JP3087247B2 - 数値制御情報作成方法 - Google Patents

数値制御情報作成方法

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JP3087247B2
JP3087247B2 JP02419001A JP41900190A JP3087247B2 JP 3087247 B2 JP3087247 B2 JP 3087247B2 JP 02419001 A JP02419001 A JP 02419001A JP 41900190 A JP41900190 A JP 41900190A JP 3087247 B2 JP3087247 B2 JP 3087247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工完了時の形状(部
品形状)と、加工以前の形状(素材形状)を入力し、こ
れら部品形状と素材形状より数値制御旋盤による加工を
行なうための数値制御情報を作成する数値制御情報作成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のミゾ加工を行なう数値制
御情報を作成する数値制御情報作成方法を実現する装置
の一例を示すブロック図であり、外部からデータを入力
するデータ入力装置1及びデータ入力部2を介して入力
される加工前の形状データである素材形状SFM及び加
工後の形状データである部品形状SFPが素材形状格納
部11及び部品形状格納部3にそれぞれ格納される。
【0003】部品形状格納部3からミゾ加工工程生成部
8に読み出されたミゾの部品形状データSDPDのミゾ
種類(外径ミゾ↓、内径ミゾ↑、端面ミゾ←、逆端面ミ
ゾ→)によりミゾ加工に必要な工程SWPDが生成さ
れ、ミゾ加工領域生成部9に送出されて荒・仕上げでミ
ゾ加工する領域SWADが生成される。さらに、ミゾ加
工工程生成部8及びミゾ加工領域生成部9から使用工具
決定部7に送出されて来たミゾ加工工程SWPD及びミ
ゾ加工領域(ミゾ幅など)SWADから、各工程を加工
するのに必要なミゾ工具及びその工具データSUTDが
決定されてミゾ加工切削条件決定部10に送出される。
そして、このミゾ工具データSUTDとミゾ加工領域生
成部9からのミゾ加工領域SWADを基に、ミゾ加工切
削条件決定部10にて工程毎のミゾ加工の切削条件SC
CDが決定される。そして、各データSWPD、SWA
D、SUTD、SCCDが工程データ格納部12に格納
される。
【0004】一方、部品形状格納部3及び素材形状格納
部11から旋削加工工程生成部4に読出されたミゾ以外
の部品形状データSDPT及び素材形状データSFMか
ら旋削加工に必要な工程(外径荒加工←、外径端面荒加
工↓など)SWPTが生成され、旋削加工領域生成部5
に送出されて素材形状格納部11から読出された素材形
状データSFMを基に各工程で旋削加工する領域SWA
Tが生成される。さらに、旋削加工工程生成部4及び旋
削加工領域生成部5から使用工具決定部7に送出されて
来た旋削加工工程SWPT及び旋削加工領域SWATか
ら、各工程を加工するのに必要な旋削工具データSUT
Tが決定されて旋削加工切削条件決定部6に送出され
る。そして、この旋削工具データSUTTと旋削加工領
域生成部5からの旋削加工領域SWATを基に、旋削加
工切削条件決定部6にて工程毎の旋削加工の切削条件S
CCTが決定される。そして、各データSWPT、SW
AT、SUTT、SCCTが工程データ格納部12に格
納される。
【0005】そして、工程データ格納部12に格納され
ている各データSWPD、SWAD、SUTD、SCC
D、SWPT、SWAT、SUTT、SCCTが切削順
序決定部13で適切な切削順序に並べ直されて工程毎の
工程データSPDとして数値制御情報作成部14に送出
される。そして、この工程毎の工程データSPDと素材
形状格納部11から読出された工具の寄り付き、逃げを
得るための素材形状データSFMを基に、数値制御情報
作成部14にて数値制御情報SNCが作成され、数値制
御情報出力部15を介して通信回線、磁気ディスク、紙
テープ16などの形態で外部に出力されるようになって
いる。このような構成において、そのミゾ加工を含む数
値制御情報の自動作成の処理の流れを図13のフローチ
ャートで説明する。例えば図14に示すミゾ加工を含む
部品形状と素材形状をオペレータがデータ入力装置1か
ら入力する(ステップS1)。ここで、部品形状のうち
ABCEは両端のA点とD点の高さが同じミゾ形状AB
CDと端面DEから成る段付きミゾ形状であるが、この
装置では段付きミゾ形状に対応していない為、単にミゾ
形状の有無のみ判定する(ステップS2)。
【0006】旋削加工工程生成部4はミゾ形状ABCD
を除いた部品形状データ(ミゾ形状の開口部ADを長手
要素でフタをした形状)ADEと素材形状データから、
図15に示すような仕上げ代を残した荒加工を行なう
「外径荒加工←」工程と、図16に示すようなミゾ形状
はあたかも存在しないように仕上げ加工を行なう「外径
仕上げ加工←」工程を生成する。そして、旋削加工領域
生成部5が各工程の旋削加工領域を生成し(ステップS
3)、旋削加工切削条件決定部6が各工程の旋削加工切
削条件を決定する(ステップS4)。
【0007】一方、ミゾ加工工程生成部8はミゾ形状と
判定された部品形状データABCDに対しては、図17
に示すようなミゾ形状部にミゾ仕上げ代を加味した荒加
工を行なう「外径荒ミゾ加工↓」工程と、図18に示す
ような仕上げ加工を行なう「外径仕上げミゾ加工↓」工
程を作成する。そして、ミゾ加工領域生成部9が各工程
のミゾ加工領域を生成し(ステップS5)、ミゾ加工切
削条件決定部10が各工程のミゾ加工切削条件を決定す
る(ステップS6)。なお、各図のS点は加工開始点を
示し、工具はS点まで早送りで移動する。また、入力し
た部品形状にミゾ形状がない場合は(ステップS2)、
そのまま旋削加工工程生成部4及び旋削加工領域生成部
5が各旋削加工工程及び加工領域を生成し(ステップS
9)、旋削加工切削条件決定部6が各旋削加工の切削条
件を決定する(ステップS10)。
【0008】このようにして生成された各工程データに
対し、切削順序決定部13で、加工順序を決定する(ス
テップS7)。通常、ミゾ加工は旋削加工で部品を仕上
げた後、ミゾの荒・仕上げ加工を行なえば良く、加工順
序は図15から図18の順に決定される。次に、数値制
御情報作成部14がこれらの工程データから数値制御情
報を作成して(ステップS8)、一連の処理を終了す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の数値制
御情報作成方法では、図18に示すような「外径仕上げ
ミゾ加工↓」工程においてミゾ工具が端面要素DE上の
S点まで移動する際に「外径仕上げミゾ加工↓」工程の
加工領域に含まれない段付きミゾの壁面部分において早
送りで接触することになるという問題があった。また、
旋削加工、ミゾ加工とも荒加工のみで加工を終了させる
ような場合、「外径荒ミゾ加工↓」工程においてミゾ工
具がS点まで移動する際、「外径荒ミゾ加工↓」工程の
加工領域に含まれない段付きミゾの壁面部分を早送りで
接触することになるという問題があった。従って、端面
DEをミゾ工具が早送りでこすり、スジ(ツールマー
ク)をつけてしまうという問題があった。
【0010】本発明は上述した事情から成されたもので
あり、本発明の目的は、ミゾ形状の両端の位置の違いか
ら段付きミゾを認識した場合、荒ミゾ加工の際に荒ミゾ
加工の領域に含まれない部分においてミゾ工具が早送り
で接触したり、仕上げミゾ加工の際にミゾの壁面部分に
ツールマークをつけたりしないような数値制御情報を作
成する数値制御情報作成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工完了時の
形状と加工以前の形状を入力し、これら加工完了時の形
状と加工以前の形状より数値制御情報を作成する数値制
御情報作成方法に関するものであり、本発明の上記目的
は、前記加工完了時の形状に含まれるミゾ形状の開口部
の座標がミゾ深さ方向において異なる段付きミゾの
合、該段付きミゾ形状の荒加工を行う数値制御情報を作
成する際、加工開始点をミゾ加工領域の壁面からミゾ深
さ方向と垂直な方向に所定距離分ずらすことにより、ミ
ゾ加工の開始時又は終了時に荒加工のミゾ加工領域に含
まれない加工領域に接触することのない工具軌跡を生成
することによって、又前記段付きミゾ形状の仕上加工を
行う数値制御情報を作成する際、ミゾ底から延びるミゾ
壁面と該ミゾ壁面から同一方向にミゾ開口部まで延びる
端面とを段付きミゾの一方のミゾ壁面形状として抽出
し、前記段付きミゾ形状の仕上加工を行う工具を、前記
抽出した一方のミゾ壁面形状の開口部からミゾ底まで連
続的に加工するよう移動させる工具軌跡を生成すること
によって達成される。
【0012】
【作用】本発明にあっては、ミゾ荒加工の加工開始点を
ミゾ加工領域の壁面からミゾ深さ方向と垂直な方向にわ
ずかにずらすようにしているので、ミゾ荒加工の開始時
又は終了時にミゾ工具が荒加工のミゾ加工領域に含まれ
ない加工領域に接触することを回避することができる。
又、ミゾ仕上加工においては、ミゾ底から延びるミゾ壁
面と該ミゾ壁面から同一方向にミゾ開口部まで延びる端
面とを段付きミゾの一方のミゾ壁面形状として抽出し、
このミゾ壁面形状の開口部からミゾ底まで仕上加工工具
を連続的に加工するよう移動させているので、一方の
ゾ壁面に不要なツールマークを付けることを防止するこ
とができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の数値制御情報作成方法を実
現する装置の一例を図12に対応させて示すブロック図
であり、同一構成箇所は同符号を割り当て説明を省略す
る。
【0014】本発明の数値制御情報作成装置において
は、部品形状格納部3から段付きミゾ判定部17に読出
されたミゾの部品形状データSDPDにより段付きミゾ
か否かが判定され、段付きミゾの場合にはその段付きミ
ゾの部品形状データSDPSが段付きミゾ加工工程生成
部18に送出されて、段付きミゾ加工に必要な工程SW
PSが生成される。そして、この段付きミゾ加工工程S
WPSが段付きミゾ加工領域生成部19に送出されて素
材形状格納部11から読出された素材形状データSFM
を基に各工程で段付きミゾ加工する領域SWASが生成
される。さらに、段付きミゾ加工工程生成部18及び段
付きミゾ加工領域生成部19から使用工具決定部7に送
出されて来た段付きミゾ加工工程SWPS及び段付きミ
ゾ加工領域SWASから、各工程を加工するのに必要な
ミゾ工具及びその工具データSUTSが決定されて段付
きミゾ加工切削条件決定部20に送出される。そして、
この段付きミゾ工具データSUTSと段付きミゾ加工領
域生成部19からの段付きミゾ加工領域SWASを基
に、段付きミゾ加工切削条件決定部20にて工程毎の段
付きミゾ加工の切削条件SCCSが決定される。そし
て、各データSWPS、SWAS、SUTS、SCCS
が工程データ格納部12に格納されるようになってい
る。
【0015】このような構成において、その段付きミゾ
加工を含む数値制御情報の自動作成の処理の流れを図2
及び図3のフローチャートで説明する。例えば図14に
示す段付きミゾ加工を含む部品形状と素材形状をオペレ
ータがデータ入力装置1から入力する(ステップS1
1) 。ここで、この装置は段付きミゾ形状に対応してい
るため、部品形状データの各形状要素をチェックしてD
点を延長したE点までを一つの形状として抽出し、ミゾ
形状であるか否かを判定する(ステップS12) 。そし
て、従来技術と同様にミゾ形状ABCDを除いた部品形
状データADEと素材形状データから、仕上げ代を残し
た荒加工を行なう「外径荒加工←」工程(図4)及び仕
上げ加工を行なう「外径仕上げ加工←」工程を生成する
と共に各工程の旋削加工切削条件を決定する(ステップ
S13)。
【0016】一方、段付きミゾ判定部17はミゾ形状と
して抽出した形状の両端の位置A点とE点の高さ(この
例は「外径ミゾ↓」なのでX座標値)を比較し(ステッ
プS17)、両者が異なるので抽出したミゾ形状を段付
きミゾであると判定する。そして、先に作製された施削
の仕上加工のうち、段付きミゾ形状部を横切るものがあ
るか否か判定し(ステップS14)、段付きミゾ形状部
を横切るものがあれば図5に斜線を施した加工領域で
すように段付きミゾのA点とE点で仕上加工工程を分割
し(ステップS15)、段付きミゾ部を加工しないよう
な「外径仕上加工←」工程を生成すると共に各工程の施
削加工切削条件を決定する(ステップS16)。
【0017】また、段付きミゾ加工工程生成部18は
段付きミゾの部品形状データSDPSを読出すと共に、
判定した段付きミゾ形状ABCEの開口部の方向から、
外径ミゾ↓、内径ミゾ↑、端面ミゾ←、逆端面ミゾ→を
識別し、まず、「外径荒断付きミゾ加工↓」工程及び加
工領域を図6のように決定する(ステップS18)。こ
の時、段付きミゾの段の付いている方CDの仕上げ代は
旋削加工の仕上げ代LLを採用し、それ以外はミゾ仕上
げ代LGを残すようにする(図8)。
【0018】ここで、「外径荒段付きミゾ加工↓」工程
の加工開始点Sがミゾの内側からクリアランス分離れた
位置に来るように自動決定する方法を図3のフローチャ
ートに従って以下説明する。なお、図10及び図11は
段付きミゾの荒加工工程の全パターンである(図14の
例はパターン(a)に該当する)。
【0019】まず、ミゾ種類が「外径ミゾ↓」もしくは
「内径ミゾ↑」であるか否かを判別し(ステップS2
5) 、ミゾ種類が「外径ミゾ↓」もしくは「内径ミゾ
↑」であれば段付きミゾの荒加工形状の開口部の両端の
Z座標値を比較し、小さい方を加工開始点Sの候補Pi
とし、この候補Piが段付き側にあるか否かを判別する
(ステップS26) 。そして、候補Piが段付き側にあ
れば候補PiのZ座標値に余裕量ΔZを加えた値をS点
のZ座標値として段付き側から離す(ステップS27)
。次に、ミゾ種類が「外径ミゾ↓」であるか否かを判
別し(ステップS28) 、ミゾ種類が「外径ミゾ↓」で
あれば候補PiのX座標値に余裕量ΔXを加えた値をS
点のX座標値とし(ステップS29) 、全ての処理を終
了する。例えばパターン(a)は段付き側の「外径ミゾ
↓」なので、S点の候補は荒加工形状の開口部の小さい
方のZ座標値である点Paとなり、この点Paは段付き
側にある。そこで、点PaのZ座標値に余裕量ΔZを加
えた値をS点のZ座標値として段付き側から離し、点P
aのX座標値に余裕量ΔXを加えた値をS点のX座標値
とする。
【0020】また、ステップS28においてミゾ種類が
「内径ミゾ↑」であれば候補PiのX座標値から余裕量
ΔXを減じた値をS点のX座標とし(ステップS3
0)、全ての処理を終了する。例えばパターン(c)は
段付き側の「内径ミゾ↑」なので、パターン(a)と同
様にS点のZ座標値が決められ、S点のX座標のみが点
Pcの座標値から余裕量Δを減じた値となる。
【0021】一方、ステップS26において候補Piが
段付き側になければ候補PiのZ座標値から余裕量ΔZ
を減じた値をS点のZ座標値とする(ステップS31)
。そして、ステップS28〜S30と同様の手順でS
点のX座標値が決められ(ステップS32〜S34)、
全ての処理を終了する。例えばパターン(b)は段付き
側でない「外径ミゾ↓」であり、パターン(d)は段付
き側でない「内径ミゾ↑」なので、各S点のX座標値及
びZ座標値が決められる。
【0022】一方、ステップS25において、ミゾ種類
が「端面ミゾ←」もしくは「逆端面ミゾ→」のものはミ
ゾの荒加工形状の開口部の両端のX座標値を比較し、小
さい方を加工開始点Sの候補Piとし、この候補Piが
段付き側にあるか否か判別する(ステップS35) 。そ
して、候補Piが段付き側にあれば候補PiのX座標値
に余裕量ΔXを加えた値をS点のX座標値として段付き
側から離す(ステップS36) 。次に、ミゾ種類が「端
面ミゾ←」であるか否かを判別し(ステップS37) 、
ミゾ種類が「端面ミゾ←」であれば候補PiのZ座標値
に余裕量ΔZを加えた値をS点のZ座標値とし(ステッ
プS38) 、全ての処理を終了する。例えばパターン
(e)は段付き側の「端面ミゾ←」なので、S点の候補
は荒加工形状の開口部の小さい方のX座標値である点P
eとなり、この点Peは段付き側にある。そこで、点P
eのX座標値に余裕量ΔXを加えた値をS点のX座標値
として段付き側から離し、点PeのZ座標値に余裕量Δ
Zを加えた値をS点のZ座標値とする。
【0023】また、ステップS37においてミゾ種類が
「逆端面ミゾ→」であれば候補PiのZ座標値から余裕
量ΔZを減じた値をS点のZ座標値とし(ステップS3
9) 、全ての処理を終了する。例えばパターン(g)は
段付き側の「逆端面ミゾ→」なので、パターン(e)と
同様にS点のX座標値が決められ、S点のZ座標値のみ
が点PgのZ座標値から余裕量ΔZを減じた値となる。
【0024】一方、ステップS35において候補Piが
段付き側になければ候補PiのX座標値から余裕量ΔX
を減じた値をS点のX座標値とする(ステップS40)
。そして、ステップS37〜S39と同様の手順でS
点のZ座標値が決められ(ステップS41〜S43)、
全ての処理を終了する。例えばパターン(f)は段付き
側でない「端面ミゾ←」であり、パターン(h)は段付
き側でない「逆端面ミゾ→」なので、各S点のX座標値
及びZ座標値が決められる。
【0025】そして、段付きミゾ加工領域生成部19は
「外径仕上げ段付きミゾ加工↓」工程の加工領域を図7
斜線を施した加工領域で示すように段付きミゾ形状
(一方の開口端Eからミゾ底Cまでを一つのミゾ壁面形
状とする)に沿うように決定する(ステップS19)。
段付きミゾ加工切削条件決定部20は決定された各工程
の段付きミゾ加工の切削条件を決定する(ステップS2
0)。
【0026】一方、ステップS17において抽出したミ
ゾ形状を段付きミゾでないと判定した場合は通常のミゾ
形状なので、ステップS13で生成した旋削加工工程の
切削条件を決定し(ステップS46)、従来技術と同様
にミゾの荒・仕上げ加工工程及び加工領域を生成し(ス
テップS21)、各工程のミゾ加工切削条件を決定する
(ステップS22)。また、ステップS12において入
力した部品形状にミゾ形状がなければ、従来技術と同様
に入力した部品形状と素材形状から旋削加工工程及び加
工領域を生成し(ステップS44)、各旋削加工の切削
条件を決定する(ステップS45)。
【0027】このようにして生成、決定された各工程デ
ータに対し、切削順序決定部13は加工順序を決定する
(ステップS23) 。通常、ミゾ加工は旋削加工で部品
を仕上げた後、ミゾの荒・仕上げ加工を行なえば良く、
加工順序は図4〜図7の順に決定される。次に、数値制
御情報作成部14はこれらの工程データから数値制御情
報を作成して(ステップS24)、一連の処理を終了す
る。
【0028】ここで、段付きミゾの荒・仕上げ工程の数
値制御情報はミゾ工具の動作が図8及び図9になるよう
に作成される。すなわち、「外径荒段付きミゾ加工↓」
工程のミゾ工具は、加工開始点Sまで早送りで動いた
後、ミゾの側面に接するまで切削送りで動き、荒引きを
開始するので、早送りで素材をこすることのない動作と
なる。また、荒引き終了後、加工開始点Sが余裕量ΔΖ
(「端面ミゾ←」、「逆端面ミゾ→」ならばΔΧ)だけ
ずれた方向にΔΖだけミゾ工具が逃げるので、早送りで
素材をこすることない動作となる。さらに、「外径仕上
げ段付きミゾ加工↓」工程のミゾ工具は、加工開始点S
から段付きミゾの段の付いている方CEを連続的に加工
するよう移動して仕上げた後、A点からわずかに離れた
位置まで早送りで移動し段付きミゾの残りを仕上げるよ
うに動作するので、無駄のない加工が可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の数値制御情報作
成方法によれば、加工図面から段付きミゾであることを
意識することなく、形状を図面寸法通り入力すればミゾ
形状の両端の位置関係から段付きミゾかどうかを判定
し、段付きミゾを荒加工、仕上加工するのに最適な加工
工程、切削領域、切削順序、工具軌跡を自動決定するこ
とができ、仕上加工においてはツールマークのない工具
軌跡を決定し得るので、初心者でも熟練オペレータと同
様な段付きミゾ加工の数値制御情報を作成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値制御情報作成方法を実現する装置
の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明方法の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図3】本発明方法の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図4】本発明方法の処理の具体例を示す図である。
【図5】本発明方法の処理の具体例を示す図である。
【図6】本発明方法の処理の具体例を示す図である。
【図7】本発明方法の処理の具体例を示す図である。
【図8】本発明方法により生成される工具軌跡の一例を
示す図である。
【図9】本発明方法により生成される工具軌跡の一例を
示す図である。
【図10】段付きミゾの荒加工工程のパターンを示す図
である。
【図11】段付きミゾの荒加工工程のパターンを示す図
である。
【図12】従来の数値制御情報作成方法を実現する装置
の一例を示すブロック図である。
【図13】従来方法の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図14】外径の段付きミゾのある形状の一例を示す図
である。
【図15】従来方法の処理の具体例を示す図である。
【図16】従来方法の処理の具体例を示す図である。
【図17】従来方法の処理の具体例を示す図である。
【図18】従来方法の処理の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ入力装置 2 データ入力部 3 部品形状格納部 4 旋削加工工程生成部 5 旋削加工領域生成部 6 旋削加工切削条件決定部 7 使用工具決定部 8 ミゾ加工工程生成部 9 ミゾ加工領域生成部 10 ミゾ加工切削条件決定部 11 素材形状格納部 12 工程データ格納部 13 切削順序決定部 14 数値制御情報作成部 15 数値制御情報出力部 16 通信回線、磁気ディスク、紙テープ 17 段付きミゾ判定部 18 段付きミゾ加工工程生成部 19 段付きミゾ加工領域生成部 20 段付きミゾ加工切削条件決定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 技能士の友編集部編著、「技能ブック ス(3)/施盤のテクニシャン」、第11 版、株式会社大河出版、昭和53年10月1 日、p.129 ペ・イェ・ブルシティン、ヴェ・イ・ デメンチェフ著、「施盤仕事」、小峰工 業出版株式会社、昭和38年3月1日、 p.42 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 303 G05B 19/4097 G05B 19/4093

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工完了時の形状と加工以前の形状を入力
    し、これら加工完了時の形状と加工以前の形状より数値
    制御情報を作成する数値制御情報作成方法において、前
    記加工完了時の形状に含まれるミゾ形状の開口部の座標
    値がミゾ深さ方向において異なる段付きミゾの場合、
    段付きミゾ形状の荒加工を行う数値制御情報を作成する
    際、加工開始点をミゾ加工領域の壁面からミゾ深さ方向
    と垂直な方向に所定距離分ずらすことにより、ミゾ加工
    の開始時又は終了時に荒加工のミゾ加工領域に含まれな
    い加工領域に接触することのない工具軌跡を生成するよ
    うにしたことを特徴とする数値制御情報作成方法。
  2. 【請求項2】前記段付きミゾ形状の荒加工を行う工具
    を、前記加工開始点への移動、ミゾ深さ方向と垂直な方
    向でのミゾ加工領域の壁面へのアプロ−チ、ミゾ深さ方
    向への切り込み、ミゾ深さ方向と反対方向への逃げ、ミ
    ゾ深さ方向と垂直な方向でのミゾ加工領域の壁面からの
    逃げという順に移動を行う数値制御情報を作成するよう
    にした請求項1に記載の数値制御情報作成方法。
  3. 【請求項3】加工完了時の形状と加工以前の形状を入力
    し、これら加工完了時の形状と加工以前の形状より数値
    制御情報を作成する数値制御情報作成方法において、前
    記加工完了時の形状に含まれるミゾ形状の開口部の座標
    値がミゾ深さ方向において異なる段付きミゾの場合、
    段付きミゾ形状の仕上加工を行う数値制御情報を作成す
    る際、ミゾ底から延びるミゾ壁面と該ミゾ壁面から同一
    方向にミゾ開口部まで延びる端面とを段付きミゾの一方
    のミゾ壁面形状として抽出し、前記段付きミゾ形状の仕
    上加工を行う工具を、前記抽出した一方のミゾ壁面形状
    の開口部からミゾ底まで連続的に加工するよう移動させ
    る工具軌跡を生成するようにしたことを特徴とする数値
    制御情報作成方法。
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ペ・イェ・ブルシティン、ヴェ・イ・デメンチェフ著、「施盤仕事」、小峰工業出版株式会社、昭和38年3月1日、p.42
技能士の友編集部編著、「技能ブックス(3)/施盤のテクニシャン」、第11版、株式会社大河出版、昭和53年10月1日、p.129

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