JP3084314B2 - 多層フィルム - Google Patents

多層フィルム

Info

Publication number
JP3084314B2
JP3084314B2 JP04054688A JP5468892A JP3084314B2 JP 3084314 B2 JP3084314 B2 JP 3084314B2 JP 04054688 A JP04054688 A JP 04054688A JP 5468892 A JP5468892 A JP 5468892A JP 3084314 B2 JP3084314 B2 JP 3084314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ethylene
adhesive
vinyl acetate
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04054688A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05254060A (ja
Inventor
啓二 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP04054688A priority Critical patent/JP3084314B2/ja
Publication of JPH05254060A publication Critical patent/JPH05254060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3084314B2 publication Critical patent/JP3084314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装用又は内、外装用
材料の最外層に用いる汚れ防止又は汚れ除去用のフィル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】床材、壁材、家具等の表面材、乗物の内
外装材として従来からの天然材料に代わって種々の合成
樹脂材料が用いられている。合成樹脂は一般に耐湿性、
耐汚染性、耐摩性に優れたものが用いられており、傷
つきにくく又汚れても合成洗剤等で比較的容易に汚れを
落とすことができることから工業用、一般家庭用として
も広く利用されて来た。しかし、永年の使用の間には表
面層の劣化が生じたり、表面に多くの傷がついてしまっ
たり、又蓄積された汚れは合成洗剤だけでは完全にはお
とせず、変色・黄ばみが残ってしまう。さらに有機溶剤
による洗浄を行った場合、合成樹脂の表面が有機溶剤に
侵されてしまうこともある。また、狭い場所や高所で使
用され、汚れても通常の洗浄が出来ないこともあった。
【0003】これらの問題を解決する為に外層材料の上
に保護層フィルムを貼って使用し、表面が汚れたり、損
傷した場合には保護層フィルムを剥す方法が考えられ、
本体に汚れ、傷をつけない様に使用することができた。
しかし、保護層フィルムが充分に本体に接着せずに使用
途中で剥れてきたり、接着剤、粘着剤を用いて均一に貼
った場合には剥離時に本体表面が損傷したり、接着剤、
粘着剤が本体表面に残ったりして、本来の目的を充分に
達成できなかった。また、剥離可能な塗膜をコーティン
グにより本体表面上に形成させる方法も考えられたが、
塗膜の寿命が短い、塗工時に不要な部分にも付着する、
有機溶剤を使用するので必ずしも安全でないなどの問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は外層材料の表
面層として従来の保護フィルムや塗膜での前述の問題を
解決する為表面層を剥離して新しい表面層を得んとして
樹脂の接着性、剥離性について研究した結果、ホットメ
ルトの接着層を用い、予め基材フィルムと表面層基材フ
ィルムと重ね合わせた多層フィルムとすることにより
適度の接着強度と剥離強度を有する後剥離可能な外層材
料を得るに至ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材樹脂
(A)層、(A)層との接着強度が10〜350g/2
5mm幅の接着性樹脂(B)層、(A)層及び(B)層と
の接着強度がともに500g/25mm幅以上である接着
性樹脂(C)層が外側より(A)−(C)−(B)−
(A)の順に積層されていることを特徴とする多層フィ
ルムである。
【0006】本発明に用いられる(A)層の基材樹脂と
してはポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直
鎮低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリロニトリ
ル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルエタクリレート、ポリメチルペンテン、
ポリウレタンなどがあり、用途に応じて用いられる。
【0007】(B)層の接着性樹脂としてはエチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体部
分ケン化物、ポリスチレン、ポリプロピレン、高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎮低密度ポリエチ
レン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体金属架橋物及びこれらのマレイン酸グラフト変性物、
或いは酢酸ビニルの高グラフト付加物、さらにポリアミ
ド系エラストマー、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、ポリウレタン系エラストマー、イソプレン系エラ
ストマー、スチレンブタジエン−スチレン系ブロック
コーポリマーの水素添加物が単独又は2種類以上混合し
て用いられる。2種類以上混合する目的としては低接着
樹脂または非接着樹脂と高接着樹脂とを混合し、接着強
度を調節して用いることである。又接着強度を安定させ
る為に粘着付与成分として酢酸ビニル含量20%以上の
エチレン−酢酸ビニル共重合体、各種エラストマーを添
加することもできる。
【0008】基材樹脂(A)層との接着強度は10〜3
50g/25mm幅とする必要がある。接着強度が10g
/25mm幅未満であると容易に剥離が起こってしまい表
面層としての機能を充分に果たし終える前に剥れてしま
い問題である。又接着強度が350g/25mm幅よりも
強いと剥離の際の剥離開始点を作ることが困難であった
り、剥離層が破断したり、被接着面である(A)層に肌
アレ、光沢ムラ、白化などの外観不良を生じてしまう。
又、剥離除去までの使用期間が6ヶ月以内であれば10
〜120g/25mm幅の接着強度、1年以上であれば1
50〜350g/25mm幅の接着強度とすることが実用
上好ましいが使用環境により強弱の加減をする必要が有
り、厳密に限定されるものではない。
【0009】(C)層の接着性樹脂としては低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎮低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など
のマレイン酸グラフト付加物、酢酸ビニル含量20%以
上のエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体部分ケン化物、エチレン−アクリル酸エチ
ル−無水マレイン酸共重合体、ポリメチルメタクリレー
ト、スチレン−ブタジエンブロック共重合体変性物など
が有り、基材樹脂(A)層と接着層(B)層の組み合わ
せにより選定して用いる。
【0010】本発明のフィルムの製造方法としては共押
出法が最も適しており、完全に加熱溶融された樹脂がシ
ーティングダイ内部で積層され一定の高圧力下で接着さ
れるので精度良く安定した接着強度が得られる。本発明
のフィルムは本体への接着の為、粘着剤・接着剤を内側
の(A)層に塗布して用いることもある。
【0011】
【実施例】4台の押出機を用いて加熱溶融した樹脂を押
出し、4層のシーティングダイに導き共押出法により実
施例1〜3のフィルムを作製し、(C)層と(A)層の
間の接着強度を測定した。測定はフィルムを25mm幅の
短冊状試料とし、オートグラフを用いて200mm/分の
速度で行った。各層使用樹脂と各層厚み及び接着強度は
以下の通りであった。
【0012】
【表1】
【0013】 PMMA ポリメチルメタクリレート ビカット軟化点115℃、比重1.19 EVOH エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物 融点164℃、エチレン含量44モル% PA 6−ナイロン 融点221℃、平均分子量30.000 AD1 マレイン酸変性低密度ポリエチレン 60重量部 低密度ポリエチレン 40重量部 AD2 マレイン酸変性低密度ポリエチレン AD3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量10%)90重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物 10重量部 AD4 マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体 AD5 エチレン−メタクリル酸共重合体亜鉛架橋物 AD6 マレイン酸変性低密度ポリエチレン
【0014】
【発明の効果】本発明の多層フィルムを外層材料として
用いると一定期間使用後に表面層を剥離することによ
り、汚染または損傷した表面層を取り去り、同材質の新
しい表面層を得ることができ、良好な表面状態で長期間
使用することができる。また、使用途中に使用者の意志
によらず剥離することも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層フィルムの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材樹脂(A)層、(A)層との接着強
    度が10〜350g/25mm幅の接着性樹脂(B)層、
    (A)層及び(B)層との接着強度がともに500g/
    25mm幅以上である接着性樹脂(C)層が外側より
    (A)−(C)−(B)−(A)の順に積層されている
    ことを特徴とする多層フィルム。
JP04054688A 1992-03-13 1992-03-13 多層フィルム Expired - Fee Related JP3084314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04054688A JP3084314B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 多層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04054688A JP3084314B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 多層フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05254060A JPH05254060A (ja) 1993-10-05
JP3084314B2 true JP3084314B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=12977737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04054688A Expired - Fee Related JP3084314B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 多層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3084314B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19646853A1 (de) * 1996-11-13 1998-05-14 Wolff Walsrode Ag Weichelastische Mehrschichtfolie und ihre Verwendung
JP2005343525A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Sekisui Chem Co Ltd 気密容器用栓体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05254060A (ja) 1993-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3098338B2 (ja) 多層フィルム
JP3027382B1 (ja) 易リサイクル性容器
JPH0339831B2 (ja)
JP3084314B2 (ja) 多層フィルム
JP3098339B2 (ja) 多層フィルム
JP3870995B2 (ja) 自動車塗装外板用表面保護フィルム
JP2533235B2 (ja) レンズ保護・固定用粘着材
JPS5839066B2 (ja) 熱接着性を有するプラスチックフィルム
JPH09125019A (ja) 粘着シート
JPS58145775A (ja) 可剥性表面保護フイルム
JP3905372B2 (ja) 粘着テープ
JPH0136776B2 (ja)
JPS60158282A (ja) グラフト変性体およびそれを用いた感熱性接着剤
JP4423713B2 (ja) 保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造法
JP3471524B2 (ja) 合成樹脂ラミネートシートおよびその製造方法
JPH07179831A (ja) 表面保護フィルム
JPS58208364A (ja) 感圧接着性フイルムの製造方法
JPH0379342A (ja) 易剥離性包装材用積層体
JPS6211948Y2 (ja)
JP4341793B2 (ja) 積層成形物の製造方法
JPH0288218A (ja) ポリ(メチルメタクリレート)シートの加熱成形方法と、それによって得られる加工製品
JPH027991B2 (ja)
JPS6039551B2 (ja) 金属板用積層フイルム
JP4213280B2 (ja) 加飾用シート
JPS606232B2 (ja) 平滑表面の保護方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees