JP3083621B2 - 2ピース・フルフェイス板ディスクホィールの製造方法 - Google Patents

2ピース・フルフェイス板ディスクホィールの製造方法

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JP3083621B2
JP3083621B2 JP04029407A JP2940792A JP3083621B2 JP 3083621 B2 JP3083621 B2 JP 3083621B2 JP 04029407 A JP04029407 A JP 04029407A JP 2940792 A JP2940792 A JP 2940792A JP 3083621 B2 JP3083621 B2 JP 3083621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ディスクホィー
ル、詳しくは2ピース・フルフェイス板ディスクホィー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクの外周部をリムの表側フランジ
として利用し、ディスクをフルフェイス構造にした2ピ
ース・フルフェイス板ディスクホィールは、内向きフラ
ンジタイプと、インロータイプとに大別される。
【0003】前者の内向きフランジタイプは、図5に符
号14で示す溶接によるリム部の強度低下を防止するた
めに内向きフランジ15を設けたものである。この内向
きフランジタイプの2ピース・フルフェイス板ディスク
ホィールは、米国特許第4,610,482号公報で開
示されたものであるが、図6に示すような片フランジの
異形リム12と、図7に示すディスク13を仮組み固定
治具によって心出しした上で固定し、その状態で図5符
号14で示す部分を溶接される。
【0004】また、図6の異形リム12は周知のロール
成形で生産される。後者のインロータイプは、リムとデ
ィスクを組付溶接するときの位置決めを容易にするため
に、リムとディスクを互に嵌め込み式(インロータイ
プ)にしたものである(図8)。
【0005】このインロータイプに用いるリム18は、
図9に示すように、周知のロール成形で作成した2ピー
ス用のものの表側フランジ部24を切削除去することに
よって嵌合部21を形成する。
【0006】又、ディスク19は図10に示すように、
板材をプレス成形した後、符号25で示す部分を切削除
去して嵌合部22を形成する。このディスク19の嵌合
部22を、前記リム18の嵌合部21に嵌入するように
して嵌め込み、符号20で示すようにリム18とディス
ク19とを溶接する。溶接時にはリム18とディスク1
9とを固定する固定治具を用いて行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうちの
前者、内向きフランジタイプの2ピース・フルフェイス
板ディスクホィールは、リム12とディスク13の溶接
部14にV溝が形成されるため、溶接金属による凸部を
小さくできること、及び溶込み深さと溶接強度を確保し
易いことが長所である。しかし一方では治具によるリム
12とディスク13の軸心の位置決め精度の確保、及び
溶接による熱歪防止が困難であるという重大な欠点を有
していた。結果としてホィールの振れ精度の確保が困難
であるという問題点があった。
【0008】上記従来技術のうちの後者、インロータイ
プの2ピース・フルフェイス板ディスクホィールは、リ
ム18の嵌合部21と、ディスク19の嵌合部22の図
面における左右方向の寸法が短かく、そのため両嵌合部
に高精度な嵌め合い公差が必要で、きつ過ぎると嵌合で
きないし、緩いと心出し精度が低下し、溶接時の熱影響
による歪防止効果が無くなるという問題点があった。
【0009】又、組付溶接時の固定治具を必要とするば
かりでなく、溶接ビード20の表面を切削仕上げする必
要があるなどの問題点があった。更に、溶接ビードを小
さくし、かつ溶接溶込みを確保するため、溶接部に切削
加工等によりV溝を設けると、溶接時に溶け落ち等の欠
陥が発生し易い欠点があった。
【0010】そこで、本発明は、従来技術におけるこの
ような問題点を解消できる2ピース・フルフェイス板デ
ィスクホィールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ディスク外周部をリムの表側フランジと
して利用し、ディスクをフルフェイス構造にした2ピー
ス・フルフェイス板ディスクホイールにおいて、ディス
クの外周部に半径方向の切込みを入れて外周部をディス
ク外側部と内側部とに裂開し、外側部でリムの表側フラ
ンジを形成すると共に、内側部をディスクの軸方向に突
出する円環状の嵌合部形成し、このようにして形成し
円環状の嵌合部をリムの表側ビードシートの内周面に
圧入嵌合し溶接することを特徴とする。
【0012】
【実施例1】図1乃至図3において、1はリム、2は外
周部を表側フランジに利用したフルフェイス構造のディ
スク、3a及び3bはリム1とディスク2の溶接部を示
す。
【0013】リム1は、図2に示すような異形リムで、
リムビードシート裏側嵌合面5は5°のテーパに形成さ
れている。ディスク2は、厚みtの板材をプレス成形し
て先ず図3(a)の形状とし、その外周部10をディス
クの軸線X−Xと直角な平板状に形成する。次に、図3
(b)に示すように、切裂きロール11を外周部10に
当ててディスクの半径方向に切込み10cを入れ、外周
部10を外側部10aと内側部10bとに裂開する。切
込み10cが或程度の深さに達したら、切裂ロール11
を異なる形状のロールに変えて、更に深く切裂くと共に
外側部10aをロール加工して符号4に示す表側フラン
ジ4を形成する。又、内側部10bはしごき加工を加え
て図で左側へ折曲げ、嵌合部6を形成する。この時、デ
ィスク嵌合部6はリムビードシート裏側嵌合面5と一定
の嵌合代を確保するように成形し、ディスクの不要部分
9は切削除去する。
【0014】こうして作ったフルフェイス用のディスク
2の嵌合部6を、前記リム1の表側ビードシート裏側内
周面5に嵌合圧入し、その後図1に符号3aで示すよう
に、内周面5において嵌合部6の切除端(図の左側)端
面、及び3bで示すリム1の嵌入端においてリム1とデ
ィスク2を溶接する。
【0015】この溶接部位3a、3bは必要強度により
どちらか一方を省略したり、省略した部位にシーラーを
塗布することもできる。符号8で示す飾孔は、通常ディ
スクに設けられる放熱孔としての機能も果す。
【0016】なお、意匠性向上のためにNi−Crメッ
キを施す場合には、図3(b)に示すディスク単体の状
態でメッキ処理を行なう。ディスク単体でメッキ処理し
た後、図1のようにディスク2をリム1に嵌合溶接して
も、溶接部3aからディスク意匠面7までの距離が十分
得られるため、溶接時の熱影響によってディスク意匠面
7のメッキ膜が剥離変色することがない。
【0017】
【実施例2】図4は、図1に示した本発明ホィールの他
の実施例を示す。図4(a)のディスク2は、プレス成
形時に板厚tを有するフランジ部4を曲げ加工する。そ
の後フランジ4部の一部4aを切削除去することによ
り、段付外周部30及びコーナー部31を設ける。
【0018】次に図4(b)に示すコーナー部31にロ
ーラー32を当て、4b部を裂開することによりリム1
との嵌合部6を形成する。本実施例2の目的及び効果
は、前述の実施例1と同じである。
【0019】但し、実施例2は絞り成形時にフランジ部
4の曲げ加工を行うため、プレス成形時のスプリングバ
ックが少なくなり、平面精度の確保が容易となる。
【0020】
【発明の効果】本発明の2ピース・フルフェイス板ディ
スクホィールは上述のように構成されているので、リム
とディスクの嵌め込みの長さが大きくできる結果、大き
な嵌入代が得られ、組付溶接時の心出し固定治具が不要
であり、治具の誤差による精度悪化もなく簡単に量産で
きる。又、溶接時の熱変形、特に変形し易いリムの熱変
形と表側フランジ部の熱変形を防止できる。又、3b部
の溶接においてはディスク嵌合部6の存在によりリム1
の溶け落ちなどの欠陥を発生させることなく良好な溶接
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の上半分を示す縦断側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例1に用いるリムの上半分を示す
縦断側面図である。
【図3】本発明の実施例1に用いるディスクの上半分を
示す縦断側面図で、同図(a)はディスクのプレス成形
後の形を、同図(b)は更にその後の裂開成形後の形を
示す。
【図4】本発明実施例2を示すもので同図(a)はディ
スクのプレス成形後とその後の切削加工後の形を示す上
半分の縦断面図を、同図(b)は更にその後の裂開成形
後の形を示す。
【図5】従来技術の一例の上半分を示す縦断側面図であ
る。
【図6】図5の従来技術に用いるリムの上半分を示す縦
断側面図である。
【図7】図5の従来技術に用いるディスクの上半分を示
す縦断側面図である。
【図8】従来技術の他の例の上半分を示す縦断側面図で
ある。
【図9】図8の従来技術に用いるリムの上半分を示す縦
断側面図である。
【図10】図8の従来技術に用いるディスクの上半分を
示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 リム 2 ディスク 3a 溶接部 3b 溶接部 4 表側フランジ 5 表側ビードシート裏側内周面 6 嵌合部 10 外周部 10a 外側部 10b 内側部 10c 切込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 3/02 B60B 25/00 - 25/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク外周部をリムの表側フランジと
    して利用し、ディスクをフルフェイス構造にした2ピー
    ス・フルフェイス板ディスクホイールにおいて、ディス
    クの外周部に半径方向の切込みを入れて外周部をディス
    ク外側部と内側部とに裂開し、外側部でリムの表側フラ
    ンジを形成すると共に、内側部をディスクの軸方向に突
    出する円環状の嵌合部形成し、このようにして形成し
    円環状の嵌合部をリムの表側ビードシートの内周面に
    圧入嵌合し溶接することを特徴とする2ピース・フルフ
    ェイス板ディスクホイールの製造方法
JP04029407A 1991-03-26 1992-02-17 2ピース・フルフェイス板ディスクホィールの製造方法 Expired - Fee Related JP3083621B2 (ja)

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US5435632A (en) * 1993-09-24 1995-07-25 Hayes Wheels International, Inc. Full face fabricated vehicle wheel
US5435633A (en) * 1994-01-03 1995-07-25 Hayes Wheels International, Inc. Aluminum full face vehicle wheel

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