる。また、本実施形態のインプラントの製造に用いる処理装置により印加できる押圧力の上限値が100MPa程度であるからである。
次に、本実施形態のインプラント1を用いて治療を行う方法について図3及び図4を用いて説明する。
図3、図4において、11は歯を抜いた後の歯茎、12は骨、13は歯肉、14は表皮である。1は、人工歯根としての本実施形態のインプラントで、図示のように歯茎11から骨12に達するまで、埋め込まれている。なお、このインプラント1は、上面に人工歯冠がねじ込まれるねじ穴5aが形成された以外は図1に示したものと同様のものである。
また、図3、図4において16は、超音波治療装置で、図示のように2個の連設された筐体17と、2個の固定具20、21からなるものである。筐体17は下面が開口されると共に、内壁に振動子18a、18bが対向配置されて埋め込まれてなる。
振動子18a、18bは、1つの面が露出して歯肉表面に接触するようになされると共に、他の周面が振動吸収部材19で覆われている。固定具20、21は、それぞれ隣接する健全な歯22、23に被せるような冠状をなし、筐体17と連結部20a、21aを介して連結されている。この固定具20、21は、上記歯22、23の形状に合わせて樹脂等で型取りしたものであってよい。尚、筐体17からは、振動子18a、18bに超音波信号を供給するためのリード線が適宜導出されているものとする。図3(a)には、上記リード線24が前方から口腔外に導出された例が示されている。
図3(b)に示すように、歯茎の隣合う2つの歯を抜いた後には2本の本実施形態のインプラント1が埋め込まれている。超音波治療装置16の2個の筐体17は、両隣の歯22、23の間に配置され、それぞれ図4のように歯茎11に被せられると共に、固定具20、21がそれぞれ歯22、23に被せられている。 この状態において、外部の超音波発振装置(図示略)よりリード線24を介して振動子18a、18bに超音波信号を供給することにより、インプラント1を構成するインプラント基材2の表面に担持された超塑性アパタイト粉末4がインプラント1の周囲に染み出して、インプラントの周囲における骨組織2Aの生成を促進することができる。
本実施形態のインプラント1は、多孔質インプラント基材2の表面に、多数の超塑性アパタイト粉末4が担持されたものであるので、治療の際にはこのインプラント1を患部に埋め込んだ後、超音波振動を与えると、インプラント基材2の表面に担持された超塑性アパタイト粉末がインプラント1の周囲に染み出して、インプラントの周囲における骨組織2Aが生成し易くなるので、アパタイト粉末が担持されていない従来タイプのインプラントと比べて、インプラントの周囲における骨組織2Aの生成を促進する効果が優れる。
なお、上記実施形態においては、本発明のインプラントをデンタルインプラントに適用する場合について説明したが、手足などの骨に埋め込まれる人工骨材に適用することも可能である。
本発明のインプラントの一実施形態を示す縦断面図である。 本発明のインプラントの製造方法の一実施形態の説明図である。 本発明の実施形態のインプラントを用いて治療を行う方法の説明図である。 本発明の実施形態のインプラントを歯茎に取り付けた口腔内の状態を示す一部断面斜視図である。
符号の説明
1・・・インプラント、2・・・多孔質インプラント基材、3・・・気孔、4・・・超塑性アパタイト粉末、8・・・金属板、D・・・気孔の径、D・・・アパタイト粉末の粒径

Claims (3)

  1. 多孔質インプラント基材の表面に、超塑性アパタイト粉末が担持されてなることを特徴とするインプラント。
  2. 前記多孔質インプラント基材の気孔内に、前記超塑性アパタイト粉末が充填されたことを特徴とする請求項1記載のインプラント。
  3. 真空排気可能な処理装置内に、多孔質インプラント基材と、金属板を多数の超塑性アパタイト粉末を介して配置し、前記処理装置内を真空排気した後、雰囲気温度650℃〜750℃、押圧力10MPa〜100MPaで前記金属板を前記多孔質インプラント基材に押圧し、前記多孔質インプラント基材に前記超塑性アパタイト粉末を担持及び/または充填することを特徴とするインプラントの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009178392A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Ngk Spark Plug Co Ltd 生体インプラント
JP2011526809A (ja) * 2008-07-02 2011-10-20 ジマー デンタル, インコーポレイテッド 多孔質部を固定するための構造を備えたインプラント

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