JP3084006U - 料理包装体セット - Google Patents

料理包装体セット

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JP3084006U
JP3084006U JP2001005262U JP2001005262U JP3084006U JP 3084006 U JP3084006 U JP 3084006U JP 2001005262 U JP2001005262 U JP 2001005262U JP 2001005262 U JP2001005262 U JP 2001005262U JP 3084006 U JP3084006 U JP 3084006U
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和徳 鷺岡
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株式会社徳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、料理を優れた食感及び風味を保持
した状態に長期間に亘って保存可能に収納袋内に収納、
密封してなる料理包装体を複数個、箱内に収納してなる
料理包装体セットを提供する。 【解決手段】 本考案の料理包装体セットAは、料理包
装体1は、ガスバリア性を有する収納袋11内に殺菌処理
された料理12を収納し且つ不活性ガスを充填して密封さ
れてなり、この料理包装体1を複数個、箱内に収納して
なるので、料理包装体内の料理は冷蔵保存する必要もな
く常温にて長期間に亘って保存可能である。そして、上
記料理包装体内の料理は長期間が経過した後においても
優れた食感及び食味を有し美味しく食することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、料理を優れた食感及び風味を保持した状態に長期間に亘って保存可 能な料理包装体を複数個、箱内に収納してなる料理包装体セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、法要や披露宴等において、出席して戴いた方に感謝の意味を込めて 食事が振る舞われる。そして、出席者は、その場で振る舞われた料理を食するの であるが、その後の予定の都合上、退席せざるを得ない場合もあり、このような 場合には、料理を折り詰めに詰めた上で持ち帰って戴いている。
【0003】 しかしながら、夏場や梅雨時期にあっては、自宅に持ち帰る迄に時間を要する ような場合、折り詰めに詰めた料理が腐ってしまうといったおそれがあり、衛生 上問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、料理を優れた食感及び風味を保持した状態に長期間に亘って保存可 能に収納袋内に収納、密封してなる料理包装体を複数個、箱内に収納してなる料 理包装体セットを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の料理包装体セットは、料理包装体は、ガスバリア性を有する 収納袋内に殺菌処理された料理を収納し且つ不活性ガスを充填して密封されてな り、この料理包装体を複数個、箱内に収納してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案の料理包装体セットにおける料理包装体は、ガスバリア性を有する収納 袋内に殺菌処理された料理を収納し且つ不活性ガスを充填して密封されてなるの で、料理を常温で長期間に亘って優れた食味及び食感を保持しつつ保存可能であ る。
【0007】 しかも、収納袋内には不活性ガスが充填されていることから、料理包装体に外 部から圧力が加わった場合にあっても、不活性ガスがクッションとなって収納袋 内の料理が型崩れするといった不測の事態は殆ど発生しない。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の料理包装体セットの一例を図面を参照しつつ説明する。料理包装体1 は、ガスバリア性を有する収納袋11内に不活性ガスが充填され且つ殺菌処理され た料理12が収納された状態に密封されてなる。
【0009】 料理包装体1の収納袋11は、図1及び図2に示したように、ガスバリア性を有 する透明な平面縦長長方形状の合成樹脂シート1a、1aを2枚、重合し、これら合 成樹脂シート1a、1aの対向する外周縁部1b、1b同士を一定幅でもって熱融着する ことによって形成されており、合成樹脂シート1a、1aの対向内面間には収納空間 部111 が形成されている。なお、上記収納袋11のガスバリア性としては、酸素ガ スを全く透過させないものの他に、酸素ガスを僅かに透過させるもの、具体的に は、酸素ガス透過性が1.5〜3.5cc/m2 ・24hrs程度のものも含ま れる。
【0010】 そして、上記収納袋11の収納空間部111 内に、殺菌処理された所望の料理12を 収納すると共に窒素や二酸化炭素等の不活性ガスを充填した上で収納空間部111 を全面的に閉止し密封することによって料理包装体1が形成されている。
【0011】 上記料理12に施される殺菌処理としては、特に限定されるものではないが、例 えば、所定温度で料理12を加熱することによって料理12を殺菌する殺菌処理が挙 げられる。
【0012】 上記収納袋11の収納空間部111 内に充填されているガスのうち、上記不活性ガ スが95体積%以上占めていることが好ましく、99体積%以上占めていること がより好ましい。
【0013】 これは、上記収納袋11の収納空間部111 内における上記不活性ガスの占める割 合が95体積%未満であると、酸素等の活性ガスが多くなり、収納袋11内に収納 した料理12が保存中に酸化してしまって、料理12の食味や食感が低下してしまう ことがあるからである。
【0014】 又、上記収納袋11の収納空間部111 内に少量のエチルアルコールを添加してお けば、収納袋11の収納空間部111 内に収納した料理12にエチルアルコールを保存 中に徐々にしみ込ませることにより料理12の殺菌を行うことができ、料理12の殺 菌度を向上させることができる。
【0015】 そして、上記の如く構成された料理包装体1は、図3に示したように、箱2内 に体裁良く配列された状態で収納される。上記箱2は、従来から包装箱として用 いられているものと同様のものが用いられ、具体的には、平面横長長方形状の底 面部21の四方外周縁部から上方に向かって突設された一定高さの低周壁部22とか らなり、底面部21の内面及び低周壁部22の内面とによって、上方に向かって全面 的に開口してなる包装体収納部23が形成されている。
【0016】 上記箱2の包装体収納部23内は複数の収納室231 、231 ・・・に分割(図2に おいては6分割)され、各収納室231 内に料理包装体1が収納されて料理包装体 セットAが構成されている。そして、上記箱1の包装体収納部23の上端開口部は 蓋体(図示せず)によって開閉自在に閉止されている。
【0017】 又、上記料理包装体1は不活性ガスと共に透明な収納袋11内に料理12が収納さ れてなるので、料理包装体1の料理12を収納袋11を開封することなく視認するこ とができ、色彩の異なる料理12が収納された料理包装体1を種々組み合わせた状 態に箱2内に配列、収納させることによって料理包装体セットAに高い意匠性を 付与することができる。
【0018】 次に、上記料理包装体1の作製要領について説明する。先ず、料理12の原料に 皮むき、スライス、千切り、角切り等の下処理を施した後、窒素や二酸化炭素等 の不活性ガス雰囲気下において、下処理を行った上記原料の表面に紫外線を照射 して原料表面の減菌化を行ったり或いはエチルアルコールを噴霧して原料表面の 減菌化と同時にエチルアルコールを原料内にしみ込ませて原料内部の減菌化を行 い、続いて、不活性ガス雰囲気下において、原料を炒めたり焼いたりして前処理 を行う。
【0019】 しかる後、ガスバリア性を有する収納袋11の収納空間部111 内に上記前処理を 行った原料及びこの原料に味を付けるための調味液を収納し、続いて、収納袋11 の収納空間部111 内の空気を吸引した後、収納袋1の収納空間部111 内に窒素や 二酸化炭素等の不活性ガスを充填した上で収納空間部111 の開口部を熱融着する ことによって収納袋11を密封する。なお、収納袋11の収納空間部111 内の空気を 不活性ガスによって追い出しながら、収納袋11の収納空間部111 内に不活性ガス を充填してもよい。
【0020】 次に、上記原料及び調味液が収納され且つ不活性ガスが充填された状態に密封 されてなる収納袋11に、例えば、一定温度で又は段階的に昇温させながら加熱す ることによって、収納袋11内の原料を調理すると共に原料の殺菌を行った後、収 納袋11を急速に冷却して収納袋11内の料理の過加熱を防止し、料理の食感及び食 味の低下を防ぐことによって、収納袋11内に殺菌処理が施された料理12を収納し 且つ不活性ガスを充填して密封されてなる料理包装体1を得ることができる。
【0021】 なお、上記要領によれば、原料は不活性ガス雰囲気下において調理されること から、調理過程における原料の酸化を防止して料理の食味及び食感の低下を防ぐ ことができる。
【0022】 次に、上記料理包装体セットAの使用要領について説明する。なお、料理包装 体セットAはさまざまな用途に用いられるが、以下においては、仏事や法要の際 に料理包装体セットAが使用される場合の要領について説明する。
【0023】 仏事や法要に出席された方は、親族から感謝の気持ちとして料理が振る舞われ るが、その後の予定の関係で料理を戴く時間のない方がいらっしゃり、このよう な場合、振る舞われる料理の代わりに上記料理包装体セットAが手渡され、出席 者は料理包装体セットAを自宅に持ち帰る。
【0024】 この時、夏場や梅雨時期といった食品が腐り易い時期であっても、収納袋11内 の料理12は、殺菌された状態で且つ不活性ガス中に保存されているので、自宅に 持ち帰る途中に腐ったりすることはない。
【0025】 又、自宅に持ち帰る途中に料理包装体セットAの料理包装体1に押圧力が加わ った場合にあっても、料理包装体1の収納袋11内には不活性ガスが充填されてお り、この不活性ガスがクッションの役割を果たすので、料理包装体1内の料理12 が押圧力によって潰されたりするといった不測の事態は殆ど発生しない。
【0026】 そして、料理包装体1内の料理12を食するにあたっては、料理包装体セットA の箱2内から料理包装体1を取り出し、この料理包装体1をそのまま湯煎して料 理包装体1内の料理12を温めた上で料理包装体1を開封して料理12を取り出して 食するか、或いは、料理包装体1を開封して料理12を収納袋11から取り出して別 途用意した容器内に移しかえた後、料理12を電子レンジで温めた上で食する。
【0027】 ここで、料理包装体セットAの料理は自宅に持ち帰った後に直ちに食されずに 暫く保存されることもあるが、このような場合であっても、料理包装体Aの料理 12は、収納袋11内に殺菌された上で不活性ガス雰囲気下に収納、密封されている ので腐ったりすることはなく、長期間保存された後に上述の要領で食した場合に あっても、料理12は優れた食味及び食感を有しており美味しく食することができ る。
【0028】
【考案の効果】
本考案の料理包装体セットは、料理包装体は、ガスバリア性を有する収納袋内 に殺菌処理された料理を収納し且つ不活性ガスを充填して密封されてなり、この 料理包装体を複数個、箱内に収納してなることを特徴とするので、料理包装体内 の料理は冷蔵保存する必要もなく常温にて長期間に亘って保存可能である。そし て、上記料理包装体内の料理は長期間が経過した後においても優れた食感及び食 味を有し美味しく食することができる。
【0029】 そして、料理包装体の収納袋内には不活性ガスが充填されているので、保存中 に料理包装体に外部から押圧力が加わった場合にあっても不活性ガスがクッショ ンの役割を果たし、収納袋内の料理が押圧力によって型崩れしたりするといった ことはなく、よって、料理包装体内の料理を常に優れた食感でもって美味しく食 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】料理包装体を示した斜視図である。
【図2】図1の料理包装体の縦断面図である。
【図3】料理包装体セットを示した斜視図である。
【符号の説明】
1 料理包装体 11 収納袋 12 料理 A 料理包装体セット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 料理包装体は、ガスバリア性を有する収
    納袋内に殺菌処理された料理を収納し且つ不活性ガスを
    充填して密封されてなり、この料理包装体を複数個、箱
    内に収納してなることを特徴とする料理包装体セット。
JP2001005262U 2001-08-09 2001-08-09 料理包装体セット Expired - Fee Related JP3084006U (ja)

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