JP3087128U - 洗浄ブラシ用チャンネルブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄ムラを防止すると共に、迅速かつ効率良
く洗浄できるチャンネルブラシを提供する。 【解決手段】 被洗浄面に付着した塵埃を清掃する為の
洗浄ブラシに使用するチャンネルブラシにおいて、前記
チャンネルブラシは帯鋼及びブラシ片より構成されてあ
り、前記帯鋼は断面が概Ｕ字形状に形成されてあると共
に、前記ブラシ片を端部に段差が形成されるように折り
込んだ後、前記帯鋼に挟みつけて形成されてあるもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、洗浄ブラシに使用するチャンネルブラシに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の洗浄ブラシに使用するチャンネルブラシを、以下図１から図３を用いて 説明する。

【０００３】 図１から図３は、自動洗車機の洗浄装置として、洗浄ブラシに使用されてある 従来のチャンネルブラシの一例を示す斜視図である。１はチャンネルブラシ、２ はブラシ片、３は帯鋼、４は台座、５は止め金具、６は爪、７はネジ、８は洗浄 ブラシ、９は端部である。この方式において、チャンネルブラシ１は、ブラシ片 ２を帯鋼３に挟みつけて製作される。台座４は、中空の円筒形状であり、両端近 傍に、爪６を有する止め金具５がネジ７にて固定されてある。そして、台座４の 外周部にチャンネルブラシ１を巻き付ける事により、洗浄ブラシ８は製作される 。このとき、止め金具５の爪６を、チャンネルブラシ１に倒し込むことにより、 台座４にたいしてチャンネルブラシ１を固定する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の図１から図３の洗浄ブラシに使用するチャンネルブラシにおいては、チ ャンネルブラシ１は、ブラシ片２を端部９が同一面になるように折り込んだ後、 帯鋼３に挟みつけて製作されてある為、洗浄ブラシの使用時に、ブラシ片２の端 部９は被洗浄面にたいして均一に接触することになり、被洗浄面が複雑な凹凸を 有している時には、洗浄ムラが発生することがあった。その為、洗浄ムラを防止 すると共に、迅速かつ効率良く洗浄できるチャンネルブラシが求められていた。

【０００５】

【課題を解決する手段】

本考案は、次のように構成したものである。 （１）被洗浄面に付着した塵埃を清掃する為の洗浄ブラシに使用するチャンネ ルブラシにおいて、前記チャンネルブラシは帯鋼及びブラシ片より構成されてあ り、前記帯鋼は断面が概Ｕ字形状に形成されてあると共に、前記ブラシ片を端部 に段差が形成されるように折り込んだ後、前記帯鋼に挟みつけて形成されてある ものである。

【０００６】 （２）上記１のチャンネルブラシにおいて、前記ブラシ片は、異なる材質を有 する少なくとも２種類以上のブラシ片が重ね合わされて形成されてあり、前記ブ ラシ片を端部に段差が形成されるように折り込んだ後、前記帯鋼に挟みつけて形 成されてあるものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

実施の形態１ 図４に実施の形態１を示す。図４は本考案のチャンネルブラシを前面側から見 た斜視図である。図４において、１１はチャンネルブラシ、１２はブラシ片、１ ３は帯鋼、１４はスリット、１８、１９は端部である。チャンネルブラシ１１は 、図４の如く、複数のスリット１４を有し、弾性を有する合成樹脂発泡体よりな るブラシ片１２、及び断面が概Ｕ字形状に形成されてある帯鋼１３より形成され てある。ブラシ片１２は、端部１９と端部１８の間に段差が形成されるように、 端部１９が端部１８よりも所定長さだけ高くなるように折り込んだ後、帯鋼１３ に挟みつけて形成されてある。帯鋼１３の材質には、各種冷間あるいは熱間圧延 鋼材、アルミニウム合金、ステンレス鋼、マグネシウム合金、チタン合金等が使 用されてある。

【０００８】 本考案のチャンネルブラシは、上記の構成である為、チャンネルブラシ１１の 使用時には、最初に、ブラシ片１２の端部１９が被洗浄面にたいして接触し、そ の後、端部１８が被洗浄面にたいして接触する。その時、ブラシ片１２において は、折り込んだ箇所から端部１８までの距離に比べて、端部１９までの距離の方 が長くなっているので、被洗浄面にたいして、端部１９の方が端部１８に比べて 、弾性による反力を少なくしてソフトに接触することができる。また、端部１８ は端部１９に比べて、弾性による反力を大きくして強く接触することができる。 つまり、使用時に、被洗浄面にたいして、弾性による反力の異なるブラシ片を接 触させることができる。その為、被洗浄面が複雑な凹凸を有している場合でも、 洗浄ムラが発生する事なく、効率良く洗浄することができる。

【０００９】 なお、本考案の実施の形態は、ブラシ片１２の材料として、上記の材料が使用 されてあるが、天然、人工の各種毛材はもとより、不織布、ゴム弾性体、各種フ ィルム状体、断面が例えば星形や波形あるいは十字形状を有し、先端に先割れ加 工を施した各種フィラメント材を使用するなど、チャンネルブラシ１１の形状に 加工可能な材料なら、目的に応じて適時設定しても、何ら支障はない。また、段 差の高さ、端部の形状については、目的や、被洗浄面の状態に応じて、例えば、 段差の高さを極めて短く設定したり、端部を概波形形状や三角凸歯切形状等に適 時、設定することにより、段差の高さを任意に設定しても何ら支障はない。また 、ブラシ片を折り込む時の芯材の有無、スリットの有無や間隔等の詳細形状につ いても、目的や、被洗浄面の状態に応じて適時、設定しても何ら支障はない。

【００１０】 また、図８に実施の形態１の他の実施例を示す。図８は本考案のチャンネルブ ラシを前面側から見た斜視図である。図８において、２２はブラシ片、５１はチ ャンネルブラシ、５４はスリット、５６、５７、６６、６７は端部である。チャ ンネルブラシ５１は、図８の如く、複数のスリット５４を有し、弾性を有する合 成樹脂発泡体よりなるブラシ片２２、及び断面が概Ｕ字形状に形成されてある帯 鋼１３より形成されてある。ブラシ片２２は、それぞれ端部５６と端部５７、端 部６６と端部６７が、同一高さに形成されると共に、端部６６と端部６７が端部 ５６と端部５７よりも所定長さだけ低くなり帯鋼１３の長手方向にたいして段差 が形成されるように折り込んだ後、帯鋼１３に挟みつけて形成されてある。

【００１１】 実施の形態１の他の実施例のチャンネルブラシは、上記の構成である為、チャ ンネルブラシ５１の使用時には、最初に、ブラシ片２２の端部５６と端部５７が 被洗浄面にたいして接触し、その後、端部６６と端部６７が被洗浄面にたいして 接触する。その時、ブラシ片２２においては、折り込んだ箇所から端部６６と端 部６７までの距離に比べて、端部５６と端部５７までの距離の方が長くなってい るので、被洗浄面にたいして、端部５６及び端部５７の方が端部６６及び端部６ ７に比べて、弾性による反力を少なくしてソフトに接触することができる。また 、端部６６及び端部６７は端部５６及び端部５７に比べて、弾性による反力を大 きくして強く接触することができる。また、段差が帯鋼１３の長手方向にたいし て形成されてある為、使用時に、被洗浄面にたいして、弾性による反力の異なる ブラシ片を断続的に接触させることができる。その為、被洗浄面が複雑な凹凸を 有している場合でも、洗浄ムラが発生する事なく、効率良く洗浄することができ る。

【００１２】 なお、本考案の実施の形態１の他の実施例のチャンネルブラシは、ブラシ片２ ２が、それぞれ端部５６と端部５７、端部６６と端部６７の高さが同一に形成さ れてあるが、目的や、被洗浄面の状態に応じて、実施の形態１のチャンネルブラ シの如く、端部５６と端部５７の間に段差が形成されるように高さを設定しても 良い。端部６６と端部６７についても、同様である。

【００１３】 実施の形態２ 図５に実施の形態２を示す。図５は本考案のチャンネルブラシを前面側から見 た斜視図である。図５において、２１はチャンネルブラシ、２４はスリット、２ ６、２７は端部、３２はブラシ片である。チャンネルブラシ２１は、図５の如く 、複数のスリット１４を有し、弾性を有する合成樹脂発泡体よりなるブラシ片１ ２、複数のスリット２４を有し、比較的強い弾性を有する薄膜状の合成樹脂製フ ィルム状体よりなるブラシ片３２、及び断面が概Ｕ字形状に形成されてある帯鋼 １３より形成されてある。ブラシ片１２及びブラシ片３２は、それぞれ端部１８ と端部１９、端部２６と端部２７が、同一高さに形成されると共に、端部２６と 端部２７が端部１８と端部１９よりも所定長さだけ高くなり段差が形成されるよ うに折り込んだ後、帯鋼１３に挟みつけて形成されてある。

【００１４】 本考案のチャンネルブラシは、上記の構成である為、ブラシ片３２は、折り込 んだ箇所から端部２６及び端部２７までの距離を、ブラシ片１２の折り込んだ箇 所から端部１８及び端部１９までの距離に比べて、所定長さだけ高く設定してあ る。その為、チャンネルブラシ２１の使用時には、最初に、ブラシ片３２の端部 ２６及び端部２７が被洗浄面にたいして接触し、その後、ブラシ片１２の端部１ ８及び端部１９が被洗浄面にたいして接触する。つまり、チャンネルブラシ２１ は、使用時に、被洗浄面にたいして、材質及び弾性による反力の異なる２種類の ブラシ片を接触させることができる。その為、被洗浄面の状態に応じて、材質及 び弾性の異なる２種類のブラシ片を使用することにより、被洗浄面は洗浄ムラが 発生する事なく、効率良く洗浄される。

【００１５】 なお、本考案の実施の形態は、２種類のブラシ片が使用されてあるが、目的に 応じてより多くの種類のブラシ片を重ね合わせて使用しても、何ら支障はない。 また、使用するブラシ片の材質及び弾性等の各種特性についても、被洗浄面の状 態に応じて、適切な材質等を設定したブラシ片を重ね合わせて使用しても、何ら 支障はない。さらにまた、本考案の実施の形態は、ブラシ片１２の外周部にブラ シ片３２が形成されてある構成となっているが、目的に応じてブラシ片１２の内 周部にブラシ片３２が形成されてある構成を使用しても、何ら支障はない。

【００１６】 また、図６に実施の形態２の他の実施例を示す。図６は本考案のチャンネルブ ラシを前面側から見た斜視図である。図６において、３１はチャンネルブラシ、 ３４はスリット、３６、３７は端部、４２はブラシ片である。チャンネルブラシ ３１は、図６の如く、複数のスリット１４を有し、弾性を有する合成樹脂発泡体 よりなるブラシ片１２、複数のスリット３４を有し、比較的強い弾性を有する薄 膜状の合成樹脂製フィルム状体よりなるブラシ片４２、及び断面が概Ｕ字形状に 形成されてある帯鋼１３より形成されてある。ブラシ片１２及びブラシ片４２は 、それぞれ端部１８と端部１９、端部３６と端部３７が、同一高さに形成される と共に、端部３６と端部３７が端部１８と端部１９よりも所定長さだけ低くなり 段差が形成されるように折り込んだ後、帯鋼１３に挟みつけて形成されてある。

【００１７】 さらにまた、図７に実施の形態２の他の実施例を示す。図７は本考案のチャン ネルブラシを前面側から見た斜視図である。図７において、４１はチャンネルブ ラシ、４４はスリット、４６、４７は端部、５２はブラシ片である。チャンネル ブラシ４１は、図７の如く、複数のスリット１４を有し、弾性を有する合成樹脂 発泡体よりなるブラシ片１２、複数のスリット４４を有し、比較的強い弾性を有 する薄膜状の合成樹脂製フィルム状体よりなるブラシ片５２、及び断面が概Ｕ字 形状に形成されてある帯鋼１３より形成されてある。ブラシ片１２及びブラシ片 ５２は、それぞれ端部１８が端部４６に、端部１９が端部４７にたいして、所定 長さだけ低くなり段差が形成されるように折り込んだ後、帯鋼１３に挟みつけて 形成されてある。

【００１８】 実施の形態２の他の実施例のチャンネルブラシは、上記の図６あるいは図７の 如くの構成である為、被洗浄面の状態に応じて、ブラシ片の段差の形成の方法を 適時、設定させて使用することにより、被洗浄面は洗浄ムラが発生する事なく、 効率良く洗浄される。

【００１９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案の洗浄ブラシ用チャンネルブラシは次 に示すような効果を得ることができる。なお、説明に当たっては、請求項の番号 と同じ番号を付して説明する。

【００２０】 （１）チャンネルブラシの使用時に、被洗浄面にたいして、弾性による反力の 異なるブラシ片を接触させることができる。その為、被洗浄面が複雑な凹凸を有 している場合でも、洗浄ムラが発生する事なく、効率良く洗浄される。また、帯 鋼の長手方向にたいして段差を形成させた場合には、被洗浄面にたいして、弾性 による反力の異なるブラシ片を断続的に接触させることができる。

【００２１】 （２）上記（１）のチャンネルブラシにおいて、使用時に、被洗浄面にたいし て、材質及び弾性による反力の異なる２種類のブラシ片を接触させることができ る。その為、被洗浄面の状態に応じて、材質及び弾性の異なる２種類のブラシ片 を使用することにより、被洗浄面は洗浄ムラが発生する事なく、効率良く洗浄さ れる。また、被洗浄面の状態に応じて、ブラシ片の段差の形成の方法を適時、設 定させて使用した場合にも、被洗浄面は洗浄ムラが発生する事なく、効率良く洗 浄される。

【００２２】

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の洗浄ブラシに使用するチャンネルブラ
シを示す斜視図である。

【図２】 従来の洗浄ブラシに使用するチャンネルブラ
シを示す斜視図である。

【図３】 従来の洗浄ブラシに使用するチャンネルブラ
シを示す斜視図である。

【図４】 実施の形態１のチャンネルブラシを示す斜視
図である。

【図５】 実施の形態２のチャンネルブラシを示す斜視
図である。

【図６】 実施の形態２のチャンネルブラシの他の実施
例を示す斜視図である。

【図７】 実施の形態２のチャンネルブラシの他の実施
例を示す斜視図である。

【図８】 実施の形態１のチャンネルブラシの他の実施
例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１、１１、２１、３１、４１、５１ チャンネルブラシ ２、１２、２２、３２、４２、５２ ブラシ片 ３、１
３ 帯鋼 ４ 台座 ５ 止め金具 ６ 爪 ７ ネジ ８ 洗浄
ブラシ １４、２４、３４、４４、５４ スリット １８、１９、２６、２７、３６、３７、４６、４７、５
６、５７、６６、６７ 端部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 被洗浄面に付着した塵埃を清掃する為の
   洗浄ブラシに使用するチャンネルブラシにおいて、前記
   チャンネルブラシは帯鋼及びブラシ片より構成されてあ
   り、前記帯鋼は断面が概Ｕ字形状に形成されてあると共
   に、前記ブラシ片を端部に段差が形成されるように折り
   込んだ後、前記帯鋼に挟みつけて形成されてあることを
   特徴とする洗浄ブラシ用チャンネルブラシ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の構成よりなる洗浄ブラシ
   用チャンネルブラシにおいて、前記ブラシ片は、異なる
   材質を有する少なくとも２種類以上のブラシ片が重ね合
   わされて形成されてあり、前記ブラシ片を端部に段差が
   形成されるように折り込んだ後、前記帯鋼に挟みつけて
   形成されてあることを特徴とする洗浄ブラシ用チャンネ
   ルブラシ。