JP2533235B2 - レンズ保護・固定用粘着材 - Google Patents
レンズ保護・固定用粘着材Info
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- JP2533235B2 JP2533235B2 JP2273809A JP27380990A JP2533235B2 JP 2533235 B2 JP2533235 B2 JP 2533235B2 JP 2273809 A JP2273809 A JP 2273809A JP 27380990 A JP27380990 A JP 27380990A JP 2533235 B2 JP2533235 B2 JP 2533235B2
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
らに詳しくは、眼鏡等のレンズを低融点金属で固定して
研磨する際に、この低融点金属とレンズとの間に介在し
てこれら両者の固定保持とレンズの保護の役割を果たす
シート状の粘着材に関する。
ためにガラスやプラスチック製レンズを回転して研磨す
る手法が採用されている。しかしながら、眼鏡等のレン
ズは小型であるため研磨時に治具等で回転可能に固定保
持するのが困難である。
に、低融点金属層をブロック状にキャスティングして該
レンズと一体化すると共に、回転軸をこのブロック状低
融点金属層に一体化した後、この回転軸を駆動してレン
ズを回転させることにより行われている。
線レンズ面にキャスティングした場合には、研磨後及び
低融点金属の除去後にこのレンズ面に汚れや傷が生じ、
これを除く処理が必要となり、研磨工程の煩雑化を招
く。
ィングに先立って、キャスティング面に、シート状の粘
着材を貼着することが行われており、かかるシート状粘
着材としては、一面にレンズへの粘着用の粘着剤層を有
するポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム、ポリウレタンフィルム、ポリエステルフィルム等が
知られている(特開昭52-134646号、特開昭55-125970
号、特公平1-57712号公報)。
との間に介在してこれら両者の固定保持とレンズの保護
を果たすものであり、研磨後には、低融点金属層離脱後
に粘着剤層でレンズ面で容易に剥離するため研磨工程を
煩雑化させることもない。
は、キャスティングされた低融点金属層と粘着材の表面
(非粘着面)との間の密着力が低く、研磨時に低融点金
属層と粘着材ひいてはレンズとが離脱するトラブルがし
ばしば生じていた。
の密着性に優れた表面層を更に形成することも考えられ
る(特公平1-57712号公報)が、かかる表面層の形成は
粘着材製造上極めて煩雑であり、製造コストを上昇させ
る不都合があった。
にキャスティングされる低融点金属層とレンズとの固定
保持力を向上でき、より高回転の研磨操作をも実現で
き、しかも、製造容易なレンズ保護・固定用粘着材を提
供しようとするものである。
内に少なくとも1つのカルボン酸基又はカルボン酸金属
塩基を有するビニル系モノマーとの共重合体からなるポ
リオレフィン系樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの一
面に形成された粘着剤層とからなり、ポリオレフィン系
樹脂フィルムがレンズ固定部材の低融点金属側に、粘着
剤層がレンズ側に使用されるレンズ保護・固定用粘着材
が提供される。
その高分子鎖にカルボン酸基又はカルボン酸金属塩基を
有するポリオレフィンからなる。かかるポリオレフィン
は、エチレン、プロピレン等の低級ポリオレフィンと、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等の分子内に少なくとも1つのカルボン酸基を
有するビニル系モノマーとを共重合条件に付すことによ
り得ることができる。但し、部分的にカルボン酸エステ
ル単位が含有されていてもよい。もちろん、これらのカ
ルボン酸基は全体又は部分的にナトリウム、カリウム、
亜鉛等の塩の形態となっていてもよい。このようなオレ
フィン系共重合体における共重合比は、カルボン酸基含
有量が4〜20wt%となるように調整するのが適してお
り、5〜15wt%とするのが好ましい。4wt%未満の場合
は、キャスティングされる低融点金属との密着性の向上
が不充分であり、20wt%を超えると耐湿性が低下し、研
磨作業時に用いられる水性研磨液や大気中の湿分によっ
て密着性の低下や脆性破壊を生じ易くなるため好ましく
ない。
ば、ユカロン(三菱油化(株))、プリマコール(ダウ
ケミカルジャパン(株)、ボンダイン(住化FDC
(株)、ハイミラン(三井ポリケミカル(株))等の名
称で入手できるものをそのまま用いることができ、厚み
20〜200μm程度のものが適しており、約50〜150μmの
ものが好ましい。
剤を被覆形成することにより、この発明の粘着材が得ら
れる。ここで用いる粘着剤としては、いわゆる再剥離性
の粘着剤が好ましく、例えば、ゴム系粘着剤やアクリレ
ート系粘着剤が適している。ゴム系の粘着剤としては、
天然ゴム系のものや、例えば、SBR、イソプレン、ブタ
ジエン、ブチルゴム系等の合成ゴム系のものが挙げられ
る、アクリレート系粘着剤としては、例えば、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート等のアル
キルアクリレートを主成分とする粘着剤が挙げられる。
これらの粘着剤中には、着色剤、酸化防止剤、接着性向
上剤(タッキファイヤー)、熱安定剤等が含まれていて
もよい。かかる粘着剤は、通常、その有機溶媒溶液の塗
布乾燥、あるいは溶融、流延により形成することが、そ
の被覆量は5〜100g/m2程度が適しており、10〜50g/m2
が好ましい。なお、かかる粘着剤層の形成に先立って、
ポリオレフィン系フィルムの粘着剤層形成面はコロナ放
電処理等の密着性向上処理が施されていてもよい。
用いたレンズの研磨は、第1図に示されるように、レン
ズ保護・固定用粘着材1の粘着剤層12面をレンズ2の片
側面(非研磨面)に貼着した後、このポリオレフィン系
樹脂フィルム11面に低融点金属層3をキャスティングし
てレンズ2と研磨用回転軸4とを固定した後、レンズの
研磨面21に研磨剤、研磨液等を接触させた状態で回転軸
4を回転させることにより行うことができる。この際の
低融点金属は、当該分野で公知のものを用いることがで
き、通常、融点が45〜60℃のものが適しており、例えば
ビスマス、鉛、錫、カドミウム、インジウム等の合金が
好適に用いられる。
を用いることができる。
ポリオレフィン系樹脂フィルム中のカルボン酸基の存在
により、該フィルムとキャスティングされる低融点金属
層との密着性が著しく向上され、この結果、研磨時のレ
ンズ保護固定性が改善されることになる。
重合体(市販品)を用いてインフレーション成形するこ
とにより、各々80μm厚のポリオレフィン系フィルムを
得た。
置した後、この処理面に各々、粘着剤リキダインAR-825
(三協化学(株)製;2−エチルヘキシルアクリレートと
ブチルアクリレートを主成分とする粘着剤)を乾燥厚み
が25μmとなるように転写法で塗工することにより、こ
の発明のレンズ保護・固定用粘着材を得た。
属層との密着性を評価した。この評価は、非粘着面に厚
み5mm、幅40mmのPETテープで25×100×40mmの枠を構成
し、これを型枠として約65℃に溶融した低融点金属(ビ
スマス44.7%、鉛22.6%、錫8.3%、カドミウム5.3%、
インジウム19.1%の合金)を流延して充分放冷して低融
点金属層をキャスラングし、この低融点金属層と粘着材
との間の180°ピール接着強度をオートグラフIM-100
((株)島津製作所製)で測定することにより行った。
た。
レンを基材とする比較例の粘着剤に比して、低融点金属
との接着力が約1.5〜4.0倍に向上しておりレンズと低融
点金属層との保持固定に極めて適していることが判る。
合に代えて、メルトインデックス2.5、密度0.920の低密
度ポリエチレン91.5重量部とメタクリル酸8.5重量%と
の混合物を用いた以外は、実施例1と同じ実験を行っ
た。その結果、180°ピール接着力は11g/25mmに過ぎな
かった。
アクリレートを用いた以外は、比較例2と同じ実験を行
った。その結果、180°ピール接着力は10g/25mmに過ぎ
なかった。
メタクリル酸共重合体(95重量部/5重量部)8.5重量部
を用した以外は、比較例2と同じ実験を行った。その結
果、得られたフィルムは相溶性に乏しく品質が良くなか
った。また、180°ピール接着力は20g/25mmに過ぎなか
った。
を1重量部に変更した以外は、比較例4と同様の実験を
行った。その結果、180°ピール接着力は35g/25mmに過
ぎなかった。
面とレンズ固定用の低融点金属層との密度性が優れてい
るため、研磨時のレンズの固定保持性が著しく向上し、
従来の粘着材使用時のトラブルが防止される。さらにか
かる固定保持性により、研磨時のレンズの高回転化も可
能となり、研磨工程の迅速化や研磨品質の向上も期待で
きる。
時の状態を示す構成説明図である。 1……レンズ保護・固定用粘着材、11……ポリオレフィ
ン系樹脂フィルム、12……粘着剤層、2……レンズ、21
……研磨面、3……低融点金属層、4……研磨用回転
軸。
Claims (1)
- 【請求項1】低級ポリオレフィンと分子内に少なくとも
1つのカルボン酸基又はカルボン酸金属塩基を有するビ
ニル系モノマーとの共重合体からなるポリオレフィン系
樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの一面に形成された
粘着剤層とからなり、ポリオレフィン系樹脂フィルムが
レンズ固定部材の低融点金属側に、粘着剤層がレンズ側
に使用されるレンズ保護・固定用粘着材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2273809A JP2533235B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | レンズ保護・固定用粘着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2273809A JP2533235B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | レンズ保護・固定用粘着材 |
Publications (2)
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JPH04146983A JPH04146983A (ja) | 1992-05-20 |
JP2533235B2 true JP2533235B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=17532868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2273809A Expired - Lifetime JP2533235B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | レンズ保護・固定用粘着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1990
- 1990-10-11 JP JP2273809A patent/JP2533235B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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