JP2022013352A - 真空パック入り焼き芋及び缶入り焼き芋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、焼成後に長期間保存しても表面のべたつきが抑制され、手軽に喫食でき、焼き芋本体の風味やテクスチャー(食感)を得られる真空パック入り及び缶入り焼き芋の製造方法を提供することを目的とする。
宮崎県産の生甘藷1の好適なサイズを計量し、鮮度、外形及び色味を目視して選別し、水で洗浄後、その両端を5mm程度カットして原料生甘藷として使用した。原料に使用する生甘藷は、鮮度が良好なものを使用し、雨水や寒波によってカビや腐敗等が発生しているものや変色したものは一切使用しない。
収穫後、土が付いたままの甘藷を温度34℃~36℃、湿度95%以上の環境下に約50時間置くことで甘藷の皮下組織にコルク層ができ、収穫時についた傷が自然治癒(以下、キュアリング処理という)される。これにより、甘藷への病原菌などの侵入を防止することができ、最適な水分量や旨味を保持することができる。
このキュアリング処理の後、さらに、温度13℃~14℃、湿度85%~90%の環境下で約90日間程度貯蔵し、熟成させる。その後、下処理として洗浄して土等を除去する。
上記工程で得られた原料生甘藷1を、焼き芋機(予熱した石焼き窯又はコンベクションオーブン)に投入して焼成して(焼成条件は160℃で60~90分間、好ましくは1時間)焼き芋2を得た。本実施例では焼成時間を約1時間とした。焼き芋機としては、遠赤外線オーブン2釜2段名人焼きSC-D2-AII(商品名:株式会社小野食品機械製)。滅菌処理機としては、小型高温高圧調理器「達人釜」FCS-KM76(商品名:パナソニック株式会社製)を使用した。
次いで、温度40℃~50℃で15時間~18時間、好ましくは40℃で15時間生芋と比較したときの水分量が63%~68%、好ましくは65%程度になるまで再乾燥させた。これにより、甘藷の持つ甘味がさらに凝縮される。 本実施例では、再乾燥装置として、シズオカ多目的電気乾燥機ドラッピーDSK-20(商品名:黒田工業株式会社製)を使用した。
上記工程で得られた焼き芋2を温度110℃~120℃で30分間~50分間、好ましくは118℃で40分間加熱殺菌処理する。
熟成乾燥前の生甘藷1、熟成乾燥した生甘藷1の焼成後の焼き芋2からサンプルを切り出し、各サンプルをすりおろして、3倍の蒸留水を入れてよく混合し、濾紙で濾過した濾液について、ブリックス糖度計(商品名:ポケット糖度計PAL-1:株式会社アタゴ製)によりブリックス糖度を測定し、測定値から未希釈のサンプルのブリックス糖度を算出した。結果を表1に示す。
焼成後の焼き芋2を、常温又は冷蔵庫5で冷却し常温まで温度を下げた。尚、焼き芋2はそのまま冷蔵しておくことも勿論可能である。
別途、洗浄・乾燥した袋状のプラスチックフィルム(ポリエステル)製のパウチ3に焼き芋2を封入し、バッチ式脱期気釜7内に設置し、装置内を2000Paまで減圧し、そのまま5分間排気を継続して、パウチ3内を脱気し封緘した。その後、液漏れ、パウチの波打ち等の目視検査を行う。すなわち、パック不良、パウチの凹みや傷を目視で検査し、良品につき次の加熱・殺菌工程に進む。。尚、パウチ3は、さらにアルミニウム箔を積層したレトルトパウチでもよい。真空パック機としては、卓上型真空包装機 量産型V-455G-1(商品名:株式会社TOSEI製)を使用した。
次いで、バッチ式加熱槽7aにより、レトルト食品で一般的に行なわれる加熱加圧殺菌(120℃、4分)を行った。
加熱殺菌の後、35℃以下で20分間以上冷却し、乾燥して真空パック焼き芋8を得る。尚、ここまでの工程得られた真空パック焼き芋8を店舗等で陳列販売する場合、下記の封缶工程を施すことなく、そのまま提供するものでも勿論よい。
図2は、本発明に係る缶入り焼き芋10を示すものであり、上記工程で得られた真空パック焼き芋8を、さらに、予め洗浄・乾燥された上蓋9aで封印可能な円筒缶9bからなる容器缶9内に封缶する。
宮崎県産の生甘藷1の好適なサイズを計量し、鮮度、外形及び色味を目視して選別し、水で洗浄後、その両端を10mm程度カットして原料生甘藷として使用した。
上記工程で得られた原料生甘藷1を、焼き芋機(予熱した石焼き窯又はコンベクションオーブン)に投入して1時間焼成して焼き芋2を得た。焼き芋機としては、上記実施例1と同様に、遠赤外線オーブン2釜2段名人焼きSC-D2-AII(商品名:株式会社小野食品機械製)。滅菌処理機としては、小型高温高圧調理器「達人釜」FCS-KM76(商品名:パナソニック株式会社製)を使用した。
焼成後の焼き芋2からサンプルを切り出し、各サンプルをすりおろして、3倍の蒸留水を入れてよく混合し、濾紙で濾過した濾液について、ブリックス糖度計(ATAGО製 N-1)によりブリックス糖度を測定し、測定値から未希釈のサンプルのブリックス糖度を算出した。結果を表2に示す。
試食(ブラインドテスト)により官能試験を行った。パネラーは10名、内5名は女性、年齢は20~60歳と幅広くした。味や香り食感などの喫食における比較テストである。
2 焼き芋
3 パウチ
4 石焼釜又はコンベクションオーブン
5 冷蔵庫
6 脱酸素剤
7 缶商品の自動販売機
8 真空パック焼き芋
9 容器缶
9a 上蓋(蓋体)
9b 円筒缶(缶体)
9c 突条
10 缶入り焼き芋
11 保温された缶商品
12 ペットボトル飲料
13 自動販売機
14 返却ケース
Claims (2)
- 生甘藷を34℃~36℃温度及び湿度95%以上の環境下でキュアリングする工程と、キュアリング処理の後、さらに、温度13℃~14℃、湿度85%~90%の環境下で約90日間程度貯蔵し熟成させる工程と、熟成貯蔵した甘藷を160℃で60分間~90分間焼成して焼き芋を得る工程と、得られた焼き芋を温度40℃~50℃で15時間~18時間再乾燥する工程と、冷却冷蔵する工程と、冷却冷蔵した焼き芋を真空パックする工程と、真空パックした焼き芋を118℃~120℃で40分間~50分間加熱殺菌する工程を備えることを特徴とする真空パック入り焼き芋の製造方法。
- 請求項1で得られた真空パック入り焼き芋を、缶容器に封缶する工程を備えることを特徴とする缶入り焼き芋の製造方法。
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JP2017083093A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | 株式会社ユナイテッド | 高湿度食品貯蔵庫 |
JP3222339U (ja) * | 2019-05-14 | 2019-07-25 | 株式会社和光産業 | 缶入り焼き芋 |
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Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
西武読売新聞, JPN6022031631, 13 June 2019 (2019-06-13), pages 27, ISSN: 0004840244 * |
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