JPH0328086B2 - - Google Patents

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JPH0328086B2
JPH0328086B2 JP61314573A JP31457386A JPH0328086B2 JP H0328086 B2 JPH0328086 B2 JP H0328086B2 JP 61314573 A JP61314573 A JP 61314573A JP 31457386 A JP31457386 A JP 31457386A JP H0328086 B2 JPH0328086 B2 JP H0328086B2
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、スーパーヘテロダイン受信機におけ
るイメージ信号を抑圧するための高周波同調回路
に関する。
〔従来技術とその問題点〕
スーパーヘテロダイン受信機におけるイメージ
信号を抑圧するためには、高周波同調フイルタの
段数を増設したり、その同調コイルが反共振点を
有するように構成したり、さらにイメージ信号用
のトラツプ回路を別に設けるなどの手法が従来用
いられている。
しかし、同調フイルタの段数の増設は同調フイ
ルタを構成するコイル、可変容量素子であるバリ
コンや可変容量ダイオードの数が増すので価格が
高くなるばかりでなく、段数の増設による回路の
調整も複雑になる。同調フイルタを並列共振回路
で構成してコイルに反共振点を持たせる場合に
は、タツプの位置やコイルの結合係数の調節が難
しく、回路設計上の自由度が制限されるので望ま
しくない。また、反共振点と共振点の周波数の位
置関係は固定されているので、特定の受信周波数
に対応するイメージ信号は抑圧されても、受信周
波数の変化と共にイメージ信号の周波数が移動す
ると効果がないばかりか、反共振点をすぎた周波
数では反共振点を設けたことにより、あたかもは
ね返りが生ずるように信号の減衰量は急激に少な
くなり、かえつてイメージ信号の抑圧状態が悪く
なることが多い。
トラツプ回路も特定の周波数のイメージ信号し
か抑圧できない。
このように、従来は受信周波数によつて周波数
の移動するイメージ信号を簡単な回路構成で一様
に抑圧する完成された手法はなかつた。
〔目的〕
本発明の目的は、同調トランスに非同調トラン
スを接続し、イメージ信号の周波数では両方のト
ランスの出力の位相が逆位相の状態で加算される
ようにして、広い受信帯域でほぼ一様にイメージ
信号を抑圧できる高周波同調回路を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための技術手段〕
本発明は、1次巻線を入力側とし、高周波出力
を得る出力側の2次巻線に可変容量素子を接続し
て直列共振回路を形成してある同調トランス、入
力側が同調トランスの該1次巻線と直列接続し、
出力側が該直列共振回路と並列接続する非同調ト
ランスからなり、出力側に接続する共通の負荷に
供給される同調トランスと非同調トランスの出力
電流の位相は同調トランスの同調周波数よりイメ
ージ信号の周波数のある側では互いに逆位相とな
り、イメージ信号の周波数のない側では同位相と
なつて加わるように接続してあり、しかも受信周
波数に応じて同調周波数を変化させた場合に、特
定の受信周波数に対応するイメージ信号の周波数
で夫々のトランスの出力電流の振幅レベルがほぼ
等しくなるように調節してあることを特徴とする
スーパーヘテロダイン受信機の高周波同調回路に
ある。
この特定の受信周波数に対応するイメージ信号
の周波数は、受信帯域全体で同調トランスと非同
調トランスの出力電流の振幅レベルの等しくなる
周波数とイメージ信号の周波数のずれが最も少な
くなるように選択する。さらに具体的には、受信
帯域内の高い受信周波数ほど受信周波数とイメー
ジ信号の周波数の差が小さくなり、そのイメージ
信号の抑圧が難しいので、比較的に高い受信周波
数におけるイメージ信号の周波数を選択すること
が受信帯域全体でのイメージ信号の抑圧に望まし
い。
〔実施例〕 以下本発明の高周波同調回路の基本的な実施例
を示す第1図の回路図、その特性図である第2図
乃至第4図を参照しながら説明する。
第1図において、T1は同調トランス、T2は
非同調トランスである。
同調トランスT1は入力側の1次巻線L11、
出力側の2次巻線L12からなり、1次巻線L1
1の両端は、端子1と端子2、2次巻線L12の
両端は端子3と端子4に夫々接続する。1次巻線
L11の端子1に接続する側と、2次巻線L12
の端子3に接続する側が同極性である。端子4と
アース間には可変容量ダイオードD1が接続して
あり、2次巻線L12と可変容量ダイオードD1
からなる直列共振回路が形成してある。高周波同
調回路のホツト側の入力端子をも兼ねる端子1に
加えられる入力信号は、この直列共振回路で同調
される。
非同調トランスT2は、入力側の1次巻線L2
1、出力側の2次巻線L22からなり、1次巻線
L21の両端は端子5と端子6、2次巻線L22
の両端は端子7と端子8に夫々接続する。1次巻
線L21の端子5に接続する側と2次巻線L22
の端子8に接続する側が同極性である。そして、
端子6と端子8がアースされ、端子5と端子7は
同調トランスT1の端子1と端子4に夫々接続す
る。
このようにして、非同調トランスT2の1次巻
線L21は同調トランスT1に形成してある1次
巻線L11と直列接続し、2次巻線L22は同調
トランスT1の2次巻線L12と可変容量ダイオ
ードD1からなる直列共振回路に並列接続する。
そして、端子3と端子7は同調トランスT1と非
同調トランスT2の共通の負荷40に接続し、負
荷40により出力電圧が得られる。負荷40は、
高周波増幅器や周波数変換部の回路部分が対応す
る。I2とI3は、同調トランスT1と非同調トラン
スT2から夫々負荷40に供給される出力電流で
ある。
ところで、第2図は同調トランスT1と非同調
トランスT2が第1図のように互いに接続されて
いない場合の夫々のトランスより負荷40に供給
される出力電流特性を示す特性図である。横軸は
周波数、縦軸は電流レベルをとつてある。
|I2|は、入力信号の周波数が変化した場合に
同調トランスT1の出力側の端子3から負荷40
に供給される出力電流I2の振幅であり、同調周波
0でその電流レベルが最も大きくなる。
|I3|は点線で示してあるが、非同調トランス
T2の出力側の端子7から負荷40に供給される
出力電流I3の振幅であり、入力側の端子5と端子
6間に加えられる入力信号の周波数が変化しても
その電流レベルは周波数に依存することなく平坦
である。1は、出力電流I2の振幅|I2|と出力電
流I3の振幅|I3|が等しくなる同調周波数0より
高い周波数である。この周波数1は後に述べるよ
うに特定の受信周波数に対応するイメージ信号の
周波数に一致する。
第3図は、同様に互いに接続されていない場合
の入力信号に対する出力電流の位相の状態を示す
特性図である。
Φ2は端子3から負荷40に供給される出力電
流I2の入力電流I1に対する位相であり、同調周波
0の近傍で変化する。そして、同調周波数0
りも低い側はほとんど180゜進んでおり、高い側は
同相になる。他方、点線で示してあるΦ3は、端
子5と端子6間に入力電流I1が加えられた場合に
出力側の端子7から負荷40に供給される出力電
流I3の位相であり、入力電流I1に対して常に180゜
進んでおり、周波数により変化しない。
このような出力電流の位相関係が、夫々のトラ
ンスにおける1次巻線と2次巻線の極性を第1図
のようにして得られる。
なお、位相Φ2が同調周波数0近傍で変化する
理由は次の通りである。
今、負荷40の抵抗値をR(Ω)、2次巻線L1
2のインダクタンス値をL(H)、可変容量ダイオ
ードD1の容量値をC(F)、1次巻線L11と2
次巻線L12の巻数比を1:nとすると、端子3
と端子4間で見たインピーダンスZ2は(1)式で表さ
れる。
Z2=1/1/jωL+1/R+1/jωC =−ω2LCR+jωL/(1−ω2LC)+jωCR(Ω)(1
) ここで1次巻線L11に入力電流I1を流した時
に、端子1と端子2間、端子3と端子4間に発生
する電圧を夫々E1,E2とすると、電圧は巻数比、
インピーダンスは巻数比の二乗に比例して同調ト
ランスT1で変換されることにより(2)式と(3)式が
成立する。
E1=I1・Z2・1/n2(V) (2) E2=n・E1(V) (3) (2)、(3)式から(4)式が成立する。
E2=1/n・I1・Z2(V) (4) 負荷40を流れる出力電流I2は(5)式で表される。
I2=E2/R+1/1/jωC(A) (5) (4)、(5)式から(6)式が成立する。
I2/I1=1/n・Z2/R+1/jωC (6) (6)式に(1)式を代入して整理すると、(7)式とな
る。
l2/I1=1/n・ −ω2LC(1−ω2LC)+jω3LC2R/(1−ω2LC)2+ω
2C2R2(7) (7)式は電流の伝送特性を表しており、位相Φ2
は(7)式の虚数部分を実数部分で除してその逆正接
をとつた(8)式で与えられる。
Φ2=tan-1ωCR/ω2LC−1(゜) (8) (8)式より入力電流I1に対する出力電流I2の位相
Φ2は、ω2LC−1=0となる同調周波数において
90゜進んでおり、これよりも充分低い周波数では
180゜進み、充分高い周波数では0゜(同相)である
ことがわかる。
そして、第2図、第3図のような出力電流の特
性を示す同調トランスT1と非同調トランスT2
を第1図のように接続することにより高周波同調
回路の出力端子の役割をする端子3と端子7から
負荷40に供給される出力電流(I2+I3)は、第
4図の特性図のような出力電流特性を示し、負荷
40の両端からは、この電流(I2+I3)に比例し
た出力電圧特性が得られる。
負荷40に供給される電流(I2+I3)は、振幅
および位相関係の夫々異なる出力電流I2と出力電
流I3が加算されたものである。従つて、同調周波
0と周波数1間では出力電流I2よりも急激に電
流(I2+I3)の振幅|I2+I3|の電流レベルが下
がり、周波数1で最低になり、その後わずかに上
昇する。これは、第2図、第3図の説明からも明
らかなように、同調周波数0より高い周波数では
同調トランスT1の出力電流I2と非同調トランス
T2の出力電流I3の位相が180゜ずれて逆位相であ
り、両方の電流の振幅は実質的に減算されること
による。
出力電流I2と出力電流I3の振幅の等しい周波数
1では最もレベルが下がり、周波数1を越えると
振幅|I3|が振幅|I2|より大きくなるので振幅
|I2+I3|の電流レベルもやや上昇する。しか
し、振幅|I2|の下降状態は飽和するので振幅|
I3|と振幅|I2|の差はあまり広がることはな
い。従つて、わずかの上昇に止まり、従来の反共
振点をすぎた場合のように極端に上昇することは
ない。
そして、第4図の出力電流特性を示す本発明の
高周波同調回路は、出力電流I2と出力電流I3の振
幅が逆位相の状態で等しくなり、出力電流(I2
I3)の振幅|I2+I3|の電流レベルの最も下がる
周波数1を特定の受信周波数に対応するイメージ
信号の周波数と一致させることによりその抑圧の
効果を発揮する。受信周波数が同調周波数0に対
応することは、言うまでもない。
周知のように、上側へテロダイン方式の場合、
イメージ信号の周波数は受信周波数に中間周波数
の2倍を加えた値に等しいので、同調周波数0
イメージ信号の周波数に一致する周波数1との関
係を設定することは容易である。もつとも、受信
周波数が変化するとイメージ信号の周波数も移動
するために、周波数1とイメージ信号の周波数は
多少ずれる。しかし、第2図からも明らかなよう
に、同調周波数0が変化するにつれて振幅|I2
と振幅|I3|の交点である周波数1も移動するの
で大きくずれることはない。従つて、受信帯域全
体でもつともずれの少なくなるように特定の受信
周波数を選択し、そのイメージ信号の周波数に周
波数1を一致させることにより、同調周波数0
変化しても周波数1はイメージ信号の周波数を追
いかけて受信帯域全体で移動しイメージ信号を抑
圧できる。
なお、非同調トランスT2は、周波数1を設定
するために1次巻線L21と2次巻線L22の極
性や巻数比が定められるが、出力側のインダクタ
ンス値は、出力側の負荷40に対して過負荷とな
らない程度のインピーダンスであればよく、受信
帯域が中波帯であれば数10μ〜数mmH程度で用い
得る。また、無負荷Qも10〜20程度でよい。な
お、非同調トランスT2は、受信周波数およびイ
メージ信号の周波数の存在する帯域より充分低い
か、高い周波数で同調点があつても、その帯域内
で位相および振幅が一定であればさしつかえな
い。1次巻線L21と2次巻線L22は絶縁され
ているが、第10図の結線図のように入力側の1
次巻線は、出力側の2次巻線L22からタツプに
より引き出して構成してもよい。反対に出力側の
2次巻線を、入力側の1次巻線からタツプにより
引き出す場合もある。いずれの場合も、同調トラ
ンスT1の1次巻線L11、2次巻線L12のい
ずれかの極性を逆にして同じ位相関係を得るよう
にする。さらに、下側へテロダイン方式の場合、
イメージ信号の周波数は、受信周波数から中間周
波数の2倍の値を減じた値になるが、その場合位
相Φ2と位相Φ3は同調周波数0よりも低い側で逆
位相になり、高い側で同位相になるようにすれば
よい。
第5図は本発明の高周波同調回路の他の実施例
を示す回路図であり、車載用の中波帯の受信機に
応用したものである。
この高周波同調回路は複同調形にしてあり、2
個の同調トランスT3、同調トランスT5、1個
の非同調トランスT4からなる。
同調トランスT3の1次巻線L31の両端は端
子9と端子10に接続し、2次巻線L32の両端
は端子11、端子12に接続する。端子12は同
調トランスT5の1次巻線L51のタツプ22に
接続する。端子9は高周波同調回路のホツト側の
入力端子の役割をする。1次巻線L31の端子9
に接続する側と、2次巻線L32の端子12に接
続する側が同極性である。
非同調トランスT4の1次巻線L41の両端は
端子13、端子14に接続し、2次巻線L42の
両端は端子15、端子16に接続する。1次巻線
L41の端子14に接続する側と2次巻線L42
の端子15に接続する側が同極性であり、端子1
3と端子15は同調トランスT4の端子10と端
子12に夫々接続する。端子14、端子16はア
ースされる。
同調トランスT5の1次巻線L51の両端は端
子17、端子18に接続し、2次巻線L52の両
端は端子19、端子20に接続する。1次巻線L
51と、2次巻線L52の極性は問わない。端子
18、端子20はアースされており、端子19が
高周波同調回路のホツト側の出力端子の役割をす
る。
端子17はコンデンサC2、抵抗R2、抵抗R
1、コンデンサC1を経て同調トランスT3の端
子11に接続する。コンデンサC1、抵抗R1の
接続点とアース間には、可変容量ダイオードD
2、抵抗R2とコンデンサC2の接続点とアース
間には、可変容量ダイオードD3が接続する。抵
抗R1と抵抗R2の接続点は、バイアス電圧を供
給するための端子21に接続する。
抵抗R1、抵抗R2はバイアス用の抵抗であ
り、コンデンサC1、コンデンサC2は直流を遮
断する役割をする。
第5図の高周波同調回路は第1図の負荷40に
相当する同調トランスT5の1次巻線L51と可
変容量ダイオードD3により並列共振回路が形成
してあり、さらに同調トランスT3の2次巻線L
32と可変容量ダイオードD2により直列共振回
路を形成してある。
非同調トランスT4の2次巻線L42は同調ト
ランスT3の直列共振回路に並列接続し、1次巻
線L41は同調トランスT3の1次巻線L31に
直列接続する。そして、端子9からの入力信号は
2つの共振回路で複同調されるが、同調トランス
T3と非同調トランスT4を前記したように接続
することにより、第1図の実施例と同じようにし
てイメージ信号は抑圧される。
なお、第5図の実施例では高周波同調回路の出
力端子の役割をする端子19とアース間に得られ
る出力電圧特性において、中間周波数を450KHz
とし、同調周波数が比較的に高い1400KHzの時の
イメージ信号の周波数2300KHzを最も抑圧するよ
うにしてある。つまり、同調トランスT3と非同
調トランスT4の夫々の出力電流特性において、
1つの受信周波数である1400KHzに対応するイメ
ージ信号の周波数2300KHzで出力電流の振幅レベ
ルを同じにする。2300KHzの周波数は第1図の実
施例における周波数1に対応する。同調トランス
T3の1次巻線L31と2次巻線L32の巻数比
は1:6、非同調トランスT4の1次巻線L41
と2次巻線L42の巻数比は1:5程度にすれば
よい。
第6図、第7図、第8図は、第5図の高周波同
調回路の出力電圧特性を示す特性図であり、縦軸
は端子19と端子20間に得られる出力電圧
V19-20の振幅|V19-20|のレベルを減衰量で表し
てある。同調周波数は、夫々1400KHz、600KHz、
1600KHzである。点線は、非同調トランスT4が
接続されない従来の出力電圧の振幅である。非同
調トランスT4が接続されない場合、端子10は
アースされる。
第6図は、第1図の実施例における周波数1
対応する周波数を2300KHzにしてあるので、最も
大きな減衰量の周波数とイメージ信号の周波数が
一致してイメージ信号は完全に抑圧される。
第7図では、イメージ信号の周波数1500KHzが
最も減衰量の大きな周波数である1100KHz近傍よ
りも高い方向にずれているが、点線の場合に比較
して20dB以上減衰している。
第8図では、イメージ信号の周波数2500KHzが
最も減衰量の大きな周波数よりも低い方向にずれ
ているが、30dB以上点線の場合に比較して減衰
している。
この中波帯における実施例から明らかなように
上側へテロダイン方式では、受信帯域内の比較的
に高い周波数側ではイメージ信号の周波数が最も
減衰量の大きな周波数よりも低い方向にあり、ま
た比較的に低い周波数側ではイメージ信号の周波
数が最も減衰量の大きな周波数よりも高い方向に
あるように高周波同調回路の出力電圧特性を設定
することが望ましい。そのために、特定の受信周
波数に対応するイメージ信号の周波数を2300KHz
に選択したが、中波帯の受信帯域で受信周波数と
共に移動するイメージ信号を従来に比較して、
20dBから40dBまで減衰量を大きくして改善でき
る。なお、他の回路部分との関係によつては、受
信周波数が1000KHzの時のイメージ信号の周波数
1900KHzから実施例のイメージ信号の周波数程度
の範囲でイメージ信号の1点を選択することによ
り同様に望ましい結果が得られる。
第9図は、互いに接続する同調トランスと非同
調トランスの巻回されるコアの断面図である。
3枚鍔のドラム状のコア30には、2つの巻溝
31と巻溝32があり、巻溝31に同調トランス
T3の1次巻線L31と2次巻線L32、巻溝3
2に非同調トランスT4の1次巻線L41と2次
巻線L42というように、同調トランスT3と非
同調トランスT4の巻線を夫々別の巻溝に巻回し
てある。33は、コア30を被うつぼ状のコアで
あり、上下動させて同調トランスT3の特性を調
節する。
このようにして、互いに接続する同調トランス
と非同調トランスを同じコア30に巻回すれば、
非同調トランスが新たに接続されても高周波同調
回路の形状、特に大きさはほとんど変わらない
し、余分のコアのために価格が上昇することもな
い。また、高周波同調回路の組立も容易になる。
なお本発明における同調トランスと非同調トラ
ンスは巻線を巻回してあるが、回路基板上に巻線
と同じ役割をする導体パターンを形成してトラン
スを構成する公知の技術もあるので、このような
技術を用いて構成してもよい。
〔効果〕
以上述べたように、本発明の高周波同調回路は
少なくとも1つの同調トランスに非同調トランス
を接続し、同調トランスの同調周波数よりもイメ
ージ信号の周波数のある側では夫々のトランスの
出力電流が逆位相で加算され、イメージ信号のな
い側では同位相で加算される。
そして、受信周波数に応じて同調周波数を変化
させた場合に、特定の受信周波数に対応するイメ
ージ信号で両方のトランスの出力電流の振幅レベ
ルが等しくなるようにしてある。このことによ
り、同調周波数と共にイメージ信号の周波数が移
動しても、出力電流もしくは負荷の両端の電圧特
性における最も減衰する周波数、例えば第1図の
実施例における周波数1との大きなずれは生じな
い。従つて、最も減衰する周波数の近傍にあるイ
メージ信号を広い帯域で抑圧できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高周波同調回路の実施例を示
す回路図、第2図は第1図の同調トランスと非同
調トランスの出力電流特性を示す特性図、第3図
は第1図の同調トランスと非同調トランスの出力
電流の位相を示す特性図、第4図は第1図の高周
波同調回路の出力電流特性を示す特性図、第5図
は本発明の高周波同調回路の他の実施例を示す回
路図、第6図、第7図、第8図は夫々第5図の高
周波同調回路の出力電圧特性を示す特性図、第9
図は同調トランスと非同調トランスの巻回される
コアの断面図、第10図のは第1図非同調トラン
スの別の構成を示す結線図である。 1〜21:端子、T1,T3,T5:同調トラ
ンス、T2,T4:非同調トランス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1次巻線を入力側とし、高周波出力を得る出
    力側の2次巻線に可変容量素子を接続して直列共
    振回路を形成してある同調トランス、入力側が同
    調トランスの該1次巻線と直列接続し、出力側が
    該直列共振回路と並列接続する非同調トランスか
    らなり、出力側に接続する共通の負荷に供給され
    る同調トランスと非同調トランスの出力電流の位
    相は同調トランスの同調周波数より受信周波数の
    イメージ信号の周波数のある側では互いに逆位相
    となり、イメージ信号の周波数のない側では同位
    相となつて加わるように接続してあり、しかも受
    信周波数に応じて同調周波数を変化させた場合
    に、特定の受信周波数に対応するイメージ信号の
    周波数で夫々のトランスの出力電流の振幅レベル
    がほぼ等しくなるように調節してあることを特徴
    とするスーパーヘテロダイン受信機の高周波同調
    回路。 2 非同調トランスの入力側の1次巻線は、出力
    側の2次巻線からタツプにより引き出して構成し
    てある特許請求の範囲第1項記載の高周波同調回
    路。 3 同調トランスと非同調トランスは、2個の巻
    溝を有する3枚鍔のコアの夫々の巻溝に別々に巻
    回して構成してある特許請求の範囲第1項および
    第2項記載の高周波同調回路。
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