JP2873676B2 - 搬送加工装置におけるワークの支持方法及びそのワーク支持治具プレート - Google Patents
搬送加工装置におけるワークの支持方法及びそのワーク支持治具プレートInfo
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Description
ークを、ワーク支持治具プレート上に固定し、このワー
クを備えたワーク支持治具プレートを、搬送加工装置の
第1の固定ベース上にセットし、ワークに向けて第1の
加工を行ない。次いで、ワーク支持治具プレートを、ピ
ッチ搬送手段あるいはダイレクト搬送手段等の搬送手段
によって搬送加工装置の第1の固定ベースから第2の固
定ベース上に移動させてセットし、ワークに向けて第2
の加工を行ない。以後、上記、加工、搬送を連続的に行
なってワークを順次加工する搬送加工装置におけるワー
クのワーク支持治具プレートに対する支持方法及び前記
において用いられるワーク支持治具プレートに関する。
かかる搬送加工装置は、ワークに対する加工を無人で連
続的に行なうとともに多量に生産するワークの加工方法
として用いられる。
加工装置の固定ベース上にセットされるワーク支持治具
プレートと、ワーク支持治具プレートに立設されるクラ
ンプ取付けプレートと、クランプ取付けプレートに固定
され、ワークをワーク支持治具プレート又はクランプ取
付けプレートに着脱自在に固定配置する為のクランプ手
段とにより構成される。
に対するワークの脱着を含む支持方法は、次の如く行な
われる。すなわち、搬送加工装置を用いた加工における
第1の工程において、クランプ手段を動作してワークを
ワーク支持治具プレート又はクランプ取付けプレートに
固定配置する。すなわち、ワーク取付け工程である。次
いで、前記第1のワーク取付け工程終了後に、はじめて
加工の第1工程が行なわれる。そして、搬送加工装置に
よるワークに対する全加工工程が終了すると、クランプ
手段を解除することによってワーク支持治具プレート又
はクランプ取付けプレートよりワークが取り外される。
すなわち、ワーク取外し工程である。
プレートによると次の不具合を有する。クランプ手段の
第1例は、カム駆動式の回転爪によって行なわれる。す
なわち、カムの第1動作によって回転爪がワークを押圧
してワーク支持治具プレートにワークを固定する。カム
の第2動作によって回転爪がワークに対する押圧を解除
して、ワークをワーク支持治具プレートより取外すこと
ができる。クランプ手段の第2例は、エアシリンダーに
よって行なわれる。すなわち、第1の動作によってエア
シリンダーを駆動して、ワークを押圧することにより、
ワーク支持治具プレートにワークを固定し、エアシリン
ダーを非駆動状態としてワークの押圧を解除することに
より、ワークをワーク支持治具プレートより取り外すこ
とができる。以上によると、1)ワークをワーク支持治
具プレートに対して脱着する為のクランプ手段をワーク
支持治具プレートに必ず装着必要がある。これによる
と、ワーク支持治具プレートが大型化するとともに重量
が増加し、特にワーク支持治具プレートを次工程へ搬送
する搬送手段の搬送能力を高める為に搬送手段が大型化
する。従って、ワーク支持治具プレートと搬送手段の大
型化により搬送加工装置を小型化できない。2)クラン
プ手段によるワークの脱着を自動的に行なう為には、電
気、あるいは空気圧力等の駆動力が必要となり、経済的
効果を高めることができない。3)クランプ手段を備え
ることによりワーク支持治具プレートの製造コストが上
昇し、安価な搬送加工装置を提供できない。特に、かか
る搬送加工装置においては、ワークを連続的に流す多量
生産が行なわれるので多数のワーク支持治具プレートを
用意する必要があり、経済的損失は極めて大なるもので
ある。
送加工装置における加工の第1工程において、ワークを
ワーク支持治具プレートへ装着する為にクランプ手段を
用いた装着工程が必要であり、一方加工の最終工程にお
いて、ワークをワーク支持治具プレートから非装着状態
とする為にクランプ手段を用いた装着解除工程が必要と
なる。これによると、加工と全く関係のない装着、非装
着、工程を必要とするもので、ワーク加工のタクトタイ
ムを短縮することができず製品の加工コストを低減する
ことができないばかりか生産加工数を高めることができ
ない。
の支持方法及びそのワーク支持治具プレートは、上記不
具合に鑑み成されたもので、格別なクランプ手段を用い
ることなく、ワークをワーク支持治具プレートに脱着す
ることによって、小型化され生産効率を高めることので
きる搬送加工装置を提供するとともに安価な搬送加工装
置を提供し、更にはワークの加工タクトタイムを短縮で
きて製品の加工コストを低減することを目的とする。
におけるワークの支持方法は、前記目的達成の為に、ワ
ーク支持治具プレートにワークを固定し、ワークを備え
たワーク支持治具プレートを、搬送加工装置の各ステー
ションの固定ベース上に順次移動して固定配置し、各ス
テーションにてワークに向けて加工を行なう搬送加工装
置におけるワークの支持方法において、ワーク支持治具
プレートへのワーク取付時において、ワーク支持治具プ
レートに、回転自在にして且つ長手軸心方向に移動自在
に取着されたタップを正回転してワークにネジ加工を行
なうとともにワークにタップを螺着保持することにより
ワーク支持治具プレートにワークを固定配置し、ワーク
加工時において、ワーク支持治具プレート上にタップに
て螺着されて固定されたワークを各ステーションにて加
工し、ワーク加工終了時において、タップを反転するこ
とによってワークとタップとの螺着を解除し、ワーク支
持治具プレートより前記タップによるネジ加工を含む加
工終了状態にあるワークWを取り出したことを第1の特
徴とする。
ーク支持治具プレートは、前記目的達成の為に、ワーク
支持治具プレートを、平板状をなすパレットプレート
と、パレットプレートと一体的に形成されるとともにパ
レットプレートの上面より上方に向かって突出し、その
上端に着座面が形成された複数の支持部と、支持部内に
回転自在に軸支されるとともにその長手軸心線X−Xに
沿って一定距離Lだけその移動が許容され、先端部に形
成されるネジ部が支持部の着座面に開口するガイド孔内
に挿入され、下端部に形成されるシャンク四角部がパレ
ットプレートの下面に臨んで開口するタップとにより形
成したことを第2の特徴とする。
記、支持部に、着座面より更に上方に向かって突出する
ガイド筒部を設け、タップの先端部に形成されるネジ部
を、ガイド筒部の上端面に開口するガイド孔内に挿入し
て配置したことを第3の特徴とする。
イド筒部を支持部の内方に着脱自在に配置したことを第
4の特徴とする。
ネジ部によってネジ加工を行なう第1加工工程によっ
て、ワークはワーク支持治具プレートに螺着されて固定
保持される。ワーク加工の最終工程において、タップを
反転することによってタップのネジ部はワークから引抜
かれ、ワーク支持治具プレートに対するワークの固定は
解除されるとともにネジ加工を含む加工終了状態のワー
クをワーク支持治具プレートより取り外すことができ
る。
ートは、パレットプレートと、複数の支持部と、タップ
とにより形成され、クランプ手段を格別に設けることな
くワークをワーク支持治具プレートに脱着できる。
ガイド筒部によってワークをワーク支持治具プレートに
一層正確に位置決め固定配置することができる。
タップのネジ部の径を変更する際、ガイド孔の径の異な
るガイド筒部のみを代えることによって対応できる。
の実施例を図により説明する。図1は、ワーク支持治具
プレートの上部平面図、図2は、図1のA−A線におけ
る縦断面図、図3は加工されるワークWを下方よりみた
下方平面図である。ワーク支持治具プレートPは以下に
より形成される。1は平板状をなすパレットプレートで
あって、少なくともその下面1Aは、図示せぬ搬送加工
装置の各加工ステーションに固定的に配置される固定ベ
ース上に配置される如き平面状をなす。本実施例におい
て、パレットプレート1は四角形状をなし、その外周側
面には、図示せぬ搬送手段によってつかまえられる支持
軸1Bが側方に向かって突出する。この支持軸1Bは突
部でなくとも支持孔でもよい。
り、この第1の支持部2はパレットプレート1に固定さ
れるとともにパレットプレート1の上面1Cより上方に
向かって突出し、その上端に平面状をなす着座面2Aが
形成される。2Bは、第1の支持部2の下端面2Cより
上方に向かって穿設されたタップ収納孔でありタップ収
納孔2Bの上端より着座面2Aに向けてガイド孔2Fが
貫通して穿設される。このガイド孔2Fの直径は後述す
るタップのネジ部が挿通されるようネジ部の直径よりや
や大径をなす、3はタップ収納孔2B内に互いに間隙を
もって固定配置された2個のタップガイド部材であっ
て、その中心には、ガイド孔2Fと同芯をなす貫通孔3
Aが穿設される。この貫通孔3Aの直径は、後述するタ
ップのシャンク部の直径よりやや大径をなす。本例にお
いて、上方のタップガイド部材3は、タップ収納孔2B
の係止段部2DとEクリップEによって挟持されて固定
され、下方のタップガイド部材3は上下方向に配置され
たEクリップEによって挟持されて固定された。尚、ガ
イド部材3の固定方法はどのような手段を用いてもよ
い。
であり、その先端には切刃を備えたネジ部4Aが形成さ
れ、後端には回転力を受けるシャンク四角部4Bが形成
され、ネジ部4Aとシャンク四角部4Bとは、シャンク
部4Cによって接続される。尚、ネジ部4Aの直径は、
シャンク部4Cの直径よりやや小径をなす。そしてシャ
ンク部4Cの中間には側方に向かってのびる鍔部4Dが
一体形成される。この鍔部4Dの外径はタップガイド部
材3の貫通孔3Aの直径より大径をなす。
の如く組み込まれる。第1の支持部2の下端面2Cより
タップ収納孔2Bの係止段部2Dに向けて上方のタップ
ガイド部材3を挿入し、次いで前記タップガイド部材3
の下面に向けてタップ収納孔2Bに係止されるEクリッ
プEを配置する。以上によって上方のタップガイド部材
3がタップ収納孔2Bの係止段部2DとEクリップEと
の間に固定配置される。
より上方に向けてタップTを挿入配置し、次いで、タッ
プTのシャンク四角部4Bに下方のタップガイド部材3
の貫通孔3Aを挿入しつつ下方のタップガイド部材3を
タップ収納孔2B内に挿入し、更に下方のタップガイド
部材3の下面及び上面にそれぞれ対接して、タップ収納
孔2Bに係止される2個のEクリップEを配置する。以
上によると、下方のタップガイド部材3はその下面と上
面とをEクリップEによって挟持されて支持され、タッ
プ収納孔2Bに固定配置される。
イド孔2Fと、上方のタップガイド部材3の貫通孔3A
と、下方のタップガイド部材3の貫通孔3Aとは同芯に
配置され、さらに上方のタップガイド部材3と下方のタ
ップガイド部材3との間には間隙が形成されて配置され
る。
方のタップガイド部材3の貫通孔3Aと、下方のタップ
ガイド部材3の貫通孔3Aとにより支持され、タップT
のネジ部4Aは支持部Sのガイド孔2F内にガイドされ
て配置され、鍔部4Dは、上方のタップガイド部材3と
下方のタップ部材3との間に配置され、タップTのシャ
ンク四角部4Bは下方のタップガイド部材3より下方位
置にあってパレットプレート1の下面1Aに臨んで開口
配置される。
タップTは、2個のタップガイド部材3によって、その
回転方向とタップTの長手軸心線X−Xに沿う上下方向
の移動が許容されるものである。
ない自由状態において、鍔部4Dは、下方のタップガイ
ド部材Eの上面に当接して停止するもので、この自由状
態において鍔部4Dと上方のタップガイド部材Eの下面
との間には間隙Lが形成される。この状態において、タ
ップTのネジ部4Aの上方端は支持部Sの着座面2Aと
同一高さか若しくは下方位置にあることが望ましい。
り、第1の支持部2と同様にパレットプレート1の上面
1Cより上方に向かって突出して固定配置される。第1
の支持部2と第2の支持部5とはガイド筒部6を有する
点において相違する。相違する部分についてのみ説明
し、第1の支持部2と同一構造部分については同一符号
を使用し、説明を省略する。ガイド筒部6は、円筒形状
をなし、下方に拡大された円筒鍔部6Aが形成され、上
方には筒状のガイド部6Bが形成され、さらに円筒鍔部
6Aの下面よりガイド部6Bの上端面6Cに向けてタッ
プTのネジ部4Aをガイドするネジ部4Aの直径よりや
や大径をなすガイド孔2Fが貫通して穿設される。
鍔部6Aの下面と上方のタップガイド部材3の上面との
間に縮設されたスプリング7によってタップ収納孔2B
の上方端に形成された第2係止段部2E上に押圧され、
この状態において側方よりビス8によって固定される。
ビス8によってガイド筒部6を固定したのは、ガイド筒
部6の上下方向における移動を阻止する為である。
6の上方に形成されるガイド部6Bの上端面6Cは、第
2の支持部5の着座面2Aより上方に突出して位置する
よう配置される。
ップTの長手軸心線X−Xに沿う上下方向の移動を一定
距離Lの範囲で許容する2個のタップガイド部材3は、
第1の支持部2と同様なる方法によって第2の支持部5
のタップ収納孔2B内に配置されるもので、タップTに
外力が加えられない自由状態において、タップTの鍔部
4Dは下方のタップガイド部材3の上面に当接し、シャ
ンク四角部4Bは、パレットプレート1の下面1Aに臨
んで配置される。タップTのネジ部4Aはガイド筒部6
のガイド孔2F内に案内配置され、ネジ部4Aの上方端
は、ガイド部6Bの上端面6Cと同一高さか若しくは下
方位置にあることが望ましい。
いて上下方向に間隔をもって2個配置され、第2の支持
部5は第1の支持部2の右側方にあって上下方向に間隔
をもって2個配置される。この支持部2及び5の配置
は、後述するワークWのネジ下孔10の位置と合致させ
る。
ついて説明すると、ワークWは平面状をなす下方端面9
に互いに間隔をもってネジ加工される4個のネジ下孔1
0が貫通して穿設される。(ネジ加工されるとは、ワー
クWの加工終了時においてネジ孔がワークWとして必要
なことを言う)又、ネジ下孔10の下方への開口には下
孔10の直径より大径をなすとともに下孔10と同芯に
逃げ孔11が穿設され、この逃げ孔11がワークWの下
方端面9に開口する。この下孔10、逃げ孔11は、ワ
ークWを射出成形して形成する際、同時に鋳抜き形成さ
れる。
れる。搬送加工装置(図示せず)の第1ステーションの
固定ベース(図示せず)上にワーク支持治具プレートP
のパレットプレート1の下面1Aが配置されて固定され
る。このパレットプレート1の固定ベースに対する固定
は従来と同様に行なわれる。そして、この状態におい
て、ワーク支持治具プレートPの支持部Sとしての2個
の第1の支持部2の着座面2A及び2個の第2の支持部
5の着座面2A上にワークWの下方端面9を載置する。
このとき、支持部S内に配置されるタップTの長手軸心
線X−Xとネジ下孔10の長手軸心線とは同芯に配置さ
れる。そして、このとき、第2の支持部5の着座面2A
より上方に突出するガイド筒部6のガイド部6Bをワー
クWの逃げ孔11内に挿入すると、ワークWの各ネジ下
孔10の長手軸心線と各支持部Sの各タップTの長手軸
心線X−Xを正確に合致させることができる。
ャンク四角部4Bに嵌合される四角凹部12Aをその上
端に有するネジ締めドライバー12は、シャンク四角部
4Bより離れた下方位置にあり、四角凹部12Aがシャ
ンク四角部4Bに未だ嵌合していない。このネジ締めド
ライバー12は、回転しつつ上下方向に移動する。又、
タップTは重力によって下方位置にあって、鍔部4Dが
下方のタップガイド部材3の上面に当接して配置される
のでタップTのネジ部4Aの上端は、ワークWのネジ下
孔10内に進入するものでない。
Sの着座面2AにワークWの下方端面9が当接配置され
た状態、タップTのネジ部4AがワークWのネジ下孔1
0に同芯に配置された状態、タップTの鍔部4Dが下方
のタップガイド部材3の上面に当接し、タップTが下方
位置にある状態、更にタップTのシャンク四角部4Bよ
り下方位置にネジ締めドライバー12が配置された状態
は図2に示される。
バー12の四角凹部12Aを、タップTのシャンク四角
部4B内に嵌入するとともにネジ締めドライバー12を
回転しつつ上方向へ移動させる。これによると、タップ
Tはネジ締めドライバー12の回転と同期して回転する
とともに上方向へ移動するもので、タップTのネジ部4
Aの上端はネジ下孔10に喰いつき、以後ネジ締めドラ
イバー12の上方向移動に応じてネジ下孔10にネジ切
り加工を行なう。
プガイド部材3の下面に当接し、ネジ下孔10内に完全
にタップTのネジ部4Aが進入してネジ下孔10にネジ
が完全に形成されると、ネジ締めドライバー12に加わ
る回転トルクの上昇あるいは、ネジ締めドライバー12
のストローク位置の変化を感知し、ネジ締めドライバー
12の回転が停止されるとともにネジ締めドライバー1
2は下方位置の原位置へ復帰する。
における第1作業工程であって、第1作業工程の終了時
におけるワークW及びタップT更にネジ締めドライバー
12の状態が図4に示される。図4から理解されるよう
に、タップTのネジ部4AはワークWのネジ下孔10に
螺着されてネジ下孔10にネジ加工をした状態にあり、
タップTの鍔部4Dが上方のタップガイド部材3の下面
に当接することにより、ワークWの下方端面9は支持部
Sの着座面2Aに引きつけられ、もってワークWがパレ
ットプレート1に確実に固定して配置される。一方、タ
ップTのシャンク四角部4Bの下端は、支持部Sのタッ
プ収納孔2B内に位置し、パレットプレート1の下面1
Aより下方に突出しない。又、ネジ締めドライバー12
は下方位置の原位置に復帰している。
テーションにおける第1作業工程において、タップTに
よって本来その加工が必要であるネジ下孔10に対する
ネジ切り作業を行なうことによりワークWを確実にパレ
ットプレート1に固着できたもので、ワークWをパレッ
トプレート1に固着する為に格別なクランプ手段をパレ
ットプレート1に設ける必要がない。又、ワークWをパ
レットプレート1に固着する為のクランプ作業と、ネジ
下孔10に対するネジ切り作業を同一作業工程において
同時に行なうことができたものである。
における前記第1作業工程終了後に、ワークWが固定さ
れたパレットプレート1の支持軸1Bは、搬送加工装置
に備えられる搬送手段によって取着され、パレットプレ
ート1は、第2ステーションの固定ベット上に移動して
固定配置される。そして、パレットプレート1に固定さ
れたワークWに対して第2の加工作業が行なわれる。そ
して、以後各ステーションの固定ベット上に順次ワーク
Wを備えたパレットプレート1が搬送されて固定され、
各ステーションにおいて必要な加工が行なわれる。
に固定されたパレットプレート1のワークWに向けて最
終加工作業が行なわれ、ワークWに対する全加工作業が
終了した状態において、タップTのネジ部4Aはネジ下
孔10に螺着された状態にある。(この状態は図4のタ
ップの状態である。)かかる状態において、ネジ締めド
ライバー12を再び上方向へ移動し、ネジ締めドライバ
ー12の四角凹部12AをタップTのシャンク四角部4
B内に嵌入するとともにネジ締めドライバー12を反転
する。以上によると、タップTはネジ下孔10に形成せ
るメネジを損傷することなくネジ下孔10より引抜か
れ、ネジ下孔10にメネジを形成するとともにワークW
とパレットプレート1の支持部Sの着座面2Aとの締結
を解除し、ワークWを自由状態とする。従って、ネジ加
工を含む全ての加工が終了したワークWをパレットプレ
ート1から自由に取り出すことができる。このワークW
からタップTが引抜かれた状態は図2と同様である。
プEをタップ収納孔2Bより外すことによって2個のタ
ップガイド部材3をタップ収納孔2Bより取り外すこと
ができ、更にビス8を外すことによって、ガイド筒部6
をタップ収納孔2Bより取り外すことができる。以上に
よると、タップTのネジ部4Aの直径を変更する際、ネ
ジ部4Aの直径に相当するガイド孔2Fを備えたガイド
筒部6を第2の支持部5へ配置すればよいもので、これ
によると、第2の支持部5全体を変更することなく、単
にガイド筒部6のみの変更によってタップTのネジ部4
Aの直径変更に極めて安価に対応しうるもので、汎用性
の高いパレットプレートを提供できるものである。
ク支持治具プレート上に配置されたワークに向けて、タ
ップを正回転してネジ切り作業を行なうことによって、
ワークをワーク支持治具プレートに固定して締結配置で
きる。そして搬送加工装置における全加工工程が終了し
た状態において、タップを反転してタップをワークから
引抜くことによって、ワークとワーク支持治具プレート
との締結を解除したものである。従って、ネジ切り作業
として本来必要なタップの正転及び反転を利用してワー
クのワーク支持治具に対する締結と解除が行なわれるの
で、格別クランプ手段を用いて単一の工程としてのワー
クに対する締結工程及び解除工程が不要となったもので
ある。以上によると、搬送加工装置にワークを投入し、
加工が完了してワークを取り出す迄のタクトタイムを短
縮することができるもので、ワークの加工コストの低減
を図ることができるとともに多量生産に適する搬送加工
装置を提供できる。2)本発明によるワーク支持治具プ
レートによると格別なクランプ手段をワーク支持治具プ
レートに備える必要がない。これによると、ワーク支持
治具プレートの重量が増加することなく極めて軽量にで
きるもので、特に搬送加工装置に備えられる搬送手段を
小型、軽量とすることができ、更には搬送手段を駆動す
る為の電気、流体圧等の駆動エネルギーを小とすること
ができる。又、ワーク支持治具装置は、極めて単純な形
状で且つ小型に形成されるので、前記搬送手段の小型化
と合わせ、搬送加工装置全体を小型化できる。特に、搬
送加工装置は、一般的に多数の加工ステーションを有す
ることから大型となる傾向があり、その設置が問題とな
るが、本発明では上記により設置の自由度を大きく向上
できた。又、クランプ手段を有しないことは、電磁装
置、モーター、油空圧シリンダーの如きクランプ手段を
動作する為の駆動部を必要としないもので、これによる
と駆動エネルギーが不要となって、経済的効果を高める
ことができる。又、クランプ手段を有しないことは1ケ
当りのワーク支持治具装置を安価に製作することがで
き、特に搬送加工装置にあっては多数のワーク支持治具
装置を必要とするが、上記によりそのワーク支持治具装
置の総製造原価を極めて大きく低減することができたも
のである。更に又、ワークはタップによる螺着の外に何
等押圧されることがないものでこれによると、ワークの
傷つき、変形は完全に解消されたもので、ワークの商品
性を大きく向上できたものである。
て突出するガイド筒部を設け、ワークに設けた逃げ孔を
このガイド筒部に沿って嵌合配置したことによると、ネ
ジ下孔とタップとの軸心線を一層正確に配置することが
できたもので、正確なネジ孔加工が行なえるとともに支
持部に対して正確にワークを配置することができ、以後
の各ステーションにおける加工精度を向上できたもので
ある。
に配置したことによると、タップのネジ部のネジ径を変
更する際、パレットプレート全体を変えることなく単に
ガイド筒部のみを変更して取りかえればよいので、ネジ
径の変更に対して極めて容易に対応しうるとともに変更
に要する費用増加を極力低減でき、更には汎用性の高い
ワーク支持治具プレートを提供できたものである。
れた状態を示す縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワーク支持治具プレートにワークを固定
し、ワークを備えたワーク支持治具プレートを、搬送加
工装置の各ステーションの固定ベース上に順次移動して
固定配置し、各ステーションにてワークに向けて加工を
行なう搬送加工装置におけるワークの支持方法におい
て、ワーク支持治具プレートへのワーク取付時におい
て、ワーク支持治具プレートPに、回転自在にして且つ
長手軸心方向に移動自在に取着されたタップTを正回転
してワークWにネジ加工を行なうとともにワークWにタ
ップTを螺着保持することによりワーク支持治具プレー
トPにワークWを固定配置し、ワーク加工時において、
ワーク支持治具プレートP上にタップTにて螺着されて
固定されたワークWを各ステーションにて加工し、ワー
ク加工終了時において、タップTを反転することによっ
てワークWとタップTとの螺着を解除し、ワーク支持治
具プレートPより前記タップTによるネジ加工を含む加
工終了状態にあるワークWを取り出してなる搬送加工装
置におけるワークの支持方法。 - 【請求項2】 ワーク支持治具プレートPを、平板状を
なすパレットプレート1と、パレットプレート1と一体
的に形成されるとともにパレットプレート1の上面1C
より上方に向かって突出し、その上端に着座面2Aが形
成された複数の支持部Sと、支持部S内に回転自在に軸
支されるとともにその長手軸心線X−Xに沿って一定距
離Lだけその移動が許容され、先端部に形成されるネジ
部4Aが支持部Sの着座面2Aに開口するガイド孔2F
内に挿入され、下端部に形成されるシャンク四角部4B
がパレットプレート1の下面1Aに臨んで開口するタッ
プTとにより形成したことを特徴とする搬送加工装置に
おけるワーク支持治具プレート。 - 【請求項3】 前記、支持部5に、着座面2Aより更に
上方に向かって突出するガイド筒部6を設け、タップT
の先端部に形成されるネジ部4Aを、ガイド筒部6の上
端面6Cに開口するガイド孔2F内に挿入して配置した
ことを特徴とする請求項2記載の搬送加工装置における
ワーク支持治具プレート。 - 【請求項4】 前記、ガイド筒部6を支持部5の内方に
着脱自在に配置したことを特徴とする請求項3記載の搬
送加工装置におけるワーク支持治具プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9939596A JP2873676B2 (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 搬送加工装置におけるワークの支持方法及びそのワーク支持治具プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9939596A JP2873676B2 (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 搬送加工装置におけるワークの支持方法及びそのワーク支持治具プレート |
Publications (2)
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---|---|
JPH09262731A JPH09262731A (ja) | 1997-10-07 |
JP2873676B2 true JP2873676B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14246316
Family Applications (1)
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