JPH0639664A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JPH0639664A
JPH0639664A JP22201492A JP22201492A JPH0639664A JP H0639664 A JPH0639664 A JP H0639664A JP 22201492 A JP22201492 A JP 22201492A JP 22201492 A JP22201492 A JP 22201492A JP H0639664 A JPH0639664 A JP H0639664A
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conical
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置決め機構と締付機構を、関連する一つの
機構で最小部品構成で行い、締付力を位置決め部品中の
みで発生させることによって他部品の歪みを無くし、締
付自己保持力のため耐振性を有し、一方向のみの外部駆
動により回転及び締付を別行動で確実に行い、位置決め
部の摩耗を最小限に抑え、且つ、作動の動力損失を最小
限にするクランプ装置を提供することにある。 【構成】 パレット20等の被着体に加工成形あるいは
埋設されるカップリングと、該カップリングに対して着
脱自在であり、テーブル6等の着体に設けられる引っ掛
け具とを有するクランプ装置において、カップリング
は、円錐形1aに形成された多角穴1cを有するコニカ
ルカップリング1であり、引っ掛け具は、該多角穴1c
とほぼ同寸で該多角穴1cを通過する多角頭付ロッド2
と、該多角頭付ロッド2を回転自在に支持する中央孔3
bを有し、前記円錐1aと同勾配の円錐突起形状3aに
形成されたピボット3と、該多角頭付ロッド2を回転さ
せると共に引き込む回転引込手段とから成るものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクランプ装置、例えば工
作機械のテーブル上に工作物を把持したパレットを着脱
自在に締結保持するクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械のテーブル上に工作物を取り付
けたパレットを固定するクランプ装置として、位置決め
と締付機構が分離している場合と、一体である場合があ
る。また、締め付けには、バネを用いる場合、ネジを用
いる場合、油圧を用いる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のクランプ装置を
既設の工作機械にパレットを固定する装置として追設す
ることが考えられているが、分離型の場合は締め付けに
よるパレット変形を防止するためパレット厚を増す必要
があり、一体型が有利とされているが、機構が複雑であ
り機構そのものの厚みが増す。いずれにしても、クラン
プ装置の厚みが大きいと、既設の工作機械にパレットを
固定する装置として追設することは不可能である。ま
た、締付機構としては、油圧式の場合は厚みが薄くなる
利点があるが、油圧による熱変形、回路の信頼性に問題
がなくはない。また、バネやネジを用いる場合、少なく
とも本発明の機構に比べ、2〜3倍程度の厚みとなって
いる。つまり、既設の工作機械にパレット固定装置とし
て追設できるクランプ装置を実現させるには、極めて高
度な位置決めをするために締付力とその反力の経路を最
短にすること、締付の自己保持力を有すること、構造が
単純であり極めて小さく薄くでき、固定装置そのものの
厚みが加工範囲を阻害しないこと、熱発生がないこと、
パレットの歪みを工作機械の剛性により吸収できること
等が要求される。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
要望点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、位置決め機構と締付機構を、関連する一つの機
構で最小部品構成で行い、締付力を位置決め部品中のみ
で発生させることによって他部品の歪みを無くし、締付
自己保持力のため耐振性を有し、一方向のみの外部駆動
により回転及び締付を別行動で確実に行い、位置決め部
の摩耗を最小限に抑え、且つ、作動の動力損失を最小限
にするクランプ装置を提供することにある。このような
クランプ装置は、工作機械に埋設される場合のみなら
ず、既設工作機械に追設される。例えば、500mm×
1000mm×30mmのような超偏平パレット固定装
置として実現できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のクランプ装置は、パレット等の被着体に加
工成形あるいは埋設されるカップリングと、該カップリ
ングに対して着脱自在であり、テーブル等の着体に設け
られる引っ掛け具とを有し、カップリングは、円錐形に
形成された多角穴を有するコニカルカップリングであ
り、引っ掛け具は、該多角穴とほぼ同寸で該多角穴を通
過する多角頭付ロッドと、該多角頭付ロッドを回転自在
に支持する中央孔を有し、前記円錐と同勾配の円錐突起
形状に形成されたピボットと、該多角頭付ロッドを回転
させると共に引き込む回転引込手段とから成るものであ
る。また、コニカルカップリングの中央部に表裏面対称
の逆円錐面を設け、該逆円錐面と同勾配のテーパを前記
多角頭付ロッドの首下に設けることによって、コニカル
カップリングを反転可能とするものである。
【0006】さらに、前記回転引込手段は、多角頭付ロ
ッドのロッド部に径方向に設けられた下面が勾配を有す
る角型傾斜貫通孔と、該角型傾斜貫通孔の下面と同勾配
の下面テーパを有し、該角型傾斜貫通孔の出口側辺及び
入口側辺に係合する先端直線部と内曲線部とを有する略
C字型クサビを先端に有する駆動バーとから成り、駆動
バーを進出させると、内曲線部が角型傾斜貫通孔の入口
側辺を押して多角頭付ロッドの多角頭頂点を、コニカル
カップリング1の多角穴の辺上にまで回転させ、その停
止後、角型傾斜貫通孔の下面を駆動バーの下面テーパで
下方に押し下げロック状態にする。また、駆動バーを後
退させると、先端直線部で角型傾斜貫通孔の出口側辺を
押し、さらに内曲線部で出口側辺を押し逆回転させて開
放状態にするものである。そして、前記略C字型クサビ
の先端と腹部に前記駆動バーの進退方向と平行な2つの
平坦部を設け、前記角型傾斜貫通孔の入口側辺を含む内
側面に該平坦部と係合する2つの平行な遊び平面を設け
ることによって、駆動バーの後退エンド付近でカップリ
ングの開放状態を維持するようにしたものである。
【0007】
【作用】本発明のクランプ装置は、工作物を固定するパ
レットにコニカルカップリングを設け、工作機械のテー
ブルに引っ掛け具を取り付け、パレットを下降させる途
中で、コニカルカップリングの円錐面で位置決めを行い
つつ、コニカルカップリングの多角穴を多角頭付ロッド
の多角頭に導き入れる。そこで、多角頭付ロッドのロッ
ド部に設けられた角型傾斜貫通孔に駆動バーを押し込む
と、多角頭の頂点が多角穴の辺上にまで回転し、コニカ
ルカップリングの逆円錐面に多角頭付ロッドの首下テー
パが乗り上げ引っ掛ける。さらに、駆動バーを押し込む
と多角頭付ロッドは回転を停止したまま、駆動バーの下
面テーパによって下方に引き込まれ、パレットをテーブ
ルにロックする。開放の場合には、駆動バーを引き抜く
と、クランプ時の逆作動となるが、駆動バーの平坦部と
角型傾斜貫通孔の遊び平面により、駆動バーの後退エン
ド付近で一定ストローク間、開放状態角度を保持し、多
数のクランプ装置を一斉に駆動する時、その間で開放状
態を一致させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のクランプ装置の要部図で、1は
コニカルカップリングで被着体であるパレットの4隅等
に設けられ、テーブル6に取り付けられる引っ掛け具
は、多角頭付ロッド2、ピボット3、駆動バー4とから
成っている。また、多角頭付ロッド2のロッド部2aに
は径方向に角型傾斜貫通孔5が設けられ、この角型傾斜
貫通孔5に駆動バー4先端に形成された略C字型クサビ
7が嵌入される。なお、図2は図1の断面図、図3は多
角頭付ロッド2の要部図、図4は駆動バー4の要部図、
図5はコニカルカップリング1の多角穴1cと多角頭付
ロッド2の多角頭2bの作動を示す図、図6は駆動バー
4と角型傾斜貫通孔5の係合状態を示す作動図、図7は
コニカルカップリング1が埋設されるパレット20の要
部図である。
【0009】コニカルカップリング1は、図7の断面図
のようにパレット20にネジ27で螺着され埋設され
る。このコニカルカップリング1には、引っ掛け具に装
着する時の位置決めの役割をする円錐面1aの他に、表
裏面対称となるように円錐面1aと同勾配を持った逆円
錐面1bが形成されており、コニカルカップリング1を
反転可能にしている。また、その中央には、図5に示す
ように、多角頭付ロッド2の多角頭2bと同じ形状でほ
ぼ同寸の多角穴1cが形成されており、多角頭2bが多
角穴1cを通過して回転することによって、多角頭頂点
が多角穴辺上にまできて、多角頭付ロッド2の首下テー
パ2cがコニカルカップリング1の逆円錐面1bに乗り
上げる。この状態のまま、多角頭付ロッドを回転しない
ように引き下げると、首下テーパ2cで逆円錐面1bを
押圧し、コニカルカップリング1をテーブル6に固定す
る。なお、コニカルカップリング1はパレット20に直
接加工成形してもよい。いずれにしても簡単な構造であ
るため薄いパレット20にも適用できる。
【0010】多角頭付ロッド2は、図3のように、多角
頭2b(図示例では四角頭)を有するロッドで、ロッド
部2aには角型傾斜貫通孔5が形成されている。また、
多角頭2bの首下には、図2に示すように、コニカルカ
ップリング1の逆円錐面1bと同勾配に首下テーパ2c
が形成されていて、ロック状態において多角頭付ロッド
2が下方に引き込まれると、首下テーパ2cがコニカル
カップリング1の逆円錐面1aを押圧して締結する。な
お、実施例では多角頭2bが四角のものを示している
が、三角あるいはそれ以上のものも可能である。
【0011】ピボット3は、図2に示すように、コニカ
ルカップリング1の円錐面1aと同勾配の円錐突起3a
を有し、中央には多角頭付ロッド2を回転自在に支持す
る中央孔3bが開けられている。コニカルカップリング
1を引っ掛け具に向けて下降させると、円錐面1aが位
置決めをして多角頭付ロッド2にコニカルカップリング
の多角穴1cを導き入れ、ピボット3の円錐突起3aに
円錐面1aが密着して、位置をしっかりと固定する。
【0012】駆動バー4は、図4のように、先端に内曲
線部8と先端直線部9を有する略C字型クサビ7が形成
されており、また、この略C字型クサビ7の先端と腹部
には駆動バー4の進退方向(矢印)と平行に、間隔L
を隔てた2つの平行な平坦部11,12が設けられてい
る。さらに、駆動バー4の下面には下面テーパ13が形
成されている。略C字型クサビ7は、後に詳細するよう
に、角型傾斜貫通孔5に係合して、多角頭付ロッド2を
回転させ、クランプ装置をロック状態及び開放状態にす
るものであり、2つの平行な平坦部11,12は、駆動
バー4を後退させる途中で多角頭付ロッド2の回転を止
め開放状態を維持する遊びの役目をするものである。ま
た、下面テーパ13は、図2のように、駆動バー4を矢
印方向に押し込んで角型傾斜貫通孔5の下面15を押
し、多角頭付ロッド2を下方に引き込み、コニカルカッ
プリング1をピボット3に締結するためのものである。
そして通常、テーブル6及びパレット20には4個又は
6個のクランプ装置が取付られ、それぞれの駆動バー4
は一斉にロック及び開放を行う為に駆動装置14に連結
されている。なお、図示例のように多角頭付ロッド2の
多角頭2bが四角形の場合には、多角頭付ロッド2を4
5°回転させるように、略C字型クサビ7は形成されて
いる。また、略C字型クサビ7の背面部10は、駆動バ
ー4が進退する時に角型傾斜貫通孔5の内側面17に当
たって摩擦しないように曲線になっている。
【0013】角型傾斜貫通孔5は、図3のように、駆動
バー4の下面テーパ13と同勾配で、駆動バー4を押し
込む方向(矢印)に上がっている下面15と、水平な
上面16とを有し、駆動バー4を押し込むと下面15を
下方に押して多角頭付ロッド2を下方に引き込み、上面
16と下面15の間に駆動バー4が密着した状態で、ク
ランプ装置は完全にロック状態となる。また、2つの平
行な内側面17,18の他に、内側面18の入口側と出
口側に駆動バー4の平坦部11,12と同じ間隔Lを持
った2つの平行な遊び平面19,20が形成されてい
る。この遊び平面19,20は、駆動バー4が後退して
多角頭2bが開放状態の角度まで回転した時に、その角
度を保ったまま駆動バー4をさらに後退させるもので、
多角頭2bが四角の場合、内平面17,18と遊び平面
19,20とが成す角度θは45°となっており、多角
頭付ロッド2が45°回転すると、駆動バー4の平坦部
11,12は遊び平面19,20を矢印方向に摺動
し、多角頭付ロッド2はその角度を保ったまま駆動バー
4はさらに距離Mだけ後退することができる。つまり、
駆動バー4の後退エンドで距離Mの遊びが生じ、この
間、開放状態を維持して駆動バー4はさらに後退する。
また、入口側辺21と出口側辺22とは、略C字型クサ
ビ7の内曲線部8と先端直線部9にそれぞれ係合し、多
角頭付ロッド2を回転させる。なお、2つの平行な内側
面17,18は、駆動バー4の進出エンド付近で多角頭
頂点が多角穴辺上に乗り上げた状態(ロック状態)を保
持したまま、駆動バー4の下面テーパ13で角型傾斜貫
通孔5の下面15を押すためのもので、多角頭2bの回
転を停止した状態で多角頭付ロッド2を下方に引き込
む。つまり、駆動バー4を一方向に進退させることによ
って、回転及び引き込みの動作が関連しつつ別々に行な
われる。
【0014】さらに、図5において、コニカルカップリ
ング1の多角穴1cと多角頭付ロッド2の多角頭2bの
関係及び作動について説明する。多角穴1cと多角頭2
bは同形,ほぼ同寸で、多角頭2bは多角穴1cを通過
することができる。そして、この図例のように多角頭2
b及び多角穴1cが4角形の場合、多角頭2bが多角穴
1cを通過した後、多角頭の頂点が多角穴の辺上にくる
まで多角頭付ロッドを45°回転させると、首下テーパ
2cがコニカルカップリング1の逆円錐面1bに乗り上
げ係止する。なお、多角穴1c及び多角頭2bがn角形
の場合、多角頭2bを(180/n)度回転させて同様
なロック状態とすることができる。
【0015】また、図6において、駆動バー4と角型傾
斜貫通孔5の係合状態と作動について説明する。同図
(a)は駆動バー4が後退エンドにあって開放状態を示
し、同図(f)は駆動バー4が進出エンドにあってロッ
ク状態にある。まず、開放状態(a)から駆動バー4を
矢印方向に進出させロック状態(f)に至る作動につ
いて説明する。
【0016】開放状態(a)において駆動バー4の平坦
部11,12と、角型傾斜貫通孔5の遊び平面19,2
0は当接し2つの平行面Aを成している。この状態
(a)から(b)までは平面Aにおいて、平坦部11,
12と遊び平面19,20が互いに摺動しあうだけなの
で、多角頭2bは回転しない。ところが、駆動バー4の
内曲線部8が角型傾斜貫通孔の5の入口側辺21にB点
で当接すると、内曲線部8が入口側辺21を押すことに
よって多角頭2bは矢印方向に回転を始め、同図
(c)〜(d)につれてB点はB′点,B″点と移動
し、同図(e)において、内側面17,18は駆動バー
4の進出方向(矢印)と平行になり、多角頭2bは回
転を停止する。この時点で多角頭2bは同図(a)の開
放状態より45°回転しており、多角頭2bの頂点はコ
ニカルカップリング1の多角穴1cの辺上に乗り上げて
いる。そこで、さらに、同図(e)〜(f)において、
駆動バー4を矢印方向に押し込むと、2つの平行な内
側面17,18に沿って駆動バー4は進出するが、多角
頭2bは回転を停止したままで、図2の下面テーパ13
が角型傾斜貫通孔5の下面15に当接するようになり、
多角頭付ロッド2を下方に押し下げる。同図(f)にお
いて、駆動バー4は角型傾斜貫通孔の下面15と上面1
6の間に密着挿入されており、多角頭付ロッド2の首下
テーパ2cはコニカルカップリング1の逆円錐面1bを
押圧し、クランプ装置は完全なロック状態となってい
る。
【0017】また、逆に図6(f)のロック状態から同
図(a)の開放状態においては、同図(f)の状態から
矢印方向に駆動バー4を後退させると、同図(e)
で、略C字型クサビ7の先端直線部9が出口側辺22に
C点でに係合し、同図(d)にかけてC点はC′点に移
行し、同図(c)において、内曲線部8がB′点で入口
側辺21に係合し、多角頭2bを矢印方向に回転させ
る。多角頭2bは同図(f)より45°逆回転した同図
(b)の状態において、多角穴1cを通過可能な開放状
態になっている。そこで、同図(b)から同図(a)に
おいては、駆動バー4をさらに矢印方向に後退させて
も、後退方向(矢印)に平行な2平面(平坦部11,
12と遊び平面19,20が摺動しあうのみなので多角
頭2bは回転せず、上述の開放状態の回転角度を維持し
たままで、後退区間Mの間で開放状態に遊びが生じる。
そのため、1つのパレット20に4個または6個取り付
けられるであろうクランプ装置を駆動装置14で連動さ
せるときに駆動バー4同士にがたつきがあっても、この
後退区間Mの間で同調させることができ、一斉にクラン
プ装置を開放して工作機械からパレット20を取り外す
ことができる。
【0018】次に、上述のクランプ装置の作動を説明す
る。図7のようなパレット20を工作機械のテーブル6
に置こうとすると、まず、コニカルカップリング1の円
錐面1aに多角頭2bが当接し、コニカルカップリング
1の多角穴1cを多角頭付ロッド2の多角頭2bに導い
てこれを通過させ、ピボット3の円錐突起3aに円錐面
1aが密着してパレット20を固定する。次に、図2の
ように駆動装置14を駆動させ駆動バー4を矢印方向
に進出させると、多角頭付ロッド2は45°回転し、首
下テーパ2cは逆円錐面1bに乗り上げる。さらに駆動
バー4を進出させると多角頭付ロッドは回転を停止した
まま下面テーパ13により下方に引き込まれ、コニカル
カップリング1をピボット3に締結しロック状態にな
る。つまり、パレット20は工作機械にしっかりと把持
されて固定される。また、駆動装置14を駆動させ駆動
バー4を矢印の逆方向に後退させると、多角頭付ロッ
ド2は逆方向に45°回転し、多角頭付ロッド2の多角
頭2bとコニカルカップリング1の円錐面1aは開放状
態になり、さらに駆動バー4を後退させると駆動装置1
4に連結されるクランプ装置は遊びのため同調して一斉
に開放状態を示し、パレット20を工作機械から外せ
る。
【0019】次に、上述の本発明のクランプ装置が用い
られる工作機械の例を図7から説明する。図7の枠型パ
レット20は、特に工作物31の表裏両面を工作する時
に使用されるものであり、前述のような表裏面対称のコ
ニカルカップリング1を用いることによって、工作物3
1を一度パレット20に固定したら、そのパレット20
ごと反転させればよいので、作業能率及び基準穴や基準
面の加工精度に効果がある。つまり、枠型パレット20
を工作機械にクランプ装置で装着すると、工作機械に対
する加工基準点24が決まるようになっていて、図6
(a)では、基準穴の表側部分34を加工しており、表
側部分34が工作機械座標系で(xm,m,m )である
とする。すると、枠型パレット20を反転した同図
(b)の状態では、基準穴36は(xm,−ym,m
d)に補正入力されて加工され、基準面35はzm −d
で切削加工される。このように枠型パレット20を用い
ると、反転することによって工作機械座標系に対する関
係を維持しながら加工できる。
【0020】
【発明の効果】本発明のクランプ装置は、工作物を固定
するパレットにコニカルカップリングを設け、工作機械
のテーブルに引っ掛け具である多角頭付ロッド、ピボッ
ト及び駆動バーを取り付け、多角頭付ロッドのロッド部
に設けられた角型傾斜貫通孔に駆動バーを押し込むこと
によって多角頭付ロッドを適宜回転させて、パレットを
テーブルに係止させるようにしたもので、簡単な構造で
あるので、従来のクランプ装置と比べてぐんと薄いもの
になっている。また、コニカルカップリングを表裏面対
称とすることによって、パレットを反転自在に着脱する
ことができる。また、締付力が多角等付ロッドとコニカ
ルカップリング及びピボットといった位置決め部品のみ
で発生するので他部品の歪みを生ぜず、駆動バーの一方
向のみの動きで多角等付ロッドの回転と締付という行動
を別々に確実に行うので、作動動力損失と、部品間の摩
耗による位置決めのガタを最小限にすることができる。
さらに、パレットを降下させる途中で、コニカルカップ
リングの円錐面が位置決めを行うので、パレットを走行
ロボットで直接把持して、複数の工作機械の間を着脱し
つつ走行させることが可能となり、製造工程の自動化が
進み、製造原価を大幅に低減することができるという画
期的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ装置の斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】多角頭付ロッドの要部図である。
【図4】駆動バーの要部図である。
【図5】多角穴と多角頭の係合状態を示す図である。
【図6】駆動バーと角型傾斜貫通孔の係合状態を示す作
動図である。
【図7】コニカルカップリングが設けられるパレットの
要部図である。
【符号の説明】
1 コニカルカップリング 1a 円錐面 1b 逆円錐面 1c 多角穴 2 多角頭付ロッド 2a ロッド部 2b 多角頭 2c 首下テーパ 3 ピボット 3a 円錐突起 3b 中央孔 4 駆動バー 5 角型傾斜貫通孔 6 テーブル 7 略C字型クサビ 8 内曲線部 9 先端直線部 11,12 平坦部 13 下面テーパ 15 下面 18 内側面 19,20遊び平面 21 入口側辺 22 出口側辺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット等の被着体に加工成形あるいは
    埋設されるカップリングと、該カップリングに対して着
    脱自在であり、テーブル等の着体に設けられる引っ掛け
    具とを有するクランプ装置において、カップリングは、
    円錐形に形成された多角穴を有するコニカルカップリン
    グであり、引っ掛け具は、該多角穴とほぼ同寸で該多角
    穴を通過する多角頭付ロッドと、該多角頭付ロッドを回
    転自在に支持する中央孔を有し、前記円錐と同勾配の円
    錐突起形状に形成されたピボットと、該多角頭付ロッド
    を回転させると共に引き込む回転引込手段とから成るこ
    とを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクランプ装置において、
    前記コニカルカップリングの中央部に表裏面対称の逆円
    錐面を設け、該逆円錐面と同勾配のテーパを前記多角頭
    付ロッドの首下に設け、テーブルに取り付けられた前記
    ピボットに対し、コニカルカップリングの取り付けられ
    る被着体の表裏いずれの面においても位置決めがなされ
    て把持することのできるクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクランプ装置において、
    前記回転引込手段は、多角頭付ロッドのロッド部に径方
    向に設けられた下面が勾配を有する角型傾斜貫通孔と、
    該角型傾斜貫通孔の下面と同勾配の下面テーパを有し、
    該角型傾斜貫通孔の出口側辺及び入口側辺に係合する先
    端直線部と内曲線部とを有する略C字型クサビを先端に
    有する駆動バーとから成り、駆動バーを進出させると、
    内曲線部が角型傾斜貫通孔の入口側辺を押して多角頭付
    ロッドの多角頭頂点をコニカルカップリング多角穴の辺
    上にまで回転させ、その回転を停止した後、駆動バーの
    下面テーパが角型傾斜貫通孔の下面を押し下げ、多角頭
    付ロッドを引き込みロック状態になる。また、駆動バー
    を後退させると、先端直線部で角型傾斜貫通孔の出口側
    辺を押し、さらに内曲線部で出口側辺を押し逆回転させ
    て開放状態にすることを特徴とするクランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のクランプ装置において、
    前記略C字型クサビの先端と腹部に前記駆動バーの進退
    方向と平行な2つの平坦部を設け、前記角型傾斜貫通孔
    の入口側辺を含む内側面に該平坦部と係合する2つの平
    行な遊び平面を設け、駆動バーの後退エンド付近で駆動
    バーの平坦部と、角型傾斜貫通孔の遊び平面とが摺動
    し、カップリングの開放状態を維持するようにしたクラ
    ンプ装置。
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