JP3088923B2 - モールド形変成器 - Google Patents

モールド形変成器

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JP3088923B2
JP3088923B2 JP07049142A JP4914295A JP3088923B2 JP 3088923 B2 JP3088923 B2 JP 3088923B2 JP 07049142 A JP07049142 A JP 07049142A JP 4914295 A JP4914295 A JP 4914295A JP 3088923 B2 JP3088923 B2 JP 3088923B2
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cut
fixed
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和則 大澤
真吾 高宮
三英材 井上
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Toko Electric Corp
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Toko Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、据え付け用の脚部を備
えたモールド形変成器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡状に配置した一次および二次
巻線をモールド成形によりエポキシ樹脂内に封入してモ
ールド本体を形成し、さらに二分割したカットコアをモ
ールド本体の巻線部分内側に形成された1対の孔部に組
み込んでから本体部に固定する構造のモールド形変成器
がある。図9はその一例を示し、図10はその右側面図
である。図示例は、本体31に組み込まれて互いにカッ
ト面を当接した状態のカットコア32を上下からフレー
ム33,34により挟んでボルト35により締め付ける
とともに、下方の1対のフレーム34と本体31をとも
に貫通するボルト36により締め付けることで全体を一
体的に固定している。また、このモールド形変成器は、
下方のフレーム34の下部に水平な折曲面を形成するこ
とにより据え付け用の脚としている。さらに、フレーム
34の四隅に相当する位置には取付け孔37が形成され
ている。なお、図中の38は一次端子、39は二次端子
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た変成器は、ボルト35により1対のカットコア32を
フレーム33,34に固定してから、さらにボルト36
によりフレーム34と本体31を固定する構造であるた
め、次のような問題があった。 (1)組立の際に、フレーム34の底面を基準とする
と、本体31の両側に形成されたフレーム取付け面の平
行度および寸法精度、フレーム34の上下面間の平行度
および寸法精度によっては、カットコア32の当接面に
過大な荷重が加わったりあるいは反対に隙間が形成さ
れ、唸り発生や変圧比不良の原因となる。検査でこれら
の不良が発見されると、再組立やフレーム33,34等
の部品交換が必要となる。
【0004】(2)反対に、カットコア32の当接面を
基準にして組み立てると、フレーム34の下面の平面度
が得られなかったり、取付け孔37のピッチが公差をこ
えてしまうことがあり、やはり再組立や調整が必要とな
る。 (3)そのため組立には、組付け治具を用いた調整作業
や、ボルトの締め付けトルクの管理が必要となり、工数
ロスが大きくなる。 (4)また、接地ボルト36に接地線を固定することも
あるが、その場合、接地線の接続を忘れて接地ボルト3
6を締め付けてしまうと、分解して再組立および再調整
をしなければならない。本発明は上記問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、部品
点数が少なくて組立および調整の容易なモールド形変成
器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、眼鏡状に配置した一次および二次巻線を
モールド成形によりエポキシ樹脂内に封入してモールド
本体を形成し、モールド本体の巻線部分内側に二分割し
たカットコアを組み込み固定するモールド形変成器にお
いて、二分割構造のカットコアの外周に巻き付けられて
カットコアを一体的に保持するバンドと、このバンドの
両端に係合され、バンドの締め付け量を調整する締め付
け金具と、上下端部がボルトによりモールド本体に固定
されるとともに、その中間部分でカットコアの一部の内
・外周面を挟圧支持する支持金具と、モールド本体下部
に一体的に形成された据え付け用の脚部とを備えたこと
を特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、モールド本体の巻線部分に
両側から組み込まれた二分割構造のカットコアにバンド
が巻き付けられて、バンド両端部の締め付け金具により
バンドの締め付け量が調整されてカットコアが一体的に
保持される。さらに、保持されたカットコアの一部が支
持金具により内外両面から挟圧されて支持されるととも
に、支持金具の上下端部がボルトによりモールド本体に
固定されることにより、カットコアは所定位置に保持さ
れる。また、据え付け用の脚部がモールド本体下部に一
体的に形成されているため、別途、組立時に据え付け脚
を取付けることが不要となる。
【0007】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例の正面図であり、図2は同じ
く平面図、図3は右側面図、図4は背面図、図5は底面
図、図6は図2のA−A線断面図、図7は図1のB−B
線断面図、図8は図1のC−C線断面図である。図にお
いて、1はモールド本体であり、その内側に形成された
孔の部分に、二分割されたカットコア2A,2Bが両側
から組み込まれて、バンド3によりカットコア2A,2
Bの外周面が巻き付けられる。
【0008】バンド3の両端部は折り返されて袋状に閉
じられるとともに、幅方向の中央部が切り取られて開口
部が形成されている。この袋部に、角棒4,5が挿入さ
れる。角棒4の側面にはめねじが、角棒5には透孔が形
成されており、この角棒5の透孔から締め付けねじ6を
挿通し角棒4のめねじにねじ込むことにより、バンド3
が引き締められ、カットコア2A,2Bは互いのカット
面が当接されて一体的に保持される。また、締め付けね
じ6のねじ込み量により、カットコア2A,2Bの当接
面の加圧力を最適な状態に調整することができる。
【0009】さらに、カットコア2Bの外周の一部が、
断面ハット形の支持金具7により当接支持されるととも
に、内周の上下段差部も断面クランク形の支持金具8,
9により支持される。支持金具7の上端および支持金具
8は、モールド本体1に突設されているボス11にボル
ト12により固定される。同じく、支持金具7の下端お
よび支持金具9は、モールド本体1の下部にボルト13
により固定される。これらボルト12,13に接地線を
接続することもある。
【0010】また、本体1の下部には、長手方向両端部
に水平な平面部14,15が形成されるとともに、それ
らの四隅となる位置は、前後方向に突出されて据え付け
用の脚部16〜19が形成され、さらに各脚部16〜1
9には取付け孔21〜24が形成されている。なお、本
体1の内部には、図6、図8の断面図に示すように、一
次巻線25、二次巻線26が配設されている。また、図
中の27,28は一次端子であり、29,30は二次端
子であるが、これら端子と、巻線25,26との電気的
接続については図示を省略している。
【0011】この実施例は、上述したように、据え付け
用の脚部16〜19をモールド本体1の下部に一体的に
形成したため、従来のように組立時に据え付け脚を取付
ける作業が不要となる。また、カットコア2A,2Bは
バンド3により一体的に保持されてから、支持金具7〜
9によりモールド本体1の所定位置に固定されるため、
締め付けねじ6によるバンド3の締め付け調整と、支持
金具7〜9によるカットコア2A,2Bの支持位置の調
整とを、互いに独立して実施可能となり、組立調整が簡
単になる。さらに、構成部品の点数も少ないため、組立
工数の削減も可能となる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、据え
付け用の脚部をモールド本体下部に一体的に形成したた
め、従来例のように組立時に据え付け用の脚を取付ける
作業が不要になる。また、カットコアはバンドおよび締
め付け金具により一体的に保持されてから、バンドとは
別個の支持金具によりモールド本体に固定されるため、
バンドの締め付け調整が容易であるとともに、モールド
本体に対するカットコアの支持位置の調整も支持金具の
みにより可能である。さらにまた、構成部品の点数も少
ないため、組立工数の削減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の背面図である。
【図5】図1の底面図である。
【図6】図2のA−A線断面図である。
【図7】図1のB−B線断面図である。
【図8】図1のC−C線断面図である。
【図9】従来例を示す図である。
【図10】図9の右側面図である。
【符号の説明】
1 モールド本体 2A,2B カットコア 3 バンド 4,5 角棒 6 締め付けねじ 7〜9 支持金具 11 ボス 12,13 ボルト 14,15 平面部 16〜19 脚部 21〜24 取付け孔 25 一次巻線 26 二次巻線 27,28 一次端子 29,30 二次端子
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−15040(JP,U) 実開 昭57−75731(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/26 H01F 27/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡状に配置した一次および二次巻線を
    モールド成形によりエポキシ樹脂内に封入してモールド
    本体を形成し、モールド本体の巻線部分内側に二分割し
    たカットコアを組み込み固定するモールド形変成器にお
    いて、 二分割構造のカットコアの外周に巻き付けられてカット
    コアを一体的に保持するバンドと、 このバンドの両端に係合され、バンドの締め付け量を調
    整する締め付け金具と、 上下端部がボルトによりモールド本体に固定されるとと
    もに、その中間部分でカットコアの一部の内・外周面を
    挟圧支持する支持金具と、 モールド本体下部に一体的に形成された据え付け用の脚
    部と、 を備えたことを特徴とするモールド形変成器。
JP07049142A 1995-02-14 1995-02-14 モールド形変成器 Expired - Lifetime JP3088923B2 (ja)

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