JP3083984B2 - 鋼中成分分析用試料の加工方法 - Google Patents

鋼中成分分析用試料の加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、割れを生じること
なく、鋼中成分分析用試料の加工時間を短縮し、製鋼の
操業時間の短縮を図ることができる鋼中成分分析用試料
の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−172717号公報
や、特開平7−43274号公報や、実開昭60−35
246号公報に提示されている鋼中成分分析用試料の加
工方法は、図2のグラフ及び図6のフローチャートに示
すように、気送管で搬送されてきた1000℃のサンプ
ルを温水等を用いて徐冷却して50℃まで降温させる第
1工程fと、サンプルを切断して分析用スライス試料を
加工するとともに、分析用スライス試料の表面を粗研磨
する第2工程gと、上記した切断と粗研磨によって50
℃から200℃まで昇温した分析用スライス試料を常温
水を用いて急冷却して、分析用スライス試料の温度を3
0℃まで降温させる第3工程hと、分析用スライス試料
の表面を仕上げ研磨するとともに分析用スライス試料の
温度を50℃まで昇温させて鋼中成分分析用試料を加工
する第4工程iとからなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記鋼中成分
分析用試料の加工方法は、未だ、以下の解決すべき課題
を有していた。即ち、図2に示すように、鋼中成分分析
用試料に割れが発生するのを防止するため、気送管で搬
送されてきたサンプルは、温水等を用いて徐冷却して5
0℃まで降温させている。そのため、サンプルの冷却に
相当な時間を要する(図2では例えば60秒)。また、
冷却されたサンプルを切断・粗研磨して分析用スライス
試料を加工するに際しても、サンプルが硬いため、その
切断・研磨に相当な時間を要する(図2では例えば20
秒)。さらに、粗研磨によって分析用スライス試料が発
熱してその温度が50℃から200℃まで昇温するの
で、再度冷却する必要があり、この冷却にも相当な時間
を要する(図2では例えば10秒)。従って、その後に
行なわれる仕上げ研磨に要する時間(図2では例えば1
5秒)も含めると、鋼中成分分析用試料を加工するため
に相当長い時間を要することになっていた(図2では例
えば105秒)。そのため、連続鋳造作業の前工程とし
て行なわれる二次精錬に用いるDH炉や取鍋の耐火物の
寿命を短くし、また、合金等の副原料の適正な使用がで
きず無駄が生じ、さらに、電気、蒸気、アルゴンガス等
のユーティリティコストにおいても無駄を生じていた。
また、鋼種によっては、例えば、高炭素鋼の場合には、
上記した徐冷却によっても鋼中成分分析用試料に割れを
生じ、鋼中成分分析用試料の歩留りを低下していた。本
発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、割れを生
じることなく、鋼中成分分析用試料の加工時間を短縮
し、製鋼の操業時間の短縮を図ることができる鋼中成分
分析用試料の加工方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の鋼中成分分析用試料の加工方法は、溶銑、溶鋼等
の溶融金属から採取されて気送管にて搬送された高温の
サンプルを切断して分析用スライス試料を採取し、該分
析用スライス試料をマルテンサイト変態開始温度よりわ
ずかに高い温度まで急冷却して一次冷却を行い、該一次
冷却終了後、前記分析用スライス試料の表面に粗研磨加
工を行い、該粗研磨加工終了後、前記分析用スライス試
料を鋼種に応じて急冷却する又は徐冷却後急冷却して常
温まで二次冷却を行い、該二次冷却終了後、前記分析用
スライス試料の表面に仕上げ研磨を行うことにより、鋼
中成分分析用試料を加工するようにしている。請求項2
記載の鋼中成分分析用試料の加工方法は、請求項1記載
の鋼中成分分析用試料の加工方法において、前記二次冷
却において、前記分析用スライス試料が低炭素鋼の場合
は該分析用スライス試料を急冷却して二次冷却を行い、
前記分析用スライス試料が高炭素鋼の場合は該分析用ス
ライス試料を徐冷却した後急冷却するようにしている。
【0005】
【作用】請求項1及び2記載の鋼中成分分析用試料の加
工方法においては、まず、図1のフローチャート及び図
2のグラフに示すように、溶銑、溶鋼等の溶融金属から
採取されて気送管にて搬送された高温のサンプルを切断
して分析用スライス試料を採取する。この工程において
サンプルを切断するようにしたのは、気送管にて搬送さ
れたサンプルは、図1のフローチャート及び図2のグラ
フに示すように、例えば、約1000℃の高温状態にあ
るので、軟らかく切断しやすく、かつ、分析用スライス
試料を精度よく加工できるからである。また、切断は砥
石切断装置等を用いて行うが、この際、サンプルは高温
なので、切断によって発熱が行なわれることはなく、む
しろ、図2に示す温度曲線aから明らかなように、採取
した分析用スライス試料の温度は、約1000℃から、
例えば、約800℃に短時間(5秒)で冷却されること
になる。従って、鋼中成分分析用試料の加工に要する冷
却時間の短縮を、まず、この工程において図ることがで
きる。
【0006】次に、図1及び図2に示すように、約80
0℃にある分析用スライス試料を、試料冷却装置中の冷
却水に浸漬する等して、マルテンサイト変態開始温度よ
りわずかに高い温度、例えば、約400℃まで、急冷却
して一次冷却を行う。この急冷却によっても、図2に示
す温度曲線bから明らかなように、鋼中成分分析用試料
の加工に要する冷却時間の短縮を図ることができる(5
秒)。また、この急冷却は、マルテンサイト変態開始温
度よりわずかに高い温度になるまでしか行なわないの
で、分析用スライス試料がマルテンサイトに変態し、そ
の結果、分析用スライス試料に割れが生じるのを確実に
防止することができる。次に、図1及び図2に示すよう
に、急冷却後の分析用スライス試料の表面を、砥石研磨
装置等を用いて粗研磨する。ここで粗研磨を行なうの
は、分析用スライス試料がいまだ高温状態(例えば、約
400℃)にあるので、研磨を容易に、従って、短時間
に行なうことができるからである。また、研磨は砥石研
磨装置等を用いて行うが、この際、分析用スライス試料
は、前記した通り、かなり高温状態にあるので、粗研磨
によって発熱が生じることはなく、むしろ、粗研磨した
分析用スライス試料の温度は、図2で示す温度曲線cか
ら明らかなように、約400℃から、例えば、約300
℃に短時間(15秒)で冷却されることになる。従っ
て、鋼中成分分析用試料の加工に要する冷却時間の短縮
をこの工程においても図ることができる。
【0007】次に、図1及び図2に示すように、粗研磨
加工終了後、分析用スライス試料を鋼種に応じて急冷却
する又は徐冷却後急冷却して常温(例えば、約30℃)
まで二次冷却を行なう。即ち、分析用スライス試料が低
炭素鋼の場合は、上記した粗研磨後、約300℃にある
分析用スライス試料を、試料冷却装置中の冷却水に浸漬
する等して、図2に示す温度曲線dから明らかなよう
に、常温(例えば、約30℃)まで急冷却して二次冷却
を行う。この急冷却によっても、鋼中成分分析用試料の
加工に要する冷却時間の短縮を図ることができる(15
秒)。また、このように急冷却しても、分析用スライス
試料が低炭素鋼の場合はマルテンサイト変態を生じない
ので、分析用スライス試料に割れが生じるのを確実に防
止することができる。また、分析用スライス試料が高炭
素鋼の場合は、上記した粗研磨後、約300℃にある分
析用スライス試料を、図2に示す温度曲線d1 、d2
ら明らかなように、水を混入した空気を吹き付ける等し
ていったん徐冷却して、例えば約200℃まで降温し、
その後、試料冷却装置中の冷却水に浸漬する等して、常
温(例えば、約30℃)まで、急冷却して二次冷却を行
う。この徐冷却と急冷却とを組み合わせた場合において
も、鋼中成分分析用試料の加工に要する冷却時間の短縮
を図ることができる(15秒)。ここで急冷却に先立っ
て徐冷却したのは、高炭素鋼の場合、始めから急冷却す
るとマルテンサイト変態を起こして割れが生じるおそれ
があるので、これを防止するためである。また、徐冷却
後に急冷却を行なうようにしたのは、約200℃以下の
温度では、急冷却してもマルテンサイト変態が起こら
ず、割れを発生させることなく、鋼中成分分析用試料の
加工に要する冷却時間の短縮を図ることができるからで
ある。
【0008】次に、二次冷却終了後、分析用スライス試
料の表面を、ベルト研磨装置等を用いて仕上げ研磨を行
い鋼中成分分析用試料を加工する。この仕上げ研磨によ
って、鋼中成分分析用試料の温度は、二次冷却終了後の
30℃から50℃まで昇温することになる。ここで、鋼
中成分分析用試料の温度を50℃とするのは、鋼中成分
分析用試料の温度が50℃を越えると、鋼中成分分析用
試料中の成分の発光強度が弱くなり、発光分析装置によ
る正確な成分分析ができなくなるからである。なお、仕
上げ研磨に要する時間(15秒)は従来と同様である。
従って、本発明に係る鋼中成分分析用試料の加工方法に
要する全加工時間は、55秒となり、従来の鋼中成分分
析用試料の加工方法に要する全加工時間(105秒間)
と比較した場合、50秒短縮されている。
【0009】
【発明の効果】請求項1及び2記載の鋼中成分分析用試
料の加工方法においては、溶銑、溶鋼等の溶融金属から
採取されて気送管にて搬送された高温のサンプルを切断
して分析用スライス試料を採取し、分析用スライス試料
をマルテンサイト変態開始温度よりわずかに高い温度ま
で急冷却して一次冷却を行い、一次冷却終了後、分析用
スライス試料の表面に粗研磨加工を行い、粗研磨加工終
了後、分析用スライス試料を鋼種に応じて急冷却する又
は徐冷却後急冷却して常温まで二次冷却を行い、二次冷
却終了後、分析用スライス試料の表面に仕上げ研磨を行
い、鋼中成分分析用試料を加工するようにしたので、各
工程に要する時間を大幅に短縮でき、全体の加工時間も
大幅に短縮できる。その結果、製鋼操業時間の短縮が可
能となり、二次精錬関連の耐火物の寿命を延長でき、合
金等の適正量使用によって副原料原単位を削減でき、さ
らに、電気、蒸気、アルゴンガス等のユーティリティコ
ストの削減を図ることができる。また、鋼中成分分析用
試料の精度を高めることができ、不良試料を削減して、
高品質の製鋼に不可欠な鋼中成分分析作業を迅速、正確
かつ確実に行なうことができる。特に、請求項2記載の
鋼中成分分析用試料の加工方法においては、分析用スラ
イス試料が低炭素鋼の場合は分析用スライス試料を急冷
却して二次冷却を行い、分析用スライス試料が高炭素鋼
の場合は分析用スライス試料を徐冷却した後急冷却する
ことによって、鋼種如何にかかわらず、鋼中成分分析用
試料の加工時間の短縮を図ることができると共に、鋼中
成分分析用試料を精度よく加工することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、図1は本発明の一実施の形態
に係る鋼中成分分析用試料の加工方法の工程を示すフロ
ーチャート、図2は同方法及び従来法における試料温度
と加工時間との関係を示すグラフ、図3は同方法に用い
ることができる分析試料調整装置の正面図、図4は同方
法に用いることができる分析試料調整装置の平面図、図
5は鋼中成分分析用試料の加工工程の説明図である。図
3及び図4に、本発明の一実施の形態に係る鋼中成分分
析用試料の加工方法に好適に用いることができる分析試
料調整装置Aの構成を示す。図示するように、分析試料
調整装置Aは、実質的に、気送管10を通して又は手動
でサンプルS(図5参照)を受け入れるサンプル受入装
置11と、サンプル受入装置11からハンドリング装置
12を介してサンプルSを受け取り、このサンプルSを
切断・研磨して鋼中成分分析用試料S2を加工する分析
試料加工装置13とからなる。なお、本実施の形態で
は、分析試料調整装置Aは、ハンドリング装置12を介
して分析試料加工装置13からガス分析試料用サンプル
片を受け取り、加熱・打抜加工することによってガス分
析試料を加工するガス分析試料加工装置14も具備して
いる。
【0011】また、図3及び図4に示すように、分析試
料加工装置13は、長尺の横フレーム20に横移動自在
に取付けられかつサンプルチャック機構21を具備する
試料把持兼移送装置22と、横フレーム20の前方かつ
下方をなす位置に、サンプル受入装置11から順次間隔
をあけて離隔しながら、砥石切断装置23と、砥石研磨
装置24と、分析用スライス試料S1の急冷却と徐冷却
を行なうことができる試料冷却装置25と、ベルト研磨
装置26とからなる。上記した構成において、サンプル
チャック機構21は、図5に示すように、放射状に配列
した複数のチャック爪27と、このチャック爪27を半
径方向に拡縮してサンプルSや分析用スライス試料S1
を把持したり、離脱するカム機構28とからなる。
【0012】次に、上記した構成を有する分析試料調整
装置Aによる鋼中成分分析用試料S2の加工方法につい
て、特に、図5を参照して説明する。図示しないるつぼ
から取り出したサンプルSを気送管10を通してサンプ
ル受入装置11に移送する。サンプルSはサンプル受入
装置11に移送された時点で、約1000℃の温度を有
する。ハンドリング装置12を用いて、サンプルSを、
サンプル受入装置11から試料把持兼移送装置22にお
ける試料把持位置まで移送する。サンプルチャック機構
21を下降して、そのチャック爪27によって逆テーパ
状円柱体からなるサンプルSの小径部を把持する(図5
(a)参照)。試料把持作業後、サンプルチャック機構
21と一体的にサンプルSを上昇する。砥石切断装置2
3のサンプル回転切断刃29によってサンプルSから大
径部を切断する(図5(a)参照)。この切断によっ
て、残された小径部から形成される分析用スライス試料
S1の温度は、例えば、1000℃から800℃に降下
する。その後、試料把持兼移動装置22を試料冷却装置
25まで移動し、分析用スライス試料S1をその水タン
ク31内に貯留した冷却水中に浸漬して急冷却する(図
5(b)参照)。この急冷却によって、分析用スライス
試料S1の温度は、例えば、800℃から400℃に降
下する。次に、試料把持兼移送装置22を移動して砥石
研磨装置24の上方にもたらし、分析用スライス試料S
1の表面を回転砥石板30の砥面に当接して粗研磨する
(図5(c))。このような砥石研磨装置24による粗
研磨によって、例えば、分析用スライス試料S1の温度
は400℃から300℃に降下する。次に、試料把持兼
移送装置22を移動して再度試料冷却装置25上にもた
らし、分析用スライス試料S1が低炭素鋼の場合は、3
00℃から30℃に急冷却を行い、分析用スライス試料
S1が高炭素鋼の場合は、いったん300℃から200
℃に徐冷却を行い、その後、200℃から30℃に急冷
却を行なう(図5(d))。次に、試料把持兼移送装置
22を移動してベルト研磨装置26の上方にもたらし、
分析用スライス試料S1の表面を無端回動ベルト32の
砥面に当接して仕上げ研磨し、鋼中成分分析用試料S2
を加工する(図5(e))。この仕上げ研磨によって、
鋼中成分分析用試料S2の温度は30℃から試料適温で
ある50℃に上昇する。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る鋼中成分分析用試料
の加工方法と従来の鋼中成分分析用試料の加工方法とに
ついて実験を行なったので、表1にその結果を示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、従来の鋼中成分
分析用試料の加工方法におけるサンプル不良率が5%で
あるのに対し、本発明に係る鋼中成分分析用試料の加工
方法におけるサンプル不良率は0%であり、鋼中成分分
析用試料の歩留りが良好であることが判明した。従来の
鋼中成分分析用試料の加工方法における処理時間が10
5秒であるのに対し、本発明に係る鋼中成分分析用試料
の加工方法における処理時間は55秒であり、処理時間
を50秒も短縮できることが判明した。また、従来の鋼
中成分分析用試料の加工方法と比較して、本発明に係る
鋼中成分分析用試料の加工方法は、二次精錬に用いるD
H炉や、取鍋の耐火寿命についても延命化を図ることが
できることが判明した。また、従来の鋼中成分分析用試
料の加工方法と比較して、本発明に係る鋼中成分分析用
試料の加工方法は、DH炉や取鍋を用いた二次精錬にお
ける合金歩留りを向上できることが判明した。さらに、
二次精錬等に要する電気、蒸気、アルゴンガスの使用量
や、二次精錬装置の維持費などのユーティリティコスト
も削減できることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る鋼中成分分析用試
料の加工方法の工程を示すフローチャートである。
【図2】同方法及び従来法における試料温度と加工時間
との関係を示すグラフである。
【図3】同方法に用いることができる分析試料調整装置
の正面図である。
【図4】同方法に用いることができる分析試料調整装置
の平面図である。
【図5】同鋼中成分分析用試料の加工工程の説明図であ
る。
【図6】従来の鋼中成分分析用試料の加工方法の工程を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 分析試料調整装置 S サンプル S1 分析用スライス試料 S2 鋼中成分
分析用試料 10 気送管 11 サンプル
受入装置 12 ハンドリング装置 13 分析試料
加工装置 14 ガス分析試料加工装置 20 横フレー
ム 21 サンプルチャック機構 22 試料把持
兼移送装置 23 砥石切断装置 24 砥石研磨
装置 25 試料冷却装置 26 ベルト研
磨装置 27 チャック爪 28 カム機構 29 回転切断刃 30 回転砥石
板 31 水タンク 32 無端回動
ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰 隆昭 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 平5−172717(JP,A) 特開 平7−43274(JP,A) 特開 平5−240747(JP,A) 特開 平7−120455(JP,A) 特開 平7−225188(JP,A) 特開 昭59−56165(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/28 G01N 1/10 G01N 1/32 G01N 33/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属から採取され気送管にて搬送さ
    れた高温のサンプルを切断して分析用スライス試料を採
    取し、該分析用スライス試料をマルテンサイト変態開始
    温度よりわずかに高い温度まで急冷却して一次冷却を行
    い、該一次冷却終了後、前記分析用スライス試料の表面
    に粗研磨加工を行い、該粗研磨加工終了後、前記分析用
    スライス試料を鋼種に応じて急冷却する又は徐冷却後急
    冷却して常温まで二次冷却を行い、該二次冷却終了後、
    前記分析用スライス試料の表面に仕上げ研磨を行うこと
    により、鋼中成分分析用試料を加工するようにしたこと
    を特徴とする鋼中成分分析用試料の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記二次冷却において、前記分析用スラ
    イス試料が低炭素鋼の場合は該分析用スライス試料を急
    冷却して二次冷却を行い、前記分析用スライス試料が高
    炭素鋼の場合は該分析用スライス試料を徐冷却した後急
    冷却することを特徴とする請求項1記載の鋼中成分分析
    用試料の加工方法。
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