JPH0861354A - 調整用シムとその製造方法 - Google Patents
調整用シムとその製造方法Info
- Publication number
- JPH0861354A JPH0861354A JP21188994A JP21188994A JPH0861354A JP H0861354 A JPH0861354 A JP H0861354A JP 21188994 A JP21188994 A JP 21188994A JP 21188994 A JP21188994 A JP 21188994A JP H0861354 A JPH0861354 A JP H0861354A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shim
- shape
- shaped body
- adjusting
- strip
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- Pending
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 たとえば回転軸を支持するベアリングの側部
に介装してその部分の間隙を調整するシムと、その製造
方法を提供する。 【構成】 外周に面取り部分１２ｂを形成するような所
望形状の調整用のシム１２を、帯状体を引抜き加工した
後、これを巻き上げて円環状に形成して得る。従来のプ
レス加工では必要であった、面取りの後のバリ取り作業
が不要になる。
に介装してその部分の間隙を調整するシムと、その製造
方法を提供する。 【構成】 外周に面取り部分１２ｂを形成するような所
望形状の調整用のシム１２を、帯状体を引抜き加工した
後、これを巻き上げて円環状に形成して得る。従来のプ
レス加工では必要であった、面取りの後のバリ取り作業
が不要になる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、部品間の間隙を調整す
るための調整用シムとその製造方法に関するものであ
る。
るための調整用シムとその製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、部品を組み付けて製品を得る
場合には、部品間の間隙を調整するための部材として、
調整用シム（以下、シムという）が使用される。この場
合、厚さの異なる複数種類のシムを用意しておき、これ
を適宜選択して使用するのである。また、シムはディフ
ァレンシャル装置におけるハイポイドギヤの歯当り調整
およびケース両端のベアリングの予圧調整用にも用いら
れる。
場合には、部品間の間隙を調整するための部材として、
調整用シム（以下、シムという）が使用される。この場
合、厚さの異なる複数種類のシムを用意しておき、これ
を適宜選択して使用するのである。また、シムはディフ
ァレンシャル装置におけるハイポイドギヤの歯当り調整
およびケース両端のベアリングの予圧調整用にも用いら
れる。
【０００３】シムは、一般には鋼板製平板をプレスで打
ち抜いて形成した円環状のもので、これを装着する箇所
の形状に合わせて、追加工することになる。たとえば自
動車のディファレンシャル装置においてケース両端のベ
アリングの予圧調整用にシムを使用する場合にあって
は、ディファレンシャルキャリヤが二分割されている場
合、シムの挿入を容易にするために切削機械により外径
側に面取り加工を施すことがある。
ち抜いて形成した円環状のもので、これを装着する箇所
の形状に合わせて、追加工することになる。たとえば自
動車のディファレンシャル装置においてケース両端のベ
アリングの予圧調整用にシムを使用する場合にあって
は、ディファレンシャルキャリヤが二分割されている場
合、シムの挿入を容易にするために切削機械により外径
側に面取り加工を施すことがある。
【０００４】図４は、シムの使用例を示すものである。
これを説明すると１はディファレンシャル装置であり、
二分割されたディファレンシャルキャリヤ２の内部に、
ドライブピニオン３、リングギヤ４、ピニオン５〜８、
ピニオンシャフト９等を収容した周知構造のものであ
る。このディファレンシャル装置１にはアクスルシャフ
ト１０の外周にベアリング１１が介装されており、その
アウタレース側にシム１２が装着されている。このシム
１２の厚さを変えることによりベアリング１１の位置を
調整すると、ドライブピニオン３とリングギヤ４との歯
当り調整ができることになる。
これを説明すると１はディファレンシャル装置であり、
二分割されたディファレンシャルキャリヤ２の内部に、
ドライブピニオン３、リングギヤ４、ピニオン５〜８、
ピニオンシャフト９等を収容した周知構造のものであ
る。このディファレンシャル装置１にはアクスルシャフ
ト１０の外周にベアリング１１が介装されており、その
アウタレース側にシム１２が装着されている。このシム
１２の厚さを変えることによりベアリング１１の位置を
調整すると、ドライブピニオン３とリングギヤ４との歯
当り調整ができることになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように使用される
シムは、従来、平板からプレスの内抜き加工で製作して
いた。そして打抜きの後、装着のための挿入が容易に行
われるように、機械によって外径側に面取り加工を施し
ている。このように面取り加工を施こすと、その部分に
バリ等が発生するため、それを除去する処理が必要とな
った。このため、製作工数が多くかかるという問題があ
った。本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、製
作が容易となる調整用シムとその製造方法を提供しよう
とするものである。
シムは、従来、平板からプレスの内抜き加工で製作して
いた。そして打抜きの後、装着のための挿入が容易に行
われるように、機械によって外径側に面取り加工を施し
ている。このように面取り加工を施こすと、その部分に
バリ等が発生するため、それを除去する処理が必要とな
った。このため、製作工数が多くかかるという問題があ
った。本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、製
作が容易となる調整用シムとその製造方法を提供しよう
とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載された発
明は、適宜長さに切断した帯状の引抜材を切断端部を突
合わせて円環状に形成したことを特徴とする調整用シム
である。
明は、適宜長さに切断した帯状の引抜材を切断端部を突
合わせて円環状に形成したことを特徴とする調整用シム
である。
【０００７】請求項２に記載された発明は、金属材料を
引抜き加工により、断面形状が左右あるいは上下方向で
異形となる帯状体を製作し、しかる後、該帯状体を巻き
上げて円環状に形成したことを特徴とする調整用シムの
製造方法である。
引抜き加工により、断面形状が左右あるいは上下方向で
異形となる帯状体を製作し、しかる後、該帯状体を巻き
上げて円環状に形成したことを特徴とする調整用シムの
製造方法である。
【０００８】
【作用】請求項１に記載された発明によれば、装着箇所
に合わせた形状の調整用シムを装着することにより、そ
の部位の間隙調整、ハイポイドギヤの歯当り調整等を行
えることになる。
に合わせた形状の調整用シムを装着することにより、そ
の部位の間隙調整、ハイポイドギヤの歯当り調整等を行
えることになる。
【０００９】請求項２に記載された発明によれば、引抜
き型となるダイスの形状を変えることにより、所望の断
面形状の帯状体が得られ、これを巻き上げることによっ
て任意の直径寸法の調整用シムを得ることができる。
き型となるダイスの形状を変えることにより、所望の断
面形状の帯状体が得られ、これを巻き上げることによっ
て任意の直径寸法の調整用シムを得ることができる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、正面形状を示し
た図１と、その一部断面を拡大して示した図２および図
１の全体断面を示した図３に基いて説明する。このシム
１２は、正面形状が円形をしており、その一部に欠損部
分１２ａを有するものである。この欠損部分１２ａは必
要があって設けたものではないが、後述するようにこの
シム１２は引抜材を巻き上げて製作するので、円周長さ
に切断し、その切断端部どおしを突合わすことにより、
必然的に生ずるものである。このシム１２を装着するに
際しては、この欠損部分１２ａは影響がないところに位
置させる。また引抜材を巻き上げて製作するに当たって
は、この欠損部分１２ａは可及的に小さくなるようにす
る。
た図１と、その一部断面を拡大して示した図２および図
１の全体断面を示した図３に基いて説明する。このシム
１２は、正面形状が円形をしており、その一部に欠損部
分１２ａを有するものである。この欠損部分１２ａは必
要があって設けたものではないが、後述するようにこの
シム１２は引抜材を巻き上げて製作するので、円周長さ
に切断し、その切断端部どおしを突合わすことにより、
必然的に生ずるものである。このシム１２を装着するに
際しては、この欠損部分１２ａは影響がないところに位
置させる。また引抜材を巻き上げて製作するに当たって
は、この欠損部分１２ａは可及的に小さくなるようにす
る。
【００１１】図２および図３から明らかなように、シム
１２の外周部には内側と外側に、それぞれ面取り部１２
ｂと１２ｃが形成されている。これら面取り部１２ａ、
１２ｃは非対称形状になっているが、装着部の状態によ
り対称形とすることもある。
１２の外周部には内側と外側に、それぞれ面取り部１２
ｂと１２ｃが形成されている。これら面取り部１２ａ、
１２ｃは非対称形状になっているが、装着部の状態によ
り対称形とすることもある。
【００１２】シム１２の製造方法は、金属材料としての
鉄材を冷間引抜き加工により、断面形状が左右あるいは
上下方向で異形（図２参照）となる帯状体（引抜材）を
製作する。この実施例では、一側上下に傾斜面１２ｂ，
１２ｃを有する断面形状略矩形の帯状体として冷間引抜
き加工をする。しかる後、帯状体をらせん状に巻き上げ
る。実施例では略矩形の帯状体をその一対の傾斜面を外
側に位置するようにしてらせん状に巻き上げる。巻き上
げ加工は、シムとして完成したときの内径寸法に等しい
外径寸法の丸棒を型として用い、これに帯状体をコイル
状に密着させて巻回し、これを１周分ずつに切断し、切
断後に厚さ分のずれを矯正して完了するが、このように
せず、引抜き後の帯状体を最初から１個分の長さに切断
し、その切断したものを巻き上げるようにしてもよい。
鉄材を冷間引抜き加工により、断面形状が左右あるいは
上下方向で異形（図２参照）となる帯状体（引抜材）を
製作する。この実施例では、一側上下に傾斜面１２ｂ，
１２ｃを有する断面形状略矩形の帯状体として冷間引抜
き加工をする。しかる後、帯状体をらせん状に巻き上げ
る。実施例では略矩形の帯状体をその一対の傾斜面を外
側に位置するようにしてらせん状に巻き上げる。巻き上
げ加工は、シムとして完成したときの内径寸法に等しい
外径寸法の丸棒を型として用い、これに帯状体をコイル
状に密着させて巻回し、これを１周分ずつに切断し、切
断後に厚さ分のずれを矯正して完了するが、このように
せず、引抜き後の帯状体を最初から１個分の長さに切断
し、その切断したものを巻き上げるようにしてもよい。
【００１３】以上説明した実施例においては、シム１２
の断面形状として非対称形状の面取り部１２ｂと１２ｃ
を形成したが、これはあくまで一例であって、装着箇所
の状況に応じ、どのような形状としてもよいことは言う
までもない。
の断面形状として非対称形状の面取り部１２ｂと１２ｃ
を形成したが、これはあくまで一例であって、装着箇所
の状況に応じ、どのような形状としてもよいことは言う
までもない。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た調整用シムとその製造方法であるから、装着箇所の状
況に合わせた任意の断面形状のシムを得ることができ
る。そしてこのシムを、金属材料を引抜き加工により、
断面形状が左右あるいは上下方向で異形となる帯状体を
製作し、しかる後、この線状体を巻き上げて円環状に形
成して得るものであるから、従来のプレス打抜き加工で
得るもののように、面取り加工の後にバリ取り作業が必
要となることがない。したがって製造の歩留が著しく向
上する。
た調整用シムとその製造方法であるから、装着箇所の状
況に合わせた任意の断面形状のシムを得ることができ
る。そしてこのシムを、金属材料を引抜き加工により、
断面形状が左右あるいは上下方向で異形となる帯状体を
製作し、しかる後、この線状体を巻き上げて円環状に形
成して得るものであるから、従来のプレス打抜き加工で
得るもののように、面取り加工の後にバリ取り作業が必
要となることがない。したがって製造の歩留が著しく向
上する。
【図１】本発明の一実施例の正面図である。
【図２】図１のものの一部の拡大断面図である。
【図３】図１の全体断面を示した断面図である。
【図４】調整用シムの使用箇所の一例を示す断面図であ
る。
る。
１２ シム １２ｂ 面取り部 １２ｃ 面取り部
Claims (2)
- 【請求項１】 適宜長さに切断した帯状の引抜材を切断
端部を突合わせて円環状に形成したことを特徴とする調
整用シム。 - 【請求項２】 金属材料を引抜き加工により、断面形状
が左右あるいは上下方向で異形となる帯状体を製作し、
しかる後、該帯状体を巻き上げて円環状に形成したこと
を特徴とする調整用シムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21188994A JPH0861354A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 調整用シムとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21188994A JPH0861354A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 調整用シムとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0861354A true JPH0861354A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16613321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21188994A Pending JPH0861354A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 調整用シムとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0861354A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009531616A (ja) * | 2006-03-29 | 2009-09-03 | ゲトラーク フォード トランスミシオーンス ゲーエムベーハー | 調整板を有するギアボックス |
| CN104832533A (zh) * | 2015-04-09 | 2015-08-12 | 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 | 消除从动轮轴向间隙的精密限位装置及其装配方法 |
| DE102019216695A1 (de) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | Zf Friedrichshafen Ag | Anordnung zum Einstellen eines Axialspieles an einem Axiallager |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP21188994A patent/JPH0861354A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009531616A (ja) * | 2006-03-29 | 2009-09-03 | ゲトラーク フォード トランスミシオーンス ゲーエムベーハー | 調整板を有するギアボックス |
| CN104832533A (zh) * | 2015-04-09 | 2015-08-12 | 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 | 消除从动轮轴向间隙的精密限位装置及其装配方法 |
| CN104832533B (zh) * | 2015-04-09 | 2017-09-26 | 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 | 消除从动轮轴向间隙的精密限位装置及其装配方法 |
| DE102019216695A1 (de) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | Zf Friedrichshafen Ag | Anordnung zum Einstellen eines Axialspieles an einem Axiallager |
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