JP3084221B2 - 高周波同調回路 - Google Patents

高周波同調回路

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JP3084221B2 JP07334240A JP33424095A JP3084221B2 JP 3084221 B2 JP3084221 B2 JP 3084221B2 JP 07334240 A JP07334240 A JP 07334240A JP 33424095 A JP33424095 A JP 33424095A JP 3084221 B2 JP3084221 B2 JP 3084221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーヘテロダ
イン受信機におけるイメージ信号を抑圧するための高周
波同調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の高周波同調回路の回路
図、図11は図10のそれぞれのトランスをドラムコア
に巻回した状態を示す断面図、図12は高周波同調回路
の特性図である。従来の高周波同調回路は、同調トラン
スT11と広帯域トランスT12を有する入力側の複合
トランスT13及び同調トランスT14とコイルL21
を有する出力側の複合トランスT15を備え、入力側の
複合トランスT13と出力側の複合トランスT15が接
続される。入力側の複合トランスT13は、同調トラン
スT11の1次側コイルL15と広帯域トランスT12
の1次側コイルL17を直列接続して入力側とし、同調
トランスT11の2次側コイルL16に可変容量ダイオ
ードD5を直列に接続して同調回路を形成し、広帯域ト
ランスT12の2次側コイルL18が同調回路に接続さ
れる。また、出力側の複合トランスT15は、同調トラ
ンスT14の2次側コイルL19を出力側とし、1次側
コイルL20に可変容量素子D6を並列に接続して同調
回路を形成し、同調トランスT11の2次側コイルL1
6と広帯域トランスT12の2次側コイルL18の接続
点にコイルL21が接続される。そして、同調トランス
T11の2次側コイルL16と同調トランスT14の1
次側コイルL20を接続して複同調回路を形成してい
る。なお、それぞれのコイルに付されている黒点は巻き
始めの位置であり、R5とR6はバイアス抵抗であり、
C5とC6はそれぞれ直流電流を阻止するためのコンデ
ンサである。入力側の複合トランスT13の同調トラン
スT11と広帯域トランスT12は、2個の巻溝を有す
る3枚鍔のドラムコア23の夫々の巻溝に別々に巻回さ
れ、図11に示される様に同調トランスT11の2次側
コイルL16が1次側コイルL15の上に巻回され、広
帯域トランスT12の1次側コイルL17が2次側コイ
ルL18の上に巻回される。また、出力側の複合トラン
スT15の同調トランスT14とコイルL21は、2個
の巻溝を有する3枚鍔のドラムコア24の夫々の巻溝に
別々に巻回され、図11に示される様に同調トランスT
14の1次側コイルL20が2次側コイルL19の上に
巻回される。この複合トランスT13と複合トランスT
15は、複同調回路の出力波形にリップルが発生するの
を防止する為、同調トランスT11の1次側コイルL1
5の巻数と同調トランスT14の2次側コイルL19の
巻数を同じにしてそれぞれに形成された同調回路のQL
値を合わせている。さらに、同調トランスT14の1次
側コイルL20と2次側コイルL19の結合を強くする
為に、巻数の少ない2次側コイルL19がドラムコア2
4の内側に巻回される。
【0003】この様に形成された高周波同調回路は、ア
ンテナ回路からの信号が入力側の複合トランスT13に
入力され、入力された信号が同調トランスT11の1次
側コイルL15と広帯域トランスT12の1次側コイル
L17に分割され、同調トランスT11の1次側コイル
L15の信号が2次側コイルL16に伝達され、広帯域
トランスT12の1次側コイルL17の信号が2次側コ
イルL18に伝達される。そして、同調トランスT11
の2次側コイルL16に伝達された信号と広帯域トラン
スT12の2次側コイルL18に伝達された信号は再び
合成されるが、この2つの信号の電位が等しく、位相が
180°反転した周波数で減衰極を形成している。この
合成された信号は、出力側の複合トランスT15のコイ
ルL21に入力されて同調トランスT14の1次側コイ
ルL20に伝達され、さらに、同調トランスT14の1
次側コイルL20から2次側コイルL19に伝達されて
出力される。この高周波同調回路は、図12に示される
様に、同調トランスT11の2次側コイルL16、可変
容量ダイオードD5、同調トランスT15の1次側コイ
ルL20、可変容量ダイオードD6からなる複同調回路
によって同調周波数f0 の信号に同調すると共に、入力
側の複合トランスT13によって1つの減衰極が周波数
1 に形成される。
【0004】この様な従来の高周波同調回路は、広帯域
トランスT12の1次側コイルL17と2次側コイルL
18の巻数比により、減衰極が形成される周波数が決定
される。この減衰極が形成される周波数は、同調周波数
と所定の比をもっており、受信周波数に応じてこの同調
周波数を変化させた場合もこの比を保って同調周波数に
追従する。この減衰極の周波数は、受信帯域が520K
Hz〜1710KHzの上側スーパーヘテロダイン方式
の受信機の場合、一般的に受信帯域の高域側の受信周波
数例えば1400KHzの信号を受信時のイメージ信号
の周波数(2300KHz)に合わせている。従って、
受信帯域の低域側の受信周波数例えば600KHzの信
号を受信時は、減衰極がイメージ信号の周波数(150
0KHz)よりも低い周波数の約985KHzに形成さ
れてしまい、受信帯域の低域側の減衰量が悪化するとい
う問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、受信帯域
(520KHz〜1710KHz)の低域側の受信周波
数の信号を受信時における、イメージ信号の減衰量を改
善すると共に、全受信帯域のイメージ信号の減衰量を改
善した高周波同調回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波同調回路
は、同調周波数対減衰極の周波数比を異ならせた第1の
複合トランスと第2の複合トランスを備え、第1の複合
トランスと第2の複合トランスを接続して同調周波数に
対応する減衰極を2つ形成し、受信周波数に応じて同調
周波数を変化させた場合に、この2つの減衰極でイメー
ジ信号を抑圧するものである。第1の複合トランスと第
2の複合トランスは、一方の同調周波数対減衰極の周波
数比を1.64倍付近とし、他方を2.5倍付近とす
る。2つの減衰極は、一方が受信帯域の高域側における
受信周波数のイメージ周波数付近に形成され、他方が受
信帯域の低域側における受信周波数のイメージ周波数付
近に形成される。そして、受信周波数とイメージ周波数
の比が1.53倍以上2.72倍以下にあるイメージ信
号を抑圧する。また、本発明の高周波同調回路は、第2
の複合トランスのQL 値を、出力インピーダンスにより
ダンピングして第1の複合トランスのQL 値よりも小さ
くしたもの又は、第1の複合トランスのQL 値を、入力
インピーダンスによりダンピングして第2の複合トラン
スのQL 値よりも小さくしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の高周波同調回路は、1次
側コイルを入力側とし、2次側コイルに可変容量素子を
接続して第1の同調回路を形成してある第1の同調トラ
ンス及び、1次側コイルが第1の同調トランスの1次側
コイルと直列接続し、2次側コイルが第1の同調回路に
接続される広帯域トランスからなる第1の複合トラン
ス、並びに、2次側コイルを出力側とし、1次側コイル
に可変容量素子を接続して第2の同調回路を形成してあ
る第2の同調トランス及び、第1の同調トランスの2次
側コイルに接続されるコイルからなる第2の複合トラン
スを備え、第1の同調トランスの2次側コイルと第2の
同調トランスの1次側コイルを接続して複同調回路を形
成し、第1の複合トランス及び第2の複合トランスは、
それぞれ巻溝を2つもつ3枚鍔のドラムコアが使用さ
れ、第1の複合トランスの第1の同調トランスと広帯域
トランスがドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回さ
れ、第2の複合トランスの第2の同調トランスとコイル
がドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回され、第1
の同調回路の信号と広帯域トランスの2次側コイルの信
号が第2の複合トランスの該コイルで合成され、この2
つの信号の電位が等しくかつ、互いに逆相となる周波数
で第1の減衰極が形成され、第2の複合トランスのコイ
ルと第2の同調トランスの2次側コイル間の結合係数
を、第2の複合トランスのコイルと第2の同調トランス
の1次側コイル間の結合係数よりも大きくし、第2の複
合トランスのコイルと第2の同調トランスの1次側コイ
ルの磁力が第2の同調トランスの2次側コイルの位置で
等しくかつ、互いの磁束が逆方向になる周波数で第2の
減衰極が形成され、この第1の減衰極と第2の減衰極を
用いて同調周波数に対応する2つの減衰極を形成し、受
信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合でもこの
2つの減衰極でイメージ信号を抑圧する。
【0008】また、本発明の高周波同調回路は、1次側
コイルを入力側とし、2次側コイルに可変容量素子を接
続して第1の同調回路を形成してある第1の同調トラン
ス及び、コイルからなる第1の複合トランス並びに、2
次側コイルを出力側とし、1次側コイルに可変容量素子
を接続して第2の同調回路を形成し、かつ、該第1の複
合トランスの該コイルに接続してある第2の同調トラン
ス及び、1次側コイルが第2の同調トランスの1次側コ
イルと第1の複合トランスのコイルの接続点に接続さ
れ、2次側コイルが第2の同調トランスの2次側コイル
と直列接続する広帯域トランスからなる第2の複合トラ
ンスを備え、第1の同調トランスの2次側コイルと第2
の同調トランスの1次側コイルを接続して複同調回路を
形成し、第1の複合トランス及び第2の複合トランス
は、それぞれ巻溝を2つもつ3枚鍔のドラムコアが使用
され、第1の複合トランスの第1の同調トランスとコイ
ルがドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回され、第
2の複合トランスの第2の同調トランスと広帯域トラン
スがドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回され、第
1の同調トランスの1次側コイルと第1の複合トランス
のコイル間の結合係数を、第1の同調トランスの1次側
コイルと2次側コイル間の結合係数よりも大きくし、第
1の同調トランスの1次側コイルと2次側コイルの磁力
が第1の複合トランスの該コイルの位置で等しくかつ、
互いの磁束が逆方向になる周波数で第1の減衰極が形成
され、第1の複合トランスのコイルの信号が広帯域トラ
ンスと第2の同調トランスに分かれて伝達され、広帯域
トランスの2次側コイルに伝達された信号と第2の同調
トランスの2次側コイルに伝達された信号が合成され、
この2つの信号の電位が等しくかつ、互いに逆相となる
周波数で第2の減衰極が形成され、第1の減衰極と第2
の減衰極を用いて同調周波数に対応する2つの減衰極を
形成し、受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場
合でもこの2つの減衰極でイメージ信号を抑圧する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の高周波同調回路の第1の実施
例を示す図1乃至図7を参照して説明する。図1は本発
明の高周波同調回路の第1の実施例を示す回路図、図2
は図1のそれぞれのトランスをドラムコアに巻回した状
態を示す断面図である。図1、図2において、1と2は
ドラムコア、T1は同調トランス、T2は広帯域トラン
ス、T3は入力側の複合トランス、T4は同調トラン
ス、T5は出力側の複合トランスである。入力側の複合
トランスT3は、同調トランスT1と広帯域トランスT
2を有し、端子3と端子4間に同調トランスT1の1次
側コイルL1と広帯域トランスT2の1次側コイルL3
を直列に接続して入力側とし、端子5と端子6間に同調
トランスT1の2次側コイルL2を接続し、端子7と端
子8間に広帯域トランスT2の2次側コイルL4を接続
して端子5と端子7が接続される。そして、端子6に可
変容量ダイオードD1が同調トランスT1の2次側コイ
ルL2と直列になる様に接続されて同調回路が形成され
る。この可変容量ダイオードD1のアノードは、アース
される。端子8は、アースされる。出力側の複合トラン
スT5は、同調トランスT4とコイルL7を有し、端子
9と端子10間に同調トランスT4の2次側コイルL6
を接続して出力側とし、端子11と端子12間に同調ト
ランスT4の1次側コイルL5を接続し、端子13と端
子14間にコイルL7が接続される。そして、可変容量
ダイオードD2が同調トランスT4の1次側コイルL5
と並列になる様に端子11に接続されて同調回路が形成
される。この可変容量ダイオードD2のアノードは、ア
ースされる。また、端子10、端子12及び端子14は
アースされる。この入力側の複合トランスT3の同調回
路と出力側の複合トランスT5の同調回路は、同調トラ
ンスT1の2次側コイルL2の端子6と同調トランスT
4の1次側コイルL5の端子11を接続することにより
複同調回路が形成される。また、コイルL7の端子13
と同調トランスT1の2次側コイルL2と広帯域トラン
スT2の2次側コイルL4の接続点である端子7が接続
される。なお、夫々のコイルに付された黒点はコイルの
極性を示しており、R1とR2はそれぞれバイアス抵抗
であり、C1とC2は直流電流を阻止するためのコンデ
ンサ、15は可変容量ダイオードD1とD2に直流電流
を供給するための端子である。
【0010】この様に接続された入力側の複合トランス
T3は、2個の巻溝を有する3枚鍔のドラムコア1が用
いられ、同調トランスT1と広帯域トランスT2が別々
の巻溝に巻かれる。そして、同調トランスT1は、1次
側コイルL1がドラムコア1の上側の巻溝の内側に巻回
され、2次側コイルL2が1次側コイルL1の上に巻回
される。広帯域トランスT2は、2次側コイルL4がド
ラムコア1の下側の巻溝の内側に巻回され、1次側コイ
ルL3が2次側コイルL4の上に巻回される。また、出
力側の複合トランスT5は、2個の巻溝を有する3枚鍔
のドラムコア2が用いられ、同調トランスT4とコイル
L7が別々の巻溝に巻かれる。そして、同調トランスT
4は、1次側コイルL5がドラムコア2の上側の巻溝の
内側に巻回され、2次側コイルL6が1次側コイルL5
の上に巻回される。コイルL7は、ドラムコア2の下側
の巻溝に巻回される。
【0011】この様な高周波同調回路は、アンテナ回路
からの信号が、入力側の複合トランスT3の端子3に入
力されて同調トランスT1の1次側コイルL1と広帯域
トランスT2の1次側コイルL3に分割される。そし
て、同調トランスT1の1次側コイルL1の信号が2次
側コイルL2に伝達され、広帯域トランスT2の1次側
コイルL3の信号が2次側コイルL4に伝達される。こ
の同調トランスT1の2次側コイルL2に伝達された信
号と広帯域トランスT2の2次側コイルL4に伝達され
た信号は、出力側の複合トランスT5のコイルL7で合
成される。この同調トランスT1の2次側コイルL2に
伝達された信号によって、同調トランスT1の2次側コ
イルL2と可変容量ダイオードD1からなる同調回路に
電圧が発生し、端子5と端子6間から図3に示す様な電
圧V1が得られる。また、端子5が接続されていない状
態の広帯域トランスT2の2次側コイルL4の端子7と
端子8間からは、図3に示す様な電圧V2が得られる。
図3は、同調トランスT1及び広帯域トランスT2のそ
れぞれの出力電圧特性を示す特性図であり、横軸が周波
数、縦軸が電圧レベルである。電圧V1は、入力信号の
周波数が変化した場合に端子5と端子6間に得られる電
圧の振幅であり、同調回路の同調周波数f0 でその電圧
レベルが最も大きくなる。電圧V2は、端子7と端子8
間に得られる電圧の振幅であり、点線で示してあるが、
入力信号の周波数にかかわらずその電圧レベルが一定と
なっている。そして、電圧V1と電圧V2の電圧レベル
は、周波数f1 で等しくなっている。この電圧V1と電
圧V2のそれぞれの位相は、図4の様になっている。図
4は、同調トランスT1及び広帯域トランスT2のそれ
ぞれの出力電圧の位相の状態を示す特性図であり、横軸
が周波数、縦軸が位相である。端子5と端子6間に得ら
れる電圧V1の位相Φ1は、同調回路の同調周波数f0
の近傍で変化しており、同調回路の同調周波数f0 より
低い周波数において位相が90°遅れ、同調回路の同調
周波数f0 より高い周波数において位相が90°進んで
いる。また、端子7と端子8間に得られる電圧V2の位
相Φ2は、入力信号に対して常に位相が90°遅れてお
り、周波数により変化しない。従って、出力側の複合ト
ランスT5のコイルL7で合成された信号は、図5に示
される様に、同調回路の同調周波数f0 で電圧レベルが
最も大きくなり、端子5と端子6間に得られる電圧と端
子7と端子8間に得られる電圧が等しく、かつそれぞれ
の位相が180°異なった周波数f1 に減衰極16が形
成される。
【0012】この出力側の複合トランスT5のコイルL
7で合成された信号により、コイルL7に電流が流れて
磁束が発生し、同調トランスT4の1次側コイルL5と
可変容量ダイオードD2からなる同調回路に伝達され
る。この同調回路で選択された信号により、同調トラン
スT4の1次側コイルL5に電流が流れて磁束が発生す
る。コイルL7による磁力m1と同調トランスT4の1
次側コイルL5による磁力m2は、図6の様になってい
る。図6は、同調トランスT4の2次側コイルL6の位
置での同調トランスT4の1次側コイルL5の磁力とコ
イルL7の磁力を示す特性図であり、横軸が周波数、縦
軸が磁力である。同調トランスT4の2次側コイルL6
の位置でのコイルL7による磁力m1は、同調周波数f
0 で最も大きくなり、減衰極16が形成された周波数で
最も小さくなる。また、同調トランスT4の2次側コイ
ルL6の位置での1次側コイルL5による磁力m2は、
同調周波数f0 で最も大きくなり、減衰極16が形成さ
れた周波数で最も小さくなる。そして、出力側の複合ト
ランスT5のコイルL7の磁力m1と同調トランスT4
の1次側コイルL5の磁力m2は、周波数f1 よりも高
い周波数f2 で等しくなる。このコイルL7の磁力m1
と1次側コイルL5の磁力m2は、出力側の複合トラン
スT5に形成される同調回路のQL 値を出力インピーダ
ンスによりダンピングして入力側の複合トランスT3に
形成される同調回路のQL 値より十分小さくし、かつコ
イルL7と同調トランスT4の2次側コイルL6の結合
係数をコイルL7と同調トランスT4の1次側コイルL
5の結合係数よりも大きくして周波数f2 で等しくす
る。このコイルL7と同調トランスT4の2次側コイル
L6の結合係数は、図2の様に同調トランスT4の2次
側コイルL6を、1次側コイルL5の上に巻回して、コ
イルL7のもれ磁束17の影響を大きくすることによ
り、コイルL7と同調トランスT4の1次側コイルL5
の結合係数よりも大きくしている。従って、同調トラン
スT4の2次側コイルL6の位置においてコイルL7か
ら発生した磁束と同調トランスT4の1次側コイルL5
から発生した磁束が逆方向で、かつ磁力m1と磁力m2
が等しくなる周波数f2 で図7の様に減衰極18が形成
される。
【0013】図8は本発明の高周波同調回路の第2の実
施例を示す回路図である。図8において、19と20は
ドラムコア、T6は入力側の複合トランス、T7は同調
トランス、T8は出力側の複合トランス、T9は同調ト
ランス、T10は広帯域トランスである。入力側の複合
トランスT6は、3枚鍔のドラムコア19の別々の巻溝
に巻回された同調トランスT7とコイルL10を有し、
同調トランスT7の1次側コイルL8を入力側とし、2
次側コイルL9に可変容量ダイオードD3を並列に接続
して同調回路が形成される。また、出力側の複合トラン
スT8は、3枚鍔のドラムコア20の別々の巻溝に巻回
された同調トランスT9と広帯域トランスT10を有
し、同調トランスT9の2次側コイルL11と広帯域ト
ランスT10の2次側コイルL14を直列接続して出力
側とし、同調トランスT9の1次側コイルL12の一端
に可変容量ダイオードD4を1次側コイルL12と直列
になる様に接続して同調回路が形成され、1次側コイル
L12の他端に広帯域トランスT10の1次側コイルL
13が接続される。そして、同調トランスT7の2次側
コイルL9と同調トランスT9の1次側コイルL12を
接続して複同調回路を形成し、入力側の複合トランスT
6のコイルL10が同調トランスT9の1次側コイルL
12と広帯域トランスT10の1次側コイルL13の接
続点に接続される。可変容量ダイオードD3とD4は、
アノードがアースされる。なお、それぞれのコイルに付
された黒点は同極性を示している。この様に接続された
高周波同調回路は、入力側の複合トランスのQL 値を入
力インピーダンスによりダンピングして出力側の複合ト
ランスQL 値より小さくし、入力側の複合トランスT6
において、同調トランスT7の1次側コイルL8とコイ
ルL10の結合係数を同調トランスT7の1次側コイル
L8と2次側コイルL9の結合係数よりも大きくしてコ
イルL10の位置において同調トランスT7の1次側コ
イルL8の磁力と2次側コイルL9の磁力が等しくし、
かつ1次側コイルL8の磁束と2次側コイルL9の磁束
が逆方向になる周波数f1 に減衰極を形成する。この入
力側の複合トランスT6からの信号は、出力側の複合ト
ランスT8において、同調トランスT9の1次側コイル
L12と広帯域トランスT10の1次側コイルL13に
分割され、同調トランスT9の1次側コイルL12の信
号が2次側コイルL11に伝達され、広帯域トランスT
10の1次側コイルL13の信号が2次側コイルL14
に伝達される。そして、同調トランスT9の1次側コイ
ルL12の信号と広帯域トランスT10の1次側コイル
L13の信号が合成され、この2つの信号の電圧が等し
く、かつこの電圧の位相が180°異なる周波数f1
りも高い周波数f2 で減衰極を形成している。
【0014】これらの高周波同調回路は、入力側の複合
トランスと出力側の複合トランスにおいてそれぞれ減衰
極が形成され、この減衰極を用いて同調周波数よりも高
い周波数に減衰極が2つ形成される。そして、一方の複
合トランスによって形成された減衰極の周波数を同調周
波数の1.64倍付近とし、他方の複合トランスによっ
て形成された減衰極の周波数を同調周波数の2.5倍付
近とすることにより、受信帯域(520KHz〜171
0KHz)の高域側の受信周波数(例えば1400KH
z)に対応するイメージ周波数と受信帯域の低域側の受
信周波数(例えば600KHZ)に対応するイメージ周
波数に減衰極が形成できる。これらの実施例における高
周波同調回路の特性は、図9の21に示される様に、受
信帯域の高域側の受信周波数(例えば1400KHz)
に対応するイメージ周波数と受信帯域の低域側の受信周
波数(例えば600KHZ)に対応するイメージ周波数
において減衰量が最大となる。そして、520KHz〜
1710KHzの受信帯域内の受信周波数に対応するイ
メージ信号が抑圧される。なお、点線で示してある22
は、従来の高周波同調回路の特性である。
【0015】以上、本発明の高周波同調回路の実施例を
述べたが、本実施例に限られるものではない。例えば、
実施例では上側ヘテロダイン方式の場合を説明したが、
下側ヘテロダイン方式の場合も適用できる。下側ヘテロ
ダイン方式に適用する場合、第1の実施例では、入力側
の複合トランスにおいて、同調トランスの電圧の位相と
広帯域トランスの電圧の位相を受信周波数より低い周波
数で180°異ならせ、出力側の複合トランスにおい
て、同調トランスの2次側コイルの位置における同調ト
ランスの1次側コイルからの磁力とコイルからの磁力を
受信周波数より低い周波数で等しくなる様にすればよ
い。また、第2の実施例では、入力側の複合トランスに
おいて、コイルの位置における同調トランスの1次側コ
イルからの磁力と2次側コイルからの磁力を受信周波数
より低い周波数で等しくし、出力側の複合トランスにお
いて、同調トランスの電圧の位相と広帯域トランスの電
圧の位相を受信周波数より低い周波数で180°異なら
せればよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の高周波同調回路は、同調周波数
対減衰極の周波数比を異ならせた第1の複合トランスと
第2の複合トランスを備え、第1の複合トランスと第2
の複合トランスを接続して同調周波数に対応する減衰極
が2つ形成され、受信周波数に応じて同調周波数を変化
させた場合でも2つの減衰極でイメージ信号を抑圧す
る。従って、一方の減衰極を受信帯域の高域側の受信周
波数に対応するイメージ周波数に合わせた場合でも、他
方の減衰極により受信帯域の低域側の受信周波数に対応
するイメージ周波数のイメージ信号を抑圧できる。ま
た、本発明の高周波同調回路は、同調周波数に対応する
減衰極が2つ形成されるので、受信帯域の全域における
イメージ減衰量を、従来のものより5〜10dB改善で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高周波同調回路の第1の実施例を示
す回路図である。
【図2】 図1のそれぞれのトランスをドラムコアに巻
回した状態を示す断面図である。
【図3】 入力側の複合トランスの同調トランス及び広
帯域トランスのそれぞれの出力電圧特性を示す特性図で
ある。
【図4】 入力側の複合トランスの同調トランス及び広
帯域トランスのそれぞれの出力電圧の位相の状態を示す
特性図である。
【図5】 入力側の複合トランスの特性図である。
【図6】 出力側の複合トランスの同調トランスの2次
側コイルの位置における同調トランスの1次側コイルの
磁力とコイルの磁力を示す特性図である。
【図7】 高周波同調回路の特性図である。
【図8】 本発明の高周波同調回路の第2の実施例を示
す回路図である。
【図9】 高周波同調回路の特性図である。
【図10】 従来の高周波同調回路の回路図である。
【図11】 図10のそれぞれのトランスをドラムコア
に巻回した状態を示す断面図である。
【図12】 従来の高周波同調回路の特性図である。
【符号の説明】
1 ドラムコア 2 ドラムコア T1 同調トランス T2 広帯域トランス T3 入力側の複合トランス T4 同調トランス T5 出力側の複合トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 3/20 H04B 1/10

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同調周波数対減衰極の周波数比が互いに
    異なる第1の複合トランスと第2の複合トランスを備
    え、該第1の複合トランスと該第2の複合トランスを接
    続して同調周波数に対応する減衰極が2つ形成され、受
    信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、該2
    つの減衰極でイメージ信号を抑圧することを特徴とする
    高周波同調回路。
  2. 【請求項2】 同調周波数対減衰極の周波数比が互いに
    異なる第1の複合トランスと第2の複合トランスを備
    え、該第1の複合トランスと該第2の複合トランスを接
    続して同調周波数に対応する減衰極が2つ形成され、受
    信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、受信
    周波数とイメージ周波数の比が1.53倍以上2.72
    倍以下にあるイメージ信号を抑圧することを特徴とする
    高周波同調回路。
  3. 【請求項3】 同調周波数対減衰極の周波数比を1.6
    4倍付近にした第1の複合トランスと、同調周波数対減
    衰極の周波数比を2.5倍付近にした第2の複合トラン
    スを備え、該第1の複合トランスと該第2の複合トラン
    スを接続して同調周波数に対応する減衰極が2つ形成さ
    れ、受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合
    に、該2つの減衰極でイメージ信号を抑圧することを特
    徴とする高周波同調回路。
  4. 【請求項4】 同調周波数対減衰極の周波数比を2.5
    倍付近にした第1の複合トランスと、同調周波数対減衰
    極の周波数比を1.64倍付近にした第2の複合トラン
    スを備え、該第1の複合トランスと該第2の複合トラン
    スを接続して同調周波数に対応する減衰極が2つ形成さ
    れ、受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合
    に、該2つの減衰極でイメージ信号を抑圧することを特
    徴とする高周波同調回路。
  5. 【請求項5】 受信帯域の高域側における同調周波数の
    イメージ周波数付近に第1の減衰極を形成する第1の複
    合トランス、受信帯域の低域側における同調周波数のイ
    メージ周波数付近に第2の減衰極を形成する第2の複合
    トランスを備え、第1の複合トランスと第2の複合トラ
    ンスを接続して同調周波数に対応する減衰極が2つ形成
    され、受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合
    に、該2つの減衰極でイメージ信号を抑圧することを特
    徴とする高周波同調回路。
  6. 【請求項6】 第1の複合トランスのQL 値を、第2の
    複合トランスのQL値よりも大きくした請求項1、2、
    3、4、5のいずれかに記載の高周波同調回路。
  7. 【請求項7】 高周波同調回路が、複同調型の高周波同
    調回路である請求項1、2、3、4、5、6のいずれか
    に記載の高周波同調回路。
  8. 【請求項8】 1次側コイルを入力側とし、2次側コイ
    ルに可変容量素子を接続して第1の同調回路を形成して
    ある第1の同調トランス及び、1次側コイルが該第1の
    同調トランスの該1次側コイルと直列接続し、2次側コ
    イルが第1の同調回路に接続する広帯域トランスからな
    る第1の複合トランス並びに、 2次側コイルを出力側とし、1次側コイルに可変容量素
    子を接続して第2の同調回路を形成してある第2の同調
    トランス及び、該第1の同調トランスの2次側コイルに
    接続されるコイルからなる第2の複合トランスを備え、 第1の同調トランスの2次側コイルと第2の同調トラン
    スの1次側コイルを接続して複同調回路を形成し、 第1の同調回路の信号と広帯域トランスの2次側コイル
    の信号が第2の複合トランスの該コイルで合成され、こ
    の2つの信号の電位が等しくかつ、互いに逆相となる周
    波数で第1の減衰極が形成され、 第2の複合トランスの該コイルと第2の同調トランスの
    2次側コイル間の結合係数を、第2の複合トランスの該
    コイルと第2の同調トランスの1次側コイル間の結合係
    数よりも大きくし、該コイルと該第2の同調トランスの
    1次側コイルの磁力が等しくかつ、互いの磁束が逆方向
    になる周波数で第2の減衰極が形成され、 該第1の減衰極と該第2の減衰極が、同調周波数に対応
    する2つの減衰極を形成し、 受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、該
    2つの減衰極でイメージ信号を抑圧したことを特徴とす
    る高周波同調回路。
  9. 【請求項9】 1次側コイルを入力側とし、2次側コイ
    ルに可変容量素子を接続して第1の同調回路を形成して
    ある第1の同調トランス及び、1次側コイルが第1の同
    調トランスの該1次側コイルと直列接続し、2次側コイ
    ルが第1の同調回路に接続する広帯域トランスからなる
    第1の複合トランス並びに、 2次側コイルを出力側とし、1次側コイルに可変容量素
    子を接続して第2の同調回路を形成してある第2の同調
    トランス及び、該第1の同調トランスの2次側コイルに
    接続されるコイルからなる第2の複合トランスを備え、 第1の同調トランスの2次側コイルと第2の同調トラン
    スの1次側コイルを接続して複同調回路を形成し、 第1の複合トランス及び第2の複合トランスは、それぞ
    れ巻溝を2つもつ3枚鍔のドラムコアが使用され、 該第1の複合トランスは、第1の同調トランスと広帯域
    トランスがドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回さ
    れ、 該第2の複合トランスは、第2の同調トランスとコイル
    がドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回され、 第1の同調回路の信号と広帯域トランスの2次側コイル
    の信号が第2の複合トランスの該コイルで合成され、こ
    の2つの信号の電位が等しくかつ、互いに逆相となる周
    波数で第1の減衰極が形成され、 第2の複合トランスの該コイルと第2の同調トランスの
    2次側コイル間の結合係数を、第2の複合トランスの該
    コイルと第2の同調トランスの1次側コイル間の結合係
    数よりも大きくし、該コイルと該第2の同調トランスの
    1次側コイルの磁力が等しくかつ、互いの磁束が逆方向
    になる周波数で第2の減衰極が形成され、 該第1の減衰極と該第2の減衰極が、同調周波数に対応
    する2つの減衰極を形成し、 受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、該
    2つの減衰極でイメージ信号を抑圧したことを特徴とす
    る高周波同調回路。
  10. 【請求項10】 1次側コイルを入力側とし、2次側コ
    イルに可変容量素子を接続して第1の同調回路を形成し
    てある第1の同調トランス及び、コイルからなる第1の
    複合トランス並びに、 2次側コイルを出力側とし、1次側コイルに可変容量素
    子を接続して第2の同調回路を形成し、かつ、該第1の
    複合トランスの該コイルに接続してある第2の同調トラ
    ンス及び、1次側コイルが該第2の同調回路と該第1の
    複合トランスの該コイルの接続点に接続し、2次側コイ
    ルが該第2の同調トランスの該2次側コイルと直列接続
    する広帯域トランスからなる第2の複合トランスを備
    え、 第1の同調トランスの2次側コイルと第2の同調トラン
    スの1次側コイルを接続して複同調回路を形成し、 第1の同調トランスの該1次側コイルと第1の複合トラ
    ンスの該コイル間の結合係数を、第1の同調トランスの
    該1次側コイルと第1の同調トランスの2次側コイル間
    の結合係数よりも大きくし、該第1の同調トランスの1
    次側コイルと該第1の同調トランスの該2次側コイルの
    磁力が等しくかつ、互いの磁束が逆方向になる周波数で
    第1の減衰極が形成され、 第1の複合トランスの該コイルの信号が該第2の同調ト
    ランスと該広帯域トランスに分かれて伝達され、第2の
    同調トランスの2次側コイルに伝達された信号と広帯域
    トランスの2次側コイルに伝達された信号が合成され、
    この2つの信号の電位が等しくかつ、互いに逆相となる
    周波数で第2の減衰極が形成され、 該第1の減衰極と該第2の減衰極が、同調周波数に対応
    する2つの減衰極を形成し、 受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、該
    2つの減衰極でイメージ信号を抑圧したことを特徴とす
    る高周波同調回路。
  11. 【請求項11】 1次側コイルを入力側とし、2次側コ
    イルに可変容量素子を接続して第1の同調回路を形成し
    てある第1の同調トランス及び、コイルからなる第1の
    複合トランス並びに、 2次側コイルを出力側とし、1次側コイルに可変容量素
    子を接続して第2の同調回路を形成し、かつ、該第1の
    複合トランスの該コイルに接続してある第2の同調トラ
    ンス及び、1次側コイルが該第2の同調回路と該第1の
    複合トランスの該コイルの接続点に接続し、2次側コイ
    ルが該第2の同調トランスの該2次側コイルと直列接続
    する広帯域トランスからなる第2の複合トランスを備
    え、 第1の同調トランスの2次側コイルと第2の同調トラン
    スの1次側コイルを接続して複同調回路を形成し、 第1の複合トランス及び第2の複合トランスは、それぞ
    れ巻溝を2つもつ3枚鍔のドラムコアが使用され、 該第1の複合トランスは、第1の同調トランスとコイル
    がドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回され、 該第2の複合トランスは、第2の同調トランスと広帯域
    トランスがドラムコアのそれぞれの巻溝に別々に巻回さ
    れ、 第1の同調トランスの該1次側コイルと第1の複合トラ
    ンスの該コイル間の結合係数を、第1の同調トランスの
    該1次側コイルと第1の同調トランスの2次側コイル間
    の結合係数よりも大きくし、該第1の同調トランスの1
    次側コイルと該第1の同調トランスの該2次側コイルの
    磁力が等しくかつ、互いの磁束が逆方向になる周波数で
    第1の減衰極が形成され、 第1の複合トランスの該コイルの信号が該第2の同調ト
    ランスと該広帯域トランスに分かれて伝達され、第2の
    同調トランスの2次側コイルに伝達された信号と広帯域
    トランスの2次側コイルに伝達された信号が合成され、
    この2つの信号の電位が等しくかつ、互いに逆相となる
    周波数で第2の減衰極が形成され、 該第1の減衰極と該第2の減衰極が、同調周波数に対応
    する2つの減衰極を形成し、 受信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、該
    2つの減衰極でイメージ信号を抑圧したことを特徴とす
    る高周波同調回路。
  12. 【請求項12】 同調周波数対第1の減衰極の周波数比
    を1.64倍付近にし、同調周波数対第2の減衰極の周
    波数比を2.5倍付近にした請求項8、9、10、11
    のいずれかに記載の高周波同調回路。
  13. 【請求項13】 同調周波数対第1の減衰極の周波数比
    を2.5倍付近にし、同調周波数対第2の減衰極の周波
    数比を1.64倍付近にした請求項8、9、10、11
    のいずれかに記載の高周波同調回路。
  14. 【請求項14】 受信帯域の高域側における同調周波数
    のイメージ周波数付近に第1の減衰極の周波数を一致さ
    せ、受信帯域の低域側における同調周波数のイメージ周
    波数付近に第2の減衰極の周波数を一致させた請求項
    8、9、10、11のいずれかに記載の高周波同調回
    路。
  15. 【請求項15】 第1の同調回路のQL 値を第2の同調
    回路のQL 値よりも大きくし、受信帯域の低域側におけ
    る同調周波数のイメージ周波数付近に第1の減衰極の周
    波数を一致させ、受信帯域の高域側における同調周波数
    のイメージ周波数付近に第2の減衰極の周波数を一致さ
    せた請求項8、9、10、11のいずれかに記載の高周
    波同調回路。
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