JP3086488U - テレビジョンおよび電源制御装置 - Google Patents

テレビジョンおよび電源制御装置

Info

Publication number
JP3086488U
JP3086488U JP2001007932U JP2001007932U JP3086488U JP 3086488 U JP3086488 U JP 3086488U JP 2001007932 U JP2001007932 U JP 2001007932U JP 2001007932 U JP2001007932 U JP 2001007932U JP 3086488 U JP3086488 U JP 3086488U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
output
voltage
circuit
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001007932U
Other languages
English (en)
Inventor
靖久 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2001007932U priority Critical patent/JP3086488U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3086488U publication Critical patent/JP3086488U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源オフ時に電圧異常が発生した場合、マイ
コンに対する過電圧の供給を防ぐことができなかった。 【解決手段】 電源オフ時、出力ラインAに電圧異常が
発生すると、電圧異常検出回路16が出力電圧制御回路
15における電圧制御をオフさせるため、電源回路11
から出力ラインAへの出力電圧は、フィードバック制御
されずに上昇する。ここで、出力ラインAにおける出力
電圧が所定値を超えると、ショートタイプツェナーダイ
オード13がショートして出力ラインAをショートさせ
るため、マイコン20に過電圧が供給されるのを防ぐこ
とが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョンおよび電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビジョンには、電源制御装置が搭載されており、この電源制御 装置は、マイコンに対して電力供給を行っている。 上記電源制御回路には、マイコンの電源端子に電力供給を行う電源回路が備え られており、同電源回路は、電源オン時における通常の電力供給とともに、電源 オフ時における待機電力の供給も行っている。 ここで、上記マイコンに対して電力供給を行うにあたっては、電源オン時に1 1V出力を供給する第一の出力ラインと、電源オフ時に10V出力を供給する第 二の出力ラインとが設けられており、同第二の出力ラインには、他端が接地され たショートタイプツェナーダイオードが接続されている。
【0003】 かかる構成により、電源オン時、電圧異常が発生して各出力ラインにおける出 力電圧が上昇すると、電源オフモードへ移行することにより、上記マイコンへの 電力供給経路を上記第二の出力ラインに切り換える。 この際、上記第二の出力ラインにおける出力電圧が36〜37V程度まで上昇 すると、上記ショートタイプツェナーダイオードがショートして同第二の出力ラ インを接地させる。このため、上記マイコンに過電圧が供給されるのを防ぐこと が可能となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のテレビジョンにおいては、電源オン時に電圧異常が発生した場 合でしかマイコンに対する過電圧の供給を防ぐことができなかった。 すなわち、上記ショートタイプツェナーダイオードは、上記第二の出力ライン に33V以上の高電圧が加わった場合にのみショートするため、電圧オフ時に電 圧異常で出力電圧が27V程度まで上昇しただけでは同第二の出力ラインを接地 させることができず、上記マイコンへの過電圧供給を防ぐことができなかった。
【0005】 このように、電圧異常時における過電圧の供給を防ぐための従来技術として、 特開平4−75464号公報に開示された非常回路保護装置が知られており、こ の保護装置は、電圧異常が発生して出力ラインをショートさせた際に出力電圧を 制御する。また、特開平6−22544号公報や特開2001−145339号 公報などにも同様に、電圧異常時における過電圧の供給を防ぐための装置が開示 されている。しかし、いずれも電源オフ時の電圧異常に対処できるものではなか った。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、電源オフ時に電圧異常が発 生した場合であっても、マイコンに対する過電圧の供給を防ぐことが可能なテレ ビジョンおよび電源制御装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、電源オン時に制御回路へ 通常の電力供給を行うとともに電源オフ時に同制御回路へ待機電力を供給する電 源回路と、この電源回路からの出力電圧をフィードバック制御する出力電圧制御 回路と、一端が同電源回路の出力ラインに接続されるとともに他端が接地されて 電源オン時の出力電圧が所定値を超えるとショートすることで同制御回路への出 力電圧を抑制して同制御回路を保護するショートタイプツェナーダイオードとを 有する電源制御装置を備えたテレビジョンにおいて、当該電源制御装置は、上記 電源回路の出力ラインにベース端子が接続され、エミッタ端子が接地され、コレ クタ端子が上記出力電圧制御回路に設けられた電圧制御オンオフ信号の入力ポー トに接続されるnpnトランジスタを備え、電源オフ時に同ベース端子への入力 電圧が所定値よりも上昇したとき、同コレクタ端子を接地させて同出力電圧制御 回路における電圧制御をオフさせることで上記待機電力を昇圧させる電圧異常検 出回路を備え、上記ショートタイプツェナーダイオードは、上記待機電力が昇圧 されるとき、上記出力ラインの出力電圧が所定値を超えるとショートすることで 同制御回路への出力電圧を抑制する電源制御装置を備えた構成としてある。
【0007】 すなわち、本考案にかかるテレビジョンは、電源オフ時であっても制御回路に 対する過電圧の供給を防ぐことにより、同制御回路の保護を図る電源制御装置を 備えている。 この電源制御装置では、電源オン時、出力電圧制御回路によりフィードバック 制御を実行しつつ、電源回路が上記制御回路へ通常の電力供給を行う。また、電 源オフ時、同出力電圧制御回路によりフィードバック制御を実行しつつ、同電源 回路が同制御回路へ待機電力を供給する。
【0008】 上記電源回路の出力ラインには、他端が接地されたショートタイプツェナーダ イオードの一端が接続されており、このショートタイプツェナーダイオードは、 電源オン時、出力電圧が所定値を超えると、ショートすることで上記制御回路へ の出力電圧を抑制して同制御回路を保護する。 ここで、電源オン時の上記出力ラインにおける出力電圧は、電源オフ時の同出 力ラインにおける出力電圧よりも高い。このため、電源オン時における過電圧で ショートするように設計された上記ショートタイプツェナーダイオードは、電源 オフ時に電圧異常が発生して過電圧が印加されてもショートすることがない。
【0009】 そこで、当該電源制御装置は、電圧異常検出回路を備えている。この電圧異常 検出回路では、電源オフ時に電圧異常が発生することにより、上記電源回路の出 力ラインにおける出力電圧が上昇し、npnトランジスタのベース端子への入力 電圧が所定値よりも上昇すると、上記出力電圧制御回路に設けられた電圧制御オ ンオフ信号の入力ポートに接続されたコレクタ端子を接地されたエミッタ端子に 導通させ、同コレクタ端子における電位を下げる。 すると、上記npnトランジスタがオフであったとき、上記入力ポートに出力 される電圧制御オンオフ信号がオン信号であったものが、同npnトランジスタ がオンとなり上記コレクタ端子の電位が下がったことで、オフ信号に変化する。
【0010】 このため、上記出力電圧制御回路では、上記電源回路における出力電圧のフィ ードバック制御がオフとなり、上記出力ラインに供給される待機電力は昇圧され る。そして、同出力ラインにおける出力電圧が所定値を超えると、上記ショート タイプツェナーダイオードがショートして同出力ラインを接地させるため、上記 制御回路への出力電圧を抑制し、過電圧が供給されるのを防ぐことが可能となる 。 なお、上記制御回路は、当該テレビジョンに搭載され、上記電源制御回路から の電力供給に基づいて動作するものであれば良いことから、マイコンやクロマI Cなどの各種機器を適用することが可能である。
【0011】 上記請求項1では、本考案の目的を達成するためのテレビジョンを例示してい るが、電源オフ時に電圧異常が発生しても、マイコンに対する過電圧の供給を防 ぐことが可能なものであれば良いとの観点から、さらに広い意味合いで本考案に かかる電源制御装置を捉えることも可能である。その一例として、請求項2にか かる考案は、電源オフ時にフィードバック制御しつつテレビジョンに搭載された 制御回路に待機電力を供給する電力供給手段と、上記待機電力の電圧異常を検出 するとき、上記電力供給手段におけるフィードバック制御を停止させて上記待機 電力を昇圧させる異常時制御手段と、上記異常時制御手段により上記待機電力が 昇圧されるとき、上記制御回路に対する電力供給を遮断する電力供給遮断手段と を備える構成としてある。
【0012】 すなわち、電力供給手段は、電源オフ時にフィードバック制御しつつテレビジ ョンに搭載された制御回路に待機電力を供給する。ここで、同待機電力に電圧異 常が発生すると、異常時制御手段がこの電圧異常を検出し、上記電力供給手段に おけるフィードバック制御を停止させ、同待機電力を昇圧させる。 このように、上記待機電力が昇圧されるとき、電力供給遮断手段は、上記制御 回路に対する電力供給を遮断し、同制御回路に過電圧が供給されるのを防ぐ。 従って、例えば、上記制御回路としてマイコンを適用した場合であれば、同マ イコンに対する過電圧の供給を防ぐことにより、同マイコンの保護を図ることが できる。
【0013】 上記電力供給遮断手段の構成例として、請求項3にかかる考案は、上記請求項 2に記載の電源制御装置において、上記電力供給遮断手段は、一端が上記電力供 給手段の出力ラインに接続されるとともに他端が接地され、電源オン時の出力電 圧が所定値を超えるとショートするショートタイプツェナーダイオードを備えた 構成としてある。 すなわち、電圧異常が発生して上記電力供給手段の出力ラインにおける出力電 圧が、所定値を超えると、ショートタイプツェナーダイオードがショートする。 すると、同出力ラインが接地されるため、上記制御回路に対して過電圧が供給さ れるのを防ぐことができる。 なお、上記ショートタイプツェナーダイオードは、電源オン時における過電圧 供給を防ぐために設けられたものを援用することができるため、当該電源制御装 置の構成を簡略化させることができる点で有用である。
【0014】 また、上記電力供給手段および上記異常時制御手段の具体的な構成の一例とし て、請求項4にかかる考案は、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載の 電源制御装置において、上記電力供給手段は、上記制御回路に上記待機電力を供 給する電源回路と、この電源回路からの出力電圧をフィードバック制御する出力 電圧制御回路とを備え、上記異常時制御手段は、上記電源回路の出力ラインにお ける電圧異常を検出するとき、上記出力電圧制御回路におけるフィードバック制 御をオフさせる電圧異常検出回路を備えた構成としてある。 すなわち、出力電圧制御回路により出力電圧をフィードバック制御させつつ、 電源回路が上記制御回路に上記待機電力を供給する。このとき、電圧異常検出回 路は、同電源回路の出力ラインにおける電圧異常を検出すると、上記出力電圧制 御回路におけるフィードバック制御をオフさせる。すると、フィードバック制御 がかけられずに上記電源回路から上記待機電力が供給されることとなり、上記出 力ラインにおける出力電圧が上昇する。このため、上述した電力供給遮断手段に より上記制御回路への過電圧の供給が防がれる。 従って、当該請求項4は、具体的な回路構成により、本考案を実現することが 可能となる点で有用となる。
【0015】 上記電圧異常検出回路の具体的な構成の一例として、請求項5にかかる考案は 、上記請求項4に記載の電源制御装置において、上記電圧異常検出回路は、上記 電源回路の出力ラインにベース端子が接続され、エミッタ端子が接地され、コレ クタ端子が上記出力電圧制御回路に設けられた電圧制御オンオフ信号入力ポート に接続されるnpnトランジスタを備えた構成としてある。 すなわち、電源オフ時に電圧異常が発生することにより、上記電源回路の出力 ラインにおける出力電圧が上昇し、npnトランジスタのベース端子への入力電 圧が所定値よりも上昇すると、上記出力電圧制御回路に設けられた電圧制御オン オフ信号の入力ポートに接続されたコレクタ端子を接地されたエミッタ端子に導 通させ、同コレクタ端子における電位を下げる。
【0016】 すると、上記npnトランジスタがオフであったとき、上記入力ポートに出力 される電圧制御オンオフ信号がオン信号であったものが、同npnトランジスタ がオンとなり上記コレクタ端子の電位が下がったことで、オフ信号に変化する。 このため、上記出力電圧制御回路では、上記電源回路における出力電圧のフィ ードバック制御がオフとなり、上記出力ラインに供給される待機電力は昇圧され る。従って、上述した電力供給遮断手段により上記制御回路への過電圧の供給が 防がれる。このように、汎用されている素子を利用することで、上記電圧異常検 出回路を簡易な構成で実現させることが可能となる。
【0017】 ところで、上述した電源制御装置を具体的な構成を有するテレビジョンとして 実現させることも可能である。その一例として、請求項6にかかる考案は、第一 および第二の出力ラインを有する電源回路と、上記第一の出力ラインに出力側が 接続されるとともに入力側が接地され、同第一の出力ラインにおける出力電圧が 所定値を超えるとショートするショートタイプツェナーダイオードと、電源オン 時、マイコンの電源端子に接続された第三の出力ラインと上記第二の出力ライン とを導通させ、電源オフ時、同第三の出力ラインと上記第一の出力ラインとを導 通させる第一のスイッチング回路と、電源オン時、第四の出力ラインと上記第二 の出力ラインとを導通させ、電源オフ時、同第四の出力ラインを接地させる第二 のスイッチング回路と、上記マイコンから出力される電源オンオフ信号に基づい て上記第一および第二の出力ラインにおける出力電圧を制御するための電圧制御 指示を上記電源回路に与える出力電圧制御回路と、上記第三および第四の出力ラ インに接続され、電源オン時、常に上記出力電圧制御回路に電圧制御を実行させ るとともに、電源オフでの平常時、同出力電圧制御回路に電圧制御を実行させ、 電源オフで上記第一の出力ラインにて電圧異常が発生するとき、同出力電圧制御 回路に電圧制御を停止させて同第一の出力ラインにおける出力電圧を上昇させる 電圧異常検出回路とを備えた電源制御装置を具備する構成としてある。
【0018】 すなわち、電源オン時、第一のスイッチング回路は、マイコンの電源端子と電 圧異常検出回路とに接続された第三の出力ラインと、電源回路に設けられた第二 の出力ラインとを導通させ、第二のスイッチング回路は、同電圧異常検出回路に 接続された第四の出力ラインと同第二の出力ラインとを導通させる。 この際、出力電圧制御回路は、上記マイコンから出力される電源オンオフ信号 に基づいて上記第一および第二の出力ラインにおける出力電圧を制御するための 電圧制御指示を上記電源回路に与える。このため、同電源回路は、同電圧制御指 示に基づいて上記第一および第二の出力ラインに所定電圧を有する電力を供給す る。 すると、上記電圧異常検出回路では、上記第三または第四の出力ラインを介し て供給される電力に基づいて、常に上記出力電圧制御回路に電圧制御を実行させ 続け、同出力電圧制御回路における電圧制御がオフされないようにしている。
【0019】 一方、電源オフ時、上記第一のスイッチング回路は、上記第三の出力ラインと 上記電源回路に設けられた第一の出力ラインとを導通させ、上記第二のスイッチ ング回路は、上記第四の出力ラインを接地させる。 この際、上記出力電圧制御回路は、電源オン時と同様に、上記電源オンオフ信 号に基づいて上記第一および第二の出力ラインにおける出力電圧を制御するため の電圧制御指示を上記電源回路に与える。このため、同電源回路は、同電圧制御 指示に基づいて上記第一および第二の出力ラインに所定電圧を有する待機電力を 供給する。 すると、上記電圧異常検出回路では、上記第三および第四の出力ラインを介し て供給される電力に基づいて、上記出力電圧制御回路に電圧制御を実行させる。
【0020】 この電源オフ時、上記第一の出力ラインにて電圧異常が発生すると、上記電圧 異常検出回路は、上記出力電圧制御回路に電圧制御を停止させる。すると、上記 電源回路では、出力電圧のフィードバック制御が行われないため、上記第一の出 力ラインにおける出力電圧が上昇する。 ここで、上記第一の出力ラインにおける出力電圧が所定値を超えると、ショー トタイプツェナーダイオードがショートするため、同第一の出力ラインが接地さ れる。従って、この第一の出力ラインから上記マイコンへ過電圧が供給されずに 済み、同マイコンの保護を図ることが可能となる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、電源オフ時に電圧異常が発生した場合であって も、マイコンに対する過電圧の供給を防ぐことが可能なテレビジョンを提供する ことができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、電源オフ時に電圧異常が発生した場合 であっても、マイコンに対する過電圧の供給を防ぐことが可能な電源制御装置を 提供することができる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、装置の構成を簡略化させることがで きる。
【0022】 さらに、請求項4にかかる考案によれば、具体的な回路構成により電源制御装 置を実現させることができる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、簡易な構成により電圧異常検出回路 を実現させることができる。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、電源オフ時に電圧異常が発生した場 合であっても、マイコンに対する過電圧の供給を防ぐことが可能なテレビジョン を具体的な構成により実現させることができる。
【0023】
【考案の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本考案の実施形態を説明する。 (1)電源制御装置の説明: (2)電圧異常検出回路の説明: (3)まとめ:
【0024】 (1)電源制御装置の説明: 図1は、本実施形態にかかるテレビジョンに搭載された電源制御装置の主要構 成をブロック図により示しており、図2は、電源のオンオフ切換と図1における 各出力ラインの電圧値との対応関係を示している。 電源制御装置10は、電源回路11を備えており、この電源回路11には、三 系統の出力ラインA〜Cが設けられている。ここで、出力ラインB,Cは、本考 案にいう第一および第二の出力ラインをそれぞれに構成する。
【0025】 出力ラインAは、図示しないがテレビジョンに搭載された機器の電源端子に接 続されており、電源オン時に114Vが出力され、電源オフ時に43Vが出力さ れる。 出力ラインBは、スイッチング回路12の入力端子12aに接続されるととも に、入力側が接地されたショートタイプツェナーダイオード13の出力側が途中 に接続されている。この出力ラインBには、電源オン時に27Vの出力があり、 電源オフ時に10Vの出力がある。 また、出力ラインCは、スイッチング回路12の入力端子12bとスイッチン グ回路14の入力端子14aとに接続されている。この出力ラインCには、電源 オン時に11Vの出力があり、電源オフ時に3Vの出力がある。ここで、スイッ チング回路12,14は、本考案にいう第一および第二のスイッチング回路をそ れぞれ構成する。
【0026】 スイッチング回路12は、出力端子12cが出力ラインDを介してマイコン2 0の電源端子に接続されており、電源オン操作時、マイコン20から出力される 電源オンオフ信号がHiになると、入力端子12bと出力端子12cとを導通さ せ、出力ラインDに11Vの出力を供給する。また、電源オフ操作時、同電源オ ンオフ信号がLowになると、入力端子12aと出力端子12cとを導通させ、 出力ラインDに10Vの出力を供給する。ここで、出力ラインDは、本考案にい う第三の出力ラインを構成する。 スイッチング回路14は、入力端子14bが接地されるとともに、出力端子1 4cが出力ラインEに接続されおり、電源オン操作時、マイコン20から出力さ れる電源オンオフ信号がHiになると、入力端子14aと出力端子14cとを導 通させ、出力ラインEに11Vの出力を供給する。また、電源オフ操作時、同電 源オンオフ信号がLowになると、入力端子14bと出力端子14cとを導通さ せ、出力ラインEの出力を0Vにする。ここで、出力ラインEは、本考案にいう 第四の出力ラインを構成する。
【0027】 なお、ショートタイプツェナーダイオード13は、出力ラインBにおける出力 電圧が36〜37V程度まで上昇した際にショートするため、出力ラインBを接 地させてマイコン20の電源端子に過電圧が加わるのを防ぐことができる。 電源回路11には、出力電圧制御回路15が接続されており、出力電圧制御回 路15は、電源回路11に電圧制御指示を与えることで各出力ラインA〜Cへの 出力電圧をフィードバック制御している。この出力電圧制御回路15には、出力 ラインAに接続された入力ポートF、マイコン20の信号出力ポートに接続され た入力ポートG、後述する異常電圧検出回路16に接続された入力ポートHを備 えられており、各入力ポートF〜Hからの入力信号に基づいて電源回路11に電 圧制御指示を与えている。
【0028】 入力ポートFには、出力ラインAにおける出力電圧が入力されるため、出力電 圧制御回路15は、入力された出力電圧を基準電圧として電源回路11に電圧制 御指示を与えている。 また、入力ポートGには、マイコン20から出力される電源オンオフ信号が入 力される。このため、出力電圧制御回路15は、電源オンオフ信号がHiのとき 、電源オン時の出力電圧に対応した電圧制御指示を電源回路11に与え、電源オ ンオフ信号がLowのとき、電源オフ時の出力電圧に対応した電圧制御指示を電 源回路11に与える。 さらに、入力ポートHには、異常電圧検出回路16から出力される電圧制御オ ンオフ信号が入力される。このため、出力電圧制御回路15は、電圧制御オンオ フ信号がHiである間、上記電圧制御指示を電源回路11に与え続け、電圧制御 オンオフ信号がLowである間、電源回路11に対する同電圧制御指示の出力を 行わない。
【0029】 (2)電圧異常検出回路の説明: 次に、異常電圧検出回路16について図3〜図5を参照しながら説明する。 図3において、出力電圧制御回路15の入力ポートHには、npnトランジス タ16aのコレクタ端子cが接続されている。また、npnトランジスタ16a のエミッタ端子eは接地され、ベース端子bには、抵抗器16b,16cとnp nトランジスタ16dのコレクタ端子cとが接続されている。 抵抗器16bの他端には、ツェナーダイオード16eの入力側が接続されてお り、ツェナーダイオード16eの出力側は、出力ラインDに接続されている。ま た、抵抗器16cの他端は接地されている。
【0030】 npnトランジスタ16dのエミッタ端子eは接地されており、npnトラン ジスタ16dのベース端子bは、抵抗器16fを介して出力ラインEに接続され ている。また、npnトランジスタ16dのベース端子bと抵抗器16fとの間 には、他端が接地された抵抗器16gを接続してある。 異常電圧検出回路16では、かかる構成により、出力ラインDにおける出力電 圧に基づいてnpnトランジスタ16aのベース電位Vbが与えられ、出力ライ ンEにおける出力電圧に基づいてnpnトランジスタ16dのベース電位Vbが 与えられる。
【0031】 このため、電源オン時には、出力ラインDにおける11V出力に基づいてnp nトランジスタ16aのベース電位Vbが与えられ、出力ラインEにおける11 V出力に基づいてnpnトランジスタ16dのベース電位Vbが与えられる。こ の際、npnトランジスタ16dがオンになることから、npnトランジスタ1 6aのベース端子bが接地され、出力ラインDにおける電圧が上昇してもnpn トランジスタ16aがオフのままとなる。従って、電源オン時には、出力電圧制 御回路15へ向けて出力される電圧制御オンオフ信号は不変であり、出力電圧制 御回路15による電源回路11の電圧制御が常に実行され続ける。
【0032】 なお、本考案は電源オフ時における回路保護を目的としていることから、電源 オン時における回路保護についての詳細説明は省略するが、電圧異常で出力ライ ンBにおける出力電圧が上昇し場合、電源オフモードに移行することにより、ス イッチング回路12の入力切換を行って入力端子12aと出力端子12cとを導 通させる。この際、出力電圧が36〜37V程度まで上昇すると、ショートタイ プツェナーダイオード13がショートして出力ラインBを接地させるため、出力 ラインDにおける出力電圧が0Vとなり、マイコン20の電源端子に過電圧が加 わるのを防ぐことができる。
【0033】 一方、電源オフ時には、出力ラインDにおける10V出力に基づいてnpnト ランジスタ16aのベース電位が与えられ、出力ラインEにおける0V出力に基 づいてnpnトランジスタ16dのベース電位Vbが与えられる。この際、np nトランジスタ16dがオフになるため、電圧異常により、出力ラインDにおけ る電圧が上昇すると、この電圧上昇がnpnトランジスタ16aのベース電位V bに反映される(ステップS100)。 従って、出力ラインDにおける電圧が所定値だけ上昇すると、npnトランジ スタ16aがオンとなる。このため、電圧異常時には、npnトランジスタ16 aのコレクタ端子cが接地され、出力電圧制御回路15へ向けて出力される電圧 制御オンオフ信号がHiからLowに変化し、出力電圧制御回路15による電源 回路11の電圧制御が実行されなくなる(ステップS110,S120)。 すると、出力ラインBにおける出力電圧がフィードバック制御されないため、 電圧値が上昇し続ける。そして、出力電圧が36〜37V程度まで上昇すると、 ショートタイプツェナーダイオード13はショートして出力ラインBを接地させ る。このため、出力ラインDにおける出力電圧が0Vとなり、マイコン20の電 源端子に過電圧が加わるのを防ぐことができる(ステップS130〜S150) 。
【0034】 なお、電源オフにされるとき、スイッチング回路14の入力切換は、スイッチ ング回路12の入力切換が行われた後にタイミングをずらして行われる。これは 、スイッチング回路12にて入力端子12aと出力端子12cとを導通させた際 、瞬間的に電源オン時の27V出力が出力ラインDへ供給されてしまうことがあ るためである。 この期間、出力ラインEに11Vを供給しておくことで、npnトランジスタ 16dがオン状態となり、npnトランジスタ16aのベース電位が接地される 。従って、電圧異常時以外にnpnトランジスタ16aがオンとなり、出力電圧 制御回路15による電圧制御が行われなくなるのを防ぐことが可能となる。
【0035】 (3)まとめ: このように、電源オフ時、出力ラインAに電圧異常が発生すると、電圧異常検 出回路16が出力電圧制御回路15における電圧制御をオフさせるため、電源回 路11から出力ラインAへの出力電圧は、フィードバック制御されずに上昇する 。 ここで、出力ラインAにおける出力電圧が所定値を超えると、ショートタイプ ツェナーダイオード13がショートして出力ラインAをショートさせるため、マ イコン20に過電圧が供給されるのを防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるテレビジョンに搭載された
電源制御装置の主要構成を示すブロック図である。
【図2】電源のオンオフ切換と図1における各出力ライ
ンの電圧値との関係を示す対応表である。
【図3】電圧異常検出回路の構成を示す回路図である。
【図4】各種状況下におけるトランジスタおよび電圧制
御のオンオフを示す対応表である。
【図5】電源オフでの電圧異常時における回路動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10…電源制御装置 11…電源回路 12…スイッチング回路 12a,12b…入力端子 12c…出力端子 13…ショートタイプツェナーダイオード 14…スイッチング回路 14a,14b…入力端子 14c…出力端子 15…出力電圧制御回路 16…異常電圧検出回路 16a…トランジスタ 16b,16c…抵抗器 16d…トランジスタ 16e…ツェナーダイオード 16f,16g…抵抗器 20…マイコン A〜E…出力ライン F〜H…入力ポート

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源オン時に制御回路へ通常の電力供給
    を行うとともに電源オフ時に同制御回路へ待機電力を供
    給する電源回路と、この電源回路からの出力電圧をフィ
    ードバック制御する出力電圧制御回路と、一端が同電源
    回路の出力ラインに接続されるとともに他端が接地され
    て電源オン時の出力電圧が所定値を超えるとショートす
    ることで同制御回路への出力電圧を抑制して同制御回路
    を保護するショートタイプツェナーダイオードとを有す
    る電源制御装置を備えたテレビジョンにおいて、 当該電源制御装置は、上記電源回路の出力ラインにベー
    ス端子が接続され、エミッタ端子が接地され、コレクタ
    端子が上記出力電圧制御回路に設けられた電圧制御オン
    オフ信号の入力ポートに接続されるnpnトランジスタ
    を備え、電源オフ時に同ベース端子への入力電圧が所定
    値よりも上昇したとき、同コレクタ端子を接地させて同
    出力電圧制御回路における電圧制御をオフさせることで
    上記待機電力を昇圧させる電圧異常検出回路を備え、 上記ショートタイプツェナーダイオードは、上記待機電
    力が昇圧されるとき、上記出力ラインの出力電圧が所定
    値を超えるとショートすることで同制御回路への出力電
    圧を抑制する電源制御装置を備えたことを特徴とするテ
    レビジョン。
  2. 【請求項2】 電源オフ時にフィードバック制御しつつ
    テレビジョンに搭載された制御回路に待機電力を供給す
    る電力供給手段と、 上記待機電力の電圧異常を検出するとき、上記電力供給
    手段におけるフィードバック制御を停止させて上記待機
    電力を昇圧させる異常時制御手段と、 上記異常時制御手段により上記待機電力が昇圧されると
    き、上記制御回路に対する電力供給を遮断する電力供給
    遮断手段とを備えることを特徴とする電源制御装置。
  3. 【請求項3】 上記電力供給遮断手段は、一端が上記電
    力供給手段の出力ラインに接続されるとともに他端が接
    地され、電源オン時の出力電圧が所定値を超えるとショ
    ートするショートタイプツェナーダイオードを備えたこ
    とを特徴とする上記請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 【請求項4】 上記電力供給手段は、上記制御回路に上
    記待機電力を供給する電源回路と、この電源回路からの
    出力電圧をフィードバック制御する出力電圧制御回路と
    を備え、 上記異常時制御手段は、上記電源回路の出力ラインにお
    ける電圧異常を検出するとき、上記出力電圧制御回路に
    おけるフィードバック制御をオフさせる電圧異常検出回
    路を備えたことを特徴とする上記請求項2または請求項
    3のいずれかに記載の電源制御装置。
  5. 【請求項5】 上記電圧異常検出回路は、上記電源回路
    の出力ラインにベース端子が接続され、エミッタ端子が
    接地され、コレクタ端子が上記出力電圧制御回路に設け
    られた電圧制御オンオフ信号入力ポートに接続されるn
    pnトランジスタを備えたことを特徴とする上記請求項
    4に記載の電源制御装置。
  6. 【請求項6】 第一および第二の出力ラインを有する電
    源回路と、 上記第一の出力ラインに出力側が接続されるとともに入
    力側が接地され、同第一の出力ラインにおける出力電圧
    が所定値を超えるとショートするショートタイプツェナ
    ーダイオードと、 電源オン時、マイコンの電源端子に接続された第三の出
    力ラインと上記第二の出力ラインとを導通させ、電源オ
    フ時、同第三の出力ラインと上記第一の出力ラインとを
    導通させる第一のスイッチング回路と、 電源オン時、第四の出力ラインと上記第二の出力ライン
    とを導通させ、電源オフ時、同第四の出力ラインを接地
    させる第二のスイッチング回路と、 上記マイコンから出力される電源オンオフ信号に基づい
    て上記第一および第二の出力ラインにおける出力電圧を
    制御するための電圧制御指示を上記電源回路に与える出
    力電圧制御回路と、 上記第三および第四の出力ラインに接続され、電源オン
    時、常に上記出力電圧制御回路に電圧制御を実行させる
    とともに、電源オフでの平常時、同出力電圧制御回路に
    電圧制御を実行させ、電源オフで上記第一の出力ライン
    にて電圧異常が発生するとき、同出力電圧制御回路に電
    圧制御を停止させて同第一の出力ラインにおける出力電
    圧を上昇させる電圧異常検出回路とを備えた電源制御装
    置を具備することを特徴とするテレビジョン。
JP2001007932U 2001-12-06 2001-12-06 テレビジョンおよび電源制御装置 Expired - Fee Related JP3086488U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007932U JP3086488U (ja) 2001-12-06 2001-12-06 テレビジョンおよび電源制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007932U JP3086488U (ja) 2001-12-06 2001-12-06 テレビジョンおよび電源制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3086488U true JP3086488U (ja) 2002-06-21

Family

ID=43237882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001007932U Expired - Fee Related JP3086488U (ja) 2001-12-06 2001-12-06 テレビジョンおよび電源制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3086488U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008042230A (ja) 負荷駆動回路、および保護方法
US9343901B2 (en) Power system and short-circuit protection circuit thereof
JP2008035596A (ja) 保護回路
US6970338B2 (en) Power supply device having overcurrent protection function and method for controlling the same
JP2006295326A (ja) 保護機能付きスイッチング回路および保護回路
JP2012235683A (ja) 負荷制御および保護システム、並びにその動作および使用方法
JP3857948B2 (ja) 電源保護回路
JP3086488U (ja) テレビジョンおよび電源制御装置
JP5203742B2 (ja) インバータ装置
JP2018046646A (ja) 電源制御装置
JP2004282959A (ja) 電圧制御型駆動素子の駆動装置
JP2004254388A (ja) 電源検出回路
JPH01220915A (ja) トランジスタの出力短絡保護回路
JP2008236605A (ja) プッシュプル回路
JPS6114223Y2 (ja)
JP2002058156A (ja) 保護回路
JP2778056B2 (ja) 過電圧保護回路
JP2005184904A (ja) 突入電流防止回路
JPH0753031B2 (ja) スイッチング電源の保護回路
JP3023484U (ja) 電源回路の出力電圧制御回路における過電流保護回路
JP2633455B2 (ja) 短絡保護システム
JP2000243215A (ja) Ac出力ユニット
JP2004104914A (ja) 電源保護回路
JPH0360329A (ja) 電源逆入力保護回路
JP2003018823A (ja) 出力保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees