JP3085607B2 - クランプ装置 - Google Patents
クランプ装置Info
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Description
作機械のテーブル上に工作物を把持したパレットを着脱
自在に締結保持するクランプ装置に関するものである。
けたパレットを固定するクランプ装置として、位置決め
と締付機構が分離している場合と、一体である場合があ
る。また、締め付けには、バネを用いる場合、ネジを用
いる場合、油圧を用いる場合がある。
既設の工作機械にパレットを固定する装置として追設す
ることが考えられているが、分離型の場合は締め付けに
よるパレット変形を防止するためパレット厚を増す必要
があり、一体型が有利とされているが、機構が複雑であ
り機構そのものの厚みが増す。いずれにしても、クラン
プ装置の厚みが大きいと、既設の工作機械にパレットを
固定する装置として追設することは不可能である。ま
た、締付機構としては、油圧式の場合は厚みが薄くなる
利点があるが、油圧による熱変形、回路の信頼性に問題
がなくはない。また、バネやネジを用いる場合、少なく
とも本発明の機構に比べ、2〜3倍程度の厚みとなって
いる。つまり、既設の工作機械にパレット固定装置とし
て追設できるクランプ装置を実現させるには、極めて高
度な位置決めをするために締付力とその反力の経路を最
短にすること、締付の自己保持力を有すること、構造が
単純であり極めて小さく薄くでき、固定装置そのものの
厚みが加工範囲を阻害しないこと、熱発生がないこと、
パレットの歪みを工作機械の剛性により吸収できること
等が要求される。
要望点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、位置決め機構と締付機構を、関連する一つの機
構で最小部品構成で行い、締付力を位置決め部品中のみ
で発生させることによって他部品の歪みを無くし、締付
自己保持力のため耐振性を有し、一方向のみの外部駆動
により回転及び締付を別行動で確実に行い、位置決め部
の摩耗を最小限に抑え、且つ、作動の動力損失を最小限
にするクランプ装置を提供することにある。このような
クランプ装置は、工作機械に埋設される場合のみなら
ず、既設工作機械に追設される。例えば、500mm×
1000mm×30mmのような超偏平パレット固定装
置として実現できる。
に、本発明のクランプ装置(請求項1)は、パレット等
の被着体に加工成形あるいは埋設されるカップリング
と、該カップリングに対して着脱自在であり、テーブル
等の着体に設けられる引っ掛け具とを有するクランプ装
置において、前記カップリングは、多角穴を有するコニ
カルカップリングであり、前記引っ掛け具は、前記コニ
カルカップリングを位置決めして載置するピボットと、
前記ピボット内に挿入支持され、該ピボットに載置され
た前記コニカルカップリングの多角穴を通して突出され
る多角頭を有する多角頭付ロッドと、前記多角頭付ロッ
ドを所定角度だけ回転させて、前記多角頭を前記多角穴
に対して非通過の位置にすると共に、前記多角頭付ロッ
ドを前記ピボッド内へ引き込む回転引込手段と、とを備
えてなるものである。また、本発明となる請求項2で
は、コニカルカカップリングの多角穴に表裏面対称の円
錐面及び逆円錐面を設け、該各円錐面と同勾配のテーパ
を前記多角頭の首下に設け、該各円錐面と同勾配の円錐
突起を前記ピボットに設けることによって、コニカルカ
ップリングを反転可能とするものである。
回転引込手段は、多角頭付ロッドのロッド部に径方向に
設けられた下面が勾配を有する角型傾斜貫通孔と、該角
型傾斜貫通孔の下面と同勾配の下面テーパを有し、該角
型傾斜貫通孔の出口側辺及び入口側辺に係合する先端直
線部と内曲線部とを有する略C字型クサビを先端に有す
る駆動バーとから成り、駆動バーを進出させると、内曲
線部が角型傾斜貫通孔の入口側辺を押して多角頭付ロッ
ドの多角頭頂点を、コニカルカップリング1の多角穴の
辺上にまで回転させ、その停止後、角型傾斜貫通孔の下
面を駆動バーの下面テーパで下方に押し下げロック状態
にする。また、駆動バーを後退させると、先端直線部で
角型傾斜貫通孔の出口側辺を押し、さらに内曲線部で出
口側辺を押し逆回転させて開放状態にするものである。
そして、本発明となる請求項4では、前記略C字型クサ
ビの先端と腹部に前記駆動バーの進退方向と平行な2つ
の平坦部を設け、前記角型傾斜貫通孔の入口側辺を含む
内側面に該平坦部と係合する2つの平行な遊び平面を設
けることによって、駆動バーの後退エンド付近でカップ
リングの開放状態を維持するようにしたものである。
レットにコニカルカップリングを設け、工作機械のテー
ブルに引っ掛け具を取り付け、パレットを下降させる途
中で、コニカルカップリングをピボット上に位置決めし
て載置しつつ、コニカルカップリングの多角穴を多角頭
付ロッドの多角頭に導き入れる。そこで、回転引込手段
によって多角頭付ロッドを所定角度だけ回転させて、多
角頭を多角穴に対して非通過の位置にすると共に、多角
頭ロッドをピボット内に引き込んで、パレットをテーブ
ルにロックする。 本発明となるクランプ装置では、コニ
カルカップリングの多角穴を多角頭付ロ ッドの多角頭に
導き入れた後、多角頭付ロッドのロッド部に設けられた
角型傾斜貫通孔に駆動バーを押し込むことにより、多角
頭の頂点が多角穴の辺上にまで回転し、コニカルカップ
リングの逆円錐面に多角頭付ロッドの首下テーパが乗り
上げ、多角頭を非通過の位置にする。さらに、駆動バー
を押し込むと多角頭付ロッドは回転を停止したまま、駆
動バーの下面テーパによって下方に引き込まれ、パレッ
トをテーブルにロックする。開放の場合には、駆動バー
を引き抜くと、クランプ時の逆作動となるが、駆動バー
の平坦部と角型傾斜貫通孔の遊び平面により、駆動バー
の後退エンド付近で一定ストローク間、開放状態角度を
保持し、多数のクランプ装置を一斉に駆動する時、その
間で開放状態を一致させる。
明する。図1は本発明のクランプ装置の要部図で、1は
コニカルカップリングで被着体であるパレットの4隅等
に設けられ、テーブル6に取り付けられる引っ掛け具
は、多角頭付ロッド2、ピボット3、駆動バー4とから
成っている。また、多角頭付ロッド2のロッド部2aに
は径方向に角型傾斜貫通孔5が設けられ、この角型傾斜
貫通孔5に駆動バー4先端に形成された略C字型クサビ
7が嵌入される。なお、図2は図1の断面図、図3は多
角頭付ロッド2の要部図、図4は駆動バー4の要部図、
図5はコニカルカップリング1の多角穴1cと多角頭付
ロッド2の多角頭2bの作動を示す図、図6は駆動バー
4と角型傾斜貫通孔5の係合状態を示す作動図、図7は
コニカルカップリング1が埋設されるパレット20の要
部図である。
断面図のようにパレット20にネジ27で螺着され埋設
される。このコニカルカップリング1の中央には、図2
のように、引っ掛け具に装着する時の位置決めの役割を
する円錐面1aの他に、表裏面対称となるように円錐面
1aと同勾配を持った逆円錐面1bが形成されており、
コニカルカップリング1を反転可能にしている。また、
その中央には、図5に示すように、多角頭付ロッド2の
多角頭2bと同じ形状でほぼ同寸の多角穴1cが形成さ
れており、多角頭2bが多角穴1cを通過して所定角度
だけ回転することによって、多角頭頂点が多角穴辺上に
まできて、多角頭付ロッド2の首下テーパ2cがコニカ
ルカップリング1の逆円錐面1bに乗り上げ、多角頭2
aを多角穴1cに対して非通過の位置(以下、単に「非
通過の位置」)にする〔図5(b)参照〕。この状態の
まま、多角頭付ロッド2を回転しないように引き下げる
と、首下テーパ2cで逆円錐面1bを押圧し、コニカル
カップリング1をテーブル6に固定する。なお、コニカ
ルカップリング1はパレット20に直接加工成形しても
よい。いずれにしても簡単な構造であるため薄いパレッ
ト20にも適用できる。
頭2b(図示例では四角頭)を有するロッドで、ロッド
部2aには角型傾斜貫通孔5が形成されている。また、
多角頭2bの首下には、図2に示すように、コニカルカ
ップリング1の逆円錐面1bと同勾配に首下テーパ2c
が形成されていて、非通過の位置において多角頭付ロッ
ド2が下方に引き込まれると、首下テーパ2cがコニカ
ルカップリング1の逆円錐面1aを押圧して締結する。
なお、実施例では多角頭2bが四角のものを示している
が、三角あるいはそれ以上のものも可能である。
ルカップリング1の円錐面1aと同勾配の円錐突起3a
を有し、中央には多角頭付ロッド2を回転自在に支持す
る中央孔3bが開けられている。このピボット3は、コ
ニカルカップリング1の円錐面1aを円錐突起3aに密
着させることにより、該カップリング1を位置決めして
載置する。即ち、コニカルカップリング1を引っ掛け具
に向けて下降させると、円錐面1aが円錐突起3aとで
位置決めをして多角頭付ロッド2の多角頭2aにコニカ
ルカップリングの多角穴1cを導き入れ、ピボット3の
円錐突起3aに円錐面1aが密着して、コニカルカップ
リング1の位置をしっかりと固定する。
線部8と先端直線部9を有する略C字型クサビ7が形成
されており、また、この略C字型クサビ7の先端と腹部
には駆動バー4の進退方向(矢印)と平行に、間隔L
を隔てた2つの平行な平坦部11,12が設けられてい
る。さらに、駆動バー4の下面には下面テーパ13が形
成されている。略C字型クサビ7は、後に詳細するよう
に、角型傾斜貫通孔5に係合して、多角頭付ロッド2を
所定角度だけ回転させ、クランプ装置をロック状態及び
開放状態にするものであり、2つの平行な平坦部11,
12は、駆動バー4を後退させる途中で多角頭付ロッド
2の回転を止め開放状態を維持する遊びの役目をするも
のである。また、下面テーパ13は、図2のように、駆
動バー4を矢印方向に押し込んで角型傾斜貫通孔5の
下面15を押し、多角頭付ロッド2を下方に引き込み、
コニカルカップリング1をピボット3に締結するための
ものである。そして通常、テーブル6及びパレット20
には4個又は6個のクランプ装置が取付られ、それぞれ
の駆動バー4は一斉にロック及び開放を行う為に駆動装
置14に連結されている。なお、図示例のように多角頭
付ロッド2の多角頭2bが四角形の場合には、多角頭付
ロッド2を所定角度45°だけ回転させるように、略C
字型クサビ7は形成されている。また、略C字型クサビ
7の背面部10は、駆動バー4が進退する時に角型傾斜
貫通孔5の内側面17に当たって摩擦しないように曲線
になっている。
転引込手段を構成するもので、図3のように、駆動バー
4の下面テーパ13と同勾配で、駆動バー4を押し込む
方向(矢印)に上がっている下面15と、水平な上面
16とを有し、駆動バー4を押し込むと下面15を下方
に押して多角頭付ロッド2を下方に引き込み、上面16
と下面15の間に駆動バー4が密着した状態で、クラン
プ装置は完全にロック状態となる。また、2つの平行な
内側面17,18の他に、内側面18の入口側と出口側
に駆動バー4の平坦部11,12と同じ間隔Lを持った
2つの平行な遊び平面19,20が形成されている。こ
の遊び平面19,20は、駆動バー4が後退して多角頭
2bが開放状態の角度まで回転した時に、その角度を保
ったまま駆動バー4をさらに後退させるもので、多角頭
2bが四角の場合、内平面17,18と遊び平面19,
20とが成す角度θは45°となっており、多角頭付ロ
ッド2が所定角度45°だけ回転すると、駆動バー4の
平坦部11,12は遊び平面19,20を矢印方向に
摺動し、多角頭付ロッド2はその角度を保ったまま駆動
バー4はさらに距離Mだけ後退することができる。つま
り、駆動バー4の後退エンドで距離Mの遊びが生じ、こ
の間、開放状態を維持して駆動バー4はさらに後退す
る。また、入口側辺21と出口側辺22とは、略C字型
クサビ7の内曲線部8と先端直線部9にそれぞれ係合
し、多角頭付ロッド2を回転させる。なお、2つの平行
な内側面17,18は、駆動バー4の進出エンド付近で
多角頭頂点が多角穴辺上に乗り上げた状態(非通過の位
置)を保持したまま、駆動バー4の下面テーパ13で角
型傾斜貫通孔5の下面15を押すためのもので、多角頭
2bの回転を停止した状態で多角頭付ロッド2を下方に
引き込む。つまり、駆動バー4を一方向に進退させるこ
とによって、多角頭付ロッド2の回転及び引き込みの動
作が関連・連動しつつ別々に行なわれる。
ング1の多角穴1cと多角頭付ロッド2の多角頭2bの
関係及び作動について説明する。多角穴1cと多角頭2
bは同形,ほぼ同寸で、多角頭2bは多角穴1cを通し
てコニカルカップリング1の逆円錐面1b側に突出させ
ることができる。そして、この図例のように多角頭2b
及び多角穴1cが4角形の場合、多角頭2bが多角穴1
cを通過した後、多角頭の頂点が多角穴の辺上にくるま
で多角頭付ロッドを所定角度45°だけ回転させると、
首下テーパ2cがコニカルカップリング1の逆円錐面1
bに乗り上げ、係止して、多角頭2bを非通過の位置に
する。なお、多角穴1c及び多角頭2bがn角形の場
合、多角頭付ロッド2を所定角度(180/n)だけ回
転させて同様な非通過の位置とすることができる。
斜貫通孔5の係合状態と作動について説明する。同図
(a)は駆動バー4が後退エンドにあって開放状態を示
し、同図(f)は駆動バー4が進出エンドにあってロッ
ク状態にある。まず、開放状態(a)から駆動バー4を
矢印方向に進出させロック状態(f)に至る作動につ
いて説明する。
部11,12と、角型傾斜貫通孔5の遊び平面19,2
0は当接し2つの平行面Aを成している。この状態
(a)から(b)までは平面Aにおいて、平坦部11,
12と遊び平面19,20が互いに摺動しあうだけなの
で、多角頭2bは回転しない。ところが、駆動バー4の
内曲線部8が角型傾斜貫通孔の5の入口側辺21にB点
で当接すると、内曲線部8が入口側辺21を押すことに
よって多角頭2bは矢印方向に回転を始め、同図
(c)〜(d)につれてB点はB′点,B″点と移動
し、同図(e)において、内側面17,18は駆動バー
4の進出方向(矢印)と平行になり、多角頭2bは回
転を停止する。この時点で多角頭2bは同図(a)の開
放状態より所定角度45°だけ回転しており、多角頭2
bの頂点はコニカルカップリング1の多角穴1cの辺上
に乗り上げ、多角頭2bを非通過の位置Eにする。そこ
で、さらに、同図(e)〜(f)において、駆動バー4
を矢印方向に押し込むと、2つの平行な内側面17,
18に沿って駆動バー4は進出するが、多角頭2bは回
転を停止(非通過の位置Eに停止)したままで、図2の
下面テーパ13が角型傾斜貫通孔5の下面15に当接す
るようになり、多角頭付ロッド2をピボット3内の下方
に引き込む。同図(f)において、駆動バー4は角型傾
斜貫通孔の下面15と上面16の間に密着挿入されてお
り、多角頭付ロッド2の首下テーパ2cはコニカルカッ
プリング1の逆円錐面1bをピボット3の円錐突起3a
に押圧し、クランプ装置は完全なロック状態となってい
る。
図(a)の開放状態においては、同図(f)の状態から
矢印方向に駆動バー4を後退させると、同図(e)
で、略C字型クサビ7の先端直線部9が出口側辺22に
C点でに係合し、同図(d)にかけてC点はC′点に移
行し、同図(c)において、内曲線部8がB′点で入口
側辺21に係合し、多角頭2bを非通過の位置Eから矢
印方向に回転させる。多角頭2bは同図(f)より所
定角度45°だけ逆回転した同図(b)の状態におい
て、多角穴1cを通過可能な開放状態になっている。そ
こで、同図(b)から同図(a)においては、駆動バー
4をさらに矢印方向に後退させても、後退方向(矢印
)に平行な2平面(平坦部11,12と遊び平面1
9,20が摺動しあうのみなので多角頭2bは回転せ
ず、上述の開放状態の回転角度を維持したままで、後退
区間Mの間で開放状態に遊びが生じる。そのため、1つ
のパレット20に4個または6個取り付けられるであろ
うクランプ装置を駆動装置14で連動させるときに駆動
バー4同士にがたつきがあっても、この後退区間Mの間
で同調させることができ、一斉にクランプ装置を開放し
て工作機械からパレット20を取り外すことができる。
る。図7のようなパレット20を工作機械のテーブル6
に置こうとすると、まず、コニカルカップリング1の円
錐面1aに多角頭2bが当接し、コニカルカップリング
1の多角穴1cを多角頭付ロッド2の多角頭2bに導い
てこれを通過させ、ピボット3の円錐突起3aに円錐面
1aが密着してパレット20を固定する。次に、図2の
ように駆動装置14を駆動させ駆動バー4を矢印方向
に進出させると、多角頭付ロッド2は所定角度45°だ
け回転し、首下テーパ2cは逆円錐面1bに乗り上げ、
多角頭2bを非通過の位置にする。さらに駆動バー4を
進出させると多角頭付ロッドは回転を停止(非通過の位
置に停止)したまま下面テーパ13により下方に引き込
まれ、コニカルカップリング1をピボット3に締結しロ
ック状態になる。つまり、パレット20は工作機械にし
っかりと把持されて固定される。また、駆動装置14を
駆動させ駆動バー4を矢印の逆方向に後退させると、
多角頭付ロッド2は逆方向に所定角度45°だけ回転
し、多角頭付ロッド2の多角頭2bとコニカルカップリ
ング1の逆円錐面1bは開放状態になり、さらに駆動バ
ー4を後退させると駆動装置14に連結されるクランプ
装置は遊びのため同調して一斉に開放状態を示し、パレ
ット20を工作機械から外せる。
られる工作機械の例を図7から説明する。図7の枠型パ
レット20は、特に工作物31の表裏両面を工作する時
に使用されるものであり、前述のような表裏面対称のコ
ニカルカップリング1を用いることによって、工作物3
1を一度パレット20に固定したら、そのパレット20
ごと反転させればよいので、作業能率及び基準穴や基準
面の加工精度に効果がある。つまり、枠型パレット20
を工作機械にクランプ装置で装着すると、工作機械に対
する加工基準点24が決まるようになっていて、図7
(a)では、基準穴の表側部分34を加工しており、表
側部分34が工作機械座標系で(xm,ym,zm )である
とする。すると、枠型パレット20を反転した同図
(b)の状態では、基準穴36は(xm,−ym,zm −
d)に補正入力されて加工され、基準面35はzm −d
で切削加工される。このように枠型パレット20を用い
ると、反転することによって工作機械座標系に対する関
係を維持しながら加工できる。
するパレットにコニカルカップリングを設け、工作機械
のテーブルに引っ掛け具である多角頭付ロッド、ピボッ
ト及び駆動バーを取り付け、回転引込手段となる駆動バ
ーを多角頭付ロッドの角型傾斜貫通孔に押し込むだけで
多角頭付ロッドを所定角度だけ回転させ、これに関連・
連動して多角頭付ロッドをピボット内に引き込ませて、
パレットをテーブルに係止させるようにしたもので、簡
単な構造及び操作であるので、従来のクランプ装置と比
べてぐんと薄いものになっている。また、コニカルカッ
プリングを表裏面対称とすることによって、パレットを
反転自在に着脱することができる。また、締付力が多角
頭付ロッドとコニカルカップリング及びピボットといっ
た位置決め部品のみで発生するので他部品の歪みを生ぜ
ず、駆動バーの一方向のみの動きで多角頭付ロッドの回
転と締付という行動を別々に確実に行うので、作動動力
損失と、部品間の摩耗による位置決めのガタを最小限に
することができる。さらに、パレットを降下させる途中
で、コニカルカップリングの円錐面が位置決めを行うの
で、パレットを走行ロボットで直接把持して、複数の工
作機械の間を着脱しつつ走行させることが可能となり、
製造工程の自動化が進み、製造原価を大幅に低減するこ
とができるという画期的効果を奏する。
動図である。
要部図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 パレット等の被着体に加工成形あるいは
埋設されるカップリングと、該カップリングに対して着
脱自在であり、テーブル等の着体に設けられる引っ掛け
具とを有するクランプ装置において、前記 カップリングは、多角穴を有するコニカルカップリ
ングであり、前記 引っ掛け具は、前記コニカルカップリングを位置決めして載置するピボ
ットと、 前記ピボット内に挿入支持され、該ピボットに載置され
た前記コニカルカップリングの多角穴を通して突出され
る多角頭を有する多角頭付ロッドと、 前記多角頭付ロッドを所定角度だけ回転させて、前記多
角頭を前記多角穴に対して非通過の位置にすると共に、
前記多角頭付ロッドを前記ピボッド内へ引き込む回転引
込手段と、 とを備えてなる ことを特徴とするクランプ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のクランプ装置において、
前記コニカルカカップリングの多角穴に表裏面対称の円
錐面及び逆円錐面を設け、該各円錐面と同勾配のテーパ
を前記多角頭の首下に設け、該各円錐面と同勾配の円錐
突起を前記ピボットに設けると共に、前記テーブルに取
り付けられた前記ピボットの円錐突起に対し、前記コニ
カルカップリングの取り付けられる被着体の表裏のいず
れの面からも位置決めがなされて把持することのできる
クランプ装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のクランプ装置において、
前記回転引込手段は、前記多角頭付ロッドのロッド部に
径方向に設けられた下面が勾配を有する角型傾斜貫通孔
と、該角型傾斜貫通孔の下面と同勾配の下面テーパを有
し、前記角型傾斜貫通孔の出口側辺及び入口側辺に係合
する先端直線部と内曲線部とを有する略C字型クサビを
先端に有する駆動バーとからなり、前記駆動バーを進出
させると、前記内曲線部が前記角型傾斜貫通孔の入口側
辺を押して前記多角頭付ロッドの多角頭頂点を前記コニ
カルカップリングの多角穴の辺上まで回転させ、その回
転を停止した後、前記駆動レバーの下面テーパが前記角
型傾斜孔の下面を押し下げ、前記多角頭付ロッドを引き
込みロック状態になる。また、前記駆動バーを後退させ
ると、前記先端直線部で前記角型傾斜貫通孔の出口側辺
を押し、さらに前記内曲線部で前記出口側辺を押し逆回
転させて開放状態にすることを特徴とするクランプ装
置。 - 【請求項4】 請求項3記載のクランプ装置において、
前記略C字型クサビの先端と腹部に前記駆動バーの進退
方向と平行な2つの平坦部を設け、前記角型傾斜貫通孔
の入口側辺を含む内側面に該平坦部と係合する2つの平
行な遊び平面を設け、前記駆動バーの後退エンド付近で
該駆動バーの平坦部と、前記角型傾斜貫通孔の遊び平面
とが摺動し、前記カップリングの開放状態を維持するよ
うにしたクランプ装置。
Priority Applications (1)
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JP04222014A JP3085607B2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | クランプ装置 |
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JP04222014A JP3085607B2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | クランプ装置 |
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JPH0639664A JPH0639664A (ja) | 1994-02-15 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024148023A1 (en) | 2023-01-03 | 2024-07-11 | 5th Axis Inc. | Tooling base with ejector components |
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