JP3086918B2 - ボールタップのピストン弁構造 - Google Patents

ボールタップのピストン弁構造

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JP3086918B2
JP3086918B2 JP07177887A JP17788795A JP3086918B2 JP 3086918 B2 JP3086918 B2 JP 3086918B2 JP 07177887 A JP07177887 A JP 07177887A JP 17788795 A JP17788795 A JP 17788795A JP 3086918 B2 JP3086918 B2 JP 3086918B2
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valve seat
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啓介 平出
始 佐藤
幹也 浅井
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器洗浄用タンク等に
備えられるボールタップにおいて、給水騒音を低減する
ことができ、且つ寒冷地でのボールタップ内の水抜きを
確実に行うことのできるピストン弁構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、便器洗浄用タンクには、浮玉を備
えたボールタップと、操作ハンドルに鎖等を介して連結
されたフロート弁とが取り付けられており、操作ハンド
ルを操作してフロート弁を引き上げることによって、タ
ンク内の洗浄水を便器側へ供給し、便器洗浄を行うよう
にしている。そして同時に、タンク内洗浄水位の低下に
伴って連動する浮玉が、ボールタップのピストン弁を開
動作させ、タンク内へ洗浄水を補給するようにしてい
る。
【0003】図2は、従来のボールタップ1を示す縦断
面図である。同図に示す如く、ボールタップ1は、便器
洗浄用タンク2の内面側の側壁上部にボールタップ本体
3が取り付けられており、その流路4の途中に配設され
た弁座5に対してピストン弁体6が、同図の上下方向へ
摺動自在に嵌合装着されている。ピストン弁体6は、弁
座5に当接することで流路4を閉塞し、弁座5から離れ
ることによって流路4を開放するようにしている。
【0004】而して、前記ピストン弁体6の上下動作
は、一端側をボールタップ本体3に枢支されたピストン
弁体6の支持レバー7と、タンク内水位によって上下動
作する浮玉8の支持レバー9とをリンク10及び11で
連結することでタンク内水位に連動するようになされて
いる。
【0005】従って、便器洗浄が開始されてタンク内水
位が低下すると、浮玉8及びその支持レバー9と、ピス
トン弁体6の支持レバー7を介してピストン弁体6が引
き下げられるようになり、流路4及び吐水口12を通じ
てタンク内へ水道水による洗浄水の供給が開始される。
【0006】また所定量の洗浄水が便器側へ流出してタ
ンク内水位が低下し、図示しないフロート弁が自動的に
閉じた後は、タンク内水位が回復を始める。この水位の
回復により、浮玉8及びその支持レバー9と、ピストン
弁体6の支持レバー7とを通じてピストン弁体6が上方
へ押し上げられるようになり、水位が図2のAで示す基
準水位の位置まで回復すると、ピストン弁体6が弁座5
に着座して閉塞されるようになる。つまり、タンク内へ
の水道水による洗浄水の供給が停止される。
【0007】ところで、このようなボールタップ1は、
給水時の洗浄水の流れによる騒音の問題があり、特に流
路4の途中を開閉する弁部分であるピストン弁体6と弁
座5との間及び吐水口12の部分において給水騒音の問
題がある。そのため、従来にあっては、ピストン弁体6
と弁座5との間に、ゴムパッキン13を介在させ、給水
騒音を低減するようにしている。また吐水口12の部分
にあっては、網状部材14を積層し、整流と給水騒音の
低減とを図るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、寒冷地等におい
ては、流路系統に水が残っているとこれが凍結し、ボー
ルタップ1等の機器の破損となる。そのため、夜間等の
長時間にわたって水を使用しない状況になるときは、そ
の直前の就寝前等に流路系統の水抜きを行うようにして
いる。
【0009】ところが、前述した従来のボールタップ1
のピストン弁構造では、その水抜きが不十分となり、寒
冷地等では採用できないという問題があった。すなわ
ち、前記従来のボールタップ1にあっては、図3に示す
ように、給水騒音を低減させるためのゴムパッキン13
がその使用により上方へ向けてお椀状に湾曲したままと
なる変形が発生していた。そのため、タンク2内の水抜
きを行って浮玉8、ピストン弁体6が降下した状態で
も、ゴムパッキン13は弁座5に当接したままであっ
た。
【0010】このような状況下では、水道本管等が埋め
込まれた不凍結領域に設置された凍結防止用の水抜き栓
を開放し、流路系統の水抜きを行ったとしても、その置
換のための空気がボールタップ1の吐水口12から吸入
されて弁座5の部分でゴムパッキン13によって連通を
遮断されるようになり、水抜きが不十分になる。それ
故、このボールタップ1のピストン弁構造は、寒冷地で
は採用することができないものであった。なお、図3に
おいて、矢符は洗浄水の流れを示し、白抜き矢符は、水
抜きによる空気の流れを示している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、給水騒音の
低減と確実な水抜きとを実現することができ、寒冷地等
での適用が可能なボールタップのピストン弁構造を提供
せんとするものである。
【0012】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した手段は、ピストン弁体と、該ピストン弁体が
着座する弁座部とを有するボールタップのピストン弁構
造において、前記ピストン弁体と弁座部との間にパッキ
の外縁を挟み込んで装着して弁体と洗浄水とが直接に
接触しないようにし、該パッキンとピストン弁体の先端
部とを一体的に連結したことを特徴とするボールタップ
のピストン弁構造である。
【0013】
【作用】本発明に係るボールタップにあっては、ボール
タップ本体の流路途中の弁座部と、ピストン弁体との間
にパッキンを配設し、ピストン弁体と一体的に連結して
いる。そのため、寒冷地等において、凍害対策として便
器洗浄用タンク及び給水流路系統の水抜きを行うと、便
器洗浄用タンク内の浮玉の自重による低下によってピス
トン弁体が強制的に引き下げられ、パッキンを弁座部か
ら確実に離れさせることができる。従って、給水流路系
統へは、ボールタップの吐水口から水抜きの置換のため
の空気が流入するようになり、水抜きを確実に行うこと
が可能である。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。図1は、本発明の一実施
例に係るボールタップ1のピストン弁構造を示す部分縦
断面図である。同図に示す如く、この実施例にあって
は、ボールタップ本体3の流路4の途中に形成された弁
座5と、タンク内水位に連動して上下動作することによ
って前記弁座5に対して当接又は離隔するように配設さ
れたピストン弁体6との間に、ゴムパッキン13を配設
している。
【0015】そして、ピストン弁体6の上端面側に抜止
め用の凸部6aを形成し、この凸部6aを含めたピスト
ン弁体6の上部側の一部を前記ゴムパッキン13内に埋
設し、両者を一体的に連結している。
【0016】従って、便器洗浄用タンク2内の水位が基
準水位A(従来例を示す図2参照)よりも低い位置にあ
っては、浮玉8によってピストン弁体6が強制的に引き
下げられる。そのため、ゴムパッキン13と弁座5との
間に隙間が形成されるようになり、この隙間を通じて水
道管等から洗浄水が流路4を通って吐水口12へ流れ、
便器洗浄用タンク2へ洗浄水の補給が行われる。このと
き、前記ゴムパッキン13は、弁座5とゴムパッキン1
3との間を流れる洗浄水の給水騒音を低減するものであ
ることは従来の場合と同じである。
【0017】またタンク内水位が基準水位Aの位置にあ
るときは、ピストン弁体6は、ゴムパッキン13が弁座
5へ当接して洗浄水の流れを遮断すべく、上方の位置へ
押し上げられている。
【0018】ところで、このようなボールタップ1のピ
トスン弁構造にあって、寒冷地等における凍害対策とし
て便器洗浄用タンク2内及び給水流路系統の水抜きを行
った場合は、便器洗浄用タンク2内の水が全くなくなる
ので、浮玉8はその自重によって下方の位置へ垂れ下が
ったままとなる。これにより、その支持レバー9及びリ
ンク10,11と、支持レバー7とを介してピストン弁
体6が、強制的に引き下げられるようになり、その凸部
6aを含めた上部側の一部が埋設されたゴムパッキン1
3も一体となって弁座5から離れて弁座5との間に隙間
15を形成するようになる。そのため、この隙間15を
通じて図1の白抜き矢符の如く、吐水口12から水抜き
置換用の空気が給水流路系統内へ流入し、確実な水抜き
が行われる。
【0019】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、例えば、ゴムパッキン13とピストン
弁体6とは、ピストン弁体6の中心軸線にゴムパッキン
13を貫通するボルト等を螺着して連結してもよく、ま
たピストン弁体6やゴムパッキン13の形状等は適宜の
変更が可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなように
本発明にあっては、ボールタップ本体の流路途中の弁座
部と、ピストン弁体との間にパッキンを配設し、このパ
ッキンをピストン弁体と一体的に連結したから、前記パ
ッキンがピストン弁体の動きと連動するようになる。そ
のため、寒冷地等において、便器洗浄用タンク及び給水
流路系統の水抜きを行うと、便器洗浄用タンク内の浮玉
の自重による低下によってピストン弁体が強制的に引き
下げられ、パッキンを弁座部から確実に離れさせるよう
になり、給水流路系統へは、ボールタップの吐水口から
水抜きの置換のための空気が流入し、確実な水抜きが行
われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールタップのピストン弁構造を
示す部分縦断面図である。
【図2】従来の便器洗浄用タンク内に設置されたボール
タップを示す縦断面図である。
【図3】従来のボールタップのピストン弁構造を示す部
分縦断面図である。
【符号の説明】
1…ボールタップ 2…便器洗浄用タ
ンク 3…ボールタップ本体 4…流路 5…弁座 6…ピストン弁体 6a…凸部 8…浮玉 12…吐水口 13…パッキン 15…隙間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−160280(JP,A) 実開 昭61−70669(JP,U) 実公 昭43−21752(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/26 F16K 47/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストン弁体と、該ピストン弁体が着座す
    る弁座部とを有するボールタップのピストン弁構造にお
    いて、前記ピストン弁体と弁座部との間にパッキンの外
    縁を挟み込んで装着して弁体と洗浄水とが直接に接触し
    ないようにし、該パッキンとピストン弁体の先端部とを
    一体的に連結したことを特徴とするボールタップのピス
    トン弁構造。
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