JP3088092B2 - 配線基板、配線基板の製造方法、および接続体の製造方法 - Google Patents

配線基板、配線基板の製造方法、および接続体の製造方法

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピンを他の配線基
板に突き当てつつ半田付けによって接続するための配線
基板、その製造方法、およびこの配線基板と他の配線基
板とを接続した接続体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】配線基板を他の配線基板に接続するため
に設ける端子としては、リードやピン、あるいはボール
状端子等が知られており、配線基板本体にピンを格子状
に設けた配線基板はPGA型配線基板と、ボール状端子
を格子状に設けた配線基板はBGA型配線基板と呼ばれ
ることもある。
【0003】なお、PGA型配線基板には、図7、8に
示すように、ピン105の先端を他の配線基板120に
設けた接続用パッド123に突き当てつつ半田付けする
ことで両者を接続するものもあり、このようなタイプの
配線基板100はバットジョイントPGA型配線基板と
呼ばれることもある。図7に示すように、この配線基板
100には、図中下方の主面101aに多数のピン固着
用パッド103が格子状に形成されており、このピン固
着用パッド103にはネイルヘッド状(釘頭状)のピン
105が銀ロウ108でロウ付されている。また、図中
上方の面101bには、集積回路チップ111と接続す
るためのチップ接続用パッド109が多数形成されてい
る。このチップ接続用パッド109と集積回路チップ1
11に設けられたチップパッド113とは、チップ接続
用半田115を介してフリップチップ接続されている。
【0004】また、他の配線基板本体121の接続面1
21a(図中上面)には、各ピン105に対応した位置
に接続用パッド123が形成されており、その上面に
は、半田ペースト125が塗布されている。この接続用
パッド123に各ピン105の先端(図中下方先端)を
位置合わせしつつ突き当て、その後、半田ペースト12
5を溶融させると、図8に示すように、ピン105の先
端と接続用パッド123とがピン接続用半田126によ
り半田付けされ、配線基板100と他の配線基板120
とが接続されたこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかも、このバットジ
ョイントPGA型配線基板100においては、この配線
基板本体101と他の配線基板本体121との間がピン
105の長さ分だけ間隔を空けて接続される。従って、
この配線基板本体101と他の配線基板本体121の材
質とが異なるために両者間に熱膨張差が発生するなど、
両者間で相対的に変位が生じる場合に、両者間にあるピ
ン105が屈曲して熱膨張差等の変位を吸収するため、
ピン105が破断したり、ピン105と接続パッド12
3との接続部で接続が外れる等の不具合を生じにくい。
このため、信頼性の高い接続が可能となる。
【0006】しかし、このようなバットジョイントPG
A型配線基板100においては、図9に示すように、配
線基板100と他の配線基板120との接続において、
位置ずれを生じやすい問題があった。即ち、両者の接続
では、各接続パッド123に対して各ピン105の位
置、従って配線基板本体101の位置を正確に位置決め
して接続する必要があった。両者の位置がずれた状態で
位置合わせ(突き当て)されると、図9に示すように、
各ピン105が接続パッド123に対して横方向にずれ
たままで接続されてしまうことがあるからである。更
に、正確に位置決めしても、その後のハンドリング時
や、ベルト炉内を移動させてハンダペーストを溶融させ
る工程中に、衝撃等を受けて位置ずれが生じる場合もあ
る。
【0007】このように、接続パッド123に対してピ
ン105の位置がずれていると、温度変化により配線基
板本体101と他の配線基板本体121との間に熱膨張
差が発生した場合などにおいて、ピンに横方向の応力が
掛かり、ピン105が接続パッド123から外れやすく
なるなど、接続信頼性が低下することとなる。また、位
置ずれが極端に大きくなってピン105がパッド123
の外縁よりも外にでてしまう場合には、隣接する接続パ
ッド123との絶縁距離が小さくなって絶縁抵抗が低く
なる等の不具合を生じたり、ピン105と接続パッド1
23とが接続していないものがでてくることも考えられ
る。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、配線基板に突設したピンを用いて配線基
板と他の配線基板とを接続するときに、多少の位置ずれ
があっても、自然に両者の位置が修正されて接続される
ようにされた配線基板とすることを目的とする。さら
に、その配線基板の製造方法、およびこの配線基板と他
の配線基板との接続体の製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および効果】しかし、その
解決手段は、少なくとも1つの主面を有する配線基板本
体と該主面から突設された多数のピンとを有し、該ピン
の先端を他の配線基板に形成された接続用パッドに突き
当てつつピン接続用半田を用いて半田付けして他の配線
基板と接続するための配線基板であって、上記ピンは、
その先端に上記ピン接続用半田の半田付け時に溶融しな
上記ピン接続用半田よりも融点の高い半田からなる径
大部を備えることを特徴とする配線基板を要旨とする。
【0010】ここで、配線基板本体としては、片面ある
いは両面に配線を有するもののほか、内部にも配線や各
層の配線間を接続するビアやスルーホールを有する多層
配線基板や、両面間をビアやスルーホールで接続するも
の等が挙げられる。また、その材質も、アルミナ、Al
N、ガラスセラミック等のセラミックや、エポキシ樹
脂、BT樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂、ガラス−エポ
キシ樹脂、ガラス−BT樹脂等の複合材料や、セラミッ
クと樹脂との複合材料、あるいはアルミナ等のセラミッ
ク製基板やガラス−BT樹脂複合材料基板の上に樹脂で
絶縁層を形成したものなどでもよい。また、配線基板本
体には、集積回路チップ、半導体素子、コンデンサ、抵
抗等の電子部品を搭載するためのものが挙げられるが、
その他、2つの配線基板の間を中継するための中継用配
線基板(中継基板)であってもよい。
【0011】また、ピンは、配線基板の主面から突設さ
れていればよく、例えば、主面に設けたパッドにロウ付
け固着したものが挙げられるが、その他、配線基板本体
の内層あるいは配線基板本体の主面の裏面からピンを貫
挿して主面側にピンを突設してもよい。ピン材質は、配
線基板本体の材質等を勘案して適宜選択すればよいが、
例えば、42アロイ(42%Ni-Fe合金)やコバール(Fe-N
i-Co合金)あるいは銅合金等が選択できる。また、耐食
性や半田付け性等を考慮し、ピンには、これらの材質か
らなるピン本体にメッキ等によりNiやAu等の被膜を
形成することもある。
【0012】また、他の配線基板も、片面あるいは両面
に配線を有するもののほか、内部にも配線や各層の配線
間を接続するビアやスルーホールを有する多層配線基板
や、両面間をビアやスルーホールで接続するもの等が挙
げられる。また、その材質も、アルミナ、AlN、ガラ
スセラミック等のセラミックや、エポキシ樹脂、BT樹
脂、ポリイミド樹脂等の樹脂、ガラス−エポキシ樹脂、
ガラス−BT樹脂等の複合材料や、セラミックと樹脂と
の複合材料、あるいはアルミナ等のセラミック製基板や
ガラス−BT樹脂複合材料基板の上に樹脂で絶縁層を形
成したものなどでもよい。
【0013】上記手段によれば、他の配線基板に突き当
てるピン先端に径大部を備えるので、ピン接続用半田を
用いて他の配線基板の接続パッドとこの径大部とを半田
付けするときに、半田の接続(接触)面積が大きくな
る。このとき、ピンと接続用パッドに位置がずれている
と、溶融した半田の表面積を小さくしようとする表面張
力により、各々ピンに対して略各パッドの中心に位置さ
せようとする力が働くので、この力が重なり合って(総
合されて)配線基板を移動させる力となる。即ち、配線
基板本体と他の配線基板本体との位置が多少ずれた状態
で接続作業を開始した場合でも、溶融した半田の表面張
力により、正しい位置関係になるように自然に配線基板
または他の配線基板が相対的に移動するセルフアライメ
ント効果を生じ、確実に両者を接続することができる。
このため、本発明の配線基板と他の配線基板との接続時
には、両者の位置あわせを比較的ラフに行っても確実に
両者を接続することができる。また、半田ペーストの溶
融中に衝撃等によって位置ずれを生じても、自動的に位
置ずれが修復される。
【0014】そのうえ、配線基板本体と他の配線基板本
体の間は、径の小さいピンで接続されているので、両者
間に生ずる熱膨張差などによる変位は、ピンの屈曲で吸
収される。しかも、ピンは先端において径大とされてい
るので、半田との接続面積が増えるので、より確実に半
田とピンとが接続でき、接続信頼性をさらに向上させる
ことができる。
【0015】ピン接続用半田を溶融させてピンと接続用
パッドとを半田付けする際に、径大部が溶融することは
ないので、ピン接続用半田が溶融したときに表面張力に
より配線基板と他の配線基板とを正しい位置で接続させ
ることができる。また、径大部が半田からなるので、ピ
ン接続用半田とよく濡れて一体化するため、ピン先端の
径大部とピン接続用半田とが強固に接続され、より接続
信頼性を向上することができる。
【0016】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記ピンのうちピン先端の径大
部に隣接して半田流れ防止部を形成してなる請求項
記載の配線基板を要旨とする。
【0017】この手段によれば、径大部に隣接して半田
流れ防止部を形成しているので、半田によって径大部を
形成するときにピン先端から配線基板本体側に半田が流
れ拡がることがない。従って、ピン先端の径大部の半田
量が一定となるため、径大部の寸法が一定となり、他の
配線基板との接続時に各ピンにかかる表面張力も均一と
なって、位置ずれをより確実に解消できる。また、他の
配線基板との接続時にピン接続用半田も径大部を越えて
配線基板本体側に拡がることがなく、各ピンとパッドと
の接続にあずかるピン接続用半田の量も一定とすること
ができるので、この点からも各ピンにかかる表面張力も
均一となって、位置ずれをより確実に解消できる。
【0018】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記半田流れ防止部として、前
記ピン先端の径大部に隣接するピン周面を、半田不濡れ
面としてなることを特徴とする請求項に記載の配線基
板を要旨とする。
【0019】ここで、半田不濡れ面とは、ピン先端の径
大部を構成する半田およびピン接続用半田に濡れないよ
うな材質で形成され、あるいはこれらの半田に濡れない
処理がなされた面をいい、具体的には、例えば、熱酸化
処理等によって形成された酸化ニッケル層、黒染めニッ
ケル層、クロムメッキ層等によって形成される面が挙げ
られる。
【0020】この手段によれば、径大部形成時に半田不
濡れ面により確実に半田が配線基板本体側に拡がるのを
防止できるので、径大部の形状を一定とすることができ
る。また、他の配線基板との接続時にピン接続用半田が
径大部を越えて配線基板本体側に拡がることも防止でき
る。
【0021】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記半田流れ防止部として、前
記ピン先端の径大部に隣接するピン周面に、半田不濡れ
材を形成してなることを特徴とする請求項に記載の配
線基板を要旨とする。
【0022】ここで、半田不濡れ材とは、ピン先端の径
大部を構成する半田およびピン接続用半田に濡れないよ
うな材質をいい、具体的には、例えば、エポキシ樹脂
系、アクリル樹脂系等のソルダーレジストなどの半田を
はじく樹脂や、ガラス等が挙げられる。
【0023】この手段によれば、径大部形成時に半田不
濡れ材により確実に半田が配線基板本体側に拡がるのを
防止できるので、径大部の形状を一定とすることができ
る。また、他の配線基板との接続時にピン接続用半田が
径大部を越えて配線基板本体側に拡がることも防止でき
る。
【0024】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記半田流れ防止部として、前
記ピン先端の径大部に隣接して、ピン本体の材質からな
る鍔部を備えることを特徴とする請求項に記載の配線
基板を要旨とする。
【0025】ここで鍔部とは、ピン本体の通常の径より
も径方向に大きな寸法とされた部分を指し、具体的に
は、先端部分の径が大きくされたネイルヘッド(釘頭)
状や、先端よりやや配線基板本体側の一部の径が大きく
された形状などがある。また、鍔部の平面形状は、円板
(円柱)状が適当であるが、その他、四角、六角あるい
は、十字状などでもよい。
【0026】この手段によれば、径大部形成時にピン先
端から配線基板本体側に半田が拡がろうとしても、鍔部
の面積が大きいため、半田が基板本体側に拡がりにくく
なる。したがって、鍔部により確実に半田が拡がるのが
防止できるので、径大部の形状を一定とすることができ
る。また、他の配線基板との接続時にピン接続用半田が
径大部を越えて配線基板本体側に拡がることも防止でき
る。その上、配線基板に固着する前にピンに鍔部を設け
る加工を施しておけばよいので、半田不濡れ面や半田不
濡れ材を固着後のピンに形成する必要がなく、確実かつ
容易に形成できる。
【0027】さらに、前記目的を達成するための解決手
としては、前記ピンは、ピン本体自身の先端が径大と
されたピンであることを特徴とする請求項1に記載の配
線基板を要旨とすることもできる
【0028】この手段によれば、ピン先端の径大部は、
ピン本体自身の先端が径大とされたものであるため、ピ
ンを配線基板本体に突設した後に、ピン先端部に径大部
を形成する必要がない。従って、安価な配線基板とする
ことができる。また、径大部がピン本体と同じ材料であ
るので、ピンとパッドの接続時の半田付け温度が多少高
くなったとしても、ピン本体自身が溶融することはな
い。従って、半田付け温度の厳密にコントロールしなく
とも、確実に接続することができる。
【0029】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記ピンの径大部の最大径は、
該ピンと接続するために前記他の配線基板に形成された
接続パッドの径の0.7〜1.4倍の大きさにされてい
ることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の配
線基板を要旨とする。
【0030】配線基板と他の配線基板とが相対的に移動
するセルフアライメント効果は、溶融したピン接続用半
田の表面張力に起因して生ずるため、径大部の径と接続
パッドの径とがほぼ同寸の時にその効果が大きくなり、
一方が小さい場合には効果が小さくなると考えられる。
即ち、径大部の径がパッドの径の0.7倍より小さい
と、面積で比較すると径大部の断面積が接続パッドの断
面積の約1/2となり、半田付けの時にピンとパッドの
間に生じる表面張力が小さく、ずれを自動的に解消する
セルフアライメント効果が期待しにくくなる。同様に、
径大部の径がパッドの径の1.4倍より大きい場合も、
径大部の断面積が接続パッドの面積の約2倍となり、両
者間に働く表面張力が小さくなりセルフアライメント効
果が期待しにくくなる。従って、上記手段によれば、セ
ルフアライメント効果が十分得られる。なお、径大部の
径が大きくなりすぎると、ピン間の距離が小さくなるの
で絶縁距離が小さくなり好ましくないので、更にパッド
間の距離を勘案して径大部の径を選択すると良い。
【0031】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、少なくとも1つの主面を有する
配線基板本体と該主面から突設された多数のピンとを有
し、該ピンの先端にピン接続用半田の半田付け時に溶融
しない材質からなる径大部を備える配線基板の製造方法
であって、上記ピン接続用半田よりも融点の高い半田を
溶着して上記ピンの先端に径大部を形成する工程を有す
ることを特徴とする配線基板の製造方法を要旨とする。
【0032】この手段によれば、半田をピン先端に溶着
するので、径大部を容易に形成することができる。ま
た、径大部が半田であるので、ピン接続用半田によく濡
れるため、径大部をピン接続用半田で確実に接続でき
る。
【0033】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記半田を溶着して径大部を形
成する工程の前に、前記ピン先端の径大部に隣接するピ
ン周面に、半田不濡れ面を形成する工程を有することを
特徴とする請求項に記載の配線基板の製造方法を要旨
とする。
【0034】この手段によれば、半田をピン先端に溶着
するのに先立って、半田不濡れ面を隣接する配線基板本
体側のピン周面に形成するので、半田をピン先端に溶着
するときに、半田が配線基板本体側(根本側)に濡れ拡
がるのを防止できる。従って、径大部の形状を一定化す
ることができる。
【0035】さらに、前記目的を達成するために請求項
に記載の解決手段は、前記半田を溶着して径大部を形
成する工程の前に、前記ピン先端の径大部に隣接するピ
ン周面に、半田不濡れ材を形成する工程を有することを
特徴とする請求項に記載の配線基板の製造方法を要旨
とする。
【0036】この手段によれば、半田をピン先端に溶着
するのに先立って、半田不濡れ材を隣接する配線基板本
体側のピン周面に形成するので、半田をピン先端に溶着
するときに、半田が配線基板本体側(根本側)に濡れ拡
がるのを防止できる。従って、径大部の形状を一定化す
ることができる。
【0037】さらに、前記目的を達成するために請求項
10に記載の解決手段は、前記半田を溶着して径大部を
形成する工程の前に、先端または先端近傍に鍔部を有す
るピン本体を前記配線基板本体の主面に突設する工程を
有することを特徴とする請求項に記載の配線基板の製
造方法を要旨とする。
【0038】この手段によれば、半田をピン先端に溶着
するのに先立って、先端または先端近傍に鍔部を有する
ピン本体を配線基板本体に突設するので、ピン先端に半
田を溶着して径大部を形成するときに、半田が配線基板
本体側(根本側)に濡れ拡がるのを防止できる。従っ
て、径大部の形状を一定化することができる。また、鍔
部を有するピン本体を配線基板本体に突設すれば足りる
ので、このような配線基板は容易に形成できる。
【0039】さらに、前記目的を達成するために請求項
11に記載の解決手段は、少なくとも1つの主面を有す
る配線基板本体と該主面から突設されその先端にピン接
続用半田の半田付け時に溶融しない上記ピン接続用半田
よりも融点の高い半田からなる径大部を備えた多数のピ
ンとを有する配線基板と、他の配線基板とを、上記ピン
の先端を該他の配線基板に形成した接続用パッドに突き
当てつつ上記ピン接続用半田を用いて接続する接続体の
製造方法を要旨とする。
【0040】この手段によれば、径大部を備えたピン先
端を他の配線基板の接続用パッドに突き当てつつピン接
続用半田を用いて接続するので、配線基板と他の配線基
板との間には、溶融したピン接続用半田の表面張力によ
る力が働く。このため、各ピンが各パッドの略中央に来
るように、自動的に配線基板同士が相対的に移動するセ
ルフアライメント効果を得ることができる。従って、配
線基板と他の配線基板の位置が多少ずれていても、正し
い位置に自動的に移動するので、両者に位置合わせを高
精度に行う必要がなく、接続作業が容易にできる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を、参
照しつつ説明する。 (実施例1) 図1は実施例1にかかる配線基板10の縦断面図であ
る。多層配線基板本体1はアルミナセラミックからな
り、この主面(図中下面)1aには、タングステンから
なるピン固着用パッド3(直径860μm)が多数格子
状に形成されている。このパッド3にはAg−Cu共晶
銀ロウ8を介して42アロイ(42%Ni-Fe合金)製のピン
本体5が固着されている。このピン本体5は、いわゆる
ネイルヘッド型のピンであり、ピン全長3.0mm、ピ
ン径0.3mm、頭部径0.45mmである。また、こ
のピン本体5の先端(図中下端部)には、直径約890
μmの高温半田球6(98Pb-2Sn、融点322℃)が溶着
されて、先端に径大部を有するピン7を構成している。
また、このピン本体5の先端(下端)から0.8mm上
方には、半田が濡れないように酸化処理された酸化ニッ
ケル露出面(半田不濡れ面)5iがピン本体5の周囲に
軸方向幅1.0mmにわたって形成されている。
【0042】一方、多層配線基板本体1の裏面(図中上
面)1bの中央付近には、モリブデンからなり、後述す
る集積回路チップ11を接続するためのチップ接続用パ
ッド9(直径125μm)が多数格子状に形成されてい
る。このチップ接続用パッド9とピン固着用パッド3と
は、多層配線基板本体1内で、図示しない配線により接
続されている。なお、後述するように、パッド3、銀ロ
ウ8および半田不濡れ面5aより多層配線基板本体1側
のピン本体5表面には、ニッケルメッキおよび金メッキ
が施されている。また、チップ接続用パッド9の表面に
も、ニッケルメッキおよび金メッキが施されている。
【0043】ついで、図2に示すように、集積回路チッ
プ11のチップパッド13と多層配線基板本体1のチッ
プ接続用パッド9とを、高温半田(90Pb-10Sn、融点3
01℃)15を介してフリップチップ接続する。なお、
このとき、高温半田球6は、溶融しない温度を選択して
チップパッド13とチップ接続用パッド9とを接続す
る。
【0044】その後、この配線基板10を、プリント配
線板20に接続する。このプリント配線板20は、ガラ
ス−エポキシ樹脂複合材料(JIS:FR-4)からなるプリン
ト配線板本体21と、このプリント配線板本体21の接
続面21a(図中上面)にピン7の先端を突き当てて接
続するためのCu製接続パッド(直径720μm)23
が、ピン固着用パッド3およびピン7にそれぞれ対応す
る位置に形成されている。また、接続パッド23上に
は、Pb−Sn共晶半田ペースト(37Pb-63Sn、融点1
83℃)25がそれぞれスクリーン印刷によって塗布さ
れている。
【0045】この接続パッド23上に高温半田球6がそ
れぞれ位置するように配線基板10を位置合わせして重
ねた後に、最高温度220℃の赤外線リフロー炉に投入
し、半田ペースト25を溶融させ、図3に示すように、
ピン7の先端に形成された高温半田球6と接続用パッド
23とを共晶半田26によって接続させる。このとき、
溶融した共晶半田26は、高温半田球6とパッド23と
の間で両者を濡らすと共に、表面張力によってできるだ
け表面積が小さくなる方向に力を発生する。
【0046】もし、いずれの高温半田球6(従ってピン
本体5の軸線)もパッド23の中心から一定方向にずれ
た位置にあった場合には、表面張力によって発生する力
が重なって、全体として配線基板10を移動させる力と
なる。この力により、配線基板10が移動し、結局各接
続パッド23の略中心に高温半田ボール6(ピン本体
5)が位置するように自動的に調整されることになる。
即ち、たとえ接続(半田溶融)前に、配線基板10とプ
リント配線板20との相互の位置が多少ずれていたとし
ても、セルフアライメント効果により、自動的に位置が
調整されるので、多少の位置ずれを許容するラフな位置
合わせで足りることとなる。
【0047】ところで、上記例においては、高温半田球
6の径(ピン先端の径大部の径)を890μmとし、接
続用パッド23の径(720μm)の1.24倍とし
た。セルフアライメント効果は、溶融したピン接続用半
田の表面張力に起因して生ずるため、径大部の径と接続
パッドの径とがほぼ同寸の時には、わずかなずれでも表
面積の変化率が大きくなるので、位置を修正しようとす
る力が大きく働く。逆にいずれか一方が小さい場合には
表面積の変化率が小さくなるので、働く力が小さくなる
と考えられる。即ち、例えば、接続用パッド23の径7
20μmに対して、径大部の径を500μm〜1010
μm(パッドの径の0.7倍〜1.4倍の範囲)とする
と、セルフアライメント効果が十分に得られる。
【0048】なお、本例において用いたアルミナセラミ
ックからなる多層配線基板本体1の熱膨張率は約8×1
0-6であり、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からなるプ
リント配線板本体21の熱膨張率(横方向)は約15×
10-6である。従って、これらが高温あるいは低温に曝
された場合には、両者の間で熱膨張差が発生する。この
ような場合には、ピン本体5が屈曲して熱膨張差を吸収
するので、応力の発生が抑制され、2つの配線基板の間
の接続信頼性は高い。しかも、ピン本体105を直接パ
ッド123に半田付けした場合(従来例、図8参照)の
ピン本体105と半田126との接続面積に比較して、
高温半田球6と共晶半田26との接続面積は大きいの
で、より強固に接続される。さらに、本例においては、
径大部に高温半田球6を用いている。この高温半田球6
と共晶半田26とは親和性が高く、共晶半田26を溶融
したときに高温半田球6の表面が一部溶解するため、両
者間はいっそう強固に接続することができ、接続信頼性
をさらに向上することができる。
【0049】ついで、本実施例の配線基板10の製造方
法について、図4を参照しつつ説明する。図4は、図1
に示した配線基板10のうち、ピン7近傍の製造工程を
説明するための説明図である。まず、ネイルヘッド状に
成型された42アロイ製ピン本体5を用意する(図4
(a))。多層配線基板本体1のピン固着用パッド3上に
予め無電解ニッケルメッキ層3f(厚さ1.2μm)を
形成しておき、このピン固着用パッド3上にピン本体5
をAg-Cu共晶銀ロウ8によりロウ付けする(図4(b))。
ついで、ピン本体5および銀ロウ8、ピン固着用パッド
3上に無電解ニッケルメッキ層5g(厚さ2.5μmMi
n)を形成する(図4(c))。
【0050】その後、ピン本体5先端より0.8mm引
き下がった位置(図中上側)に、メッキレジストRをピ
ン周方向に塗布し乾燥する(図4(d))。さらに、無電
解金メッキ層5h、5h’(厚さ0.1〜0.5μm)
を形成しメッキレジストRを除去する(図4(e))。す
ると、レジストRのあった部分のみ下地のニッケルメッ
キ層5gが露出した露出部Sが形成される。ついで、こ
の多層配線基板本体1を温度450℃の大気雰囲気炉中
に5分間投入する。すると、金メッキ層5h、5h’に
覆われた部分はこの金メッキ層5h、5h’によって保
護されるが、露出部Sにおいては、ニッケルメッキ層5
gが熱酸化されて、酸化ニッケル層5iとなる(図4
(f))。この酸化ニッケル層5iは、安定で、半田に濡
れない性質を有する。また、熱処理によって酸化させる
ので、確実に酸化ニッケル層が形成でき、しかも、酸化
ニッケル層は剥がれる等の変化が少ないので安定して確
実に半田をはじくことができる。
【0051】ついで、例えば、耐熱性があり半田に濡れ
ない性質のアルミナセラミック製の不濡れ板B上に各ピ
ン本体5に対応する配置で高温半田ペースト(98Pb-2S
n)6aを塗布しておく。その上に、ピン本体5の先端
部が対応するように多層配線基板本体1を位置決めして
ピン本体5の先端部をペースト6aに接触させる(図4
(g))。その後、360℃のリフロー炉中に投入し、高
温半田ペースト6aを溶融させ、ピン本体5の先端部に
高温半田球6を形成する(図4(h))。このとき、酸化
ニッケル層5iは溶融した高温半田に濡れないため、高
温半田がピン根本側(多層配線基板本体1側)に向かっ
て流れることなく、先端部で略球状となる。なお、先端
部の金メッキ層5h’は、高温半田球6に溶食されその
中に拡散してしまうので、高温半田球6とニッケルメッ
キ層5gとが直接接続していると考えられる。以上のよ
うにすることで、ピン本体5の先端部に高温半田球6か
らなる径大部を有するピン7を備える配線基板10が形
成できる。なお、不濡れ板Bとしては、アルミナセラミ
ックや窒化珪素等のセラミックのほか、カーボン(黒
鉛)やステンレス等を用いることもできる。
【0052】(実施例2) 上記実施例1においては、ピン本体5の途中部分に半田
不濡れ面として酸化ニッケル層5iを形成した例を示し
たが、本例では、露出部Sにニッケル黒染め処理液を作
用させて露出部Sのニッケルを黒染め処理する。黒染め
処理されたニッケル層5jは、酸化ニッケル層5iと同
様に溶融した半田に濡れない性質を有するので、図5
(a)に示すように実施例1と同様にして高温半田球6を
形成することができる。本例によれば、熱酸化という高
温処理が不要となる。
【0053】(実施例3) また、上記実施例1においては、ピン本体5の途中部分
にニッケルメッキ層5gの露出部Sを形成し、熱酸化し
て酸化ニッケル層5iとして例を示した。しかし、本例
においては、図5(b)に示すように、露出部を形成する
ことなく全体に金メッキ層5hを形成し、その後ピンの
途中部にエポキシ樹脂系ソルダーレジストSRをリング
状に塗布し乾燥し、その後実施例1と同様にして高温半
田球6を形成する。この場合も、ソルダーレジストSR
によって溶融した高温半田がピン根本側に流れることが
防止されるので、一定形状の高温半田球6が形成でき
る。なお、ソルダーレジストSRの代わりに、ガラスペ
ーストを塗布し焼成してガラス層を形成しても同様に高
温半田球6を形成することができる。
【0054】(実施例4) 上記実施例1〜3においては、高温半田がピン根本側に
流れないように半田をはじく性質のものを形成したが、
本例においては、図5(c)に示すように、ピン先端近傍
に径方向に膨出した鍔部5sを有するピン本体5’を用
い、ピン先端部に高温半田球6を形成する。本例におい
ては、図5(d)に示すように、鍔部5s(鍔部径0.4
5mm、厚さ0.2mm)を有するピン本体5’を予め
形成しておき、このピン本体5’を実施例1と同様にパ
ッド3に銀ロウ付けし、ニッケルメッキ及び金メッキを
施す。ただし、実施例1と異なりレジストRで露出部S
を形成したり、露出部Sを熱酸化することは行わない。
図5(d)に示すように、このピン本体5’の先端を不濡
れ板B上に塗布した高温半田ペースト6aに位置決め
し、図5(e)に示すように、ピン本体5’先端をペース
ト6aに接触させる。
【0055】このまま高温半田ペースト6aを溶融させ
てピン本体5’先端に高温半田を溶着させるのである
が、本例においては、鍔部5sがあるため、溶融した高
温半田がピン根本側に流れる(濡れ拡がる)ことが防止
される。鍔部5sにより高温半田と接触している面積が
大きくなるので、表面張力により濡れ拡がりが抑制され
るためと考えられる。このようにして、ピン本体5’先
端部に高温半田球6を形成することができる(図5
(c))。本例においては、熱酸化やレジスト塗布等の各
ピン本体に対する処理が不要となり、このような形状の
ピン本体を予め形成しておくだけで足りるので、容易に
形成することができる。
【0056】(実施例5) 上記実施例4においては、ピン本体5’の先端近傍に鍔
部5sがあるものを用いたが、本例では先端部が径方向
に膨出した鍔部5sを構成するピン本体5’を用いる。
即ち、本例では、ピン本体5’の先端部が釘頭状となっ
たものを用いる。なお、実施例4と同様に不濡れ板B上
に塗布した高温半田ペースト6aで高温半田球6を形成
してもよいが、本例では、図5(f)に示すように、ピン
本体5’の先端の鍔部5sに図示しない半田フラックス
で高温半田ボール6’を粘着させ、その後高温半田ボー
ル6’を溶融させて鍔部5sの先端側に溶着させる例を
示す。これにより、図5(c)(破線部をのぞく)と同様
にピン本体5’先端部に高温半田球6を形成することが
できる。
【0057】(参考例) 上記実施例1〜5においては、ピン本体5、5’の先端
に高温半田球6を形成して、ピン先端に径大部を設けた
例を示した。本例においては、図5(g)に示すように、
ピン本体5”の先端自身を球状の径大部5tとしたもの
を用い、実施例1と同様に、配線基板本体1に銀ロウ付
けした後、ニッケルメッキ、金メッキを施す。ただし、
実施例1と異なりレジストRで露出部Sを形成したり、
露出部Sを熱酸化することは行わない。また、高温半田
ペースト6aにより高温半田球6を形成することも行わ
ない。このようにすると、レジストRの塗布や熱酸化、
あるいは高温半田ペースト6aの塗布や溶融等の工程が
不要であり、従来のPGA型配線基板の製造と同様にし
て本例の配線基板を製造することができる。従って、新
たな設備や工程が不要で、安価な配線基板とすることが
できる。本例の配線基板によっても、径大部がピン先端
に形成されているので、セルフアライメント効果を得る
ことができ、その上ピン接続用半田との接続面積が増加
するため、接続強度も向上させることができる。なお、
ピン先端部の形状は、球状(図5(g))のほか、半球状
(図5(h))、円柱状(図5(i))等、適宜選択して用い
ることができる。
【0058】(実施例) 上記実施例においては、配線基板1の上面1b上に集積
回路チップ11を搭載した例を示したが、その他、トラ
ンジスタ等の半導体素子やコンデンサ、抵抗等を搭載さ
せることもできる。更に、図6に示すように、集積回路
チップ51等の電子部品を搭載した配線基板(上部配線
基板)41とプリント配線板60との間に介在させる中
継用配線基板(中継基板)70に本発明を適用しても良
い。本実施例の中継基板70においては、配線基板本体
(中継基板本体)71の下面71aには、実施例1と同
様にピン固着用パッド73を介してピン77が接続され
ている。また、上面71bには、配線基板41と接続す
るための上部配線接続用パッド79が形成され、図示し
ないビアまたは内部配線によってピン固着用パッド73
とパッド79が結線されている。
【0059】配線基板41は、その上面41bに形成さ
れたチップ用パッド49を介して集積回路チップ51を
フリップチップ接続によって搭載しており、その下面4
1aには、中継基板本体71の上部配線基板接続用パッ
ド79に対応した位置に中継基板接続用パッド43が形
成されている。この中継基板接続用パッド43と上部配
線基板接続用パッド79とは、高温半田(95Pb−5
Sn)45によって接続されている。また、プリント配
線板60は、実施例1で使用したのものと同様なもので
あり、上面61a上に形成された接続用パッド63とピ
ン77の先端の径大部をなす高温半田球76とが共晶半
田66で接続されている。
【0060】例えば、プリント配線板本体61がガラス
−エポキシ樹脂複合材料等の比較的熱膨張率の大きい材
質からなり、配線基板41がアルミナ等の比較的熱膨張
率の小さいセラミック等の材質からなる場合、両者を直
接半田を介して接続すると、温度変化によって熱膨張差
を生ずる。このため、加熱と冷却を繰り返すと半田が破
断する等の不具合を起こすことがある。このような場合
に、配線基板41と同様な材質(同様な熱膨張率を持つ
材質)からなる中継基板本体71を用いた中継基板70
を両者の間に介在させると、配線基板41と中継基板本
体71との間にはほとんど熱膨張差は発生せず、中継基
板本体71とプリント配線板本体61との間の熱膨張差
は、ピン77の変形によって吸収される。従って、高い
信頼性で配線基板41とプリント配線板60とを接続す
ることができる。即ち、中継基板に本発明を適用する
と、異なる熱膨張率を有する2つの配線基板の間に中継
基板を介在させることによって、高い信頼性を得て、2
つの配線基板間の接続ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板を示す縦断面図である。
【図2】集積回路チップを接続した本発明の配線基板
を、他の配線基板に接続する様子を示す説明図である。
【図3】集積回路チップを接続した本発明の配線基板
を、他の配線基板に接続した状態を示す説明図である。
【図4】実施例1にかかる配線基板において、ピン近傍
の部分の製造工程を示す説明図である。
【図5】実施例2〜5および参考例にかかる配線基板の
ピン状態および製造方法を示す説明図である。
【図6】実施例にかかり、本発明の配線基板を中継基
板として用いて、集積回路チップを搭載した配線基板と
プリント板とを接続した状態を示す説明図である。
【図7】従来のバットジョイントPGA型配線基板を他
の配線基板に接続する様子を示す説明図である。
【図8】従来のバットジョイントPGA型配線基板を他
の配線基板に接続した状態を示す説明図である。
【図9】従来のバットジョイントPGA型配線基板が他
の配線基板に対してずれた状態で接続された様子を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 多層配線基板本体 3 ピン固着用パッド 5、5’、5” ピン本体 6 高温半田球(径大部) 5t 径大部 7 ピン 8 銀ロウ 9 チップ接続用パッド 10 配線基板 11 集積回路チップ 13 チップパッド 20 プリント配線板 21 プリント配線板本体 23 接続用パッド 26 ピン接続用半田(共晶半田)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの主面を有する配線基板本
    体と該主面から突設された多数のピンとを有し、該ピン
    の先端を他の配線基板に形成された接続用パッドに突き
    当てつつピン接続用半田を用いて半田付けして他の配線
    基板と接続するための配線基板であって、 上記ピンは、その先端に上記ピン接続用半田の半田付け
    時に溶融しない上記ピン接続用半田よりも融点の高い半
    からなる径大部を備えることを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】前記ピンのうちピン先端の径大部に隣接し
    て半田流れ防止部を形成してなる請求項に記載の配線
    基板。
  3. 【請求項3】前記半田流れ防止部として、前記ピン先端
    の径大部に隣接するピン周面を、半田不濡れ面としてな
    ることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  4. 【請求項4】前記半田流れ防止部として、前記ピン先端
    の径大部に隣接するピン周面に、半田不濡れ材を形成し
    てなることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  5. 【請求項5】前記半田流れ防止部として、前記ピン先端
    の径大部に隣接して、ピン本体の材質からなる鍔部を備
    えることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  6. 【請求項6】前記ピンの径大部の最大径は、該ピンと接
    続するために前記他の配線基板に形成された接続パッド
    の径の0.7〜1.4倍の大きさにされていることを特
    徴とする請求項1〜のいずれかに記載の配線基板。
  7. 【請求項7】少なくとも1つの主面を有する配線基板本
    体と該主面から突設された多数のピンとを有し、該ピン
    の先端にピン接続用半田の半田付け時に溶融しない材質
    からなる径大部を備える配線基板の製造方法であって、 上記ピン接続用半田よりも融点の高い半田を溶着して上
    記ピンの先端に径大部を形成する工程を有することを特
    徴とする配線基板の製造方法。
  8. 【請求項8】前記半田を溶着して径大部を形成する工程
    の前に、前記ピン先端の径大部に隣接するピン周面に、
    半田不濡れ面を形成する工程を有することを特徴とする
    請求項に記載の配線基板の製造方法。
  9. 【請求項9】前記半田を溶着して径大部を形成する工程
    の前に、前記ピン先端の径大部に隣接するピン周面に、
    半田不濡れ材を形成する工程を有することを特徴とする
    請求項に記載の配線基板の製造方法。
  10. 【請求項10】前記半田を溶着して径大部を形成する工
    程の前に、先端または先端近傍に鍔部を有するピン本体
    を前記配線基板本体の主面に突設する工程を有すること
    を特徴とする請求項に記載の配線基板の製造方法。
  11. 【請求項11】少なくとも1つの主面を有する配線基板
    本体と該主面から突設されその先端にピン接続用半田の
    半田付け時に溶融しない上記ピン接続用半田よりも融点
    の高い半田からなる径大部を備えた多数のピンとを有す
    る配線基板と、他の配線基板とを、上記ピンの先端を該
    他の配線基板に形成した接続用パッドに突き当てつつ上
    記ピン接続用半田を用いて接続する接続体の製造方法。
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