JP2983449B2 - 表面保護粘着テープまたはシート - Google Patents

表面保護粘着テープまたはシート

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JP2983449B2 JP7134270A JP13427095A JP2983449B2 JP 2983449 B2 JP2983449 B2 JP 2983449B2 JP 7134270 A JP7134270 A JP 7134270A JP 13427095 A JP13427095 A JP 13427095A JP 2983449 B2 JP2983449 B2 JP 2983449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面保護粘着テープま
たはシートに関し、特に金属製品等を保存、運搬および
加工する際に生じやすい傷等から、その表面を保護する
のに適した粘着テープまたはシートに関する。更に詳し
くは、冬場の貼合わせ作業時および剥離作業時に発生す
る静電気による電撃を極めて小さくした粘着テープまた
はシートに関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】表面保護
粘着テープまたはシート(以下、これらをまとめて「粘
着テープ」ともいう)は、金属製品、プラスチック製品
等の加工時、輸送時あるいは保護時の傷付き、汚染、腐
食を防止するために、一時的に表面を被覆し、上記目的
を果たした後は、容易にかつ一体的に剥離することがで
きるものである。かかる表面保護粘着テープの基材とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等のプラスチック材料が使用されてい
る。特に金属板のような金属製品は、重量が重く、取扱
い難く、また接触したときの負荷や加工時の負荷が大き
いために傷付き易い。このため、厚手のテープが使用さ
れる場合が多く、一般にポリ塩化ビニルを基材とする粘
着テープが使用されている。また、壁材および屋根材等
のステンレス製品を主体とした金属製品の場合、屋外で
通常2カ月程度放置されることが多く、その間、保護フ
ィルムとしての機能を持続する必要があり、耐候性に優
れるポリ塩化ビニルを基材とする粘着テープが使用され
ている。上記表面保護粘着テープを、例えば金属製品や
プラスチック製品と貼り合わせる場合、静電気除去装置
が設けられた貼り合わせ機が使用される場合は問題ない
が、静電気除去装置のない貼り合わせ機で貼り合わせた
り、熟練していない作業者が機械を操作することがある
ため、静電気による電撃が非常に問題視されている。
【0003】静電気防止対策としては、従来、市販の帯
電防止剤を基材や粘着剤に配合する方法、フタル酸ジオ
クチル(DOP)等の可塑剤を配合して基材や粘着剤に
柔軟性を持たせ、結果的に静電気が発生しても直後に逃
がしたり、静電気の発生量を少なくしたりする方法がと
られていた。しかし、市販の帯電防止剤は一般に界面活
性剤であり、これを基材や粘着剤に配合してなる粘着テ
ープを被着体に貼ると、該帯電防止剤が被着体の表面に
ブルームし、粘着テープ剥離後に粘着剤が被着体表面に
残り、特に多量の帯電防止剤を配合すると、被着体から
汚染物を拭き取る必要が生じる。このような表面汚染を
防止するためには、粘着テープの厚さにもよるが、一般
的に帯電防止剤の配合を0.5重量%以下にすることが
望ましい。しかしながら、その程度の配合では、帯電防
止剤の効果が少なく、静電気発生による電撃を防止でき
ない。また、DOP等の可塑剤を多く配合すると、表面
抵抗が下がるため静電気発生量が減少し、また柔軟性が
増大するため、粘着テープの貼り合わせ時および剥離時
に加わる機械的な力が減少し、結果として静電気発生量
が少なくなる。しかし、一方で粘着テープとしての特性
が変化し、即ち、基材フィルムが柔らかく伸び易くな
り、貼り合わせ時にテープ幅が減少する等の欠点があ
る。
【0004】本発明の目的は、従来の粘着テープの特性
を維持しつつ、静電気による電撃発生の少ない表面保護
粘着テープまたはシートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を行った結果、粘着テープの
下塗り剤層に、4級アンモニウム塩の基を有するアクリ
レートまたはメタクリレート(以下、「アクリレートま
たはメタクリレート」を「(メタ)アクリレート」とも
いう)由来の部位を含有する重合体を含有させることに
よって、粘着テープ剥離後の被着体表面の汚染が少な
く、静電気による電撃の発生の少ない表面保護粘着テー
プが得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、 プラスチック基材の片面上に、4級アンモニウム塩の
基を有する(メタ)アクリレート由来の部位を含有する
重合体を含む下塗り剤層を介して粘着剤層が形成されて
なることを特徴とする表面保護粘着テープまたはシー
ト、好ましくは 4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレー
ト由来の部位が式:
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 は水素またはメチル、R2
アルキレン、R3 、R4 、R5 はアルキル、Xはハロゲ
ンを示す)で表される構造単位(I)である記載の表
面保護粘着テープまたはシートに関し、 下塗り剤層が、4級アンモニウム塩の基を有する(メ
タ)アクリレート由来の部位を1.6×10-4〜1.5
×10-3mol/gの割合で含有するまたは記載の
表面保護粘着テープまたはシートに関する。
【0009】本明細書中、各置換基の定義は次の通りで
ある。アルキレンとは、炭素数1〜4の直鎖または分岐
状アルキレンを示し、例えばメチレン、エチレン、プロ
ピレン、ブチレンが挙げられ、好ましくはエチレンが挙
げられる。アルキルとは、炭素数1〜3の直鎖または分
岐状アルキルを示し、例えばメチル、エチル、プロピル
が挙げられ、好ましくはメチルが挙げられる。ハロゲン
とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示し、好ましくは
塩素が挙げられる。
【0010】本発明の表面保護粘着テープには、その基
材と粘着剤層の間に、4級アンモニウム塩の基を有する
(メタ)アクリレート由来の部位を含有する重合体を含
む下塗り剤層が形成されている。本発明に用いられる4
級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレートは
イオン性であるので、下塗り剤層が導電層となる。この
ように、粘着テープ中に連続した一層の導電層が形成さ
れるので、テープに発生した静電気がその層より逃げる
ようになり、静電気による電撃の発生が抑制できる。
【0011】本発明に用いられる基材としては、ポリ塩
化ビニル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等)、ポリエステル等のプラスチックスフ
ィルムが挙げられる。中でも、機械的強度および耐候性
に優れるポリ塩化ビニルを使用することが好ましい。
【0012】本発明に用いられる基材には、必要に応じ
てDOP等の可塑剤、充填剤、安定剤、老化防止剤等の
公知の添加剤が配合されていても良い。
【0013】本発明に用いられる下塗り剤層は、4級ア
ンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレート由来の
部位を含有する重合体を含む。該重合体に含まれる4級
アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレート由来
の部位とは、4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)
アクリレートを、該部位が構造単位(I)で表される場
合は、式:
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
よびXは前記と同義)で表される4級アンモニウム塩の
基を有する(メタ)アクリレートを、単独で重合、或い
は他のモノマーと共重合させることによって誘導され
る。
【0016】4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)
アクリレートとしては、ジメチルアミノエチルアクリレ
ート塩化メチル4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリ
レート塩化メチル4級塩等が好ましい。
【0017】4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)
アクリレートは、例えばジメチルアミノエチルアクリレ
ート塩化メチル4級塩として、DMAEA−Q(興人社
製)、DMA−MC(大阪有機化学工業社製)、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩とし
て、DMAPAA−Q(興人社製)等の市販品を用いる
ことができる。
【0018】上記4級アンモニウム塩の基を有する(メ
タ)アクリレートと共重合するモノマーとしては、例え
ばエチルアクリレート、メチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレートが挙げられる。中でも、
下塗り剤の基材への密着性の点から、エチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレートが好ましい。これらモノマーは、2種以上併用
しても良い。
【0019】4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)
アクリレート由来の部位を含有する共重合体は、好適に
は、4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレ
ート100重量部に対して、他のモノマーを300〜1
900重量部、好ましくは400〜900重量部の割合
で用いて共重合される。より好適には、4級アンモニウ
ム塩の基を有する(メタ)アクリレート100重量部に
対して、他のモノマーとしてアクリル酸アルキルエステ
ルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステルを55
0〜700重量部の割合で用いて共重合される。
【0020】4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)
アクリレート由来の部位を含有する重合体の合成方法
は、自体既知の方法で行えば良く、例えば溶液重合法が
挙げられる。
【0021】また、当該下塗り剤層には、上記4級アン
モニウム塩の基を有する(メタ)アクリレート由来の部
位を含有する重合体に加えて、他のポリマーが含まれて
いてもよい。他のポリマーとしては、例えばアクリル酸
−アクリレート共重合体、天然ゴム−アクリレート共重
合体、ポリアクリレート等が挙げられる。他のポリマー
を、下塗り剤層に含有させる方法としては、単に上記4
級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレート由
来の部位を含有する重合体と混合する方法でもよいし、
この重合体に通常の方法でグラフト等させる方法でもよ
い。
【0022】下塗り剤層に、4級アンモニウム塩の基を
有する(メタ)アクリレート由来の部位を含有する重合
体と上記他のポリマーを併用する場合、使用する4級ア
ンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレート由来の
部位を含有する重合体によって異なるが、該重合体10
0重量部に対して、他のポリマーを通常20〜80重量
部、好ましくは40〜60重量部程度含有させることが
好ましい。
【0023】当該下塗り剤層に含まれる4級アンモニウ
ム塩の基を有する(メタ)アクリレート由来の部位の割
合は、1.6×10-4〜1.5×10-3mol/gが好
ましく、5.0×10-4〜7.0×10-4mol/gが
より好ましい。この割合が1.6×10-4mol/g未
満であると、十分な静電気防止効果が得られにくい傾向
があり、1.5×10-3mol/gを越えると、基材と
粘着剤との密着性が低下する傾向がある。
【0024】本発明に用いられる下塗り剤層には、帯電
防止剤、カーボン、金属フィラー等の公知の添加剤が配
合されていてもよい。
【0025】本発明の粘着テープは、基材の片面上に上
記下塗り剤層を介して粘着剤層が形成されてなる。
【0026】本発明に用いられる粘着剤層を形成する粘
着剤としては、特に限定されず、例えばアクリル系粘着
剤(例えば、アクリル酸−アクリレート共重合体、ポリ
アクリレート)、ゴム系粘着剤(例えば、天然ゴム系、
天然ゴム−アクリレート共重合体)等が好適に使用でき
る。
【0027】本発明に用いられる粘着剤層には、必要に
応じてDOP等の可塑剤、充填剤、安定剤、老化防止
剤、粘着付与剤、架橋剤等の公知の添加剤が配合されて
いても良い。
【0028】本発明の粘着テープは、自体既知の方法で
製造される。例えば、製膜された基材上に下塗り剤溶液
(例えば、水、アルコール等に溶解)を、ワイヤーバー
等を用いて塗布し、さらにその上に粘着剤をリバースコ
ーター等を用いて塗布し、乾燥させることによって製造
される。このとき、下塗り剤層を乾燥させてから粘着剤
を塗布してもよい。また、基材上に下塗り剤層を塗布
し、これに別に作製した粘着剤層を貼り合わせてもよ
い。
【0029】本発明に用いられる基材の厚さは、通常7
0〜180μm、好ましくは100〜130μmであ
る。下塗り剤層の乾燥後の厚さは、通常1〜4μm、好
ましくは2〜3μmである。粘着剤層の乾燥後の厚さ
は、通常5〜20μm、好ましくは8〜13μmであ
る。
【0030】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、部数は重量部を示す。
【0031】実施例1 ポリ塩化ビニル樹脂100部、DOP30部、ポリ塩化
ビニル安定剤2部および二酸化チタン5部からなる基材
組成物を、厚さ100μmに製膜し、基材としてポリ塩
化ビニルフィルムを製造した。エチルアクリレート85
部、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級
塩(商品名DMAEA−Q、興人社製)15部、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート3部を、エチルアルコール
/水(1/1(容量比))の混合溶剤100部で、アゾ
系開始剤(商品名V−50、和光純薬社製)0.2部を
用いて、50〜60℃で共重合した下塗り剤組成物を、
前記基材上に、乾燥膜厚が2μmになるようにワイヤー
バーで塗布した。次いでこの上に、メチルメタクリレー
ト変性天然ゴム75部、テルペン樹脂(商品名YSレジ
ン、安原ケミカル社製)25部、チウラム系加硫剤2部
からなる粘着剤組成物を、乾燥膜厚が10μmになるよ
うにリバースコーターで塗布し、これを130℃×2分
間加熱乾燥して、粘着テープを作製した(下塗り剤層中
に4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレー
ト由来の部位を7.5×10-4mol/g含有)。
【0032】実施例2 2−ヒドロキシエチルアクリレート3部を0部にした以
外は実施例1と同様にして粘着テープを作製した(下塗
り剤層中に4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)ア
クリレート由来の部位を7.8×10-4mol/g含
有)。
【0033】実施例3 ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩を
ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩
(商品名DMAPAA−Q、興人社製)とした以外は実
施例1と同様にして粘着テープを作製した(下塗り剤層
中に4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリレ
ート由来の部位を6.9×10-4mol/g含有)。
【0034】実施例4 エチルアクリレート85部をエチルアクリレート60部
とメチルメタクリレート25部とし、アゾ系開始剤をV
−50からVA−061(和光純薬社製)にした以外は
実施例1と同様にして粘着テープを作製した(下塗り剤
層中に4級アンモニウム塩の基を有する(メタ)アクリ
レート由来の部位を7.5×10-4mol/g含有)。
【0035】実施例5 ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩1
5部を5部にした以外は実施例1と同様にして粘着テー
プを作製した(下塗り剤層中に4級アンモニウム塩の基
を有する(メタ)アクリレート由来の部位を2.6×1
-4mol/g含有)。
【0036】実施例6 ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩1
5部を25部とし、エチルアクリレート85部を75部
にした以外は実施例1と同様にして粘着テープを作製し
た(下塗り剤層中に4級アンモニウム塩の基を有する
(メタ)アクリレート由来の部位を1.25×10-3
ol/g含有)。
【0037】比較例1 下塗り剤中のジメチルアミノエチルアクリレート塩化メ
チル4級塩15部を0部にし、粘着剤中に15部添加し
た以外は実施例1と同様にして粘着テープを作製した
(粘着剤層中に4級アンモニウム塩の基を有する(メ
タ)アクリレート由来の部位を7.5×10-4mol/
g含有)。
【0038】比較例2 下塗り剤中のジメチルアミノエチルアクリレート塩化メ
チル4級塩15部を0部にした以外は実施例1と同様に
して粘着テープを作製した。
【0039】上記実施例1〜6および比較例1〜2で作
製した粘着テープを用いて、これら粘着テープの初期お
よび経時接着力、表面汚染、電撃の有無、静電気発生
量、並びに基材と粘着剤との密着性を評価した。評価方
法を以下に示す。
【0040】(1)初期接着力 10mm幅の粘着テープを、予めトルエンにて表面を清
浄化したステンレス板(SUS430BA)に、23℃
×60%RH中で、ゴムローラーにて貼り合わせ、30
分放置して試料とした。試料を、万能引張試験機(RT
M−100、オリエンテック社製)にて180°方向に
引き剥がした時の抵抗を接着力として測定した。なお、
引っ張り速度は300mm/分である。
【0041】(2)経時接着力 (1)と同様にして得た試料を、40℃×60%RHの
雰囲気中に1カ月保存し、さらに23℃×60%RH室
内に2時間放置した後、(1)と同様の方法で接着力を
測定した。
【0042】(3)表面汚染 鏡面ステンレス板(#800研磨)に粘着テープを貼着
したものを、室内または屋外(南向き30°の方向)に
1カ月、3カ月放置した。所定期間放置した後、試料を
該ステンレス板から引き剥がして、ステンレス板表面の
汚染状態を目視にて判定した。判定基準は次の通りであ
る。 ○ 一部の光ファイバの角度で見た場合、僅かに汚染が
認められる。 △ 光ファイバの角度を変えても、どの角度においても
汚染が認められる。 × 粘着剤が層になってステンレス板に付着する。
【0043】(4)電撃の有無 300mm幅の粘着テープを15m/分の速度で巻き戻
した時、5℃×50%RHの条件下で、人体に感じる衝
撃の有無を評価した。評価基準は次の通りである。 ○ 人体にピリピリ感じる程度の静電気を感じるか全く
感じない。 × 人体に不快感を感じる衝撃がある。
【0044】(5)静電気発生量 300mm幅の粘着テープを15m/分の速度で巻き戻
した時、静電気測定器を粘着テープ面より10cm離し
た距離において静電気発生量を測定し、測定開始より5
秒後の値を静電気発生量とした。なお、静電気測定器
は、春日電機社製KS−471を使用した。
【0045】(6)基材と粘着剤層との密着性 2片の粘着テープ(20×100mm)の各粘着剤面同
志を接着させ、即時に剥がすことを繰り返し、どちらか
の粘着テープに粘着剤が取られた回数で、基材と粘着剤
層との密着性を評価した。評価基準は次の通りである。 ○ 10回以上でも粘着剤が取られない。
【0046】以上の結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明の表面保護粘着テープは、従来の
粘着テープの特性を維持しつつ、即ち、経時接着力に優
れ、かつ表面汚染が少なく、さらに静電気による電撃の
発生を効果的に抑制し得るものである。従って、金属製
品等の表面を傷等から保護する表面保護粘着テープとし
て好適に使用でき、静電気除去装置のない貼り合わせ機
が使用されたり、熟練していない作業員が操作しても、
静電気によって電撃が生じないので、作業効率を向上で
きる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/00 - 7/04 C09D 133/14 CA(STN) WPI/L(QUESTEL)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基材の片面上に、4級アン
    モニウム塩の基を有するアクリレートまたはメタクリレ
    ート由来の部位を1.6×10 -4 〜1.5×10 -3 mo
    l/gの割合で含有する重合体を含む下塗り剤層を介し
    て粘着剤層が形成されてなることを特徴とする表面保護
    粘着テープまたはシート。
  2. 【請求項2】 4級アンモニウム塩の基を有するアクリ
    レートまたはメタクリレート由来の部位が式: 【化1】 (式中、R1 は水素またはメチル、R2 はアルキレン、
    3 、R4 、R5 はアルキル、Xはハロゲンを示す)で
    表される構造単位(I)である請求項1記載の表面保護
    粘着テープまたはシート。
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