JP2007288741A - 疎結合コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】小型のアンテナ素子を用いたアンテナ装置に適する疎結合コイルを提供すること。
【解決手段】疎結合コイルは、第1コイル11及び第2コイル12を有する一次コイルと、二次コイル13とが組み合わされて構成されている。一次コイルは、第1コイル11と第2コイル12とが直列接続されており、第1コイル11の巻回方向と第2コイル12の巻回方向とが逆向きである。一次コイル11,12によって二次コイル13に発生する誘起起電力は、一次コイルの第1コイル11による起電力と、第2コイル12による起電力との和になるため、それぞれの起電力のわずかな違いにより一次コイルと二次コイルとが疎結合され、疎結合コイルが実現できる。
【選択図】図2
【解決手段】疎結合コイルは、第1コイル11及び第2コイル12を有する一次コイルと、二次コイル13とが組み合わされて構成されている。一次コイルは、第1コイル11と第2コイル12とが直列接続されており、第1コイル11の巻回方向と第2コイル12の巻回方向とが逆向きである。一次コイル11,12によって二次コイル13に発生する誘起起電力は、一次コイルの第1コイル11による起電力と、第2コイル12による起電力との和になるため、それぞれの起電力のわずかな違いにより一次コイルと二次コイルとが疎結合され、疎結合コイルが実現できる。
【選択図】図2
Description
本発明は疎結合コイルに関し、特に複同調共振回路に用いることができる疎結合コイルに関する。
近年、薄型の電子機器に収納することができる小型アンテナへの要望が高まっている。アンテナを小型化する方法として、アンテナ素子を小型化し、アンテナのリアクタンスを打ち消すと同時に広帯域に受信するための同調回路を設けることが挙げられる。従来から、チューナなどに使用される同調回路、特に複同調回路においては、一次側の同調回路と二次側の同調回路とを疎結合させてなるものがある(特許文献1)。
特開平8−70257号公報
しかしながら、従来の複同調回路では、一次側の同調回路と二次側の同調回路とを疎結合させる際に、一次側のコイルと二次側のコイルとを離して配置している。したがって、このような複同調回路を小型アンテナ素子に組み合わせることを考えると、一次側のコイルと二次側のコイルとが物理的に離れて配置されるので、同調回路がより広いスペースを占有することになり、その結果アンテナの小型化を阻害してしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、小型のアンテナ素子を用いたアンテナ装置に適する疎結合コイルを提供することを目的とする。
本発明の疎結合コイルは、第1コイル、及び前記第1コイルに直列に接続され、前記第1コイルと逆相である第2コイルを有する一次コイルと、前記一次コイルの周囲に設けられた二次コイルと、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、一次コイルと二次コイルとの間を離すことなく組み合わせることができる。このため、疎結合コイルの幅をコイル一つ分の長さにすることが可能となり、小型化を図ることができる。しかもコイルの大きさを小さくする必要がないので、Q値を低下させることもない。このため、小型のアンテナ素子を用いたアンテナ装置に適する疎結合コイルを実現することができる。
本発明の疎結合コイルにおいては、前記一次コイル及び前記二次コイルは、それぞれのコイルの中心が異なる位置になるように配置されることが好ましい。
本発明の疎結合コイルにおいては、前記一次コイルの巻き線間隔と前記二次コイルの巻き線間隔とが異なることが好ましい。
本発明の疎結合コイルにおいては、前記第1コイルのインダクタンスと前記第2コイルのインダクタンスとが異なることが好ましい。
本発明の小型広帯域アンテナ装置は、第1共振回路と第2共振回路とを上記疎結合コイルで疎結合してなるアンテナ整合回路と、最低周波数信号の波長の1/4よりも短い高さもしくは長さを有する先端開放型のアンテナ素子と、を具備することを特徴とする。この構成によれば、通過周波数帯域幅が広帯域である小型広帯域アンテナ装置を実現することができる。
本発明によれば、第1コイル、及び前記第1コイルに直列に接続され、前記第1コイルと逆相である第2コイルを有する一次コイルと、前記一次コイルの周囲に設けられた二次コイルと、を具備するので、小型のアンテナ素子を用いたアンテナ装置に適する疎結合コイルを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る疎結合コイルを含む小型広帯域アンテナ装置を示す図である。図1に示す小型広帯域アンテナ装置は、アンテナ素子1と、伝送線路4と、アンテナ素子1と伝送線路4との間に設けられたアンテナ整合回路とから主に構成されている。アンテナ素子1は、最低周波数信号の波長の1/4よりも短い長さを有する先端開放型のアンテナ素子であることが好ましい。
図1は、本発明の実施の形態に係る疎結合コイルを含む小型広帯域アンテナ装置を示す図である。図1に示す小型広帯域アンテナ装置は、アンテナ素子1と、伝送線路4と、アンテナ素子1と伝送線路4との間に設けられたアンテナ整合回路とから主に構成されている。アンテナ素子1は、最低周波数信号の波長の1/4よりも短い長さを有する先端開放型のアンテナ素子であることが好ましい。
アンテナ素子1は、等価キャパシタ2と、等価キャパシタ2に直列の放射抵抗3とを有する。また、伝送線路4は、負荷抵抗5を有する。アンテナ整合回路は、アンテナ素子に接続された閉回路を構成する一次コイル5を有する一次側共振回路と、伝送線路4と直列に接続された同調キャパシタ8及び二次コイル7で閉回路を構成した二次側共振回路と、が一次コイル5と二次コイル7の相互インダクタンス9で疎結合されて構成されている。このアンテナ整合回路は、一次側共振回路と二次側共振回路とによる複同調回路で構成されている。
図1に示すような複同調回路として良好な伝送特性を得るためには、一次コイル6と二次コイル7との間の結合度kと共振回路Qとの積、すなわち結合係数βが(β=kQ)が1(臨界結合)近傍にあることが望ましい。アンテナ素子1が小型化すると、例えば最低周波数信号の波長の1/4よりも短い長さを有する先端開放型のアンテナ素子であるとすると、アンテナ素子1のキャパシタンスや放射抵抗が共に極めて小さいために、共振回路のQ値が非常に大きくなる可能性がある。したがって、このような場合に一次コイル6と二次コイル7とがほぼ臨界結合で結合するためには、結合度kを小さくする必要がある。
一次コイル6と二次コイル7との間の結合度kを小さくするためには、従来の複同調回路のように一次コイル6と二次コイル7との間を離せば良いが、スペースを広くとってしまう。また、一次コイル6と二次コイル7の省スペース化を図るために、コイル自体の大きさを小さくすると、Q値が下ってしまって性能が低下してしまう。そこで、本発明者は、一次コイル6と二次コイル7との間を離すことなく、しかもQ値を低下させることなく、両者の結合度kを小さくすることを見出した。
本発明の疎結合コイルは、第1コイル、及び前記第1コイルに直列に接続され、前記第1コイルと逆相(逆巻き)である第2コイルを有する一次コイルと、前記一次コイルの周囲に設けられた二次コイルと、を具備する。この疎結合コイルは、図2(a)に示すように、第1コイル11及び第2コイル12を有する一次コイルと、二次コイル13とが組み合わされて構成されている。一次コイルは、図2(b)に示すように、第1コイル11と第2コイル12とが直列接続されており、第1コイル11の巻回方向と第2コイル12の巻回方向とが逆向きである。ここでは、一次コイルは、巻き線を略8の字形状に巻回することにより、巻回方向が互いに異なる第1コイル11及び第2コイル12を実現している。図2(b)に示す一次コイル11,12と図2(c)に示す二次コイル13とを組み合わせることにより、図2(a)に示す疎結合コイルが得られる。
一次コイルの第1コイル11と二次コイル13とが電磁結合されており、一次コイルの第2コイル12と二次コイル13とが電磁結合されている。また、一次コイル11,12によって二次コイル13に発生する誘起起電力は、一次コイルの第1コイル11による起電力と、第2コイル12による起電力との和になるため、それぞれの起電力のわずかな違いにより一次コイルと二次コイルとが疎結合され、疎結合コイルが実現できる。
一次コイルと二次コイルとの間で起電力の違いを生じさせるためには、例えば、一次コイルの巻き線間隔と二次コイルの巻き線間隔とを異ならせたり、図3(a)に示すように、一次コイルL1の中心C1と二次コイルL2の中心C2が異なる位置になるように配置したりすることが挙げられる。
また、一次コイルにおいては、互いに逆相の第1コイル11と第2コイル12を有するため、両者で相殺されないように、第1コイル11のインダクタンスと第2コイル12のインダクタンスとが異なるようにする必要がある。第1コイル11のインダクタンスと第2コイル12のインダクタンスとが異なるようにするためには、例えば、図3(b)に示すように、第1コイルL2-1の大きさ(径)と第2コイルL2-2の大きさ(径)とを異ならせたり、第1コイルの巻き数と第2コイルの巻き数とを異ならせたり、第1コイルの引き出し線の長さと第2コイルの引き出し線の長さを異ならせたり、第1コイルの巻き線間隔と第2コイルの巻き線間隔とを異ならせたりする。
このように、第1コイル、及び第1コイルに直列に接続され、第1コイルと逆相である第2コイルを有する一次コイルと、一次コイルの周囲に設けられた二次コイルと、で構成された本実施の形態に係る疎結合コイルは、図1に示すように、一次コイルと二次コイルとの間を離すことなく組み合わせている。このため、疎結合コイルの幅(W)をコイル一つ分の長さにすることが可能となり、小型化を図ることができる。しかもコイルの大きさを小さくする必要がないので、Q値を低下させることもない。このように、小型のアンテナ素子を用いたアンテナ装置に適する疎結合コイルを実現することができる。
このような疎結合コイルを図1に示すように小型アンテナ装置に適用すると、小型のアンテナ素子のためにQ値が大きくなっても結合度kを小さくすることができるので、結合係数βを小さくすることが可能となり、複同調回路として良好な伝送特性を得ることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態においては、本発明の疎結合コイルを小型アンテナ装置に適用した場合について説明しているが、本発明はこれに限定されず、疎結合コイルをチューナなどに用いられる複同調回路に適用しても良い。また、上記実施の形態において説明した回路構成や実施例に用いた数値は、これらに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
1 アンテナ素子
2 キャパシタ
3 放射抵抗
4 伝送線路
5 負荷抵抗
6 一次コイル
7,13 二次コイル
8 同調キャパシタ
9 相互インダクタンス
11 第1の一次コイル
12 第2の一次コイル
2 キャパシタ
3 放射抵抗
4 伝送線路
5 負荷抵抗
6 一次コイル
7,13 二次コイル
8 同調キャパシタ
9 相互インダクタンス
11 第1の一次コイル
12 第2の一次コイル
Claims (5)
- 第1コイル、及び前記第1コイルに直列に接続され、前記第1コイルと逆相である第2コイルを有する一次コイルと、前記一次コイルの周囲に設けられた二次コイルと、を具備することを特徴とする疎結合コイル。
- 前記一次コイル及び前記二次コイルは、それぞれのコイルの中心が異なる位置になるように配置されることを特徴とする請求項1記載の疎結合コイル。
- 前記一次コイルの巻き線間隔と前記二次コイルの巻き線間隔とが異なることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の疎結合コイル。
- 前記第1コイルのインダクタンスと前記第2コイルのインダクタンスとが異なることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の疎結合コイル。
- 第1共振回路と第2共振回路とを請求項1から請求項4のいずれかに記載の疎結合コイルで疎結合してなるアンテナ整合回路と、最低周波数信号の波長の1/4よりも短い高さもしくは長さを有する先端開放型のアンテナ素子と、を具備することを特徴とする小型広帯域アンテナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006116871A JP2007288741A (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | 疎結合コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2006116871A JP2007288741A (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | 疎結合コイル |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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2006
- 2006-04-20 JP JP2006116871A patent/JP2007288741A/ja not_active Withdrawn
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